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医療関連データの国際比較-OECD Health Statistics 2019-

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(1)

2019

9

17

日 日医総研リサーチエッセイ

No.77

医療関連データの国際比較-OECD Health Statistics 2019-

日本医師会総合政策研究機構 前田由美子

 2018

年の日本の対

GDP

保健医療支出は

10.9

%(

36

か国中

6

位)で、

アメリカ、ドイツ、フランスよりも低い。日本、ドイツ、フランス、

カナダの対

GDP

保健医療支出は

11

%前後に収束している。また、高 齢化率から見ると、日本の対

GDP

保健医療支出や対

GDP

社会支出は 高くはない。

しかし、日本では保健医療支出が公的財源でカバーされている範囲が 広い割に税金や保険料による負担が低い。

日本の保健医療支出に占める医薬品およびその他非耐久性医療財支出 の比率は

G7

の中ではもっとも高く、抑制傾向にもない。

薬剤師数、薬剤師養成数ももっとも多い。他国よりも保健医療支出が 調剤業務に配分されている割合が高いのではないかと推察される。

日本は人口当たりの総病床数が非常に多いと指摘されるが、精神病床 を重複計上していることも一因であり、高齢者に対応する病床は十分 ではない。

人口

1,000

人当たり医師数は日本では

2.4

人、

OECD

平均は

3.5

人で

ある。厚生労働省の医師数推計から計算すると、日本の人口

1,000

人 当たり医師数は

2030

年前後に

3

人程度になる。

日本では国民

1

人当たりの受診回数が多いことが問題にされているが、

受診

1

回当たりの費用は低い。少額で比較的軽微な受診に対して定額 負担を求める動きもあるが、少額で軽微な受診を制限すると、高額で 深刻な受診が増える可能性があることを考慮すべきである。
(2)

目 次

1.

保健医療支出および社会支出 ... 1

1.1.

GDP

保健医療支出 ... 1

1.2.

保健医療支出の財源構成 ... 4

1.3. 1

人当たり保健医療支出 ... 6

1.4.

高齢化率との関係 ... 8

1.5.

税・社会保障負担との関係 ... 10

1.6.

医薬品およびその他非耐久性医療財支出 ... 14

2.

医療提供体制 ... 16

2.1.

病床数 ... 16

2.2.

医師数 ... 20

2.3.

薬剤師数 ... 24

2.4.

受診回数 ... 26

資料 ... 30

(3)

1

1. 保健医療支出および社会支出

1.1. 対 GDP 保健医療支出

OECD

1の保健医療支出は、日本でいうところの国民医療費、介護サービ ス費のほか、自由診療、一般薬、予防接種、健康診断、病院への補助金(公 立病院への一般会計繰入金を含む)、保険者の管理コスト等も対象である。日 本では自由診療と政府の健康管理業務費の一部等が計上されていないが、他 国も

OECD

の推計基準(

SHA2011

2)に完全に合致しているわけではない。

2016

年において、日本の保健医療支出

58.0

兆円に対し、公的保険下にお ける国民医療費および介護サービス費の合計は

52.1

兆円であり(表

1.1.1

3、このほかが一般薬、自由診療(一部の推計できるもののみ)、健康予防お よび管理等に係る費用である。

表 1.1.1 日本の各データの比較

(兆円)

2013 2014 2015 2016 2017 2018 ※ OECD保健医療支出 54.3 55.7 57.8 58.0 59.6 59.9

国民医療費 ① 40.1 40.8 42.4 42.1 未公表 未公表 介護サービス費 ② 9.2 9.6 9.8 10.0 未公表 未公表 合計 ①+② 49.2 50.4 52.2 52.1 未公表 未公表

※OECD保健医療支出の2018年は推計値

介護サービス費は厚生労働省「介護保険事業状況報告」による。

1 経済協力開発機構 Organisation for Economic Co-operation and Development

2 A System of Health Accounts 2011 Revised edition

https://www.oecd.org/publications/a-system-of-health-accounts-2011-9789264270985-en.htm

3 介護サービス費のうち介護予防訪問介護、介護予防通所介護ほか一部はOECDの保健医療支出の対 象ではない。

(4)

2

2018

年の日本の対

GDP

保健医療支出(予測値)は

10.9

%で、

OECD

加 盟

36

か国中

6

位であり、

G7

の中では、アメリカ、ドイツ、フランスよりも 低い(図

1.1.1

)。

図 1.1.1

GDP

保健医療支出

16.9 12.2 11.2 11.2 11.0 10.9 10.7 10.5 10.4 10.3 10.2 9.9 9.8 9.3 9.3 9.1 9.1 8.9 8.9 8.8 8.8 8.3 8.1 7.9 7.8 7.5 7.5 7.0 6.8 6.7 6.6 6.4 6.3 5.9 5.5 5.4 4.2

0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 18.0

United States Switzerland Germany France Sweden Japan Canada Denmark Belgium Austria Norway Netherlands United Kingdom New Zealand Australia Portugal Finland Chile Spain Italy OECD AVERAGE Iceland Korea Slovenia Greece Israel Czech Republic Ireland Lithuania Slovak Republic Hungary Estonia Poland Latvia Mexico Luxembourg Turkey

(%) GDP保健医療支出

Current expenditure on health, % of gross domestic product2018

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。予測または見込み。

(5)

3

G7

のうち、日本、ドイツ、フランス、カナダの対

GDP

保健医療支出は

11

%前後に収束している。

日本は

2011

年に対

GDP

保健医療支出が大幅に上昇したが、

OECD

の推 計手法の変更に他国に遅れて準拠し、

2011

年まで遡及修正を行ったためであ り4

2013

年のイギリスも同様である(図

1.1.2

)。このほかにも、国によっ て集計範囲および方法が変更され、時系列が切れることがままあるが、以下 の図表ではそのまま接続している。

GDP

保健医療支出の

OECD

平均は、

2008

年から

2009

年にかけて、

リーマンショックによる

GDP

の縮小のため上昇したが、その後は保健医療 支出と

GDP

の伸びがほぼ同じで、対

GDP

保健医療支出は横ばいである 5

図 1.1.2

GDP

保健医療支出の推移

4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 18.0

2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018

(%) GDP保健医療支出の推移

Current expenditure on health, % of gross domestic product

Canada France Germany Italy Japan

United Kingdom United States OECD Ave.

