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第2次

やまがた6次産業化戦略推進ビジョン

やまがた6次産業化戦略推進本部

平成29年3月

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目 次

第1章 戦略について

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  1 策 定 趣 旨  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1   (1)6次産業化戦略の策定趣旨  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1   (2)6次産業化とは  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  2 位 置 づ け  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2  3 計 画 期 間  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2  4 進 行 管 理  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

第2章 6次産業化に係る現状と課題

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3  1 農林水産業を取り巻く現状  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3   (1)「食」の現状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3   (2)本県農林水産業の現状  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4   (3)本県農林水産業に関わる情勢  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6  2 食品製造業等を取り巻く現状  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7   (1)県内食品製造業等の現状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7  3 これまでの取組と成果  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8  4 6次産業化の推進に向けた課題  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10   (1)農林漁業者による6次産業化の取組  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10   (2)農林漁業者と食品製造業者等との連携 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10   (3)地域の多様な主体の連携 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11   (4)農を起点とした交流人口の拡大 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11   (5)6次産業化に取り組む事業者に対する支援体制  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11

第3章 6次産業化推進のための戦略・施策

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 ○『「食産業王国やまがた」の実現』に向けた6次産業化の目指す姿  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 ○戦略において重視する3つの視点  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 ○戦略・施策の構成  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12  1 農林漁業者自らの6次産業化  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13   (1)農林漁業者による取組への支援 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13   (2)スモールビジネス創出への支援 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14  2 農林漁業者と食品製造業者等との連携による6次産業化  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15   (1)農林漁業者と食品製造業者等とのマッチング強化  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15   (2)食品製造業者等の商品開発力の強化  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16   (3)6次産業化商品等の販路開拓・拡大  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

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 3 地域の6次産業化  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18   (1)元気な地域づくりへの支援  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18   (2)市町村等を核とした地域内連携の推進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18   (3)アグリランドの創出  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19  4 「農」と「食」による観光交流の拡大  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20   (1)農業を起点とした地域資源の活用  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20   (2)観光と連携した受入態勢の整備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20   (3)交流拡大につながる商品開発の促進  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21  5 6次産業化の推進基盤の確立  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22   (1)担い手となる人材の育成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22   (2)6次産業化支援機関の機能強化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22   (3)試験研究機関の機能強化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23   (4)農林水産物の安定生産・安定供給体制の整備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23   (5)安全・安心な商品提供のための支援  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24   (6)事業資金確保への支援  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 ○村山地域の取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 ○最上地域の取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 ○置賜地域の取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 ○庄内地域の取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28

第4章 成果指標(平成32年)

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29

第5章 6次産業化の推進体制と各主体の役割

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30  1 推 進 体 制  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30  2 各主体の役割  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32 (資料編)  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 (附録)やまがた6次産業化戦略推進本部設置要綱  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37

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第1章 戦略について

1 策 定 趣 旨

 (1) 6次産業化戦略の策定趣旨

 本県は全国有数の食料供給県として、農林水産業を基盤産業と位置づけ、「農林漁業者の所 得向上」や「雇用の創出」に向け、生産基盤の確立や付加価値向上への取組等への支援により、 農林水産業の振興に取り組んでまいりました。  中でも、本県の豊かな農林水産資源を活用した6次産業化の取組は、農林漁業者や食品製造 業者等をはじめとする多様な主体それぞれの創意工夫と相互の連携により、魅力ある商品開発 やサービスの提供につながり、農林水産物※1の利用拡大と付加価値の向上を通して、本県食産 業※2の発展に大きく寄与してきました。さらに、6次産業化に取り組む農林漁業者等のやりが い、生きがいを生み出し、失われつつある地域の活力やコミュニティの再生にも貢献しています。  一方、農林漁業者の高齢化と減少、人口減少社会の到来による国内消費市場の縮小、経済連 携の推進による輸入農林水産物との競争激化など、今後、農林水産業を取り巻く環境が厳しさ を増すことが想定されることから、本県農林水産業の持続的な発展のためには、他産業との連 携を深め、生産から加工、流通、販売を通じて価値を高める6次産業化の役割がますます重要 性を増していきます。  本戦略は、本県農林水産業の振興と農山漁村の活性化を図るため、『「食産業王国やまがた」 成長戦略』(平成25年度~平成28年度)の取組により得られた成果や情勢変化を踏まえ、今後 4年間の取組の方向性や具体の施策を示し、農林漁業者や食品製造業者、関係団体等が一体と なって6次産業化に取り組むために策定するものです。

