トップPDF ある問題 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

ある問題 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

ある問題 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 デイヴィッドが疑問に思ったように、嫉妬は一体どこに隠れていただろうか?嫉妬は最も ありそうにない場所で姿を現すだろうか?嫉妬は何も知らないエマ心に巣食い、暇にまか せてエマ心を飾り立てただ。  私が今描いた二人ちょっとしたやりとりあと、二人気持ちはまったく変わってしまっ た。デイヴィッドは妻にキスをして、涙を流しても意味がないことを訴えたが、自分話は撤 回しなかった。彼は十年間そのことを考えたこともなかったが、思い出した今となっては頭か ら追い払うことができなくなっていた。そのことがひっきりなしに彼を攻め悩まし混乱させる だった。それは最も都合悪い瞬間に押しかけてきては、耳中でブンブンと音を立て、彼 帳簿数字中で踊るだった。ときにはあの若い女性予言が途方もない数字列と一緒 になって、比較的小さな数字から何十万という数字列に紛れ込むこともあった。デイヴィッ ドは何百回となく自分は夫であると言い聞かした。しかし結局ところ、不思議なは、あの 若い女性が言ったように彼が二度結婚する運命になっているということではなく、エマもまっ たく同じ運命を引き当てたということだった。それは神託矛盾だった。もちろん、今となっ ては実行に移すことなどできないが、どちら神託が正しいか検証してみるは面白い試み だっただろう。一体どうして両方が真実であることができよう?相互に相容れないことは最大 限知恵をもってしても調停することはできない。どちらか予言者が比喩的な言い回しをし たということは考えられるだろうか?デイヴィッドには、そのように考えることは彼女たちに 実際以上能力を認めることになるように思えた。そのことには思い及ばなかっただが、最 も単純な解決策は、デイヴィッドにはできなかっただろうが、二人が結婚したときにお互い 予言がお互い予言を無効にし、デイヴィッドがエマ夫になったときに、彼らでたらめ 予言はその効力を失ったと考えることだ。
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ファーゴー教授 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

ファーゴー教授 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 ファーゴー教授熱弁あとに沈黙が続いたとしたら、大佐発言に対して聞こえてくるよ うな反応がないことについては何と言えばいいだろう?教授ような頭良い人物がどうい う行動にでるか見てみたいという強烈な好奇心 ― 私自身それを感じた ― があった。対決姿 勢を鮮明にしてしまったので、攻撃を受ける態勢を整えるかように大佐は額を拭った。表面 的な素晴らしい愛想良さを示す微笑みを浮かべ、片方に首をかしげて教授は大佐を見た。 「あ あ、君」と彼は叫んだ。 「思っていたことを口にしてくれて嬉しいよ。君が話したそうにしてい ることは分かっていたよ。これで気分が良くなったならいいだが。もし君さえよければ、 議論中身には入らないでおこう。内輪もめは人に見せるべきではないからね。そう言った はジョージ・ワシントンだったかな。君は僕言うことを保証してくれないんだね ― いいだ ろう。もし君が礼儀正しい紳士でなかったら、僕演説を、一言で、やぶ医者でたらめだと 言いたいところなは分かっているよ。しかし、僕も一言でそれを否定しよう。君は磁場存在を否定するが、私は答えよう。僕は個人的にそれを所有し、もう少し時間をくれるなら、 そこには何かがあると君に言わせてみせよう、と。私には何かができるだと言わせてみせよ う。ここにおられる皆さんはすべてを目にすることはできません。しかし少なくとも、皆さん は私約束をお聞きになることはできます。君に証拠を見せると約束しよう。君が事実にした がうと言うなら、事実をお見せしよう。ただ、ここにおられる皆さん前で、君に『事実を 十分に考慮する』と言ってもらいたいだ!」
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オズボーンの復讐 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

