1 2016年4月4日発行 第614号
CONTENTS
「中国経済研究会」のお知らせ ... 2
中国ニュース 3.28‐4.3 ... 3
アジアを「角栄の亡霊」が席捲中<小島正憲>... 7
外国人が語る日本人の「死に方」・「生き方」 ... 12
【中国経済最新統計】 ... 14
2
「中国経済研究会」のお知らせ
2016年度第1回(通算第55回)の中国経済研究会は下記の要領で開催するこ とになりましたので、ご案内いたします。大勢の方のご参加をお待ちしてお ります。
記
時 間: 2016 年 4 月 19 日(火) 16:30-18:00
場 所: 京都大学吉田キャンパス・法経済学部東館地下 1 階 みずほホール AB
テーマ: 「経済循環」から見る中国のマクロ経済(仮題) 報告者: 岑 智偉(京都産業大学経済学部教授)
注:本研究会は原則として授業期間中の毎月第3火曜日に行いますが、講師の 都合等により変更する場合があります。2016度における開催(予定)日は以下 の通りです。
前期:4月19日(火)、 5月17日(火)、 6月21日(火)、7月19日(火) 後期:10月18日(火)、11月15日(火)、12月20(火)、1月17日(火)
(この研究会に関するお問い合わせは劉徳強([email protected])までお願いします。なお、
研究会終了後、有志による懇親会が予定されています。)
3
中国ニュース 3.28‐4.3
HEADLINES
中国経済、10年間でGDP倍増
中国の労働コスト面での優位性、対米比較でわずか4%
中国のバイオテクノロジー発明特許、世界最多に
中国の宅配便取扱量は年間200億件超
中国人は経済に楽観的、消費への信頼感は強大
中国の海外留学者は累計404万人、15年の帰国者は40万人超
中国で廃棄される衣類は年間2600万トン、リユース率は1%未満
iPhone SEが中国で発売、初週の予約が340万台を突破
上海ディズニー、初年度の来場者は1200万人の見込み
日中の大手企業、日本最大の訪日観光客向けショッピングセンター建設へ
中国経済、10 年間で GDP 倍増
【3月30日 新華社】中国の程永華駐日大使が東京港区の中国大使館で記者会見 し、先の全人代で採択された第13次5カ年計画(2016~20年)のポイントを説 明した。供給サイドの構造改革の実施により、2020年に中国のGDPは90兆元 と、2010年の41兆円の2倍以上に達し、1人当たりGDPも2倍になると指摘 した。「中国経済はハードランディングし ない」と強調した。供給サイドの構造改 革と発展の推進力となる経済成長を両立 させ、環境汚染の軽減、技術革新(イノ ベーション)などを推進する。工業化、
ハイテク産業化が進展しており、消費や サービスの高い伸びが期待できる。これ により、中国経済はハードランディング
(崩壊)しないとみられる。
中国の労働コスト面での優位性、対米比較でわずか 4%
【3月27日 澎湃新聞】オックスフォード・エコノミクスが発表した報告書によ ると、中国製造業の単位労働コストが米国に対して保持している優位はすでに 4%にまで縮小しているという。日米英独などの先進諸国と比べると、中国の労 働生産性は依然やや低い状態となっている。一方、中国では賃金が長年上昇し続 けている。2016年の中国の実質賃金上げ幅は6.3%と、米国の2.7%を大きく上 回っており、中国のコスト面での優位縮小は明らかだ。しかし、単位労働コスト
4 で優位に立ちつつあるだけでは、米国製造業の復興を支える材料としては不十分 で、製造各社が生産拠点を米国へ戻す動きはまだ顕著ではない。
中国のバイオテクノロジー発明特許、世界最多に
【3月31日 中国新聞社】中国科学院が天津市で発表した「中国バイオテクノロ
ジー白書 2015」によると、当領域で中国の発明特許件数は世界最多で、世界で
公開されているバイオテクノロジー発明特許の半数は中国で保護されていると いう。同白書によると、世界で2012~2014年に公開されたバイオテクノロジー 発明特許は2万8154件で、うち半数が中国で保護されている。統計データによ ると、発明特許件数に占める中国の比率は31%と世界最高で、2位の米国の2倍 に相当する。 中国はバイオテクノロジーの研究でも、世界トップの地位を占め ている。同白書によると、世界の科学者は2012~2014年に、バイオテクノロジ ー関連の代表的な学術誌に1万9797本の論文を発表している。うち中国は5114 本で世界最多である。中国は近年の発展により、世界的な競争力を持つバイオテ クノロジーの中堅的な研究力を形成している。
中国の宅配便取扱量は年間 200 億件超
【3月29日 北京日報】中国国家郵政局の統計によると、中国における宅配便の 年間取扱件数が200億件を超えたことが明らかになった。2015年の中国におけ る宅配便の年間取扱件数は前年比 48%増の206億7000万件となった。しかし、