 (2) 6次産業化とは

 6次産業化とは、農林漁業者が主体となって、農山漁村に豊富に存在する地域資源を活用し、 農林水産物の生産(1次産業)にとどまらず、加工(2次産業)や販売(3次産業)まで総合 的かつ一体的な推進を図り、新たな付加価値を生み出す取組を言います。  なお、本戦略における6次産業化は、以下の組み合わせのほか、販路を重視した「1次×3 次×2次」の視点も持ち、商工分野との連携(農商工連携)や観光分野との連携(農観連携)、 さらには販路の一つとしての輸出など、食産業全体の付加価値を高めるあらゆる取組を幅広く 含むものとします。 ①「1次×2次×3次」… 農林漁業者が生産から加工、販売まで単独又は連携して取り組む形態 ②「1次×2次」    … 農林漁業者が生産と加工に単独又は連携して取り組む形態 ③「1次×3次」    … 農林漁業者が生産と販売に単独又は連携して取り組む形態 ※1「農林水産物」:この戦略では、特に明示しない限り“県産農林水産物”を指す。 ※2「食産業」:この戦略では、農林水産業、食品製造業をはじめ、飲食業、流通小売業、観光、教育、医療、福祉など、「食」 に関わる産業・分野を表す。

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2 位 置 づ け

3 計 画 期 間

4 進 行 管 理

 本戦略は、県づくりの指針となる「第3次山形県総合発展計画(平成22年3月)」のもと、「山 形県農林水産業振興計画(平成29年3月)」及びその実行計画である「第3次農林水産業元気再 生戦略(平成29年3月)」のうち、6次産業化の推進に関わる具体的施策を定めたものであり、「や まがた創生総合戦略(平成27年10月)」や「第4次山形県農産物等流通戦略推進指針(平成28年 3月)」及び「第2次山形県食育・地産地消推進計画(平成29年3月)」と相互に連携・連動しな がら推進します。  平成29年度(2017年度)から平成32年度(2020年度)までの4年間  各年度、各施策の実施状況や成果指標の達成状況を評価し、必要に応じて事業内容の見直し、 改善を行う。 短期アクションプラン 短期アクションプラン

第3次山形県総合発展計画

やまがた創生総合戦略 農林水産業振興計画 実行計画 実行計画 具体的施策 具体的施策 農林水産業元気再生戦略 やまがた6次産業化戦略推進ビジョン 農産物等流通 戦略推進指針 食育・地産地消 推進計画 連携・連動 連携・連動

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第2章 6次産業化に係る現状と課題

1 農林水産業を取り巻く現状

 (1)「食」の現状

①国内の食料需要と食の外部化の進展  高齢化の進行による1人あたりの食料消費量の減少や本格的な人口減少社会の到来等から国 内の食料需要は縮小傾向にある一方、女性の社会進出や単身世帯の増加などの生活スタイルの 多様化等を背景に「食の外部化※が進んでいます。 関連資料は(資料編)に掲載 ②多様化する消費者ニーズ  食の志向の推移をみると、健康や経済性を重視する傾向が続いているほか、簡便化と手作り の割合もそれぞれ高まっており、複雑化・多様化している消費者ニーズの動きが見られます。 ③小売業態の変化  飲食料品小売業の売上高は増加傾向にあり、スーパーマーケットの利用に加えて、コンビニ エンスストアの利用割合も増加しています。また、インターネットの普及によりインターネッ ト通販などが充実し、消費者ニーズの多様化とともに小売業態も変化しています。 ④海外需要の獲得  和食のユネスコ無形文化遺産への登録など、日本の食に対する国際的な注目が高まっており、 「和食」をキーワードにした輸出や外国人観光客の誘客の拡大など、海外需要獲得への対応が 一層求められています。また、我が国の農林水産物・食品の輸出は過去最高を年々更新してお り、政府として平成31年に輸出額1兆円を目標としています。 ■ 国民1人・1年当たりの品目別供給量の推移 (出典)農林水産省「食料需給表」 ■ 外食率と食の外部化率の推移 (出典)㈶食の安全・安心財団 ※「食の外部化」:女性の社会進出や単身世帯の増加、高齢化の進行、生活スタイルの多様化等を背景に、家庭内で行われて いた調理や食事が減少し、調理食品や総菜、弁当といった「中食」の提供や外食への動きを総称するもの。 120 100 80 60 40 20 0 H2 H7 H12 H17 H22 H26 (㎏) 108.4 野菜 肉類 牛乳及び乳製品 魚介類 砂糖類 油脂類 米 106.2 102.4 96.3 88.1 92.2 83.2 91.2 94.2 91.8 86.4 89.6 14.2 14.6 15.1 14.6 13.5 14.1 21.8 21.2 20.2 19.9 18.9 18.5 26.0 28.5 28.8 28.5 29.1 30.2 37.5 39.3 37.2 34.6 29.4 26.6 70.0 67.8 64.6 61.4 59.5 55.6 50.0 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H23 H24 H25 H26 (%) 28.4 33.4 35.4 41.2 40.7 43.5 44.1 44.1 44.6 44.1 44.0 44.9 27.8 31.833.5 37.7 36.6 外食率 食の外部化率 36.7 36.0 35.5 35.6 35.1 35.3 35.8