オズボーンの復讐 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 この話には誇張があることをオズボーンは最大限考慮した。女性というものは ― 彼は考え た ― 話を都合よくまとめ上げるが大好きである。特にそれが不幸ときは。しかし彼 は大変心配になり、ただちに長い手紙を書いた。その手紙中でオズボーンは、ドッド夫人 話がどこまで本当なかを尋ね、もしそれがかなり部分事実であるなら、気晴らしため にすぐに町に出てくるよう強く勧めた。グラハムは実際に姿を現すことでそれに応えた。そこ でオズボーンはすっかり安心した。グラハムはこの数ヶ月で今までにないほど健康で元気そう だった。しかし彼と話してみると、精神的には少なくとも彼が深刻に病んでいることが分かっ た。元気がなくぼんやりとして、思考がまったく働いていなかった。オズボーン問いにも援 助申し出にも反応がないので、オズボーンはそれを悲しい想いで受けとめた。彼は生まれつ き感傷的な悩みを大変なことだと考えるタイプではなかった。階下住人が失恋で引きこもっ ていても、だからといって階段を上がる自分足音に気をつかうような人間ではなかった。し かし、グラハムをからかっても何効果もないだろうし、楽しさというものは必ずしも他人に 感染するわけではないということをグラハムは証明しているように思われた。グラハムはオズ ボーンに、自分ことを恩知らずな奴だと思わないで欲しいということ、そして、今回こと が癒されるまでその件については触れないで欲しいということを懇願した。グラハムは今回 件を忘れようと決意していた。彼がそれを忘れることができたとき ― 人はそういうことを忘 れるものなので ― 少なくとも今回先端をうまく過去に追いやることができたとき ― このことについてすべてを話すつもりだと言った。当面間は、自分気持ちを他ことで紛 らわせなければならなかった。何をすればいいか決めるは容易ではなく、当てもなく旅を するも難しかった。しかし、この耐えがたい暑さ中でニューヨークにとどまるも不可能 だった。ニューポートになら行けるかもしれなかった。
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ある肖像画の物語 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

ある肖像画の物語 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

にとって、彼は信じざるを得なかっただが、愛は趣味悪い気晴らしに過 ぎなかったのだ。彼は激しい気性男性だった。彼はすぐ要点に触れた。  「マリアン」と彼は言った。「君は僕を欺いていたんだね。」  マリアンは彼が何ことを言っているかよく分かっていた。彼女には、自分が自分婚約 にうんざりしていることがよく分かっていた。そして、ヤング氏やキング氏に対する彼女振 る舞いがどんなに無邪気なものであっても、それはバクスターに対する重大な裏切りだった だ。彼女はダメージを受け、二人婚約はすっかり破棄されたと感じた。スティーブンが中途 半端な言い訳や否定に納得しないことは分かっていたが、彼女にはそれ以外に伝えられるもの がなかった。いくら言葉を費やしても完全な告白にはならなかっただろう。そこで彼女は、気 に揉むことをやめてしまった「将来」を守ろうとはせず、単に自分威厳だけを守ろうとした。 生まれつき半分冷笑的な落ち着いた性格によって彼女威厳は当面間十分守られた。しか し、同じ品ないこの落ち着きために、冷酷で浅はかだという印象がスティーブン記憶 中に残った。そしてそれは、少なくともその記憶中では、真実重みと価値あるものを求め る彼女にとって永遠に致命的であることが宿命づけられていた。彼女に説明を求め、彼女振 る舞いに介入しようとするスティーブン権利をマリアンは否定した。婚約を解消しようとい う彼提案を彼女はほとんど予期していた。彼女は涙という単純なロジックを使うことさえ否 定した。当然、このような状況では二人話し合いは長いものではなかった。
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アディナ ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

