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第六学年桜組 理科学習指導案

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Academic year: 2023

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第六学年桜組 理科学習指導案

指導者 田中 拓哉 単 元 体のつくりとはたらき

指導観

○ 本学級の子供たちは,これまでに,人や他の動物の体のつくりと働きに着目し,骨や筋肉のつくりと働きを関係 付けて考えることができるようになっている。また,人が生き続けるためには,空気や食べ物などを体内に取り入 れたり,不要な物を排出したりする必要があることに気付いている。しかし,体の中にどのようなつくりや働きが あるのかには気付いていない。そこで,自然事象について多面的に考えることができるようになるこの期に本単 元を取り上げる。そして,自然事象についての考えをつくり,交流する活動を通して,より妥当な考えをつくりだ すことができるようにする。このことは,生命を尊重する態度を身に付けた子供を育てる上からも意義深い。

○ 本単元に関しては,第3学年で身近な昆虫の体のつくりを学習してきている。また,第4学年で人や他の動物の 体のつくりと働きを学習してきている。本単元では,これらの上に立って,人や他の動物が生きるために必要な体 のつくりと働きをとらえることができるようにする。このことは,中学校第2学年では体内の器官系の働き合い により生物が生命を維持していることを総合的に追究する学習へと発展していく。

○ 本単元の指導に当たっては,人や他の動物の体内には生命活動を維持するための様々な臓器があることと呼吸 や消化,排出や血液循環の働きをとらえることができるようにする。特に本時指導に当たっては,まず,導入段階 では,身近な事象を基に吸う空気とはく空気の違いついて話し合い,本時学習のめあてをつかむことができるよ うにする。次に,展開段階では,既習内容を基に,吸う空気とはく空気の成分の違いを調べる見通しをもち,気体 検知管や石灰水を用いて適切に実験し,複数の実験結果を基にした自他の考えを交流して,人は,空気を吸った りはいたりすることによって,空気の中にある酸素の一部を体の中に取り入れたり,体の中にある二酸化炭素を 体の外に出したりしていることをとらえることができるようにする。最後に,終末段階では,体の中のどこで酸素 と二酸化炭素の出し入れをしているかについて話し合い,次時学習の方向性をつかむことができるようにする。

目標

(1)人や他の動物の体には生命活動を維持するための様々な臓器があることと呼吸,消化,排出や循環の働きを理解 するとともに,実験器具を適切に用いたり資料や図書から調べたことを記録したりすることができるようにする。

(2)人や他の動物の体のつくりと働きについて,複数の観察,実験などから得た結果を基に考えたり,体のつくりと呼 吸,消化,排出及び循環の働きについてより妥当な考えをつくりだし,表現したりすることができるようにする。

(3)生物の体のつくりと働きについての事物・現象について関心を持ち,意欲的にかつ多面的に生物の体のつくりと 働きを調べ,他者と関わりながら粘り強く問題解決し,学んだことを学習や生活に生かそうとする態度を育てる。

計画(12時間)

1 激しい運動をした時に起こる体の変化について話し合い,単元を通して調べるめあてをもたせる。 1 2 人の体の生命を維持する働きを多面的に調べ,人の体のつくりと働きの関係をとらえさせる。 8

(1)呼気と吸気の成分の違いについて 本時① (2)肺のつくりと働きについて ② (3)消化管のつくりと働きについて ③ (4)血液循環の仕組みと働きについて ② 3 他の動物の体の生命を維持する働きを人と比べて調べ,生物間での共通性や多様性を見いださせる。 3 本時 令和3年6月8日(火曜日) 5校時 理科室において

主眼1 人は,空気を吸ったり空気をはいたりすることによって,吸う空気の中にある酸素の一部を体の中に取り入 れたり,体の中にある二酸化炭素を体の外に出したりしているということをとらえることができるようにする。

2 吸う空気とはく空気を気体検知管や石灰水を用いて実験したり,考えを交流したりして,空気の中にある酸 素や二酸化炭素の量の変化,吸う空気とはく空気の成分の違いについて考えを深めることができるようにする。

