• 検索結果がありません。

Keysight Technologies GPSレシーバ・テスト

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Keysight Technologies GPSレシーバ・テスト"

Copied!
18
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

ナビゲーション・メッセージ 25ページ/フレーム 37500ビット 12.5分 フレーム(ページ) 1500ビット 30秒 テレメトリ・ワード(TLM) 30ビット 0.6秒 サブフレーム1 サブフレーム3 サブフレーム4 サブフレーム5 サブフレーム2 300ビット 6秒 衛星クロック および ヘルス・データ エフェメリス エフェメリス アルマナック アルマナック の一部/ その他の データ ハンドオーバ・ワード(HOW) 30ビット 0.6秒 8ビット プ リ ア ン ブ ル パ リ テ ィ 予約 16ビット 6ビット 7ビット ID パ リ テ ィ TOW (Time of week) 16ビット 6ビット

Keysight Technologies

GPS

レシーバ・テスト

Application Note

(2)

目次

はじめに

...3

ナビゲーション信号

...3

GPS

テクノロジー

...4

アシスト型

GPS

A-GPS

...4

GPS

のテスト要件

...4

GPS

レシーバの基本

...4

GPS

アンテナ

...5

GPS

レシーバの検証

...5

GPS

衛星シミュレーション

...6

GPS

テストの種類

...7

TTFF

Time To First Fix

...7

GPS

信号発生器への

GPS

レシーバの接続

...9

外部接続がないレシーバ

...9

外部接続があるレシーバ

...9

代表的な

GPS

レシーバ・テスト

...10

TTFF

テスト

...11

位置精度(予測可能、再現可能、相対的)

...12

再捕捉時間

...12

感度

...12

干渉テスト

...13

マルチパス・テスト

...13

その他の誤差

...13

アンテナ・テスト

...13

N7609B

グローバル・ナビゲーション衛星システム用

Signal Studio

を使用した

GPS

レシーバ・テスト

...14

テストのセットアップ

...15

まとめ

...17

参考文献

...17

関連カタログ

...17

(3)

3

はじめに

GPSテクノロジーの普及とともに、 GPSレシーバのメーカ、OEMインテ グレータ、契約製造業者は、GPSレ シーバの性能を検証するために標準 テストの作成に努力しています。検 証手順には、正確な再現性を実現す るための制御された環境が必要です。 ほとんどの場合、アンテナで受信し た実際のGPS信号を使用する方法で は、このような環境は得られません。 ここでは、今日のGPSレシーバの検 証に用いられる代表的なGPSレシー バ・テストについて説明します。また、 再現性のある柔軟なテスト環境に必 要なGPS信号を出力できるリアルタ イムGPS信号シミュレーションとプ ラットフォームを紹介します。 GPSは、衛星を利用するテクノロジー です。複数の衛星(衛星コンスタレー ション)から送信されるナビゲーショ ン信号を利用して、ある時点での位 置を決定できます。現在、このコン スタレーションは、高度約20000 km で地球を周回する24基で基本となる アクティブ衛星から構成されていま す。各衛星は、12時間で地球を1周 します。コンスタレーションには何 個かの軌道上の予備衛星が含まれ、 どれかの衛星が故障した場合は代わ りにアクティブにされます。 GPSシステム(NAVSTARとも呼ばれ る)は、米国によって開発され、米国 国防総省が所有して運用しています。 最初の衛星が打ち上げられたのは 1978年であり、1994年までにコン スタレーションの24個の衛星すべて が使用可能になりました。衛星の平 均的な寿命は8∼12年程度なので、 古い衛星の後継として新しい衛星が 定期的に打ち上げられています。こ れまでにさまざまな拡張が行われ、 現在いくつかの新しいテクノロジー (新しい信号を含む)が計画中です。

ナビゲーション信号

現在のGPS衛星コンスタレーション では、各衛星がL1およびL2と呼ばれ る2種類のナビゲーション信号を送信 し て い ま す。L1信 号 の 周 波 数 は 1575.42 MHz、L2信 号 の 周 波 数 は 1227.60 MHzです。L2信号は暗号化 されていて、許可されたユーザ(通常 は軍事アプリケーション)だけが使用 できます。L2信号は、きわめて信頼 性の高い正確な時刻/位置決定ソ リューションを提供します。L1信号 は暗号化されてなく、全世界のユー ザが1日24時間、無料で登録するこ となく使用できます。GPSナビゲー ション信号は円偏波で送信されます。 図1を参照してください。 与えられた信号(L1またはL2)で、す べての衛星が同じ周波数で送信を行 います。信号は、各衛星が送信する 異なるコードによって識別されます。 これは、「コード・ドメイン多重アク セス」(CDMA)と呼ばれます。 2つの異なるコード・レートが使用さ れています。1つめのコードはC/A (Coarse Acquisition)コードと呼ば れ、コード・レートは1.023 MHzで、 1 msごとに繰り返されます。2つめ のコード・レートは10.23 MHzで、 P(Precise)コードと呼ばれ、1週間 ごとに繰り返されます。通常、Pコー ドはP(Y)と呼ばれるコードに暗号化 されます。各衛星には、C/Aコード とPコードのそれぞれに関して固有 のコード・シーケンスが割り当てら れています。これらのシーケンスは、 PRN(疑似ランダム)IDと呼ばれる番 号によって識別されます。 ナビゲーション信号は、正確なタイ ミング情報と、システム・ステータ ス、各衛星の軌道、衛星の状態など の情報を、GPSレシーバに伝送しま す。この情報を使用することで、レ シーバは各衛星までの距離を求め、 三角測量により位置と時刻を決定で きます。 ナビゲーション信号はかなり小さな パワーで送信されていて、海面での 最低レベルは約−155 dBmになりま す。建物の内部や木の下では、信号 レベルはさらに下がります。このよ うに信号レベルがきわめて低いため、 復元には大きな増幅とベースバンド 処理が必要です。 L1信号 L2信号 モジュロ2加算器 90° L1搬送波 1.57542 GHz L2搬送波 1.2276 GHz C/Aコード 1.023 MHz ナビゲーション・データ 50 Hz Pコード 10.23 MHz 変調器 図1. GPS信号の構造