アディナ ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 「さあ」と私は言った。「あの石を手放しちゃったことを後悔するは分かるよ。誰かが君に 話して納得がいかなくなったんだろう。」  「それこそみんなですよ!僕はどうしようもない馬鹿で、何て馬鹿なことをしたか黙っておけ ないんだと。十一スクードを持って帰って、使い切れないくらい金を持っていると思ってい たんです。最初にしたは行商人から金メッキ髪どめを買って、それをニネッタにプレゼン トしたんです ─ 村女の子で仲良くしていたんです。その子はそれをおさげに挿して、鏡で 自分様子を見ていました。それから、どうして突然僕がこんなにお金持ちになったか聞く んです!それで『そうさ、僕は君が考えているよりお金持ちなんだ』って言ったんです。それ で持っているお金を見せて、石話をしたんです。その子はとても頭いい子で、頭いい奴 がちょっと一言いえばすべて分かっちゃうんです。彼女は私に面と向かって大笑いし、私が何 てまぬけで、あの石には少なくとも五百スクード価値はあっただろうし、その外国人はひど いペテン師だって言うんです。私はそれを持って帰ってきて、兄や信頼できる人に見せるべき だったって。結局、彼女言うことは正しかったんです。私は大きな富を手にしていたのに、 それを犬に与えてしまったんです。彼女はこのありがたい話を終わらせようと、頭から髪どめ を外してそれを私顔めがけて放り投げたんです。彼女は二度と私に会おうとしませんでした。 そんなことするくらいなら、道端で出会った目不自由な乞食と結婚する方がましだと考えた だと思います。私に何が言えるでしょうか?彼女には、ローマで貴婦人 ─ 公爵夫人なんで すが ─ 侍女をしている姉がいるんですが、その夫人が、ローマ平原で見つかった古い宝石 で作った高価なネックレスをお持ちなんです。僕はうなだれてその場を立ち去り、自分愚か さを呪いました。僕は自分金を地面に放り投げて、その上につばを吐きかけたんです!フォ リエッタを飲みに酒場に行きました。そこで三、四人知り合いに会ったんです。僕はみんな に酒をおごって回りました。自分持っている金が憎くて、全部使ってしまいたかったんです。 もちろん彼らもどうして僕がそんなに羽振りがいいか知りたがりましたよ。ですから正直に 話したんです。あのニネッタような雌ギツネよりはもうちょっとましなことを言ってくれる んじゃないかって願ってましたけど。でも、彼らはグラスをテーブルに叩きつけて声をそろえ て僕ことを馬鹿にしたんです。どんな間抜けなロバでも、草をはんでいるときにそれだけ 宝物を鼻で掘り出したら、口にくわえて飼い主ところに持って帰るだろうにって。何慰め にもならない慰めでしたよ。僕はワインで怒りを流し込み、瓶を次から次へと空にしていきま した。生まれて初めて酔っ払いましたよ。あの夜は最悪でした!次日、私は残った金を叔父 ところに持って行き、それを貧しい人たちに与え、教会ために新しいろうそくを買い、そ して不敬な僕魂を償うためにミサ言葉を述べるよう頼みました。叔父はその金を真剣に見 つめて、それを邪な方法で手に入れたではないだろうなと質しました。僕は叱られる覚悟 ができていましたので、彼 4
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あやまちの悲劇 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

あやまちの悲劇 ヘンリー・ジェイムズ 著 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 「それで、その男が臆病だったり、面目をつぶされたり、あるいは自分で復讐ができないとき、 彼は――もしかしたら女性かもしれないけど――その女の子せいで誰か他人にそんなこと をやらせるかしら?」  「もちろんさ。そんな仕事を探している奴が南アメリカ海岸にはここらにいる物乞いと同 じくらいいまさ。」ボート男はこんなにも淑女然とした女性がこんな品ない話題にひどく 興味を持っていることにとても驚いた。しかしご覧とおり、彼女がこの話題について容易に 話すを聞いて、多分、この女性に情報を与えることができる楽しみとそれを話している自分 自身声を聞く楽しみは驚きよりもさらに大きかった。「あの土地では人は絶対に恨みを忘れ ないさ」と彼は続けた。 「もし彼が一日借りを返せなくても、別日には必ず借りを返しまさ。 スペイン人憎しみは寝不足ようなもので、しばらくは先延ばしにできるが、最後にはそい つに捕まっちまうんです。悪党って奴は自分たちへ約束はかならず守るんでさ……船 敵はまったく楽しいもんでさ。同じ囲い中でつながれている雄牛ようなもんで。壁を後ろ にしてなきゃ三十秒と安心していられるもんじゃない。たとえ相手が仲良くしようとしてきて も、相手好意にはどこか下心があるさ。そいつと何かするってはしろめ 4 4 4
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フランス語教師のための研修の必要性 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

フランス語教師のための研修の必要性 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

4  フランス語教師に必要な知識と技術  実際にフランス語を教えるために必要な知識や技術をこの「教科教育法」だけで習得するこ とは時間的制約からも不可能である。現状では、フランス語教員免許を取得した場合でも、教 師多くが現場に立ったときに適切なクラス運営訓練や教育を受けていない可能性が非常に 高い。また大学では、まったくフランス語教育関連授業を受けずに現場に立つ教師も少なか らず存在する。それぞれ現場で、状況に応じて各自工夫による独自教授法を開発してい るが実情であろう。このような日本教育現場で各教師が抱える問題を解決するために、自 ら技術改善方法や情報をどのように集めることができるだろうか。たとえば、教授法に関 する文献やインターネット上で提供される情報を集め、工夫手がかりとする事も可能であ
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The Liaison of English Part One 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

