2018 年 3 月 1 日 JICA ヨルダン事務所
ボランティア赴任前留意事項
■青年海外協力隊(長期)
■青年海外協力隊(短期)
■シニア海外ボランティア(長期)
■シニア海外ボランティア(短期)
※本資料に記載の情報は、作成日現在のものであり、その後状況が変化している場合があります。 記載内容については正確を期していますが、万が一誤りがあった場合にはJICAは責任を負いか ねますのでご了承ください。 ※本資料はJICAボランティアを対象としたものであり、その他の方には該当しない情報も含ま れている可能性があることをご承知おきください。目次
1. 携行荷物について (1) 赴任時に必ず持参するもの 2. 別送荷物について (1)郵送等の利用について (2)通関情報について 3. 通信状況について (1)パソコンの普及状況(現地で購入可能なPCの機種・価格、プロバイダ、E-mail の 利用状況など) (2)固定電話、携帯電話の普及状況 4. 現金の持ち込み等について (1)現金持込にかかる注意 (2)両替状況 (3)赴任時に用意することが望ましい金額について 5. 治安状況について 6. 交通事情について 7. 医療事情について 8. 問合わせ先 9. 車の運転について(シニア海外ボランティア)) 10. その他1.携行荷物について (1)赴任時に必ず持参するもの ○到着後すぐ使用する身の回り品、機材、教材は赴任時に携行品として持参して下さい。 ・常備薬等(別に送った場合は、当国薬事局の検閲や証明などで引き取りに手間取ること があります。) ・パソコン(郵送では税金がかかり破損の可能性もあります。) ・JICA ボランティアハンドブック ・海外交通安全ハンドブック ・国際協力共済会 会員ハンドブック ・健康診断のしおり(シニア海外ボランティアのみ) ・予防接種のご案内(シニア海外ボランティアのみ) (生活必需品・食材・家電製品等) 首都アンマンには大型スーパーのほか巨大なショッピングモールもあります。食材につ いては、米・しょうゆもスーパーのほか個人商店でも購入可能です。地方都市でも日用品 や食料は市内の商店で不自由なく手に入りますが、しょうゆ以外の日本食材は入手困難で す。家電製品は、最新式の日本製品でなければ、ほぼ全ての製品が日本と同程度の価格で 入手できます。 (衣服) ヨルダンは日本と同じように四季があるので、東京を基準にしてオールシーズンのもの を準備する必要があります。服装については、外国人でも女性は肌を露出するもの(特に 首回り、足)、体にピッタリしたものは避けることが基本です。夏でも女性は長袖~七分袖、 長ズボン(地方によってはヒジャブ[スカーフ]で髪を覆う)、男性も長ズボンをはきます。 また、アジア人蔑視の傾向があるので、特にアンマンでは労働者に見えたり、貧相に見え る服装はしないで下さい(例えば、よれよれの服や汚れた服、破れた靴など)。 乾季(5 月~10 月)は夏にあたり気温が上昇(40℃程度)しますが、乾燥しているので 日本の夏よりも過ごしやすいです。日差しが強いので帽子、サングラス、日焼けどめの使 用をお勧めします。雨季(11 月~4 月)は雨が多く、雪が降ることもありますので、防寒 用の衣類・長靴も必須です。道路は穴や段差、障害物が多いので、歩きやすい靴を持参し て下さい。なお、衣服は全て現地で購入することもできます。ただし、小柄な方のサイズ のものは少ないようです(価格は日本と同じくらい)。 ○公式の場に出席することもありますので、ダークスーツまたはそれに準じる服を用意し て下さい(3 シーズン使えるものを 1 着)。女性はスカートではなくスラックスを準備して 下さい。 ○女性のノースリーブ、膝上丈のスカート、ショートパンツなどは一部のリゾート地以外 では着用できません。半袖も避けた方が無難です。
2.別送荷物について
(1)郵送等の利用について
○郵送:荷物の送り先住所は下記のとおりです。
宛名:ボランティア氏名(*氏名はローマ字で、忘れずに記入願います) 住所: C/O JICA JORDAN OFFICE