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 (2)本県農林水産業の現状

①農業就業人口と新規就農者数  本県の平成27年の農業就業人口は53,692人で、5年前と比較して約1万人減少しており、平 均年齢も65.8歳と高齢化も進行しています。一方、就農支援等によるUターン就農や新規参入 への意欲喚起、農業法人などの雇用の増加等により、新規就農者数は平成28年度調査で300人と、 調査を開始した昭和60年度以降で最高となり増加傾向にあります。 ②農林水産物の生産  本県では恵まれた気候風土を活かして、果樹や野菜、花きなど多彩な農林水産物が生産され ており、さくらんぼ、西洋なしをはじめとする果樹や、たらのめ、わらび等の山菜は全国でト ップシェアを獲得しています。 ③農業産出額と生産農業所得額  農業産出額は、平成27年に2,282億円と全国14位、東北3位であり、果樹は過去最高の673億 円となっています。また、生産農業所得額は近年増加傾向にあり、平成27年は1,018億円と全 国8位となっています。 ⑤食の安全・安心  食の安全・安心に対する消費者の関心・要求の高まりや今後の輸出拡大等を見据え、農業生 産においてはGAP※1の導入が促進されています。また、加工食品の原料原産地表示の拡大が 検討されているほか、諸外国においてHACCP※2に基づく衛生管理の制度化が進んでいるこ とから、日本においてもHACCPの制度化等によりその導入を進める動きがあります。

※1「GAP」:農業生産工程管理(Good Agricultural Practice)。農業生産活動を行う上で必要な関係法令等の内容に基 づく点検項目に沿って、各工程の正確な実施、記録、点検及び評価を行うことによる持続的な改善活動のこと。    GLOBALG.A.P.(グローバルGAP)やJGAP、都道府県版GAPなどの種類がある。

※2「HACCP」:原材料受入から最終製品までの工程ごとに、微生物汚染や金属混入等の潜在的な危害要因を分析・予測 (Hazard Analysis:危害要因分析)した上で、発生防止につながる特に重要な工程(Critical Control Point:重要管

理点)を定め、継続的に監視・記録する、衛生管理の手法。 ■ 農業就業人口の推移 (出典)農林水産省「農林業センサス」 ■ 新規就農者数の推移 (出典)県農林水産部農業経営・担い手支援室調べ 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0 67 66 65 64 63 62 61 H22 H17 H27 (人) (歳) 85,384 63.1 64,335 65.2 53,692 65.8 15∼39歳 40∼64歳 65歳以上 平均年齢 (右目盛) 350 300 250 200 150 100 50 0 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 (人) 163 150 226 224 219 251 264 280 300 15 17 45 67 58 79 97 121 131 112 115 117 130 116 106 134 96 100 57 44 50 42 45 51 47 37 48 新規学卒就農者 Uターン就農者 新規参入就農者

