トップPDF フランス語動詞事象の意味分類に関する考察 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

フランス語動詞事象の意味分類に関する考察 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

フランス語動詞事象の意味分類に関する考察 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

完了点と重なるような事象を表すである 9) 。 ฀ Vikner฀ (op.฀cit.),Martin฀(1988),Gosselin(op.฀cit.)はさらに進んで、意味素分析を応用し て動詞グループを定義しようと試みる。用いられる概念は研究者によって異なる。Vickner は 点括性(ponctualité)、不均質性(hétérogénéité)、動性(dynamisme)3つ概念を用いる。 点括性とは事象時間的広がりに関わる性質である。動詞表す事象が点括的であるという時、 その事象は時間的広がりが無いものとして捉えられることになる。不均質性は事象進行状況 性質を表す。不均質な事象は Elle฀a฀bu฀deux฀tasses฀de฀café฀ように行為が終了することに よって始めて動詞表す状況が成立する。故に courir という動詞ように、事象全体と事象 一 部 分 が 同 じ 文(ex.฀Elle฀a฀couru) で 表 さ れ る こ と は な い。Martin 分 析 で は 動 性 (dynamicité)、 境 界(bornage)、 移 行 性(transitionalité)、 瞬 間 性(Momentanéité) 4 つ 概念が用いられる。瞬間性は点括性と同様、事象が開始・終了など局面に分割できないこと を表す。境界は完了点に関する概念であり、境界ある事象は行為完了点を内包する。Je฀ suis฀à฀Paris฀jusau’à฀15฀août ように、動詞表す事象そのもの(être฀à฀Paris)に完了点が含 まれなくても、時間限定など文要素が行為終了点を示す場合は境界が設けられる。移 行性は状態変化を表す概念である。ある動詞事象が移行的であるとは、naître ように 動詞がある状態から別状態へ変化を表すことを意味する。一方 Gosselin は境界(bornage) と変化(changement)という2つ概念を援用する。Gosselin いう変化は多義的概念で「安 定したある状況から別ある状況へ移行、または2つ状況間に決定的な変化をもたらさ
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「英語が使える日本人の育成のための戦略構想」に関する一考察 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

「英語が使える日本人の育成のための戦略構想」に関する一考察 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

    (コミュニケーションに活かすことできる語彙力・文法力)、                    1)                 (言語使用場面と働きと関連を持ちな がら、実践的コミュニケーション能力につながる語彙力・文法力を育てるため指導法等)、 2)              (相手意向や概要・要点をつかむため指導法など、実践的コミュニケ  ーション能力に位置づけられたリスニング能力を育てるため指導法等)、3)                (自分考えを発表したり、意見交換するなど、実践的コミュニケーション能力に位置  づけられたスピーキング能力を育てる指導法等)、4)            (書き手意向や概要・  要点など把握、音読と暗唱、精読と速読など、実践的コミュニケーション能力に位置づけら れたリーディング力を育てる指導法等)、5)            (聞いたり、読んだりした内容に  ついて自分考えを整理して書くなど、実践的コミュニケーション能力に位置づけられたラ イティング能力を育てる指導法等)、6)                   (領域ごと評価基準に基づく  評価進め方など、実践的コミュニケーション能力診断・評価と学習促進させ方)、             1)              (マルティメディアなど活用やペアワー  ク・グループワークなども取り入れながら、いかに学習意欲を高め、積極的な学習参加を促す か)、2)                    (各種教授法を体系的に捉える中で、4技能有機的な関連  を図った指導在り方を具体的に探る)、3)                    (          )(教 員自身授業実践批判的検討と反省に基づく授業改善法について)、                   1)                  (教授法体系を実践に生かし、実生活 場面に立脚したタスク組み方と進め方)、2)                   (           通訳技法などを活用し、プレゼンテーション・スキルを伸ばすため授業展開法)、3)                   (ゲーム、歌などを生かしたコミュニケーション活動や異文化理 解を深める活動など進め方)、             社会人などによる英語教育基 本問題に関する具体的提言など特別講演  1)                (「英語が使える日本人」を 育てるため英語教育改善へ提案)、2)                (「英語が使える日本人」を 育 て る た め 教 育 改 善 へ 提 案)、                                  1)              (シラバスデザインや具体的授業設計・実践進め方)、 2)              (各種教授資料・教材活用法、       やインターネット活用法など、 教材選択・編成・活用方法)、3)              (私自主研修法:英語運用能力と 英語教授力を磨くため日常的な研修方法と海外研修など利用法)、                「充実コース」(コミュニケーション能力育成)、「発展コース」(自由課題研究 いずれかを選択履修してその能力伸長を図る。
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メキシコにおける前衛主義 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

