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Ⅰ 国際関係 07・01 世界銀行が2009会計年度(08年7月

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Ⅰ 国際関係

07・01 世界銀行が2009会計年度(08年7月―09年6月)の融資額がグループ全体で前年 度比54%増え過去最高の588億ドル(約5兆6000億円)に達したと発表

IMF理事会が設立以来初の債券発行を正式に決定、日米など加盟国からの出資や融資に 依存していたが資金調達の多様化で財源拡充を図ることが目的

02 IAEAでエルバラダイ事務局長の後任を選ぶ特別理事会の選挙が行なわれ日本の天野之 弥ウィーン国際機関代表部大使が当選、アジア初の事務局長に

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が日本海に向けて短距離ミサイル計4発を発射、4日 にも日本海に向け弾道ミサイル7発を相次いで発射、日本のほぼ全土を射程に収める中 距離の「ノドン」を発射した可能性も、6日、国連安保理が緊急協議、過去の安保理決 議に対する「違反」と認定し非難する議長談話を発表

03 潘基文国連事務総長がミャンマーを訪問し軍事政権トップのタン・シュエ国家平和発展 評議会議長と会談(ネビドー)、事務総長が拘置中の民主化運動指導者アウン・サン・

スー・チーさんを含むすべての政治犯を2010年の総選挙までに解放するよう要請、議長 は即答せず、4日、スー・チーさんとの面会を求めたが議長は拒否

07 米政府系ウェブサイトが独立記念日の4日以降ハッカー攻撃を受け一時アクセス不能に、

8日、韓国が政府機関などの大手ポータルサイトがハッカー攻撃を受けたと発表、米政 府が米韓政府への攻撃の発信源は北朝鮮とみていることが判明

08 オバマ米大統領が就任後初めてロシアを訪問しメドベージェフ=ロシア大統領と会談

(モスクワ)、両大統領は12月に失効する第1次戦略兵器削減条約(START 1)の後継 条約で発効後7年以内に戦略核弾頭数については上限数1675―1500、ミサイルなどの 核弾頭運搬手段については同1100―500を達成するとの共同文書に署名、8日、コサチ ョフ=ロシア下院外交委員長は後継条約をSTART 1が失効する2009年12月5日までに 両国議会が批准できると発言

09 主要国(G8)に中国などの新興国を加えた主要経済国フォーラム(MEF)が温暖化問題 で産業革命以来の気温上昇を2度以内に抑えることの重要性に言及した首脳宣言を発表

(ラクイラ〔イタリア〕)、温室効果ガス削減の数値目標では合意できず

10 G8首脳会議(ラクイラ・サミット)が閉幕(←8日)、核のない世界を約束し北朝鮮の 核実験などを非難する首脳宣言、温室効果ガス対策でも2050年までに先進国全体で80%

以上削減を目標とする首脳宣言など発表、議長を務めたベルルスコーニ=イタリア首相 は将来的にG8に新興国を加えたG14が基本的枠組みになると言明

国際エネルギー機関(IEA)が7月の石油市場月報で2010年の世界の石油需要を前年比 1.7%増の日量8520万バレルと予測、2009年は2.9%減の日量8380万バレルと6月時点の

予想から50万バレル上方修正

15 国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の完成に向けNASAがスペースシャトル

Ⅰ 国際関係Ⅱ 日本関係Ⅲ 地域別 2009年7月1日−31日

細川 洋嗣・本蔵 一茂 編 吉田 昌樹 (共同通信)

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打ち上げ、18日、最後のパーツ取り付けに成功し「きぼう」完成

国際海事局海賊情報センター(クアラルンプール)が2009年1―6月に世界で海賊事件

(未遂も含む)が240件発生し前年同期の約2倍に増加したと発表

16 非同盟諸国会議の首脳会議がイランやキューバに対する制裁を念頭に「一方的な制裁に は反対」と強調(←15日、シャルムエルシェイク〔エジプト〕)、軍縮ではオバマ米大統 領が提唱する「核兵器なき世界」に言及し「建設的に関与する」とする宣言を採択、反 米トーンが大きく後退

