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句 ~, 十a
育 向
手
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ヘ
図1
多くの場合︑背の正面に﹁南無大慈大悲観世音菩薩﹂
や﹁南無大師遍照金剛﹂等の宝号を書き︑右に巡拝の年
月日︑左に住所氏名を記すのが定法である︒思誉知寛の
﹃西国巡礼詠歌奥義紗﹄
に ︑
笈ノ代リニハ笈摺ニ観世音ノ種子ヲ書ナリ然ハ現世ノ間ダハ是ヲ貌ト恩
ヒ大事ニ身ヲハナタズ如何ナル業障モ除安穏ニクラシ未来ハ上品ノ台ニ
上レハ永三毒五欲ノ煩悩ヲ滅シ生死得脱所願満足ノ楽ヲ極ムルト云
念持仏を背負った名残りかと考えられるが︑帰依心の表
われとして誠にゆかしい書式である︒或いは中央へぬ等
‑ 6 3 ‑
の観音を表わす種子(八十八カ所であれば︑弘法大師本
地としての弥勅の種子召)を入れ︑その下に﹁奉巡礼西
⑥ 国三十三所観音霊場﹂などと書く︒そして左下に戒名と
か先祖代々の供養の為書きゃ︑家内安全・息災延命等の
祈願の趣旨を添書きする︒そして日付の下に﹁同行
人﹂と記すが︑これは観世音菩薩や大師と道連れの意で︑
自分に仏を加算しているのである︒従って近時盛んな霊
場めぐりのパスツアーの場合︑同行は団参の人数︑プラ
ス 一
して記入するべきであるから︑
﹁同
行何
十何
人﹂
更
には
﹁同行何百何十何人﹂にも上ることがある︒こうし
た仏と随伴の意持は︑浄土宗に於ては﹃観経﹄による
ルー
ヵ
ラ
﹁阿 弥陀 仏去 レ此 不レ 遠
﹂の言や二祖上人による﹁不離
⑦ 仏・値遇仏﹂の説と相通ずるものがあるように恩われる︒
先述したように︑宝号を正面に書込みの場合︑稀に経
文の割書きがされているものがある︒観音に於ては普門
品の﹁観音妙智力能救世間苦具足神通力広修智方
便﹂であるとか﹁具一切功徳慈眼視衆生福東海無量
是故応頂礼﹂などがそれに当たる︒
こう な
って
くる と︑
形は笈摺ながら実質は︐経雌子Hであると言える︒
西山浄土宗の﹃住職必携﹄在家指導の項に︑︿経維子
を着せるのは何故か﹀という問いを出し︑
⑤ 経維子とは︑麻文は木綿の白い浄去に経典の文句と︑
六字の名号を書き入れたものである
︒(
中略
)死者に着せ
るのは︑浄衣に書き込まれた経文及び名号の功徳により︑
死者の生前の全ての罪が滅するという信仰からきている︒
と説明している︒更に同書法式の七︑特殊法要のなかに
⑨ 受戒の手引きと称して浄衣の書き方を指示している︒ 授戒浄衣
応法妙服
南無阿弥陀仏(釈迦印 ※三宝印)
自然在身
伝戒
沙門
・・
・・
・・
大僧
正・
・・ ・ ・ ・
円口
又は大哉解脱服
無相福田衣
被奉如戒行
広度諸衆生
‑ 64 ‑
五重浄衣
観音勢至
南無阿弥陀仏
( 三
宝印)
為其勝友伝灯沙門
・ ・ ・
・ ・
・大
僧正
・・
・
・・・門口
授戒││衆生受仏戒:::至心聴我謂(菩薩戒経)
五重││若念仏者当知此人是人中分陀利華観世音菩薩
大勢至菩瞳為其勝友当座道場生諸仏家(観
経
経維子なれば経文を全体に書込んだものが本義であろう
が︑多くはこのように︑名号と経文(浄土宗ならば三部
経)の割書きが好まれ︑更にその左右下方に法要開鐘の
年月日ゃ︑山号寺号・住職の世代・誉号等を記し︑花押
や香炉印を押おまた︑仏判としての三宝印や宝珠(党