宅配便が増加する一方で、荷物の配送 に使われる外箱や、箱の中に使われる ビニールラップ、緩衝材などの梱包資 材のごみも急増している。 過剰な包 装や、資材の回収が進まず、プラスチ ックやビニールなどの自然に分解さ れないごみが分別されないまま廃棄 されている。環境破壊につながるだけ でなく、焼却処分するにも相応の設備 やエネルギーを必要とすることなど、
さまざまな問題をもたらしている。
中国人は経済に楽観的、消費への信頼感は強大
【3月29日 参考消息網】海外メディアによると、世界2位の経済大国の中国で 成長ペースが鈍り、金融市場も動揺しているが、国民にはほとんど影響がないよ うにみえる。国内外の機関が行った調査によると、中国経済に対する懸念は多く
5 の中国人には波及していない。中国人に一般的にみられるこうした楽観主義は、
消費を拡大させ、過渡期にある経済にとっては好材料だといえる。スペイン紙エ ル・パイスの報道によると、米コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・
カンパニーが行った最新の調査結果から、ここ数年、中国人消費者の信頼感は「驚 くべき強大さ」を維持しており、回答者の 55%が自分の収入が今後 5 年の間に 大幅に上昇すると考えていることがわかったという。
日中の大手企業、日本最大の訪日観光客向けショッピングセンター建設へ
【3月30日 人民網】3月29日、中国不動産大手の緑地集団は昨年12月に日 本に進出し、ラオックスと共同で千葉市の複合商業施設「千葉ポートスクエ ア」を取得した。同2社は3月28日、同地でプロジェクト始動セレモニーを 開催し、「緑地ラオックス千葉合同会社」の設立を発表した。在日中国大使館経 済商務部の景春海参事官や千葉市の神谷俊一副市長、緑地集団の張玉良董事長
(会長)、ラオックスの羅怡文社長、日本貿易振興機構(ジェトロ)の前田茂樹 理事などがセレモニーに出席した。その後の記者会見で、同プロジェクトの詳 細に関して、羅社長は、「『千葉ポートスクエア』の施設の状態は良好で、大規 模な改造は行わない。具体的な開業日時はまだ決まっていないが、恐らく今年 の下半期になるだろう」とした。
中国で廃棄される衣類は年間 2600 万トン、リユース率は 1%未満
【4月1日 経済参考網】中国の多くの都市では不要衣類の「処分先」に頭を悩 ませている。中国資源総合利用協会の統計データによると、中国では、年間約 2600 万トンの不要衣類がごみ箱行きになっ ている。リユース率は 1%にも届かず、ほと んどの古着は再加工や無害化処理の対象には なっていないのが現状である。蘭州市政治協 商会議常務委員の林建平氏は、「政府の関係当 局は不要紡績品を現地政府の政策と循環経済 の発展に組み入れ、各種発展奨励策を発表す る必要がある。特に企業と個人に対して不要 衣類の回収・加工業への投資を奨励し、不要 衣類回収・再利用の大規模化・規範化発展を 推進しなければならない」と提案した。
iPhone SE が中国で発売、初週の予約が 340 万台を突破
【4月1日 網易科技】米アップルは3月31日に新型スマートフォン「iPhone
SE」を中国で発売した。統計によると、予約受付の始まった 1 週間で中国での
6 予約台数は 340 万台を突破した。この予約販売台数は今までの機種には及ばな かったものの、市場の期待を大きく上回った。また、ウォール街のアナリストは iPhone SEの年間売り上げ台数は 1000万~1500万台になると見込んでいる。
アップル史上最安のiPhone新機種とされるSEは、主に中国、インド、ロシア、
ブラジルなどの発展途上国を対象に販売されるとみられている。あるインターネ ット研究会社のデータによると、SE がアップル社のホームページで初めて公開 された3月21日、中国のページビューは150%増で、世界平均を大きく上回っ た。
中国の海外留学者は累計 404 万人、15 年の帰国者は 40 万人超
【3 月29日 中国青年報】2015 年末の時点で、中国から海外へ留学した人が累 計で 404万人を突破したことが中国教育部への取材で明らかになった。 海外留 学者は年平均19.06%のペースで増加している。帰国者も増え続けており、1978 年には 248 人だったが、2015 年には 40 万 9100人にまで増加した。累計帰国者数は221 万8600人となり、年平均22.46%のペースで 増加している。中国教育部留学サービスセン ターの徐培祥副主任は、海外留学から帰国す る人の割合が近年高まっているとし、その割
合は70~80%で、大部分の人が卒業後は中国
に帰国して就職することを選び、北京や上海、
広州、深センなどの大都市に職を求める人が 約半数を占めていると話す。
上海ディズニー、初年度の来場者は 1200 万人の見込み
【3月29日 南方日報】28日、上海ディズニーランドはチケットの予約受付が 始まった。初日のチケットはインターネットで数秒のうちに売り切れ、公式サ イトは一時システムが動かなくなった。業界では、上海ディズニーが上海市の 観光産業全体を牽引するだけでなく、テーマパークブームももたらし、中国は これから「テーマパーク経済」の時代を迎えるとの見方が広がっている。阿里 旅行が統計をまとめたアジア・太平洋地域のテーマパーク国際ブランドのデー タ分析によると、中国人観光客のうち、25~29歳と30~35歳の人がそれぞれ
