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大浦地先は、ぼぼ全面が砂の干潟で、植物はあまりみられず、主な動物として はリュウキュウコメツキガニやミナミコメツキガニがみられた。

二見地先は、砂泥と小礫の干潟で、主な植物としてはアオノリ属、アオサ属が みられ、主な動物としてはヒメシオマネキ、オキナワハクセンシオマネキ、ヒメ ヤマトオサガニなどがみられた。

久志地先は、潮上帯から潮間帯上部付近までは砂で、潮間帯中部より下は砂泥 の干潟であった。主な植物としては、被度は低いものの広範囲でアオノリ属など がみられたほか、春季にはカサノリ、ホソエガサなどがみられた。主な動物とし ては干潟の東側でミナミコメツキガニがみられた。

潟原地先は、大浦地先と同様に全面が砂の干潟で植物はあまりみられず、主な 動物としてはリュウキュウコメツキガニやミナミコメツキガニがみられた。

注)青線及び青点は、干潟生物分布調査におけるライン調査の測線、

スポット調査の調査地点を示す。

図 1.3.3-1(1) 干潟生物分布調査 スポット調査 底質と主な干潟生物

(大浦地先・二見地先)

大浦地先

【主な動物】

リュウキュウコメツキガニ ミナミコメツキガニ

二見地先

【主な植物】

アオノリ属 アオサ属

【主な動物】

ヒメシオマネキ オキナワハクセンシオ マネキ

ヒメヤマトオサガニ

注)青線及び青点は、干潟生物分布調査におけるライン調査の測線、スポット調査の調査地点を示す。

図 1.3.3-1(2) 干潟生物分布調査 スポット調査 底質と主な干潟生物

(久志地先・潟原地先)

1.3.4 トカゲハゼ調査

干潟生物分布調査における平成 25 年度冬季及び平成 26 年度春季のトカゲハゼ 調査結果は、後述の「1.7 トカゲハゼの生息状況」にあわせて示した。

潟原地先

【主な動物】

リュウキュウコメツキガニ ミナミコメツキガニ

久志地先

【主な植物】

アオノリ属 カサノリ ホソエガサ

【主な動物】

ミナミコメツキガニ

干潟生物分布調査(ライン調査、堆積物採取調査、スポット調査、トカゲハゼ 調査)において記録された重要な種を表 1.3.5-1 に示す。

植物ではカモガシラノリ、ウスガサネなど 4 種、動物ではニセヒロクチカノコ、

カヤノミカニモリなど 48 種の合計 52 種が記録された。

表 1.3.5-1 干潟生物分布調査で記録された重要な種

H25 H26 H25 H26 H25 H26 H25 H26 冬 春 冬 春 冬 春 冬 春

1 紅藻綱 カモガシラノリ DD ○

2 緑藻綱 ウスガサネ VU VU ○ ○ ○ ○ ○

3 ホソエガサ CR+EN CR+EN ○ ○ ○ ○ ○

4 カサノリ NT NT ○ ○ ○ ○ ○

5 腹足綱 ニセヒロクチカノコ NT ○

6 カヤノミカニモリ NT NT ○ ○ ○ ○ ○ ○

7 ミツカドカニモリ NT ○ ○ ○ ○

8 セムシツノブエ LP ○ ○ ○ ○

9 イボウミニナ VU NT ○

10 イトカケヘナタリ NT ○ ○ ○ ○ ○

11 ヘナタリ NT NT ○

12 カワアイ VU NT ○ ○

13 マドモチウミニナ VU NT ○ ○

14 ニセゴマツボ NT ○

15 オハグロガイ NT NT ○

16 カニノテムシロ NT NT ○ ○ ○ ○

17 コトツブ NT ○ ○ ○

18 アンパルクチキレ NT ○

19 ゴマセンベイアワモチ NT ○ ○ ○ ○

20 二枚貝綱 リュウキュウサルボウ NT ○

21

Diplodonta

sp.B DD NT ○ ○

22 ナガタママキ CR+EN CR ○

23 トウカイタママキ VU EN ○

24 イソハマグリ NT ○ ○ ○

25 クチバガイ NT NT ○ ○

26 ナミノコガイ NT EN ○

27 リュウキュウナミノコ NT ○ ○ ○ ○ ○

28 キュウシュウナミノコ NT VU ○

29 ヘラサギガイ VU VU ○ ○

30 ヌノメイチョウシラトリ NT NT ○ ○ ○ ○

31 ホシヤマナミノコザラ VU VU ○ ○ ○

32 リュウキュウクサビザラ VU ○

33 ハスメザクラ NT NT ○

34 トガリユウシオガイ NT EN ○ ○ ○

35 リュウキュウザクラ NT LP ○ ○

36 ハザクラ NT NT ○

37 マスオガイ NT NT ○ ○ ○

38 ミナトマスオ VU EN ○ ○

39 アシベマスオ DD ○ ○ ○ ○

40 ホソバラフマテガイ VU EN ○

41 タイワンヒルギシジミ VU NT ○

42 イオウハマグリ VU NT ○

43 オイノカガミ NT VU ○ ○

44 クシケマスオ NT NT ○

45 軟甲綱 ムラサキオカヤドカリ 国天 ○ ○ ○

46 ナキオカヤドカリ 国天 ○ ○

47 アマミマメコブシガニ DD VU ○ ○ ○

48 オキナワヤワラガニ VU ○

49 オキナワヒライソガニ NT ○ ○ ○ ○

50 コウナガイワガニモドキ NT ○ ○ ○ ○

51 チゴイワガニ NT ○ ○

52 硬骨魚綱 トカゲハゼ CR CR ○ ○

2 43 39 18 19 15 16 20 36 1 1 分

類 群

スポット調査

種数

No. 綱 和名

植 物

動 物

トカゲハゼ調査

選定基準 ライン調査 堆積物採取調査

天然

記念物 環境省 沖縄県 改訂RDB

<重要な種に関する根拠資料とカテゴリー区分>

天然記念物: 「文化財保護法」 (昭和 25 年、法律第 214 号)

