(1)法令により施業について制限を受けている森林に関する事項
制限林の種類とその施業方法については、以下の表1~3に示すとおり です。
(表1 制限林の種類)
保安林等
水源かん養保安林 防霧保安林
土砂流出防備保安林 なだれ防止保安林 土砂崩壊防備保安林 落石防止保安林
飛砂防備保安林 防火保安林
防風保安林 魚つき保安林
水害防備保安林 航行目標保安林
潮害防備保安林 保健保安林
干害防備保安林 風致保安林
防雪保安林 保安施設地区
自然環境保全地域 自然環境保全地域特別地区内の森林
国立公園 国立公園特別保護地区内の森林
国立公園第1種特別地域内の森林 国立公園第2種特別地域内の森林 国立公園第3種特別地域内の森林 国立公園地種区分未定地域内の森林
国定公園 国定公園特別保護地区内の森林
国定公園第1種特別地域内の森林 国定公園第2種特別地域内の森林 国定公園第3種特別地域内の森林 国定公園地種区分未定地域内の森林
県立自然公園 県立自然公園特別保護地区内の森林
県立自然公園第1種特別地域内の森林 県立自然公園第2種特別地域内の森林 県立自然公園第3種特別地域内の森林 県立自然公園地種区分未定地域内の森林
その他の制限林 砂防法第2条の規定により指定された土地に係る森林
急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律第3条第1項の規定により指定さ れた急傾斜地崩壊危険区域内の森林
都市計画法第8条第1項第7号の風致地区として定められた地区内の森林 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律第29条の規定により指定 された特別保護地区内の森林
文化財保護法第109条第1項の規定により指定された史跡名勝天然記念物に係る
(表2 保安林の施業方法)
①(皆伐可能箇所) ②(択伐箇所) ③(禁伐箇所)
立木 の伐 採方 法
・主伐に係る伐採種を定めません。 ・主伐は択伐によるものとします。 ・主伐による伐採は禁止しま す。
・樹冠疎密度が10分の8以上の箇所 で、間伐に係る伐採をすることがで きます。
・指定施業要件で定める箇所で、樹冠疎密 度が10分の8以上の箇所は間伐に係る伐 採をすることができます。
・指定施業要件で定める箇所 で、樹冠疎密度が10分の8以 上の箇所は間伐に係る伐採を することができます。
・主伐に係る伐採をすることができる立木は、当該立木の所在する市町村に係る市 町村森林整備計画で定める標準伐期齢以上のものとします。
立木 の伐 採限 度( 皆伐
)
・年度ごとに皆伐による伐採ができる 面積の限度は、森林法施行令第4条 の2第3項の規定により毎年2月1日、
6月1日、9月1日及び12月1日に知事 が公表する単位区域及び保安林種ご との面積とします。
・年度ごとに皆伐による伐採をするこ とができる1箇所当たりの面積は、
当該保安林に係る指定施業要件によ るものとします。
同( 択伐
)
・保安林の指定後最初に行う択伐材積については、指定施業要件で森林ごとに定め られた択伐率を乗じた材積とします。ただし、伐採後の植栽が義務づけられてい る場合は、伐採後に標準伐期齢時点の材積の10分の7以上の立木材積が維持され ることを条件とします。
・2回目以降の伐採年度ごとに択伐による伐採をすることができる立木の材積の限 度は、以下のとおりとします。
(1)伐採後の植栽が義務づけられていない場合は、当該年度の初日におけるその森
林の材積に択伐率(注1)を乗じた材積とします。
(2)伐採後の植栽が義務づけられている場合は、上記方法で算出した率で10分の4を 上限とします。ただしこの場合も、伐採後に標準伐期齢時点の10分の7以上の 森林蓄積が維持されることを条件とします。
同( 間伐
)
・伐採年度ごとに間伐に係る伐採をすることができる立木の材積は、原則として当該年度の初日におけるその森林の 立木材積の10分の3.5を越えず、かつ、その伐採によりその森林に係る樹冠疎密度が10分の8を下ったとしても、
当該年度の翌年度初日から起算しておおむね5年後において、その森林の当該樹冠疎密度が10分の8以上に回復す ることが確実であると認められる範囲内の材積とします。
植栽
・指定施業要件で植栽の指定された箇所については、伐採が完了した日を含む年度 の翌年度初日から起算して2年以内に、指定施業要件で定める樹種の満1年以上の 苗を、おおむね立地条件と樹種に応じて定める1ヘクタール当たりの本数以上を 均等に植栽するものとします。(天然更新木などの占有する区域を除いた面積に よって算出)
また、択伐後の植栽本数は上記の本数に択伐率を乗じた本数とします。
・樹種の選定については、保安林機能の維持または強化を図り、かつ、経済的利用 に資することができる樹種(多様な樹種を指定)を植栽します。