安保理の北朝鮮制裁委員会が北朝鮮政府高官である李済善原子力総局総局長ら5人を渡 航禁止対象者として指定したと発表、個人に対する渡航禁止措置は初めて

22 米国が特定の国有企業にだけ米国製の映画や音楽ソフトなどの出版物の輸入権を与え中 国国内で流通規制を実施したのはWTO協定違反だとして中国を訴えていた通商紛争で WTO紛争処理小委員会(パネル)が米国側実質勝訴の判断

23 国際決済銀行(BIS)が主要国の銀行などが保有する対外債権が3月末時点で計29兆4185 億ドル(約2800兆円)となり2008年12月末比で2.3%減少と発表、金融危機に伴う融資 引き揚げに沈静化の兆し

29 IMF理事会が貧困国向けの融資財源について2014年までの6年間で最大170億ドル(約 1兆6000億円)に拡充することを承認

フクダWHO事務局長補代理が新型インフルエンザの世界の感染者数について今後2年 以内に世界人口の20―40%程度と10億人を超える水準まで拡大する可能性に言及

Ⅱ 日本関係

07・01 麻生太郎首相が自民党役員人事を断念し2人の閣僚補充人事だけを決定

6月の日銀の企業短期経済観測調査(短観)で企業の景況感が2年半ぶりに改善、2009 年度の設備投資計画は前年度比24.3%減で最悪の下落幅

国税庁が公表した土地の路線価が4年ぶりに前年比下落

1―6月の国内新車販売台数が前年同期比約26%減の約130万台と41年ぶりの低水準 02 厚生労働省が新型インフルエンザ感染者から検出されたウイルスで治療薬タミフルに耐

性を示す遺伝子変異を国内で初めて確認したと発表

03 北方領土を「わが国固有の領土」と明記した改正北方領土問題解決促進特別措置法成立 06 日銀が全国9地域すべての景気判断を引き上げる地域経済報告を発表、悪化ペース鈍化 08 救済を求める水俣病未認定患者に一時金や療養手当を支給することなどを規程した特別

措置法成立、1995年の政治解決以来の救済拡大

2005年のJR尼崎脱線事故で神戸地方検察庁が安全対策の最高責任者だったJR西日本の

山崎正夫社長を在宅起訴、社長は辞任表明

10 日銀発表の6月の国内企業物価指数が102.6と前年同月比6.6%下落し過去最大の下落率 11 政府が在沖縄米海兵隊のグアム移転経費の日本側負担分として初めて2009年度に346億

円を米側に提供することを決め書簡を交換

12 東京都議選が投開票され民主党が第1党に躍進、自民党は惨敗、自公で過半数割れ 13 民主党など野党4党が内閣不信任決議案と首相問責決議案を衆参両院に提出、14日、内

閣不信任決議案が衆議院で否決、問責決議案は参議院で可決

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脳死は人の死と位置付け臓器提供の年齢制限を撤廃する改正臓器移植法が参院本会議で 可決、成立

15 政府がクラスター弾即時全面禁止条約の批准書を14日に国連に提出し正式な加盟国にな ったと発表、主要国ではドイツに次ぎ2番目

16 東京地方裁判所が朝鮮総連中央本部の土地建物をだまし取ったとして詐欺罪に問われた 元公安調査庁長官の緒方重威被告に懲役2年10ヵ月、執行猶予5年の判決

21 麻生首相が自民党両院議員懇談会で発言のぶれや大型地方選の連敗をめぐり陳謝 衆院が解散され政府は臨時閣議で衆院選日程を8月18日公示、30日投開票と決定 27 民主党が子ども手当などを盛り込んだ衆院選マニフェスト(政権公約)を発表

28 東京地裁が会場使用や参加者の宿泊を契約後に拒まれ日教組がプリンスホテルに損害賠 償を求めた訴訟の判決で請求全額2億9000万円の支払いと謝罪広告掲載を命令

29 政府の法制審議会部会が選挙権年齢の引き下げを前提に民法の成人年齢を18歳に引き 下げるのが適当とする最終報告をとりまとめ

31 自民党が経済成長戦略や将来の消費税率引き上げなどを掲げたマニフェストを発表 社会保険庁が2008年度の国民年金保険料の納付率が前年度を1.8ポイント下回り過去最 低の62.1%だったと発表