メキシコにおける前衛主義 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

しかし、「同時代人」誌なかで、批評がまったくおこなわれていなかったわけではない。 この分野では、ビジャウルティアとクエスタ、それにサミュエル・ラモス Samuel Ramos(1897 ‒1956)3人才能が傑出していた、と前衛主義とかかわり深いグァテマラ出身作家、 カルドサ = イ = アラゴン Luis Cardoza y Aragón(1901? ‒1992)が語っている。彼らはとく に絵画に強い関心をいだき、リベーラような同時代画家仕事についてよく論じた。一方、 ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー文学理想を受け継いだラモスは、メキシコ的なもの、メ キシコ文化源泉的なものについて詳細かつ綿密に論じたが、そこにはいささか悲観的な調子 が含まれていたことは見逃せない。“Somos una manada de fieras hambrientes. El humanismo aparece hoy como un ideal para combatir la infrahumanidad engendrada por el capitalismo y el materialismo burgueses.”「われわれは腹をすかせた獣群れだ。今日、ブルジョア的な 資本主義と唯物論によってもたらされた非人間性とたたかうため理想として、人間中心主義 が浮かび上がる」 8) 。ラモスによるこの真摯な考察は、パス『孤独迷宮』El฀laberinto฀de฀la฀
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新時代の中国語教育 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

新時代の中国語教育 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

これまでは、日本大学教師は教育よりも研究に主観的には重点をおいてきたと言われてい る。しかし、われわれは新しい知見探究にはげむと同時に、それをどう伝えるかということ にも意を用いなければならない。誰もがすべて一流研究者としてふさわしい資質を有してい るとは思えない。むしろ教育無視弊害ほうが大きいではないか。その意味ではまさに「外 国語教育プロフェッショナル養成」が必要とされている。研究教育は個人問題でもあり、 システム問題でもある。どちらをメインにすえてやってゆくか、将来的には選択をするこ とになるだろう。
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ある問題 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

ある問題 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 「聞かなきゃいけないよ。今までこの話をしたことなかったは単に忘れてしまっていたか らなんだ。すっかり忘れていたよ。でも、君話を聞いて思い出したんだ。僕も一度運勢を見 てもらったことがあるんだ。インディアン女でもなかったしジプシーでもなかった。たまたま いた女性一人だった。名前は忘れてしまったよ。まだ二十歳になる前だったと思う。何か パーティーで彼女は人運勢を占っていたんだ。カードを持っていた。贈り物としてもらった ふりをしていたけどね。僕は何をしゃべっていたか忘れたけど、あのくらい年頃男によ くあるように、結婚生活をからかっていただと思う。一人女性が僕をその女性に紹介した んだ。ぜったい結婚しないって言っている男性がいますってね。本当かしら?その女性はカー ドを見て、まったく事実と違っている、僕は二度結婚するって言ったんだ。その場にいた人た ちがいっせいに笑って僕は恥をかいたんだよ。『三度結婚するって言ったらどうだい?』と僕 が言うと、『カードには二度と出ていますわ』とその女性は答えたよ。」デイヴィッドはソファ から立ち上がって妻前に立った。「不思議だと思わないかい?」デイヴィッドは言った。  「ええ、不思議ですわ。あなたはそのことを何か不思議なこと以上ことだと考えていらっ しゃるようですけど。」
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あやまちの悲劇 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

あやまちの悲劇 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

カップで酒 を飲むようなもんでさ。スペイン人通り道に影を一度ちらつかせると、奴らは常にそれをそ こに見つけるさ。奥さんがこの品行方正なヨーロッパ町にしか住んだことがないんなら、 南アメリカ港町ことなんて想像もつかないだろうよ――町半分人間が残り半分人 間を通り角で待ち伏せしているさ。でも、俺はここがそんなにいいところだとは思わない ね。みんな他人ことを詮索しているようなこの町がね。あっちではあらゆる街角で人殺しに 出会うけど、ここじゃ警察官に会うからね……とにかく、何をおいても、あっちで生活はど こで地獄ような岩に座礁するかわからない浅い水路を航行するような生活を思い出させる ね。ちょうど奥さんが出入り業者に借りがあるように、あちらではすべて男は近所人間 に借りがあるさ。彼らが返さなきゃいけない借りはそういう借りだけでさ。俺がサンチャゴ を去るとき船長ことをかわいい名前で呼んでやったさ。船長はそのうちそのことで俺に借 りを返しに来るだろうさ。でも、奴は絶対に金は払わないさ。」
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『水鏡』における創造主義の萌芽 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