準備 ポリエチレンの袋,ワイヤー,気体検知管,気体採取器,石灰水,保護メガネ,漏斗,iPad

(2)

- 2 - 過程

段階 学習活動と予想される子供の反応 教師の具体的な支援

導 入

展 開

終 末

1 身近な事象を基に吸う空気とはく空気の違いについて話し合 い,本時学習のめあてをつかむ。

2 吸う空気とはく空気の成分を調べる見通しを立てて実験し,

吸う空気とはく空気の成分の違いを見いだす。

(1) めあてに対する予想,方法,視点を話し合い,追究する見 通しを立てる。

(2) 気体検知管や石灰水を用いて実験し,吸う空気とはいた空 気の成分の違いを調べる。

(3) 結果を全体で出し合い,空気を吸ったりはいたりすること で空気中の何を取り入れ,何を出しているのか考察する。

3 本時を振り返ってまとめ,次時学習の方向性をつかむ。

(1) 学習を振り返り,まとめを書く。

(2) 人の体の中のどこで酸素や二酸化炭素の出し入れが行われ ているか話し合い,次時学習の方向性をつかむ。

○吸う空気とはく空気の成分の違いに着目 させるために,プールなどで泳ぐときに 息つぎをするという事象を提示する。

○実験前後による空気の成分の違いを調べ ることに着目させるために,同じような 追究をした「ものの燃え方」の既習図を ロイロノートを用いて提供する。

○適切に実験器具を用いて複数の実験を行 わせるために,実験の進め方や実験器具 の使い方,注意点を示したカードをロイ ロノートを用いて提供する。

○より妥当な考えをつくらせるために,複 数の実験によって得た結果を整理したグ ラフや表を基に説明する場を設定する。

○人は呼吸によって気体の出し入れをして いるというきまりを捉えさせるために,

めあてを意識して考察の言葉を使って,

まとめを書くように助言する。

○臓器の存在に着目させるために,空気を 吸ったときとはいたときに,体の場所で 様子が変化するところを問う。

人は,空気を吸ったり空気をはいたりすることによって,

吸う空気の中にある酸素の一部を体の中に取り入れたり,

体の中にあった二酸化炭素を体の外に出したりしている。

【予想】

空気の中の酸素を体の中に取り入れて,二酸化炭素を出し ていると思う。理由は,「ものの燃え方」で,物が燃えると きに酸素の一部が使われて二酸化炭素が出ると学んだから。

【方法】

吸う空気とはく空気の成分の違いを調べる。

・気体検知管 ・石灰水

【視点】・気体検知管の数値 ・石灰水の色

・空気を吸うと胸やお腹の あたりがふくらむから,

関係がありそうだな。

・体の中を調べたいな。

石灰水

【吸う空気】変化なし

【はく空気】白くにごる 人は,空気を吸ったりはいたりすることで,空気の中の何 を体の中に取り入れ,何を出しているのか調べよう。

気体検知管

空気を吸って酸素の一部を体の中に取り入れ,空気をはいて体の中にあった二酸化炭素を出している。

吸う空気とはく空気は成分が違うのではないかな。

気体検知管 石灰水

酸素が減って,二酸化炭素が増えた。 二酸化炭素が増えた。

吸う空気 はく空気

水中を泳ぐときに息つぎをする

(3)

