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の結果、韓国語の男性の「1発話文当りヘッジ」の使用においては、年上と同年齢の 間、また、年上と年下の間に有意差が見られている(年上と同年齢:F値二5.172、p<0.

05、年上と年下:F値=5.172、p<0.05)。このことから、韓国人男性においては、ヘッ ジが対話相手の年齢から生じる上下関係を示す1つのポライトネス・ストラテジーと して機能してことが分かる。また、韓国人男性は年上に対してヘッジを多く使うこと で、よりポライトな言語行動をする傾向にあると言えよう。

(3)対話相手の性別による「1発話文当りのヘッジ」の比較

 次に、 「1発話文当りのヘッジ」の使用について、対話相手の性別に応じてどのよ うな分布を示しているかをべ一スの性別という要因と合わせて調べてみる。

 以下では、べ一スの性別ごとに、対話相手の性別に応じた「1発話文当りのヘッ ジ」の使用頻度と使用割合を表63と図48に示す。

表63対話相手の性別に応じた1発話文当りのヘッジの使用割合と使用頻度

    会話 ェ析項目

JBF

JBM KBF KBM

F

M

F

M

F

M

F

M

1発話文当りの

@   、 

@ ヘツソ

29.2 i233)

34.4 i270)

42.6 i362)

38.2 i268)

31.5 i297)

30.1 i286)

26.5 i267)

29.9 i269)

*()内は、頻度

50 40

%::

1:

て使用割合が高い。それに対して韓国語の場合は、べ一スの性別とは関係なく、同性 の対話相手に対して使用割合が高い。有意差は見られないものの、日韓両言語におい て反対の傾向を示している。

 一方、Martin and Craig(1983)は、話し手の性別を問わず、 「maybe」やrsort o f」などのような修飾語を聞き手が男性の場合はほぼ同じ程度使っているが、聞き手 が女性の場合は男性より女性の方がこのような修飾語をより多く使っていると述べて いる。韓国語を見ると、べ一スが男性の場合と比べた場合、べ一スが女性の場合に対 話相手が男性の対話相手より女性の対話相手に対してヘッジの使用割合が高い。今回 の韓国語における結果は、Martin and Craig(1983)の主張を支持していると言えよう。

6.4.2.2発話文全体のヘッジ

 「発話文全体のヘッジ」の使用は、発話文を単位とし、ヘッジの現れる位置とは関 係なく、その発話文にヘッジがあるかどうかという、発話文全体のヘッジの有無にっ いて調べたもので、ここでは、その分析結果を示す。まず、 「発話文全体のヘッジ」

の全体像が分かるように日本語と韓国語におけるべ一スの総発話文数に占める「発話 文全体のヘッジ」の使用割合の平均値と使用頻度を、以下の表64に示す。

表64日本語と韓国語における発話文全体のヘッジの使用割合と使用頻度

      言語 ェ析項目

日本語 韓国語

発話文全体のヘッジ 22.3(700) 19.4(737)

*()内は、頻度

 「発話文全体のヘッジ」の使用を見ると、日本語は、全体発話文の22.3%の発話文 にヘッジが使われており、韓国語は、全体発話文の19.4%の発話文にヘッジが使われ ていることになる。両言語間に有意差は見られなかったが、発話文を単位とした場合、

日本語は韓国語に比べ、ヘッジの使用割合が高く、ヘッジを使うことで、断定などを 避け、発話の内容を柔らかくし、発話をポライトにする傾向にあることが窺える。

(1)べ一スの性別による「発話文全体のヘッジ」の比較

 以下では、べ一スの性別ごとに、 「発話文全体のヘッジ」の使用割合と使用頻度を 表65と図49に示す。

表65ベースの性別ごとの発話文全体のヘッジの使用割合と使用頻度

       話者 ェ析項目

JBF

JBM KBF KBM

発話文全体のヘッジ 21.0(332) 23.7(368) 20.8(395) 17.9(342)

*()内は、頻度

30 25 20

%15 10

図49 ベースの性別ごとの発話文全体のヘッジの使用割合

 べ一スの性別ごとの「発話文全体のヘッジ」の使用割合は、前節の「1発話文当り のヘッジ」の使用割合の傾向と同じく、日本語は女性べ一スより男性ベースの方が高 く、韓国語は男性べ一スより女性べ一スの方が高い。有意差は見られなかったが、こ の結果からは、日本語においては女性より男性の方が、韓国語においては男性より女 性の方がヘッジを使うことによって発話をポライトにする傾向にあると言えよう。

(2)対話相手の年齢による「発話文全体のヘッジ」の比較

 それでは、 「発話文全体のヘッジ」の使用について、対話相手の年齢に応じてどの ような分布を示しているかを、べ一スの性別という要因と合わせて調べてみる。

 以下では、ベースの性別ごとに、対話相手の年齢に応じた「発話文全体のヘッジ」

の使用割合と使用頻度を表66と図50に示す。

表66対話相手の年齢に応じた発話文全体のヘッジの使用割合と使用頻度

    会話

ェ析項目

JBF

JBM KBF KBM

0

S

Y

0 S

Y

0 S

Y 0

S

Y

発話文全体の

@ ヘツジ

22.0 i117)

23.3 i114)

17.9 i101)

22.0 i114)

22.4 i112)

26.7 i142)

17.7 i95)

24.8 i173)

19.2 i127)

24.3 i136)

14.8 i100)

15.8 i106)

*()内は、頻度

図50対話相手の年齢に応じた発話文全体のヘッジの使用割合

 べ一スの性別ごとに、対話相手の年齢に応じた「発話文全体のヘッジ」の使用を見 ると、まず、日本語においては、女性べ一スの場合は、同年齢の対話相手に使用割合 がもっとも高く、男性べ一スの場合は、対話相手の年齢に反比例している。一方、韓 国語においては、女性べ一スの場合は、同年齢の対話相手に対して使用割合がもっと も高く、男性べ一スの場合は、年上の対話相手に対して使用割合がもっとも高い。分 散分析の結果、韓国語の男性の「発話文全体のヘッジ」の使用においては、年上と同 年齢の間、また、年上と年下の間に有意差も見られた(年上と同年齢:F値=6.652、p<

O.05、年上と年下:F値=6.652、p<0.05)。つまり、韓国人男性は、年上にヘッジを多 く使うことで対話相手の年齢から生じる上下関係をマークしていると言える。

(3)対話相手の性別による「発話文全体のヘッジ」の比較

 次に、 「発話文全体のヘッジ」の使用について、対話相手の性別に応じてどのよう な分布を示しているかをべ一スの性別という要因と合わせて調べてみる。

 以下では、べ一スの性別ごとに、対話相手の性別に応じた「発話文全体のヘッジ」

の使用割合と使用頻度を表67と図51に示す。

表67対話相手の性別に応じた発話文全体のヘッジの使用割合と使用頻度

     会話 ェ析項目

JBF

JBM KBF KBM

F

M

F

M

F

M

F

M

発話文全体の

@ ヘツジ

19.9 i159)

22.1 i173)

24.7 i210)

22.5 i158)

21.3 i201)

20.4 i194)

17.6 i177)

18.3 i169)

*()内は、頻度

30

1:

%19

 9

ドキュメント内 第6章ヘッジ:談話レベルからの分析 (ページ 39-43)

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