KSKQ
第三柾郵便物認可KSKQ(サロン・あべの)増巻通巻307号1992年12月5日出会し、j、れあし、 助lナ合し、
あべの[∃
場を育徳園三階の幸分ホールに
変更し︑サロン・あべの十一月
の出会いを開催した︒︵いつも
とは違う会場ということで︑机 平成四年十一月二十一日︵土︶ こちらの手違いから︑急きょ会
苫ン・あペの三月の出会い や椅子の配置に手間取り︑参加 者の方々には︑騒がしい雰囲気
毎月十二回︵⁚一・四二ハ・八の日︶発行一九九一年九月二百窮三種郵便物比率のまま例会を始めてしまったこ
とを︑おわびします︒︶
十一月のテーマは﹁私の健康
法﹂︒今月は講師の方にお話を
していただくのではなく︑参加
者全点によるフリートークとし
た︒
健康な人ほど︑その健康につ
いて意識しないものである︒し
かし︑どこかに障害をもってい
たり︑ある程度の年齢を迎えて
くると︑体を良い状態に維持し
ていくための何か︵健康法︶が
必要になってくる︒
今回初めて参加された方も多
かったため︑まず自己紹介をし︑
その後︑それぞれの健康法など
について話し合った︒
まず︑ほとんどの人が︑体重
を増やさないことに神経を使っ
ていた︒これは︑単に成人病の
予防ということではなく︑本人
の足腰に負担をかけないためで あり︑また︑介護をされる場合 にも︑介護者に少しでも負担を かけまいとする考えである︒
体に障害があると︑どうして
も運動不足になりがちである︒
しかし︑その余ったカロリー分
について︑食事の量を減らしな
がら︑同時にカルシウムやビタ
ミン︑食物繊維などの必要量を
取るというのは非常に難しいこ
とである︒
スポーツやジョギングとはい
かなくても︑その人に合った体
操をすることや︑少しの距離で
も歩くことが︑毎日の健康維持
につながるものである︒さらに︑
家の中に閉じこもらず︑なるべ
く外出しては︑太陽の光を浴び
ることもひとつの健康法といえ
る︒体を冷やさないこと︒あま
り疲れないようにすること︒よ
く寝ること︒そして︑くよくよ
考え込まず︑日頃から明るく生
活することなどが︑健康でいる
ために必要なことのようである︒
第三鍾郵便物並可KSKQ(サロン・あべの)増巻通巻30丁号19g2年12月5日
また︑食べ過ぎてはいけないが︑
食事をおいしく楽しく︵ただし︑
野菜をなるべく多く︶いただく
ことも⁝︒
最後に︑体に障害があったり
すると︑少しくらい体調が悪く
小学生の頃︑私は学校で先生から﹁人間
の一番大切なものは︑何か︒﹂と質問を受
けた時︑私はすかさず﹁お金﹂と答えて︑ 現状維持をいつまでも
井 上 憲一
=●○■●○●O dllO●==○=■000●●○■●
●○●○●●00●00●●○……00=●○●00●●●●
ても︑ついつい我慢してしまい︑
なかなか病院には行かない人が
多い︒しかし︑早めの受診が︑
万一の大病を発見し︑その後の
治療を短く軽いものにしてくれ
るのである︒
十一月の出A云いは ﹁私の健康法﹂ に︹ノいて︑ 参加された皆様にお話をlレていただきました
︑
†﹂れに先だ っ てい廿ノロンのJハネーーノ ー をして いただきまーレた先生・万に ﹁私の健康法﹂ をお 間ねしました○
みんなから大笑いを受けた事を覚えていま
す︒しかし︑十代︑二十代︑三十代と過ぎ
てきて︑四十歳になった今日﹁健康﹂の大
切さをしみじみと︑感じてきています︒
私としては︑特別な健康管理︵特別なお
茶とか︑特別な食べ物とか︶は全くしてお
りません︒
ここ数年間の暖冬から︑この冬は一気に寒くなるという予測
が出されている︒さらに体調に
気を付けていただきたい︒
参加者二十七名︒
司会およびまとめ︑上平幸雄︒
特に言えば︑適当に酒を飲み︑適当な時
間に眠り︑適当な時間に仕事をし︵原稿は
ギリギリまで延ばし︶︑自由奔放な生活を
している事が︑一番の健康の原因かナ?