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④農産物の需要  平成23年山形県産業連関表により北海道及び東北各県と比較してみると、県外に移輸出され ている農産物の割合が54.0%と最も高くなっており、県内需要では食品製造業等(食料品製造 業+飲料等製造業)に直接投入される割合が28.8%と低くなっています。 ⑤農産物の輸出  東アジアを中心とした海外販路の開拓・拡大を進めた結果、農産物の輸出数量は東日本大震 災以降増加傾向にあり、平成27年度は過去最高の987tとなっています。 農畜産業 食料品・飲料等 飼料等 医療・介護等 飲食・宿泊業 県内民間消費 県外移輸出 その他 加工後県外移出分 山形県 4.2 (4.7) 28.8 (24.8) 13.6 (10.7) 0.0 (0.4) 0.4 (0.6) 1.7 (1.8) 8.3 (8.4) 54.0 (56.0) 2.6 (3.3) 北海道 11.8 (12.1) 29.8 (29.5) 12.5 (11.8) 3.3 (2.5) 0.4 (0.7) 2.0 (2.1) 8.4 (7.2) 40.6 (39.5) 3.7 (6.4) 青森県 4.4 (4.4) 26.6 (28.2) 10.6 (11.3) 6.7 (3.9) 0.3 (0.7) 1.6 (1.6) 7.3 (7.9) 51.2 (51.4) 1.9 (1.9) 岩手県 5.7 (6.1) 39.2 (39.2) 15.7 (20.0) 0.8 (0.6) 0.3 (0.6) 1.6 (1.7) 8.8 (10.0) 42.1 (41.4) 1.5 (0.4) 宮城県 5.4 (6.8) 41.4 (33.5) 15.9 (15.1) 4.6 (4.3) 0.4 (0.8) 3.6 (3.3) 16.0 (16.7) 23.5 (30.9) 5.1 (3.7) 秋田県 (4.6) (26.0) (6.8) (0.0) (0.7) (1.7) (11.6) (53.4) (2.0) 福島県 4.2 (5.1) 33.8 (31.7) 13.7 (16.8) 0.2 (0.2) 0.6 (0.7) 3.3 (2.4) 13.5 (12.2) 36.4 (43.3) 8.0 (4.4) ■ 農産物の輸出量の推移(年度) ■ 県産農産物の流れ(県産農産物の生産額を100とした場合のルート別シェア) ■ 農産物のルート別シェア(北海道・東北各県産農産物の生産額を100とした場合) (出典)県農林水産部6次産業推進課調べ (出典)各県・北海道開発局 平成23年産業連関表による推計値 ※秋田県はH23産業連関表未公表     カッコ内は平成17年産業連関表による推計値 ■ 主な輸出先国・地域の輸出数量の推移(年度) (出典)県農林水産部6次産業推進課調べ 1,200 1,000 800 600 400 200 0 H21 H20 H22 H23 H24 H25 H26 H27 (t) リーマン ショック 東日本 大震災 987 455 227 204 141 431 554 652 500 400 300 200 100 0 H21 H20 H22 H23 H24 H25 H26 H27 (t) 香港 中国 シンガポール 台湾 マレーシア タイ 県産農産物 県内需要 県外需要 民間消費支出 8.3 100 飲食・宿泊業 1.7 食品製造業等(食料品・飲料) 28.8(15.2) 54.0 13.6 その他 飼料 等 7.2 移   輸   出 (出典)平成23年山形県産業連関表による推計値

