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広瀬貴士他 : きねふりもち の育成経過と特性 Ⅲ 特性の概要 1 形態的及び生態的特性育成地 ( 当所中津川支所 ) における きねふりもち の早晩性は ココノエモチ より出穂期及び成熟期が 1 日から 2 日程度早い 早の早 である ( 第 1 表 第 2 表 ) ふ先色は ココノエモチ ほど鮮

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Academic year: 2021

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水稲糯新品 種「きねふりもち 」の育成経過と 特性

広瀬 貴 士・ 山 本 好文 ・ 河 合靖 司 ・ 杉 浦和 彦 ・* ** 各 務由 起 子 ・ 宮 田和 也*** ****・ 小 林忠 彦*****・久 田 浩志

reeding Process and Characteristics of a New Rice Cultivar "Kinefurimochi" B

Takashi Hirose, Yoshihumi Yamomoto, Yasuji Kawai,Kazuhiko Sugiura, Yukiko Kagami, Kazuya Miyata, Tadahiko Kobayashi, Hiroshi Hisada

Summary

A glutinous rice cultivar “Kinefurimochi”was developed from a hybridization between glutinous cultivars “Hokuriku-mochi 141(Minenoyukimochi)”and “Kokonoemochi”. Grain yield, lodging resistance, and some c haracters of “Kinefurimochi” were similar to those of “Kokonoemochi”. The polished rice whiteness of “K inefurimochi” was higher than that of “Kokonoemochi”, and it contributed to the whiteness and apperanc overall pal e of rice cake processed from “Kinefurimochi”. The rice cake of “Kinefurimochi” had better

than that of “Kokonoemochi”, and their stickiness was strong. The Adequate harvesting period atability

was important to prevent grain fissuring, which was caused by the delay of harvesting time.

paddy rice, A glutinous rice, A new , “Kinefurimochi”