現在まで大きな病気も無く︵障害者にな
ったのが︑一番の病気かナ?︶︒こんな私
なので︑病気の方が恐がって︑逃げて行く
(2)
第三磋郵便物認可KSKQ(サロン・あべの)増進迅巻30T号1992年12月5日
ように思います︒
四十五歳︑五十歳︑六十歳の睦も︑この
ような文章や︑しやべる事が出来ていれば︑
いいなあと思います︒
サロン︒あべの十一月の出会い ご返事が遅れ︑申し訳ありません︒ 健康について︑皆様にお伝え出来る様な ことはありません︒
堺市では今秋より︑堺市障害者就労促進
協会︵グッドウィルさかい︶を創り︑ちえ
遅れの人々の職業訓練︑身体障害者の就労
促進事業を堺市︵全庁的な協力︶との共同
で始めました︒私も常務理事でがんばって
います︒
幼少時から︑あまりじょうぶでなかった
ので︑母が私に野菜ジュースを飲ませたり︑
柴蓋には︑ずい分気をつかってくれていま
した︒まずは﹁あまり︑じようぶでない﹂
と思うことが健康の秘訣かと思います︒
しかし︑仕事と家事︑育児等々︑続けて
来ますと︑疲労もたまり︑とうとう身体を
元気でがんばっています今 井 括 行
健康の秘訣 上野谷 加代子このハガキをいただいた時︑まず思った
のは︑これは何かの間違いであるというこ
とでした︒およそ﹁健康﹂とは程遠いので
はないかという私に︑このような依頼が来
るというのは⁝︒
私は二次障害のために︵CPにありがち
な二五歳を過ぎてからの障害ですが︶朝椎
が少しずれています︒そのために前はよく
仕事のしすぎのため︵私は仕事をギリギリ
までしないので︑徹夜をして原稿を仕上げ
るということがよくありました︶首や肩が
こわし︑入院︒手術のはめになりました︒
入院歴は︑数回ですので病気とはじょう
ずにつきあっていますが︑大きな手術をし
て︑初めて家族の大切さ︑他の方々の思い
やりや︑やさしさを身にしみて感じました︒
人間というのは︑失うものがあってやっ
とわかるという︑おろかな存在です︒
三一口で秘訣をいうとすると︑﹁眠ること﹂
﹁おいしいものを安く食べること﹂かな?
私の健康
雅 意
第三桂郵便物寓可KSKQ(サロン・あぺの)増巻通巻307号1992年12月5日
ごぶさたしております︒
さて﹁健康管理の秘訣﹂ということです
が︑私は﹁精神的疲労と身体的疲労のバラ
ンス﹂を考えて生精しています︒
仕事の内容や性格・行動パターン等によ
り︑どうしても精神面のみ疲労しがちなの
で︑体が元気でも心がクタクタという状態
になった時には︑腕立て伏せとか︑腹筋と
か︑とにかく体を酷使して体の方もクタク
タにして︑フトンに沈み込むようにして眠
り︵時間よりも探さを重視−・︶︑心身両面 痛くなり︑動けなくなることもありました︒
現在では︑倒れてしまうと︑仲間に迷惑
をかけたり︑︑仕事がたまってしまうのでた
めないようにはしているのですが⁝︒
夜はなるべく早く寝るようにしています︒
食事も野菜を多く摂るように心掛けていま
す︒しかし︑今も︑月一回程度のリハビリ
︵朝推︶は欠かせません︒これは上手につ
き合うしかないようです︒
バランス重視
北 田 伸 彦
00サロン・あべの紙の
朗読テープが出来ました∞
山本敏子さんのご協力で︑サロン・あべ
の紙七七号の録音アーブが出来ました︒
バックナンバーは三九号から︑七七号の
分があります︒五〇号は五周年記念紙にな
っており︑九〇分と六〇分の二太のテープ
に収録されています︒
サロン紙朗読テープをご希望の方には︑
ダビングをしますので︑冨田までお申し出
下さい︒ ︵℡〇六1六九一−一〇二八︶
のリフレッシュを図るようにしています︒
対処療法であって予防的ではないのです
が︑現在のところこれ位しか⁝
これからますます寒くなって乗ますが︑
皆様︑お体をお大切にして下さい︒
とにかく眠る
中 島
ユー お久しぶりです︒ 博 相変わらずのご活躍の様子で︑うらやま しい限りであります・㌔
エー 私の健康法ですか︑ブーム︒
別に取り立てて﹁なし﹂なのであります︒
﹁アッ アカンナァー﹂と感じた時は︑
とにかく寝ます︒pm﹂ハ時だろうが︑とに
かく積ます︒
でも︑これは健康法ではありませんが⁝︒
変な解答になりましたが︑ご免なさい︒
又︑お会い出来る時を楽しみにしており
ます︒
1 月 の 出 会 い 日 時 1月16日(土)午後1、・4時 内 容 「、93新しい年新しい出会い」
会 費 ¥2000.(予定)
会 場 お申し込みの方に、後日連絡をさ せていただきます。
申込み、93年1月8日迄
問合わせ先 凪..06−6gト1028(冨田慶子)
(4)
第三種郵便物認可KSKQ(サロン・あべの)増進通巻307号19g2年12月5日
過ぎた時は帯のようにつながってい
るのではない︒去年のひとときが昨日
のひとときよりも︑あざやかに浮かび
