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この衷の「番号」とは,後々の作業の便を考えて,標本に抜かれた各ページにつけたものであ り,r主婦之友』では五桁の数宇が, r樽入生活』では四桁の数字が与えてある。その初めの二 搦は記事別層の分類番号であるが,第一桁が1ないし4であるか9であるかによって雑誌をも識 別出来る。次の豊桁あるいは二桁はその層内での通し番号である。またr馬入生活蓋で,この標
本番号にアステリスク( iL印)のついているページは,助tw ・助動詞のカ一一ドをも採るべきページである。
さてこれらのページに使ってある語をカ・・ドに採るに当っては,われわれが「ぬきばり(抜き
貼り)jと呼ぶものをまず作った。rぬきばり」とは,採集することに決まった箇所を雑誌から
「抜き」取って,一箇所ごとV=一一枚の台紙に「はり」つけ,標本番号とかその他作業の進行に必要
な事柄を書き込んだものである。そしてこの「ぬきばり」作成は,調査の能率を高めるものと思
われる。すなわち雑誌の形態のままでin 一一ド採集にかかったならば,採集入員はすこぶる限られてしま
う。そこで上述の「ぬきばり」を使えば,第一に,少ない部数の雑誌(高々二冊)で同時に多人 数の採集者が働き得る。また第二に,採集箇所を検する必要が生じた時,雑誌のままを繰るより もはるかに速い。第三に,採集の際底本がいたむのを防ぐ点でも,台紙のあるrぬきばり」を使
った:方がよい。第四に,採集者に対するそのページに特有の指図が台紙に書き入れられて,便利 である。この事は正:確なカP・ドを採らせる上で相当の効果をあげたと思う。次に作業手引書を作らなければならない。相当数の調査補助審を使って調査を進める時には,
作業の質が…定の水準を保つようにその規準を設けて管理することが,特に必要である。このた
めに1・ll :つの考慮が払われた。その一つは,なるべく単純な作業で済みかつ採集考個入の判断を 入れる余地の少な㌧ような作業乎引書を作ることであり,他の.一・つは採集済カーードの検査を通し一35一
g2・3
て言わば「品質管理」をすることである。(後者については§2・33に述べる。)作業手引書の
内容は,)b 一ド採藥作業に『主婦之友』では手書き方式を用い,『羽入生活善ではリプリント方 式(cf.§2・32)を試みたので,具体的な条々はかなり違うが,どちらの場合もカード採集の際の一一般的注意 所定のカー・ドの様式の解説
カードに記載すべき事柄の指示 記載事典の書き入れ方
を示し,プリントして採隼閉略二渡した。
なお準備の段階には,リプリント方式の場合,もう一つの作業が加えられる。それは叙述の便
宜上次の項に述べる。2・32 カードの採り芳
(1) 塗主婦之友』の場合
指定した記載項冒は次の五つである。
エ。見寓し語一一採集されるべき語(助詞・助動詞のついている時は,それもっけて掲 げる。)
2。 用 例
3。出 所
4。備 考一一一見田し語が躍有名詞か謡講かの時,注記する。注記すべき箇所は指定 する。
5。備 考ニー見臨し語が表題,絵や写真の説朋の部分,図の中に使われている時,
注記する。注記すべき箇所は指定する。
こうして,たとえば第3図のようなカー一 9が作られた。
見出し語の認め方はこの作業で特
に霊大である。従って「ぬきばり」にあらかじめ句切りを入れてから採 集者に渡した。これに引き替えて用
例の方は,手書き方式による以上,こうした指定が出来ない。そこで手 引書に次の規定を設けて採集者注)
の判断にゆだねた。
原則として,揖定された単
位を含む一つの文(。から。まで)を書く。偉しその文が
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日i歓げで ・/s
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; iしかし、講和というもの(2。アメリカとヨ本だげで
滋あぶもので{3あ幅せん.
