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さらに、図書館の開館時間およびサービス時間の設定が必要である。たとえば、

第5章   図書館の組織と人的資源管理

⑧  さらに、図書館の開館時間およびサービス時間の設定が必要である。たとえば、

最低限、学期中においては、学生が勉学のために利用できる時間帯(課外時間 の一定時間)の開館・サービス時間が確保されるように求めたい。 

 

(2)認証機関の基準について 

また、各大学の自己評価、並びに認証機関の評価のいずれにおいても、図書館が

教育研究に的確に寄与しているかの評価を行う必要がある。その際、施設・設備や

コレクション量などの図書館活動実績を指標にするだけでなく、それが学生・教員

のニーズに適合していたか、図書館員はどのような学習支援・研究支援を行ったか

について評価のポイントとして強調しておく必要がある。 

94

おわりに

報告書をしめくくるにあたって、昨年度においては今後の大学図書館像としてはな お予兆的だったものが、今年度の研究によって確証となり、また国内外の訪問調査に 関しても積み重ねができ、点と線という理解が面としての把握に近づいたかと考えて いる。

さまざまな方面からのご協力に応えるよう、

2

年間の調査研究から得られた知見のす べてを、ここにとりまとめる努力を払った。ただ、時間の制約もあり、十分いいつく せなかった部分、不備の部分もある。諸々の点について、忌憚のないご質問・意見をお 寄せいただければ、幸いである。

  この調査研究に関しては、文部科学省高等教育局大学振興課大学設置室をはじめ、

各方面の多大なご協力をいただいた。とくに大学図書館関係者には、訪問調査(海外 については、下の一覧のとおり)で煩わせたり、質問紙調査をお答え願ったりした。

末尾ではあるが、本研究にご協力をいただいたすべての関係各位に謝意を表したい。

平成17年度 平成18年度

シティ・カレッジ・オブ・サンフランシスコ(米国)

北中部大学協会高等学習委員会(米国)

北米研究図書館協会(米国) エール大学図書館(米国)

ロンドン大学ロイヤルホロウェイ・アンド・ベッド フォード・カレッジ図書館(英国)

イースト・アングリア大学図書館(英国)

ウォーリック大学図書館(英国)

シェフィールド大学図書館(英国)

ブリストル大学図書館(英国)

ノーザンブリア大学図書館(英国)

イースタン・ミシガン大学図書館(米国)

ミシガン大学図書館(米国)

ジョージア・サザン大学図書館(米国)

ジョージア大学図書館(米国)

ジョージア工科大学図書館(米国)

エモリー大学図書館(米国)

クイーンズランド大学図書館(オーストラリア)

オーストラリア国立大学(オーストラリア)

シドニー工科大学(オーストラリア)

ニュー・サウス・ウェールズ大学(オーストラリア)

ゲッティンゲン大学図書館(ドイツ)

エアフルト大学図書館(ドイツ)

ベルリン自由大学図書館(ドイツ)

フンボルト大学図書館(アドラースホフ)(ドイツ)

オスロ大学図書館(ノルウェー)

オスロ・カレッジ図書館(ノルウェー)

   

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付録1「大学図書館の経営に関する調査」集計結果

□ 調査の概要

これは、わが国の大学図書館の現状を把握し今後の見通しを得るために実施した調査紙調査(郵送)の結果を 取りまとめたものである。

・調査の内容は、それぞれ大学図書館の、①経営方針・戦略、②組織と財源、③図書館コレクションの構築、

④サービス、⑤職員研修である(末尾の調査紙参照)。

・調査対象は、わが国大学図書館全体から抽出した262館である。調査対象抽出は、次の2段階で行った。

まず、日本の国公私立大学を米国のカーネギー教育振興財団による大学分類2000年版を当てはめてカテゴリ ー別のリスト(末尾添付)を作成し、カテゴリーに応じて、悉皆ないしは一定の割合で無作為に調査対象を 抽出した。

①博士号授与大学多角型(5分野以上で年50件以上の博士号を授与している大学):全大学

②博士号授与大学集約型(3分野以上で年10件以上の博士号授与):全大学の二分の一

③修士号授与大学Ⅰ(3分野以上で年40件以上の修士号授与);全大学の二分の一

④修士号授与大学Ⅱ(年20件以上の修士号授与):全大学の二分の一

⑤専門大学(主として単一の分野で学士号から博士号までの授与):全大学の三分の一

⑥学士号授与大学(以上に該当しないもの):全大学の三分の一

抽出された大学カテゴリー別の数は、実際の回答数とともに下表にまとめている。

・  調査期間は、平成18年11月27日から同年12月15日とし、それに先立って、対象館262館に調査紙を 送付し回答を依頼した。また、回答が寄せられなかった対象館には1回の督促を行った。返送された調査 紙からデータ入力を行い、最終的には平成19年1月到着分までをデータとした。そのため、平成19年3 月に返送された 1件は分析から除外した(集計からも省いた)。締め切りの時点で回答のあった数は194 館で回収率は約74.1%となった。

・  大学分類ごとの回答数と回答率は、下表にまとめている。もっとも高い回収率を示したのは、修士号授与 大学Ⅰのカテゴリーで、87.5%、もっとも低い回収率であったのは、修士号授与大学Ⅱのカテゴリー、67.3%