日本人として初めて宇宙に長期滞在し実験棟「きぼう」を完成させた若田光一さんが米 シャトルで米フロリダ州のケネディ宇宙センターに帰還、滞在は137日と約15時間

Ⅲ 地域別

●アジア・大洋州

07・05 中国新疆ウイグル自治区ウルムチでウイグル族のデモが大規模暴動に発展、自治区 当局の発表で15日までに192人が死亡、1721人が負傷、7日、漢民族が数万人規模の抗 議デモ、8日、胡錦濤中国国家主席がG8サミット出席を取りやめイタリアから緊急帰国 06 ムカジー = インド財務相が議会に2009会計年度予算案を提出、国防費は史上最高の前年

を約34%上回る約1兆4170億ルピー(約2兆7900億円)に

08 インドネシア史上2回目の直接投票による大統領選の投開票が行なわれユドヨノ大統領 の再選が確実に

北朝鮮が金日成主席死去から15年を迎え各地で追悼行事開催、朝鮮中央テレビが平壌体 育館で行なわれた追悼大会に出席した金正日総書記の黙とう場面などを放映

09 中国自動車工業協会が2009年上半期の国内新車販売台数が609万8800台だったと発表、

半期ベースで初めて米国を抜き世界最大の市場に

12 北朝鮮が過去5年間に韓国内のコンピューターに不正アクセスを繰り返し165万人の個 人情報を盗んだと韓国の聯合ニュースが報道

13 ミャンマーの国連大使が国連安保理の公開会合で2010年の総選挙前の政治犯恩赦を表 明、アウン・サン・スー・チーさんが含まれるかは不明

15 中国人民銀行(中央銀行)が中国の6月末の外貨準備高が2兆1316億ドル(約200兆円)

と発表、2兆ドルを突破するのは初めて

16 中国国家統計局が2009年4―6月期のGDP実質成長率(速報値)が前年同期比7.9%増 だったと発表

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17 インドネシアの首都ジャカルタ中心部の2つの米国系高級ホテルで連続して爆発があり 8人が死亡、53人が負傷、国家警察は自爆テロと断定

20 ASEAN外相会議がミャンマー問題を討議(プーケット〔タイ〕)、アウン・サン・スー・

チーさんの名前を明記し同国軍事政権に全政治犯の即時解放を求める共同声明採択 クリントン米国務長官がインドを訪問しクリシュナ外相と会談(ニューデリー)、民生 用原子力や軍事分野での協力強化で一致

21 クリントン国務長官がASEAN議長国であるタイのアピシット首相と会談(バンコク)、 米国と東南アジア諸国の連携を強化することで合意、22日、同長官はASEANの基本理 念を定めた東南アジア友好協力条約に域外国として署名

22 ASEANプラス3(日中韓)外相会議が開かれ各国が北朝鮮の再核実験とミサイル発射を

批判し6ヵ国協議の早期再開を要求(プーケット)

APEC貿易相会議がWTO新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の2010年妥結を目指 すとする議長声明を発表し閉幕(←21日、シンガポール)

23 ASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議が北朝鮮問題について「6ヵ国協議の早期再開

を含む全関係国による対話と協力を支援」との議長声明を発表(プーケット)

24 潘基文国連事務総長が中国を訪問し胡錦濤国家主席、温家宝首相と会談(北京)、事務 総長は温首相に地球温暖化対策で温室効果ガス最大排出国の中国に積極的な協力を要請 26 台湾与党の国民党主席選で馬英九総統が当選し党主席兼務が決定

