研究発表
「関西大学留学生の生活における現状について」(1994)大阪商工会議所 「日本研究のルーツ―『菊と刀』―」(1995)国際日本文化研究センター
“Background Research Undertaken for “The Chrysanthemum and the Sword””(1996 年)米国 ネブラスカ大学『菊と刀』誕生 50 周年記念国際フォーラム
ring fi nger and little fi nger with his left hand. ― Jacqueline Bideaud, Claire
Meljac et al., Pathways to Number: Children’s Developing Numerical Abilities, p.46
以上の事には何の問題もないのだが、手の指に関しては別の呼び方が存在している。それは、 指を「序数」を使う呼び方だ。 「第 1 の指」「第 2 の指」「第 3 の指」などという言い方で、fi rst fi nger, second fi nger, third fi nger, etc. などと表す。この場合、上で見たように、親指は thumb なので除外し、他の 4 本の指を「序数」を使って表す。第 1 番目の指は人差し指なので fi rst fi nger、その隣の中指は second fi nger、次の薬指は third fi nger、そして小指は the fourth fi nger と呼ばれている。例を見てみよう。これは、マジックの解説の本からの例である。
宇佐見太市,北村裕,河合忠仁,山本英一,竹内理(共編著)(2002)『外国語研究 : 言語・文 化・教育の諸相』ユニウス出版
Kitamura, Y., K. Horii, O. Takeuchi, K. Kotani & G. d’Ydewalle. (2003). Determining the param- eters for scrolling text display technique. In Hyona, J. & others ( Eds. ), The Minds’ Eye:
“school”=「学校」、 “lessons in things like music, dance, and tea ceremony”=「音楽や踊り、茶 道などの授業」、“training”=「訓練」といった、単に辞書的な意味をそのままあてはめただけ の、「文脈」を無視した訳語の選択にある。
“school”は「学校」でよいだろうか。たしかに、辞書的な意味では「学校」(と一般的にわ れわれが呼んでいるところのもの)でよいのだが、ことばはそれが使われるコンテクスト ― この場合は対象文化や時代背景等の「小説世界」という枠組み ― の中で考え、再分析しない と適切な「意味」(したがって訳語)を与えることはできない。上記の例も、そういう視点から 見れば“training”は「(日本での「習いごと」についての一般的な用語である)お稽古」であ り、“lessons in things like music, dance, and tea ceremony”は「(芸者が基本的な教養として 身につけるべき)三味線やお囃子、踊り、お茶の作法など」の「お稽古」ということになる。 “school” はそういうお稽古を受ける場所を指す。