HPE 3PAR StoreServストレージがRHELサーバーで正しく動作するためには、SCSIタイムアウトを設
定する必要があります。使用しているRHELのバージョンに応じて、次のガイドラインを使用してくださ い。
RHEL 5の場合:
SCSIタイムアウト値はすでにデフォルト値である60秒に設定されている場合、変更は不要です。
58 RHEL 5のSCSIタイムアウトの設定—FC
注意:
• 最初のバージョンのRHEL 5の構成のみ: SCSIタイムアウト値に60秒が設定されていない場 合、ホストのディスクは、HPE 3PAR StoreServストレージのローリングアップグレード中にオ フラインになります。
• タイムアウト値のデフォルトは60秒で、RHEL 5 U4リリース以降でこのデフォルト設定になり ました。/sys/class/scsi_device/*/device/timeoutファイルでデフォルト値を確認し てください。
udev ルールを使用した SCSI タイムアウトの設定—FC
RHEL 5以前の構成では、udevルールまたはSCSIタイムアウトスクリプトを使用してSCSIタイムアウ トを30秒から60秒に変更し、変更がHPE 3PARデバイスのみで有効になるようにします。udevルール による方法が推奨されます。これは、SCSIデバイスインスタンス(例: /dev/sda)。
RHEL 6またはRHEL 7以降では、デフォルトの設定を使用します(変更は不要です)。
タイムアウトスクリプトを使用する場合は、デバイスインスタンスを作成し、かつ再起動時またはドライ バーの再ロード時にタイムアウト値が失われるごとに、手動でスクリプトを実行してください。
手順
1. udevパッケージがご使用のサーバーにインストールされていることを確認します。インストールさ れていない場合は、RHEL OS CDからインストールします。以下に例を示します。
# rpm -qa | grep udev
udev-039-10.19.el4.x86_64.rpm
2. /etc/udev/rules.d/下に、次の内容でudev rules file 56-3par-timeout.rulesを作成し ます。
KERNEL="sd*[!0-9]", SYSFS{vendor}="3PARdata", PROGRAM="/bin/sh -c 'echo 60 > /sys/block/%k/device/timeout'" NAME="%k"
udev rule構文は、56-3par-timeout.rulesファイル内に1行だけ存在します。
作成されたudevルール番号56は、テストシステム上の他のOS udevルールをベースに選択されていま す。このルールの番号選択は、マルチパスのルールおよびby-idルールなどのデバイス作成ルールに従う ようにする必要があります。
たとえば、56-3par-timeout.rulesは、40-multipath.rulesおよび51-by-id.rulesなどの小 さいルールの実行よりも後に実行されます。
# ls /etc/udev/rules.d/
. . . . .
40-multipath.rules 50-udev.rules 51-by-id.rules
56-3par-timeout.rules
udevルールを使用したSCSIタイムアウトの設定—FC 59
SCSI タイムアウトの設定の確認—FC
手順
1. ホストにエクスポートされたHPE 3PAR StoreServストレージボリュームを設定するルール用の
RHEL 5 udevルール内のudevコマンドを確認します。詳細は、ストレージのプロビジョニングおよ
びホストLUNの検出(147ページ)を参照してください。
RHEL 5の場合:
# cat /sys/class/scsi_device/*/device/timeout
# udevinfo -a -p /sys/block/sdx | grep timeout SYSFS{timeout}="60"
ホストがHPE 3PAR StoreServストレージボリュームを認識した後にudevルールが作成された場合
は、udevルールをすべてのデバイス上で実行し、タイムアウトに60を設定するudevstartコマン ドを実行します。udevstartコマンドが完了するまでに必要な時間は、デバイス数とI/Oスループッ トによるため、このコマンドは、アクティビティのピーク時以外に実行することをお勧めします。
# udevstart
2. ホストを再起動すると、udevルールがデフォルトで開始されます。
他の方法: Emulex および QLogic スクリプトを使用した SCSI タイムアウトの設定—FC
手順
1. 新しいSCSIデバイスが検出されるごとに、以下のいずれかのスクリプトを実行して、SCSIタイムア ウト値を60秒に変更します。
• Emulexでは、set_target_timeout.shスクリプトが提供されています
• QLogicでは、l_ch_scsi_timeout.shスクリプトが提供されています
これらのスクリプトについては、ベンダーのWebサイトを参照してください。また、udevコマンド は、ベンダーに依存しないため、SCSIタイムアウト値を変更する方法として推奨されます。
2. タイムアウト値を/etc/rc.localファイルに追加して、ホストの再起動中にタイムアウト値を設定 します。
マルチパスソフトウェアのセットアップ—FC
手順
• セットアップについては、ホストへのマルチパスソフトウェアのセットアップ(133ページ)を参照して ください。
60 SCSIタイムアウトの設定の確認—FC
HPE 3PAR StoreServ ストレージおよびホスト の構成 —iSCSI
以下のトピックでは、HPE 3PAR StoreServストレージとRHELホストとの間のiSCSI接続の確立方法を 説明します。
HPE 3PAR StoreServ ストレージおよびホストの構成のワー クフロー —iSCSI
図4: HPE 3PAR StoreServストレージおよびホストの構成_iSCSI
構成のプランニングについての注意事項 —iSCSI
ご使用の構成を計画する場合は、以下の情報を確認します。
• ターゲットポートの制限と仕様—iSCSI(61ページ)
• HPE 3PAR Persistent Ports—iSCSI(62ページ)