Key Word: cultivar

水稲 、 糯、 新 品 種、 「 きね ふ り もち 」 キ ー ワー ド : Ⅰ 緒 言 岐 阜 県 中 山 間 地 帯 向 け の 水 稲 糯 の 奨 励 品 種 で あ る 「 コ コ ノ エ モ チ 」 は 、 収 量 性 、 耐 倒 伏 性 に 優 れ て い る な ど 、 作 り 易 い 品 種 で あ る 。 そ の た め 、 東 濃 地 域 に お い て 「 コ コ ノ エ モ チ 」 は 、 水 稲 糯 品 種 の 作 付 け の 7割 以 上 を 占 め て い る 。 し か し 、 外 観 上 の 品 質 や 食 味 が や や 劣 る た め 、 作 り 易 く 、 高 品 質 、 良 食 味 の 糯 品 種 が 望 ま れ て い る 。 ま た 、 岐 阜 県 東 濃 地 域 で は 、 毎 年 他 県 よ り 多 く の 糯 米 を 購 入 し て お り 、 地 産 地 消 の 観 点 か ら 、 地 元 で の 品 質 の 良 い 糯 米 の 生 産 が 強 く 望 ま れ て い る 。 そ こ で 、 「 コ コ ノ エ モ チ 」 の 栽 培 特 性 上 の 長 所 と 、 高 品 質 、 良 食 味 を 備 え た 新 品 種 を 目 指 し 、 当 支 所 に お い て 「 き ね ふ り も ち 」 を 育 成 し た 。 本 報 で は 、 「 き ね ふ り も ち 」 の 育 成 経 過 並 び に 特 性 に つ い て 報 告 す る 。 Ⅱ 育 成 経 過 1988年 に 、 極 早 生 良 質 の 糯 系 統 「 北 陸 糯 1 4 1 号 ( 峰 の 雪 も ち ) 」 を 母 に 、 早 生 で 栽 培 特 性 に 優 れ る 糯 品 種 「 コ コ ノ エ モ チ 」 を 父 と し て 、 岐 阜 県 中 山 間 地 農 業 農 業 試 験 場 ( 現 : 岐 阜 県 中 山 間 農 現 在 : 岐 阜 県 農 政 部 * 現 在 : 愛 知 県 農 業 総 合 試 験 場 ** 現 在 : 岐 阜 県 中 濃 地 域 農 業 改 良 普 及 セ ン タ ー * * * 業 研 究 所 中 津 川 支 所 ) に お い て 人 工 交 配 を 行 っ た ( 第 1 図 ) 。 1991年 に F で 個 体 選 抜 を 行 い 、 19923 年 F よ り 系 統 選 抜 を 実 施 し た 。 1995年 F よ り 「 中4 7 山 系 糯 136」 の 系 統 番 号 で 生 産 力 検 定 試 験 に 供 試 し 、 1996年 F よ り 「 東 濃 糯 8 号 」 の 系 統 名 を 付 し8 て 奨 励 品 種 決 定 調 査 、 特 性 検 定 試 験 に 供 試 し た 。 1999年 ∼ 2004年 の 間 は 、 人 員 配 置 の 関 係 で 試 験 を 一 時 中 断 し た が 、 1996年 ∼ 1997年 お よ び 2005年 ∼ 2008年 の 現 地 で 行 っ た 奨 励 品 種 決 定 調 査 の 結 果 が 良 好 で あ り 、 東 濃 地 域 で 栽 培 し た い と う 地 元 の 要 望 も あ っ た た め 、 2009年 3月 に 品 種 登 録 を 出 願 し た 。 な お 、 2008年 度 の 世 代 は 雑 種 第 14代 で あ る 。 第 1 図 「 き ね ふ り も ち 」 の 系 譜 ササニシキ 曲系109 (ハヤヒカリ) 大系227 こがねもち 中部1号 (シュウレイ) GA-14 (大空) 40-13 アキシノモチ 奥羽302号 ヒメノモチ 中部26号 稲系糯108 (中部糯37号) 北陸糯141号 (峰の雪もち) ココノエモチ きねふりもち (東濃糯8号) ササニシキ 曲系109 (ハヤヒカリ) 大系227 こがねもち 中部1号 (シュウレイ) GA-14 (大空) 40-13 アキシノモチ 奥羽302号 ヒメノモチ 中部26号 稲系糯108 (中部糯37号) 北陸糯141号 (峰の雪もち) ココノエモチ きねふりもち (東濃糯8号)

