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2009年10―12月期の社債などの債 - 日本国際問題研究所

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Ⅰ 国際関係

03・01 国際決済銀行(BIS)が四半期報告書を発表、2009年10―12月期の社債などの債 券発行による世界の資金調達額が3033億ドル(約27兆3000億円)と前期比で37%減少 IMFが中国の人民元が「中期見通しに比べ大幅に過小評価されている」としたうえで経 常黒字の新興国は為替レートの切り上げが必要との認識を提示

03 国会議員間の国際交流を手掛ける列国議会同盟(IPU)が年次報告書で世界の女性国会 議員数の全議席に占める割合が2010年1月1日時点で18.8%と過去最高になったと発表 08 米政府が仲介する中東和平の間接交渉の開始にイスラエルとパレスチナ自治政府が合意

したと発表、9日、イスラエルが占領地東エルサレムのユダヤ人入植者のための宅地開 発を承認、19日、米国、ロシア、国連、EUの4者が閣僚級会合を開き宅地開発計画を あらためて批判し入植活動の全面凍結を要求するとともにイスラエルとパレスチナ自治 政府の双方に和平交渉の開始を呼び掛ける声明(モスクワ)、22日、ネタニヤフ = イス ラエル首相がクリントン米国務長官と会談、23日にオバマ大統領とも会談(ワシント ン)、東エルサレムなどでの宅地開発をめぐり強硬姿勢を崩さない首相に対し大統領は

「中東和平間接交渉に向け信頼醸成に必要な措置」をとるよう要請、24日、国連人権理 事会が宅地開発を「厳しく非難する」などとしたパレスチナ問題に関する3本の決議を 賛成多数で可決、米国はいずれの決議案にも反対票

11 国際航空運送協会(IATA)が2010年の世界の航空業界の赤字額予想を28億ドル(約 2500億円)と発表、2009年12月の予想から半額に修正、アジア太平洋地域を中心に航 空需要が回復

14 ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が2005―09年の世界での通常兵器の取引が 2004年までの5年間に比べ資源輸出国の兵器購入などで22%増加したとの報告書を公表 15 国連の人種差別撤廃委員会が高校無償化の対象から朝鮮学校を除外する案に「懸念」を 表明した対日審査会合に関し「最終見解」を公表、「懸念」を委員会の総意として提示 米財務省が発表した1月末時点の国別の米国債保有残高は中国が前月比58億ドル(約 5220億円)減の8890億ドル(約80兆円)で首位を維持、2位の日本の保有高は同3億ド ル減の7654億ドル、2009年12月末時点で日本が中国を抜いたと2月に発表されたが改 定値では中国が首位を維持

17 アフガニスタンの債務をめぐる同国政府と債権国との会合でパリクラブ(主要債権国会 議)がクラブ参加国が抱えるアフガンへの債権計10億2600万ドル(約930億円)の全額 放棄で合意(パリ)

18 世界知的所有権機関(WIPO)が世界の企業などによる2009年の国際商標登録の出願件 数を発表、金融危機後の景気悪化を背景に前年比16.4%減の3万5195件と大幅減少 22 米インターネット検索大手グーグルが中国本土を拠点にする中国語のネット検索サービ

スから撤退、検閲のないサービスを香港経由で開始したと発表、23日、秦剛中国外務省

Ⅰ 国際関係Ⅱ 日本関係Ⅲ 地域別 2010年3月1日−31日

細川 洋嗣・本蔵 一茂 編 吉田 昌樹 (共同通信)

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副報道局長が今後も検閲を含めたネット管理を続けていく方針を表明

25 野生生物を保護するワシントン条約締約国会議が大西洋・地中海のクロマグロの国際取 引を全面禁止する「付属書1」への掲載を求める提案の否決を承認し閉幕(←13日、ド ーハ)、日本が懸念していた禁輸措置は回避

