トップPDF 惜別のことば 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

惜別のことば 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

惜別のことば 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

河合先生、こんなに早くお別れするとは思ってもみませんでした。  私が近畿大学に助手として赴任しました日、大勢英語教師中に、専任講師先生がいら っしゃいました。小さな大学で学んだ私にとって、英語先生だけでも30人を超える巨大な組 織中に、新米教師として放り込まれたとき戸惑いと不安は言いようもなく大きなものでし た。その翌年には助教授になられた先生は、私にとって雲の上存在でしたが、同じ英語学を 志す研究者として、またベテラン英語教師として、親しく声をかけてくださいました。あの 日から26年歳月が流れました。やがて先生も私も組織こそ違え、関西大学に着任し、外国 教育研究機構ができた2000年からは再び仕事を共にすることになりました。数えますと、 2 つ 職場をまたいで、実に20年お付き合いでした。
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李氏朝鮮期中国語会話テキスト『朴通事』に見られる存在文について 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

李氏朝鮮期中国語会話テキスト『朴通事』に見られる存在文について 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

用いられる基本動詞でもあり、用法が多岐に渡り大きな特徴を有する。よって、語法書では、 他特殊な文型である“把字文”“被字文”などと同様に“有字文”として特別に項目を立て るが一般的である。  さらに、このような基本動詞特殊性と同時に、存現文が特殊な文型として、ことさらに取 り上げられるはその語序による。中国最初Grammar専著とされる『馬氏文通』() では、「同動助動四之四」条で、行為を表す一般的な動字(動詞)とは別に、行為を記さず 不動状況をのみ言うとして〈有〉 〈無〉 〈似〉 〈在〉をとりあげる。語序について明確な説明はみ られないものの、〈有〉には通常起詞がない場合があるに対して、〈在〉は必ず起詞を必要と
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標準ドイツ語の収束と分散 ―標準変種の確立と脱標準化に関する考察― 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

標準ドイツ語の収束と分散 ―標準変種の確立と脱標準化に関する考察― 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

3 .発音変異形標準と非標準に関する考察  脱標準化と関連で以上音声特徴を考察してみたい。ドイツ模範話者は成文規範から 逸脱は極めて少なく、成文規範に準拠していることがわかる。逸脱している音声は、いずれも 地域的特性を帯びたものではなく、調音時縮約によるものばかりである。Duden Das Aussprachewörterbuch (2005)(以下Aussprache-Duden)では母音〈s〉は有声と規定 されているが、Großes Wörterbuch der deutschen Aussprache (以下GWDA)(1982: 72)に よると、s音は完全な発声開始時では有声性喪失により軟音化が観察され、有声性を誇張し ようとすると逸脱形式ように感じられるとしている。このように発音辞典間においても差異 があるは、GWDAが音声学的により精密な説明をしているからである。音響音声学上有 声性を確保するにはVOT (voice onset time)が摩擦より先でなければならないが、自然な速 さ発話で完全にVOTを制御するは困難である。したがって、ある程度有声性喪失は自 然な発話では当然現象と言わざるをえない。音節子音についてはどのように規定されている だろうか。Aussprache-Duden (2005: 39 f.)とGWDA (1982: 35 f.)いずれもが、母音や 側音、鼻音、r音後で音節子音 [l`, m `, n `] を容認しておらず、 [El, Em , En ] と発音すべきこと
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中国語教育における習得語彙の広さと深さ 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

中国語教育における習得語彙の広さと深さ 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

的 体情况 要 设置课程 从语言本身的角度看, 学 对象的语词可分 使用词汇,理 解词汇 释 词汇 类 关于 使用词汇 理解词汇 似乎无须多加解释,而 释 词汇 是 什 ? 暂 定 能对 他词语的意 行解释,或在词语释 时经常使用的那 词 释 词汇 基本词汇有相 合的部分,但又 完全相 关于释 词汇,2005 有两个值得注意的 研究 果问世, 苏新春的 汉语释 元语言研究教育出 社 和安华林的 汉 语释 基元词研究 中 社 科学出 社