The Liaison of English Part One 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 (それぞれ正解については、拙稿末注釈を参照にしてもらうように願う。)  この一部学習課題では、連声において音素同士連結や挿入的補助を中心としてい る。 2 部大部分は、子音同士連続が齎す問題に対する解決法を細かく明らかしていく。 Key words

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感情スクリプトと第2言語コミュニケーション 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

感情スクリプトと第2言語コミュニケーション 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

構成するものであるゆえに、バイリンガル経験は言語が深く絡んだこのプロセス解明に役 立つと思われる。 異文化コミュニケーションと文化化問題  すでに述べた文化モデルや感情スクリプトが、 1 言語習得と社会化プロセスを通して 個人が内面化したものであり、規範的に働き、構成員行動や認識仕方や感じ方を制約する となると、異なった文化を内面化した人と出会いで、すなわち、異文化間コミュニケーショ ンにおいて、摩擦や誤解原因になりうるであろう。そして、それは言語文化Aで社会化され た人と、言語文化Bで社会化された人が出会ったことを想定した場合に、スクリプト違いか ら予測される摩擦がおこりうることを示す。しかし、 2 言語習得やバイリンガル観点から は、いくつか問題が生じる。まず一に、これまで異文化間コミュニケーション研究にお いては、現実にそういった人と人が直接接触するとき、どの言語でコミュニケーションを図る かという点はあまり問題にされていない。しかし、実際には、日本人とアメリカ人がコミュニ ケーションを図る多く場合、英語が使われるであろう。日本にいるアジアから留学生と日 本人会話や日本企業に勤めるブラジル人と日本人会話ならば、日本で行われることが多 いかもしれない。ヨーロッパ系外資系企業内部では日本にあっても、コミュニケーション 言語は英語であろう。もし、ある人がほとんどネーティブ・スピーカーなみに英語や日本語 を使える場合、この人は対象文化的意味空間においてかなり経験が豊富で、上に述べたよう な文化的実践や活動に参加している。そうだとすれば、すでに 2 言語文化スクリプトやス キーマを獲得しており、使う言語に応じて少なくとも表面的な行動表出を切り替えることがで きているではないだろうか。そうすると純粋な文化AとB接触というは実際にありえる だろうか。しかし、一方で、社会化過程で、深く心に刻まれた感情スクリプト不一致 は、違和感や不快感など情意的反応を引き起こすかもしれない。
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河合忠仁教授略歴及び主要研究業績 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

河合忠仁教授略歴及び主要研究業績 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

平成12年 4 月 関西大学教授(外国教育研究機構) 平成20年 3 月  関西大学 退職 〈研究業績〉  書 『話題源英語(上)』  共著 平成元年 東京法令出版 『身まわり英語』  単 平成 2 年 南雲堂

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言語研究の底を流れる思想を考える—推論様式を手掛かりとして— 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

言語研究の底を流れる思想を考える—推論様式を手掛かりとして— 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

4 )推意取消し可能性については、Levinson (1983)、Thomas(1995)、山本(2002)を参照こと。 5 )ブラック(1992:143)、および野内(2008:41)を参照こと。 6 )木田(2007:35)、野内(2008:39)を参照こと。 7 )チョムスキー著作はもちろんこと、彼人となりについても網羅的な記述ある『チョムス キー小事典』「記号論」項で、チョムスキーと西欧思想深いつながりについて解説がある (今井1986:238 40)。しかし率直なところ、その記述はわかりにくい。「(チョムスキー理論は〈言 記号論〉と読み取ることができ、)言葉を実在表象ないしは代行・再現物とみなすものであって、 この立場をとる記号論者は、ア・プリオリとしてロゴス現前を疑うべからざるものとして措定す る」という解説からは、個別言語(ロゴス)が幻影どころか、真存在(現前)であるように も受け止められる。もちろん、そうではないだが、「実在」という言葉意味も含めて、この解説 を正しく理解するためには、結局チョムスキー背景にある西欧思想をきちんと押さえていなけれ ばならない。やはり言語学世界にまともに 4 4 4 4
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コミュニケーション能力を養成するためのパターンプラクティス 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

コミュニケーション能力を養成するためのパターンプラクティス 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