32%ずつを占めており、経済的に独立した1980年代生まれがテーマパークの主
力購買層であることがわかる。国泰君安証券株式有限公司の予測では、上海デ ィズニーは初年度に国内外からのべ1200万人以上の来場者を迎え、観光産業 に350億元(6060億円)の売り上げになる見込みである。
7
アジアを「角栄の亡霊」が席捲中
03.JUL.13
アジア・アパレルものづくりネットワーク代表理事 株式会社小島衣料オーナー 東アジアセンター外部研究員 小島正憲
田中角栄元首相は、1972年「日本列島改造論」を唱えて、総選挙に勝利し政権の座につい た。田中元首相は、日本列島を高速道路・新幹線・本州四国連絡橋などの高速交通網で結び、
地方への企業の進出を促進し、地方に雇用の場を創出することによって、ヒトとモノとカネの流れ を巨大都市から地方に逆流させ、当時、日本社会が抱えていた過疎と過密の問題や公害の問 題を抜本的に解決しようとした。この政策の実施の結果、道路網、港湾、空港などのインフラが 整備され、日本各地に工業団地が林立することになった。これらの施策は、田中元首相の目論 見通り、80年代の日本の好景気を演出したが、反面、土地の買い占めによる地価の高騰、乱開 発を引き起こし、さらにはオイルショックなどと絡んで日本社会を狂乱物価という事態に巻き込ん だ。あれから40年、日本社会はバブル経済崩壊を経験し、長い不況に苦しむこととなり、田中元 首相の号令の下、日本列島各地に乱立した工業団地には、現在、ペンペン草が生えている。ま た、この日本列島改造のための費用は、赤字国債などで賄われており、現在、国や地方自治体 は多額の借金を抱えて,苦しむ結果となっている。つまり田中元首相は、「日本列島改造論」と いう一大シナリオを描き、インフラや工業団地大造成を行い、ディベロッパー(開発者・宅地造成 業者・土建業者)を大儲けさせ、挙げ句の果て入居工場不足で工業団地にペンペン草を生えさ せ、後世に大借金だけを残すという大芝居を打ったのである。
次ぎに「角栄の亡霊」は、大陸中国に乗り移った。日本を追い抜いて GDP 世界第2位の大国 に躍り出た中国の躍進の原動力は土地財政であり、それは日本よりもさらに深刻な結末を生じさ せている。鄧小平の改革開放政策とそれに続く南巡講話は、低賃金労働力を求めた外資企業 の怒濤のような中国進出を招いた。それらの外資企業がこぞって工場用地を求めたため、中国 政府は所有関係があいまいな農民の土地や国有の土地の借地権を、外資に高く売りつけること によって、タダの土地が大金に化けることを知り、超高度経済成長を可能にする打ち出の小槌を 手にしたのである。大金を得た中国政府はそれで道路網や電力・港湾設備などのインフラを整 備した。また地方政府もわれ先にと工業団地の造成に走ったので、中国全土に工業団地が超 乱立する結果となった。もちろんその間に、多額の使途不明金が発生したことは言うまでもな い。中国の順調な経済成長は、これらの工業団地を満杯にするはずだった。しかしながら中国 政府の「中国は世界の工場」を「中国は世界の市場」に変身させるという愚策によって、低賃金 を求めて中国に蝟集した労働集約型外資企業は、瞬く間に中国から総撤退することになった。
その結果、現在、中国各地の工業団地はペンペン草が生い茂り、カラの幽霊工場が朽ち果てて いく醜い状態になっているのである。
かつて私は上海に5万㎡ほどの土地を持っていたので、深圳で日本企業がテクノセンターを
8 造り大儲けしていたのを真似して、そこに私設工業団地を造り、一儲けしようと考えた。しかしな がらそれはまったくの構想倒れに終わった。なにしろ鐘や太鼓で宣伝しても、入居応募工場がま ったくなかったからである。最終的に新築の工場を無料で貸し出すという奇策に打って出たが、
それでもだれも来なかった。そのとき私は、ふと、中国全土に広がる多くの工業団地も、私同様 の悩みを抱えているのではないかと考えた。そこで全国各地の工業団地情報を集め、それらを 視察してみた。そして予想通り、工業団地には空き工場が乱立していることがわかった。中国の 法律では、土地購入者は2年以内の開発を義務付けられており、それに違反した場合はその土 地を没収されることになっているため、土地の値上がり益で儲けようと考えたディベロッパーや土 地購入者はそれを避けるため、その土地に借り手の当てもない工場を、とにかく建てなければな らない宿命なのである。結果として、中国全土の工業団地に空き工場が林立し、それが格安レ ンタル工場を大増殖させたのである。それは1000㎡の新築工場で、月額レンタル料が10万円 という超低価格相場を定着させた。工場の超供給過剰状態は現在も続いており、このレンタル 価格は生き続けている(詳細については、拙著「中国ありのまま仕事事情」の P.106~110を参 照)。