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 (3)本県農林水産業に関わる情勢

①訪日外国人の需要拡大  訪日外国人旅行(インバウンド)拡大や東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を 見据え、インバウンド需要を国産農林水産物・食品の需要拡大及び農山漁村の所得の向上につ なげていくことが期待されています。  本県においては、鶴岡市が平成26年に日本で初めてユネスコ食文化創造都市に認定され、さ らには、インバウンド需要を地方へ取り込むことを目的として創設された「食と農の景勝地※ 制度にも平成28年11月に認定されたところであり、今後、来訪者の増加による食産業の活性化 が期待されます。 ②高速交通網の整備  平成29年度に東北中央自動車道の福島~米沢北間、平成30年度には山形上山~南陽高畠間の 開通が予定されており、本県高速交通網の整備が大きく進みます。これらを農林水産物の輸送 等の利活用促進につなげるほか、道の駅の新設や新たな産地直売所等の開業も予定されており、 交流人口の拡大や地域経済の活性化が期待されます。 ③地域ブランドを高める動き  地域産品の高ブランド化を進め、他地域産品との差別化を図るため、地理的表示(GI)保 護制度※の登録を活用する動きも出ています。平成28年12月には清酒区分で「山形」が指定され、 平成29年3月には「米沢牛」が登録されるなど、知名度や消費者の信頼性向上、国内消費と輸 出の拡大などの効果が見込まれるほか、観光資源として活用することによる交流人口の拡大等 も期待されます。また、「東根さくらんぼ」をはじめとして、県内で更なる登録を目指す動き も見られます。 ※「食と農の景勝地」:訪日外国人旅行者の観光需要を国産農林水産物・食品の需要拡大及び農山漁村の所得向上につなげて いくことを目的に、地域の食と、それを生み出す農林水産業を核として訪日外国人を中心とした観光客の誘致を図る地域 での取組を農林水産大臣が認定する仕組み。 ※「地理的表示(GI)保護制度」:地域で育まれた伝統と特性を有する農林水産物・食品のうち、品質等の特性が産地と結 びついており、その結びつきを特定できるような名称(地理的表示)が付されているものについて、その地理的表示を知 的財産として登録することができる制度。

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2 食品製造業等を取り巻く現状

 (1)県内食品製造業等の現状

①食品製造業等の現状  平成26年工業統計(従業員数4人以上の事業所)によると、県内の食品製造業等の製造品出 荷額等は3,423億円となり、県内の製造品出荷額等全体に占める割合13.1%は、電子部品・デ バイス等製造業、情報通信機器製造業に次ぐ規模であり、本県の主要な産業分野といえます。 また、従業員数は製造業全体の16.7%と最も多く、雇用を支える面でも重要な位置を占めてい ます。 ②農林水産物の使用  県内食品製造業等における農林水産物の使用割合は年々増加しており、平成27年には38.3% となっています。 ■ 製造品出荷額等の内訳(平成26年) ■ 県内食品製造業等における農林水産物取扱割合(重量ベース) (出典)経済産業省「工業統計」 (出典)県農林水産部6次産業推進課調べ ■ 従業員数(4人以上)の推移 (出典)経済産業省「工業統計」 電子部品・ デバイス 15.7% それ以外の 業種 25.9% 金属製品 3.4% 輸送用機械 4.8% 電気機械 5.4% 情報通信 機器 13.8% 食料品・ 飲料 13.1% 食料品・ 飲料 13.1% 生産用 機械 9.0% 化学 工業 8.8% 39.0 38.0 37.0 36.0 35.0 34.0 33.0 32.0 31.0 30.0 H24 H25 H26 H27 (%) 33.0 36.1 37.6 38.3 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0 H21 H20 H22 H23 H24 H25 H26 (人) 114,100 104,805 103,642 102,257 99,063 97,320 98,434 17,393 17,459 16,920 16,765 16,469 16,472 16,479 製造業全体 うち食品製造業等

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3 これまでの取組と成果

 「食産業王国やまがた」成長戦略(平成25年度~平成28年度)において目標とした各指標の成果・ 評価は以下のとおりです。 ①総合化事業計画認定者数  6次産業化サポートセンターや県による相 談、助言等もあり、6次産業化の活動が促進 され、計画認定者数は増加傾向にある。 ②農林水産業を起点とする産出額(農家起 業・直売所・農家民宿等)  直売所・農産加工所の新設や販売額の増加、 農業観光施設(交流・宿泊等)の取組が拡大 したことなどにより、産出額は増加している。 ③農林水産物を活用した商品開発取組件数  農商工連携ファンドの活用や地域土産品開 発等推進事業の取組により、商品開発取組件 数が大幅に増加し、目標を大きく上回っている。 ④年間販売額500万円以上の農産加工取組者数  実践者の取組段階に応じた指導助言、加工 機械導入への支援、研修の実施等で農産加工 の総販売額は増加傾向にあるが、年間販売額 500万円以上の取組者数の伸びは小さい。 ⑤売上高1,000万円以上の産地直売所数  県外産地直売所との交流等による販路拡大、 商品開発支援や研修の実施等により、産地直 売所の総販売額は増加傾向にあるが、売上高 1,000万円以上の産地直売所数は横ばい状態 にある。 80 60 40 20 0 H24 H25 H26 H27 目標(H28) (件) 総合化事業計画認定件数の推移 36 50 59 63 70 100 90 80 70 60 50 32 30 28 26 24 22 20 目標(H28) H27 H26 H25 H24 H23 (件) (億円) 販売額500万円以上の農産加工取組者数、 農産加工の総販売額の推移 75 70 72 72 79 28.0 28.1 26.9 29.6 30.5 95 総販売額 (右目盛) 件数 100 90 80 70 60 50 100 80 60 40 20 目標(H28) H27 H26 H25 H24 H23 (件) (億円) 売上高1,000万円以上の産地直売所数、 産地直売所の総販売額の推移 84 84 86 86 85 73.7 78.7 83.5 86.5 93.0 90 総販売額 (右目盛) 件数 60 50 40 30 20 10 0 H23 H24 H25 H26 目標(H28) (億円) 農林水産業を起点とする産出額の推移 42 44 46 53 50 70 60 50 40 30 20 10 0 H24 H25 H26 H27 目標(H28) (件) 商品開発取組件数の推移 19 30 43 63 30