฀ (後関2005より)  «standing»฀«running»฀«speaking฀English»などは未習あるが、練習に用いる文をいちいち訳 して文仕組みを説明することはなく、上記ようにジェスチャーや実際行動によって語彙 意味を伝えている。このほかにも絵・おもちゃなど視覚に訴える副教材を使用する、身近な 人物(ex.生徒に人気ある科目教師)を例に出す等方法を用いて、練習スピード アップを図りつつも学習者が文意味を想像できるように工夫をこらしている。さらに、時々 学習者に文意味をたずねて、意味もわからず文を繰り返すことがないように配慮している。  井上(2004、2005)は伝統的な文法項目をベースに、コミュニケーティヴ・アプローチで用 いられる諸概念を組み合わせて、外国としてフランス語学習教材『絵を見て話そうフ ランス』を作成している。 1 課は教員説明と筆記練習で文法項目基本を発見・確認した 後、複数パターン練習が続く構成を取る。パターン練習導入にあたっては、問題改善 策として次 3 点を挙げている。
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言語遊戯を活用した教授学習の方案—外国語として朝鮮語教育を中心に— 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

言語遊戯を活用した教授学習の方案—外国語として朝鮮語教育を中心に— 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

今村久二 編著(2007.2),『文を書きたくなることば遊び』東洋館出版社 泉宣広 編著(2007.2),『遊んで学ぶ授業シリーズ①ことば遊んで漢字力をつける』東洋館出版社 大越和孝 編著(2007.2),『声を出して楽しむことば遊び』東洋館出版社 小池清治 編(1997),『日本語学キーワド事典』朝倉書店 小宮春吉(1999.2),『七文字回文ゆかい文事典』東京堂出版 小林祥次郎(2005.8),『日本ことば遊び』勉誠出版

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多言語平行コーパスのための「言語学的におもしろい100の文」 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

多言語平行コーパスのための「言語学的におもしろい100の文」 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 なお,この「100文」を実際に多言に翻訳する作業は,現在,その試行段階として,100 うち10を選んで,幾つか言語(標準華,ロシア,タイなど)に翻訳し,問題点を 洗い出す作業を進めているところである。もちろん,当面目標は,100文すべてをより多く 言語に翻訳することであるが,このコーパスを単なる対訳資料集で終わらせないために,最 終的には,個々言語データに言語学情報をメタ情報として付与するマークアップを施す予定 である(このマークアップに関しては,山崎2006参照)。このマークアップ方式検討も並 行して進行中である
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ドイツ語圏スイスにおける言語状況:標準変種の規範化と方言の拡大 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

ドイツ語圏スイスにおける言語状況:標準変種の規範化と方言の拡大 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 Ammon (1995: 80)モデルに基づきスイス標準変種現状を考察するとどうなるだろう か。規範典は拡充し、スイス言語学者も編纂へ関与や批評を行い、模範話者・著者もスイ ス人である。ただ、内部規範典はMeyer個人によるものに限られ、専門家集団による共同作業 で編纂されているドイツやオーストリア規範典に比べると公共的色彩が弱い。見出しはス イス標準変種に限られているので4000ほどに過ぎず、あくまでも基本となる外部規範典(事 実上はDuden)を補完する機能を担うものだということを忘れてはならない。そのDudenは 十分とはいえないながらも、使用国や地域情報も含んでいるので、Duden方がスイスにお いても汎用性が高いと言える。規範権威者がどのように行動しているかについては、さらなる 調査が必要であるが、Meyer (2006)に公的規範性は付与されておらず外部規範典へ依存は 続いている。また、スイスドイツ話者多数がこの言語規範を支持するかについても検証が 必要だ。方言に自らアイデンティティーを見出しているスイス人にとって、標準変種確立 は二次的な課題であると考えられる。複数中心地的言語観は、欧州連合多言・多文化主義 にも呼応して、主にドイツやオーストリア言語学者主導で普及してきた。この影響と、学 校教育における標準変種使用拡充へ要請が、標準変種確立に消極的だったスイス人意識に わずかながらも変化を生じさせたというが現状である
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The Liaison of English Part Two 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