⑪ 字)印を名号の上に捺する慣例は︑有難さが増すと共に︑
白衣・墨書・朱印︑この三色のとり合わせが美しさを醸
し出している︒
先に掲げた如く︑浄衣に大哉解脱服云云の文は見たこ
とがないし︑これは袈裟(威儀細)の裏にでも書くのが
穏当であろう︒近年一部の霊場で︑各寺の御詠歌を刷り
圃光令嗣車同IJ 図2
図3
込んだものや︑本尊御影を印刷したものが流行している︒
‑ 65ー
蓋しこれは巡拝中︑札所印を受け易くする為の便利さか
らきている傾向のようである︒因みに︑こうしたことは
冗祖大師廿五霊場にも応用できることであって︑余白は
特別霊場(元黒谷)や番外寺院とし︑背縫の名号の部分
は総大本山巡りに充てれば良かろう︒
特に
﹁仏
﹂の
{壬
乞
善光寺大本願とした場合︑六字名号の下に蓮台印を頂い
た形となり︑非常に安定した姿になることを参考までに
付言しておく︒
本宗にては﹃諸廻向宝鑑﹄巻三に︑経雌子の本説とし
⑫ て﹃不空掴索神変真言経﹄
テ ニ サ ニ ン ニ ノ ヲ レ 〆
若有=衆生‑億劫具造二四重五逆十悪等罪‑身懐命終
ス ル ニ
ノシJテノシ
カ イ ニ
堕ニ阿鼻獄‑者若此亡者随=其身分‑毘骸衣服為=真言
‑者
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ヲ テ テ ロ ヲ シ ム ヲ
ニ ス
ニ身骸映著即得=解脱一捨
レ所 レ苦 レ身 直生
=浄 土‑
失
コ ロ ニ 皐 寸 勿︐
ものであると功力を示した上で︑身此可レ書文を
﹃大
(衣 服随 念
の願)経﹄四十八願中より三十八願の の説を引いて
﹁欲得衣服随念即至加悌
文刷所の哩讃
「 応、 其 法 諸 妙天 服 人 白 衣 然 服 在 飲 身食 」 華 に 香 求 理 め 洛 縛 亦 蓋 日瞳 と 幡 し」 て で 同 も 経 可 願 と 成 す 就
る書式である︒今は専ら前者の願文を用い︑旧版﹃法要
集﹄にでもこの文を書くように定められていた︒
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マ﹂斗﹂阜︑名号との八文字の割書き
のみが多い︒最近︑西山禅林寺派から出版された﹃法式 集﹄には次の二例を挙げている︒
図5
⑪ 従って︑上図は︑弥陀三尊に擬えた三幅布の名残りと
も恩われ︑かつ経雄子として安定した書式の体裁である︒
上図が本式と言うなら下図は略式と言うべく︑その一般
では
66 ‑
普遍性か︑りして実用第一に考え︑新訂﹃
法要集
﹄
﹁応法妙版云云﹂の八文字に改訂されたように恩われる︒
場合
︑ ただ注意すべきは︑五重と授戒の双方を受者が受けた
二浄衣を新しくしない││つまり二枚あっても
仕方ないからである︒このときは加筆せよとの指示が滋
賀教区発行﹃授菩薩戒儀﹄に示されている︒誠に尤もな
書式だと思うので︑参考までに引用する︒
清浄衣には背縫いのところ中央に名号を筆太に︑
向って右側に﹁
位同大覚己
﹂
︑左側に
﹁真是諸仏
子﹂とやや小さく浄書して三宝印を戴く︒五重の時
の清浄衣を用いる場合にはH応法秒服H グ自然在
身Hの内傍らに前記の二行を書き添える︒
名号上に四角と菱形に押す
三宝
印に就ては︑筆者が大五
重伝授の折︑津田徳翁師よりN降魔・招福の義ありHと
の勧誠を受けている︒左の図は兵庫西宮観音寺刊﹃五重
相伝の諸準備﹄によるもので︑三宝印が華やかに四つ押
されている︒