政府と一部のディベロッパーは土地の売買で大儲けしたが、労働集約型企業の中国総撤退 を前にして、工業用地は需要不足に陥り、さすがの打ち出の小槌も使い道がなくなってしまっ た。そこで地方政府はマンション用地の売買とそれを煽る政策に乗り換えた。その結果、中国で は異常なマンション・バブルが出現することになったのである。このマンション・バブルがはじける 時、中国社会が大混乱に陥ることは必定であるし、世界経済も大恐慌に見舞われる可能性が大 きい。そして「角栄の亡霊」は世界に破滅的な影響を与えることとなる。
現在、中国を後にした世界中の労働集約型企業は、アジアの低賃金国に殺到している。そし て「角栄の亡霊」もまたアジアに乗り移り、ディベロッパーたちもまた、壮大なアジアハイウェイ構 想などを描き出し、港湾整備や工業団地の造成に猛進する次第となっている。アジア各国の中 で、月給 US100$以下の低賃金国は、ラオス・カンボジア・ミャンマー・バングラデシュの4か国 であり、それらは労働集約型企業の進出候補地となっている。しかしラオスは人口600万人の小 国であり、いかに低賃金であるからといって、この国に多くの企業が進出すれば、すぐに労働力 が枯渇してしまう。だからラオスは労働集約型企業の進出適国とは見なされない。したがってラ オス以外の3か国の工業団地の現状について、以下に「角栄の亡霊」の出没状況を見てみるこ ととする。
世界から最後のフロンティアとして注目されているミャンマーには、すでに工業団地(Industrial Zones)が約30個所ある。その2/3ほどがヤンゴン周辺にあり、それらの工業団地はほぼ満杯 状態だと言われている。ただし1998年に日本の三井物産が中心となって開発し、数十社が入 居可能なミンガラドン団地は、土地はすべて売却済みであるが、実際に工場を建設しそこで操 業中の工場は5~6社のみである。現在、ミンガラドン団地の地価は1㎡=US50$を下回ること はないと見られており、この高い土地を新たに購入して工場を建築し稼働させても、採算が合う かどうか疑問視されている。おそらくミンガラドン工業団地に工場が林立しそれらがフル稼働する のは、まだ当分、先のことであろう。ヤンゴン周辺のこの他の多くの工業団地も事情は同様であ
9 り、土地は売り切れているが、空き地が多く、そこにペンペン草が生えているというのが実情であ る。
しかもヤンゴン周辺では、すでに人手不足の兆候が現れ、労働者のストなども頻発しており、
その面からも労働集約型企業の進出適地ではなくなってきている。このような現地の事情を知り 尽くしているミャンマー華人企業は、ヤンゴンの西方150kmのパティン市に巨大な私設工業団 地を造成中であり、積極的に労働集約型企業の誘致を行っている。この工業団地も50社を超え る収容規模を誇っているが、まだ数社の入居が決まっているだけである。さらに香港華人グルー プがヤンゴンからバゴーに向かう国道沿いに巨大な工業団地を造成し、中国の深圳地域の縫 製企業をごっそり移転させる計画も浮上している。なおこの工業団地のディベロッパーは、100 社超の工場移転を目標にしているという。(詳細については、10.APR.13の通信:「ミャンマー:
パティン工業団地造成進捗状況報告」で報告済み)。
ヤンゴン以外の地域には、各地に10個所ほどの工業団地が整備されている。そのうちヤンゴ ンから車で5時間ほど北上したバゴー管区ピー市に工業団地がある。これがヤンゴンにもっとも 近い公設工業団地である。ピー市の工業団地は、300,000㎡の広さを持ち、それが300ブロッ クに区分けされている。この工業団地の土地もすでにほとんど売却済みであり、ここに進出する 場合は新たに地権者たちから土地を購入しなければならない。価格は昨年まで1㎡=US6$で あったが、現在では倍の12$でも入手が難しい状態になっている。この工業団地で、現在、稼 働中の工場は、コンクリートで電柱を作る企業、ミネラル・ウォーターの製造会社など数社のみ で、あとは更地である。私はこの現場を2か月前に実地検証したが、まさにそこにはペンペン草 が生えていた。ミャンマー国内の他の地方の工業団地も、ヤンゴンからはかなり離れており、この ピー市同様、ペンペン草が生えているのではないかと予想される。
その上、現在、ミャンマーでは3大経済特区(SEZ)開発プロジェクトが進行中である。それは 日本の援助で開発されることが決定されているティラワ、中国の資金で現在開発中のチャオピュ ー、タイなどの資本で開発計画中のダウェイである。それらはまさに「角栄の亡霊」が、ミャンマー を席捲しているという様相を呈していると言っても過言ではないだろう。現在のところ、これらの経 済特区は計画段階であるが、これらが完成した場合、これらを満杯にするには、おそらく巨大企 業が数百社必要となると思われる。これらの経済特区が本格稼働し始めるのは、まだ数年先の ことだが、そのとき、すでにこれらの経済特区への需要は激減しており、結局、そこにはぺんぺ ん草が生い茂ることになるだろうと、私は考えている。
