HPE 3PAR OS 3.1.1以降で、ext4およびxfsファイルシステムのRHEL 7およびRHEL 6では、
UNMAPストレージプリミティブ(操作コード42h)がサポートされています。
xfsファイルシステムは、RHEL 7からRed Hatでサポートされています。
UNMAPは、ext4およびxfsファイルシステム上のデータまたはファイルが削除された場合、シンボリ
ュームストレージのディスクスペースをクリアします。ファイルシステムは、-o discardオプションで マウントされていなければなりません。この機能は、削除されたファイルに割り当てられているストレー ジディスクスペースがないシンボリュームを管理するときに便利です。16キロバイト以上の削除がファ イルシステムで行われた場合に、シンボリュームストレージ上のスペースが解放されます。
注記:
スペースの回収には、HPE 3PAR StoreServストレージにThin Persistence Licenseが必要です。
たとえば、新たに作成されたシンボリュームでは、-E nodiscardオプションを使用します。
ext4の場合:
# mkfs.ext4 -E nodiscard /dev/mapper/350002ac00002021p1
xfsの場合:
170 RHEL 7またはRHEL 6のファイルシステムスペース回収のサポートの考慮事項
# mkfs.xfs -K /dev/mapper/350002ac00002021p1
これによりRHEL 6またはRHEL 7のOSはUNMAPコマンドを実行し、そのext4またはxfsファイル システム内のすべての削除に対して、シンボリュームからアレイにディスクスペースが解放されます。こ の方法はフルプロビジョニングされた仮想ボリュームには適用できません。
RHEL 6またはRHEL 7には、ext2/ext3/ext4ファイルシステムを作成するためのデフォルトのオプ ションに、シンボリュームに対して有効な-E discardオプションがあります。このdiscardオプションが あると、基本的にホストがUNMAPコマンドを実行し、ファイルシステムが作成される前にストレージボ リューム上のすべてのブロックがアンマップされます。
UNMAPコマンドはシーケンシャルに実行され、新たに作成されたシンボリューム上ではブロックを解放す
る必要がないため(ストレージはシンボリューム上でスペースを割り当てないので)、これらのUNMAPコ マンドは、新しいシンボリューム上での初期ファイルシステムの作成では意味がありません。ホストから 発行されるUNMAPコマンドはシーケンシャルに実行されるため、シンプロビジョニングされたボリュー ム上でのファイルシステムの作成は、フルプロビジョニングされたボリュームと比べて長い時間がかかり ます。
そのため、新たに作成されたシンボリューム上でext2/ext3/ext4ファイルシステムをすばやく作成す るには、nodiscardオプションを使用してください。テストによれば、100 GのTPVVでは、ext4の デフォルトファイルシステムの場合、デフォルトのdiscardオプション付きでは3分30秒かかりました が、nodiscardオプション付きでは約10~12秒で終わりました。
ファイルの削除時にファイルシステムがUNMAPコマンドをストレージに送信するようにし、ストレージ ボリューム上のスペースを回収するdiscardオプションを使用して、ext4ファイルシステムまたは xfsファイルシステムをマウントしてください。
ext4の場合:
# mount -t ext4 -o discard /dev/mapper/350002ac000020121p1 /mnt
xfsの場合:
# mount -t xfs -o discard /dev/mapper/350002ac000020121p1 /mnt
注記:
ファイルシステムを作成するためのデフォルトのdiscardオプションは、ext2、ext3、またはext4 ファイルシステムで実行されますが、マウントオプション-o discardはext4およびxfsファイ ルシステムのみでサポートされているため、スペースの回収処理もext4およびxfsファイルシス テムのみでサポートされています。
Hewlett Packard Enterpriseでは、既存のシンボリューム上でファイルシステムを再作成する場合は、デ
フォルトのdiscardオプションを使用することをお勧めします。これは、再作成前に削除されなかった データに対するHPE 3PAR StoreServストレージボリューム上のスペースが解放されるためです。
例:
ext4の場合:
ホスト上のHPE 3PARデバイスの使用 171
# mkfs.ext4 /dev/mapper/350002ac000020121p1
xfsの場合:
# mkfs.xfs /dev/mapper/350002ac000020121p1
showvv -s <VV>コマンドを使用して、ストレージボリューム上のスペースの詳細を取得します。ここ で、Usrの下のUsed列はファイルシステムによって使用されるスペースであり、Tot_Rsvdはストレー ジボリューム上のスペース割り当てであり、VSizeはファイルシステムを拡張できる実際のサイズまたは 合計ボリュームサイズです。Tot_RsvdがUsedスペースよりも大きくなるのは、新しい書き込みを収容 しボリュームの拡張によるI/O遅延を避けるために、システムによって割り当てられる追加スペースのた めです。
