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2、協同的探究学習について

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Academic year: 2021

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全文

(1)

『わかる学力』を高める

協同的探究学習の手引き

町 田 市 教 育 委 員 会 指 導 課

町田市学力向上推進委員会

2014 年 3 月作成)

①導入問題

②自力解決

決決決 限定された問題 個別探究1 協同探究(学級)

③集団での検討

決決決

④展開問題

発 表

関 連 付 け

個別探究2

(2)

1 「わかる学力」を高める『協同的探究学習』の手だて 「わかる学力」を育成するための『協同的探究学習』の基本的な流れを以下に示します。 (1)単元の目標・評価規準を明確にする 各教科において、各単元を貫く「目標」を明確にします。 (2) 指導計画の作成 単元内の1単位時間の授業時間を主に「できる学力」を形成するための時間か、 主に「わかる学力」を形成するための時間かに区別します。 その上で「できる学力」を形成する時間は、「手続き構成・適用学習」を行い、 「わかる学力」を形成する時間は『協同的探究学習』を行います。 主に 手続き的な 知識・技能を身 に付ける時間 主に 概念的な 理解・思考を 広げ深める時間 『できる学力』 『わかる学力』 『協同的探究学習』 を取り入れた授業 単元の目標を明確にする 単元の目標(単元を貫く本質 的なねらい(面白さ)はどこに あるのか)を明確にした上で、 指導計画を立てます。 Point 単元の目標の設定 単元を貫く目標を、学習指導要 領に基づき具体的に設定します。 評 価 規 準 の 設 定 単元の目標を基に、観点別に概 ね満足できる状況を設定します。

1 単 位 時 間 の 目 標 を 区 別 し よ う

「手続き構成・適用学習、 個に応じた指導」(前頁) 第1時 第2時 第3時 本 時

(3)

2 『協同的探究学習』における基本的な1単位時間の流れ 協同的探究学習における、基本的な1単位時間の流れを以下に示します。 ① 「導入問題」の設定・発問 【限定された問題】 『協同的探究学習』において導入問題はとても重要です。導入問題を設定するに当たって のポイントを以下に示します。 ③集団での検討

POINT ~ 導入問題 ~

(解・解法・表現の多様性,日常性) ・問題数は1または2問程度にしぼる ・単元の本質なねらい(面白さ)に迫る問題 (概念的理解・思考の広がり深まり) ・解や解法(解き方)が多様な問題 ・既習学習や日常経験から 8 割の子供が取り組むことができる問題 (思考プロセスの自己説明) (解法・表現の多様性,日常性) (多様な考えの発表と関連付け) (関連付けによる本質の理解) ①導入問題 ②自力解決 決決決 関連付け ④展開問題 考え方A 考え方B 考え方C 発 表 限定された問題 個別探究1 協同探究(学級) 個別探究2 指導計画 ○第1時 単元の導入 ○第2時 基礎的・基本的事項の習得 ・・・ ○第5時 単元のまとめ ○第6時 発展教材 指導計画に適切に位置付ける 『協同的探究学習』は、単元の 目標に沿い、導入時(第1時) や発展教材(単元終結時)を中 心に位置付けると効果的です。 Point

(4)

② 「自力解決」場面の設定【個別探究1】 個別に導入問題の解決に取り組み、子供が自分なりの解決方法(解法)を導く場面で す。ワークシートを用い、自分の考えを文字や図を用いて表します。 単に正解かどうか、また、速いか遅いかではなく、一人一人の解決に至るプロセスを 大切にします。1つの考え方(解法)が見付かったら、別の考え方にチャレンジします。 ③ 「集団での検討」場面 【協同探究】 個々が導き出した多様な考えについて、学級全体での発表を行います。理由や根拠を 説明させることで、解決のプロセスに着目させます。 発表後には「どの考え方が一番よいか(速いか)」など、解の正誤や優劣を問うのでは なく、共通点や相違点から多様な考え方相互の関連を検討します。【多様な考えの発表】 発表された考え方がどのように他の考え方と結び付くかを考えることで、一人一人の 理解を深めることができます。【関連付け】 自力解決が難しかった子供も協同探究により理解が深まります。

POINT ~ 自力解決1 ~

(思考プロセスの自己説明) ・様々な解法(考え)が書き込めるワークシート ・じっくり取り組む時間の確保(導入問題は1,2問) ・速い子供は、多様な解法の発見、個々の解法を深める(表現)にチャレンジ ・解決が進まない子供は、(半)具体物を用いた操作活動や補助教材によるイメージづく り、既習事項の確認等による支援を行う

POINT ~ 集団での検討1 【多様な考えの発表】 ~

・子供の言葉を尊重し、教師主導にならないよう支援する ・多数の子供が考えた解法から順に発表させる ・考えの理由や根拠を説明させる ◆なぜそのような解法をとったのか ・提示用教材を工夫することにより、発表を効果的に行うことができる 〈発表ボード、(半)具体物、操作的活動などを効果的に取り入れる〉 ・発表の支援(事前に小グループでの発表を取り入れることもある) ワークシート例 個別探究の様子

(5)

【関連付け】の様子(中学校) 基 盤 と な る 学 級 経 営 協同的探究学習の基盤には、日常 の学級経営があります。 間違いを恐れず安心して発言でき る学級、互いの意見や考えを尊重で きる学級づくりを目指しましょう。 考 え 方 1 と 考 え 方 3 は 、 似 て い ま す 。 そ う 思 っ た 理 由 は ・ ・ ・ 似 て い る 考 え は あ り ま す か 。 断 面 が ● 、 ▲ 、 ◆ 型 に 分 け ら れ ま す 。 辺 と の 関 係 が ・ ・ ・ に な る と ・ ・ ・ 【関連付け】の様子(小学校) 提示用教材を一工夫すると子供の 理解は格段に高まる(中学校)