昨年私は、チャオピューとダウェイの現場の実地検証を行い、その詳細を、チャオピューにつ いては、16.AUG.12の通信:「ミャンマー:情報検証 2012年 8月」で、またダウェイについて は、27.JUN.12の通信:「ミャンマー:民主化の副作用-その2 民族紛争とダウェイ工業団 地」で、読者各位に報告済みである。ティラワについても、実地検証を済ませているが、これは未 報告である。これらの経済特区の現状を、以下に簡単に触れておく。
日本が官民あげてその開発に取り組んでいるティラワ経済開発区(SEZ)は、ヤンゴン中心部 から南東25km の位置し、広いヤンゴン川に面しており、シンガポールやインドなどに向かう物流 拠点として期待されている。さらにヤンゴン市内に近いため、優秀な人材が確保可能であるとい う面や、巨大市場の需要が期待できるという点でも大きく評価されている。しかしながらティラワ SEZ は2400万㎡の広さであり、この SEZ を満杯にするためには、5万㎡の土地を使用する工場
10 が500社ほど必要となる。しかもヤンゴンからこのティラワ SEZ の間には大きな川が横たわってお り、現在、そこには往復2車線の橋が1本しか架かっておらず、近い将来、これが大渋滞すること は必至である。もちろんこの川に往復4車線の橋を架ける計画もあるが、まだ手付かずであり、し ばらくヤンゴン市内との往来は難儀するであろう。その上、このティラワ周辺には村落が少なく、
低賃金労働者が豊富にあるという状況ではない。もしティラワ SEZ が完成しても、ここでは労働集 約型工場を運営することはできないであろう。重工業とハイテクなどの知識集約型産業だけで、
この SEZ を満杯にすることは不可能に近いと、私は考える。すでに日本政府はミャンマー政府と の間で、このティラワ SEZ 開発に合意しており、過去の約3000億円の債権を放棄し、新たにそ れを上回る大金を貸し付けようとしている。「角栄の亡霊」がミャンマーの地でも暗躍し、ペンペン 草の生い茂る風景を再現しようとしているのである。
ミャンマー西部のラカイン州にあるチャオピューは中国が開発中だと言われているが、私が昨 年、ここを訪ねたとき SEZ はまだまったく影も形もなく、そこには看板すらなかった。ただし天然ガ スパイプラインや石油の貯蔵施設、港湾などは、壮大な規模で建設されており、完成間近だっ た。中国は SEZ も開発するという名目を掲げてプロジェクトを進めたようであるが、実際には自国 の利益となる施設のみを先行させたのである。もしチャオピューに中国の援助で SEZ が完成した ら、そこにも数百工場分の土地の供給が発生する。このチャオピューの対岸はバングラデシュで あり、この地の住民にはイスラム教徒も多く、昨年、仏教徒との間で衝突が発生し、一時期、戒厳 令が敷かれた。現在でも緊張状態が続いている。このような場所に、SEZ ができても各国の工場 が蝟集する状態にはならないだろう。中国が SEZ 造成に消極的なことは、この地にペンペン草を 生い茂らせないために、むしろ歓迎すべきことなのかもしれない。
ミャンマー南部のダウェイで、タイが音頭を取って、アジア最大級の臨海工業地帯を開発する というプロジェクトを進めている。当初、タイの巨大ディベロッパーであるイタリアン・タイが、5~7 兆円を投じて開発するということで出発したが、現在、構想倒れに終わっており、予算を縮小し て立て直しを図っている。日本政府にも参加を呼びかけているが、日本政府はティラワとダウェイ の2足のわらじは穿けないということで、様子見を決め込んでいる。私が昨年、現地を視察したと き、そこには現地案内所と小さな埠頭があるだけで、工場の姿はまったくなかった。このダウェイ SEZ はタイのバンコクから車で4~5時間の位置にあり、しかも深海港が建設可能だとされてお り、ティラワよりはるかに有望である。しかしながらこのダウェイ周辺にはカレンやモンという少数 民族が住んでおり、今後、この地に少数民族問題が浮上してくることは否定できない。しかもダウ ェイの住民はタイに出稼ぎに行く者が多く、ダウェイの労働者の賃金はヤンゴンの労働者の2倍 程度が相場になっている。これらの点から、もしダウェイ SEZ が順調に開発されても、この SEZ に 労働集約型企業が蝟集してくることは考えられない。この SEZ 開発に関わったディベロッパーは 巨額の収入を手にするであろうが、開発に費やされた資金はそれぞれの国に巨額な借財を課 す結果となり、この広大な土地にもペンペン草が生い茂ることとなる。幸いなことに、このダウェイ はかつてイギリス軍の保養地であり温泉も湧き出ている。宴の後はリゾート地として生き返るかも しれない。
現在、カンボジアには20個所の経済特区(Special Economy Zone)があるが、それらは活況 を呈しているようには思えない。プノンペン市内にあるプノンペン SEZ は、約300万㎡(5万㎡の