(4)

GPS

テクノロジー

GPSレシーバが登場してからかなり の年月がたっていますが、初期の実 装は大きくて高価であり、多くの電 力を消費しました。このため、GPS アプリケーションは、ハイエンドの 商用アプリケーションか軍事アプリ ケーションに限られていました。 最近では、商用GPSレシーバのコス トが大幅に下がってきました。これ により、GPSレシーバ・テクノロジー が、ハンドヘルド・レシーバ、車載 レシーバ、携帯電話、その他のトラッ キング・デバイスなどの民生品で、 重要な役割を果たすようになってき ました。

アシスト型

GPS

A-GPS

A-GPSは、米国のFCC E911の要件 に基づき、携帯電話からの緊急通話 者の位置をすばやく特定することを 目的として開発されました。A-GPS を利用することにより、TTFF(Time To First Fix)測定を大幅に短縮し、 GPSレシーバが衛星を認識できるパ ワー・レベルを大きく引き下げるこ とができます。 A-GPSでは、携帯電話機が受信可能 な衛星を識別するための補助として、 基地局から「アシスタンス・データ」 が提供されます。携帯電話機は、衛 星をすばやく見つけて自分の位置を 計算できます。代表的なTTFFでは、 60秒から10秒以下にまで短縮されて います。 アシスタンス・データの送受信には、 2種類の方法があります。制御プレー ンとIPデータ・チャネル(ユーザ平面) です。

GPS

のテスト要件

GPSアプリケーションのユーザ体感 は、いくつかの要因に影響されます。 優れたユーザ体感を提供するGPSデ バイスはよく売れるので、メーカは レシーバを差別化する要因を求めて います。ユーザ体感を左右する代表 的な要因には、以下があります。 1) GPSデバイスをオンにしたとき、 レシーバの位置が判定されるまで にどのくらい時間がかかるか? 2)信号が弱いか劣化している場合で も、レシーバが自分の位置を判定 できるかどうか? 3)信号が中断してから回復した場 合、レシーバが回復して位置計算 を再開するまでにどのくらい時間 がかかるか? 4)計算された位置の精度。 もちろんその他にも、コスト、ユーザ・ インタフェース、ターン・バイ・ター ン・ナビゲーション、音声案内など のユーザにとって重要な要因もあり ますが、これらはGPSレシーバの性 能にはあまり依存しません。 商用または軍事アプリケーションに とって重要なGPS条件として、他に も以下のようなものがあります。 1)位置や時刻をどの程度正確に判定 できるか? 2)ソリューションの再現性はどの程 度か? 3)干渉やジャミングに対するレシー バの感度はどの程度か? 4)レシーバが自分の位置をどの程度 早く報告できるか(飛行機の中の ように、レシーバが高速で移動し ている場合)? ここから後では主に、民生用GPSア プリケーションのテストについて解 説します。

GPS

レシーバの基本

GPSユニットとは、上位レベルから 見ると、ナビゲーション信号を検出 するアンテナであり、ステータス、 位置、時刻を(何らかのI/Oポートま たは画面を介して)レポートする何ら かの出力を持っています。 GPSレシーバの代表的なブロック図 には、アンテナ、RFフロント・エン ド/ダウンコンバータ、ベースバン ド処理エレメント、計算エンジンが 存在します。これらのエレメントは、 きわめて小さい(1平方cm程度の)1つ のモジュールに統合されている場合 もあります。図2を参照してください。 図2. GPSレシーバのブロック図 LNA アクティブ・ アンテナ RFフロント エンド/ ダウン コンバータ ベースバンド 処理、相関器、 トラッキング 計算エンジン、 エラー予測、 補正 GPS レシーバ I/Oポート、 ディスプレイ、 ボタン

(5)

5

GPS

アンテナ

前述のように、地球表面で受信され るナビゲーション信号のパワーはき わめて小さくなります。ナビゲーショ ン信号を正確に復元するには、20∼ 30 dBの利得を持つアクティブ・ア ンテナが通常用いられます。アクティ ブ・アンテナに、レシーバに信号を 送信する同じケーブルを使用して、 レシーバからDC電圧が供給されま す。ほとんどの商用レシーバでは、 アンテナはレシーバ・ユニットに統 合されています。場合によっては、 外部アンテナ用のポートが用意され ていることもあります。