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Ⅲ 特性 の 概 要 1 形態 的 及 び生 態 的特 性 育 成 地 ( 当 所 中 津 川 支 所 ) に お け る 「 き ね ふ り も ち 」 の 早 晩 性 は 、 「 コ コ ノ エ モ チ 」 よ り 出 穂 期 及 び 成 熟 期 が 1日 か ら 2日 程 度 早 い “ 早 の 早 ” で あ る ( 第 1 表 、 第 2 表 ) 。 ふ 先 色 は 「 コ コ ノ エ モ チ 」 ほ ど 鮮 明 で は な い が 、 褐 色 で 粳 種 と の 識 別 は 容 易 で あ る ( 第 1 表 ) 。 稈 長 は 「 コ コ ノ エ モ チ 」 よ り 若 干 短 く 、 耐 倒 伏 性 は 同 等 で 強 い ( 第 2 表 ) 。 穂 数 は 「 コ コ ノ エ モ チ 」 よ り 多 く 、 草 型 は “ 偏 穂 数 型 “ に 属 す る 。 玄 米 の 収 量 性 は 「 コ コ ノ エ モ チ 」 と ほ ぼ 同 等 で あ る 。 玄 米 の 千 粒 重 は 「 コ コ ノ エ モ チ 」 に 比 べ 軽 く 、 や や 小 粒 で あ る 。 玄 米 の 外 観 品 質 は 、 「 コ コ ノ エ モ チ 」 に 比 べ 若 干 良 い 。 耐 冷 性 は 「 コ コ ノ エ モ チ 」 よ り 弱 く 、 “ や や 弱 “ で あ る ( 第 1 表 、 第 3 表 ) 。 穂 発 芽 性 は 、 「 コ コ ノ エ モ チ 」 と 同 等 の “ 難 “ で あ る ( 第 4 表 ) 。 葉 い も ち 圃 場 抵 抗 性 は “ や や 強 “ で あ る ( 第 5 表 ) 。 第 1 表 一般 特 性 調査 結 果 第 2 表 生 産 力検 定 試験 の 結 果 注1)外観品質:1→9 = 上の上 → 下の下 注2)等級:減肥は2008年、標肥は2005∼2008年、多肥は2005∼2007年の平均 注3)障害の程度:0→5 = 無 → 甚 第 3 表 耐 冷 性検 定 結果 ( 当 所本 所 ) 注1)長期冷水掛け流し法による 注2)判定は、極強∼極弱の7段階 注3)「ココノエモチ」は指標品種 第 4 表 穂 発 芽検 定 結果 ( 2005年 ∼ 2008年 : 当所 本 所) 注1)発芽程度は、2(極難)∼8(極易)の7段階。判定は極難∼極易の7 段階 注2)「コシヒカリ」は指標品種 外観 等級 倒伏 葉い もち 穂い もち (月.日) (月.日) (月.日) (cm) (cm) (本/㎡) (kg/a) (kg/a) (%) (g) 1∼9 1∼3 0∼5 きねふりもち 5.14 7.28 9.05 72 18.5 410 136 54.4 101 21.9 3.8 1.5 0.5 0 0.4 ココノエモチ 5.14 7.30 9.05 76 19.2 407 141 53.9 100 22.3 4.3 2.5 0.8 0 0 きねふりもち 5.15 8.01 9.04 73 18.2 437 139 59.2 98 21.7 4.1 2.4 0.5 0.6 0.1 ココノエモチ 5.15 8.02 9.06 76 18.8 395 139 60.4 100 22.3 4.7 2.5 0.5 0.3 0.1 きねふりもち 5.15 7.30 9.04 76 18.6 486 148 60.4 99 20.9 4.3 2.3 0.4 0.2 0.1 ココノエモチ 5.15 8.01 9.06 80 18.7 447 143 61.1 100 21.7 4.9 2.8 0.4 0 0.1 施肥 水準 試験年次 全重 1997,1998, 2008, 1994∼1998, 2005∼2008 2005∼2007 減肥 標肥 多肥 品種名 移植期 出穂期 成熟期 比較 障害の程度 比率 千粒重 稈長 穂長 穂数 玄米 品 質 収量 7日後 10日後 7日後 10日後 7日後 10日後 7日後 10日後 きねふりもち 6 2 2 3 7 2.5 2 2 3 難 ココノエモチ 6 - - - 難 コシヒカリ 5 2 2 2 3 2 4 2 2.5 難 2008 1997 2005 2006 2007 品種名 発芽程度 判定 出穂期 出穂期 出穂期 出穂期 (水尻) 水尻 中央 水口 (水尻) 水尻 中央 水口 (水尻) 水尻 中央 水口 (水尻) 水尻 中央 水口 きねふりもち 8/17 42 27 15 中 8/13 6.7 5.0 4.9 やや弱 8/26 0.9 0.8 0.5 やや弱 8/27 0.7 0.7 0.5 弱 やや弱 ココノエモチ 8/17 65 60 32 強 8/17 7.7 7.2 6.2 強 8/26 2.9 4.7 4.4 強 8/30 1.0 1.5 1.3 強 強 総合 判定 品種名 2007 稔実程度 判定 2008 稔実程度 判定 2005 稔実割合(%) 判定 2006 稔実程度 判定 細太 剛柔 多少 長短 きねふりもち 早生早 中 中 極少 短 褐 黄金 中 難 ココノエモチ 早生早 中 中 極少 短 赤褐 茶 中 難 品種名 早晩性 ふ先色 ふ色 粒着 密度 脱粒 難易 稈 芒