P.O.BOX 926355, AMMAN 11190, JORDAN Tel: 962 (6) 5858921 2 ㎏以上の荷物はアンマン中央郵便局での検閲および課税されることがあり、各自で郵 便局まで引き取りに行かなければなりません。また、荷物は持ち運びに便利なように、20kg 以下にして下さい。 2 ㎏以下(SMALL PACKET)については検閲がない場合が多く、スムーズに引き取りが できることがあります。ただし、厳密に2 ㎏を計量しているのではなく、担当者の裁量で 決まることが多いため、あくまで目安として下さい。 EMS>航空便>船便の順で料金が高くなりますが、到着は早くなります。EMS を利用す ると、1 週間~2 週間位で郵便局まで届きます。日本の郵便局では、私書箱宛の EMS は取 り扱わないと言われることもあるようですが、事務所宛の私書箱で問題なく届いています。 荷物の送り状には、荷物を追跡できる番号が記載されています。大切に保管し持参して ください。EMS の場合、日本郵便のホームページのサイトから配達状況を確認できます。 荷物発送では壊れにくい容器や厚手のダンボールを使用して下さい。電気製品、薬品、 酒、煙草などの絵が描かれているダンボールは使用しないほうが無難です。 荷物の送り状には、配達状況を確認できる問い合わせ番号が記載されています。荷物受 取に活用してください。 (2)通関情報について 関税は20kg ほどの荷物でおよそ 20~100JD ほどかかりますが、包装の解かれていない 新品とわかるものや、中古でも電気製品には非常に高額の関税がかかります。使い捨てコ ンタクトレンズなど数が多くなるものも注意が必要です。 3.通信状況について (1)パソコンの普及状況(現地で購入可能なPCの機種・価格、プロバイダ、E-mail の 利用状況など) ほとんどのパソコンは日本と同程度の価格で現地購入できますが、OS がアラビア語又 は英語ですので、パソコンは赴任時に携行してください。 インターネットについては、日本で使用しているパソコンをそのまま使用できます。経 費は契約内容により異なりますが、ADSL は月額 19~30JD、無線で 20~38JD 程度となっ ています。多くのパソコンがウイルスに感染しているので、ウイルス対策はしっかり行う ようにしてください。 なお、現在活動中のボランティア全員が、Eメールのアドレスを持ち、業務連絡用とし ても利用していますので、Eメールの環境整備を必ずお願いします。 (2)固定電話、携帯電話の普及状況 最近では固定電話よりも携帯電話が一般的です。携帯電話については、事務所からボラ ンティアの皆さんに緊急連絡用として貸与いたします。自宅で固定電話機を使用する場合
は、必要であれば事務所が希望者に貸与します。 4.現金の持ち込み等について (1)現金持込にかかる注意 現金の持ち込みに関して特に制限はありません。 (2)両替状況 空 港 及 び 市 内 に 両 替 所 が あ り 、 容 易 に 両 替 が 可 能 で す 。 公 定 換 金 率 は US$1=JD0.708(固定相場)です。日本円より US$の方が歓迎されます。T/C も利用可能 ですが、交換レートは現金より悪く、換金できる両替商も非常に限定されます。 (3)赴任時に用意することが望ましい金額について [長期 JV] 約 US$1,000 当座の生活にはUS$500 あれば十分ですが、電化製品等をすぐに購入するのであれば約 US$1,000 用意することが望ましいです。赴任後 1-2 週間以内には銀行口座を開設し、初 回の海外生活手当約3 ヶ月分が振り込まれます。 [長期 SV] 約 US$4,000 赴任後 1-2 週間以内には銀行口座を開設し初回の海外手当約 3 ヶ月分が振り込まれま すが、それまでの当座の生活費として約 US$2,000 を準備しておくことが望ましいです。 着任時にホテルに宿泊する場合、ホテル代は事務所が支払います。また、住居費について は、初回の住居費(*)は事務所から支払うことは可能です。ただ、稀に家主や不動産屋 が住居契約時に4 か月分以上の家賃前払いを要求することがありますので、念のため追加 分として約US$2,000 を持参することをお勧めします。なお、SV の家賃立て替え分につい ては、以後の定期送金で返済されます。 (*)赴任のタイミングにより支給額は2 か月分から 3 か月分の間で変動します。 [短期 JV、SV] 住居費は事務所が支払います。現地生活費については派遣前に日当として支給されます ので、それを米ドルで持参して下さい。ちなみに長期ボランティアの(2017 年 10 月現在) 現地生活費支給月額はJV が US$625、SV が US$1,250 となっています。なお、派遣期間 6 か月以上のボランティアの場合、6 か月以降の日当については後日、別途支払われます。 5.