小テスト (5/24) 対策問題
*解答に際し,講義で紹介した定理,命題などは証明なしに用いて良い.
524-1. (Q2.6) M ∈N,X ={1,2, . . . , M},E = 2X とする.µ(A) = #A/M (A ∈ E)とおく.µは 測度であることを証明せよ.
524-2. (Q2.12の一部) X={0,1,2, . . .}, E0 =
{
A⊂X¯¯
¯¯ (i) 0∈Aかつ#Ac <∞,もしくは (ii) 0∈/Aかつ#A <∞
} ,
µ0(E) = #E (=∞を許す)とする.
(i) このとき,E0は有限加法族であり,µ0は有限加法的であることを確かめよ.
(ii) µ∗0(A)を求めよ.
524-3. (Q3.3) (i)a∈RN,A={a}とする.λ∗0(A) = 0となることを証明せよ.
(ii) an∈Rn,A={a1, a2, . . .}とする.λ∗0(A) = 0となることを外測度の定義から直接証明せ よ.
(iii) Λを添え字集合とする.α∈Λに対しλ∗0(Aα) = 0であるがλ∗0(∪
α∈ΛAα
)
>0となる例を 挙げよ.
524-4. (Q3.4) (i)A⊂RN が有界集合ならば,λ∗0(A)<∞となることを示せ.
(ii) 0< λ∗0(A)<∞となる非有界集合を例示せよ.
524-5. (Q3.5) K0 = [0,1],K1 = [0,1]\(1/3,2/3),K2 = K1 \ {(1/9,2/9)∪(7/9,8/9),K3 = K2\ {(1/27,2/27)∪(7/27,8/27)∪(19/27,20/27)∪(25/27,26/27)},とKnを順次前のKn−1
の中央の1/3区間を抜き取ることで構成する.K =∩∞
n=0Knとおく;Kn=∪2n−1
j=0 [anj, bnj]と表 示でき,さらにan+12j =anj,bn+12j =anj + 3−(n+1),an+12j+1 =anj + 2·3−(n+1),bn+12j =bnj となる.
このとき
(i) λ∗0(K) = 0となることを証明せよ.
(ii) Kは可算集合ではないことを証明せよ.
小テスト (5/17) 解答例
問題
1. X =N,E= 2X,an>0 (n∈N)とし,
µ(A) =
∑∞ n=1
anXA(n), A∈ E
とおく.ただしXA(n) = 1 (n∈A),= 0 (n /∈A).µは測度であることを示せ.(3点)
2. µ∗を有限加法的測度µの外測度とする.µ∗(B) = 0かつA⊂Bならば,µ∗(A) = 0となるこ とを証明せよ.さらにµ∗(B) = 0ならば,任意のG⊂Xに対し,次式が成り立つことを示せ.
µ∗(G) =µ∗(B∩G) +µ∗(Bc∩G).
(4点)
3. X =R2,E ={A×R1|A⊂R1},G={R1×B|B ⊂R1}とする.E ∪ Gはσ加法族ではない ことを証明せよ.(3点)
解答例
1. µ:E→[0,∞],6≡ ∞は明らかであるから,σ加法性のみ証明する.
A1, A2,· · · ∈ EはAi∩Aj =∅ (i6=j)を満たすとする.まず XS∞j=1Aj =
∑∞ j=1
XAj (∗)
が成り立つことを示す.x /∈ ∪∞
j=1Aj ならば左辺,右辺ともに零となることは明らかである.もし x ∈ ∪∞
j=1Ajならば左辺は1である.このときAi∩Aj =∅ (i6= j)より,ただ一つのjが存在して x∈Ajとなっている.よって右辺も1となる.
(∗)より,非負項級数の和は和の取り方によらないことに注意すれば,
µ (∪∞
j=1
Aj )
=
∑∞ n=1
anXS∞j=1Aj(n) =
∑∞ n=1
an
∑∞ j=1
XAj(n) =
∑∞ j=1
∑∞ n=1
anXAj(n) =
∑∞ j=1
µ(Aj).
よってσ加法的である.
2. A ⊂Bとする.Aj ∈ Eが∪∞
j=1Aj ⊃Bを満た すとする.Aj ∈ E が∪∞
j=1Aj ⊃Aとなるから,
外測度の定義より
µ∗(A)≤∑∞
j=1
µ(Aj).
∪∞
j=1⊃BなるAj ∈ Eについて下限をとれば,µ∗(A)≤µ∗(B)となる.よってµ∗(B) = 0ならば 0≤µ∗(A)≤µ∗(B) = 0
となり,µ∗(A) = 0である.
外測度の劣σ加法性よりµ∗(G)≤µ∗(B∩G) +µ∗(Bc∩G)である.上のことからµ∗(B) = 0な らばµ∗(B∩G) = 0であり,Bc∩G⊂Gなのでµ∗(Bc∩G)≤µ∗(G)となる.よって
µ∗(B∩G) +µ∗(Bc∩G) =µ∗(Bc∩G)≤µ∗(G).
3. A= [0,1]×R,B =R×[0,1]とおく.A∈ E ⊂ E ∪ G,B ∈ G ⊂ E ∪ Gである.
背理法によりA∪B /∈ Eとなることを示す.A∪B ∈ Eと仮定する.A∪B =C×R (C⊂R)と 表現できる.(2,0)∈B ⊂C×Rであるから,2∈Cとなる.したがって(2,2)∈C×R=A∪Bと なるが,これは矛盾である.
同様にA∪B /∈ Gとなる.
したがってA∪B /∈ E ∪ Gであり,E ∪ Gはσ加法族ではない.