シベリアの洞穴でみつかった約4万年前の人類の指の骨片が現生人類やネアンデルター ル人の祖先から約104万年前に分かれ独自に進化した新種と判明したとドイツのマック スプランク研究所などの国際研究チームが英科学誌『ネイチャー』電子版に発表 国連食糧農業機関(FAO)が世界の森林減少面積は1990年代の年平均830万ヘクタール

から2000年代は同520万ヘクタールに減少と発表、中国などでの大規模植林や広大な密

林を抱えるブラジル、インドネシアの乱伐抑制などが奏功

26 オバマ米大統領とメドベージェフ=ロシア大統領が電話会談し2009年12月に失効した 第1次戦略兵器削減条約(START1)に代わる新たな核軍縮条約の内容で最終合意に達 し4月8日にプラハで新条約に調印することで一致

29 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)が2009年の世界の死 刑に関する報告書で中国だけで少なくとも1000人以上の死刑が執行されたと公表 30 主要国(G8)外相会合が国連安保理決議に反してウラン濃縮を続けるイランに「適切で

強い措置」をとる必要性を確認する議長声明を採択(ガティノー〔カナダ〕)

31 原油価格の安定化などを協議する産油国と消費国による「国際エネルギーフォーラム閣 僚会合」が原油価格の乱高下を抑えるため国際エネルギー機関(IEA)やOPECととも に需給に関する統一見解を定期的に市場に示すことなどを盛り込んだ閣僚宣言を採択

(←30日、カンクン〔メキシコ〕)

約140ヵ国が参加してハイチ支援国会合が開催されハイチ復興に今後3年間で99億ドル

(約8900億円)を拠出することで合意(ニューヨーク)

Ⅱ 日本関係

03・01 民主党の小林千代美衆議院議員側に1600万円を提供した政治資金規正法違反容疑 で札幌地方検察庁が北海道教職員組合幹部ら4人逮捕、22日起訴、小林議員は離党・辞 職を否定

中国で豊田章男トヨタ自動車社長が記者会見し大規模リコール問題で米国に続き謝罪 02 1月の完全失業率が前月より0.3ポイント低下の4.9%と2ヵ月連続で改善、10ヵ月ぶり

に4%台に

03 三菱自動車とフランス自動車大手プジョー・シトロエン・グループが資本提携の見送り を発表

08 米軍普天間飛行場移設問題で社民、国民新両党が移設先の候補地案を提示、政府はキャ ンプ・シュワブ(沖縄県名護市)陸上部など県内移設2案について米側と協議、沖縄県 名護市議会がシュワブ陸上案に反対する意見書と抗議決議を全会一致で可決

日本経済団体連合会(経団連)が企業・団体献金への関与打ち切りを決定

09 外務省有識者委員会が日米安全保障条約改定時の核持ち込み容認など3密約を認定した 報告書を岡田克也外相に提出、外相は持ち込みは「ない」としてきた政府見解を変更、

10日、外相は米側に艦船や航空機に核を搭載しない政策の継続を確認したと表明

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フランス文化省が映画監督でタレントの北野武さんに同国の芸術文化勲章の最高章コマ ンドール章を授与

11 政府が2020年の温室効果ガスの25%削減目標や原子力発電所推進を盛り込んだ地球温 暖化対策基本法案作成

東京高等裁判所が2009年衆院選での1票の格差を初めて合憲とする判決、これまで「違 憲」「違憲状態」とされた4件の判決と異なる内容

12 菅直人財務相が沖縄返還に絡む日米両国の財政密約問題の調査結果を発表、ニューヨー ク連銀に政府、日銀が1億ドル超を無利子で27年間預金していたことを「広義の密約」

と認定

反捕鯨団体「シー・シェパード」メンバーが日本の調査捕鯨船団の監視船に侵入した事 件で海上保安庁が同メンバーの抗議船船長を艦船侵入容疑で逮捕

15 水俣病未認定患者らが国などに損害賠償を求めた集団訴訟で熊本地裁が和解案提示、29 日、集団訴訟は和解で合意

16 衆院本会議で高校無償化、子ども手当両法案を可決、子ども法案は26日、高校無償化法 案は31日に参議院でも可決、それぞれ成立

17 日銀が金融政策決定会合を開き追加金融緩和を決定、資金供給量を約20兆円に拡大 18 国土交通省が1月時点の公示地価を発表、全国2万7410地点の99.6%が2009年1月に比