GPS

レシーバの検証

GPSレシーバをテストするには、ア ンテナを使用して無線信号を受信す る方法もあります。この手法はきわ めて現実的ですが、レシーバが受信 する信号が多種多様で再現性がない ため、限られた情報しか得られませ ん。しかも、遠い場所や高速移動な どの特別な条件でのテストには、か なりのコストと手間がかかります。 このような問題に対処するために、 GPS信号シミュレータが使用できま す。GPS信号シミュレータは、GPS レシーバが受信するはずの信号をモ デリングした出力信号を出力します。 これは、異なる時間遅延、ドップラ・ シフト、パワー・レベルを持つ多く の異なる衛星からの信号が混合され たものです。適切な信号がレシーバ に印加されると、レシーバは信号の 捕捉とトラッキングを実行し、ナビ ゲーション・ソリューション(位置決 定)を実現できます。 信号は、特定の時点での衛星の動き をモデリングすることにより作成さ れます。レシーバの位置(緯度、経度、 高度)が与えられると、レシーバ位置 まで伝搬したナビゲーション信号の 特性をモデリングして、信号発生器 により再現できます。このような特 性として、経路損失、大気の影響に よる歪みの他、信号が衛星トランス ミッタからレシーバ・アンテナまで 到着するまでに起きる相対論的効果 と経過時間の影響があります。 信号シミュレータで適切なモデルを 使用することにより、再現性のある 信号をGPSレシーバに印加して、さ まざまな条件、位置、時刻、移動状 態でレシーバがテストできます。

(6)

GPS

衛星シミュレーション

N5106A PXBシリーズユニバーサル 受信機テスタおよびN5182A MXG RFベクトル信号発生器と、N7609B グローバル・ナビゲーション衛星シ ステム(GNSS)用Signal Studioを組 み合わせることにより、GPSレシー バの包括的なテストに必要なGPS信 号を作成できます。N5106A PXBと N5182A MXGを組み合わせたものは、 高性能な汎用信号発生器であり、必要 なGPS信号だけでなく、Bluetooth®

無線LAN、LTE、WiMAX™ などの他 の無線規格の信号も作成できます。 N7609Bは、カスタムGPS信号を作 成できるソフトウェアであり、信頼 性と再現性の高い柔軟なGPSレシー バ・テストを実現します。 N7609Bには以下の機能があります。 – 15個の衛星のシミュレーション (シナリオと受信できる衛星の数に 依存) – 合 計24チ ャ ネ ル( 衛 星 + マ ル チ パス) – 個別チャネル・パワーのリアルタ イム調整 – 個別チャネルのリアルタイムでの オン/オフ – シナリオ作成機能(オプションRFP が必要) – 移 動GPSレ シ ー バ・ シ ミ ュ レ ー ション – 8チャネルで最大8時間のシナリオ 再生 – マルチパス信号機能 – シナリオ開始時刻の選択 – 静止テスト・モード - 個別チャネルのドップラ・シフ ト調整 - 個別チャネルの遅延調整 - 各チャネルの個別パワー制御 調整 – シナリオの作成と編集 - 各シナリオに対するA-GPSアシ スタンス・データ - 静止/移動GPSレシーバ用のシ ナリオ作成 - 電離層/対流圏のモデリング - シ ナ リ オ 作 成 の た め のNMEA データ入力 - シナリオ・エディタによるマル チパス・チャネルへのパワー、 遅延、ドップラ・オフセットの 適用 - 受信できる衛星の数を制御する 仰角マスク N5106A PXBプラットフォームの機 能 – リモート機能(PXBおよびN7609B を外部PCから制御) – 干渉テストのためのベースバンド 信号の加算(PXB用の追加ベースバ ンド・ジェネレータが必要) – マーカ出力 – AWGNのサポート(PXBにオプ ションN5106A-JFP校正済み AWGNが必要) – デジタルIQ出力(N5102Aデジタル 信号インタフェース・モジュール が必要) – アナログIQ出力 図3. N5106A PXBおよびN5182A MXG RF信号発生器

(7)

7

GPS

テストの種類

従来のレシーバ・テストでは通常、 特定のパワー、ノイズ、フェージング、 干渉条件でのビット・エラー・レー

ト(BER、FER、PER、BLER)を測定

します。GPSの場合は、レシーバは 信号のデジタル・コンテンツを復元 するだけでなく、信号の到着時刻を きわめて正確にトラッキングする必 要があります(同期)。 到着時刻の正確なトラッキングには、 信号のタイミングを慎重にトラッキン グすることが必要です。ほとんどの GPSレシーバでは、搬送波位相でト ラッキングされます。これは、レシー バとトランスミッタの間の搬送波の波 長の数(小数部分を含む)で表されま す。L1周波数では、これはC(光速)を 搬送波周波数F0=1,575,420,000 Hz で割った分解能になります。これは、 ns未満の分解能に相当します。 トラッキングを複雑にしているのは、 レシーバと各衛星との間の速度によ る相対論的効果です。この条件によ り、ドップラ・シフトと呼ばれる現 象が発生します。これは、レシーバ が受け取る信号の周波数が、相対速 度に依存する大きさだけずれること を意味します。したがって、レシー バは各衛星の信号のタイミングだけ でなく、各信号のドップラ・シフト もトラッキングする必要があります。 移動していないレシーバでは、ドッ プラ・シフトは±5,000 Hz程度にな ります。 しかも、GPS信号のデータ・レート は わ ず か50ビ ッ ト/sな の で、 1,000,000ビット内に1個のエラーの ビット・エラー・レートを95 %の信 頼度でテストするには、何百時間も テストする必要があります。この方 法は非現実的で、何か別の方法が必 要です。 さらに、GPSレシーバでは、データ・ ビットの復元が必要なのは、数時間 ごとに18秒といったごく短い時間だ けです。それ以外の時間は、レシー バは単に搬送波位相をトラッキング しています。 このため、実際には2つの感度レベル があります。データ復元のためのレ ベルと、トラッキングのためのレベ ルです。