任期満了に伴う中国のマカオ特別行政区の行政長官選挙が行なわれ親中派の崔世安前社 会文化官(閣僚に相当)が当選

27 北朝鮮外務省が核問題をめぐる6ヵ国協議再開の主張は不当だとする一方「対話方式は 別にある」と事実上米国に対話再開を促す談話を発表

31 パキスタン最高裁判所がムシャラフ前大統領による2007年の非常事態宣言を違憲と判断

●中近東・アフリカ

07・01 アハマディネジャド大統領が再選を決めたイラン大統領選についてハタミ前大統領 が「国民と民主主義へのクーデター」と批判、改革派候補だったムサビ元首相も不正な 選挙で発足する政府の正統性を認めないとの声明を発表

アフリカ連合(AU)が首脳会議開催(→3日、シルト〔リビア〕)、ダルフール紛争をめ ぐる戦争犯罪でバシル = スーダン大統領に逮捕状を発付した国際刑事裁判所(ICC)と の協力を拒否、バジル氏を支持する決議を可決し閉幕

08 イラク北部モスル郊外の2つの村で車に積んだ爆弾が爆発、16人が死亡、数十人が負傷、

9日、爆弾テロで北部タルアファルで34人が死亡、60人が負傷、バグダッドで7人が死 亡、20人が負傷、21日、バグダッドなどで爆弾テロ、21人が死亡、約100人以上が負 傷、25日、ファルージャで自動車爆弾テロ、5人死亡、21人負傷、31日、バグダッド のイスラム教シーア派の5ヵ所のモスク(イスラム教礼拝所)付近で連続テロ、29人が 死亡、51人が負傷

09 アハマディネジャド = イラン大統領がテレビ演説で自身が再選された大統領選結果の正 当性を強調、文化的規制の緩和と対外強硬策の継続を表明

11 ガーナを訪問したオバマ米大統領がアフリカ諸国に向け演説、「発展はよい統治にかか

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っている」と述べ民主主義の定着こそが貧困問題解消など発展への基礎と訴え(アクラ)

15 イランの首都テヘランの西約145キロのカズビーン近郊でテヘラン発エレバン行きのカ スピアン航空のツポレフ154が墜落、乗客乗員168人が死亡

コンゴ共和国の大統領選挙(12日投票)で現職のサスヌゲソ大統領が再選

17 イラン保守穏健派のラフサンジャニ元大統領が演説(テヘラン)、拘束された改革派の 釈放やメディア規制の緩和を求めるなど異例の政府批判、20日、最高指導者ハメネイ師 が名指しを避けながらもラフサンジャニ師を非難

18 西アフリカのモーリタニアで大統領選、19日、2008年8月のクーデターを主導し軍政を 率いたアブドルアジズ氏が当選、野党側は結果を認めず

26 ナイジェリア北部バウチで組織の指導者が逮捕されたことへの報復としてイスラム系反 政府組織のメンバーが警察署を襲撃、警察官らと衝突しメンバーら50人以上死亡 西アフリカのギニアビサウで大統領選の決選投票、29日、与党ギニア・カボベルデ独立 アフリカ党のサンハ元暫定大統領が当選

28 イランでハメネイ師が収容者の人権保障に必要な基準を満たしていない拘束施設の閉鎖 を命令、当局が大統領選後の抗議デモで拘束された改革派支持者ら約140人を釈放 29 イラク北部クルド人自治区の自治政府議長選挙(25日投票)で現職バルザニ = クルド民

主党(KDP)党首が再選と選挙管理委員会が発表

●欧 州

07・02 欧州中央銀行(ECB)が主要政策金利を現行の1.0%に据え置き決定

EUの統計機関ユーロスタットが発表した5月のユーロ圏(16ヵ国)の失業率(季節調整

済み)が前月比0.2ポイント増の9.5%で1999年5月以来最悪を記録

05 ブルガリアで議会選挙、6日、ボリソフ = ソフィア市長が率いる中道右派の野党「欧州 発展のためのブルガリア市民」が与党連合を破り勝利、27日、議会がボリソフ氏を首相 とする少数単独内閣を承認

07 ローマ法王ベネディクト16世が麻生太郎首相と会見、法王は経済危機の影響を受けた貧 困国やアフリカへの日本の支援を期待、10日、オバマ米大統領とも会談、中東和平達成 に向けた意欲を共有(バチカン)

