る。
2 1
AO
∆ O
∽∆ A'
1O
2A
2よりh
AH f B
A= −
P
つまり、hA
H B f
= −
PA (3) また、
∆ O
1BO
2∽∆ B'
1O
2B
2よりh
BH f B
B= −
P
つまり、hB
H B f
= −
PB (4)
このとき、PAとPBの差を視差差∆Pという。
写真測量では、写真上の視差差∆Pを用いて、写真上の2点間の高さの差、高低差を 求めることができる。以下その原理を説明する。視差差∆Pは(3)、(4)式より以下のよう に表される。ここで、H に比べて
h
A、h
Bが十分小さいとき、h
A、h
Bは無視することができる。
( )
( )( )
2B
A
P
P
P H
h B f h H h H
h h B f h
H B f h H
B f
B A
B A B
A
≅ ∆
−
−
= −
− −
= −
−
=
∆
(5)ここで、
∆ h
はh
Aとh
Bの高さの差、つまり高低差となる。このとき、写真画面の中心を主点(N)とすると、撮影基線長Bは写真1、写真2の 主点間距離(主点基線長b)を用いてB=Hb/f となるため、(5)式は、以下のように表 すことができる。
H h H
h B
f ∆ = ∆
=
∆ b
P 2 (6)
よって、高低差は、視差差∆P、主点基線長b、高度Hより、次式で求められる。
b H∆P
=
∆h (7)
図3 視差と高低差の関係
3.使用器具
反射式実体鏡1台、視差測定桿1台、空中写真2枚(連続)、筆記用具1式、製図用粘着テ ープ、直定規1本、測量針1本
4.実習手順
(1)空中写真の記載項目の記録
① 野帳に観測年月日、観測者、写真番号を記録する。
② 空中写真の、撮影時刻、焦点距離、撮影高度、カメラ番号を記録する。
※撮影高度は、記録板のメモではなく、高度計目盛を読む。
③ 野帳に水準器をスケッチし最大傾斜方向を記す。
④ 水準器の気泡の外縁と内縁の目盛を読み取り野帳に記録し、傾斜角度を計算する。
⑤ 写真指標(中央)を目印に、空中写真の画面の1辺の長さwを定規で測り、野帳 に記録する。
⑥ CCB-2007-2 C26-44の撮影範囲Wが2292mであるとしたとき、この空中写真の
写真縮尺𝑀𝑀𝑏𝑏と撮影高度𝐻𝐻を計算せよ。
A1 A2
B1 N1 B2 N2
B
A
O1 O2
A’1 B’1
PB PA
f
H
hA
hB 撮影基線長B
写真1 写真2
Δh
図4 野帳記入例
(2)空中写真の観察
① 空中写真の画面がどこの写真かを判別する。
② 大規模構造物、特筆すべき地物を探す。
③ 空中写真は中心投影のため、建物が放射状に倒れて写ることを確認する。
(3)実体鏡による実体視
① 図5のように、写真番号が小さい空中写真を右におき、対角の指標(隅)を結び、
主点N1、N2を求め、測量針で軽く刺して鉛筆で丸くマークする。
図5 主点の求め方
② 図6のように、主点の位置をお互いに相手の写真上に探し、N’1点、N’2点を求め、
測量針で軽く刺して鉛筆で丸くマークする。
観測年月日: 観測者:
写真番号
撮影時刻: 焦点距離:
撮影高度: カメラ番号:
水準器の気泡外縁目盛: 内縁目盛:
傾斜角度:
水準器のスケッチ:
画面の1辺の長さw 写真縮尺Mb 撮影高度H
N1
指標
主点
N2
右:写真番号が小さい 左:写真番号が大きい
図6 移写点の求め方
③ 図7のように、主点と移写点を結ぶ主点基線、線N1N’2、線N’1N2を引き、それぞ れの主点基線長b1、b2を測り野帳に記録する。
図7 主点基線と主点基線長
④ 主点基線長の平均b (mm) を求め、野帳に記録する。
⑤ 主点基線を一直線にそろえ、N1-N’1間をおよそ25~26cm程度にし、写真を粘着 テープで固定する。
図8 実体視の準備 N1
移写点 主点
N’2
N2 N’1
N1 N’2
N2 N’1 主点基線
b1
b2
N1 N’2 N’1 N2
25~26cm
⑥ 主点基線に平行に実体鏡をおき、ミラーをのぞき、実体視する。
(4)高低差の測定
① 高低差を求めたい地図上の2点A、Bを決定し、それぞれの写真上のA点、B点に 小さく印をつける。
※A点の標高が低くなるように決定する。
② 上記の(3)までで、(7)式における撮影高度H、主点基線長bが得られているため、
視差測定桿により、視差差∆Pを求める。
図9 視差測定桿
③ 視差測定桿にガラス板を設置する。
※ 視差測定桿は、右側のマイクロつまみ1回転で1mm移動する。マイクロメー タは1mmの20等分の目盛が刻まれているので、1目盛0.05mmまで読める。
測定時は目測で0.01mmまで読む。測標は写真面の状態により見やすいものを 選ぶ。
④ 視差測定桿の左のマイクロつまみをまわし、マイクロメータが10mmの位置に合わ せておく。また、固定ねじをゆるめ、右の調整ねじをまわして、測標間が25~
26cmになるまで移動させる。
⑤ “右側”の写真のA2点に視差測定桿の右側測標をあわせる。
⑥ 右側の目盛板を左手で押さえながら、右手でマイクロつまみを回して、“左側”の 測表を左の写真のA1点に合致させ、そのときの目盛pAを読み、野帳に記録する。
測標 調整ねじ
マイクロつまみ マイクロメーター
固定ねじ
ガラス板
印
図10 測標の調整
⑦ 次に、“右側”の写真のB2点に視差測定桿の右側測標をあわせる。
⑧ 右側の目盛板を左手で押さえながら、右手でマイクロつまみを回して、“左側”の 測表を左の写真のB1点に合致させ、そのときの目盛pBを読み、野帳に記録する。
⑨ 視差差∆PをpA-pBで求め、野帳に記録する。
⑩ 視差差∆P(mm)、主点基線長(mm)、撮影高度H(m)より、点A、B間の高低差Δh
を求める。
⑪ 実習終了後は、反射鏡面をきれいにして格納する。
図11 野帳例 N1 N’2
b1 A1
B1 N’1 N2
b2 A2
B2
観測年月日: 観測者:
写真番号
撮影時刻: 焦点距離:
撮影高度: カメラ番号:
水準器の気泡外縁目盛: 内縁目盛:
傾斜角度:
水準器のスケッチ:
画面の1辺の長さw 写真縮尺Mb 撮影高度H
主点基線長 b1 (mm) b2 (mm) 平均 b (mm) 視差測定桿の読み pA
pB
視差差 ΔP
高低差 Δh
5.結果の整理
① 実習データを整理して考察せよ。
② 写真縮尺、撮影高度、高低差の計算をレポートに整理せよ。
③ HPなどを用いて、対象とした地物の高さを調べ、本実習で得られた高低差と比較せ よ。