TTFF

Time To First Fix

レシーバをオンにしたとき、レシー バは衛星信号を見つけるための動作 を行う必要があります。このプロセ スを捕捉と呼びます。その後、レシー バは信号をトラッキングし、位置を 計算します。レシーバをオンにして から最初の有効な位置決定が得られ る ま で の 時 間 を、TTFF(Time To First Fix)と呼びます。TTFFは、GPS レシーバのテストにおける重要なパ ラメータです。これは、できるだけ 早く位置を知りたいというユーザの 要望に直接関連するからです。 GPSレシーバのテストでは、ホット・ スタート、コールド・スタート、ウォー ム・スタートという用語がよく用い られます。これらの用語は、レシー バをオンにしたときにレシーバが利 用できるデータに関連したものです。 ほとんどのGPSレシーバは、不揮発 性メモリに時刻と衛星軌道の予測を 記憶しています。このようなレシー バをオンにすると、レシーバはアク ティブな衛星信号の探索を容易にす るための「ヒント」としてこのデー タを使用します。

(8)

図4. 衛星ナビゲーション・メッセージ

ホット・スタート

レシーバがオフになっていた時間が 短く(1∼2時間以内)、移動距離が 短い(100 m以下)場合は、レシーバ は衛星に関するかなり正確な情報を 持っていて、通常はこの情報を利用 して衛星信号を比較的高速に捕捉し て位置を計算できます。このシナリ オをホット・スタートと呼び、短時 間電源をオフにした場合や電池を交 換した場合などに生じます。

ウォーム・スタート

レシーバがもっと長い時間オフに なっていた場合、あるいはオフになっ ていた間にもっと長い距離を移動し た場合は、ウォーム・スタートが生 じます。ウォーム・スタートでは、 レシーバは時刻に関する(おおよそ の)データを持っていますが、自分の 位置に関しては何もわかりません。 ウォーム・スタートの必要条件の1つ は、レシーバが「アルマナック・デー タ」と呼ばれるものを持っているこ とです。 アルマナック・データは、衛星軌道 の長期的な予測であり、24時間以内 なら通常きわめて正確ですが、何日 か経つと次第に不正確になります。 一般的に、7日後には精度は大幅に低 下します。 アルマナック・データは各衛星から 送信されます。すべてのアルマナッ ク・データを受信するには、少なく とも1つの衛星からの有効な信号が約 15分続く必要があります。このデー タは数日間有効です。図4に衛星ナビ ゲーション・メッセージの概要を示 します。 ウォーム・スタート条件では、レシー バは信号を捕捉するためにより多く の作業を行う必要があるため、TTFF が長くなります。 ナビゲーション・メッセージ 25ページ/フレーム 37500ビット 12.5分 フレーム(ページ) 1500ビット 30秒 テレメトリ・ワード(TLM) 30ビット 0.6秒 サブフレーム1 サブフレーム3 サブフレーム4 サブフレーム5 サブフレーム2 300ビット 6秒 衛星クロック および ヘルス・データ エフェメリス エフェメリス アルマナック アルマナック の一部/ その他の データ ハンドオーバ・ワード(HOW) 30ビット 0.6秒 8ビット プ リ ア ン ブ ル パ リ テ ィ 予約 16ビット 6ビット 7ビット ID パ リ テ ィ TOW (Time of week) 16ビット 6ビット

(9)

9

コールド・スタート

現在の時刻や衛星の位置に関する データが全くない状態でGPSレシー バが立ち上がる場合のことを、コー ルド・スタート・モードと呼びます。 このモードでは、レシーバの最初の 仕事は衛星信号を捕捉することです。 このためには、使用可能なCDMAコー ドのそれぞれと、±5,000 Hzのドッ プラ・シフトの範囲内の周波数空間 の探索が必要です。これはかなり困 難なタスクであり、比較的振幅の大 きい信号と、長い時間が必要です。 古いレシーバでは、これに数分間か かる場合があります。最近のレシー バでは、10∼20秒程度に短縮され ています。 コールド・スタートでは、レシーバ は衛星の軌道に関する正確な情報(エ フェメリス・データと呼ばれる)を受 信するために、各衛星からの有効な データを最低18秒受信する必要があ ります。これが終わると、レシーバ は最初の位置決定の計算に十分な情 報を持つことになります。コールド・ スタート条件でのTTFFは通常、ホッ ト・スタート条件やウォーム・スター ト条件の場合よりも長くなります。 最近のレシーバでは、TTFFは1分以 内になっています。コールド・スター トTTFFは、GPSレシーバの重要なパ ラメータであり、GPSレシーバに関 して通常最初にテストされるパラ メータの1つです。

GPS

信号発生器への

GPS

レシーバの接続

GPSレシーバへの信号の印加には、 いくつかの問題があります。この要 因として以下があります。 1)レシーバに外部アンテナ接続がな い場合がある 2)レシーバへのRFパワーがきわめ て小さい 3)正確な測定のためには、レシーバ へのパワーが正確にわかっている 必要がある 4)レシーバはアクティブ・アンテナ 接続を持つ場合が多い 5)一部のレシーバは、内部接続と外 部接続を自動的に切り替える