『水鏡』における創造主義の萌芽 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

濯船」を出て郊外モンルージュへと住所を変えていたパブロ・ピカソや、公私にわたって誰 よりも相談相手となったフアン・グリスといった画家たち――と交流を通じて、この20世紀 絵画一大潮流実作品制作過程を目の当たりにしていた。  キュビスム絵画では、一つ対象を複数視点から捉えるという発想が、この見方を理解 しない鑑賞者から時には子供絵とさえ見られてしまうような、たとえばピカソ『泣く女』 ような、いびつな女性正面/横顔を描かせる。しかし詩場合には、ページを左から右へ と、上から下へと読み進んでいくという因習によって、鑑賞者は詩篇常に一ヶ所だけを 読んでいるという状況におかれる。これはやはり連続する音流れ一瞬だけを捕らえざ る得ない音楽芸術に似た、時間芸術持つ宿命といってよい性質であろう。詩がキュビスム 思想を取り入れる際に、もっとも困難をともないながら実現させようとしたことが、一つ事 象複数面を一時に見ること、すなわち詩における同時性獲得であった。
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故河合忠仁教授を偲んで 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

故河合忠仁教授を偲んで 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 また河合先生は生涯を通じて多く大学用テキストを世に出された。私も若い時は人並みに 何点か出したが、あれほど報われない仕事はない。今は幾分状況が変わったが、昔は、教材作 成は研究業績にはいっさい入らなかった。「その他」扱いにすぎなかった。それにもかかわら ず河合先生は、黙々とテキスト作りに専念なさった。改めて今、先生教育者として真摯な 生き方に感動を覚えずにはいられない。

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ビセンテ・ウイドブロと1910年代のスペイン前衛詩 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

ビセンテ・ウイドブロと1910年代のスペイン前衛詩 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 この十字架の下には、礼拝堂の本体が控える。詩形の斬新さに比べると、詩語はなおモデル ニスモの響きをひきずっている。アポリネールがのちにおこなったように、現実の断片をキュ ビスムのコラージュ風に統合するというカリグラムの特徴はまだ十分に得られていない。  そのあとも、ウイドブロは、カリグラムの手法の探求をつづけた。それは、かならずしも 「夏の日本情緒」のように詩行で何か[r]

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リキャスト −その特徴と第二言語教育における役割− 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

リキャスト −その特徴と第二言語教育における役割− 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

  (1993)の研究では、4種類のフィードバックが、与格文型の動詞の学習にお いて、文法指導の効果を発揮するか比較する実験を行った。対象となったフィードバックは、 誤りがあったとき( )誤りと伝え、何が間違っているのか簡単な説明をする、( )誤りがあ るとだけ伝える、( )誤りを正しい表現に修正する(リキャスト)、( )「それで正しいと思う か?」と[r]

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マルチメディアを利用した外国語教育と情報ネットワークの展開 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

マルチメディアを利用した外国語教育と情報ネットワークの展開 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

2 コンピューターを使用する側面からみた英語教育  英語学習をコンピューターで行うことができるか。この質問に対しては即座に答を出すこ とができないと思われる。現在市販されている英語学習プログラムソフトやインターネット で体験可能なプログラムソフトを見てみると、次ようなことがうたい文句になっている。 「生徒は自分能力に応じたところから始めることができる。即座に間違いを知ることができ る。このような行動を通して生徒は自分ペースで学習を進めることができる。」これはある 程度真実かも知れない。このようなプログラムを体験すると2つことが実感できる。1つは、 英語教育はドリル(訓練)なかということである。音声、文法、形態、意味、語法関係規 範的な規則習得に向かって準備された訓練である。この種訓練も必要であるが、コンピ ューターが間違いと判定した答が、なぜ間違いなかというフィードバックができない点がも っとも大きな欠点であろう。この点が解決されると学習者理解力向上に伴って、英語習得が 飛躍的に伸張するだろうと思われる。
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ご挨拶 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

ご挨拶 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

iii ฀ 関西大学副学長 岩 見 和 彦 「言語へ関心は好奇心範囲を越えている。関心どころか情熱といってもい い。理由は明白だ。言語は、心もっとも見えやすい部分である。言語について 知りたいと思うは、言語について知ることが、人間本質を知ることにつなが ると期待するからである」(スティーブン・ピンカー)。人間が人間=言語を知り たいと思うこの情熱と、その情熱によって知りえたことを他者にも知ってもらい たいと思う情熱が、大学教育根幹にあることは言うまでもありません。今日、 日本大学は様々な揺らぎ渦中にありますが、大事なは、無用な揺らぎと意 味ある揺らぎを峻別することでしょう。「知」を希求する情熱による揺らぎは、 大学発展にとってなくてはならないものであるはずです。
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中島 巖先生に心からの感謝を込めて 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