注1:当該伐採年度の初 日における当該森林の立 木の材積から前回の択伐 を終えたときの当該森林 の立木の材積を減じて得 た材積を当該伐採年度の 初日における当該森林の 立木の材積で除して得た 割合をいい、その割合が 10分の3を超えるとき は、10分の3とする。
(表3 その他制限林の施業方法)
自然環境保全地域内における施業の方法 特別地区 新潟県自然環境保全条例で定めるところによる。
自然公園区域内における施業の方法
特別保護地区 森林の施業に関する制限について、環境大臣はそれぞれの地区につき農林水産大臣と 協議して定める。
第1種 特別地域
1 禁伐とする。ただし、風致維持に支障のない場合に限り、単木択伐法を行うこと ができる。
2 単木択伐法は次の規程により行う。
(1) 伐期齢は、標準伐期齢(森林法(昭和26年法律第249号)第5条第2項第3号に規 定する標準伐期齢をいう。)に見合う年齢に10年以上を加えて決定する。
(2) 択伐率は現在蓄積の10%以内とする。
第2種 特別地域
1 択伐法によるものとする。ただし、風致維持に支障のない場合に限り、皆伐法によ ることができる。
2 公園計画に基づく車道、歩道、集団施設地区及び単独施設の周辺(造林地、要改良 林分、薪炭林を除く。)は、原則として単木択伐法によるものとする。
3 伐期齢は、標準伐期齢(森林法(昭和26年法律第249号)第5条第2項第3号に規定 する標準伐期齢をいう。)に見合う林齢以上とする。
4 択伐率は用材林においては現在蓄積の30%以内とし、薪炭林においては60%以内 とする。
5 伐採及び更新に際し、特に風致上必要と認める場合、所管の行政庁は、伐区、樹 種、林型の変更を要望することができる。
6 特に指定した風致樹については、保育及び保護につとめること。
皆伐法による場合は、その伐区は次のとおりとする。
(1) 1伐区の面積は2ヘクタール以内とする。ただし、樹幹疎密度3より多く、保残木 を残す場合又は車道、歩道、集団施設地区、単独施設等の主要公園利用地点から 望見されない場合は、伐区面積を増大することができる。
(2) 伐区は更新後5年以上を経過しなければ連続して設定することはできない。この 場合においても、伐区は努めて分散しなければならない。
第3種
特別地域 全般的な風致の維持を考慮して施業を実施し特に施業の制限を受けないものとする。
その他森林の施業の方法
砂防指定地 「新潟県砂防指定地等管理条例」(平成15年3月28日新潟県条例第27号)及び「同施行 規則」(平成15年3月28日新潟県規則第44号)に基づいて施業を行う。
急傾斜地崩壊 危険区域
急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律施行細則(昭和45年2月17日新潟県規 則第8号に基づいて施業を行う。
都市計画法の
風致地区 新潟県風致地区条例(昭和45年4月1日新潟県条例第25号)に基づいて施業を行う。
鳥獣保護管理法 「鳥獣保護区内の森林施業について」(昭和39年1月17日付け38林野計第1043号)に
*緑の少年団
小中学生を対象として、自 然と親しみ、緑を守り、緑 を育てる愛護の思想を啓発 し、自ら社会を愛する心豊 かな人間に育っていくこと を目的とする団体。
*CSR活動
企業の社会的責任。
企業が利益を追求するだ けでなく、組織活動が社会 へ与える影響に責任をも ち、あらゆる利害関係者か らの要求に対して適切な意 思決定をすることを指す。
*(公社)にいがた緑の百年物 語緑化推進委員会
21世紀百年をかけて県 民ひとりひとりの手で木を 植え、育て、22世紀の 人々に「緑の遺産」を残す ため、緑の募金をはじめと した各種運動の中心となる 団体。
(2)森林・林業に対する理解の促進に関する事項
県民の緑化活動への参加意欲の醸成と、企業や県民の森林づくりの ニーズに応えた情報提供などにより、森林づくり活動の定着を図る必要が あります。
ⅰ 県民の活動参加意欲の醸成と参加ニーズに応えた情報の提供
平成26年6月1日開催の全国植樹祭を契機に、県民参加による森林づ くりの意義をアピールし、林業普及指導を通じて、緑の少年団*活動の 指導等により次世代を担う児童・生徒の緑化意識の醸成を図ります。ま た、県民が森林づくり活動に参加しやすいよう、県内各地の森林ボラン ティア団体に関する情報や森林づくり活動の開催情報などを提供しま す。
ⅱ 多様な主体による県民参加の森林づくり活動への支援
企業によるCSR活動*や保安林におけるボランティア活動の推進のた め、森林活動フィールドの情報提供や活動の開始に対し支援を行うとと もに、県民参加による森林づくりの中心的な役割を担う(公社)にいが た緑の百年物語緑化推進委員会*を通じて、身近な森林づくりに参加で きる機会となる地域の植樹・育樹活動を支援します。
県民参加の植樹活動