08 カウエン = アイルランド首相がEUの新基本条約リスボン条約の批准の是非を問う2回目 の国民投票を10月2日に実施と表明

10 英日曜大衆紙『ニューズ・オブ・ザ・ワールド』が情報を得るため閣僚や著名人ら2000

―3000人の携帯電話を盗聴したとの疑惑が浮上、疑惑をもたれている時期の編集長は野

党保守党のキャメロン党首の側近アンディ・クルソン氏

13 ルーマニアやブルガリアなど5ヵ国首脳がカスピ海周辺で産出される天然ガスをロシア を迂回しトルコ経由で欧州に運ぶパイプライン「ナブッコ」計画の実現に向け輸送管通 過協定に署名(アンカラ)、2014年供用開始の見通し

15 欧州自動車工業会が発表した欧州28ヵ国の6月の新車登録台数が前年同月比2.4%増の 146万1859台となり14ヵ月ぶりに前年同月を上回る

英政府が地球温暖化対策のため英国の総発電量に占める原子力や風力など低炭素エネル ギー発電の割合を現在の約20%から2020年までに40%に引き上げることなどを柱とし

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た温室効果ガス排出削減策を公表

16 アイスランド議会がEU加盟に向けた交渉を政府が開始することを承認

リトアニア議会がグリバウスカイテ大統領提案のクビリウス前首相の首相再任を承認 20 アイスランド政府が世界的な金融危機で事実上崩壊した金融システムを再建するため国

有化した大手3行に最大で計2700億クローナ(約2000億円)の公的資金投入と発表 22 EU欧州委員会がポーランドの自主管理労組「連帯」の生誕地グダニスク造船所の再建

案と造船所へのポーランド政府の補助金計2億5100万ユーロ(約330億円)を承認 23 ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が親会社のスポーツカーメーカーのポ

ルシェを経営統合する計画を発表、2011年半ばを目途に両社の持ち株会社を合併 27 アルバニア議会選(6月28日投票)でベリシャ首相の与党民主党が第1党に、首相の再

選決定

29 ドイツ自動車大手ダイムラーが2009年4―6月期決算を発表、10億6200万ユーロ(約 1400億円)の純損失で3四半期連続の大幅赤字、ポルシェの2009年7月期(08年8月―

09年7月)の決算も最大50億ユーロ(約6700億円)の赤字の見通し、30日、フォルク スワーゲンが2009年1―6月期の純利益が前年同期比80.8%減の4億9400万ユーロ(約 660億円)となったが黒字は維持と発表

31 ユーロスタットが発表したユーロ圏(16ヵ国)の7月の消費者物価指数(速報値)は前

年同月比0.6%減と通貨統合後最大の下落幅を記録

●独立国家共同体(CIS

07・04 北朝鮮の核問題をめぐる6ヵ国協議のロシア首席代表であるボロダフキン外務次官が 同協議議長の武大偉中国外務次官と会談(モスクワ)、協議再開に向け全関係国に自制を 呼び掛けることで一致

10 メドベージェフ = ロシア大統領がラクイラ・サミット閉幕の記者会見で北方領土問題につ いて発言、平和条約締結後の歯舞、色丹の2島引き渡しを定めた1956年の日ソ共同宣言を

「唯一の法的文書」としこれを基礎に交渉を続けていく考えを表明

13 メドベージェフ大統領が2008年8月のグルジア紛争後にロシアが独立を承認した南オセチ ア自治州を承認後初めて訪問し復興支援を約束

16 ロシア国防省が核兵器搭載可能な潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「ブラバ」の発射実験

を15日に実施したが失敗に終わったと発表

21 バイデン米副大統領がウクライナを訪問しユーシェンコ大統領と会談(キエフ)、ウクラ イナが望むなら欧州への統合を支持、米ロ関係改善のためウクライナを犠牲にしないと言 明、22日、グルジアを訪問しサーカシビリ大統領と会談(トビリシ)

23 ロシア政府と日本政府がロシア国立軍事公文書館で発見された第2次大戦後シベリアなど 旧ソ連に抑留された日本の軍人や民間人に関する最大で76万人分の新資料を日本政府に提 供することで原則合意したことが明らかに