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⑥全国の食料品製造業における本県の食料品 製造業の製造品出荷額の割合  食料品製造業の製造品出荷額は横ばいか増 加しているものの、全国の製造品出荷額が増 加しており、本県の割合は横ばい状態にある。 ⑧市町村が参画する6次産業化ネットワーク数  市町村を中心としたネットワーク形成は増 加しているが、6次産業化の機運が高まらな いなど、組織の立ち上げまで至らない市町村 がある。 1.8 1.6 1.4 1.2 1.0 0.8 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 H24 H23 H25 H26 目標(H28) (%) (億円) 本県食料品製造業の製造品出荷額、 全国における割合の推移 1.2 1.2 1.2 1.2 1.5 2,867 2,756 2,816 3,011 製造品出荷額 (右目盛) 割合 40 35 30 25 20 15 10 5 0 H25 H26 H27 目標(H28) (件) 6次産業化ネットワーク数の推移 9 12 26 35 420 400 380 360 340 320 300 H24 H25 H26 H27 目標(H28) (件) 農産加工、産地直売所等を営む 女性グループ数の推移 375 367 353 351 400 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 H24 H25 H26 H27 目標(H28) (%) 農林水産物取扱割合の推移 33.0 36.1 37.6 38.3 40.0 ⑦県内食品製造業等における農林水産物取扱 割合(重量ベース)  食品製造業等における契約栽培の拡大、農 林水産物の利用拡大の取組(商品開発等)に 必要な施設整備への支援等により使用割合が 増加している。 ⑨農産加工、産地直売所等を営む女性グルー プ数  高齢化による担い手不足や小規模運営によ る継続困難などにより、女性グループ数は減 少している。 (出典)①∼⑧:県農林水産部 6 次産業推進課調べ     ⑨  :県農林水産部農業技術環境課調べ

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4 6次産業化の推進に向けた課題

 農林水産業及び食品製造業等の現状やこれまでの取組と成果、さらに6次産業化実践者等との意 見交換による現場の声等から、次のような背景・問題と、対応すべき課題が見えてきました。

 (1)農林漁業者による6次産業化の取組

○農林漁業者が6次産業化に取り組むにあたっては、初期投資やリスクも伴うため、加工や販 売に関する十分な知識や技術を学んだ上で、経営感覚を持った事業展開が必要である。 ○農林漁業者が生産のみならず、加工や販売まで行うことは負担が大きく、小規模・収益性が 低い事例が多い。順次ステップアップするような指導により、“継続する”という視点も重 要である。 ○農業従事者全体の減少と高齢化が進んでおり、特に女性の減少数が大きい。スムーズな事業 承継とともに女性・若者等による起業化の促進等、担い手の確保が急務である。 ○一次加工を行うことにより、長期保存や最終加工用原料としての提供など付加価値を高めら れるが、一次加工を行っている事業者が少ない。 ○手元にある農林水産物で商品を作り、できてから売り先を探すなど、ターゲットやコンセプ ト、販路を考えた商品開発が行われていない。 ○商品開発に必要な加工技術や知識、試作品を製造するための設備などが不足している。 ○農林漁業者は農業生産に関するプロであるが、加工や販売に関する知識等は不足しており、 それらのプロである食品製造業者等と連携することも必要である。