11 土地を必要とする工場を60社収容可能)を工場用地として確保しており、そのうち第1期分の14 0万㎡は開発済みとなっている。ここではすでに、「味の素」・「ミネべア」・「住友電装」・「ヤマハ 発動機」などの日系各社が操業中であり、日本以外の外資企業も多く進出している。それでもこ の SEZ には合計30社ほどしか進出しておらず、まだ空き地が目立っている(土地が完売してい るのかどうかは定かではない)。ベトナム国境に近く、ホーチミン港が近いことを宣伝文句にして いるスヴァイリエン州バベット市の SEZ でも、空き地が目立つ。この地にあるマンハッタン SEZ は 180万㎡の広さに20数社、タイセン SEZ は125万㎡に15社程度しか入居しておらず、ともに入 居率が50%(1工場=5万㎡で換算)を割っている。しかもこの地域では、労働者のストライキが 頻繁に起きており、かつまた人手不足状態に見舞われつつあり、近い将来、これらの SEZ に労 働集約型企業が大挙して進出することはあり得ないと思われる。極めつけは、タイとの国境沿い にあるポイ・ペト SEZ である。480万㎡という広さのこの SEZ には、現在、小さな企業が2社操業 しているのみで、道路などのインフラもまったく整備されていない。この SEZ には「角栄の亡霊」
の出番さえもなく、広大な土地は赤土が剥きだしになったまま、ぺんぺん草さえ生えていない。
(ポイ・ペト SEZ の詳細については、31.MAY.13の通信:「カンボジア:情報検証-5月」で報 告済み)。
現在、バングラデシュには輸出加工区(EPZ=Export Processing Zone)が8個所ある。このう ちダッカやチッタゴン周辺の EPZ はほぼ満杯で、工場がフル操業中である。しかしダッカから遠 く離れたイシュワルディ・ウットラ・モングラの3EPZ についてはまだまだ空き地が多い。イシュワル ディ EPZ の総面積は300万㎡で入居率は30%、ウットラは230万㎡で17%、モングラは400万
㎡で15%という有様である。(イシュワルディ EPZ については、01.JUL.13の通信:「バングラ デシュ:イシュワルディ EPZ 調査報告」で報告済み)。バングラデシュには、EPZ の他に地方政 府が開発している工業団地があるが、どの調査機関もこの正確な実態を把握することができて いない。私は数か月前にボリシャル県の工業団地を訪れてみたが、その工業団地でも空き地や 空き工場が目立っていた。(ボリシャル県工業団地の詳細については、27.MAR.13の通信:
「ボリシャル管区視察記」で報告済み)。その上、イシュワルディにもボリシャル県にも、立派な空 港が建設済み(ともに現在休止中)であり、このことはディベロッパーたちの開発の手がバングラ デシュの地方にまで及んでいることを証明するものとなっている。「角栄の亡霊」はバングラデシ ュの隅々にまで、出没しているのである。
数年前、私の知人がベトナムで工場適地を探して、ホーチミンからハノイまで工業団地をくま なく見て回った。そのとき知人は、「ベトナムの工業団地は、どこもガラガラだった」と話してくれた。
未検証だが、今でもこの状況に大きな変化はないと、私は思っている。労働集約型企業の中国 総撤退は、アジア各国に未曾有の工場進出ラッシュをもたらしている。しかしそれ以上に、大金 儲けを企むディベロッパーや各国政府が、工業団地造成競争に突っ走っている。これは工業団 地という商品の過剰生産であり、過剰生産恐慌を予測したマルクスの予言が、やがて妙な形で 的中することになるだろう。今、「角栄の亡霊」はアジアを席捲中である。そしてその後には、ペン ペン草と大借金が待ち受けている。
以上
12
外国人が語る日本人の「死に方」・「生き方」
01.APR.16
アジア・アパレルものづくりネットワーク代表理事 株式会社小島衣料オーナー
東アジアセンター外部研究員 小島正憲
・カール・ベッカー (米国人哲学者) 「“理想の終焉”とは何か」
・アルビムッレ・スマナサーラ (スリランカ人高僧) 「こころ穏やかに生きるには」
この二人の外国人の共通点は NHK などにも出演し、日本語で多くの著作を発表しており、有名 人だということである。最近、私は、運良くこの二人の講演を聴く機会があった。それらについて の私の感想を、以下に記しておく。
1.カール・ベッカー (米国人哲学者) 「“理想の終焉”とは何か」
カール・ベッカー氏は米国生まれの65歳、現在、京都大学こころの未来研究センター教授で あり、「諸文化の宗教(死生観・倫理観)を理解し、治癒方法、倫理道徳、価値体系などの研究を 通じて、“日本独自の新しい対応方法”を探求している」という。著書も多く、NHK などにも出演し、
「理想の終焉」を語り大きな話題を呼んだ。私は、カール氏の「死生観」が学びたくて、この講演 会に参加した。この講演会は、演題が「理想の終焉」、つまり「死に方」だけに、聴講者は高齢者
(7割が女性)を中心に80名ほどであり、若い人は数人だった。カール氏は日本語が上手だった ので、通訳なしで中身の濃い講演を、2時間しっかり聞くことができた。