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第 5 表 葉 い もち 検 定結 果 ( 当所 本 所) 注1)判定は、強∼弱の5段階 注2)「コシヒカリ」は指標品種 2005 2006 2007 2008 7/13 7/20 7/27 7/13 7/20 7/27 7/13 7/20 7/27 8/3 7/15 7/24 8/1 きねふりもち 0.6 2.6 3.2 1.3 5 5.2 0 0.4 1.6 2.6 1.2 3.4 3.6 やや強 たかやまもち 1.6 2.8 4.4 2.8 6.2 6.4 0.2 0.6 2.8 3.8 0.8 3 3 やや強 コシヒカリ 1.2 3.1 4.3 1.7 5.7 6.6 0.2 1.4 2.8 4.4 2.4 4.3 4.4 弱 判定 品種名 発病程度0(病斑面積率0%)∼10(病斑面積率100%) 2 品 質 及 び 食 味 等 の 特 性 玄 米 白 度 は 、 「 コ コ ノ エ モ チ 」 よ り 若 干 高 い ( 第 6 表 ) 。 循 環 式 精 米 機 を 用 い た 精 米 白 度 及 び 脱 芽 率 は 、 同 程 度 の 搗 米 歩 合 に お い て 「 コ コ ノ エ モ チ 」 よ り 高 か っ た ( 第 2 図 、 第 3 図 ) 。 家 庭 用 精 米 機 に お い て も 同 様 の 結 果 が 得 ら れ た ( 第 7 表 ) 。 餅 硬 化 速 度 は 、 「 コ コ ノ エ モ チ 」 に 比 べ 若 干 遅 い が 、 硬 化 特 性 の 分 類 は 同 等 の 「 Ⅰ 」 で あ っ た ( 第 8 表 ) 。 餅 加 工 す る と 白 く て 外 観 が 良 く 、 粘 り が 強 い 特 徴 が あ り 、 食 味 の 総 合 評 価 で は 「 コ コ ノ エ モ チ 」 に 優 る ( 第 9 表 ) 。 第 6 表 玄 米 白 度 注 ) 白 度: ケ ッ ト 精 米用 白 度 計 C-300で測 定 し た 数値 ( 2007年 ) 第 2 図 精米白 度 (循環式精米機 ) 注 1) 精 米 機 :ト ー ヨ ー テ スタ ー 精 米 機MC-90A 1997年 2007年 2008年 きねふりもち 29.4 28.7 30.7 ココノエモチ 27.0 27.8 29.6 たかやまもち 29.0 29.0 -峰の雪もち 30.1 - -品種名 玄米白度 45 50 55 60 65 86 88 90 92 搗精歩合(%) 白 度 きねふりもち ココノエモチ たかやまもち ( 2007年 ) 第3 図 脱芽率( 循環式精米機 ) 注1) 精米 機 : ト ー ヨー テ ス タ ー精 米 機 MC-90A 注2) 白度 : ケ ッ ト 精米 用 白 度 計C-300で 測 定 し た 数値 注3) 脱芽 率 : 脱 芽 粒数 /調査 粒 数 × 100 (家 庭 用 圧 力 式 精 米 機 ) 第 7 表 精 米 白 度 と 脱芽 率 精 米 機 : み の る 産 業 製 つ き た て 米 び つ 精 米 機 HR P-1 21 注 1 ) 注 2) 脱 芽 率 :脱 芽 粒 数 /調 査 粒数 × 100 2007年 ) 第 8 表 餅 の 曲 が り 度合 い の 時間 推 移 ( 注1 ) 数 値 は 、餅 の 曲 が り度 合 い ( ) 内 は 餅 の 硬 化 特 性 の 分 類 : Ⅰ ( 0.25 以 下 ) 、 Ⅱ ( 0.25 注 2 ) ∼ 0.5) 、Ⅲ ( 0.5 ∼ 1) 、 Ⅳ ( 1∼ 2) 、 Ⅴ ( 2以 上 ) 第9 表 食味評価 餅つきから測定 までの時間 きねふりもち ココノエモチ たかやまもち 18時間 0.41 0.19 0.23 20時間 0.27 0.14 0.15 22時間 0.20(Ⅰ) 0.13(Ⅰ) 0.13(Ⅰ) 50 60 70 80 90 100 86 88 90 92 搗精歩合(%) 脱 芽 率 ︵ % ︶ きねふりもち ココノエモチ たかやまもち 総合 見た目 味 滑らかさ 柔かさ 粘り 2008 焼餅 0.50 0.30 0.25 0.23 0.36 0.46 2008 生餅 0.06 0.15 0.15 0.05 0.05 0.41 2007 生餅 0.19 0.40 0.07 0.23 -0.03 0.18 2007 生餅 0.49 0.50 0.23 0.40 0.27 0.32 1997 生餅 0.35 0.63 0.13 0.38 0.69 0.47 1996 生餅 0.08 0.45 0.12 0.00 0.15 0.31 1995 生餅 0.26 0.45 0.08 0.24 0.08 0.05 年次等 搗精 歩合 (%) 精米 白度 脱芽 率(%) 搗精 歩合 (%) 精米 白度 脱芽 率(%) 搗精 歩合 (%) 精米 白度 脱芽 率(%) 2007 87.4 54.9 84.0 87.6 51.5 50.0 89.4 54.9 93.5 2008 86.5 58.3 66.7 87.0 54.7 36.7 87.8 56.7 71.7 たかやまもち 試験 年次 きねふりもち ココノエモチ