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コミュニケーション能力を養成するためのパターンプラクティス 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

コミュニケーション能力を養成するためのパターンプラクティス 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

活用例 2 :チェーンプラクティスにゲーム性を取り入れた練習方法  パターン練習本来目的は暗記と置き換えによる文法能力定着であり、機械的な練習にな りがちである。練習方法に変化をつけるには、ペアワーク他に、チェーンプラクティスを用 いているも効果的である。チェーンプラクティスはパターンプラクティス一種であり、質 問された学習者Aが答えを言い、同じ質問を学習者Bにする、学習者Bは答えて学習者Cに同 じ質問をするというように、伝言ゲームように同じ練習を繰り返すものである。チェーンプ ラクティスはコーラス練習より時間がかかり、練習量も少なくなるが、一人ひとりが責任をも って取り組まないと練習が進まないので、学習者を意識的に練習に取り組ませることができる という利点がある。筆者はしばしばグループ対抗でチェーンプラクティスによる練習を行わ せ、その速さと正確さを競わせることでキーセンテンスや構文を定着させることを試みてい る。以下例を挙げる。
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中国新時代的来 留学生教育 −以北京大学 例 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

中国新時代的来 留学生教育 −以北京大学 例 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

万人以上。为了提供更适合留学生学习的环境,北京市政府正在制定相关政策,为外国留学生就 学、居住、勤工助学等提供便利条件。根据北京教育大会公布的《首都教育2010发展纲要 ( 征求 意见稿 )》 ,北京还将设立政府留学生奖学金,并倡导企业和社会团体设立外国留学生奖学金, 以吸引境外优秀学生来京学习。北京大学也正在盖新的留学生大搂,扩大接受留学生的能力。   留学生交流及留学事业的发展,对增进一个国家同世界各国的相互理解,深化与各国间的友 好关系,增强在国际社会上的影响力等方面,发挥着重要作用。留学生被人们称为“民间大使” , 是“通往世界的桥梁” ,留学生教育事业发展的水平,是衡量一个国家、一所高校综合实力的重 要标志。中国目前政治稳定,经济增长迅速,发展前景被世界各国看好。人们可以相信,今后会 有越来越多的外国人到中国留学,再过若干年,中国很有可能成为世界上派出和接收留学生最多 的国家之一。
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フランス語教師のための研修の必要性 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

フランス語教師のための研修の必要性 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

2 . 2  フランス語教師採用条件  中等教育機関では、専任教諭については教科に関わらず教員免許が、非常勤講師については 原則として教科ごと教員免許が必要である。すなわち、フランス語教師になるためには、中 学校あるいは高等学校外国(フランス語)」教員免許状を取得するが一般的である が、他教科免許状を取得して専任教諭になれば、教育委員会へ申請を経てフランス語も教 えることができる。あるいは、「特別非常勤講師(=免許を要しない非常勤講師)」枠で採 用される場合は、いかなる免許も必要としない。この「特別非常勤講師」は平成10年度免許 法改正により「許可制」から「届出制」となって以来、とくに公立学校では増加一途をたど っている。しかし都道府県によって差があり、また私学では(フランス人講師場合や大学付
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ドイツ語圏スイスにおける言語状況:標準変種の規範化と方言の拡大 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

ドイツ語圏スイスにおける言語状況:標準変種の規範化と方言の拡大 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

%と21%と少ないが、スイス変種に対しては54.7%と最も多くなっている。Gutzwiller と Takahashi調査結果を比較すると、それぞれ人と言語変種に対するスイス人態度であるが 共通する傾向が見られ、オーストリア人・オーストリア変種よりもドイツ人・ドイツ変種方 をより否定的に見ているようだ。ただし、ドイツ変種に対しては、肯定的態度が否定的態度を 大きく上回っており、ドイツ人は好きではないが、ドイツ変種は肯定的に捉えていることがわ かる。注目すべき点は、スイス人が最も否定的に見ている標準変種はスイス変種であるところ である。過半数スイス人がスイス変種を否定的に見ており、スイス標準変種を話すことが億 劫になるという意識が理解できる。 2 言語に対する肯定的な態度を持つ学習者は、否定的な 態度を有する者よりも高い能力を獲得し、逆に 2 言語学習過程結果として、能力が高け れば高いほど肯定的な態度を持つ(Lasagabaster 2004: 400)。スイス標準変種がスイス人にと って 2 言語であるかについては議論余地があるが、スイス標準変種へ否定的態度が習得 (特に口頭表現能力)にマイナス影響を及ぼし、方言使用拡大を助長する可能性は否定で
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日本人大学生のEFL 学習者コーパスに見られるMAKEの使用 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