あがり︑少年の頃の光景が数日前のそ
れよりも深く心に染みていることがあ
る︒
﹁昨日のことのように思いだす﹂ と
いう言葉は︑おそらく正確なものでは
なく︑昨日のことであっても忘れてし
まうことは多い︒
過ぎた時は帯のようにではなく︑数
珠︵じゅず︶ のようにつながっている
のだ︒その珠︵たま︶ は不ぞろいで︑
あるものは大きくあるものは小さい︒
数珠の珠を数えるように過ぎたときを
ふりかえれば︑過ぎた日のあり様が︑
ひとつひとつ私たちの脳裏によみがえ る︒
数珠の珠をかぞえていけば限りがな
く︑過ぎた日の思い出もまた限りがな
い︒珠を指先でたどるよ︑つに過去に思
いをよせれば︑私たちは何度もくりか 過ぎゆく時に
えし︑過ぎた時間の輪のなかをめぐる
ことができる︒
年老いた人は時を長く生き︑長い思
い出をもつのではない︒過ぎた時が数
珠の珠のよ︑つにつながっているのだと
したら︑時の振りかえりは少年と比べ
て大きな違いがあるはずもない︒幼い
子が年老いた人よりも振りかえる過去
が少ないと誰がいえるだろ︑つ︒たとえ
幼い子が年老いた人のようには思い出
に沈まないとしても︑それはおそらく
過ぎた陰よりも目の前の光に心を奪わ
れているからにすぎない︒
過ぎたときが︑ひとつひとつの珠と
変わり︑その繋がれたものを私たちが
たえず身につけているのだとしたら︑
珠となっているものは何なのだろう︒
それは思い出なのだろうか︒私たちの
過去は︑まるで水晶玉に︑つつった幻影
のように︑ひとつひとつが完結した光
景となって︑珠となっているのだろ︑つ
か︒
ジプシーの占い師たちにしか見えない
その珠は誰が見るのだろ︑つ︒誰に見えるのだろう︒水晶玉に映る運命が︑
ように︑私たちの首や肩にかかる過ぎ
た時の珠には︑私たちひとりひとりに
しか見えない光景があるのだ︒
その光景を分かちあうことができる
人がいたら︑どんなに幸いなことだろ
う︒分かちあえない思い出は︑ひとり
ひとりの幻影と変わりがない︒
ひとが長い間ともに生きてきた人と
の別れを惜しむのは︑過ぎたときが珠
となり︑そこに映される光景が︑分か
ちあわれる機会をなくして︑幻影にか
ぎりなく近づいていくことを知るから
であろう︒過ぎた時を幻のように失う
ことはすべてを失ったように感じるも
のだ︒
時が私たちの身体を土に戻すとき︑
私たちの生命︵いのち︶ は︑生き残っ
た人びとの︑時の珠の中に残る︒その
光景が分かちあわれるかぎり︑その珠
は実在のものとなり︑私たち自身も時
の流れをこえて生きることになる︒私
たちが幻になるのは︑分かちあいが失 われた後のことなのである︒ ︵知︶
弟三種郵便物甜可KSKQ(サロン・あべの)増巻通巻307号1992年12月5日
親愛なるけい子さんへ
お手紙ありがとうございました。
今は、私はまた金、土、日曜日の間ボンに
とどまっています。今度の週末は長いのです。しかしながら、心理トレーニングと共に過ご す他の週末よりハードなのです。けれども私 はいつも夜にあなたに手紙を書く時間を見つ けます。
先ずあなたの質問に答えたいと思います。
1)もう長い間私は車椅子を必要としていな
いのですよ。私は車椅子を脳卒中の後だけ 必要としました。その時もう一度歩くこと を習い、現在私は何の助けもなしに歩いて います。その代わり、すぐバランスを失い そうになるので、それぞれの道に沿って歩
くように努力します。
この手紙に私の写真を同封しました。この 写真はドルトムントの町で92年の7月に 振りました。ボンの町でなくてごめんなさ いね。何故か写真を潔して次の手紙でおく ります。写真が私とわかれば、いいのです が。なぜなら私の体は最後の手衛のあと大 へん変化してきました。
1年の間に私の体重は30ポンドも減りま した。このことは私にとってとてもしあわ せなことです。この新しい体型になってか らとても調子がよいのです。
2)二番目のご覧間にお答えするのはかなり
むずかしいですね。心理トレイニングで何
を習うかって?それはセラピー(薬などを
用いない治療)の一種です。「行動浪正療 法」と呼ばれるもので私は子供あるいは大
人の行動に調和しにくい人を琉正する治療
法を学んでいます。このトレーニングばド
イツでは治療に従事するための前段階なの
です。それゆえ私の仕事にとって必要なの
です。でも私はこのトレーニングも渡しん
でいます。この週末は私自身についても学 ぶことが多いのです。例えば他の人から私 はどのように見られているかとか。これは
とても興味深いことです。
私の答えがあなたに理解できるといいので すが。私もあなたの専門的な活動に興味をも っています。例えばあなたが仕事について働 くことができるかどうかとか。私もあなたの 写真が欲しいです。この前のときよりあなた も変わっているかしら!