POINT ~ 集団での検討2 【関連付け】 ~

・発表された考え方がどのように他の考え方と結び付くかを考えさせる ◆解法間にどのような共通点(類似点や差異点)があるか ◆解法全般に関して気付くことはないか ・関連付けにより、単元の目標に迫る(概念的な理解・思考) ・「どの考え方が一番よい(速い)か」という視点(正誤、優劣)で、教師がまとめない 私 が こ の よ う に 考 え た 理 由 は ・ ・ ・ 【発表】の様子 考えの理由を説明する(小学校)

(6)

④ 「展開問題」場面 【個別探究2】 子供が自ら、展開問題に取り組むことを通して、集団検討で発表・説明されたいく つかの考え方から、選択・統合し、本時の学習内容の理解を深めていく場面です。 教師が解法に関する「まとめ」行った上で、その解法による適用問題を解く指導方 法とは、目的も方法も異なります。 展開問題場面は、子供一人一人が「わかる力」を高める(概念的理解を深める)機 会になると同時に、子供一人一人の「(深く)わかる力」を教師が評価する機会になり ます。

POINT ~ 展開問題 ~

・展開問題は、導入問題と同質のより発展的な内容を含む問題を設定する ・その問題に取り組むことで学習内容の本質に迫る ・「どの考え方が一番よい(速い)か」という視点(正誤、優劣)で、教師がまとめない ・集団検討で発表・説明されたいくつかの考え方から、一人一人が選択・統合し、本時の 学習内容の理解を深める ・ワークシートを確認することにより、授業を通して個々の子供が身に付けた力を評価する ワークシート例 展開問題(個別探究)の様子

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3 「できる学力」と「わかる学力」の育成について (1)「できる学力」と「わかる学力」は学力の『両輪』です 「できる学力」と「わかる学力」は共に重要であり、どちらが欠けても「確かな学力」 の育成は望めません。両方の力を確実に身に付け、成功体験を増やしていくことが子供 たちの学習意欲の向上につながります。 指導に当たっては、「できる学力」と「わかる学力」育成のための指導法が異なってい ることを理解した上で、適切に指導法を選択し授業を進める必要があります。 「できる学力」と「わかる学力」は学力の両輪。 P o i n t 藤村宣之(2012)『数学的・科学的リテラシーの心理学』(有斐閣)より

(8)

(2)「できる学力」(基礎的・基本的な知識・技能)について ① 育成する能力 ② 問題の傾向 ③ 「できる学力」を育成する手だて ①解法の手順(手続き)構成の確認 対話を中心に、解法の手続きやその意味を定期的に確認する 「次はどうすれば、よいのか(どうしてそうするのか)」 ②適用学習の充実 習得した解法の手順やパターンを用いて解決できる適用問題に取り組ませる ・同種の問題を繰り返し解決する。 ・問題のタイプ別に定型的な解法を、例題を通じて学習する。 その後、その解法が適用できる問題を解決する。 ③個に応じた指導の充実 習得が難しい子供には、手続きの意味を理解させるために、具体物やモデルなどを 用い、少人数指導やティーム・ティーチングを通した指導を行う。 ○解法の手続き(手順)や型(パターン)が定まっている問題に対する解決力 (手続き的知識・技能、定型的問題の解決力) 「できる学力」⇒繰り返しによ る自動化を図る! 繰り返しにより、より速く、 より正しくできるようにする。 Point ① 解法の手順(手続き)構成の確認 ② 適用学習の充実 ③ 個に応じた指導の充実 ○ 解法の手続き(手順)や型(パターン)を身に付けることで正答できる (例)計算や漢字等の練習、定型的な問題

(9)

(3)「わかる学力」(思考力・判断力・表現力)について ① 育成する能力 ② 設問の種類 ③ 「わかる学力」を育成する手だて ○ 教科(単元)の概念的理解・思考 ○ 解法の型(パターン)が定まっていない問題に対する解決力(非定型的問題) ○『 協同的探 究 学 習 』を 通して、 様々な解法の関連付けによる精緻 化(※1)・構造化(※2)を図る ことにより、教科(単元)の概念的 理解・思考を深める。 ○ 教科(単元)の概念的な理解や思考を問う設問 ○ 非定型的問題(解法の手続き(手順)や型(パターン)が定まっていない問題) 『協 同 的 探 究 学 習』 個別探究(導入、展開問題)と、 協同探究(児童相互の多様な考 えの発表と関連付け)を組み合 わせて学習することにより、「わ かる学力」を形成する。 Point ※1 既習事項や経験を学習内容と結び付けながら捉えることにより、定着を図ること ※2:全体像を見極め、構成要素を整理すること

(10)

2013・2014 年度 町田市学力向上推進パイロット校

○南 第 一 小 学 校 【小学校国語】 ○町田第一中学校 【中学校国語】

○町田第六小学校 【小学校算数】 ○町田第二中学校 【中学校数学】

※実践についてのお問い合わせは、上記パイロット校で受け付けています。

「 協 同 的 探 究 学 習 の 手 引 き 」

町 田 市 教 育 委 員 会 指 導 課

町田市学力向上推進委員会

2014 年 3 月作成)

参照

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