中島 巖先生に心からの感謝を込めて 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 中島巖先生は発達心理学と言語心理学を専門領域とされ、学術論文も英語とドイツで執筆 される日本でも数少ない心理学者である。ヴントによる実験心理学確立以降、認知心理学に も大きく影響したゲシュタルト心理学などドイツ圏で研究が学問分野として心理学基 盤をなしていることは周知事実である。また三帝国時代に亡命したユダヤ系学者がアメリ カで社会心理学基盤を創ったことも良く知られている。その中で「言語心理学」は言語行動 研究からビューラーにより基礎を築かれたが、ドイツでは通常    と称さ れ、言語学に基礎を置く「心理言語学」(     )と区別される。人間言語運用を 研究するのに言語体系にではなく、社会的に行動する人間心理過程に起点を置き、そこから 外国運用を厳密に分析されその知見を言語能力育成に応用しようとする、そのような研究教育を、先生は、外国教育研究機構が成立する以前から、文学研究教育心理学専攻課程 講義で論じられていた。またドイツ言語心理学権威、テオ・ヘルマン教授(マンハイム 大学)を迎え、大阪ゲーテ・インスティトゥートで開催されたドイツ教授法研究会にも参 加され、早くからドイツ教育関係者と交流されていた。従って、その後文学研究科内に新し く「外国教育専攻」が増設される際、既存「xx語学」応用領域としてではなく、新し く学際的に外国教育研究領域を確立しようとする構想において、先生ご専門は大変魅力 的であり、かつ重要な領域であった。先生言語運用に関する日独比較文化的なご研究はヘ ルマン教授著書にも引用されており、対人関係において指標を取る際傾向的相違が、実験 心理学的にも明らかにされている。新しく外国教育研究機構が発足した際、文学部から移籍 される先生が殆ど語学系であったため、教育・心理系先生が移られたことに対し学内では不 思議に思う声もあったと聞くが、言語運用力を「言語記号音声化」としてではなく、対人行 動能力一環として捉える時、言語心理学、発達心理学、教育心理学、社会心理学など心理学 諸領域が重要な一つ理論的フレームであることは、今日、英語・ドイツなど語種を問わ ず、外国教育研究常識となっている。その意味で先生をお迎えして外国教育専攻を設立 できたことは大変有意義な経験であり、院生や学生にとっても、言語学・文学を越え専門世 7
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教師の専門能力開発をめぐる研究 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

教師の専門能力開発をめぐる研究 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

がもつダイナミックさと多面性を考慮すると同時に、文化的に多様な現代オーストラリアなら びに地球上のあらゆる文化に暮らす人々を理解することの重要性を認識させるためである ( :以下QSCC 2001) 14) 。初等・中等外国語教育に必要な組 織の枠組みとカリキュラム作成のために「オーストラリアの言語レベルに関するガイドライン ( :以下ALLガイド[r]

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河合忠仁教授を偲んで 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

河合忠仁教授を偲んで 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 ところが、その後、大学院を終了してから 2 年後に近畿大学に就職する時に、一緒に採用さ れたが河合先生であった。採用が一緒だったことと、英語学に興味を持っていたため、年 差を無視して気楽に、英語表現になどについていろいろな意見を交換し、私方は、「英語 学から英語教育を」、河合先生方は「英語教育から英語学を」それぞれ論じて行こうと話し 合ったことが鮮明に思い出される。仕事以外でも、スポーツ好き先生にスキーをしないかと 誘われて何度か旅行した。学生にも声をかけられて、学生とも一緒に何度か旅行したこともあ る。いつも中心になってみんなを引っ張っていった河合先生を思い出す。
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複合環境における第二言語不安 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