あなたからのおたより楽しみにしています。
ご多幸を祈って。 ブリギッテ
(6)
第三饉郵便物認可KSKQ(サロン・あべの)増巻通巻307号1992年12月5日
冊〝
鮒
此〆
第三種郵便物認可KSKQ(サロン・あべの)喝巷通巻30丁号1992年12月5日
翌八月二十六日と二十七日の二日間は︑ 現地の電動車椅子をレンタルしてもらい︑ 試乗することになっていました︒
日本の電動車椅子よりもスピードが出る
とは聞いていましたが︑構造がシンプルで︑
とても軽快に動けるようでした︒それに日
本のものと速い︑動くときに音がはとんど
しないのです︒おそらく日本の電動車椅子
の方が丈夫だとは思いますが︑自分の好み
や必要に応じて︑速さやデザインをもっと
たくさん選べるようにしてほしいものです︒
今日は最初に︑カリフォルニア大学バー クレー校へと向かいます︒
UCBと略称されるバークレー校ですが︑
有名なUCLAを含むカリフォルニア大学
の本校なのです︒十人以上もノーベル賞受
賞者を輩出しているほどレベルの高い大学 です︒また︑その誇りから学生達はここを
さぐ︑.1ゝrlJヽもぐ︑.ゝュいl勺§︑ゝ.川rふれ愛・上平幸雄 空の旅 ⑤
﹁Cal﹂と呼んでいます︒今は障害者運動のメッカとなったバークレー︒しかし︑
60からⅧ年代にかけては全米の学生運動の中心地でした︒そういう自由な雰囲気をも
っていた﹁Cal﹂が︑もしここになければ︑今のバークレーもここにはなかったと
思います︒CILに代表されるアメリカの 先駆的な障害者運動はこの﹁Cal﹂から生まれたと思います︒
この日は午前中︑大学で八百人︵大学全
体の学生は三万人︶もいるという︑障害を
もった学生に対する援助プログラムについ
ての説明を受けました︒
障害をもった学生が︑他の学生と平等に
生活できるよう︑様々なサービスが用意さ
れています︒また︑それらのサービスは大
学の予算で行われていて︑ほとんどが無料
なのです︒逆に︑このサービスに就いてい
る学生にとっては︑良いアルバイトになっ
ています︒無償のボランティアに頼ってい
る日本とは︑だいぶ違うようでした︒
昼食は︑思い思いの服装で︑個性的な学
生が歩いて行くのを見ながら︑このキャン
パスの中でお弁当を食べました︒学力は別 にして︑もう十歳くらい若ければ︑ぼくも バークレーを目指したかもしれません︒
午後からは︑CIL︵自立生活センタ⊥
の活動を中心に︑マイケル・ウインタlさ
第三種郵便物逆可KSKQ(サロン・あべの)増巻通巻307号1992年12月5日
ん︑ジュディー・ヒューマンさん︑エドワ
ード・ロバーツさんなど︑日本でも有名な
方々から説明をしていただきました︒
CILの具体的な活動やシステムについ
ては︑大阪府立大学の定藤教授の論文を読
施設改革ガイドライン︵案︶について ①
いつも︑施設の状況をいろいろい書かせ
てもらっていますが︑今回は今︑市との施
設協議会で討議中の入浴・食事・トイレに
ついての︵施設改革ガイドライン︶案を掲
載してみます︒
この施設協議会とは︑大阪市と市内にあ
美智子の こんな話
押印笠〟〃鵠〃け敬I.㌶仙努観〃楓〃ガ芳≠〟〝鴇〟〝態ガ〃.1鴇叫ガ脚諷る四つの入所施設の施設長︑そして私達仰
の三者が同じテーブルについて施設改革に
取り組んでいこうとしています︒このガイ
ドラインは出来上りしだい︑小冊子にまと
め︑公表されたり︑放電只の研修内容に
ぜひとも︑一人でも多くの人の声を盛り 使われたり︑大阪市が行う監査項目に盛り 込まれたりする予定です︒もちろん︑施設 運営にもいかされていく予定です︒
込んでいきたいと思いますので︑これを読
まれた方からの感想や意見など︑お待ちし
ています︒量が多いので今回と次回に分け
て︑掲載していきますのでよろしくお願い
します︒ んでいただきたいと思います︒しかし︑ぼ くが特にひかれたのは︑CILの運営理念 である﹁障害者の専門家は障害者﹂という ことです︒ピア・カウンセリングのように︑ 自立生活の先輩である障害者が︑その体験