日本人大学生のEFL 学習者コーパスに見られるMAKEの使用 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

(Pinker 1989:171)  は「開かれた類」( open class)と「閉ざされた類」(closed class)に区別される。前者 は成員数が多く、次々に新しい要素が加わり得る類で、名詞、動詞、形容詞、副詞などが属 し、一つ完全なまとまった意味を有している内容である。後者は成員数が少なく新規に 加わりにくい類で、主として文法的機能を担い、語彙的な意味をほとんどもたない冠詞や前置 詞などである。こうしたことからもわかるように、機能は数も限られているので必然的に使 用頻度が高くなる。そういった意味で上例make loveにおける軽動詞makeは時制を表したり、 受動態過去分詞になるなど文法的な機能を果たすが、意味は目的loveによって表されて おり、動詞 make が特定的な意味をもっているわけではない。同じ線に沿って Trask(1993) は軽動詞についてもっと端的に“A verb with little or no semantic content of its own which combines with a (usually indefinite) direct object noun or NP which itself expresses a verbal meaning.”と定義している。このように軽動詞は意味的に軽く、動詞それ自体は何ら具体的な 意味をもたない。言い換えれば、動詞意味に対する貢献度は非常に少ないと言える。 ただし、通常構文と軽動詞構文を比べた場合、両文意味は全く同じというわけではない。
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言語研究の底を流れる思想を考える—推論様式を手掛かりとして— 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

言語研究の底を流れる思想を考える—推論様式を手掛かりとして— 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

、前提 2 :聖母マリアは処女である 4 4 4 4 4 、結論:私 は聖母マリアである。もちろん西欧論理学枠組みにおいて、これは「非論理的」思考(私≠聖母 マリア)であるが、見方を変えると「彼女は私太陽だ」(彼女≠私太陽)ようなメタファー生 成原動力ともなり得る「論理」でもある。無意識うちに私たちを縛っている西欧思想を意識 レベルに引きずりだすこと(そして願わくは、これと対峙する思考法存在を示すこと)を意図し ている本論と、この論理(思考法)が決して無縁ではないように思われることをここでは述べてお きたい。なお、古論理(パレオロジック)については、実に多く研究者が注目していることも付 言しておく。木村敏(1973:140)、丸山圭三郎(1987:140)、中村雄二郎(2001:86 94)を参照こと。 また、中沢新一(2004)でも、名称こそ異なるものの、複論理(バイロジック)という呼び名で、 同様思考法が主要な話題となっている。
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多言語平行コーパスのための「言語学的におもしろい100の文」 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

多言語平行コーパスのための「言語学的におもしろい100の文」 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

#027:この樹は葉が大きく花が小さい。 題目と主語をもつ文。題目と主語が[全体–部分]関係である。 1 つ題目を共有して主 述構造が連鎖をなしている。[全体]を示す名詞句と,その[部分]を表す名詞句と 結束性がどのように表示されているか(あるいは,表示されていないか)。

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言語遊戯を活用した教授学習の方案—外国語として朝鮮語教育を中心に— 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

言語遊戯を活用した教授学習の方案—外国語として朝鮮語教育を中心に— 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