べマイナスで下落地点割合は調査開始以来最大

23 日韓両政府の合意に基づく第2期歴史共同研究委員会報告書を公開、歴史認識の相違点 は残しつつ新設された教科書小グループでは韓国側が日本側の研究を評価

亀井静香郵政改革相が原口一博総務相、斎藤次郎日本郵政社長と会談、ゆうちょ銀行の 預入限度額を現行の1000万円から2000万円に引き上げることで合意、30日、鳩山由紀 夫首相が閣僚懇談会で2000万円に引き上げる法案概要を認める意向を表明

24 鳩山政権が初編成した2010年度予算成立、一般会計総額は92兆2992億円で過去最大 経済産業省がエネルギー政策の指針となる2030年までの「エネルギー基本計画」の骨子 案を提示、海外の資源権益を含むエネルギー自給率の目標を70%に引き上げ

全国14地裁で係争中の障害者自立支援法をめぐる集団違憲訴訟でさいたま地裁で初めて 和解成立、和解条項に「国が障害者の尊厳を傷つけたことを反省」と盛り込まれる

30 1995年の警察庁長官銃撃事件の公訴時効成立、警視庁が「オウム真理教の信者グループ

が組織的に行なったテロ」とする捜査結果を異例の発表

31 鳩山首相が谷垣禎一自民党総裁との党首討論で普天間飛行場移設の政府案を固めても推 進は地元の了解が前提との見解を表明

Ⅲ 地域別

●アジア・大洋州

03・01 李明博韓国大統領が「3・1独立運動」の記念式典で演説、日韓併合100年を強調 したうえで未来志向の日韓関係発展の必要性を表明

02 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が2009年11月末実施のデノミネーション(通貨呼 称単位の変更)の失敗を認める通達を2月半ばに在外公館に送付していたことが判明 04 中国の2010年度国防予算が前年度実績比7.5%増の約5321億元(約6兆9000億円)に、

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22年ぶりに1桁の伸びで「中国脅威論」に配慮

北朝鮮が金剛山と開城での南北共同観光事業を順次再開すると表明、韓国が応じなけれ ば両観光地域内の韓国側の資産凍結などの措置をとると警告、25日、北朝鮮が金剛山観 光地区の韓国側不動産の調査開始

05 中国の第11期全国人民代表大会(全人代)が開幕(→14日、北京)、温家宝首相が積極 財政継続による経済成長率の8%維持と格差是正や省エネ社会へ経済構造の本格的転換 を表明、14日、温首相が海外から切り上げ要求が強まっている人民元相場の安定維持を 強調

08 ミャンマー軍事政権のタン・シュエ国家平和発展評議会議長が2010年実施予定の総選 挙に関し選挙法など5つの法律を制定したと発表、10日、軍政が政党登録法を公表、有 罪判決を受けた者の政党参加を禁じる規程で民主化運動指導者アウン・サン・スー・チ ーさんを排除、スー・チーさんが自ら率いる国民民主連盟(NLD)が総選挙に参加すべ きでないとの考えを初めて表明、31日、NLDが選挙ボイコットを正式決定

09 タイ政府がタクシン元首相派「反独裁民主統一戦線(UDD)」の反政府デモに備え首都 バンコク周辺に11―23日に治安維持法を適用することを決定、14日、バンコクでUDD が反政府集会を開き約10万人が参加、下院解散や総選挙実施を要求、15日、アピシッ ト首相が要求を拒否

12 プーチン = ロシア首相がインドを訪問しシン首相と会談(ニューデリー)、2004年売買 契約を結んだロシア空母のインドへの引き渡しやロシア戦闘機ミグの売買で合意 パキスタン東部ラホールで政府軍の車両を狙った自爆テロで兵士ら39人が死亡、80人 以上が負傷