 (2)農林漁業者と食品製造業者等との連携

○県内食品製造業等は農林水産物の主要な需要先であり、原材料としての使用割合や契約取引 は増加しているが、農林水産物の生産情報等が十分に届いていない。 ○食の安全・安心や高付加価値化(差別化)の観点から原材料の国産・県産志向が高まってい る一方、食品製造業等においては価格や供給量等の面で農林水産物を利用しづらいとの声も ある。 ○農林漁業者と食品製造業者の出会いの場がない。 ○農林漁業者と食品製造業者等との連携には、互いの利害が一致することが必要であり、両者 の間を取り持つ人材(コーディネーター)が必要である。 ○食品製造業等の振興や農林漁業者とのマッチングなどに必要となる食品製造業者等の情報 (求める農林水産物、保有する設備・技術など)が不足している。 ○県内食品製造業等の多くが事業規模の小さい中小企業であり、人材確保や設備投資が難しい ことから、商品開発や新たな分野への事業展開に踏み切れていない。 ○(上記と同様の理由から)営業力や交渉力が弱く、販路開拓に苦労している。 ○県外への販路開拓を図る際、食品卸売業者や小売業者は地元での販売状況を参考とする場合 が多いため、まず地元で売れる商品でなければならない。 ○商品企画力や販売力に課題を抱える事業者が多く、マーケットインの発想に基づく商品開発 が不十分な事例がある。

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 (4)農を起点とした交流人口の拡大

○本県の農山漁村には、魅力ある農林水産物や地域の特色ある郷土料理、自然景観などをはじ めとする地域資源が豊富にあるものの十分に活用されていないため、観光部門との連携を強 化し、観光資源として売り込むことが必要である。 ○農山漁村に対する交流ニーズの高まりやインバウンド客の増加などによる新たな需要も見込 まれるが、農林漁家民宿・レストランにおける受入態勢やホームページ等による情報発信力 が弱い。 ○農林漁家民宿・レストランを営む事業者が高齢化しており、後継者の育成・確保が重要である。

 (5)6次産業化に取り組む事業者に対する支援体制

○起業を検討している農林漁業者や6次産業化の実践者、食品製造業者など、それぞれに必要 とされる知識や技術等が異なるため、発展段階に応じた人材育成が重要である。 ○6次産業化に取り組む事業者ごとに事業内容や目標、課題が異なるため、それぞれに合った 支援を計画段階から事業目的の達成まで継続して支援することが必要である。 ○6次産業化に取り組む農林漁業者や食品製造業者等に対し、商品開発に必要となる技術支援 や助言、共同開発のほか、試作のための設備貸与などが必要である。 ○農林水産物の利用拡大のため、農林漁業者と食品製造業者・実需者をつなぐ人材(コーディ ネーター)が必要であり、その育成と確保が求められている。 ○加工食品の流通にあたっては、製造業者と小売業者の間に食品卸売業が入ることがほとんど であるが、小規模事業者では取引が困難な場合が多い。 ○安全・安心の基本である食品衛生や食品表示のあり方について、特に農林漁業者による取組 が弱いため、県による研修会開催や指導を継続することが必要である。

 (3)地域の多様な主体の連携

○農林漁業者と商工団体の連携による商品開発や販路開拓、農林漁業者と地元飲食店の連携に よる農林水産物を活用した料理提供など、地域内の多様な主体の連携による6次産業化が行 われている一方、交流の場がない市町村もあり、事業者から交流の場の設定を求める声もある。 ○地域内には、農林漁業者や食品製造業者のほか、JAや商工団体、教育機関や医療・福祉関 係者など多様な事業者が存在し、それぞれが食に関わる取組を行っているが、その連携が十 分に図られていない。 ○農林漁業者単独で施設や設備を整備することが困難な場合もあり、地域内で共同利用できる 6次産業化拠点施設(産地直売所、農産加工施設など)が必要である。 ○産地直売所や農家レストラン、観光農園などを個々の取組で終わらせることなく、地域の観 光資源としてつなげていく必要がある。

参照

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