治安状況について 中東は、アラブ諸国とイスラエルとの紛争や、民族・宗教問題等複雑な要因が恒常的に 存在し、テロ・暴動・内乱・戦争等の緊急事態に発展する可能性の高い地域です。ヨルダ ンでは、過去の大きな事件だけでも以下の事案が報告されています。 ・2002 年 10 月、アンマン市内での米国外交官(USAID 職員)が射殺。 ・2005 年 10 月、アカバのミサイル攻撃。 ・2005 年 11 月、アンマンの複数ホテル(ラディソン SAS(現在のランドマークホテル)、 グランドハイヤット、デイズイン)で同時多発自爆テロ。 ・2006 年 9 月、アンマン市内の観光名所(ローマ円形劇場)にて外国人団体旅行者が銃撃 を受ける事件が発生。 ・2007 年 1 月、地方都市イルビッドで、治安当局の捜査過程で武装犯人と銃撃戦が発生。 ・2012 年 10 月、アンマン市内の複数施設をターゲットとした大規模なテロ行為が画策さ
れていたことが判明(当局の捜査対応結果、未遂)。 また近隣でも2011 年1月のチュニジアからはじまった「アラブの春」がエジプト騒乱や シリア紛争に波及しています。 更には、2016 年以降、以下の事案が立て続けに発生しています。 ・2016 年 3 月、イルビッドにて治安当局が指名手配中のイスラム過激派を摘発中に銃撃戦 が発生。 ・2016 年 6 月、バカアキャンプのヨルダン情報総局事務所がテロリストによって銃撃。 ・2016 年 10 月 16 日、ヨルダン北東部のシリア・イラク国境付近にあるルクバン難民キ ャンプで、自爆テロが発生。 ・2016 年 12 月 18 日、地方都市カラク近郊にて、治安当局の捜査中、武装犯人グループ が警官に向けて発砲しカラク市に向けて逃走。市内のカラク城に立て籠もり、治安当局と 銃撃戦となった。後日(12 月 20 日)、同件の更なる捜査過程で、カラク市郊外の別アジト にて別の武装犯人グループと当局との間で銃撃戦が発生。 ・2016 年 12 月 28 日、ペトラ遺跡付近(ショーバック。ペトラ遺跡から北北東に 25KM 地点)にて、不審者を捜査中の警官とアルジェリア人が銃撃戦となった。 ・2018 年 1 月、治安当局は IS シンパのテロ細胞 17 名を拘束しテロ計画を阻止と発表。 上記事案を踏まえると、ヨルダン国では、以前にもまして、安全管理に注意を払う必要 があります。また、事件の背景や理解を深めるため、赴任前に中東の現代史に目を通して おくことをお勧めします。 ■ 以下、防テロ・一般犯罪についての基本的な防犯対策を下記します。 1)テロ関連:防テロ対策の基本は、リスクの高い地域に近づかない事です。ヨルダン事 務所では別添のとおり行動規範を設けておりますので、ご参照願います。 2)一般犯罪:当国の一般犯罪は比較的少なく、殺人や傷害等の凶悪犯罪はまれです。し かし、最近の経済危機・物価上昇・パレスチナ治安情勢を背景に一般犯罪の増加傾向にあ ります。また、空き巣や置き引き、ひったくり、ホテルでの貴重品の盗難などが起こって いますので、注意が必要です。また、イスラム社会において日本人を含む外国人女性は非 常に目立ち、現地男性の中には異教徒の女性には何をしてもよいと誤解をしている者もい るため、女性に対する痴漢行為や性犯罪、色々な場所でのアジア人へのハラスメントが多 発しているので慎重な行動が必要です。 6.交通事情について ヨルダンの交通機関は発達しています。首都アンマンではタクシーやセルビス(乗合タ クシー)、路線バスの利用が一般的であり、都市間では路線バスとセルビスが手軽に利用で きます。また、長距離区間は専用の直通バスがあります。但し、バス・セルビスは夕刻に は便数が減ることや安全のために、移動は明るい時間帯にお願いします。また、アンマン 市内での路線バスは限定されているため、タクシーの利用が多くなりますが、タクシーを 利用すると割高になります。タクシードライバーによっては、高額な料金を請求してくる 場合があるので注意が必要です。当国での交通・運転マナーは非常に悪く、車優先となっ ているため、乗車中・歩行中に関わらず常に注意が必要です。また、近年の人口増加によ り都市部は常に激しい交通渋滞が発生しています。信号や横断歩道は殆ど無い為、道路横 断時には細心の注意が必要です。なお、ボランティアの単車・自転車の乗車は禁止してい