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。日本は2010年までと2011年以降の分子の集計範囲が異なる。2018年は 予測または見込み。OECD平均はほぼイタリアと重なっている。

日本の2011年やイギリスの2013年のなどは 推計方法の変更によるもの

4 日本は、介護保険サービスのうち、訪問看護、訪問・通所リハビリテーション、介護老人保健施設、

介護療養型医療施設(介護療養病床)等を計上していたが、OECDの新基準以降、訪問・通所介護、

介護老人福祉施設(特養)等に範囲を広げ2011年まで遡及修正を行っている。

5 OECD Health Statistics 2019サイトより(201993日閲覧)

“Since 2009, average health spending as a share of GDP has remained relatively stable across the OECD at around 8.8%, as growth in health spending has remained in line with overall economic growth since the economic crisis.”

(6)

4

1.2. 保健医療支出の財源構成

保険医療支出に占める一般政府財源の割合は、日本は

84.1

%である(図

1.2.1

)。一般政府財源は中央、地方、社会保障基金6の税金および保険料によ

る財源であり、日本の場合、一般政府財源は公的医療保険および介護保険下 の給付費、公衆衛生関係支出(予防接種、妊産婦・乳幼児健診等)等が対象 である。残りが私的支出 7で、日本の場合、患者負担および利用者負担、一 般薬、自由診療(一部の推計できる部分のみ)等が対象である。

ドイツは、公的医療保険競争強化法により、

2009

年からそれまでの無保 険者が公的、民間のいずれかに加入することが義務付けられた。

アメリカは

2014

年の医療保険制度改革で

Affordable Care Act

ACA

) が導入され、一般政府財源の割合が上昇している。

フランスは補完的な保険の一括契約は私的支出として計上されていたが、

2016

年に雇用主が従業員のために申し込むことが義務化されたため、一般政 府財源に集計替えが行われている8

6 社会保障基金は、中央政府、地方政府と並ぶ一般政府の内訳部門の一つであり、(1)政府により賦課・

支配され、(2)社会の全体ないし大部分をカバーし、(3)強制的な加入・負担がなされる、という基準を 全て満たすもの。内閣府ホームページ 用語の解説(国民経済計算)より。

https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/reference4/yougo_top.html

7 OECDの定義ではCompulsory private insurance schemes

8 厚生労働省「2018 海外情勢報告」https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kaigai/19/、各国が OECDに提出した出所や集計方法についての報告をもとに記載。

(7)

5

図 1.2.1 保健医療支出に占める一般政府財源割合

85.5 84.5 84.5 84.4 84.1 84.0 83.9 83.4 82.5 82.1 82.1 80.1 79.2 78.0 77.3 77.1 75.2 75.2 74.7 74.2 73.8 73.6 72.9 71.8 70.5 70.3 70.3 69.3 66.5 66.5 63.8 63.7 60.3 59.8 58.3 57.4 51.5

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

Norway United States Germany Denmark Japan Luxembourg Sweden France Czech Republic Netherlands Iceland Slovak Republic New Zealand Turkey Belgium United Kingdom Estonia Finland Austria Italy OECD AVERAGE Ireland Slovenia Poland Spain Hungary Hungary Australia Lithuania Portugal Israel Switzerland Greece Korea Chile Latvia Mexico

(%)

保健医療支出に占める一般政府財源割合

Government and compulsory health insurance schemes, % of current expenditure on health(2018)

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。各国ともに予測または見積もり。

図 1.2.2 保健医療支出に占める一般政府財源割合の推移

40.0 45.0 50.0 55.0 60.0 65.0 70.0 75.0 80.0 85.0 90.0

2000 2005 2010 2015

(%)

保健医療支出に占める一般政府財源割合の推移

Government and compulsory health insurance schemes, % of current expenditure on health

Canada France Germany Italy Japan

United Kingdom United States

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。日本の2011年、イギリスの2013年は推計方法の変更。

(8)

6

1.3. 1 人当たり保健医療支出

2018

年の

1

人当たり保健医療支出は、日本では

OECD

加盟

36

か国中

15

位である(図

1.3.1

)。

図 1.3.1 1人当たり保健医療支出

10,586 7,317 6,187 5,986 5,447 5,395 5,299 5,288 5,070 5,005 4,974 4,965 4,944 4,869 4,766 4,349 4,236 4,070 3,992 3,923 3,428 3,323 3,192 3,033 2,861 2,859 2,780 2,416 2,290 2,238 2,231 2,182 2,056 2,047 1,749 1,227 1,138

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000

United States Switzerland Norway Germany Sweden Austria Denmark Netherlands Luxembourg Australia Canada France Belgium Ireland Japan Iceland Finland United Kingdom OECD AVERAGE New Zealand Italy Spain Korea Czech Republic Portugal Slovenia Israel Lithuania Slovak Republic Greece Estonia Chile Poland Hungary Latvia Turkey Mexico