まずカール氏は、老老介護の話題から始め、介護の難しさを語りながら、長続きする介護士に は共通点があり、それはやりがい感と他の選択肢の有無だという。介護の方法にも、介護以外の 生き方にも選択肢があれば、介護士にも精神的な余裕が生まれ、それが仕事を長続きさせるの だという。これはおもしろい見解だと思う。
次にカール氏は、現代医療の一つの問題点として、終末医療を上げ、ことに認知症などを患 い、自己決定力を失った人についての終末医療は多くの人に迷惑をかけるので、自己決定力 があるうちに、自らの終末医療に関する意思を書き残しておくことが大事だし、もしそれができな ければ代理決定人を事前に選択・指名しておかねばならないと語った。献眼や献体を含めて、
人工呼吸、胃瘻などに対する意思を鮮明にしておかねば、医師や家族が困り、その上、高額な 医療費を無駄使いし、遺された国民を困らせることになるというのだ。これには私も同感なので、
その晩、妻と二人で検討し、認知症など自己決定力をなくしたときの始末、終末医療に関する意 思、献眼・献体への意思、葬儀・お別れ会など無用の意思、仏壇・墓の始末(実母が健在な間は 処分できないので、実母より先に私が死んだ場合を想定)、遺産相続、遺物処理などを、遺言書 として書き残した。
カール氏は、「かつての日本人は死を怖れぬ民族であり、潔く死ぬことができる民族だったが、
13 死を怖がる民族に変わった」と語った。なぜなら日本列島ほど自然災害が多く、そこに住んでい る日本民族はいつも突然の大量死に見舞われてきたので、「死をこわがらず、死を辛いこととは 思わず、従容として自然体で受け容れてきた」のだと語り、ところが自然科学や医療の発達に伴 い、大量死を避けることができるようになってきたため、「死を怖がる民族、潔く死ねない民族に なってきた」のだという。結局、カール氏の講演から、私は、「理想の終焉」について、明快な回 答を得ることはできなかった。もちろん私の求め続けている「理想の終焉」、つまり「楽しく死ぬ方 法」については、そのヒントすらも聞き出すことができなかった。
2.アルボムッレ・スマナサーラ (スリランカ人高僧) 「こころ穏やかに生きるには」
アルビボムッレ・スマナサーラ氏は、スリランカ人で、上座部仏教の高僧(70歳)である。1980 年に国費留学生として来日し、駒沢大学に学び、現在は日本テーラワーダ仏教協会などで初 期仏教の伝導、日本全国での講演・講義に従事しておられる。NHK にも出演され、著書も多い。
私は大乗仏教については、法話を聞いたり書物を読んだりして、それなりに知っているつもりだ が、上座部仏教について深く学んだことはない。この機会に、アルボムッレ高僧の口から、直接、
上座部仏教の神髄を聞きたいと思い、この講演会に参加した。ところが私が参加申し込みをした 時には、すでに120名定員が満杯となっており、キャンセル待ちなら OK ということだった。それ でもなんとかもぐり込むことができた。当日、講演会場は熱気にあふれ、マルチ商法の集会か新 興宗教の大会のような雰囲気だった。演題が「こころ穏やかに生きる」、つまり「生き方」だけに、5 0~60代の中年女性が半分ぐらいを占め、若い人も結構多かった。逆に、白髪やハゲ頭は少な かった。アルボムッレ高僧も日本語が上手で、ときおり交えるジョークも面白く、中年女性たちの 笑いを誘い、優しさ一杯の笑顔とその語り口は、彼女たちを陶酔の世界にいざなうようだった。
ただし法話の内容は、「とらわれないこころを持つこと。こだわらないこと。手ぶら(持たない)で 生きること」などの強調が主であり、それらは大乗仏教の教えと大きな違いはなかった。また「生 き方」の法話なので、「死に方」についての話はほとんどなかった。まして私が聞きたかった「楽し い死に方」などは論外で、話題にも上らなかった。それでも2時間はあっという間に過ぎ、終了 後、演壇近くは、中年女性たちとアルボムッレ高僧との記念撮影の場と化した。これを見て私 は、「きっと、お釈迦様もこのようにモテたにちがいない」と思った。
14
【中国経済最新統計】
① 実 質 GDP 増加率 (%)
② 工 業 付 加 価 値 増 加 率 (%)
③ 消費財 小売総 額 増 加 率(%)
④ 消費者 物価指 数 上 昇 率(%)
⑤ 都 市 固 定 資 産 投 資 増 加 率 (%)
⑥ 貿 易 収 支 (億㌦)
⑦ 輸 出 増 加 率 (%)
⑧ 輸 入 増 加 率 (%)
⑨ 外国直 接投資 件 数 の 増加率 (%)
⑩ 外 国 直 接 投 資 金 額 増 加率 (%)
⑪ 貨 幣 供 給 量 増 加 率 M2(%)
⑫ 人 民 元 貸 出 残 高 増 加 率(%)
2005年 10.4 12.9 1.8 27.2 1020 28.4 17.6 0.8 ▲0.5 17.6 9.3
2006年 11.6 13.7 1.5 24.3 1775 27.2 19.9 ▲5.7 4.5 15.7 15.7