24 キルギスで行なわれた大統領選で現職のバキエフ大統領が再選

29 ロシア外務省がウクライナがロシアの外交官2人の出国を求めたと非難しウクライナ側に 対し報復として外交官2人の出国を要求したとの声明を発表

モルドバで議会選の再選挙実施、30日、中央選管が開票率98%の暫定結果として親欧米の野

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党4党の得票率が合計51%となりロシアが肩入れする与党共産党の45%を上回ったと発表

●北 米

07・01 米調査会社オートデータがまとめた2009年上半期の米新車販売台数が市場全体で 前年同期比35.1%減の480万8838台と記録的低迷

反政府武装勢力タリバンと米軍主体の駐留外国部隊との戦闘が続くアフガニスタン南部 ヘルマンド州で約4000人の米海兵隊がタリバンに対する大規模な掃討作戦を始めたと米 中央軍が発表、作戦名は「剣の一撃」

02 米労働省が発表した6月の雇用統計によると失業率が前月比0.1ポイント上昇して9.5%

に悪化し1983年8月以来の高水準、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は

46万7000人減少、18ヵ月連続で就業者数が前月水準を下回るのは第2次大戦後最長

米シンクタンク「国家安全保障文書館」が情報自由法に基づいて入手した米政府の文書 でフセイン元イラク大統領(2006年に死刑執行)が2003年のイラク戦争開戦前に大量 破壊兵器を保有しているように装ったのはイラクにとって「最大の脅威」である隣国イ ランの侵略を抑止するためだったと説明していたことが判明

オバマ米大統領が北朝鮮の発展には「朝鮮半島非核化が唯一の道」として核放棄が必須 と強調、6ヵ国協議復帰など国際社会との対話を呼び掛け

10 経営破綻した米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)が優良資産の売却など米連 邦破産法の手続きを終え「新生GM」が発足したと発表

13 米財務省が発表した6月の財政収支によると2009会計年度(08年10月―09年9月)の 財政赤字が当初9ヵ月間の合計で前年同期比3.8倍の1兆862億ドル(約101兆円)とな り米史上初めて1兆ドルを突破

14 米国防総省がイラクで部隊訓練と開発援助を主任務とする陸軍兵士1万4000人を2009年 秋に初めて派遣すると発表

15 米連邦準備制度理事会(FRB)公表の6月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が2009 年のGDP成長率見通しを前年比1.5―1.0%減と4月の前回見通し(2.0―1.3%減)から 上方修正、「底入れの過程に入った公算が大きい」と明記

米上院がオバマ大統領がNASA局長に指名した元宇宙飛行士チャールズ・ボールデン氏 を承認、黒人初のNASA局長が確定

21 バーナンキFRB議長が下院公聴会で米経済に「安定の兆し」と証言

22 オバマ大統領がマリキ = イラク首相と会談(ワシントン)、イラクへの完全な主権移譲 が「安全保障と繁栄に死活的に重要」と述べ2011年末までのイラク駐留米軍の撤退実現 に向けイラク治安部隊の訓練などで協力を惜しまない姿勢を強調

GMの2009年上半期の世界販売台数が前年同期比21.8%減の355万2722台と大幅減 オバマ大統領が内政最大の課題である医療保険改革を「年内に実現させる」と決意表明 24 辛善虎北朝鮮国連大使が米国との直接対話復活について「(対話の)用意がある」と述

べ前向きな姿勢を示す一方6ヵ国協議については「永久に戻ることはない」と強調 27 米国と中国が外交・経済分野の問題を閣僚級で話し合う「米中戦略・経済対話」の初会

合(ワシントン)、28日、気候変動やエネルギー問題などでの協力強化を謳った覚書に 署名、北朝鮮核問題や経済危機などでも協力関係拡大で合意し閉幕

(8)

29 米マイクロソフトと米インターネット検索大手のヤフーがネット検索広告を軸とした包 括提携で合意と発表

クリントン米国務長官がミリバンド英外相と会談(ワシントン)、治安悪化が続くアフ ガニスタンについて米英両国が連携を強化して治安改善に全力を尽くし8月の大統領選 成功を目指す考えで一致