ターゲットポートの制限と仕様—iSCSI
ターゲットポートが過負荷にならず連続的なI/O処理を行えるように、以下のターゲットポートに対する 制限に従ってください。
• アレイポート、アレイノードペア、およびアレイごとにサポートされているイニシエーター接続の最 大数を設定するには、
SPOCKのWebサイト(SPOCK Home > Other Hardware > 3PAR)にあるHPE 3PAR Support Matrix に示されている手順に従ってください。
• HPE 3PAR StoreServストレージの各HBAモデルのポートあたりのI/Oキューの最大長は次のとおり
です。
HPE 3PAR StoreServストレージおよびホストの構成—iSCSI 61
HBA プロトコル アレイ バス 速度 ポート キューの 最 大長 QLogic
QLA4052C
iSCSI F200、F400、
T400、T800
PCI-X 1Gbps 2 512
QLogic QLE8242
iSCSI 3PAR
StoreServ 7000、10000
PCIe 10Gbps 2 2048
QLogic EP8324
iSCSI 3PAR
StoreServ 8000、20000
PCIe 10Gbps 2 2048
• I/Oキューは接続されているホストサーバーのHBAポート間で共有され、先着順で処理されます。
• すべてのキューが使用中で、ホストのHBAポートがI/Oを開始しようとすると、そのポートはHPE
3PAR StoreServストレージのポートからtarget queue full応答を受け取ります。この状態は、各ホス
トサーバーのI/Oパフォーマンスを不安定にさせる可能性があります。その状況が発生した場合には、
すべてのホストサーバーが最大数のI/O要求を出したときにHPE 3PAR StoreServストレージのポー トのキューがあふれないように、各ホストサーバーに対してスロットリングを行う必要があります。
詳しくは
http://www.hpe.com/storage/spock
HPE 3PAR Persistent Ports—iSCSI
HPE 3PAR Persistent Ports(または仮想ポート)機能を使用すると、HPE 3PAR StoreServストレージの オンラインアップグレード、ノードダウン、またはケーブル抜け中のI/Oの中断が最小限になります。ポ ートのシャットダウンまたはリセットでは、この機能は実行されません。
各iSCSIターゲットストレージアレイのポートには、パートナーアレイポートがシステムによって自動的
に割り当てられます。パートナーポートは、アレイノードのペア間で割り当てられます。
HPE 3PAR Persistent Portsを使用すると、HPE 3PAR StoreServストレージのiSCSIポートが、自身の IDを保持しながら、障害が発生したポートのID(IPアドレス)を引き継ぐことができます。指定された 物理ポートがパートナーポートのIDを引き継ぐ場合、引き継がれたポートはPersistent Portsとして指定 されます。アレイポートの、HPE 3PAR Persistent Portsとのフェイルオーバーおよびフェイルバックは、
ホストベースの大半のマルチパスソフトウェアから意識されることなく、そのすべてのI/Oパスをアクテ ィブに保ち続けることができます。
注記:
HPE 3PAR Persistent Portsテクノロジーを使用する場合でも、ホストマルチパスソフトウェアが正
しくインストールされ、構成され、維持されている必要があります。
HPE 3PAR Persistent Portsの機能、動作、および必要なセットアップおよび接続性のガイドラインのリ
ストについての詳細は、次のドキュメントを参照してください。
• Hewlett Packard EnterpriseサポートセンターのWebサイトにあるテクニカルホワイトペーパーHPE
3PAR StoreServ Persistent Ports。
• Hewlett Packard Enterprise Storage Information LibraryのWebサイトにあるHPE 3PARコマンドラ インインターフェイス管理者ガイドの「無停止のオンラインソフトウェアのアップグレード用に Persistent Portsを使用」。
詳しくは
http://www.hpe.com/support/hpesc http://www.hpe.com/info/storage/docs
62 HPE 3PAR Persistent Ports—iSCSI
HPE 3PAR Persistent Ports のセットアップおよび接続性のガイドライン—iSCSI
HPE 3PAR OS 3.1.3の場合:
• iSCSIでは、HPE 3PAR Persistent Ports機能がサポートされています。
• ノードダウンイベント中に、HPE 3PAR Persistent Ports機能がHPE 3PAR StoreServストレージの
iSCSIポートでデフォルトで有効になります。
HPE 3PAR OS 3.2.2から、iSCSIでのHPE 3PAR Persistent Ports機能には、ファブリックへのアレイポ ートの接続が失われたことによって起動されるアレイポートのloss_syncイベント中に、I/Oの中断を 最小限に抑える、追加の機能があります。
HPE 3PAR Persistent Ports機能が正常に機能するように、特定のケーブル接続のセットアップと接続の
ガイドラインに従ってください。iSCSI接続のための主要な項目を以下に示します。
• パートナーポートは、同じIPネットワークを共有する必要があります。
• ノードペアの各ノードで、ホストに面するCNA上の同じホストポートが、同じIPネットワークに接 続されている必要があります。できるだけファブリック上の別のIPスイッチに接続することをお勧 めします(たとえば0:1:1と1:1:1)。
HPE 3PAR StoreServ ストレージのホストへの接続 —iSCSI
HPE 3PAR StoreServストレージとホストを、ファブリックに物理的に接続します。
図5: iSCSIのトポロジ
HPE 3PAR Persistent Portsのセットアップおよび接続性のガイドライン—iSCSI 63