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Ⅳ 配 布先 に お ける 成 績 岐 阜 県 東 濃 地 域 の 現 地 及 び 当 所 本 所 ( 飛 騨 市 ) に お い て は 、 育 成 地 の 結 果 と ほ ぼ 同 様 な 結 果 が 得 ら れ た ( 第 1 0 表 、 第 1 1 表 ) 。 岐 阜 県 農 業 総 合 研 究 技 術 セ ン タ ー ( 現 : 岐 阜 県 農 業 技 術 セ ン タ ー 、 岐 阜 市 ) に お い て は 、 縞 葉 枯 病 に よ り 減 収 し た ( 第 1 2 表 ) 。 第 1 0表 奨 励品 種 決定 調 査 (現 地 )の 結 果 注1)東濃地域農業改良普及センター、東濃地域土岐農業改良普及 センター調べ 注2)外観品質:1→9 = 上の上 → 下の下 注3)障害の程度:0→5 = 無 → 甚 注4)有望度:◎=有望、○=やや有望、△=継続、×=打切り 第 1 1表 奨 励品 種 決定 調 査 (当 所 本所 ) の 結果 注1)外観品質:1→9 = 上の上 → 下の下 注2)障害の程度:0→5 = 無 → 甚 第 1 2表 奨 励品 種 決定 調 査 (岐 阜 県農 業 総 合研 究 技術 セ ン ター ) の結 果 注1)外観品質:1→9 = 上の上 → 下の下 注2)障害の程度:0→5 = 無 → 甚 外観 等級 倒伏 葉い もち 穂い もち (月.日) (月.日) (月.日) (cm) (kg/a) (g) 1∼9 1∼3 0∼5 きねふりもち 7.27 9.01 75 58.5 22.2 3.0 1 0 0 0 ○ ココノエモチ 7.31 9.03 79 57.3 22.4 4.0 1 0 0 0 きねふりもち 8.02 9.03 78 54.3 22.4 3.0 1 0 0.5 0 ○ ココノエモチ 8.03 9.03 85 58.7 22.4 5.0 2 0 1 0 きねふりもち 8.11 9.22 85 60.5 21.3 3.0 1 0 0 0 ◎ ココノエモチ 8.13 9.24 88 61.3 22.1 5.0 2 0 0 2 きねふりもち 8.02 9.06 79 52.5 21.8 3.0 1 0 0 0 ◎ ココノエモチ 8.07 9.10 75 51.9 21.5 5.0 2 0 0 0 きねふりもち 8.04 9.09 65 57.0 23.1 4.0 1 0 0 0 ○ ココノエモチ 8.05 9.10 68 61.7 23.7 5.0 1 0 0 0 きねふりもち 7.29 9.09 76 63.7 20.6 5.0 3 1.5 0 0 ○ ココノエモチ 7.31 9.11 78 60.0 21.6 4.5 3 3 0.5 0 きねふりもち 7.30 9.05 75 55.0 21.3 4.8 2.7 0 0.5 0.5 ○ ココノエモチ 8.02 9.08 75 54.6 22.0 5.1 2.8 0 0.2 0.1 玄米 収量 試験年次 場所 多治見市 中津川市 5.15 5.26 2005∼2008 2005,2006 品種名 移植期 出穂期 成熟期 1997 1996 岩村町 七宗町 瑞浪市 福岡町 恵那市 有望度 品 質 障害の程度 5.13 5.09 5.11 6.06 5.15 稈長 千粒重 外観 等級 倒伏 葉い もち 穂い もち 紋枯 病 (月.日) (月.日) (月.日) (cm) (cm) (本/㎡) (kg/a) (kg/a) (%) (g) 1∼9 1∼3 きねふりもち 5.17 8.04 9.12 72 19.1 462 148 66.6 110 21.3 3.1 1.4 0.1 0 0.2 1.4 たかやまもち 5.17 7.30 9.07 73 18.3 420 141 60.3 100 21.5 3.1 1.4 0.3 0.1 0.3 1.3 きねふりもち 5.17 8.02 9.10 71 18.8 492 150 67.8 108 21.2 3.3 1.6 0.9 0 0.4 2.1 たかやまもち 5.17 7.30 9.07 74 18.4 451 145 62.5 100 21.2 3.6 1.8 0.6 0 1.5 2.1 0∼5 玄米 収量 標肥 多肥 施肥 水準 全重 品種名 移植期 比較 障害の程度 比率 千粒重 出穂期 成熟期 稈長 穂長 1996,1997, 2005-2008 2005-2008 穂数 品 質 試験年次 外観 等級 倒伏 縞葉 枯病 紋枯 病 (月.日) (月.日) (月.日) (cm) (cm) (本/㎡) (kg/a) (kg/a) (%) (g) 1∼9 1∼3 きねふりもち 6.10 8.10 9.24 66 20.3 279 108 20.6 41 20.3 5.5 3 1 4 2.0 モチミノリ 6.10 8.24 10.07 77 23.1 318 159 50.6 100 20.9 3.0 2 0.5 0 0 品 質 障害の程度 比較 比率 千粒重 成熟期 稈長 穂長 穂数 0∼5 1996 玄米 収量 標肥 施肥 水準 試験年次 全重 品種名 移植期 出穂期