13 アフガニスタン南部カンダハルで刑務所などを狙った7件の連続自爆テロがあり市民や 治安当局者ら35人が死亡、57人が負傷

26 2008年1月に発覚した中国製ギョーザ中毒事件で中国公安省が製造元の元臨時従業員の 男を拘束と発表

韓国が黄海上の軍事境界線と位置付ける北方限界線に近い白 島付近で104人が乗り組 んだ韓国海軍の哨戒艦が爆発して沈み始め27日未明にほぼ沈没、58人救助

28 オバマ米大統領が就任後初めてアフガニスタンの首都カブールを事前発表なしに訪問し カルザイ大統領らと会談

●中近東・アフリカ

03・03 アラブ連盟が外相会合を開き(カイロ)、パレスチナとイスラエルとの和平交渉に ついて米国提案の米国仲介による間接交渉に支持を表明、「4ヵ月間のチャンスを与え る」ことで一致

イラク中部バクバで病院と2ヵ所の警察署を狙った連続自爆テロ、少なくとも33人が死 亡、55人が負傷、4日、バグダッドで警察官や兵士らを狙った自爆テロやロケット攻撃 が相次ぎ警官ら17人が死亡、32人が負傷

06 トーゴ選挙管理委員会が大統領選(4日投票)で2005年の急死まで約38年間在職したエ ヤデマ前大統領の息子のフォール・ニャシンベ大統領が再選と発表

07 イラクで駐留米軍撤退後の政権を選ぶ連邦議会選挙、テロが相次ぎ38人死亡、8日、選

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挙管理委員会が投票率は62.4%と発表

ナイジェリア中部プラトー州の州都ジョスでイスラム教徒とキリスト教徒が衝突、少な くとも500人が死亡、95人を拘束

08 トルコ東部でマグニチュード(M)5.9の地震発生、政府の情報で死者は41人に 09 イスラエル内務省がパレスチナが将来の独立国家の首都と位置付ける占領地東エルサレ

ムの南東部ラマトシュロモ地区のうち58万平方メートルの土地を1600戸のユダヤ人住 宅用地として開発する計画を承認、10日、ムーサ=アラブ連盟事務局長はアッバス=パ レスチナ自治政府議長が米国仲介によるイスラエルとの間接和平交渉を開始しない方針 を伝えてきたと公表

18 イスラエル中部ネティブハーサラにパレスチナ自治区ガザから発射されたロケット弾が 着弾、男性1人が死亡、19日、イスラエル軍が報復攻撃でガザの南部ハンユニスなど6 ヵ所を空爆、さらにガザ南部の旧空港施設など2ヵ所を空爆し計14人が負傷

22 トルコのエルドアン政権が憲法改正案を発表、政党解党手続きの厳格化、国家に対する 犯罪に関与した場合には軍士官も一般法廷で裁くことを可能にすることなど政権基盤の 強化が狙い、30日改正案を国会へ提出

26 イラク選挙管理委員会が連邦議会選挙(7日投票)の最終開票結果を発表、アラウィ元 首相率いる世俗派政党連合「イラキーヤ」が第1勢力、マリキ首相の宗派横断的な「法 治国家連合」が小差の2位、ともに過半数に届かず

イラク中部ディヤラ州ハーリスで2回の爆弾テロ、57人が死亡、73人が負傷、28日、イ ラク中西部アンバル州のカイムで仕掛け爆弾5個が爆発、5人が死亡、26人が負傷 28 アラブ連盟首脳会議がイスラエルの入植活動の完全停止が中東和平交渉開始の条件にな

るとする決議を採択(←27日、シルト〔リビア〕)

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)がコンゴ(旧ザイー ル)北東部の約10の村で2009年12月14―17日に隣国ウガンダの反政府勢力「神の抵抗 軍」による虐殺事件があり住民少なくとも321人が殺害され250人が誘拐されたとの報 告書を発表