食事・入浴・トイレについての
改革ガイドライン︵妾︶ 1.施設の生活実感 ○食事の状況
メニュー選択は︑﹁バイキング方式﹂ ︵
四種類ぐらいから選べる︶を取り入れて
いる施設もありますが︑ほとんどの施設
は選択できず︑みんなが同じ料理を食べ
るようです︒
・また︑多人数であるために盛りつけや配
膳などに時間がかかり︑温かいものを温
かく︑冷たいものを冷たく食べれません︒
なかには保温配僻事を備えている施設も
ありますが︑まだ少数です︒
・食事時間が決められており︑時間帯の短
い施設が多いようです︒夕食は一般の生
括に比べて早く︑五時ごろ︒外出時など
は食事をとっておいて後で食べられる施
設もありますが︑食事介護が必要な障害 に基づいて︑これから自立生活をしようと している障害者に︑アドバイスをするので・ す︒残念ながら︑日本ではまだまだ︑障害 者への援助は︑健常者がするものだ︑とい う考え方が強いように患います︒
豹三種郵便物避可KSKQ(サロン・あべの)咽巻通巻307号1992年12月5日
老は﹁外食してくること﹂と決められて
いるところもあるようです︒
・食券はすべてプラスチック製で味気なく
個人持ちはできません︒
・人手が足りない施設では職員一人が三人
ぐらいの障害者の食事を介護することが
あります︒
・調理の様子を見たり︑買い物も含めた食
事づくりをほとんど体験できません︒
○入浴の状況
・お風呂の回数は︑過に二〜三回で︑入浴
にかける時間は一人五分ぐらいという施
設が多い︒男風呂・女風呂と区別してい
る施設は少なく︑たいていが時間帯で男
・女と分けています︒
・脱衣場が狭い施設では廊下や居室で着替
えが行われたりします︒
・職員の人手が少ないため体をきっちり洗
ってもらえなかったり︑あがってから待
たされたりします︒
・また職員は寮母︵女性︶が多いため︑男
性陣害者の介護を女性がするところがほ
とんどで︑中には女性陣害者の介護を男
性するところもあります︒
○トイレの状況 ・トイレの個室にドアやカーテンがついて
いない施設があります︒また︑ドアやカ
ーテンがあっても介護の時に使ってもら
えないことがあるようです︒介護のしや
すさが優先され︑プライバシーが守られ
ない実態があります︒
・職員の手間をはぶくため不必要におむつ
をさせられたり︑トイレ介護を頼んでも
三〇分ぐらい待たされたりします︒
・お風呂と同じく異性介護が行われていま
す︒
2.改善の基太視点
食事・入浴︒トイレは︑誰にとっても日
常生括の基太であり︑健康管理のベースに
なるものです︒とりわけ障害者にとって︑
食事・入浴・トイレの保障は︑生括してい
く上で︑最も重要な蛋であると言えます︒
地域での介護の保障が乏しいために︑障
害者は﹁毎日外食に頻らざるを得ない﹂ ﹁
長い間お風呂にも入れない﹂ ﹁長時間︑ト
イレをがまんせざるを得ない﹂といった厳
しい現実を抱かえており︑その結果︑体を
こわす人も多いと言えます︒
障害者の多くは︑健常者とともに地域で
安心して暮らしていく事を望んでいます︒ しかし︑地域での介護や住宅などの保障 はまだまだ不十分で︑障害者は︑好むと好 まざるにかかわらず施設に入らざるを得な い状況があります︒
施設では︑日常的に介護などの保障があ
りますが︑﹁自立を保障していく﹂という
観点が弱いために︑障害者が自分で生括を
組み立て体験する機会ははとんどありませ
ん︒そうした中で障専老は﹁食事・入浴・
トイレの介護を親や施肇にしかしても
らった経験がない﹂ ﹁いつも受身で︑それ
らの介護を他人に指示した経験もない﹂と
いった状況があり︑白分の生活に責任を持
ち得ない現実が︑自立をより困難にしてい
ます︒また︑施設側の都合や職員配置など
によって生括が組み立てられており︑生活
主体としての障害者の立場に立ったプログ
ラム︑内容はいまだに確立さつれておらず︑
(10)
第三種郵便物避可KSKQ(サロン・あべの)咽巷通巻30T号1992年1ヱ月5日
生活の質は低いようです︒
