PTA 125 マンガロール 2017 年
(3) 需給バランス・輸出入バランス等に係るコメント
インド国内における各産業分野の需要の伸びが継続的に維持されることが予想される中、石 油化学工業主要セグメントの需要は引き続き年率 6~8%で伸びていくと予想されている。
インドのメーカー各社は需要の伸びに対し、数量の拡大が期待される製品に関しては設備の
新設及び増設により対応していくものの、一部製品、特に中東から競争力のある価格で入ってく
る製品については余剰能力があっても稼働率を上げずに輸入に依存していくこととなるであろう。
能力 生産 輸入 輸出 内需 輸入 輸出 バランス 稼働率 主要メーカー
(A) (B) (C) (D)
E=B+C-D比率 比率 (B-E) (B/A)
(C/E) (D/B)
C2 32 6 0 0 6 0% 0% 0 18% Petron
LD 32 9 9 3 15 60% 36% ▲ 6 29% JG Summit, NPC Alliance
HD 32 5 7 7 5 146% 146% 0 14% JG Summit, NPC Alliance
SM 0 0 1 0 1 100% - ▲ 1
-EG 0 0 0 0 0 100% - ▲ 0
-PVC 12 11 3 0 14 23% 0% ▲ 3 92% PRII, General Chemical
その他 0 0 0 0 0 - - 0
-計AS C2 71 19 18 10 27 66% 53% ▲ 7 27%
プロピ 33 17 0 7 9 0% 43% 7 51% Petron
PP 41 6 6 7 4 127% 122% 1 14% JG Summit, Philippine PP
AN 0 0 0 0 0 - - 0
-その他 0 0 0 0 0 - - 0
-計AS C3 42 6 6 7 5 127% 122% 1 14%
ベンゼン 2 2 0 2 0 0% 83% 2 100% Petron
トルエン 15 15 0 4 12 2% 23% 3 100% Petron
キシレン 22 22 0 8 14 0% 35% 8 100% Petron
PX 0 0 0 0 0 - - 0
-PTA 0 0 0 0 0 - - 0
-国・地域名:フィリピン共和国 概況
1.
2015 年の実質 GDP 成長率は 5.8%となり、2014 年の 6.1%から 0.3%鈍化したが、安定し た海外送金及び堅調な内需の伸びを背景に、当面の間は安定的に 6%レベルの GDP 成長率 が期待される。貿易動向としては、輸出は前年比▲5.6%減の 586 億ドル、輸入は同+2.0%増 の 667 億ドルとなった。貿易収支は▲80.4 億ドルの赤字だったが、海外就労者(OFW)による本 国送金が 258 億ドルと過去最高を更新し、経常収支は黒字となった。
GDP の約 6 割を占めるサービス業の成長に支えられ経済が好調を維持しているのに加え、ア キノ政権以降一定の行政改革が進んでいることから、投資環境も改善されている。
外 国 直 接 投 資 は 、投 資 環 境 の改 善 に 加 え 、中 国 リ スク回 避 の動 き も あ いまって、 前 年 比
+35%の 57 億ドルとなった。一方で、港湾・道路・空港等のインフラの未整備や電力料金の高さ
が依然投資環境上の課題として挙げられる。
現状 2.
(1) 需給総括表 (2015年)
(単位:万トン、%)
(2) 石化産業の最近の動き
フィリピンの石化産業は、 JG Summit によるポリエチレン(製造能力・年 32 万トン ) やポリプロピ
レン(同 18 万トン)等が一部あるものの、ほとんどの原料や製品を輸入に依存しており、プラスチ
能力 生産 輸入 輸出 内需 輸入 輸出 バランス 稼働率 主要メーカー
(A) (B) (C) (D)
E=B+C-D比率 比率 (B-E) (B/A)
(C/E) (D/B)
C2 48 40 0 0 40 0% 0% 0 83% Petron
LD 48 18 18 0 36 49% 0%
▲ 1838% JG Summit, NPC Alliance
HD 48 16 1 0 17 6% 0% ▲ 1 33% JG Summit, NPC Alliance
SM 0 0 5 0 5 100% - ▲ 5
-EG 0 0 0 0 0 - - 0
-PVC 22 13 7 0 20 34% 0% ▲ 7 61% PRII, General Chemical
その他 0 0 0 0 0 - - 0
-計AS C2 108 41 24 0 65 36% 0%
▲ 2438%
プロピ 33 22 4 0 26 15% 0% ▲ 4 68% Petron
PP 46 16 12 0 28 43% 0%
▲ 1234% JG Summit, Philippine PP
AN 0 0 0 0 0 - - 0
-その他 0 0 0 0 0 - - 0
-計AS C3 47 16 12 0 29 43% 0%
▲ 1234%
ベンゼン 15 2 1 0 3 30% 0% ▲ 1 15% Petron, JG Summit
トルエン 23 19 3 0 22 14% 0% ▲ 3 83% Petron, JG Summit
キシレン 27 24 7 0 31 22% 0% ▲ 7 91% Petron, JG Summit
PX 0 0 0 0 0 - - 0
-PTA 0 0 0 0 0 - - 0
-ック加工産業等の川下産業が中心である。
石化・川上における最近の動きとしては、 Philippines Resins Industries, Inc. (東ソー 80 % ) が、塩ビ製造能力増強を決定し、現行年 11 万トンの年間製造能力を 21 万トンへとほぼ倍増す る。2019 年 1 月の商業運転稼働を予定している。JG Summit は、2021 年フル稼働をめざし、ブ タジエン(同 7 万トン)、ラフィネート(同 8.9 万トン)、及びベンゼン・トルエン・混合キシレンの工場を 建設するほか、既存工場の増設により、2021 年をめどにエチレンを年 16 万トン増、プロピレンを 年 5.1 万トン増、C4 留分を年 2.6 万トン増とする計画である。
将来見通し 3 .