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点線は赤線 第3図 採集カードの様式と配入例
(『主婦之友露の場合)約60字以上にわたるものは,年層し語の意味が不明瞭にならない限り,その見出し語に
注 採集者には専門学校・額制大学の国交科の学生を使った。
一 36 一一
S2・3
関係のうすい部分を省略してもよい。……また,見出し語が接続詞・代名詞の類である場
合は,。から。までの範囲に限らず,関係の部分を書く.。こういう仕方で用例を引かせるのは,決してよい方法ではない。それに他の点でも色々改めた:方
がよい事があったので,『婦警生活』の場合には,手書き方式を廃して,リプリント方式を用い
た。
(亙) 『婦入生活』の場合
ここにリプリント方式と言うのは,ある一一xVとまりの文脈があらかじめ印刷してあるカードを
与え,採集者のする事は採るべき語を丸で囲み,二三の簡単な事柄を書き込むだけで済むように 計画された採集法である。このような採集用カードを用意するには,まず「ぬきばり」について
どこからどこまでを一跨のカードに収めるかの割附けをしなくてはならない。われわれの使うカ ードの大きさ(図書カー・ドのスタンダード謡サイズ)からすれば,一枚に約二洋字の文章を引く
ことが撮来る。この収容宇数の上限と文脈とを考慮して,上記の割附けをした。次いでこの指定
に従って,謄写印捌によって採集用カードを作った。再びこのカードに見評し語のための句切りを加え,場合によっては採集上の揖示を添えて,採集者に渡した。この場合のカードの様式およ
び罷入例は,第4図の通りである。OロO口 取人地外
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第4図 採集カードの様式と記入例
(蜜婦人生活』の場合)この場合採集者がなすべき事は,次の五つである。
i 用例中の採集すべき語を丸で囲む。
ii 丸で囲んだ語を見帯し語欄に書く6
iiiその語が(1)の場合の4。か5。かに当る時は,所定の欄にvを入れる。
iv カ・・ドの番号を左すみの欄に書き込む。一カードの番号とは,用例文を同じくする 一 37 一一
g2・3
一組のin 一ドのうち,何番目の語を見出し語にして採ったカーードかを示す番号である。
助詞・助動詞の採集用か一ドは,上記のものををのまま用い,方法も上に準じた。すなわち,
見出し語とすべき助詞・助動詞に印をつけたものを採集者に渡した。この場合, 採集砦のなすべ きことは,三島のiおよびiiである。
2・33 採集カードの質の管理
語彙調査はたとい抽出調査であろうとも,短期闇に多くのカードをこなす必要がある。ここで
考えるべき は,正確な採集カーードを速く得ることである。今までのように採集作業が終ってから検査して一枚一枚の誤りを正すだけなら,これに費した労力の割には利益が少ない。そういう補 正は済んだ作業にこそ有効であれ,それがら先の行動に対してはさほど実り多い指針を与えない
のである。採集上の欠陥は早く発見して,進行中の作業の障害を未然に防がなければならない。
従ってわれわれの作業には,品質管理の考え方が導入される。
詠ういう管理は,もちろん採集についてだけでなく作業の各段階について行われるべきであ
る。しかし特に採集の段階について厳しく実施しだのは,次の理詣による。i。カード採集がこの調査全体で最も根本的な作業であること。
従って以後の作業で疑問を生じた時いつも,採集カードに立返るととによッ℃チェッグ出来るよ
うにして麗かなくてはならない。しかも手書き方式の時はことに記載すべき事栃が複雑である。ゆえにこの根本資料に疑義が存するようであってはならない。記載の間違いは全数検査を施して
直すが,それにしても始めから質のよいカードを作らせる方が先決問題である。2。採集者には,予算・設備の関係で所外の学生アルバイクを使うほかなく,十分な訓練
の与えがたい阜と。所内の調査補助者であれば,訓練の機会も多く,また作業上の疑問についてもすぐ適当に指示を することが繊来る。しかし所内で使える入数には限りがあり,採集という絹当の仕事量を彼らに 振り当てるのは(広義の)能率上得策でない。一こういう事情でわれわれは採集カードの統計
的管理にはいった。採集カードの質は,採集者が要求通りのカ・一一 F を作ったか否かの定性的な検査によって管理さ
れる。まずr主婦之友』のか一ドの採集開始直後に,出来て来たカードを調査目標と照らした上 で,許し得ない欠陥(def㏄t)の定義を下した。このような不適格が一枚のカードに一箇所でも 見出だされれば・それは不良カードである。こうした規格に零り110t(仕切)にある不良力…
ド品数,あるいは比率に直して不良率を求め,その値を使って管理図を描いた。 (なお,この場
合,採集済カードは全部調査するのだから,管理を受ける対象は,出来上ったカードというよ
り,カードを作る採集者の能力と考えるべきである。)検査記録であるチェック=シートとか管 理図とかから分った採集者の傾向的な欠点は,早速採集者に伝えて,以後同じ欠陥をもつカード
を沢山作らないように警告した。この章の始めに幽した第1図で「採集力・・ドの質の管理」から「カード採集者の訓練」に向う矢印は,この:事を意味する。.
さて具体的な管理法は,r主婦之友』の場合と『婦入生活』の場合とで採集方式が異なるから,