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Ⅴ 栽 培 適 地 及 び 栽 培 上 の 注 意 点 1 栽 培 適 地 温 暖 地 の 中 山 間 地 帯 に 適 す る 。 2 栽 培 上 の 注 意 事 項 1 . 品 質 の 安 定 の た め に 適 期 収 穫 に 努 め る 。 乾 燥 調 整 後 の 玄 米 の 砕 米 率 は 、 収 穫 期 が 成 熟 期 か ら 遅 れ る 程 増 加 し 、 成 熟 期 か ら 一 週 間 以 降 の 増 加 率 は 「 コ コ ノ エ モ チ 」 よ り 高 く な っ た ( 第 4 図 ) 。 2 . 縞 葉 枯 病 に 罹 病 性 で あ る た め 、 縞 葉 枯 病 の 常 発 地 で は 防 除 に 留 意 す る 。 3 . 紋 枯 病 が 比 較 的 発 生 し や す い た め 、 紋 枯 病 の 常 発 地 で は 防 除 に 留 意 す る 。 第 4 図 成 熟 期 後 の 砕 米 率 ( 2007年 ) 注 1) 砕 米 率 :砕 米 重 量 /試 料 全 重× 100 注 2) 成 熟 期 :き ね ふ り も ち9月 2日 ココ ノ エ モ チ9月 4日 Ⅵ 命 名 の 由 来 主 に 栽 培 を 予 定 し て い る 東 濃 地 域 に あ る 中 津 川 市 蛭 川 地 区 の 「 杵 振 り 祭 り 」 に 由 来 す る 。 「 杵 振 り 祭 り 」 は 古 く 伝 統 あ る 祭 り で 、 五 穀 豊 穣 を 祈 る こ と 、 餅 つ き を 連 想 さ せ る こ と が 、 栽 培 特 性 に 優 れ 、 餅 が 白 く 食 味 が 良 い 「 き ね ふ り も ち 」 の イ メ ー ジ に 合 う と 考 え ら れ る 。 Ⅶ 育 成 従 事 者 育 成 従 事 者 は 、 第 1 3 表 の と お り で あ る 。 第 1 3 表 育 成 者 と 従 事 年 度 0 4 8 12 16 0 5 10 15 20 25 成熟期から収穫期までの日数 砕 米 率︵ %︶ きねふりもち ココノエモチ 年度 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 2005 2006 2007 2008 世代 交配 F1 F2 F3 F4 F5 F6 F7 F8 F9 F10 F11 F12 F13 F14 広瀬 貴士 山本 好文 河合 靖司 宮田 和也 各務由起子 小林 忠彦 杉浦 和彦 Ⅷ 摘 要 「 き ね ふ り も ち 」 は 、 「 北 陸 糯 1 4 1 号 ( 峰 の 雪 も ち ) 」 × 「 コ コ ノ エ モ チ 」 の 交 配 組 合 せ の 後 代 か ら 育 成 さ れ た 水 稲 糯 品 種 で あ る 。 収 量 性 、 耐 倒 伏 性 等 の 栽 培 特 性 は 「 コ コ ノ エ モ チ 」 と 同 等 で あ る 。 精 米 白 度 は 「 コ コ ノ エ モ チ 」 よ り 高 く 、 餅 加 工 す る と 白 く て 外 観 が 良 い 餅 が で き る 。 餅 の 食 味 の 総 合 評 価 で は 「 コ コ ノ エ モ チ 」 に 優 る 。 刈 り 遅 れ る と 胴 割 れ が 発 生 し や す い た め 、 適 期 収 穫 に 努 め る 必 要 が あ る 。 写 真 1 「 き ね ふ り も ち 」 の 草 姿 ( 左 :「 き ね ふ り も ち 」 右 :「 コ コ ノ エ モ チ 」 )