US$

1人当たり保健医療支出

Current expenditure on health, per capita(2017current prices, current PPPs)

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。予測または見込み。

日本の

1

人当たり保健医療支出は、

G7

の中では、アメリカ、ドイツ、カ ナダ、フランスに次ぐ順位で、

2013

年以降の日本の

1

人当たり保健医療支 出の伸びの傾向は

OECD

平均とほぼ同じである(図

1.3.2

)。
(9)

7

図 1.3.2 1人当たり保健医療支出の推移

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000

2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018

US$ 1人当たり保健医療支出の推移

Current expenditure on health per capita(current prices, current PPPs) Canada France Germany Italy Japan

United Kingdom United States OECD Ave.

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。日本は2010年までと2011年以降の分子の集計範囲が異なる。2018年は 予測または見込み。OECD平均はほぼイギリスと重なっている。

1

人当たり

GDP

1

人当たり保健医療支出には相関がある(相関係数

0.687,

1.3.3

)。

図 1.3.3 1人当たり

GDP

1

人当たり保健医療支出

Ireland Japan

Luxembourg NorwaySwitzerland

United States

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000

1

1人当たりGDPUS$

1人当たりGDP1人当たり保健医療支出(2018

*"OECD Health Statistics 2019""OECD.Stat"から作成。1人当たりGFPcurrent prices, current PPPs 保健医療支出は予測または見込み。GDPは日本を含め一部見込み。

US$

(10)

8

1.4. 高齢化率との関係

高齢化率と対

GDP

保健医療支出には弱い相関がある(図

1.4.1,

相関係数

0.364

。アメリカを除くと

0.508

)。保健医療支出は全世代の支出であり、高

齢化率と単純に比較できないが、日本は高齢化率から見て対

GDP

保健医療 支出が高い水準にあるわけではない。

図 1.4.1 高齢化率と対

GDP

保健医療支出

Canada France

Germany Italy

Japan United Kingdom

United States

2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 18.0

4.0 9.0 14.0 19.0 24.0 29.0

GD

高齢化率(%)

高齢化率と対GDP保健医療支出(2018

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。対GDP保健医療支出は予測または見込み。

高齢化率は65歳以上人口比率で"WHO World Population Prospects 2019"による。

高齢化率と対

GDP

社会支出(※

Public

9には弱い相関がある(図

1.4.2,

相関係数

0.603

)。日本は高齢化率に比べると対

GDP

社会支出が低いが、家

族政策等への支出が手薄であることの裏返しでもあるので注意が必要である。

※社会支出の分類:① 高齢(年金、介護)、② 遺族(遺族年金)、③ 障害・業 務災害・傷病(障害年金、労災保障)、④ 健康(医療(高齢者医療を含む)、予 防)、⑤ 家族(児童手当)、⑥ 積極的労働市場政策(雇用保険、雇用対策)、⑦ 失業、⑧ 住宅(住宅手当)、⑨ その他(生活扶助) )内は例示。

9 社会支出はPublic(一般政府(中央、地方政府、社会保障基金)Private Mandatory and Voluntary, 義務的私的社会支出)に分類される。義務的私的社会支出は公的機関の規定に基づく雇用主による休 業被用者への直接疾病手当、私的保険基金への強制拠出による給付など。本稿ではPublicを集計。分 類の定義は国立社会保障・人口問題研究所「社会保障費用統計」用語の解説および同「OECD Social Expenditure Database マニュアル(和訳)」から引用。

(11)

9

図 1.4.2 高齢化率と対

GDP

社会支出(2015)

Canada

France

GermanyItaly

Japan United Kingdom

United States

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0

5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0

GD P

高齢化率(65歳以上, %)

高齢化率と対GDP社会支出(2015

*"OECD SOCX Database""WHO World Population Prospects 2019"から作成。対GDP社会支出はPublic(一般政府(中央、

地方政府、社会保障基金))部門。データの揃っている2015年で作成。

図 1.4.3

GDP

社会支出の内訳(2015)

12.7 13.6

8.3 9.9

6.5 6.4

8.8 6.7

8.1 7.7

7.7 8.4

2.9 2.0

2.2 1.3

3.5 0.6

7.6 6.2

6.3 3.0 3.9

3.4 32.0

28.5

24.9 21.9 21.6

18.8

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0

France Italy Germany Japan United Kingdom United States

(%)

GDP社会支出の内訳(2015 高齢 健康 家族 その他

*"OECD SOCX Database"から作成

(12)

10

1.5. 税・社会保障負担との関係

GDP

税・社会保障負担は日本では

30.6

%である(図

1.5.1

)。フランス がもっとも高いが、フランスは対

GDP

社会支出ももっとも高い(後述)。

図 1.5.1

GDP

税・社会保障負担

46.2 46.0 44.6 44.0 43.3 42.4 41.8 39.4 38.8 38.7 38.2 37.7 37.7 37.5 36.0 34.9 34.7 34.2 33.9 33.7 33.3 33.0 32.9 32.7 32.2 32.0 30.6 30.4 29.8 28.5 27.8 27.1 26.9 24.9 22.8 20.2 16.2

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0

France Denmark Belgium Sweden Finland Italy Austria Greece Netherlands Luxembourg Norway Hungary Iceland Germany Slovenia Czech Republic Portugal OECD - Average Poland Spain United Kingdom Estonia Slovak Republic Israel Canada New Zealand Japan Latvia Lithuania Switzerland Australia United States Korea Turkey Ireland Chile Mexico