참고문헌 강현화 외(2005.5),『외국어로서의 한국어교육학』방송대학교출판부 고명균 (2007.3),듣기교육의 이론과 실제,関西大学 視聴覚教育30 고명균 (2004.3),韓国重意表現に関する意味論的考察,関西大学 視聴覚教育27 고명균 (2004.7),韓国通信言語特徴とその意味に関する研究,朝鮮学報192輯 김상민 외(2002.12),『한국어 듣기』국제교육진흥원

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河合忠仁教授略歴及び主要研究業績 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

河合忠仁教授略歴及び主要研究業績 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

単著 昭和56年 近畿大学教養部研究紀要 13巻 1 Some Problems of Conversational English in Junior High English Textbooks(英文) 単著 昭和57年 近畿大学教養部研究紀要 13巻 3 英語教育における発音記号

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ある問題 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

ある問題 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

と約束してくれた使用人ことについて何度も思いを馳せた。また、母親が食料で一杯にして くれるであろう戸棚食品様々な種類についても自分想像力を自由に飛び回らせていた。 また、ウェディングドレスを田舎に持ってくるは馬鹿げていると考えそれを家に置いてきた だが、絹薄紫色合いや裾正確な長さについて記憶を新たにしたい強い衝動を感じた。 読者皆さんはエマが単純で洗練されたところない人物であることがお分かりになるであろ うし、彼女結婚生活がささやかな喜びと悩みごとで構成されていることを知るであろう。彼 女は単純でやさしく、可愛いくて若かった。彼女は夫をこよなく愛していた。彼もそろそろ真 剣に結婚生活を始める時期だと感じ始めていた。彼気持ちは、彼仕事部屋や空いたままに なっている机や、彼がいない間に来た手紙を開けておいてくれと同僚に頼んでおいた手紙中 身に戻りつつあった。デイヴィッドも単純で飾らない人物だった。彼は自分妻が最高に美し い女性だと思っていたが ― あるいはまさにそうだからこそ ― 人生は、怠けていると大挙し て押し寄せてくる苦々しく残酷な日々避けがたい雑事と危険とに満ち溢れていることを忘れ ることができなかった。要するに、彼は幸せだった。そして、これ以上何努力もせずに幸せ を手にしていることが正しいこととは思えなかったである。
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The Liaison of English Part Two 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

The Liaison of English Part Two 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 では、拙稿は、十年余りに様々な教室で応用しながら、著者が徐々に改善してきたつもり 、連声中心教材二部を提示する。内容は、最近著者が発見した、英語連声におい て大切な役割を担う声門閉鎖音実践について効果的な指導方法に触れておいてから、滑 らかな連声を醸し出すために必要である単独子音省略または置換(多少なり友音声的 変化)、ならびに 1 チャンク中で隣接する子音 1 対融合にかかわる法則詳細を解き 明かせて、そして当該法則能動的応用課題を列挙する。稿末に、その他音声的変化に 関する解説と個別学習課題が列挙されてから、総て法則応用を(なるべく均一に)必 要とする 8 つ総合課題が付加されている。
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あやまちの悲劇 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

あやまちの悲劇 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 「何も知らないですって!驚かさないで下さい。町人が彼に『こんにちは』と挨拶するだ けで、すべて秘密が明らかになりますわ。」  「ああ!君が考えているほど人は私たちことなど気にしていないよ。僕たちだってそうだ ろ?僕たちだって他人不品行を心配している時間などないよ。ねえ、程度差はあっても他 人たちだって同じさ。船が座礁して木っ端微塵になって、浮かんでいる丸太にしがみついて 陸にたどり着こうとしている人間は、波と格闘している他人になんか目もくれないよ。彼ら 目は海岸に釘づけになっていて、彼らが考えるは自分安全だけさ。人生では私たちはみん な荒れた海を漂っているさ。私たちはみんな富や愛や余暇といったどこか乾いた土地を目指 してもがいているんだよ。波うねりや私たちがけり上げる波しぶきが目に入り、他人が言 ったりしたりしていることは彼らには聞こえないし見えないんだよ。私たちが這い上がって乾 いた所まで登ったとして、私たちは彼らことを気にするかね?」
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『水鏡』における創造主義の萌芽 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