The Liaison of English Part Two 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 では、拙稿は、十年余りに様々な教室で応用しながら、著者が徐々に改善してきたつもり 、連声中心教材二部を提示する。内容は、最近著者が発見した、英語連声におい て大切な役割を担う声門閉鎖音実践について効果的な指導方法に触れておいてから、滑 らかな連声を醸し出すために必要である単独子音省略または置換(多少なり友音声的 変化)、ならびに 1 チャンク中で隣接する子音 1 対融合にかかわる法則詳細を解き 明かせて、そして当該法則能動的応用課題を列挙する。稿末に、その他音声的変化に 関する解説と個別学習課題が列挙されてから、総て法則応用を(なるべく均一に)必 要とする 8 つ総合課題が付加されている。
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外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 「複数外国教育を統合的に推進するため考察」− 訳者による背景説明  グローバル化が進むなか、日本を初め多く国で外国教育が社会的課題として認識されて いる。統合が進むヨーロッパでは、欧州連合が多言語・多文化尊重を基本原則としているが、 他方で共通言語として英語へ高い関心が寄せられていることも事実である。しかし欧州連合 は1995年『知識基盤型社会へ向けて』という教育問題に関する白書中で「母語プラス 2 言語 /外国」を原則とする「欧州市民 3 言語主義」を提唱した。それは多言・多文化社会で生 きる個人資質として「複数言語能力」を求め、「異文化対応能力」や「生涯にわたり外国 を学習する能力」を重要だと認める見解である。「複数言語主義」(Plurilingualismus)考えは、 具体的には「母語プラス 2 外国能力を学校教育で育成するというやり方で、各国で検討 乃至は導入されていっている。
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Designing a taskbased syllabus 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

Designing a taskbased syllabus 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

本章では Brown(1995)カリキュラム構築モデルをもとに、一企業英語プログラム を発展させるため実施した学習者と職場ニーズ分析、さらにニーズ分析結果を用い、学 習項目設定を行い、タスク中心シラバスを構築させたケーススタディである。シラバス 作成には、Long and Crookes (1992)タスク中心シラバス構築(Task-based Syllabus Design, TBSD)アプローチを活用した。これは次3つ理由による。(1)学習内容と 目標言語使用分野をできるだけ近づけることが可能である。(2)タスクを使って基準準拠 評価が可能である。(3)TBSD は言語形態を学習者に意識させること重要性を認識した ものであり、これは受講者ニーズに合致するものであった。Part 1ではニーズ分析結果を まとめ、Part2ではタスク中心シラバス学習目標設定プロセスを説明する。
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日本人大学生のEFL 学習者コーパスに見られるMAKEの使用 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

日本人大学生のEFL 学習者コーパスに見られるMAKEの使用 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

このように句重要性がより強く認識されるようになってきたが、Sinclair(2005:21)は意味 主たる担い手は句であって単語ではないと主張している。Wong-Fillmore(1976)も、幼児 はまず定型表現を習得して、それから定型表現を分解して規則を習得すると述べている。コロ ケーション定義については、「が共に出現する」(Sinclair 1991:170)という概念が多く コロケーション定義コアになっている以外は、頻度、結びつき強さ、制限要因、統語的 つながり、意味予測度、連続性と距離 ₆ つ判定基準どれを重視するかによって様々な 定義が提示されている。Sinclair(1991)はどのようにテクストが構成されているかについて open-choice principle(自由選択原理)とidiom-principle(非選択原理)を提唱し、自由選択 原理ではカバーできない制約が談話語彙選択にはあり、言語使用者は単独で使える半固定フ レーズ(semi-preconstructed phrase)を記憶して使用しているため、語彙共起には制限があり、 多く頻出語句が非語彙化(delexicalized)され、実際使用場面においてはidiom principle が優位になるとしている。(Sinclair, 1991:144)
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メキシコにおける前衛主義 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

メキシコにおける前衛主義 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

しかし、メキシコとラテンアメリカ文学に与えた影響大きさにもかかわらず、 「同時代人」 誌前衛主義的な傾向は、当時メキシコでは広い支持をえたとは言えない。それには、メキ シコという国がまだ革命を達成したあとほとぼりがさめていなかったことが関係している。 しかし、「同時代人」グループが海外文学影響を受けいれたは、表面的な外国かぶれのせ いではない。「同時代人」誌が海外作品から貪欲に学ぼうとした背景には、アルフォンソ・ レジェスが唱えたように、メキシコを世界に向けて、世界をメキシコに向けて相互に開放する ことにより、真「アメリカ大陸知性」inteligencia americana を生み出そうとする渇望があっ たからである。しかしながら、国民全体がナショナリズムに傾斜し、国粋主義的な文化あり ようを称揚する空気が濃くなっていくなかで、海外文化を積極的に受容するという姿勢は、現 実逃避やエリート主義そしりをまぬかれなかった。レジェスや「同時代人」若いグループ
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