(%) GDP税・社会保障負担(2017 oe nearest year)

*OECD"Social security contributions"から作成

(13)

11

日本は

1989

年に消費税を導入したが、法人税率や所得税の最高税率等を 引き下げ、対

GDP

税・社会保障負担が減少局面に入った。消費税率は

1997

年に

3

%から

5

%へ、

2014

年に

5

%から

8

%へ引き上げられ、日本の対

GDP

税・社会保障負担が

OECD

平均に近づきつつあるが、

G7

の中では米国に次 いで低い(図

1.5.2

)。

図 1.5.2

GDP

税・社会保障負担の推移

15 20 25 30 35 40 45

50(%) GDP税・社会保障負担の推移

Canada France Germany Italy Japan

United Kingdom United States OECD Ave.

*OECD"Social security contributions"から作成

(14)

12

日本は対

GDP

税・社会保障負担の割に対

GDP

社会支出が大きいが(図

1.5.3

)、

1990

年にはその逆であった(図

1.5.4

)。

オランダは

1990

年から

2017

年にかけて対

GDP

社会支出(

Public

)が減 少しているが、医療保険制度改革を通じて対

GDP

私的社会支出(

Private

Mandatory and Voluntary

))が増加した10

10 2006年から急性疾患・短期入院等に係る医療保険を民間保険会社が提供。

佐藤主光「医療保険制度改革と管理競争:オランダの経験に学ぶ」(会計検査院研究 No.362007.9))

から引用。

(15)

13

図 1.5.3

GDP

税・社会保障負担と社会支出(2017年・36か国)

Australia

Austria Belgium

Canada Chile

Czech Republic

Denmark

Estonia

Finland France

GermanyGreece Hungary

Iceland

Ireland Israel

Italy

Japan

Korea Latvia Lithuania

Luxembourg

Mexico

Netherlands New Zealand

Norway Poland Portugal

Slovak Republic Slovenia

Spain Sweden

Switzerland Turkey

United Kingdom United States

5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0

15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0 50.0

GD P

GDP税・社会保障負担(%)

GDP税・社会保障負担と社会支出(2017年・36か国)

*"OECD Social security contributions""OECD SOCX Database"から作成。日本は2015年、オーストラリア、メキシ コ、トルコは2016年。対GDP支出はPublic(一般政府(中央、地方政府、社会保障基金))。

図 1.5.4

GDP

税・社会保障負担と社会支出(1990年・26か国)

Australia

Austria Belgium

Canada

Chile

Denmark Finland France Germany

Greece

Iceland Ireland

Italy

Japan

Luxembourg Netherlands

New Zealand Norway

Portugal Spain

Sweden

Switzerland

United Kingdom United States

5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0

15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0 50.0

GD P

GDP税・社会保障負担(%)

GDP税・社会保障負担と社会支出(1990年・26か国)

*"OECD Social security contributions""OECD SOCX Database"から作成。

GDP支出はPublic(一般政府(中央、地方政府、社会保障基金))。

(16)

14

1.6. 医薬品およびその他非耐久性医療財支出

医薬品およびその他非耐久性医療財支出は、医療用医薬品のほか、一般薬、

眼鏡、補聴器、体温計等を含む 11。日本(

2016

年)の保健医療支出に占め る医薬品およびその他非耐久性医療財支出の比率は

36

か国中

9

位で、

G7

の 中ではもっとも高い(図

1.6.1

)。

OECD

平均が

2000

年代半ば以降低下傾向 にあるのに対し、日本では

2011

年(データが遡及修正された年)以降、横 ばいである(図

1.6.2

)。

日本の

2015

年は

C

型肝炎治療薬の保険収載の影響、

2016

年はその反動 減である。またそれ以前の

1998

年の落ち込みは、薬価の市場価格に加算す る一定価格幅(加重平均値一定価格幅)が

10

%から

5

%に引き下げられ、薬 価▲

9.7

%改定となった年である12

諸外国では医療技術評価(

HTA

Health Technology Assessment

)導入 後に薬剤料等の比率が低下するケースが見られる。フランスでは

2004

年に

HAS

Haute Autorité de santé,

高等保健衛生機構)、イギリスでは

1999

年 に

NICE

National Institute for Health and Care Excellence,

国立医療技 術評価機構)を設立している13

11 一般薬等については、「薬事工業生産動態統計」から推計されている。同調査直近2017年調査では 国内出荷額99,932億円のうち医療用医薬品92,779億円(92.8%)、一般用医薬品および配置用 家庭薬等7,154億円(7.2%)

12 厚生労働省「薬価改定の推移」201789 中央社会保険医療協議会薬価専門部会資料 https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000376813.pdf

長期収載品は8%から2%に引き下げ。

13 福田敬(国立保健医療科学院)「医療技術の費用対効果の評価と活用」2012523 中央社 会保険医療協議会 費用対効果評価専門部会資料)をもとに記載。

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002a7mj-att/2r9852000002anth.pdf

(17)

15

図 1.6.1 保健医療支出に占める医薬品およびその他非耐久性医療財支出

27.9 27.4 27.3 26.4 25.8 22.7 20.9 20.4 18.6 18.6 18.4 18.2 17.5 17.0 16.7 16.3 14.7 14.6 14.3 14.1 13.5 13.4 13.2 12.9 12.3 12.3 12.0 11.9 11.3 11.0 9.8 7.6