30 米下院がオバマ政権が生産中止を表明した最新鋭ステルス戦闘機F22の追加調達条項を

削除した2010会計年度の国防歳出法案を可決、同機の米軍向け生産中止が確定、輸出禁

止も規定され日本が次期主力戦闘機として導入するのは絶望的に

31 米商務省が発表した2009年4―6月期のGDP実質成長率の速報値が年率換算で前期比1%

減となり1947年の統計開始以来初めて4期連続のマイナスを記録

●中南米

07・03 インスルサ米州機構(OAS)事務総長がクーデターでホンジュラス大統領を解任さ れたセラヤ氏復職をめぐり司法当局者らと会談したが失敗(テグシガルパ)、4日、OAS 外相会議がホンジュラスの参加資格停止(ワシントン)、21日、ホンジュラス暫定政権 が同国駐在のベネズエラ大使館員全員に国外退去要請、セラヤ氏復職を求めるベネズエ ラが内政干渉などをしたためと主張、24日、南部共同市場(メルコスル)が首脳会議を 開き暫定政権を強く非難する宣言文書採択(アスンシオン)

05 メキシコ下院(500議席)選挙が行なわれ野党の制度的革命党が106から233に大幅に議 席を増やしカルデロン大統領の与党国民行動党が惨敗

07 フェルナンデス = アルゼンチン大統領が6月の国会議員選挙で与党正義党の大統領支持 派が議席を大幅に減らしたのを受け首相と経済財務相を交代させる内閣改造を実施 09 ベネズエラ政府が反米左翼のチャベス大統領の演説の放映を義務付ける放送法の対象に

新たに国内のケーブルテレビを加えると表明、31日、政府の電気通信当局が必要情報の 更新を怠ったとして国内のラジオ計34局の放送免許を取り消すと発表、ともに大統領に よる報道管制強化の一環

11 ガルシア = ペルー大統領が辞意を表明したシモン首相の後任にベラスケス国会議長を指 名、同日就任

14 米国務省が米国とキューバが移民問題をめぐる2国間協議を約6年ぶりに再開と発表 20 ペルーの首都リマの最高裁特別刑事法廷が国庫から1500万ドルを違法に支出したとして

横領などの罪に問われた元大統領のフジモリ被告に対し禁固7年6ヵ月の実刑判決(求 刑同8年)、被告は直ちに控訴する意向を表明

国際問題 第584号(電子版) 2009年9月号 編集人『国際問題』編集委員会

発行人 野上 義二

発行所 財団法人日本国際問題研究所

〒100−6011 東京都千代田区霞が関3−2−5 霞が関ビル11階 電話 03−3503−7262(出版・業務担当)

http://www.jiia.or.jp/

*本誌掲載の各論文は執筆者個人の見解であり、執筆者の所属する 機関、また当研究所の意向を代表するものではありません。

*論文・記事の一部分を引用する場合には必ず出所を明記してくだ さい。また長文にわたる場合は事前に当研究所へご連絡ください。

*電子版最近号

08年7・8月号 焦点:政情不安と大統領制の行方 08年9月号 焦点:活発化する人の国際移動 08年10月号 焦点:外交構想とシンクタンクの役割 08年11月号 焦点:ASEANの可能性

08年12月号 焦点:世界の食糧問題の現在 09年1・2月号 焦点:日本外交の基層 09年3月号 焦点:オバマ新政権の危機対応戦略 09年4月号 焦点:二頭体制ロシアの現在 09年5月号 焦点:揺れる中国

09年6月号 焦点:変革を迫られる国際金融制度 09年7・8月号 焦点:海賊問題と国際法

参照

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第8章 日本のアジア戦略と「インド太平洋」 し得ない。インドが日本や米国の側につくか中国の側につくかは、グローバルなパワー・ バランスに大きな影響を与え、特に、アジア太平洋地域のパワー・バランスに決定的な影 響を持つ。 表1は、内閣府が2011年5月に発表した数値を用いて、主要国の世界経済に占める