第3章 バルトーク、ロダーイ以後のハンガリー音楽
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テーマ3であるFriska(フリシュカ)の部分に早急さを出すために、テンポを Preatoに、及ぴフルートの持つ細やかなテクニックである16分音符の並び、
音の跳躍を経てテーマ3を提示。
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おわりに
おわりに
研究のまとめ
本研究は「ハンガリー音楽文化の源流を知り、それによるハンガリー音楽の 要素はいかなるものか」、「ハンガリー的要素により創作曲を試みる」というも のであった。
これまでの筆者は演奏家として提示された楽譜により、作曲家の創作の意図 を探り、音に紡いでいくという作業であったが、本研究では、ハンガリー人の ルーツから、激動の歴史を辿って来た「マジャル民族」の文化のあらましを紐 解き、文化と民族の発展が音楽にどう影響してきたのかを起点とし、研究をは
じめた。
第1章では、「ハンガリーの歴史」また「ハンガリー音楽の独自性」を明らか にした。現ハンガリーは伸欧ヨーロッパ」に位置する共和国だが、その祖先 は東からやってきた「マジャル民族」と呼ばれる民族であった。戦争を繰り返
し、領土を占領され、また占領し、勝利、敗北するという大事を経て、19世 紀にオーストリア=ハンガリー二重帝国時代までに独自のジャンルともいえる
rヴェルブンコシュ」やrマジャル・ノク」rチャールダーシュ」という音楽を 生み出し、その音楽が19世紀西欧の作曲家たちをイシスパイアーさせた。
またジプシー楽団が演奏する「ヴェルブンコシュ」などはパターン化された ものも多く、作曲家が意図したものというより演奏家自身の自由な奏法に委ね られているという曖昧なものだった。
第2章では、バルトークとコダーイが、19世紀までのハンガリー音楽とみ なされていたものを再検討し、「真のハンガリー音楽とはいかなるものか」を、
研究した。彼らはハンガリー農民の歌う伝統的な民謡を、各地を巡り採取する
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は19世紀にリストにより「ハンガリー音楽=ジプシー音楽」とされていた概 念を払拭させた。
第3章では、バルトークやコダーイ以後もハンガリーでは優れた音楽家を多 数輩出しており、その申でも特に有名で人気のあるファルカシュ・フエレンツ、
リゲティ・ジュルジュ、クルターグ・ジュルジュという3人の作曲家にスポッ
トをあてた。
そして最大の研究課題であった自作曲《CS胴DAS for Hute(フルートのため のチャールダーシュ)》の制作は、これまでの研究を元に19世紀に頻繁に使用
されていたジプシー音階や、バルトーク、コダーイ、ファルカシュなどが自身 の曲の中でも日常的に使ったハンガリーの伝統的な民謡のリズムパターンを用 い、チャ}ルダーシュ形式で独創的に仕上げた。
第2章第1節でバルトークは自身の著書である『バルトーク音楽論集』の中 で、リストの《ハンガリー狂詩曲》やブラームスの《ハンガリー舞曲》を通俗 的な音楽と、やや辛辣な言葉で批判しているが、実際には21世紀である今日 まで多く演奏され、愛されてきた楽曲であることは代え難い事実であり、評価 するに値すると言える。こう述べる由縁は、筆者自身が実際に繭を作り、その 苦労の多さに騨易させられながらも、一つのテーマを掲げそれに沿った曲を作
り上げたからである。
どんな平易な曲であろうと、偉大な作曲家の後世まで存続する曲はやはり価 値あるものである。自らが作曲を学び創作活動を行い、改めて実感、そして痛 感した。作曲は素晴らしい。自分の頭にある音楽を形割るという作業は何物に も勝るエキサイティング作業であった。講のものでもない、自分だけの宝を手 に入れた気分である。そしてさらに自作曲を自身が演奏出来ることは愉悦この 上ない。この心境こそまさに、 感慨無量 というのであろう。
演奏家が楽器の練習を怠るとみるみる腕が鈍ってゆくと言うが(筆者自身も
おわりに
経験済み)作曲も同じであることに気づいた。これを機に、筆を休めず創作活 動に逆進してゆきたいと思う。そして今回あまり触れることの出来なかった和 声学からのアプローチや、様々な形式を深く研究し、次なる作品への目標とし
たい。
最後に、今回の修士論文は筆者にとって初めての試みであった。そのため稚 拙な箇所や杜撰な部分があるかもしれない。このことも深く内省し、次への機 会に備えて参りたい所存である。
主要参考文献、楽譜、及び資料
主要参考文献 楽譜、及び資料
【辞典 事典】
ニューグローブ世界音楽大辞典(日本語版 初版) 講談杜
ハンガリ 語事典1985東京大学書林
【著書】
ヤーノシュ・サーヴァイ 南塚信吾 秋山晋悪訳『ハンガリー』1999 白水柱
横井雅子 『ハンガリー音楽の魅力 リスト・バルトーク・コダーイ』2006 東洋替店
関口義人 『ジプシー・ミュージックの真実 ロマ・フィールドレポート』2005 青土杜
ファライ・カタリン セー二・エルジューベト 共著 羽仁協子 谷本一之 中 川弘一郎 共訳 『コダーイ・システムとは何か ハンガリー音楽教育の理論
と実践』 1975全音楽譜出版社
岩井正浩 『ハンガリー音楽教育と日本ファライ・カタリンとの対話より』
1991音楽之友社
伊東信宏 『バルトーク』 1997中公新書
宮下誠 『20世紀音楽 クラシックの運命』 2006光文杜新書
主要参考文献、楽譜、及び資料
ジョン・ルカ㎞チ 早稲目ヨみか訳 的肖像』 1991 白水柱
『ブダペストの世紀末 都市の文化の歴史
沼野充義 『中欧 ポーランド・チエコ・スロヴァキア・ハンガリー』1996 新潮杜
早稲閨みか rブダペスト都市物語』 2001 河出書房新杜
セーケイ・エーリア 1992 音楽之友社
羽仁協予・大熊進子 共訳 『バルトーク物語』
WenayThompson『THEGR蝸ATCompo船蝸』 2001 LOR瓦NZ BOOKS
三枝成彰 『大作曲家たちの履歴書』 1997 中央公論杜
西原論 『クラシックでわかる西洋史』 2007 アステルパブリッシング
ソボールツィ・ベンツエ
『ハンガリー音楽小吏』
著 谷本一之 訳
昭和44年音楽之友社
高橋浩子 中村孝義 1996 東風替籍
本間潜子 網干毅 共著 『西洋音楽の歴史』
バルトーク・べ一ラ あごら業書
岩城肇 編訳 『バルトーク音楽論集』 1988
主要参考文献、楽譜、及び資料
【楽譜】
フランツ・リスト 《ハンガリー狂詩曲集》全音楽譜出版社
ヨハネス・ブラームス 《ハンガリー舞曲集》全音楽譜出版社
リスト・フェレンツ《愛の夢第3番》DEPRO
コダーイ・ゾルターン 《ハーリ・ヤーノシュ》スコア P亘ILHARMON1A
バルトーク・ベラ 《ハンガリ 農民組曲(フルート版)》Univ舳a1E砒i㎝
ファルカシュ・フュレンツ 《レーキ・マジャ㎞ル・ターンヅオク》