0.0 10.0 20.0 30.0

Hungary Latvia Greece Slovak Republic Lithuania Mexico Korea Poland Japan Spain Slovenia Estonia Italy Czech Republic Canada OECD AVERAGE Australia Portugal Belgium Germany Switzerland Israel France Ireland Finland Austria United States United Kingdom Luxembourg Iceland Sweden Netherlands

(%)

保健医療支出に占める医薬品およびその他非耐久性医療財支出 Current expenditure on pharmaceuticals (prescribed and over-the-counter

medicines) and other medical non-durables, % of current expenditure on health(2018)

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。日本・オーストラリアは2016年、イスラエルは2015年。

図 1.6.2 保健医療支出に占める医薬品およびその他非耐久性医療財支出の推移

5.0 10.0 15.0 20.0 25.0

1990 1995 2000 2005 2010 2015

(%)

保健医療支出に占める医薬品およびその他非耐久性医療財支出の推移 Current expenditure on pharmaceuticals (prescribed and over-the-counter medicines) and other medical non-durables, % of current expenditure on health

Canada France Germany Italy Japan

United Kingdom United States OECD Ave.

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。日本は2010年までと2011年以降の分母の集計範囲が異なる。

(18)

16

2. 医療提供体制

2.1. 病床数

財務省は、日本と先進諸国の人口

1,000

人当たり総病床数(

Total hospital beds

)を比較して、日本の病床数の多さを問題にしている 14。しかし、日本 の総病床数には精神病床を含んでいる。先進諸国では、精神病床は別掲であ る(日本は別掲にも重複して計上)(表

2.1.1

)。

先進諸国は、急性期病床(

Curative (acute) care beds

)とリハビリテーショ

ン病床(

Rehabilitative care beds

)は区別されているが、日本では急性期病

床は一般病床すべてであり、一般病床の回復期リハビリテーション病棟を含 む。日本の長期ケア病床(

Long-term care beds

)は療養病床であり、療養病 床の回復期リハビリテーション病棟を含む。

イギリスは病床区分ごとの病床数を一部提出していない。またアメリカは

AHA

登録病院数が対象である 15

14 「社会保障について」2019423 財政制度等審議会財政制度分科会資料

https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/

material/zaiseia310423/01.pdf

15 AHAAmerican Hospital Association、全米病院協会)に登録するには一定の基準を満たす必要が ある。“Registration Requirements for Hospitals”

https://www.aha.org/system/files/2018-12/registration-requirements-hospitals.pdf 全米病院協会ホームページ https://www.aha.org/front

(19)

17

表 2.1.1 主な国の病床数の内訳

病床数 (床)

Curative (acute) care

beds

Rehabilitativ e care beds

Long-term care beds

Other hospital

beds※

カナダ 2018 92,466 71,909 4,426 15,784 347 12,575

フランス 2017 399,865 206,619 105,725 31,507 56,014 56,014

ドイツ 2017 661,448 497,182 164,266 0 0 106,176

イタリア 2017 192,548 158,891 25,131 8,526 0 5,562

日本 2017 1,653,234 987,237 334,297 331,700 331,700

英国 2017 167,589 139,647 25,398

米国 2016 894,574 787,683 15,700 58,686 32,505 67,769

人口1,000人当たり (床/人口1,000人)

Curative (acute) care

beds

Rehabilitativ e care beds

Long-term care beds

Other hospital

beds※

カナダ 2018 2.5 2.0 0.1 0.4 0.0 0.3

フランス 2017 6.0 3.1 1.6 0.5 0.8 0.8

ドイツ 2017 8.0 6.0 2.0 0.0 0.0 1.3

イタリア 2017 3.2 2.6 0.4 0.1 0.0 0.1

日本 2017 13.1 7.8 2.6 2.6 2.6

英国 2017 2.5 2.1 0.4

米国 2016 2.8 2.4 0.1 0.2 0.1 0.2

※日本、フランスのOther hospital beds(その他)とPsychiatric care beds(精神病床)は重複計上

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。英国は一部内訳なし。

調査年

Total hospital

beds

Psychiatric care beds Psychiatric

care beds Total

hospital beds 調査年

(20)

18

人口

1,000

人当たりの急性期病床とリハビリテーション病床の合計は、日

本とドイツがほぼ同じ水準である。日本も含めて

G7

各国の病床数はゆるや かな減少傾向にある(図

2.1.1

)。

図 2.1.1 人口

1,000

人当たり急性期病床数+リハビリテーション病床数の推移

0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0

2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018

(床) 人口1,000人当たり急性期病床数+リハビリテーション病床数の推移

Canada France Germany Italy Japan

United Kingdom United States

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。カナダの2005年は推計変更。イギリスは2016年までのデータなし。

(21)

19

65

歳以上人口

1,000

人当たり長期ケア病床(日本は療養病床)と長期居 住型施設病床数(

Beds in residential long-term care facilities,

日本は介護 老人福祉施設と介護老人保健施設の定員数の合計)の合計は、日本では

G7

の中では少ないほうである(図

2.1.2

)。また各国ともに減少傾向で、高齢化 に施設整備が追いついていない。

図 2.1.2 65歳以上人口

1,000

人当たり 長期ケア病床数+長期居住型施設病床数の推移

0 20 40 60 80

2005 2007 2009 2011 2013 2015 2017

(床) 65歳以上人口1,000人当たり長期ケア病床数+長期居住型施設病床数の推移

Canada France Germany Italy Japan

United Kingdom United States

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。カナダの2016年は推計変更。イギリスは長期居住型施設のみのデータ。

(22)