『水鏡』における創造主義の萌芽 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

濯船」を出て郊外モンルージュへと住所を変えていたパブロ・ピカソや、公私にわたって誰 よりも相談相手となったフアン・グリスといった画家たち――と交流を通じて、この20世紀 絵画一大潮流実作品制作過程を目の当たりにしていた。  キュビスム絵画では、一つ対象を複数視点から捉えるという発想が、この見方を理解 しない鑑賞者から時には子供絵とさえ見られてしまうような、たとえばピカソ『泣く女』 ような、いびつな女性正面/横顔を描かせる。しかし詩場合には、ページを左から右へ と、上から下へと読み進んでいくという因習によって、鑑賞者は詩篇常に一ヶ所だけを 読んでいるという状況におかれる。これはやはり連続する音流れ一瞬だけを捕らえざ る得ない音楽芸術に似た、時間芸術持つ宿命といってよい性質であろう。詩がキュビスム 思想を取り入れる際に、もっとも困難をともないながら実現させようとしたことが、一つ事 象複数面を一時に見ること、すなわち詩における同時性獲得であった。
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生きるということ 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

生きるということ 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

あるかどうかを 負けるなよ このことばは、私小さな本にのせたですが、あるときにある中学校校長先生部屋を尋 ねたら、コピーして、相田みつを言葉と並んで掲示されていたを見てびっくりしました。 この校長先生は女性で、ご主人を亡くされた直後ことでした。

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外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 「複数外国教育を統合的に推進するため考察」− 訳者による背景説明  グローバル化が進むなか、日本を初め多く国で外国教育が社会的課題として認識されて いる。統合が進むヨーロッパでは、欧州連合が多言語・多文化尊重を基本原則としているが、 他方で共通言語として英語へ高い関心が寄せられていることも事実である。しかし欧州連合 は1995年『知識基盤型社会へ向けて』という教育問題に関する白書中で「母語プラス 2 言語 /外国」を原則とする「欧州市民 3 言語主義」を提唱した。それは多言・多文化社会で生 きる個人資質として「複数言語能力」を求め、「異文化対応能力」や「生涯にわたり外国 を学習する能力」を重要だと認める見解である。「複数言語主義」(Plurilingualismus)考えは、 具体的には「母語プラス 2 外国能力を学校教育で育成するというやり方で、各国で検討 乃至は導入されていっている。
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感情スクリプトと第2言語コミュニケーション 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

感情スクリプトと第2言語コミュニケーション 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 ある文化中で経験を解釈したり、行動を選択する際指針として機能する枠組みを「文化 モデル」と呼ぶことがある。Gibbs (1999) によると、文化モデルは間主観的に文化構成員 で共有されるスキーマ一種である。スキーマやスクリプトは前述とおり、認知科学的な概 念であるが、Vygotsky派研究者、Cole (1996) は、スキーマやスクリプトを頭中と外で同 時に実践に参加するもの、つまり実践を媒介する道具 (artifact) と見ることで、社会に存在す るモデルと認知的モデル二元論を回避しようとした。D’Andrade & Strauss (1992)は、文 化モデル基礎的な要素は、日々会話中で、言語化され頻繁に使われ、また規範的な側面 をもつという。文化モデルを人間が習得するは、日々実践を通してである。日常的に家族 や友人と取り交わされる会話中に、どのようなものや人、行動が評価され、何が大切と考え られるが埋め込まれており、それは意味交渉を通して参加者こころに刷り込まれていく。 文化的実践に参加することで、人はそのコミュニティに共有されているモデルを内面化し、無 意識にそれに縛られたり、反抗したりする。感情スクリプトもそういった実践中で社会化 を通して慣習的な反応型として習得される。同時に、感情を表現する言語も、言語が埋め込 まれたスクリプトやその実践を通して習得される。こういった文化モデルや感情スクリプト 習得は1言語習得と分離することができない。たとえば、Clancy (1986) は言語社会化 プロセス中で日本人子供が「思いやり」や「恥」感情を習得していく可能性について、日 本人親子相互作用質的分析を通して示している。
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