外部接続がないレシーバ

外部接続がないレシーバの場合は、 放射信号を印加する必要があります。 これは、放射テストまたはOTA(無線) テストと呼ばれます。この場合は、 信号発生器をアンテナに接続し、レ シーバのアンテナに向けて信号を放 射します。放射信号は実際のGPS信 号と干渉する可能性があるため、こ の放射テストは干渉を防止する電波 暗室内で行う必要があります。 このシナリオには、他にも以下のよ うな問題があります。 1)アンテナへのパワーの校正が困難 2)外部アンテナは円偏波信号を想定 している:円偏波信号を出力する には、ヘリカル・アンテナまたは スタック型ダイポール・アンテナ を使用するのが最善 3)トランスミッタとレシーバ間の距 離は、「近傍界」結合を避けるため に、数波長以上であることが必要

外部接続が搭載のレシーバ

外部接続が搭載されたレシーバの場 合は、問題はいくらか少なくなりま す。このようなレシーバに対しては、 「伝導」テストを実行します。これは 信号を無線で放射する必要がありま せん。図5を参照してください。以下 のような理由で、通常は信号発生器 をレシーバに直接接続することはで きません。 1)ほとんどのGPSレシーバはアク ティブ・アンテナを想定していま す。すなわち、アンテナ・コネク タにDC電圧が供給されます。DC 電圧は信号発生器の損傷の原因と なるので、ブロックする必要があ ります。この目的のために市販の インラインDCブロッキング・デ バイスを使用できます。 2)また、一部のレシーバはDC電源 の消費電流を監視しています。消 費電流がない場合、アンテナが接 続されていないと判断します。こ のような場合、消費電流をシミュ レートするために、何らかの抵抗 負荷と、場合によっては直列イン ダクタを、信号ラインとグランド の間に入れる必要があります。レ シーバの要件によっては、カスタ ム・デバイスの作成が必要になる こともあります。 3)信号発生器は通常、必要な低レベ ル信号を直接作成することはでき ません。場合によっては、 −155 dBmの低レベル信号が必 要になることもあります。このよ うな場合には、外部アッテネータ を使用する必要があります。 信号発生器へのレシーバの接続: 共通 放射テストでも伝導テストでも、再 現性のある有意な結果を得るには、 レシーバに供給するパワーを注意深 く校正する必要があります。8個のア クティブ衛星からの代表的な信号で は、レシーバに供給される正味パワー は、−125∼−150 dBmの範囲です。

(10)

図5. 代表的なGPSレシーバ・テストのセットアップ

代表的な

GPS

レシーバ・テスト

GPSレシーバに対する代表的なテス トを以下に示します。これらのテス トはすべてのレシーバに対して実行 されるわけではなく、デザイン検証 の段階でのみ使用されるテストもあ ります。また、一部のテストは、レシー バの応答が特定のパラメータに適合 するかどうかを判定するために製造 レベルで行われます。 最も一般的なテストは、コールド・ スタートTTFFと位置精度です。この 他に一般的になりつつあるテストと して、感度とマルチパス・テストが あります。これらはTTFFと位置精度 をベースにしたものです。 これらすべてのテストに共通する注 意点は、衛星の特定の位置と動きに 影響されることです。すなわち、テ ストを正確に同じ時刻と同じシナリ オで繰り返さないと、結果が変化す る場合があります。さらに、このよ うな「再現性のある」数値は、レシー バの一般的な性能を表現しない可能 性があります。代表的な測定を、い くつかの異なる開始時刻、日付、位 置で行う必要があります。これらの 測定値を平均することにより、意味 のある値が得られます。 50 dBアッテネータ DCブロック PCとUSBで接続 RF出力 GPS レシーバ

(11)

11

TTFF

テスト

1. コールド・スタートTTFF このテストでは、最初にレシーバを コールド・スタート状態にします。 通常はこのために、テスト接続を行っ てレシーバにコマンドを送ります。 その後、かなり強い信号を送信しま す。レシーバが最初に位置決定に成 功するまでの時間を記録します。最 新のチップ・セットでの代表値は、 40∼50秒程度です。これはおそら く、GPSレシーバに対して最も多く 実行されるテストです。このテスト は通常、さまざまな条件で繰り返し 実行され、結果が平均されます。 コールド・スタートTTFFの時間は、 シナリオとその時刻によって異なる 可能性があります。これは、衛星の 数と位置がシナリオによって、ある いは場合によっては同じシナリオの 異なる時刻によっても変わる可能性 があるからです。最も再現性の高い 結果を得るには、TTFF測定を同じシ ナリオの同じ時刻に実行します。た だし、この再現性のある時刻はすべ てのシナリオに対応しない場合があ ります。 デザイン評価テスト(評価、デザイン 検証)では通常、異なる位置で数百回 のコールド・スタートTTFFテストを 実行します。 製造変動テストでは通常、同じ時刻、 同じシナリオ(各テストで同じ時刻 にシナリオを再スタート)でコール ド・スタートTTFFテストを数回実行 します。 2. ウォーム・スタートTTFF ウォーム・スタートTTFFテストは、 コールド・スタートTTFFテストほど 使用される頻度は高くありません。 こ の テ ス ト は 通 常、 レ シ ー バ に 「ウォーム・スタート」コマンドを送 信することによって実行されます。 このテストが困難なのは、レシーバ が完全なアルマナック・データを受 信できるように、レシーバを約15分 間シナリオに基づいて動作させてお く必要があることです。 その他の特性は、コールド・スター トTTFFテストの場合とほぼ同じで す。このテストを同じシナリオ時刻 (シナリオの開始から約15分)で繰り 返す場合は、信号発生器がシナリオ の開始後15分で再スタートできない と、長い時間がかかります。 3. ホット・スタートTTFF ホット・スタート・テストは、コール ド・スタートTTFFテストほど一般的 ではありませんが、ウォーム・スター ト・テストよりはやや使用頻度が高い かもしれません。このテストは通常、 レシーバに「ホット・スタート」コマ ンドを送信することによって実行され ます。このテストが困難なのは、レシー バが完全なアルマナック・データを受 信できるように、レシーバを約15分 間シナリオに基づいて動作させておく 必要があることです。 その他の特性は、コールド・スター トTTFFテストの場合とほぼ同じで す。このテストを同じシナリオ時刻 (シナリオの開始から約15分)で繰り 返す場合は、信号発生器が「タイム・ ワープ」してシナリオの開始後15分 で再スタートできないと、長い時間 がかかります。