2007年 13.0 18.5 16.8 4.8 25.8 2618 25.7 20.8 ▲8.7 18.7 16.7 16.1 2008年 9.0 12.9 21.6 5.9 26.1 2955 17.2 18.5 ▲27.4 23.6 17.8 15.9 2009年 9.1 11.0 15.5 ▲0.7 31.0 1961 ▲15.9 ▲11.3 ▲14.9 ▲16.9 27.6 31.7 2010年 10.3 15.7 18.4 3.3 24.5 1831 31.3 38.7 16.9 17.4 19.7 19.8 2011年 9.2 13.9 17.1 5.4 24.0 1549 20.3 24.9 1.1 9.7 13.6 14.3 2012年 7.7 10.0 14.3 2.7 20.7 2303 7.9 4.3 ▲10.1 ▲3.7 13.8 15.0
2013年 7.7 9.7 11.4 2.6 19.4 2590 7.8 7.2 ▲8.6 5.3 13.6 14.1
2014年 7.4 8.3 12.0 2.0 15.2 3824 6.1 0.4 4.41 14.2 12.2 13.6
1月 2.5 19.8 319 10.5 10.8 -8.6 -4.5 13.2 14.3
2月 2.0 -230 -18.1 10.4 1.3 4.0 13.3 14.2
3月 7.4 8.8 12.2 2.4 17.3 77 -6.6 -11.3 6.1 -1.5 12.1 13.9
4月 8.7 11.9 1.8 16.6 185 0.8 0.7 0.5 3.4 13.2 13.7
5月 8.8 12.5 2.5 16.9 359 7.0 -1.7 8.4 -6.6 13.4 13.9
6月 7.5 9.2 12.4 2.3 17.9 316 7.2 5.5 10.3 0.2 14.7 14.0
7月 9.0 12.2 2.3 15.6 473 14.5 -1.5 14.0 -17.0 13.5 13.4
8月 6.9 11.9 2.0 13.3 498 9.4 -2.1 5.2 -14.0 12.8 13.3
9月 7.3 8.0 11.6 1.6 11.5 310 15.1 7.2 9.4 1.9 11.6 13.2
10月 7.7 11.5 1.6 13.9 454 11.6 4.6 8.7 1.3 12.1 13.2
11月 7.2 11.7 1.4 13.4 545 4.7 -6.7 -8.6 22.2 12.0 13.4
12月 7.3 7.9 11.9 1.5 12.6 496 9.5 -2.3 6.1 10.3 11.0 13.6
2015年 6.9 5.9 10.7 1.4 9.7 6024 -9.8 -14.4 11.0 0.8 11.9 15.0
1月 0.8 600 -3.3 -20.0 2.2 -1.1 10.6 14.3
2月 1.4 606 48.3 -20.8 49.8 0.1 11.1 14.7
3月 7.0 5.6 10.2 1.4 13.1 31 -15.0 -12.9 0.3 1.3 9.9 14.7
4月 5.9 10.0 1.5 9.6 341 -6.5 -16.4 2.9 10.2 9.6 14.4
5月 6.1 10.1 1.2 9.9 595 -2.4 -17.7 -14.0 8.1 10.6 14.3
6月 7.0 6.8 10.6 1.4 11.6 465 2.8 -6.3 4.6 1.1 10.2 14.4
7月 6.0 10.5 1.6 9.9 430 -8.4 -8.2 9.6 5.2 13.3 15.7
8月 6.1 10.8 2.0 9.1 602 -5.6 -13.9 23.9 20.9 13.3 15.7
9月 6.9 5.7 10.9 1.6 6.8 603 -3.8 -20.5 5.2 6.1 13.1 15.8
10月 5.6 11.0 1.3 9.3 616 -7.0 -19.0 2.5 2.9 13.5 15.6
11月 6.2 11.2 1.5 10.8 541 -7.2 -9.2 27.7 0.0 13.7 15.3
12月 6.8 5.9 11.1 1.6 6.8 594 -1.7 -7.6 17.2 -45.1 13.3 15.0
2016年
1月 10.3 1.8 18.0 633 -11.5 -18.8 14.1 -2.1 14.0 15.2
2月 10.2 2.3 326 -25.4 -13.8 -11.3 -1.3 13.3 14.7
注:1.①「実質 GDP 増加率」は前年同期(四半期)比、その他の増加率はいずれも前年同月比である。
2.中国では、旧正月休みは年によって月が変わるため、1 月と 2 月の前年同月比は比較できない場合があるので注意 されたい。また、( )内の数字は 1 月から当該月までの合計の前年同期に対する増加率を示している。
3. ③「消費財小売総額」は中国における「社会消費財小売総額」、④「消費者物価指数」は「住民消費価格指数」に 対応している。⑤「都市固定資産投資」は全国総投資額の 86%(2007 年)を占めている。⑥―⑧はいずれもモノの 貿易である。⑨と⑩は実施ベースである。
出所:①―⑤は国家統計局統計、⑥⑦⑧は海関統計、⑨⑩は商務部統計、⑪⑫は中国人民銀行統計による。