卒業論文
大学生の就職活動に関する社会学的考察
要旨
近年は「格差」という言葉が世間を騒がせており、本論ももともとはこの「格差」とい う言葉を出発点に様々なトピックに展開している。本論文のテーマとして挙げている「就 職活動」はこの格差に関係する「階層」の移動が最も起こりやすい人生の最初のステージ でもあり、このステージでは一体どういったものが影響を及ぼすのか、この疑問から本論 文は組み立てられ、インタビュー調査のもと、様々な角度からアプローチして考察を加え ている。
第1章は、まずは本論文のキーワードとなる社会階層と就職活動の近年の状況を確認す ることを目的に、最初に本論文で用いる様々な概念を定義したうえで、社会階層と就職活 動のそれぞれの現状・傾向などを示す。
次に第2章では、第1章で示した就職活動の現状を念頭に置いた上で、実際に行ったイ ンタビュー調査の結果を紹介する。ここでは本論文を執筆するにあたってインタビューし た目的とその対象者、調査方法などを具体的に示すとともに、学生が就職活動に対してど のように取り組み、その就職活動を終えた今、内定先にどの程度自己評価を下しているの かを中心に紹介している。
第3章では、第2章のインタビュー結果をもとに分析を加えている。インタビューの中 で中心に尋ねた、内定先に対する自己評価という点に特に注目して、それには何が影響し ているのか、その自己評価はどうやったらもっと高くなるのかなどを分析・考察している。
そして最後に、第4章は、本論の締めくくりとして、全体を通して明らかにできた知見・
不十分な点を挙、今後の展望などについても触れている。
目次
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
第1章 社会階層と就職活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 第1節 就職活動に関する先行研究・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(1)民間企業の就職活動と専門的職業への就職活動 ・・・・・・・・・・・・・3
(2)出身地域による相違 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(3)短期大学の就職活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
(4)本調査の限界 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 第2節 各概念の定義・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
(1)職業分類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
(2)準拠集団 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(3)社会移動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 第3節 階層変動の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
(1)日本の社会階層移動の変遷と現状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
(2)産業化と世代間移動の流動化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
(3)組織の大規模化と世代間移動の流動化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・9
(4)階層変動のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 第4節 就職活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
(1)就職活動の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
(2)近年の就職活動の特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
(3)企業選びの傾向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
(4)就職活動のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
第2章 調査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 第1節 調査概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 (1)調査目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 (2)調査対象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 (3)調査手法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 第2節 学生の声~調査結果報告~ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
第3章 分析・考察 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 (1)親の階層と子どもの就職活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
(2)調査対象者の意外な自己評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
(3)自己評価に影響を及ぼす要因・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
(4)親の期待・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
(5)周囲との比較・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
(6)まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 第4章 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37