であった。

表  大学カテゴリーごとの対象数、回答館数、回答率

  対象数 回答館数

全体数 国立 公立 私立 回答率

博士号授与大学-多角型 23 18 12 3 3 78.26%

博士号授与大学-集約型 31 24 14 0 10 77.42%

修士号授与大学Ⅰ 24 21 6 1 14 87.50%

修士号授与大学Ⅱ 52 35 9 4 22 67.31%

専門大学 37 26 2 8 16 70.27%

学士号授与大学 95 70 0 4 66 73.68%

合計 262 194 43 20 131 74.05%

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□ 調査結果の集計

1.回答を作成した者

設問1は、調査紙に回答した者を尋ねた(複数 回答可)。回答のなかった2館を除き、192館の有 効回答を得た。もっとも多かったのは「課長」で、

次いで「補佐・係長・主任」が続く。「副館長・部 長」「課長」「補佐・係長・主任」および「その他」

については、その具体的な職名を尋ねた。表1は、

記入のあった職名と件数を示したものである(件 数のないものは、各1件)。

表 1  記入された職名 

副館長・部長  補佐・係長・主任  その他 

図書館(2件)  主任・主任司書(5件)  事務長(5件) 

企画渉外係長、事務次長、事務長、事務 部長、次長、庶務部、図書館事務長、図 書美術館事務部副部長 

課長代理(3件)  司書(4件) 

課長補佐(3件)  課員(2件) 

事務(室)長補佐(3件)  図書館事務室室長(2件) 

記述なし(7件)  係長(3件)  スタッフ、マネージャー学術情報グルー プ、メディアセンター契約社員、各担当 係長、学務課図書係、係員、次長代行、

室長担当係、主査、書記、情報図書課次 長、図書課総務係員、図書館企画係、図 書館事務員、図書総務係、非常勤職員 

課長 

図書係長(2件) 

図書(館)課(22件)  総務係長(2件) 

図書館(7件)  主査・主査司書(2件) 

学術情報課(6件)  リーダー事務代理、学術情報グループ 長、学術情報チーム総務係、学術情報課 情報管理係長、学術情報企画グループ専 門員、学術図書情報課図書管理係、学生 課長補佐、管理広報係、企画係長、事務 主任、利用部門係長、情報サービス担当 主査、情報管理課専門員、図書課運用係 長、図書課係長、図書館課図書館企画係、

図書館管理グループリーダー、図書館管 理専門員、図書館事務課主任、図書館事 務課専門役、専門員兼総務係長、総括副 参事、総務課企画渉外係長、担当リーダ ー

図書館事務課(6件) 

図書館事務室(長)(6件) 

情報管理課(4件)  記述なし(5件) 

事務室長(2件) 

  総務課(2件) 

メディア・サービス室、メディアセンタ ー事務室、学術情報センター事務室長、

教務課、業務課、研究協力・情報図書チ ーム、情報図書館チーム、情報図書館課、

図書館司書室、附属図書館事務部 

記述なし(3件)  記述なし(6件) 

図1 各回答者数(複数回答)

22

17

68

34 56

0 10 20 30 40 50 60 70 80

館長 副館長・部長 課長 補佐・係長・主任 その他

回答館数192 回答数  197 無回答2

97 2.

【経営戦略・方針】について

2.1  図書館の使命・目的を記述した文書(「中期目標・

中期計画」など)の有無

設問2では、各図書館の「経営戦略・方針」について 尋ねた。「図書館の使命・目的を記述した文書(以下、「使 命・目的文書」とする)」があるかどうか(設問2.1)、に ついては、無回答2館を除き、192館の有効回答を得た。

図2.1-1に示した通り、「使命・目的文書がある」およ

び「ない」と回答した館は、ほぼ半数ずつで、「ない」と 回答した館が若干多いという結果であった。

また、カーネギー分類によるカテゴリーごとに、使命・

目的文書の有無とクロス集計をした結果が図2.1-2である。博士号授与大学多角型や集約型では、「使命・目的文 書」を持つ館が多く、専門大学と学士

号授与大学では、「使命・目的文書」を 持たない館のほうがが多い。修士号授 与大学Ⅰと同じくⅡは、使命・目的文 書を持つ館と持たない館でほぼ半数ず つとなっている。

なお、国立大学では「中期目標・中 期計画」の作成,公表,提出が義務付 けられている(国立大学法人法第三十 条,三十一条)。

2.2 「使命・目的文書」について

設問2.2では、「使命・目的文書がある」と回答した館に対して、次の事項を尋ねた。(1) 「使命・目的文書」

の形態、(2) 「使命・目的文書」に展開されている戦略のキーワード、(3) 「使命・目的文書」に関する意思決定 機関、である。

(1) 使命・目的文書の形態(設問2.2(1))

  使命・目的文書を有する館のうち、「全学的な使命・目 的文書の一部」として、図書館に関する文書があると回 答した館は66館であったが、そのうち17館が、同時に

「図書館独自で作成した使命・目的文書」を有している。

「その他」12件の内訳は、「大学自己点検・評価報告書」

である、あるいはその一部であると回答したのが 4 件、

「図書館(情報サービスセンター)規定」であるとした のが3件、その両方にあるとしたのが1件、そのほかに、

「総合情報センターのありかた─答申─」、「大学基準協 会提出文書」(各1件)とあった。また、3件は、記述が

なかったか、回答に不備があった。     

  図 2.2(1) 「使命・目的文書」の形態

図2.1-2 使命・目的文書の有無(カテゴリー別)

17 17 11 18 9 21

1 7 10 17 17 47

0% 20% 40% 60% 80% 100%

博士集約 博士多角 修士Ⅰ 修士Ⅱ 専門大学 学士

あり なし

36

66

12

0 10 20 30 40 50 60 70 80

図書館独自 全学の一部 その他

回答館数93 回答数114 無回答1 回答館数192 無回答2

図2.1-1 「使命・目的文書」の有無 99,

51.6%

93, 48.4%

あり なし

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