(1) 需給総括表 (2021年)
(単位:万トン、%)
(前提となる GDP 伸び率 %)
(2) 主な新増設計画と検討状況
大手石油会社 PETRON 社が、2015 年に 14 万トンのプロピレン商業生産を開始した。
(3) 需給バランス・輸出入バランス等に係るコメント
経済成長及び人口増に伴い、いずれの石化製品においても今後の需要増は確実で、供給
面の不足分は当面の間、輸入増での対応になると予測される。
能力 生産 輸入 輸出 内需 輸入 輸出 バランス 稼働率 主要メーカー
(A) (B) (C) (D)
E=B+C-D比率 比率 (B-E) (B/A)
(C/E) (D/B)
C2 0 0 0 0 0 - - 0
-LD 0 0 30 0 30 100% - ▲ 30
-HD 0 0 30 0 30 100% - ▲ 30
-SM 0 0 8 0 8 100% - ▲ 8
-EG 0 0 23 0 23 100% - ▲ 23
-PVC 30 29 19 0 48 40% 0% ▲ 19 97% TPC VINA、PHU MY PLASTICS
その他 0 0 0 0 0 - - 0
-計AS C2 15 15 88 0 102 86% 0% ▲ 88 97%
プロピ 15 15 0 0 15 0% 0% 0 100% BSR
PP 15 15 30 0 45 67% 0% ▲ 30 100% BSR
AN 0 0 0 0 0 - - 0
-その他 0 0 0 0 0 - - 0
-計AS C3 15 15 31 0 46 67% 0% ▲ 31 100%
ベンゼン 0 0 0 0 0 - - 0
-トルエン 0 0 8 0 8 100% - ▲ 8
-キシレン 0 0 7 0 7 100% - ▲ 7
-PX 0 0 0 0 0 - - 0
-PTA 0 0 50 0 50 100% - ▲ 50
-国・地域名:ベトナム 概況
1.
2015 年の GDP 成長率は 6.68%と政府目標値の 6.2%を上回り、過去 5 年の最高水準を記
録した(2014 年の GDP 成長率は 5.98%であった)。2015 年の貿易収支は輸出額が前年比 9.5%増の 1,640 億米ドル、輸入額は同 13.5%増の 1,680 億米ドルで、約 40 億米ドル赤字とな った(統計総局推計)。
2016 年の GDP 成長率は 6.2%と見込まれており、直近では昨年に次ぐ高い成長率となって
いる。 2016 年の貿易収支は、輸出額が前年比 8.6 %増の 1,759 億米ドル、輸入額が同 4.6 %増
の 1,732 億米ドル、結果として 26.8 億米ドルの黒字が見込まれており(統計総局推計)、 1 年ぶ
りに黒字に戻した。輸出先国・地域としては、米国が 381 億米ドルで最も多く、次いで EU、中国、
ASEAN、日本と続く。輸入国・地域としては中国が 498 億米ドルで最大、韓国、ASEAN、日本の
順となっている。
現状 2.
需給総括表 (2015年)
(1)
(単位:万トン、%)
(2) 石化産業の最近の動き
ベトナムでは石油製品や石化製品の大半を輸入に依存している。原油を産出はするが、石油
精製能力の絶対的な不足により、ガソリンや灯軽油、燃料油等の石油製品は 800 万トン以上輸
能力 生産 輸入 輸出 内需 輸入 輸出 バランス 稼働率 主要メーカー
(A) (B) (C) (D)
E=B+C-D比率 比率 (B-E) (B/A)
(C/E) (D/B)
C2 120 120 0 0 120 0% 0% 0 100%
RON SON REFINARYLD 50 50 0 8 42 0% 16% 8 100%
RON SON REFINARYHD 45 45 0 3 42 0% 7% 3 100%
RON SON REFINARYSM 0 0 8 0 8 100% - ▲ 8
-EG 0 0 32 0 32 100% - ▲ 32
-PVC 35 35 15 0 50 30% 0% ▲ 15 100%
TPC VINA、AGC CHEMICALS VIETNAM (旧PHU MY PLASTICS)