次の例では、60 GBのデータがext4ファイルシステム上にあり、ファイルが削除され、UNMAPが実行 されました。その結果、ファイルシステムスペースは25 Gになり、割り当て済みのストレージスペース は60 Gになりました。
cli % showvv -s rhvol.3
---Adm--- ---Snp--- ---Usr--- --(MB)--- --(MB)--- -(% VSize)-- ---(MB)---- -(%
VSize)--
---(MB)---Id Name Prov Type Rsvd Used Rsvd Used Used Wrn Lim Rsvd Used Used Wrn Lim Tot_Rsvd VSize
96 rhvol.3 tpvv base 256 66 0 0 0.0 -- -- 60928 25172 1.6 0 0 61184 1536000
---
---1 total 256 66 0 0 60928 25172 61184 1536000
スペースの回収とフラグメント除去操作がシステムで実行された後、Tot_RsvdスペースはUsedスペー スにほぼ等しくなります。
cli % showvv -s rhvol.3
---Adm--- ---Snp ---Usr---
--(MB)--- --(MB)--- -(% VSize)-- ---(MB)---- -(%
VSize)--
---(MB)---Id Name Prov Type Rsvd Used Rsvd Used Used Wrn Lim Rsvd Used Used Wrn Lim Tot_Rsvd VSize
96 rhvol.3 tpvv base 384 148 0 0 0.0 -- -- 28928 25172 1.6 0 0 29312 1536000
---
---1 total 384 ---148 0 0 28928 25172 29312 1536000
172 ホスト上のHPE 3PARデバイスの使用
スペース回収とフラグメント除去操作に対しては、自動的にスロットリングが実行され、システム内で異 なる間隔で実行されるので、スペースの回収は、UNMAPコマンドの受信時にすぐに実行されるのではな く、特定の期間にわたって実行されます。Usedスペースがdf -kの出力に表示される数値と同じになら ないのは、ファイルのフラグメンテーションとiノードテーブルがシステム上のブロックを使用する方法 によるものです。
Veritasのスペース再利用のサポート:
Veritasは、HPE 3PAR OSでサポートされているWRITE SAME SCSIプリミティブを使用して、シンボ
リューム上でのスペース再利用をサポートしています。
vxdisk -oシンリストを使用して、ディスクの種類がthinrclmであることを表示します。シン再利用 は、vxdisk reclaimコマンドを使用してサポートされています。詳細は、Veritasのマニュアルを参照 してください。
ホスト上のHPE 3PARデバイスの使用 173
HPE 3PAR StoreServ ストレージからのホスト の起動
以下のトピックは、各種のHBAおよびCNAを使用してHPE 3PAR StoreServストレージからのブート
(SANブートとも呼ばれます)をセットアップする手順について説明しています。
手順
1. HPE 3PAR StoreServストレージからのホストの起動の前提条件(174ページ) 2. HBAの構成(174ページ)
3. RHEL Linux CDまたはDVDからのOSのインストール(179ページ)
HPE 3PAR StoreServ ストレージからのホストの起動の前提 条件
ここでは、以下のタスクが、HPE 3PAR StoreServストレージとホストの構成のトピックに従って完了し ていることを前提にしています。
• HPE 3PAR StoreServストレージおよびホストが、直接またはファブリックを介して接続されている。
サポートされているSANブートの構成については、SPOCK(www.hpe.com/storage/spock)を参照 してください(SPOCK HomeのExplore Storage Interoperability With SPOCKから、Explore HPE 3PAR StoreServ Storage interoperability > Explore 3PAR Block Persona interoperabilityを選択 してください)。
• ファブリックのセットアップとゾーニングが完了しており、HPE 3PAR StoreServストレージとホスト は通信できる。
• HPE 3PAR StoreServストレージポートが構成されている。
• CNA は、希望するプロトコルがBIOSで有効。