20

2.2. 医師数

以下は、一般によく提示される人口

1,000

人当たり医師数のグラフである。

もっとも多いのはギリシャであるが、ギリシャの医師数は医師資格をもつ医 師数である(ポルトガル、チリも同じ)。ほとんどの国では

Practising

physicians

で、日本では医療施設(医育機関の臨床系以外を含む)および介

護老人保健施設従事医師数が対象であり、日本の人口

1,000

人当たり医師数 は

2.4

人である(図

2.2.1

)。なお、

Practising physicians

といっても各国の 定義はさまざまである16

図 2.2.1 人口

1,000

人当たり医師数

6.1 5.2 5.0 4.7 4.6 4.3 4.3 4.1 4.0 4.0 3.9 3.9 3.7 3.7 3.6 3.5 3.5 3.4 3.3 3.3 3.2 3.2 3.2 3.1 3.1 3.1 3.1 3.0 2.8 2.7 2.6 2.5 2.4 2.4 2.4 2.3 1.9

0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0

Greece ³ Austria ¹ Portugal ³ Norway ¹ Lithuania ¹ Switzerland ¹ Germany ¹ Sweden ¹ Denmark ¹ Italy ¹ Spain ¹ Iceland ¹ Czech Republic ¹ Australia ¹ Netherlands ¹ OECD AVERAGE Estonia ¹ Slovak Republic ² Hungary ¹ New Zealand ¹ Finland ¹ Latvia ¹ France ¹ Israel ¹ Slovenia ¹ Belgium ¹ Ireland ¹ Luxembourg ¹ United Kingdom ¹ Canada ¹ United States ¹ Chile ³ Japan ¹ Mexico ¹ Poland ¹ Korea ¹ Turkey ²

(人)

人口1,000人当たり医師数

Practising physicians, Density per 1 000 population (head counts) 2017 (or nearest year)

*"OECD Health Statistics 2019"から作成

1. Data refer to practising physicians. Practising physicians are defined as those providing care directly to patients.

2. Data refer to professionally active physicians. They include practising physicians plus other physicians working in the health sector as managers, educators, researchers, etc. (adding another 5-10% of doctors).

3. Data refer to all physicians who are licensed to practice.

16 たとえばアメリカはMD Medical Doctors)とDODoctor of Osteopathy)が対象。

(23)

21

G7

との比較では、日本の人口

1,000

人当たり医師数は、カナダ、アメリ カに近づいている(図

2.2.2

)。

厚生労働省は

2033

年頃に医師需給が約

36

万人で均衡すると推計してい る 17。ここから計算すると、日本の人口

1,000

人当たり医師数は

2033

年に

3.1

人になる18。現在の

OECD

平均を下回るが、高齢化によって医療需要が 変化するため(急性期から回復期・慢性期へ、そして医師から多職種へ)、現 状と将来および高齢化率の異なる各国の医師数を単純には比較できない。

図 2.2.2 人口

1,000

人当たり医師数の推移

1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5

2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018

(人) 人口1,000人当たり医師数の推移

Practising physicians, Density per 1 000 population (head counts) Canada France Germany Italy Japan

United Kingdom United States

*"OECD Health Statistics 2019"から作成

17 「医師の需給推計について」2018412 医療従事者の需給に関する検討会資料 医師の労働時間週55時間程度のケース

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000203368.pdf

18 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計) 2033116,833千人。

(24)

22

日本の人口

10

万人当たり医学部卒業生は、

2018

6.9

人である(図

2.2.4,

2.2.5

)。日本は国内完結型であるが、諸外国は卒業医師数が海外流出する

ケースがある。

イタリアは日本を除く

G7

5

か国だけへ

486

人流出しているが、流入は 全体で

204

人であり、流出超過である(

2017

年)。イギリスは

2000

年当時、

人口

1,000

人当たり医師数が日本と同水準であり(前述)、外国で訓練された

医師に依存するとともに、医学部定員を引き上げた。ドイツは人口

1,000

人 当たり医師数が

G7

でもっとも高いが、医師養成数について高い水準を維持 している。ドイツでは外来機能を担う開業医(保険医)数が減少しており 19、 かつ、登録医数の

23.9

%(

2018

年)が非就業であると報告されている20

図 2.2.3 外国で訓練された医師の割合

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0

2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018

(%) 外国で訓練された医師の割合

% of foreign-trained doctors

Canada France Germany Italy Japan

United Kingdom United States

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。日本を含め接続がない年はデータなし。

19 ドイツは、外来を担う医師(ambulant)と入院を担う医師(stationär)とに機能分化されている。

外来機能を担う医師のうち開業医が保険契約を行う。

機能別医師数の推移:Ärztestatistik zum 31. Dezember 2018, Bundesgebiet gesamt

https://www.bundesaerztekammer.de/fileadmin/user_upload/downloads/pdf-Ordner/Statistik2018/

Stat18AbbTab.pdf

開業医数(2018)Kassenärztliche Bundesvereiningung Statistische Informationen aus dem Bundesaztregister, Bundesgebiet insgesamt

https://www.kbv.de/media/sp/2018_12_31_BAR_Statistik.pdf

上記統計の開業医数は保険診療参加医師(Teilnehmende Ärzte)のうち保険契約医師(開業医, Vertragsärzte)であり、心理療法士(Psychotherapeuten)を含む。OECD統計には心理療法士は含 まれていない。

20 Im Ruhestand bzw. ohne ärztli. Tätigkeit. 出所は上述機能別医師数に同じ。

(25)