障害者が自分の体調を知り︑管理してい
くことは︑自ら主体的に生括していくこと
を抜きにしては考えられません︒施設生括
の主人公は障害者であり︑受身の生措から
主体的な生括︑本人の重心が尊重される生
括へと転換していくことが求められていま
す︒﹁あぶない・できない﹂という理由で
障害者は﹁与えられるだけの生括﹂の中で
多くの経験を奪われ続けてきました︒﹁施
設で生括する﹂ ﹁地域で自立する﹂に関わ
らず︑一人の人間としてあたりまえな生括
を味わえるように保障していくことは︑施
設・行政をはじめ社会的な責務であり︑そ
うした観点に立って︑一方で障害者と一体
となって︑自立に向けた環境を人的︒物的
に整備︒向上していくことが求められてい
ます︒
次回からは具体的に︑食事・入浴・トイ
レについての改革嚢を掲載していきます︒
*連絡先=施設の障害者
外出サービスネットワーク
〒五五八 大阪市住吉区大領五−十−十六
電 話 〇六−六〇七−八二KO
FAX 〇六−六〇七−五五〇三 ﹁私の地球︑私の仲間﹂絵画展
この度︑サロン紙︵七七号︶に原稿を寄
せて下さった関幸子さんが﹁障害者の日﹂
NHK福祉キャンペーンの一環として催さ
れた﹁私の地球︑私の仲間﹂絵画展に入選
されました︒
これは﹁国連・障害者の十年﹂最終年に
関連して国内外より障害を持つ人達の絵画
を公募されたもので︑国内一〇〇点︑海外
三〇点︵世界十四カ国︶の入選作品と︑特
別招待作品二〇点とで︑﹁ともに生きるこ
と﹂の意味をもう一度問う展覧会となって
います︒絵画展の開催は︑東京N\†NU︶
をかわきりに浦和︑札幌︑大分︑福岡︑名
古屋と巡回されて行きます︒ 備えあれば憂いなし
﹁火の用心﹂は常に誰もが心掛けている
事ですが︑万が一にはという不安は身体の
不自由な人にとって︑日々気になっている
ことだと思います︒
そこでこの度︑耳よりな話を伺いました
ので︑お知らせします︒
阿倍野区では︑阿倍野区在住の一人住い
か︑夫婦共障害のある肢体不自由老の方の
家に︑スプリンクラー︵自動消火器︶を阿
倍野区社会福祉協議会より希筆者宅︵定数
二〇件︶に設置︵二カ所=台所と居室等︶
されることになりました︒
希望される方は︑阿倍野区肢体協会の小
嶺会長までお申込み下さい︒
*小嶺会長宅電話〇六−七一四−九〇六﹂ハ
秋野富美子︑大北晴子︑金子花江︑
関幸子︑竹内新作︑灯︑匿名二名︒
︵敬称昭︶
♯ 感 謝 し ま す ♯
カンパ・冊子・お菓子等 ありがとうございました︒ お礼を申し上げます︒十一月のカンパ 金一五︑ 五〇七円
鈎三種郵便物曙呵KSKQ(サロン・あべの)増巻通巻30丁号1992年12月5日
山 本 篤 江
ひとり暮らしの後ろにあるもの
一人になって︑しばらくたったある日の
ことでした︒
その日は︑たまたまどこにも出掛ける所
もなく︑部屋でごそごそしているうちに︑
ハッと気がつくと︑昼過ぎになっていまし
た︒そして︑今日は一回も外に出ていない
し︑誰にも会っていなかったのです︒寂し
いというより︑ドアを開けると周りは焼け
野原で︑自分だけが一人ポッンと︑取り残
されているような気がしてきて︑思わずド
アを開けて外へ出てみました︒
生れて初めての味わったことのない︑何
とも言えない不思議な気持ちでした︒
でも︑寂しいというのとは︑また違うよ
うな気がします︒
原田仁氏の﹁VOlunteer Ce
nter﹂は︑今月お休みします︒
あっちゃんのシングルライフ
8
いつか﹁なかとかしてェ〜な﹂の欄でワ
ンタッチで開閉する傘があれば⁝と書いて
ましたが︑見つけましたよ︒
開閉式の雨傘です︒
_ ′ ● . ● ● =
みどり教室作業所では、通常作 業のほかに障害を持つ人達が、下 記の内容で色々なおけいこを楽し んでいます。心のゆとりを各々の 想いで創ってみませんか。
−
*−*−*−*−
お茶(裏千家)のおけいこ
月2回水曜日午後 お花(地ノ坊)のおけいこ
月3回水曜日午後
編物教室 毎週月曜日午前
手芸教室 毎週末曜日午前 会 費 月¥1000.