国天 → 国指定天然記念物

環境省:「Red Data Book 2014 日本の絶滅のおそれのある野生生物 4 汽水・淡水魚類」 (平成 27 年 2 月、

環境省)

「Red Data Book 2014 日本の絶滅のおそれのある野生生物 6 貝類」 (平成 26 年 9 月、環境省)

「Red Data Book 2014 日本の絶滅のおそれのある野生生物 7 その他無脊椎動物(クモ形類・甲殻 類等) 」 (平成 26 年 9 月、環境省)

「Red Data Book 2014 日本の絶滅のおそれのある野生生物 8 植物Ⅰ(維管束植物) 」 (平成 27 年 3 月、環境省)

「Red Data Book 2014 日本の絶滅のおそれのある野生生物 9 植物Ⅱ(蘚苔類、藻類、地衣類、菌 類) 」 (平成 27 年 2 月、環境省)

CR+EN → 絶滅危惧 I 類(絶滅の危機に瀕している種)

CR → 絶滅危惧 IA 類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)

VU → 絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)

NT → 準絶滅危惧(現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行 する可能性のある種)

DD → 情報不足(評価するだけの情報が不足している種)

沖縄県改訂 RDB:「改訂版 レッドデータおきなわ―動物編―」 (平成 17 年 9 月、沖縄県) 、

「改訂版 レッドデータおきなわ―菌類編・植物編―」 (平成 18 年 3 月、沖縄県)

CR+EN → 絶滅危惧 I 類(沖縄県では絶滅の危機に瀕している種 - 沖縄県では現在の状態をもたらした 圧迫要因が引き続き作用する場合、野生での存続が困難なもの)

CR → 絶滅危惧 IA 類(沖縄県では、ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)

EN → 絶滅危惧 IB 類(沖縄県では IA 類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高 いもの)

VU → 絶滅危惧Ⅱ類(沖縄県では絶滅の危機が増大している種 - 沖縄県では、現在の状態をもたらした 圧迫要因が引き続き作用する場合、近い将来「絶滅危惧 I 類」のランクに移行することが考えら れるもの)

NT → 準絶滅危惧(沖縄県では存続基盤が脆弱な種 - 現時点での絶滅危険度は小さいが、生育・生息条 件の変化によっては「絶滅危惧」として上位ランクに移行する要素を有するもの)

LP → 絶滅のおそれのある地域個体群(沖縄県で地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれの高い

もの)

調査結果の概要を表 1.4.1-1 に示す。

調査時期における、卵のタイプ数は 21~25 タイプであり、種が推定されたのは 13~18 タイプ、種類の推定に至った割合である推定率は 61.9~72.0%であった。

なお、本調査の結果は前述の「1.1.3 魚卵調査」の結果へ反映させている。

1.4.1 だみー

表 1.4.1-1 ふ化飼育調査 結果概要

←採集直後の卵(単脂球形卵)

←ふ化直後の仔魚

孵化 3 日後に

↓眼が黒化し開口

図 1.4.1-1 ふ化飼育調査 ベラ亜目に推定された卵の発生過程

タイプ数

推定

された数

タイプ数

推定

された数

単脂球形卵 17 10 14 8

単脂不整球形卵 0 0 0 0

単脂楕円球形卵 2 2 2 2

無脂球形卵 1 1 7 7

無脂不整球形卵 0 0 0 0

無脂楕円球形卵 0 0 0 0

多脂球形卵 1 0 1 0

多脂不整球形卵 0 0 1 1

合計タイプ数 21 13 25 18 推定率(%) 61.9 72.0

形態的区分 平成25年度 冬季 平成26年度 春季

1.5 インベントリー調査

1.5.1 インベントリー調査により記録された種

平成 25 年度冬季及び平成 26 年度春季の現地調査において、現地での目視観察、

写真撮影等で記録した種類から、種レベルまで同定されたものについて、期間を 通じた分類群数を表 1.5.1-1 に、季別の種数を表 1.5.1-2 に示す。また、分類 群毎の記録種及び季別の出現状況を、海藻草類について表 1.5.1-3 に、サンゴ類 について表 1.5.1-4 に、底生動物について表 1.5.1-5 に、魚類について表 1.5.1-6 に、爬虫類について表 1.5.1-7 に示す

※1

期間を通じた全分類群の合計では 2,531 種が記録され、分類群ごとの種数は、

海藻類

※2

が 223 種、海草類

※3

が 12 種、サンゴ類が 304 種、底生動物が 1,315 種、

魚類が 668 種、爬虫類が 9 種であった。また、季別の種数は 1,913 種及び 2,216 種であり、各季とも 2,000 種前後を記録していた。

表 1.5.1-1 記録された分類群数(平成 25 年度冬季、平成 26 年度春季)

表 1.5.1-2 記録された種数

※1

種名は原則として、参照した図鑑等の文献に掲載されている種名表記に準拠した。

※2

海藻類:紅藻綱、褐藻綱、黄緑藻綱及び緑藻綱に属する海藻草類。

※3

海草類:単子葉植物綱に属する海藻草類。

植物 海藻類 4門 5綱 24目 53科 223種

海草類 1門 1綱 1目 2科 12種

動物 サンゴ類 1門 2綱 4目 17科 304種

底生動物 15門 29綱 83目 303科 1,315種

魚類 1門 2綱 14目 74科 668種

爬虫類 1門 1綱 2目 3科 9種