• ハードウェアiSCSIの場合、イニシエーターとターゲットのパラメーター(つまり、IPアドレス、サ ブネットマスク、デフォルトゲートウェイなど)が正しく設定されている。
• ユーザーが設定したHBA またはCNAを使用してシステムがブートするよう、システムBIOSで起動 順序を適切に設定している。
• ブート仮想ボリュームは、OSをインストールするのに十分な大きさでプロビジョニングされ、ホスト
にLUN 0としてエクスポートされている。
これらのタスクの完了を確認するにはストレージのプロビジョニングおよびホストLUNの検出(147 ページ)を参照してください。
◦ ホスト定義の作成(147ページ)
◦ 仮想ボリュームの作成(151ページ)
◦ 仮想ボリュームとしての、ホストへのLUNのエクスポート(154ページ)
HBA の構成
HPE 3PAR StoreServストレージからのブートに使用するHBAを構成するには、以下の手順に従います。
最新で完全な詳細については、ベンダーのマニュアルを参照してください。ここで説明するメニュー選択 や手順は、ご使用のHBAモデルと異なる場合があります。
注記:
HPE 3PAR StoreServストレージからのホストの起動(174ページ)の手順は、HBAについて説明し ていますが、サポートされているすべてのアダプターのタイプ(HBA、CNA、LOM、およびメザニ ンカード)に適用されます。
174 HPE 3PAR StoreServストレージからのホストの起動
Emulex HBA の使用 - FC と FCoE
以下の手順は、BIOS環境でEmulex HBAを構成する方法を説明しています。Gen9サーバー以降のUEFI 環境を使用するサーバーでは、Hewlett Packard EnterpriseサポートセンターのWebサイトにあるHPE Boot from SAN Configuration Guideの「Configuring Emulex HBAs in HPE UEFI Environments」の項の手 順に従ってください。
手順
1. サーバーを再起動し、Emulex HBA Utilityのプロンプトが表示されたら、Alt+EまたはCtrl+Eを押し ます。
注記:
各HBAポートがホストバスアダプターとして報告されます。各HBAポートに対して、次の設 定を適用する必要があります。
2. システム内のEmulexアダプターを示す画面が表示されます。<Adapter #>を選択し、Enterを押し ます。
a. 画面に、 The BIOS of the Adapter is Disabledと表示されます。画面にThe BIOS of the Adapter is Enabledと表示された場合は、手順3に進みます。
b. Configure This Adapter's Parametersを選択し(一部のHBAモデルでは、オプションはEnable/
Disable Boot from SAN)、Enterを押します。
c. 画面の指示に従ってアダプターのBIOSを有効にし、前のメニューに戻ります。
3. Configure Boot Devicesを選択し、Enterキーを押します。
List of Saved Boot Devicesのリストが表示されます。
4. 1. Unused DID:<all zeros> WWPN: <all zeros> LUN:00 Primary Bootを選択し、Enterを押しま す。01. DID:<did_value> WWPN:<3PAR Port WWPN>Lun:00 3PARdataVV 0000ダイアログボッ クスが表示されます。
5. 希望するブートデバイス01の2桁の番号を選択し、Enterを押します。Enter two digits of starting LUN (Hex)ダイアログボックスが表示されます。
6. 00と入力して、Enterキーを押します。DID: XXXXXX WWPN: <3PAR port WWPN> 01. Lun:00 3PARdataVV 0000ダイアログボックスが表示されます。
• 01を選択して、Enterを押します。
1. Boot this device via WWPN 2. Boot this device via DIDダイアログボックスが表示されま す。
• 1を選択して、Enterキーを押します。
List of saved boot devices 1 Used DID:000000 WWPN:<3PAR Port WWPN> Lun:00 Primary Bootダイアログボックスが表示されます。
7. Escキーを2回押し、Emulex Adapters in the Systemメニューに戻ります。
8. ブート元となる次のHBAポートを選択し、上記の手順2から手順7を繰り返します。
9. すべてのHBAポートの入力を完了したら、ユーティリティを終了します。
10. システムの再起動を要求するプロンプトでYキーを押します。
11. RHELのインストールCDまたはDVDがドライブトレイにあるか、または仮想的にマウントされ、
OSのインストールを続行できることを確認します。
詳しくは
http://www.hpe.com/support/hpesc
Emulex HBAの使用 - FCとFCoE 175