ます。 7.医療事情について ヨルダンには国公立と私立病院があり、医療機関の水準はアラブ諸国の中では比較的高 いと言えます。殊に、外国人が多く利用する私立病院では、先進国並みの設備が整ってお り、高度医療が提供されています。しかし、中東文化の特殊性や言語、慣習の違いにより、 邦人が想像する医療サービスとは大きな違いがある事、先進技術の存在が「医療の質」を 保証するものではない事に注意して下さい。 ヨルダン派遣中に継続的に内服および病気の経過観察を必要とされる方は、日本の受診 機関に相談し、現地での受診時に英語の診断書(Medical Report)の準備を行い、病気や 内服薬について説明できるようにしておくことをお勧めします。また、ヨルダンでは日本 とほぼ同様の薬が入手可能ですが、薬によっては入手が難しいものもある為、必要量を持 参することが望ましい。 また、歯科治療も可能ですが、治療費が高額であること、英語・アラビア語での受診が 困難なこと等から、可能な限り日本で治療を終えてから赴任されることをお勧めします。 ヨルダンは乾燥地帯ということもあり風土病は多くなく、マラリアやデング熱といった 熱帯特有の感染症は基本的にありません。罹りやすい疾患としては、A 型肝炎、腸チフス、 アメーバー赤痢、食中毒、寄生虫による下痢症といった経口感染症があります。 その他の特徴としては、風邪やインフルエンザ、咽頭炎などの上気道感染、1 月下旬か ら5 月頃までは、アーモンドやオリーブ、スギ花粉などによる花粉症がある他、特に夏は 強い日差しや乾燥による脱水症に注意が必要です。また湿布薬や目薬、虫除け、かゆみ止 めは持参するとよいでしょう。特にダニによる虫刺されは激しいかゆみを伴うため、強め のかゆみ止めを準備しておくとよいでしょう。 8.問合わせ先 任国での活動に関する質問は、以下のボランティア調整員のアドレス宛にメールでお問 い合せください。 ※長期ボランティアの方は、お問い合わせは派遣前訓練が開始してから行ってください。 ※活動に関わる内容以外の質問はお控えください。 Komura.Koji@jica.go.jp 9.車の運転について(シニア海外ボランティア) ヨルダンは運転マナーも含め、交通事情が非常に悪く、交通事故が頻発しています。車 も日本とは逆の左ハンドルです。過去にシニア海外ボランティア(SV)の死亡事故等によ り多くの犠牲者が出ていることに鑑み、自動車の保有はもとより運転そのものを控えてい ただくようお願いしています。近年車を運転されるSV の方はおらず、SV の方の交通事故 被害の事例もありません。ヨルダンでは公共交通機関が発達しており、アンマン市内では 路線バスやタクシーが利用できますし、都市間でも路線バスや乗合タクシーが手軽に利用 できますので、移動に際してはこれらの交通手段を利用して頂きますようお願い致します。 10.その他 (住居について) 住居は、①配属先が提供する場合、②民間の住宅を賃貸する場合があります。①の場合 は、安全上に問題が無い限り、配属先に一任しますが、②の場合、赴任時(初回)は事務
所が住居探しをサポートします。但し、自己都合による二回目以降の引越し(住居探し) に関しては、原則としてボランティア本人が行います。 (食について) 都市部ではアラブ料理、中華料理、西洋料理レストランや各種ファストフード店があり ます。アンマンには日本食レストランもありますが高額です。地方では、女性一人での外 食店利用は好ましくないとされています。 (電圧・プラグタイプについて) 電圧は220V。周波数は 50Hz。プラグはCタイプが最も多いが、BやBFタイプも使わ れており、違うタイプのコンセントが混在しています。但し、各種プラグタイプに適合す るアダプターは現地でも購入できます。 以下は自炊をする場合の参考にして下さい。 ○炊飯器:現地で日本製のものとは若干機能が異なりますが、中国製・ヨーロッパ製を購 入することは可能です。 ○食材/調味料 アンマンでは高額ですが日本食材を多少みかけるようになりました。ただし、地方では 日本食材の入手は困難です。以下に挙げるのはアンマン市内の例です。 ないもの:味噌、もち、キムチの素、粉末だしの素、つゆの素、みりん、日本的なカレ ールー、七味、日本茶、こんにゃくなど あるもの:しょうゆ、ワサビ、豆板醤、酢(ビネガー)、鷹のつめ、乾燥椎茸、ごま油、 とうふ、米、乾麺、カレー用香辛料各種、海苔など 野菜:季節によっては種類が少ない時もありますが、一般的に野菜・ 果物は豊富です。菜っ葉類は種類が少ないですが、冬になるとダイコン、ハクサイが店頭 に並ぶこともあります。 肉/魚:牛肉、羊肉、鶏肉があり、アンマンでは豚肉、豚加工品も手に入ります。魚は 種類が少ないですが、鮮魚冷凍共にあります。えび、いかもあります。 以上