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ごみ処理の評価

ドキュメント内 三原市一般廃棄物処理基本計画(案) (ページ 40-44)

第1節 類似自治体との評価 

(1)類似自治体の抽出と評価項目 

類似自治体の抽出条件を表 1,ごみ処理システムの評価項目を表 2 に示す。 

本市の ごみ処 理システ ムについて ,人 口, 産業構造等の都 市形態 が類似して いる全 国の自 治体と 比較し,客観的な評 価を行 った。評価 は「市町 村一般 廃棄物処理 システ ム評価支援ツール 平成 24 年度実績版」を用いて行った。 

表 1  類似自治体の抽出条件 

自治体  概  要 

三原市 

人口  100,564 人(平成 24 年度) 

産業構造 Ⅱ次・Ⅲ次産業人口比 94.2%,Ⅲ次産業人口比 62.8% 

類似自治体 

人口区分 100,000 人以上〜150,000 人未満 

産業構造 Ⅱ次・Ⅲ次産業人口比 95%未満,Ⅲ次産業人口比 55%以上 1.類似自治体の抽出は,総務省が提示している類似団体別市町村財政指数表の類型に準拠している。 

表 2  ごみ処理システム評価項目 

標準的な指標  算出式  単位 

人口1人1日当たり  ごみ総排出量 

=  ごみ総排出量÷365÷計画収集人口×10

kg/人・日 廃棄物からの資源 

回収率(RDF除く) 

=  資源化量÷ごみ総排出量  t/t 

廃棄物のうち  最終処分される割合 

=  最終処分量÷ごみ総排出量  t/t 

人口1人当たり  年間処理経費 

=  処理及び維持管理費÷計画収集人口  円/人・年 最終処分減量に 

要する費用 

= 

(処理及び維持管理費−最終処分費−調査研究費−

車両等購入費)÷(ごみ総排出量−最終処分量) 

円/t  1.評価項目は「市町村における循環型社会づくりに向けた一般廃棄物処理システムの指針(平成 25 年

4 月)環境省」に挙げられている項目のうち,一般廃棄物処理実態調査結果に公表されているもの である。 

(2)評価結果 

本市のごみ処理システムについて,類似自治体平均と比較した結果を表 3,図1に示 す。本市のごみ処理の評価結果は,下記のとおりである。 

・本市の人口 1 人当たり年間処理経費と最終処分減量に要する費用は,類似自治体よ りも安価である。 

・本市の人口一人一日当たりごみ総排出量,廃棄物のうち最終処分される割合は,類 似自治体と比べて多い。 

・本市の廃棄物からの資源回収率は,類似自治体よりも少ない。

表 3  ごみ処理の評価(平成 24 年度) 

標準的な指標 

人口一人一日  当たり  ごみ総排出量 

廃棄物からの 資源回収率 (RDF セメント 原料化等除く) 

廃棄物のうち 最終処分  される割合 

人口 1 人当たり 年間処理経費 

最終処分減量 に要する費用  (kg/人・日)  (t/t)  (t/t)  (円/人・年)  (円/t) 

類 似 自 治 体

平均  0.976  0.177  0.102  9,807  29,235 最大  1.178  0.319  0.246  15,409  41,138 最小  0.712  0.095  0.004  5,786  14,434 標準偏差  0.115  0.054  0.049  2,258  6,891 三原市実績  1.024  0.118  0.136  9,269  28,665

偏差値  45.8  39.1  43.1  52.4  50.8

図 1  ごみ処理の評価(平成 24 年度) 

第2節 目標達成状況の評価 

本計画で設定されているごみ排出抑制及び再資源化の目標達成状況を以下に示す。 

(1)ごみ排出抑制の目標達成状況 

○家庭系ごみ 

家庭系ごみは,平成 23 年度の目標値を達成できなかったが,平成 26 年度までの推 移を見 ると, 近年のごみ排出量の 傾向や もやすごみ 指定袋制 度等に より大きく 減量化 することができた。 

○事業系ごみ 

事業系ごみについては,平成 23 年度の目標値を達成できているが,事業所ごみに対 する徹 底指導 等,事業者を対象と した施 策が未実施 であった ため, 横ばいで推 移して いる。また,本市の事業系ごみ排出量は,県内と比較して多くなっている。 

表 4  ごみ排出抑制の目標達成状況  項        目 

実績  目標 

H17  H23  H26  H23  家庭系ごみ 

ごみ排出量  21,043t 20,910t 18,550t 20,181t 減量化率(H17 比)  ―  −0.6% −11.8% −4.1%

事業系ごみ 

ごみ排出量  18,556t 15,722t 15,041t 17,484t 減量化率(H17 比)  ―  −15.3% −18.9% −5.8%

合  計 

ごみ排出量  39,599t 36,632t 33,591t 37,655t 減量化率(H17 比)  ―  −7.5% −15.2% −4.9%

図 2  ごみ排出量実績と目標値の比較

21,043

22,370 22,003 21,486

23,107 21,411

20,910 20,583

18,293 18,550 18,556

16,855 17,193 16,652

15,764 16,374 15,722

15,148 14,974 15,041 105,116 104,937 104,253 103,623 102,606 101,745 100,764 99,673 98,917 98,290

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26

行 政 区 域 内 人 口 ご

み 排 出 量( t /

家庭系ごみ 事業系ごみ 行政区域内人口

(2)再資源化の目標達成状況    ○再資源化量 

全国的 な近年の 傾向と して,集団 回収 品目 である新聞や雑 誌の販売 数の減少 や,分 別収集 を行って いるプラスチック 製容器包 装の製造 量が減っ ている等 ,再資源 化可能 なごみ 量自体が 減少傾向となって いる。そ のような ことが影 響して, 中間処理 後の再 資源化 と集団回 収の回収量は減少 し,新た な施策を 行うこと による回 収量の上 乗せを 見込ん でいたが 増加しなかった。 また,プ ラスチッ ク製容器 包装の分 別収集も 実施し たが,目標値まで増加しなかった。 

○再資源化率 

このよ うな状況 のなか ,本市の再 資源 化率 は,概ね横ばい で推移し ている。 また,

民間による資源回収(約 1,200t/日)を見込むと,平成 26 年度で約 15%となる。 

したが って,再 資源化 については ,現 行計 画の目標が未達 成だった ものの, 全国的 に再資源化量が減少している中,比較的に進められていると言える。 

表 5  再資源化の目標達成状況  項        目 

実績  目標 

H17  H23  H26  H23 

再資源化率(RDF 除く)  11.5%  11.7%  12.5%  20.3% 

再資源化量  中間処理後の再資源化  2,623t  1,945t  1,732t  2,484t    集団回収  2,200t  1,959t  1,738t  2,200t 

  施策による上乗せ  ―  ―  148t  1,914t 

  プラ容器の収集  ―  604t  814t  1,511t 

  合  計  4,823t  4,508t  4,432t  8,109t 

図 3  再資源化率実績と目標値の比較   

ドキュメント内 三原市一般廃棄物処理基本計画(案) (ページ 40-44)