(全科を含む)
送 迎 リフト付車有り 場 所 育徳コミュニティー抄ト
こんなん 見つけたよ! 開くときは︑持つところを音が出るまで 押して︑ボタンを上に上げるとサッと開き
ます︒閉める時は︑同じボタンを下に下げ
ると簡単にしまります︒
ただし︑ふつうの傘より重いし︑ボタン
を押すときも少し力がいります︒それが出
来る人は︑すごく便利です︒
まだ︑たくさん生産していないのか︑値
段の方もずいぶんします︒
○値段⁝四五〇〇〜六〇〇〇円
○売っているところ⁝梅田のロフト
五階の傘うりば︒
○色⁝紺︑線︑えんじの無地か︑チェック
︵Y︶
みどり教室 育徳園
t■06−621−1901内 みどり教室月へ・金 Å皿10:00− PM4:00 問合わせ
(12)
窮三種郵便物認可KSKQ(サロン・あぺの)唱巻通巻307弓1992年12月5日
*ナンペイと仁子の ﹁ハウステンボス
ウレシィ〜﹂ の話*
ここ二年ほどは︑夫婦二人で遠くへの旅
行するチャンスがなかなか巡って釆なかっ
たのですが︑八月のある日一通の封書が舞
い込んだのです︒それは私たちが機能訓練
のため入所していた府立身体障著者セン
タl・同窓会﹁こだま﹂の﹁佐賀吉野ヶ里遺
跡と長崎ハウステンボス﹂ への旅行の案内
だった︒私たちが前々から行ってみたかっ
た所なので少しの迷いもなく参加する事に
決めたのですが︑いよいよ行けるとの返事
が返って来るのがなかなかだったのです︒
が︑日々が過ぎ秋風が快い十月出発の日が
やって釆ました︒いよいよ﹁ハウステンボ
ス ウレシィ〜﹂ への出発です︒
大阪南港からフェリーで門司まで行き︑
あとは観光バスであちこちを観て回る楽し ナンベイの
ひとこと&ふたこと番外編
み盛り沢山のコースでしたが︑まず最初の
見どころは﹁瀬戸大橋﹂︒フェリーの甲板
から見上げた目の前に連なる凝大な瀬戸大
橋︒それを潜って行った時の感動は忘れら
れません︒
翌早朝︑フェリ・・は新門司港に到着︒私
たちはバスに乗り込み太宰府天満宮参拝と
吉野ヶ里遺跡見学へと向かいました︒・
バスの中でもガイドさんも添乗員さんも
とっても感じの良い人達で︑そこ五﹁こだ
ま会﹂卓ってのユーモア人の役員さんたち
が加わり︑和気あいあいの廃しい車中とな
りました︒
太宰府天満宮は私には二度日の参拝だっ
たので何だか懐かしく学生時代の修学旅行
を思い出していました︒そして何気なく引
いたおみくじはなんと﹁大吉﹂ で益々気を
よくしたのでした︒
次に見学に訪れた吉野ヶ里遺跡では︑ボ
今回は︑風邪気味のナンベイに代わ りヒトコにリリーフしてもらいます
ごめんなさい ナンペイ
ランティアのかたのお蔭もあって ﹁竪穴式
住居﹂ の中まで入ることが出来ました︒復
元された ﹁竪穴式住居﹂ の中は︑汗ばむほ
どに穏やかなそとの秋日和にもかかわらず
ひんやりとしていて︑舌代の人達の現代で
は考えも付かないような質素で厳しい生活
に思いを巡らしていました︒
その日はそのまま宿に向かいホッと一息︑
弟三種郵便物蘭可KSKQ(サロン・あべの)増巻通巻307号1992年12月5日
夜の宴会も盛り沢山のごちそうを限の前に
皆さんの自慢の喉をカラオケで聞かせても
らい︑なかでもボランティアの人の﹁大阪
で生まれた女﹂の歌声は素晴らしく︑それ
にもまして通称﹁かっちゃん﹂が歌った
ジュディ・オングの ﹁魅せられて﹂はユー
モアたっぷりの歌い方と振付のまねには大
笑いさせられてとっても楽しいひとときで
した︒
翌日は︑待ちに待った﹁ハウステンボス
ウレシィ〜﹂ の当日です︒
オランダの衝の一角を切り取って︑長崎
にそのまま持ってきたような﹁ハウステン
ボス﹂︒その名前はオランダの女王の館か
ら釆ているそうです︒
ゲートの前でバスを降りると︑添乗点さ
んからみんなにパスポートが渡されます︒
入場券の代わりで︑もちろん本物ではあり
ませんが︑いかにもオランダのどこかの衝
にやって釆たような気潜ちにさせるシャレ
