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クルマバッタモドキの染色体型とキアズマ頻度-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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香川生物 8‥17−18(1967) 17 クルマバッタモドキの染色体型とキアズマ頻度 横 内 婿 香川県立主基高等学校 昭和42年1月 9 日受領 直趨目昆虫の染色体研究に関しては多くの報告 がある著者ほクルマバッタモドキ(0βdα∼e祝8 infbrnalJis de Saussure)の染色体の形態と, そのキ’7■ズマ頻度について−観察する機会を得たので 報告するこの研究に用いた材料は高松席紫雲山で 採集した8個体で,その精巣を酢酸■7ルコールで固 足し酢酸カー・ミソおしつぶし法で染色したものであ る 精原綿鞄分裂中期では23個の染色体がみられ,そ のうち19個ほ棒状でのこりの4個ほ点状で,その配 置ほ核板の中央部に位置することが多い19個の棒 状染色体をその大きさでL,Ml,M2,の3グルー・ ブに区別することができる L染色体に属するもの ほ4個あり長大で,Mlに属するものは5個ありそ のうちの1個はⅩ色体である.Monma(1943)に・よ れほⅩ染色体を・この時期であきらかに示すことほ困 難であるとしているが,おしつぶし法に・よる場合ほ 染まり方に.特異性があり注意すれは区.別することが できる M2に属するものは10個あり,おのおのの 長さは連続的に.変化して−いる最少の点状の染色体 ほSで示し4個ある以上の4群の染色体の長さか 清原細胞分裂中期および減数分裂の各期で測定しそ の平均値を示すと第1表のように・なる.これらの点 から染色体の式を次のように決定した。 2n=23=4L+4Ml+Ⅹ+10M2+4S 第1衰 各時期の染色体の長さ(〟)* が全長にわたってゆるくよれあって−できた2価染色 体が核全体にひろがっているパキテン期では相同 染色体のよれあう度合が緊密に.なるため二重性がみ られないようであるこのことはつぎのデイブロテ ン初期?染争体の開離が,端部からおこることに・よ ってもたしかめられる そして端部は.しだいに.ひき はなされてY字型となり,柏倉する所はあきらかな キアズマを形成するこのためL,Ml,M2,染色 体は棒状部の1端または両端が開いて2本の腕をも つようになり,さらに.Lamp−bIuShの形状を示す ように.なるディプロテン後期でほ染色体内部の構 造があきらかに・なり,2価染色体は全体にわたり縦 裂を観察することができる(第2,4図)中期で は2価染色体はIing状を示すものが多くキアズ マの頻度と分布にほかなりの変異がある中期以後 ほ本種の染色体がすべてテロミティツクなため,第 2分裂中期までdyadはⅤ字型を示すのが特徴で あるこれらの点ほ前田(1956)がコバネイナゴで 観察している結果とほほ一致するものであるデイ ブロテン期以後でほキアズマはあきらかで,第2表 ほ小林(1949)がコバネイナゴ,ハネナガイナゴの キアズマ頻度を・しらべ報苦している様式にならっ て,デイブロテン期から中期までの各グル−ブの染 色体を100個ずつ観察してキ7■スマの数と頻度とを 示したものである L染色体でほ後期ディプロテン で5キアズマをもつものが観察した100個の染色体 のうらで3個,4キアズマをもつものが22個みられ た末端化係数の増加は中期ディプロテンからディ 1アキネンスにかけてが急激で,各期を通じての平均 は約0‖4である一 これに対してM染色体では3キ■7■ ズマをもつものが少数と,他は大部分が2および1 キ■アズマをもつものであり,時期が進むにつれて末 端化ほ完全に近くなるS染色体の平均キ■アズマ数 は1.18で第1分裂中期では末端化完全である.なお 第2表で示したように染色体の長さとキ7■スマ平均 数とは比例関係にあることがわかる *観察に適した各時期での10細胞の平均値を示す. つぎに減数分裂における染色体の行動について, シナプシスにあたる時期ではpolariyationまたは eontIaetionの現象ほみられず,相同1価染色体

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

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桃 内 婿 第2衷 染色体型とキアズマ矧空* 18 Ⅰ.染 色 体 巨M染色体(M−+M2) キ総 ア ズ 末仙刑キ 分 裂 期 マ数§ ア数⊆マ数  ̄

示扁㌃㌫言㌻「㌫

2.81 3.1フ 2.3() 2.03 32 1C6 140 153 後期デイブロテン ティアキネシス 第1分裂中期

1031∃ 431!2.5S

441】1.6910.65】471 422【1.18】0.89 *各グループの染色体を各分裂期について100個ずつ観察したものである

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・一÷ 二

欝l∼4図 クルマ/ミックモドキの染色体 1.精原紺泡の分裂中期.2.後期デイブロテン.3.第1図の説明図,図中の記号は染色体の4グル仙 プを示す,Ⅹ染色体ほMとMユの中間の大きさにあたる.4.第2図の説明図,図中のa,bはL染色体, C,dはMl染色体,e∼iほM2染色体,j,kはS染色体を示す.aは末端1胤 中間1個,介在キア ズマ1個をもつ,bは末端2佃,Cは介在2個.d,eは末端2個,f∼hほ・‡一間1個,iは末端2個, 中間1佃,jは介在2個,kほ末端2胤 中間1個のキアズマがおのおのみられる.X染色体ほ単純な棒 状を示す. 小林晴夫(1949).イナゴのキアズマ頻度について. 医学と生物学.15=177【180. 前脚威成(1956).染色体の接合と分離】】1.コバネ イナゴにおける二三観察結果.染色体27椚28: 987−990. 文 献

Monnla,E.(1943)AlくaユtユrOg・ram Study or】 eighteen sI)eCies ofJal〕aneSe Acrididae. J(川1・.ダαC.Scノよ.ガ‘0たん0′idoJ†7tp.ひ山九 Sβナ∴1〃.Zo仇 9:59−69.

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