●欧 州

03・01 メドベージェフ = ロシア大統領がサルコジ = フランス大統領と会談(パリ)、メド ベージェフ大統領はイラン核問題について交渉が決裂した場合は制裁強化に同意する意 向を表明

EUの統計機関ユーロスタットがユーロ圏(16ヵ国)とEU全体(27ヵ国)の1月の失業 率(季節調整済み)は前月比変わらずのそれぞれ9.9%、9.5%と発表

03 財政危機のギリシャ政府が追加の財政緊縮策を決定、EUの支援がなければIMFの支援 を受け入れると方針転換を表明、4日、アテネ中心部で政府の追加緊縮策に抗議して共 産党系労働組合の組合員らが財務省本庁を占拠、5日、主要組合が全土でストライキ、

11日、官民の2大労組連合組織による24時間のゼネスト、社会機能はまひ状態

04 欧州中央銀行(ECB)が異例の金融緩和策を平時に戻す「出口戦略」の一環として金融機 関向け資金供給の一部を厳格化することを決定、主要政策金利は過去最低の年1.0%維持 06 アイスランドで経営破綻した同国大手銀行の英国とオランダの預金者を公的資金で保護

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する法律を国民投票で否決

11 ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が2010年の世界新車販売台数が中国など の好調により過去最高だった前年を上回るとの予測を発表、営業利益も増加へ

スウェーデン議会がオスマン・トルコ帝国末期の1915年に多数のアルメニア人が殺害さ れた事件を同帝国による「ジェノサイド(民族大量虐殺)」と認定するようスウェーデ ン政府に求める決議を可決、トルコは17日の両国の首脳会談を中止するなど反発 15 EUのユーロ圏財務相会合がギリシャの公的債務不履行の懸念が高まればユーロ圏諸国

が協調融資し緊急支援することで基本合意(ブリュッセル)

16 欧州自動車工業会が発表した欧州28ヵ国の2月の乗用車の新車登録台数は前年同月比 3.2%増の100万754台、日本勢はトヨタ自動車の20.7%減など総じて不調

21 フランスの地域圏議会選挙(14、21日投票)で野党社会党を中心とする左派連合が本土 22地域圏のうち21を制し保守系与党の国民運動連合に大勝

23 WTOの紛争処理小委員会(パネル)が航空機メーカーに対する補助金をめぐる米欧の 通商紛争でEUによる欧州のエアバスへの資金支援の一部が輸出補助金に当たると違法 性を認める最終報告を当事者に提示、EUと加盟各国にこの支出を90日以内に停止する よう要請

フランス政府が家庭や企業などの二酸化炭素排出に対する新税で環境政策の中心に位置 付けてきた「炭素税」の導入を断念したと発表

25 EUのユーロ圏首脳が財政危機のギリシャが資金繰り難に陥った場合IMFとユーロ圏諸

国が協調融資に踏み切る支援枠組みで合意(ブリュッセル)

29 イタリア統一地方選(28、29日投票)でベルルスコーニ首相率いる中道右派の与党連合 が改選13州中6州の知事選で勝利

30 アイルランド政府が2009年1月に国有化したアングロ・アイリッシュ・バンクなど5銀 行から帳簿価格で総額160億ユーロ(約2兆円)の不良資産をほぼ半額の85億ユーロで 買い取り国営の「受け皿機関」に移管すると発表

31 ベルギー下院内務委員会がイスラム教徒の女性が全身を覆う衣装「ブルカ」や「ニカブ」

の公共の場所での着用を全面禁止する法案を全会一致で可決

第2次大戦後に西欧諸国の相互防衛を目的に設置された「西欧同盟(WEU)」加盟10ヵ 国が「歴史的役割を終えた」として解散を発表、2011年6月までに同盟の活動を完全に 終了