(12)

位置精度

(予測可能、再現可能、相対的)

位置精度とは、再現性と精度の両方 で、目的の位置にできるだけ近い位 置決定を行う能力のことです。位置 精度テストには、以下のようないく つかの種類があります。 1. 相対位置精度テストは、同じ位置 でのコールド/ウォーム/ホッ ト・スタート・テストで得られた 位置情報を比較して、その間の差 を求めます。差が小さい場合、レ シーバは相対的に正確な位置決 定が行えることになります。これ は、同じレシーバを使って同じ場 所に戻りたい場合には便利です が、経度/緯度/高度の値が実際 の位置にどの程度近いかはわか りません。 2. 絶対位置精度テストは、コールド /ウォーム/ホット・スタート・ テストで得られた位置情報を比較 するとともに、その位置決定とシ ナリオで用意されている理想位置 とを比較して、その差を求めます。 3. 移動(ダイナミック)位置精度テス トは、上記の精度テストを実行し ながら、レシーバの移動をシミュ レートするシナリオを使用します。

再捕捉時間

このテストでは、信号を短時間だけ 大幅に減衰させるか中断した後で回 復させるシナリオで、レシーバの性 能を評価します。このような例とし て、自動車がトンネルや厚く茂った 木の下を通る場合があります。この ような場合は、レシーバは一時的に ほとんどまたはすべての衛星をト ラッキングできなくなりますが、信 号を受信可能になれば再び捕捉(ト ラッキング)する必要があります。こ のシナリオをシミュレートするに は、信号発生器のパワーを短時間だ け下げるかオフにしてから、シナリ オを再スタートせずにパワーを復元 します。 関連するテストとして、衛星の一部 だけの信号を中断するテストがあり ます。このような例として、自動車 がビルや丘の陰を通ることによって、 空の一部からの信号が一時的にブ ロックされる場合があります。 このテストの結果は通常、最小感度 レベルより上(良好な信号条件)の信 号と比較されます。

感度

GPSレシーバには実際には2つの異 なる感度レベルがあります。捕捉感 度とトラッキング感度です。 捕捉感度 捕捉感度とは、レシーバが指定され たタイムフレーム内でコールド・ス タートTTFFに成功する最小信号レベ ルです。信号捕捉プロセス中は、時 間同期が不明なので、トラッキング・ プロセス中よりも信号レベルが高い 必要があります。100秒以内にコー ルド・スタートTTFFに成功する最小 パワー・レベルと同じとされる場合 があります。 捕捉感度テストの例として、単一衛 星感度テストがあります。このテス トでは、既知の振幅と静的ドップラ・ シフトを持つ信号をレシーバに印加 します。レシーバのコールド・スター トを実行し、捕捉までの時間を測定 します。次に、レシーバが信号を捕 捉できなくなるまで信号レベルを下 げていきます。 このテストをいくつかの異なるドッ プラ・シフトで繰り返すことにより、 さまざまなドップラ・シフトでのパ ワーと捕捉時間の関係を示す曲線を 作成できます。これらの曲線を使用 して、さまざまなドップラ条件での レシーバの捕捉感度を評価できます。 トラッキング感度 トラッキング感度とは、レシーバが 指定された精度範囲内の位置決定を 維持できる最小信号レベルです。こ れは通常、捕捉感度レベルよりもか なり低くなります。信号レベルを下 げていくと、レシーバがナビゲーショ ン・メッセージ・データ・ストリー ムを復元する能力が低下し、ビット・ エラーが発生します。しかし、ドッ プラ周波数と信号のタイミングがわ かっているので、トラッキング・ルー プは引き続き正常に動作します。信 号レベルをさらに下げていくと、ノ イズが大きくなり、ある時点でトラッ キング・ループにノイズが入り込み、 時間/周波数同期が悪化します。こ の状態から、位置決定の精度に影響 が発生し始めます。さらに信号レベ ルを下げていくと、システムは次第 に衛星をトラッキングする能力 を 失っていき、ついにレシーバが位置 決定を計算できなくなります。 一般的に、トラッキング感度は、特 定の位置精度を維持できる最小パ ワーとして測定されます。この測定 もシナリオとその時刻に大きく依存 するため、意味のある結果を得るに は、異なるシナリオの異なる時刻で 実行した多くのテスト結果を平均す る必要があります。

(13)

13

干渉テスト

干渉は、GPSレシーバに影響を与え る一般的な問題です。干渉の原因と して、RFI、強い帯域外信号によるレ シーバ感度低下、意図的なジャミン グ送信、意図的ななりすまし送信な どがあります。 干渉テストは、何らかの干渉信号を 追加した状態で位置精度やTTFFな ど、これまでに説明したテストを実 行するメタテストの一種です。

