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日本農芸化学会 2012 年度大会トピックス賞 発表番号

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Academic year: 2023

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日本農芸化学会 2012 年度大会トピックス賞 発表番号:4C21a12

演 題:メチロトローフ細菌

Methylobacterium extorquens

のレアアース依存的メタノー ル代謝における

XoxF

の機能解析

発 表 者: 田代 晋也、三井 亮司、谷 明生、佐々 健太郎、岩間 智徳、

早川 享志、中川 智行、河合 啓一

(岐大院・応生科、岡山理大・理、岡山大・植物研、東海学院大)

連 絡 先

氏名(ふりがな):中川 智行(なかがわ ともゆき)

住所:〒501-1193 岐阜市柳戸 1-1

岐阜大学応用生物科学部応用生命科学家庭

電話:058-293-2927 FAX:058-293-2927 e-mail:[email protected]

研究のトピックス性

メチロトローフ細菌のメタノール代謝では、Ca 依存型 MDH(MxaF)が主要な役割を担う と考えられてきました。今回、これまで偽遺伝子とされていた

xoxF

が REE 依存型 MDH をコードしていることを示したことは、メチロトローフ細菌の生態系における役割を明確に する上で、一つのブレイク・スルーになりうるものと考えています。

自然界では、メチロトローフ細菌は植物が産出するメタノールを利用し、一方でホルモ ン等を植物に供給することで共生関係を結んでいると言われています。また、XoxF は葉 上で発現する主要な MDH であることから1)REE がメチロトローフ細菌と植物の共生関係 の鍵因子と推測され、メチロトローフ細菌と植物の共生メカニズムを理解する手がかり になると考えています。

1 Delmotte N et al., (2009) Proc Natl Acad Sci U S A 106: 16428-16433.

研究の波及効果

現在まで REE 依存的な酵素・代謝系に関する報告はなく、XoxF によるメタノール代謝 は REE の生物学的意義を見いだす格好の代謝モデルであると言えます。

また、メチロトローフ細菌の REE によるメタノール代謝と植物共生システムを有効活用 した植物生育促進技術の開発が可能であると考えています。

さらには、一部の REE が貴重な鉱物資源であることから、将来的にメチロトローフ細菌 の REE の認識機構を活用した REE の回収技術への応用等も期待できます。

M. extorquens

におけるレアアース依存的メタノール代謝

Per iplasm!

Cytosol !

CH3OH!

HCHO!

HCHO!

細胞構成成分 HCHO!

MxaF!Ca XoxF!

CH3OH!

HCHO!

HCHO!

細胞構成成分 HCHO!

MxaF!

XoxF!

La

メ タ ノ ール/La (REE) メ タ ノ ール/Ca

メチロトローフ細菌のメタノール代謝では、MxaF のみが Ca 依存的に MDH として機能し ているとされていましたが(図右)、今回、メチロトローフ細菌が REE である La を要求する メタノール代謝経路を有し、XoxF が La 依存的にメタノール酸化を担っていることを証明し ました(図左)。

○ 植物葉上におけるメチロトローフ細菌の役割と XoxF の機能

XoxF!

La メ タ ノ ール

細胞構成成分 ホルムアルデヒ ド

植物ホルモ ン

共生関係 La

メ チ ロ ト ロ ーフ 細菌

植物葉上

植物葉上では、La 依存型 MDH である XoxF が支配的に機能し、植物が放出するメタノー ルを資化しているものと推測しています。一方で、植物ホルモン様物質を植物に供給するこ とで、共生関係が成立しているものと考えています。

参照

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