●独立国家共同体(CIS

03・03 ウクライナ最高会議(議会)がティモシェンコ首相率いる内閣に対する不信任決議案 を賛成多数で可決、首相ら全閣僚を解任、11日、同最高会議がヤヌコビッチ大統領率いる 親ロシアの「地域党」党首代行のアザロフ元第1副首相を新しい首相に選出、地域党と共 産党などが議会で内閣発足に必要な連立を形成

04 ロシアのネステレンコ外務省情報局長は北朝鮮の弓錫雄外務次官が3日にボロダフキン外 務次官、4日にデニソフ第1外務次官とそれぞれ会談し核問題をめぐる6ヵ国協議の再開を 協議したと発言

プーチン = ロシア首相がグルジアの有力な野党指導者ブルジャナゼ前議会議長と会談し

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2008年の南オセチア紛争で断交した両国の関係修復への期待を表明(モスクワ)

05 ヤヌコビッチ大統領がメドベージェフ = ロシア大統領と会談(モスクワ)、親欧米のユー シェンコ前政権下で険悪化したロシアとの関係を改善することで合意

タジキスタンの中央選管が2月28日投票の同国下院選の開票結果を発表、ラフモン大統領 与党のタジキスタン人民民主党が定数63のうち54議席を獲得して圧勝

16 グリズロフ = ロシア下院議長がSTART1に代わる新核軍縮条約について戦略核兵器の削減 と米ミサイル防衛(MD)計画の関連性に言及がなければ批准を拒否すると発言

20 ロシア各地で野党勢力がプーチン首相辞任や減税を求めて反政府デモ、全土で約8000人参 加、経済危機による失業など国民に不満

29 モスクワの中心部に位置する地下鉄ルビャンカ駅とパルククリトゥールイ駅の2ヵ所で朝 の通勤ラッシュの時間帯に連続して爆発がありロシア治安当局が連続爆弾テロと判断、39 人が死亡、約70人が負傷、31日、チェチェン共和国の独立派武装勢力が犯行声明 31 ロシア南部ダゲスタン共和国で連続して2回の爆発があり地元警察幹部ら12人が死亡、ロ

シア内務省が連続自爆テロと断定

●北 米

03・02 2月の米新車販売台数はトヨタが前年同月比8.7%減の約10万台で2ヵ月連続して大 幅に減少、日米韓の主要メーカーで唯一のマイナス

04 米下院外交委員会が「オスマン・トルコ帝国が1915―23年に実行したジェノサイドで アルメニア人150万人が殺害された」と非難する決議を可決、虐殺を否定するトルコ政 府は反発し駐米大使の召還を発表

05 オバマ米大統領が核拡散防止条約(NPT)が発効から40周年を迎えたことを受けて声 明、新指針「核体制の見直し(NPR)」のなかで「核兵器の数を削減し国家安全保障戦 略における役割を縮小する」ことを宣言すると表明

11 オバマ大統領が今後5年間で輸出を倍増させ200万人の雇用を支える「国家輸出構想」の 概要を発表、米輸出入銀行による20億ドル(約1800億円)の資金支援拡大と国務長官 や財務長官らによる輸出促進閣僚会議の創設が柱

米国務省が世界194ヵ国の人権状況に関する2009年版の年次報告書を公表、中国につい て「ネット監視や情報規制を強めている」と厳しく非難、中国が6月の天安門事件20年 などで報道を規制したり市民の抗議活動を厳しく取り締まったりして反体制派の声を力 ずくで封じ込めていると指摘

米国防総省が航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の最有力候補である次世代戦闘機F35 の調達価格が開発計画の遅れなどによって当初想定の倍近くに高騰、最大で1機9500万 ドル(約85億5000万円)になるとの見解を上院軍事委員会で表明

15 米国務省がキャンベル次官補(東アジア・太平洋担当)が17日に予定されていた日本訪 問の中止を発表、日程上の都合としたが国務次官補が訪日を直前に取りやめるのは異例 16 米連邦準備制度理事会(FRB)が「労働市場は安定しつつある」と明記した声明を発表、

雇用情勢が底入れしたとの判断を示す

17 シファー米国防総省副次官補が下院公聴会で「核の傘」による抑止やミサイル防衛で日 米両政府が公式協議を始めたと証言

(8)