たやりかただなぁ︑と思いました︒
ゲートをくぐるとたくさんの民族衣装を
着た人達が出迎えてくれたのですが︑とり
わけ目を引きつけたのはあちこちに立って
いる﹁人形﹂です︒でもこれ欄﹁生きた人
形﹂ で︑実はいろいろなポーズを取りなが らずうっ一つと動かないで︑まばたきさえ もしていないように感じさせてくれている
﹁生身の人間﹂だったのです︒
そんな﹁生きた人形﹂さんたちと何故か
写真を写したのですが︑あとでその写真を この秋にも︑こんごう案では交通
安全教室の一項として︑実施訓練を
行いました︒
週末に単独帰省している人を中心
に︑案から砂川厭まで安全に歩行出
来ているか︑職員がチェックしまし 交通安全教室
見てみるとやっぱり﹁生身の人間﹂と見え
るのです︒あんなに﹁人形﹂らしく見えた
のにカメラを通してしまうと︑ちゃんと血
の通っていることが分かってしまうんです
ね︒﹁人の限﹂のはうが曖昧だということ た︒
私も︑三叉路の横断歩道に監視で
立ったのですが︑寿命が縮みそうな
思いでした︒
自転車も事も︑関係なしに歩く人︒
とりあえず︑前を行く人の後ろをつ
いていくだけで︑何も見ていない人︒
今まで︑よく無事故だなと感心しま
した︒
これも︑偏に地域のドライバーの
方達が﹁この辺りは危ないぞ﹂と任
意して下さっているからだと︑感謝
を覚えた一目でした︒ 田 渕 美登別
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第三種郵便物認可KSKQ(サロン・あべの)増巻通巻307号1992年12月5日
も不思議だと思いました︒
時間の都合で︑ハウステンンボスの中で
は案内係つきのリフトタクシーで一周した
ことと︑レストランでの食事︑四︐五軒の
みやげ物の店を見物しただけで終わってし
まいましたが︑オランダの雰囲気は感じ取
れたように思います︒
その夜は熊本のホテルにとまり︑翌日は
﹁天草五橋﹂を渡ったり佐世保のまちを
通ったりして西九州の名所のほとんどを見
て回って︑夕方いろんな楽しい思い出と一
緒に福岡空港から大阪へ無事戻ってきまし
た︒
他の参加された方達は︑それぞれに介護
をお願いできる人と来られていたのですが︑
私たち夫婦は厚かましくも二人だけで参加
させていただき︑﹁こだま会﹂ の役員さん
やボランティアの方々に人一倍のお世話を
おかけしたと思います︒.
お礼の言葉を皆さんにお伝えしたいのは −
勿論のことですが︑ほんとうに心優しい人
達に支えられて生活できていることの私た
ちの﹁幸福﹂を︑改めて感じさせてくれた
旅行だったと思っています︒
南光仁子
ニ㌘声叫
√‥ミI・.
一頭亡id♂ぺ■・・一
11「,㌧ニ \
一寸ぜコ}ト、.
紅/㌔瀦感
11月の出会いに大阪ボランティアセンターのボランティ アスクールを修了された力がみえました。この方たちが中心 になって新しい「サロン」が出来るといいですね。
編 集 後 記
ドイツのブリギッテさんから写真が送られて来ました。手紙がより身近かに、親しみ深く
お読みいただけるのでは・・・。 _(石)
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編集人;サロン・あべの運営委員会・<サロン・あべの>NO.78【、92.12.5発行】定価¥100.
代 表;上平幸雄〒545大阪市阿倍野区阪南町2−20−19−203 電話06−621−4365 連姑先;冨田慶子〒545大阪市阿倍野区阪南町6−3−26.電話06−691−1028
表 題;斉藤孝文・筆印 刷;セルフ社〒545大阪市阿倍野区西田辺町2−2−10−101.TEL.06−691−2365.
発行人;関西障害名定期刊行物協会【大阪市域虔区庚申浜2−10−13綾織グリーン′ヽイツ1F】
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