複合環境における第二言語不安 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

られるようになった。 1 . 1外国不安  Horwitz et al. (1986) は、外国学習において「不安」は口頭コミュニケーション能力習 得を阻害し、それは特に教室活動における外国学習に特有な「外国不安」であるとし、 3 種類言語不安として「コミュニケーション不安」「テスト不安」「否定的評価に対する不安」 という構成概念を提示した。これら概念と共に学習スキルセンター臨床報告、学習者や教 師経験などを参考に33項目から成る「外国教室不安尺度(Foreign Language Classroom Anxiety Scale)」(以下、FLCASとする)を開発したが、米国大学スペイン学習者75名 を対象に行った調査では、外国学習不安存在とそれと口頭コミュニケーション活動と関 係を実証している。1980年代以降、ほとんど研究が、外国不安と習得度と間には負相 関(Young, 1986; Aida, 1994)があることを報告している。また言語能力自己評価と言語不 安と間にも負相関があることが確認されている(MacIntyre, Horwitz, & Cope 1997)。不 安が負影響をもたらすという認識下に、習得、記憶保持、そして産出へ妨害作用 (MacIntyre & Gardner, 1991, p.86) や、言語情報入力、処理、出力へ妨害や言語習得に必
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English in Context: A Teaching Note 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

English in Context: A Teaching Note 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 本論文では、日本語による重要表現解説を伴う良質教科書が手に入り、現代アメリカ 英語による若者生活を描いた映画Good Will Hunting(邦題『グッドウィルハンティング/ 旅立ち』シナリオを利用し、場面・文脈中で英語表現意味合いを学習させる教育実践 について、学習者からレポートも引用しながら、その効用と限界について論じる。とりわ け、この映画で多用されるスラング(profanity)と字面解釈にとどまらない間接的表現が 伝えるメッセージ重要性に注目し、それぞれ表現を、それが用いられる様々な社会的コ ンテクストに結びつけて教育を行なうこと意義について論じる。
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感情スクリプトと第2言語コミュニケーション 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

感情スクリプトと第2言語コミュニケーション 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

構成するものであるゆえに、バイリンガル経験は言語が深く絡んだこのプロセス解明に役 立つと思われる。 異文化コミュニケーションと文化化問題  すでに述べた文化モデルや感情スクリプトが、 1 言語習得と社会化プロセスを通して 個人が内面化したものであり、規範的に働き、構成員行動や認識仕方や感じ方を制約する となると、異なった文化を内面化した人と出会いで、すなわち、異文化間コミュニケーショ ンにおいて、摩擦や誤解原因になりうるであろう。そして、それは言語文化Aで社会化され た人と、言語文化Bで社会化された人が出会ったことを想定した場合に、スクリプト違いか ら予測される摩擦がおこりうることを示す。しかし、 2 言語習得やバイリンガル観点から は、いくつか問題が生じる。まず一に、これまで異文化間コミュニケーション研究にお いては、現実にそういった人と人が直接接触するとき、どの言語でコミュニケーションを図る かという点はあまり問題にされていない。しかし、実際には、日本人とアメリカ人がコミュニ ケーションを図る多く場合、英語が使われるであろう。日本にいるアジアから留学生と日 本人会話や日本企業に勤めるブラジル人と日本人会話ならば、日本で行われることが多 いかもしれない。ヨーロッパ系外資系企業内部では日本にあっても、コミュニケーション 言語は英語であろう。もし、ある人がほとんどネーティブ・スピーカーなみに英語や日本語 を使える場合、この人は対象文化的意味空間においてかなり経験が豊富で、上に述べたよう な文化的実践や活動に参加している。そうだとすれば、すでに 2 言語文化スクリプトやス キーマを獲得しており、使う言語に応じて少なくとも表面的な行動表出を切り替えることがで きているではないだろうか。そうすると純粋な文化AとB接触というは実際にありえる だろうか。しかし、一方で、社会化過程で、深く心に刻まれた感情スクリプト不一致 は、違和感や不快感など情意的反応を引き起こすかもしれない。
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The Liaison of English Part One 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

The Liaison of English Part One 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

A. Stephen Gibbs アントニー・スティーヴン・ギブズ  外国としてフランス語に対する伝来教授法をさておかせてもらえば、日本で行われ てきている外国教育におけるliaison[連声]に対する注目度が未だに極めて低くいままで ある。英語実際発声方法に頻繁に見られる連声があまりに無視されてきているゆえに、 いわゆる「カタカナ英語」という、英語らしくない発音様式が、日本で中等英語教育を音 声面では、逆効果をもたらせてきている。
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The Liaison of English Part Two 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

The Liaison of English Part Two 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

A. Stephen Gibbs アントニー・スティーヴン・ギブズ  外国としてフランス語に対する伝来教授法をさておかせてもらえば、日本で行われ てきている外国教育におけるliaison [連声] に対する注目度が未だに極めて低くいままで ある。英語実際発声方法に頻繁に見られる連声があまりに無視されてきているゆえに、 いわゆる「カタカナ英語」という、英語らしくない発音様式が、日本で中等英語教育を音 声面では、逆効果をもたらせてきている。
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