マルチパス・テスト

場合によっては、1つの衛星からの信 号が複数の経路を通ってレシーバに 到着することがあります。1つの経路 は通常、衛星からの見通し線である 直接経路です。他の経路は、同じ信 号が建物や山などの障害物で反射さ れることによって生じます。 マルチパスが問題となるのは、レシー バとトランスミッタとの距離が経路 ごとに異なるため、信号のレシーバ への到着時刻が経路ごとに異なるか らです。反射によって生じる長い経 路を通った信号は、直接経路を通っ た信号よりも遅れてレシーバに到着 します。 マルチパスによってレシーバに生じ る 問 題 と し て、 位 置 精 度 の 低 下、 TTFFの悪化、再捕捉時間の悪化など があります。マルチパス・テストは メタテストの一種です。GPS信号シ ミュレータによる1つまたは複数の衛 星のマルチパス・シミュレーション を追加した状態で、これまでに説明 したテストを実行します。

その他の誤差

電離層または対流圏での大気の状態 によっても、到着時刻や信号強度の 誤差が生じる場合があります。これ らの誤差は通常、位置精度の低下に つながります。

アンテナ・テスト

現実には理想的なアンテナは存在し ないので、実際のアンテナの応答パ ターンは等方性ではありません。す なわち、同じ信号が空の異なる点か らアンテナに到着した場合、レシー バのフロント・エンドに印加される 信号の強度や位相が異なる可能性が あります。 一部のGPS信号シミュレータでは、 ユーザが入力したアンテナ応答パ ターンに基づいて衛星からの信号強 度を変更することにより、伝導テス トでこの状況をシミュレートできま す。これも、これまでに説明したテ ストをさまざまなアンテナ・パター ンで繰り返すメタテストです。

(14)

N7609B

グローバル・

ナビゲーション衛星システム用

Signal Studio

を使用した

GPS

レシーバ・テスト

前 述 の よ う に、N7609BをN5106A PXBおよびN5182 MXGと組み合わ せることにより、GPSレシーバのテ ストに必要なGPS信号を作成できま す。GPS衛星信号の作成に関して、 N7609Bには以下の利点があります。 – GPS信号シミュレーションの信頼 性と再現性 – 標準GPSレシーバ・テストを実行 する能力

– TTFF(Time to First Fix)

– コールド/ウォーム/ ホット・スタート条件 – 位置精度 - 相対位置精度 - 絶対位置精度 - 移動レシーバ精度 - 衛星トラッキング精度 – 感度 - 捕捉感度 - トラッキング感度 - 干渉テスト(第2 RF信号源 が必要) - 再捕捉時間 – 柔軟な標準GPSレシーバ・テスト の設定 – 固定または移動GPSレシーバ 条件 – マルチパス信号の導入 – 受信できる衛星の数の調整 – リアルタイムでの衛星チャネル のオン/オフ機能 – リアルタイムでの衛星チャネ ル・パワーの調整機能 – 電離層/対流圏モデリング機能 – シナリオ再生の開始時刻を特定 のタイムフレームに調整可能 – カスタム・シナリオ作成機能 – 固定または移動GPSシナリオ – 移動GPSレシーバ・シナリオの ためのNMEA入力モード – マルチパス作成やその他の信号 劣化条件のためのシナリオ編集 機能 – ドップラ・シフト、パワー、遅延 設定を変化させながら、任意の衛 星PRNに対するGPSトラッキング 機能をテスト可能(静止テスト・ モード) – 8960に よ るA-GPSテ ス ト・ ソ リューションとの統合が可能 – 追加の無線テスト信号を作成可能

(15)

15

テストのセットアップ

これらの例のテスト・セットアップ を図5に示します。テスト・シナリオ の 作 成 はN7609B、 リ ア ル タ イ ム GPS信号の作成はN5106A PXB、RF ア ッ プ コ ン バ ー ジ ョ ン はN5182A MXGで行われています。 ここで紹介するテストで使用している GPSレシーバは、u-blox AGのu-blox EVK-5P評価キットとU-centerソフト ウェアです。 基本的なTTFF、感度、位置精度の結 果は、図6に示すように、代表的な GPSレシーバ評価ソフトウェアから 得られます。この図では、TTFFの計 算、計算結果の位置の表示(緯度、経 度、高度)、衛星の識別、各衛星の C/No(dB-Hz)が表示されています。 TTFF計算に関しては、ウォーム/ コールド/ホット・スタート条件は、 GPSレシーバの操作により作成でき ます。これは、レシーバに対して直 接コマンドを送って必要な状態に設 定するか、GPSレシーバを特定の時 間だけオフにすることによって実現 できます。感度テストは、GPSレシー バがGPS信号からの位置決定を実現 して維持できる能力から求められま す。この感度を測定するには、シナ リオの再生時間中に、GPS信号の全 RFパワー・レベルと、個々の衛星の パワー・レベルを変化させます。こ れ は、N7609Bの ユ ー ザ・ イ ン タ フェースからシナリオを再生しなが ら、リアルタイムで行えます。位置 精度もGPSレシーバから求められま す。位置決定(通常は経度、緯度、高 度 の 情 報 )を 地 球 中 心、 地 球 固 定 (ECEF)直交座標に変換することによ り、GPSレシーバ位置のシミュレー ション値と計算値を比較して評価で きます。 これらの基本テストに使用する信号 は、図7に示すように、N7609Bのユー ザ・インタフェースを使用して簡単 に設定できます。 図6. U-centerソフトウェア(u-bloxからの書面による許可に基づいて掲載) 図7. N7609BのGPS設定タブ 衛星の向き 衛星の識別 位置計算 TTFF(Time To First Fix) C/No比