23

図 2.2.4 人口

10

万人当たり医学部卒業生

24.9 21.5 19.3 17.5 17.4 17.1 16.1 16.0 15.5 14.8 14.6 14.5 14.4 14.4 13.5 13.5 13.3 13.0 12.9 12.0 12.0 11.5 11.5 11.2 11.1 11.0 10.6 10.2 9.5 9.1 8.7 7.8 7.7 7.6 6.9 6.9

0 5 10 15 20 25 30

Ireland Denmark Lithuania Slovenia Latvia Czech Republic Portugal Netherlands Australia Belgium Iceland Spain Austria Hungary Mexico Slovak Republic Italy OECD AVERAGE United Kingdom Finland Germany Estonia Sweden Switzerland Norway Poland Turkey Greece France New Zealand Chile United States Canada Korea Japan Israel

(人) 人口10万人当たり医学部卒業生数 Medical graduates per 100 000 population 2017 (or nearest year)

*OECD Health Statistics 2019から作成。日本は2018年。Luxembourgには医学部がない(平均から除いている)。

図 2.2.5 人口

10

万人当たり医学部卒業生の推移

4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0

2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018

(人) 人口10万人当たり医学部卒業生の推移 Medical graduates per 100 000 population

Canada France Germany Italy Japan

United Kingdom United States

*OECD Health Statistics 2019から作成

(26)

24

2.3. 薬剤師数

薬剤師数は日本の場合、薬局(調剤薬局 21)の従事者(

2016

172,142

人)と医療施設の従事者(

58,044

人)の合計で

230,186

人である 22。人口

1,000

人当たり薬剤師数は

OECD

加盟国の中で圧倒的に多く(図

2.3.1

)、さ

らに増加している(図

2.3.2

)。薬学部卒業生数も

2

番目に多い(図

2.3.3

23

図 2.3.1 人口

1,000

人当たり薬剤師数

1.8 1.2 1.2 1.2 1.1 1.0 1.0 1.0 0.9 0.9 0.9 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.5 0.5 0.2

0.0 0.5 1.0 1.5 2.0

Japan Belgium Italy Spain Finland France Canada Lithuania Portugal Australia United Kingdom Latvia OECDAVERAGE Norway Hungary Poland Sweden Israel Estonia Korea Austria Luxembourg Switzerland Czech Republic Slovenia New Zealand Germany Denmark Iceland Netherlands

(人) 人口1,000人当たり薬剤師数

Practising pharmacists, Density per 1 000 population (head counts) 2017 (or nearest year)

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。日本は2016年。最新データが2005年のSlovak Republicを除く。

21 「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」で「「薬局」とは、薬剤師 が販売又は授与の目的で調剤の業務を行う場所(その開設者が医薬品の販売業を併せ行う場合には、

その販売業に必要な場所を含む。)をいう。」(第2条第12項)と定義されている。

22 厚生労働省「医師・歯科医師・薬剤師調査」。調剤を行わないドラッグストアの場合は、薬局ではな く医薬品販売業を選択する。

23 日本の最新(2019年)データでは、入学志願者:医学部医学科135,893人、薬学部薬学科89,454 人、入学者:医学部医学科8,896人、薬学部薬学科10,811人。文部科学省「学校基本調査」より。

(27)

25

図 2.3.2 人口

1,000

人当たり薬剤師数の推移

0.0 0.5 1.0 1.5 2.0

2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018

(人) 人口1,000人当たり薬剤師数の推移

Practising pharmacists, Density per 1 000 population (head counts) Canada France Germany Italy Japan

United Kingdom

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。接続されていないところはデータなし。

図 2.3.3 人口

10

万人当たり薬学部卒業生

9.3 8.8 8.8 7.4 7.3 6.5 6.4 6.0 5.7 5.4 5.3 4.8 4.7 4.5 4.2 4.2 3.7 3.6 3.6 3.5 3.4 3.2 3.2 3.2 3.1 3.1 3.0 2.9 2.7 2.7 2.6 2.4 1.9 1.7 1.6 1.0

0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0

Portugal Japan Australia Slovenia Iceland Finland Lithuania Italy Slovak Republic Spain United Kingdom New Zealand Belgium United States France OECD AVERAGE Korea Estonia Austria Canada Sweden Greece Denmark Hungary Czech Republic Ireland Poland Switzerland Latvia Germany Chile Norway Turkey Mexico Israel Netherlands

(人) 人口10万人当たり薬学部卒業生 Pharmacists graduates per 100 000 population

2017 (or nearest year)

*"OECD Health Statistics 2019"から作成

(28)

26

2.4. 受診回数

次頁のグラフは、財政制度等審議会財政制度分科会に提出された資料 24と 同じである(データは更新している

,

2.4.1

)。

日本の外来受診回数は第

2

位であるが、各国で事情が異なるので単純に比 較できない。電話によるコンサルテーションが一般的な国もあるが、電話、

メールは

OECD

の定義では対象外である。また

OECD

の定義では在宅医療 を含むが、在宅医療をカウントしているかどうかの明示がない国もある。

対象範囲

日本:公的医療保険制度のすべての外来受診(在宅医療を含む)が対 象である25

2000

年頃から受診回数が減少している(図

2.4.2

)。

韓国:医師には韓医師(

Korean oriental medicine doctors

、漢方・鍼 灸)を含む。

ドイツ:四半期ごとの最初の

1

回をカウントしている。

1

人当たり受 診回数は

2007

年で

17.7

回という調査があり26、日本の受診回数より も多い。

イギリス:

2009

年までのデータしかなく、

2009

年は

GP

General Practitioner

)の診察回数で

5.0

回である。

アメリカ:代表的なサンプルによる推計である。

24 財政制度等審議会財政制度分科会「社会保障について」2019423

25 日本のデータは各保険者の事業年報、医療給付実態調査等を用いて厚生労働省が推計している医療 保険制度の数値であり、生活保護の医療扶助および柔道整復師の療養費等は含まない。

26 “OECD Health Statistics 2019 Definitions, Sources and Methods Doctors consultations (in all settings)”による。元データは”BARMER GEK physician report 2010”

(29)

27

図 2.4.1 1人当たり受診回数

16.6 12.6 10.9 10.9 9.9 9.5 8.9 8.3 8.0 7.7 7.6 7.3 7.0 6.8 6.8 6.6 6.5 6.1 6.1 5.9 5.9 5.8 5.7 4.5 4.4 4.3 4.3 4.1 4.0 3.8 3.6 2.8 2.8

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0

Korea Japan Hungary Slovak Republic Germany Lithuania Turkey Netherlands Czech Republic Australia Poland Spain Belgium OECD AVERAGE Canada Slovenia Austria France Latvia Estonia Iceland Ireland Luxembourg Norway Finland Denmark Switzerland Portugal United States New Zealand Chile Mexico Sweden

(人) 1人当たり受診回数

Doctors consultations, Number per capita 2017 (or nearest year)

*"OECD Health Statistics 2019"から作成

図 2.4.2 1人当たり受診回数の推移

2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 18.0

1990 1994 1998 2002 2006 2010 2014 2018

(回) 1人当たり受診回数の推移

Doctors consultations, Number per capita

Canada France Germany Italy Japan

United Kingdom United States Korea

*"OECD Health Statistics 2019"から作成

(30)

28

外来受診回数の多さが、医療費の高さに直結しているわけではない。日本 では受診回数は多いが、外来受診

1

回当たりの費用は低い(相関係数

-0.641,

2.4.3

)。財務省は、少額で比較的軽微な受診に対して定額負担を求めてい

るが、少額で軽微な受診を制限すると、高額で深刻な受診が増える可能性が あることを考慮すべきである。

図 2.4.3 1人当たり受診回数と

1

回当たり外来医療費

Germany Hungary

Japan

Korea Latvia

Mexico

Poland

Slovak Republic Sweden

Switzerland

0 100 200 300 400 500 600

2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 18.0

1

1人当たり受診回数 1人当たり受診回数と1回当たり外来医療費

2017 (or nearest year)

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。直近データが2015年以前の国、外来医療費の区分がない国を除外し26か国 で集計。日本は2016年。外来医療費は外来(Outpatient curative and rehabilitative care)および在宅医療(Home-based curative and rehabilitative care)の合計。単位はUS Dollar current prices, current PPPs

US$

(31)

29

日本の対

GDP

外来診療支出は、受診回数の多さから見るともっとも高い 水準ではないが、

OECD

平均以上ではある(図

2.4.4

)。外来医療費には薬局 調剤技術が含まれている(諸外国も同じ)。日本は薬剤師数の多さから同技術 料が多いのではないかと推察され、薬局調剤技術料が外来医療支出押し上げ の一因になっている可能性がある。

図 2.4.4

GDP

外来医療支出

8.2 3.7 3.5 3.3 3.1 3.1 3.1 3.0 3.0 2.8 2.8 2.8 2.6 2.5 2.5 2.5 2.4 2.3 2.3 2.2 2.1 2.1 2.0 1.9 1.9 1.7 1.6 1.6 1.6 1.5 1.5 1.5 1.3

0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0

United States Portugal Switzerland Sweden Finland Japan Denmark Canada Australia Spain Netherlands United Kingdom Austria OECD AVERAGE Germany France Iceland Korea Slovenia Norway Belgium Italy Estonia Czech Republic Poland Mexico Ireland Slovak Republic Hungary Lithuania Luxembourg Greece Latvia

(%)

GDP外来医療支出

Providers of ambulatory health care, Share of gross domestic product 2017 (or nearest year)

*"OECD Health Statistics 2019"から作成。日本は2016年。

(32)

30

資料

OECD

全般】

 OECD.Stat

OECD Database

https://stats.oecd.org/

OECD

保健医療、社会支出、経済】

 OECD A System of Health Accounts 2011 Revised edition

SHA2011,

推計基準)

https://www.oecd.org/publications/a-system-of-health-accounts-2011- 9789264270985-en.htm

 OECD Health Statistics 2019 July 2019

(保健医療)

https://www.oecd.org/els/health-systems/health-data.htm

 OECD Social security contributions

https://data.oecd.org/tax/social-security-contributions.htm

 OECD SOCX (Social Expenditure) Database

(社会支出)

https://www.oecd.org/social/expenditure.htm

2010-2012

年度

OECD

SHA

手法に基づく総保健医療支出の推計

National Health Account

)」医療経済研究機構

2015

3

WHO

 WHO World Population Prospects 2019

(人口)

https://population.un.org/wpp/Download/Standard/Population/

【日本の社会保障費用統計】

国立社会保障・人口問題研究所「社会保障費用統計」

http://www.ipss.go.jp/site-ad/index_Japanese/security.asp

同上 用語の解説(

OECD

社会支出の定義の解説)

http://www.ipss.go.jp/ss-cost/j/fsss-h29/4/H29-1-yogo.pdf

図 1.1.1  対 GDP 保健医療支出
図 1.1.2  対 GDP 保健医療支出の推移
図 1.2.1  保健医療支出に占める一般政府財源割合
図 1.2.2  保健医療支出に占める一般政府財源割合の推移
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