19 日米両政府が原子力分野の協力を進めるための「日米原子力運営委員会」を開き発展途 上国での平和利用や日米両国内での原発の老朽化対策で連携を強化することを柱とした 共同声明を採択(ワシントン)

21 米下院本会議が公的補助の充実などにより大多数の国民を保険に加入させる医療保険改 革法案を可決、23日、オバマ大統領が法案に署名し成立、国民皆保険制度が育たなかっ た米国で医療の在り方を変える歴史的転換、変革を掲げるオバマ政権にとって初の本格 的な実績

24 クリントン米国務長官とクレシ = パキスタン外相が初の戦略対話を開催(→25日、ワシ ントン)、イスラム過激派の掃討作戦などで連携を深めることを確認

29 岡田克也外相がゲーツ米国防長官と会談(ワシントン)、普天間問題について5月末まで に決着させる方針を伝達、長官は地元同意の重要性を強調、岡田外相はクリントン長官 とも会談(ガティノー〔カナダ〕)、移設問題で協議

●中南米

03・03 チリ政府が2月27日に発生した大地震の死者が802人に達したと発表、5日、潘基 文国連事務総長が1000万ドル(約9億円)の復興支援を行なうと発表

11 チリでピニェラ新大統領が就任、ピノチェト軍政終結後20年に及んだ中道左派連合政権 から中道右派への政権交代が初めて実現

14 任期満了に伴うコロンビアの上下両院選挙が投開票され親米右派のウリベ大統領支持政 党が両院でそれぞれ過半数を確保

17 チリ大地震に伴う津波で妻らを亡くした同国男性が妻らの死は政府当局の津波警報の発 令ミスが原因としてチリ政府を告訴

22 国連のハイチ特使を務めるクリントン元米大統領とブッシュ前大統領がハイチの首都ポ ルトープランスを訪問しプレバル大統領と会談、復興支援のためハイチからの衣料品輸 入に関する貿易優遇措置の拡充に努める考えを表明

23 クリントン米国務長官がエスピノサ = メキシコ外相と会談(メキシコ市)、両国国境付 近で深刻化する麻薬密輸など組織犯罪への対策を協議

24 オバマ米大統領が声明でハンガーストライキの政治犯が死亡したりデモが強制排除され たりしているキューバの人権状況に懸念を示し政治犯の無条件釈放などを要請

25 ベネズエラの検察当局が反政府系の報道専門テレビ局「グロボビシオン」のスロアガ社 主を一時拘束、メディアを通じた虚偽情報の流布を禁じた法律に違反したとの容疑、野 党陣営は反政府派への「弾圧」と非難

国際問題 第591号(電子版) 2010年5月号 編集人『国際問題』編集委員会

発行人 野上 義二

発行所 財団法人日本国際問題研究所

〒100−6011 東京都千代田区霞が関3−2−5 霞が関ビル11階 電話 03−3503−7262(出版・業務担当)

http://www.jiia.or.jp/

*本誌掲載の各論文は執筆者個人の見解であり、執筆者の所属する 機関、また当研究所の意向を代表するものではありません。

*論文・記事の一部分を引用する場合には必ず出所を明記してくだ さい。また長文にわたる場合は事前に当研究所へご連絡ください。

*電子版最近号

09年4月号 焦点:二頭体制ロシアの現在 09年5月号 焦点:揺れる中国

09年6月号 焦点:変革を迫られる国際金融制度 09年7・8月号 焦点:海賊問題と国際法 09年9月号 焦点:世界恐慌と国際政治 09年10月号 焦点:20周年を迎えたAPEC 09年11月号 焦点:国際政治の構造変動 09年12月号 焦点:戦争法の変容

10年1・2月号 焦点:2010年代の日本の外交―10年間の展望 10年3月号 焦点:オバマ政権と岐路に立つアメリカ 10年4月号 焦点:躍動する中国 苦悩する中国

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