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写 真 3 「 き ね ふ り も ち 」 の 籾 ( 左 :乳 熟 期 中 央 :糊 熟 期 右 :黄 熟 期 ) 写 真 4 「 コ コ ノ エ モ チ 」 の 籾 ( 左 :乳 熟 期 中 央 :糊 熟 期 右 :黄 熟 期 ) 写 真 5 「 き ね ふ り も ち 」 の 籾 ( 成 熟 期 ) ( 左 :「 き ね ふ り も ち 」 右 :「 コ コ ノ エ モ チ 」 ) 写 真 6 「 き ね ふ り も ち 」 の 玄 米 ( 左 :「 き ね ふ り も ち 」 右 :「 コ コ ノ エ モ チ 」 ) 写 真 7 「 き ね ふ り も ち 」 の 白 米 ( 左 :「 き ね ふ り も ち 」 右 :「 コ コ ノ エ モ チ 」 ) 注) 搗精 歩合 :「き ね ふり もち 」90.5% 「コ コ ノエ モチ 」89.8% 写 真 8 「 き ね ふ り も ち 」 の 切 り 餅 ( 左 :「 き ね ふ り も ち 」 右 :「 コ コ ノ エ モ チ 」 ) 注) 搗精 歩合 :「き ね ふり もち 」90.7% 「コ コ ノエ モチ 」90.0%

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