- 3 - 本単元の構成

配時 学習活動と予想される子供の反応 教師の具体的な支援

45

45 本時

90

45

1 激しい運動をした時に起こる体の変化について話し合い,単元を通 して調べるめあてについて話し合う。

2 人の体の生命を維持する働きを多面的に調べ,生命を維持するため の人の体のつくりと働きをとらえる。

○吸う空気とはいた空気の成分の違いを調べ,呼吸によって空気中の 何を体の中に取り入れたり外に出したりしているのかとらえる。

○酸素と二酸化炭素の出し入れをする体の仕組みを調べ,人は肺で酸 素を取り入れて二酸化炭素を出していることをとらえる。

○ご飯とだ液の働きの関係を調べ,ご飯に含まれるデンプンとだ液が 混ざると,デンプンが別の物に変化することをとらえる。

○体内のつくりや呼吸などの生理現 象に着目させるために,実際に運 動したり,運動前後の体の変化を 見付けたりする場を設定する。

○実験前後で空気の成分の違いを調 べることに着目させるために,同 じような追究をした「ものの燃え 方」の既習図を提示する。

○肺のつくりや呼吸の仕組みを捉え させるために,模型や資料,映像 といった教具を複数準備する。

○食べ物の消化,吸収を調べる方向 性をつかませるために,食べ物を たくさん噛む意味や噛み続けたと きの口の中の変化について話し合 う場を設定する。

かけ足をしたときに体に起こる変化を見付ける活動

人は,空気を吸ったりはいたりして何を取り入れたり出したりしているのかな。

人は、体のどこで酸素と二酸化炭素などの出し入れをしているのかな。

食べ物や水は,どのようにして体の中に取り入れられているのかな。

だ液の働きを調べる ・ご飯のデンプンとだ液が混 ざると,デンプンが別の物 に変化するのだな。

・だ液以外に消化の仕組みに関わる体のつくりはあるのかな。

・消化された養分はどのようにして体の中に取り入れられているのかな。

生物の体の内部のつくりやはたらきについて調べよう。

石灰水

【吸う空気】変化なし

【はく空気】白くにごる 気体検知管

・走る前より胸がドキドキしている。

・たくさん息をしないと苦しくなる。

・どうして体に変化が起こるのかな。

・体の内部を調べたいな。

人は,空気を吸ったり空気をはいたりすることによって,吸う空気 の中にある酸素の一部を体の中に取り入れたり,体の中にあった二 酸化炭素を体の外に出したりしている。

(4)

- 4 - 90

90

45

90

○食べ物を消化,吸収する体の仕組みを調べ,食べ物は口,胃,腸な どを通る間に消化,吸収され,吸収されなかった物は便として排出

されることをとらえる。

○血液が循環する体の仕組みを調べ,血液は心臓の拍によって体内を 押し出されて体内を巡り,養分や酸素,二酸化炭素などを運んでい ることをとらえる。

3 他の動物の体の生命を維持する働きを人と比べて調べ,生物が生命 を維持するための体のつくりと働きのきまりをとらえる。

○人が生命を維持する働きをまとめ,体内には生命を維持するための 様々な臓器があることをとらえる。

○他の動物の体の中の生命を維持するつくりと働きを調べ,生物が生 命を維持するための体のつくりと働きのきまりをとらえる。

○消化管のつくりや消化,吸収,排 出の仕組みを捉えさせるために,

模型や資料,映像といった教具を 複数準備する。

○心臓のつくりや働きを捉えさせる ために,模型や資料,映像といっ た教具を複数準備したり,聴診器 ではく動の音をきいたりする場を 設定したりする。

○生命を維持する働きについて多面 的に考えさせるために,これまで の学びを表現物にまとめる場を設 定する。

○生物が生命を維持するための体の つくりと働きのきまりを一般化さ せるために,人や人以外の動物の 体の中のつくりと働きの共通性や 多様性について話し合う場を設定 する。

人や他の動物の体の中には生命を維持するための様々な臓器があ り,それぞれの働きによって生き続けることができている。

・吸収されなかった物は,肛 門から出されるのだな。

消化された養分や酸素を取り入れた血液はどのようにして全身に 流れるのかな。

・血液は全身にある血管を通 り,心臓の働きで押し出さ れてめぐっているのだな。

・心臓の動きは脈拍として伝 わってくるのだな。

・人が生きるために様々な体のつくりや働きがあるのだな。

・他の動物にも同じような体のつくりや働きがあるのかな。

人の体の中には肺や胃,腸 といった臓器があり,それぞ れの臓器が動いて自分たちが 生き続けられているのだな。

魚の体の中には肺はないが えらがあり,肺と同じように酸 素を体内に取り入れて,二酸化 炭素を体の外へ出している。

他の動物の体の中のつくりと 働きを調べる

動物によって体の中のつくりに違いはあるけれど,生きるために 呼吸したり消化したりする働きがあるのは変わらないな。

参照

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