(16)

ダイナミック(移動)GPSレシーバ・ シナリオも、GPSレシーバの評価に おいて重要です。図8に示すのは、半 径1 kmの円形の経路を時速100 km で 移 動 す るGPSレ シ ー バ が、 N7609Bで作成した信号をトラッキ ングしている様子です。 GPSレシーバの性能を十分に評価し て検証するには、GPSテスト信号に 信号劣化を追加する必要があります。 マルチパス信号、受信できる衛星の 数(木や高い建物などの障害物による 受信できる衛星の数の減少)、衛星の パワー・レベルの変動、電離層/対 流 圏 で の 減 衰 な ど の 信 号 劣 化 を、 GPS信号に導入する必要があります。 この機能は、信号劣化の精度の再現 性と信頼性を考慮する必要がありま す。 N7609Bには、このようなカスタム・ シナリオを作成する機能があります。 シナリオ・ジェネレータに位置、日付、 時刻を与えることにより、その時点 で存在したGPS信号を作成できます。 前述の移動GPSレシーバ・シナリオ も、過去のGPSレシーバ・テストで 収集されたNMEA(GGAフォーマッ ト)出力ファイルを入力することに よって作成できます。電離層/対流 圏モデルや、選択した仰角に基づい て受信できる衛星の数を選択する仰 角マスクをオンにできます。 N7609Bの強力な機能の1つとして、 シナリオの編集があります。シナリオ を作成した後、マルチパス信号を付加 したり、測定のチャネルにパワー・オ フセットを加えたり、チャネルを削除 したり、選択したシナリオの長さを短 縮したり、すべての衛星のパワー・レ ベルを等化したりする変更を加えるこ とができます。この編集機能のユーザ・ インタフェースを図9に示します。簡 潔なグラフィカル表示で編集内容を把 握し、シナリオに対して行われた変更 を一覧表示できます。図10を参照し てください。 図8. 移動GPSレシーバ・シナリオ 図9. シナリオ編集のためのN7609Bユーザ・インタフェース

現在位置

(17)

17

まとめ

ここでは、GPSレシーバの検証に用 いられる基本的なテストを説明しま した。基本的なテストの種類はわず か(TIFF、感度、位置精度)ですが、 GPS信号の変動と信号劣化の導入に より、GPSレシーバの完全な機能検 証に必要なテストの種類が大幅に増 加します。これらの信号を高い信頼 性と再現性で作成するには、RF GPS シミュレータが必要です。シミュレー タは、実環境のシナリオをシミュレー トできるとともに、柔軟なテスト信 号作成のためにリアルタイム信号発 生機能を備えている必要があります。 Keysight N7609B GNSS用Signal Studioと、N5106A PXBお よ び N5182A MXGの組み合わせたもの は、この機能を備えています。PXB/ MXGは汎用のプラットフォームであ り、GPSだけでなく他の無線規格用 のテスト信号も作成できます。

参考文献

ION STD 101:Recommended Test Procedures for GPS Receivers, Revision C, Institute of Navigation, 1997 (ISBN: 0936406046)

関連カタログ

Keysight E4438C ESGベクトル信号 発生器Configuration Guide、 カタログ番号5988-4085JA Keysight GPSパーソナリティ: E4438C ESGベクトル信号発生器オ プション409 Product Overview、 カタログ番号5988-6256JA

Keysight N5106A PXB Baseband Generator and Channel Emulator Data Sheet、

カタログ番号5989-8971EN

Keysight N5182A MXG and N5162A MXG ATE Vector Signal Generators Data Sheet、

カタログ番号5989-5261EN 詳細については、下記を参照してく ださい。 www.keysight.co.jp/find/N7609B www.keysight.co.jp/find/E4438C-409 www.keysight.co.jp/find/agps www.keysight.co.jp/find/E4438C www.keysight.co.jp/find/N5106A www.keysight.co.jp/find/N5182A 図10. N7609Bでの編集済みシナリオのグラフィカル概要

(18)

BluetoothおよびBluetoothロゴは、Bluetooth SIGの登録商標で、キーサイト・テクノロジーに ライセンスされています。

WiMAX、Mobile WiMAX、WiMAX Forum、WiMAX Forumロゴ、WiMAX Forum Certified、 WiMAX Forum Certifiedロゴは、WiMAX Forumの登録商標です。

18 | Keysight | GPSレシーバ・テスト - Application Note

© Keysight Technologies, 2010 - 2015 Published in Japan, January 6, 2015 5990-4943JAJP

参照

関連したドキュメント

1 か月無料のサブスクリプションを取得するには、最初に Silhouette Design Store

テストが成功しなかった場合、ダイアログボックスが表示され、 Alienware Command Center の推奨設定を確認するように求め

本時は、「どのクラスが一番、テスト前の学習を頑張ったか」という課題を解決する際、その判断の根

次に、第 2 部は、スキーマ療法による認知の修正を目指したプログラムとな

Q-Flash Plus では、システムの電源が切れているとき(S5シャットダウン状態)に BIOS を更新する ことができます。最新の BIOS を USB

行ない難いことを当然予想している制度であり︑

夫婦間のこれらの関係の破綻状態とに比例したかたちで分担額

既にこめっこでは、 「日本手話文法理解テスト」と「質問応答関係検査」は行 っています。 2020 年には 15 名、