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すべての事業者 ( 企業 ) の責務 省エネ法第 3 条告示第 57 号エネルギーの使用の合理化に関する基本方針 1 工場等においてエネルギーを使用して事業を行う者が講ずべき措置 (1) 工場等においてエネルギーを使用して事業を行う者は 次の各項目の実施を通じ エネルギー消費原単位の改善を図るものと

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(1)

ユアサエナジーソリューション室

管理標準と

原単位の「見える化」による

省エネ事例

ユアサ商事株式会社

広瀬 薫

平成22年度エネルギー使用合理化シンポジウム

平成22年度エネルギー使用合理化シンポジウム

(2)

1 工場等においてエネルギーを使用して事業を行う者が講ずべき措置

(1) 工場等においてエネルギーを使用して事業を行う者は、次の各項目の実施を通じ、

エネルギー消費原単位の改善を図る

ものとする。

③ エネルギー管理統括者及びエネルギー管理企画推進者を中心として、工場等全体の

総合的なエネルギー管理を実施すること。

⑥ エネルギーを消費する設備の運転並びに保守及び点検

その他の項目に関し、管理標準を設定し、これに準拠した

管理を行うこと。

⑦ エネルギー管理統括者及びエネルギー管理企画推進者によるエネルギー管理者

及びエネルギー管理員の的確かつ十分な活用その他工場等全体における総合的な

エネルギー管理体制の充実を図ること。

省エネ

法第3条

告示第57号 エネルギーの使用の合理化に関する

基本方針

法第4条 : エネルギーを使用する者は、

基本方針

に定めるところに留意して、

エネルギーの使用の合理化に努めなければならない。

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

2

(3)

選任すべき者

遵守すべき事項

判断基準の遵守(管理標準の設定、省エネ措置の実施等)

事業者の目標

中長期的にみて年1%以上のエネルギー消費原単位の低減

行政によるチェック

指導・助言、報告徴収・立入検査

合理化計画の作成指示(指示に従わない場合、公表・命令)等

工場現地調査(判断基準の遵守状況の調査)

エネルギー管理統括者 ・ エネルギー管理企画推進者

提出すべき書類

選任届

定期報告書

中長期計画書

年度間エ ネルギー使用量

1,500kL/年以上

1,500kL/年

未満

(原油換算kL )

事業者の指定区分

特定事業者または特定連鎖化事業者

指定な し

特定事業者の義務及び遵守すべき事項

(4)

http://www.enecho.meti.go.jp/policy/saveenergy/kojochosa-top.htm

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

4

(5)

http://www.enecho.meti.go.jp/policy/saveenergy/data/060608b.pdf

工場現地調査

書面指導

エネ庁エネルギー対策官

立入検査

判断基準に照らして 著しく不十分な場合

判断基準に基づく管理標準の設定と遵守の状況を評価

「管理」、「計測・記録」、「保守・点検」等を現地で確認

指示に従わない場合

80点未満 60点未満

平成17年7月、省エネ法執行体制の強化のため、

省エネルギー対策課に「省エネルギー対策業務室」を設置

行政によるチェックと罰則(省エネ法の厳正な執行)

(6)

出所:(財)省エネルギーセンター 工場の省エネルギーガイドブック2009/2010

エネルギー管理

体制・組織整備

エネルギー使用

状況の把握

目標の設定

運用・設備

の改善

効果の確認

・エネルギー管理者統括者(責任者)がリーダー

・体制の整備、組織の役割・権限の分担

・全員の参画

・現状エネルギー使用量の把握

・原単位管理

・「見える化」

・エネルギー管理統括者(責任者)による明確な目標・方針

・具体的な個別目標の設定

・省エネ型設備導入の検討

・実績評価

・PDCAを回して次のステージへ

・管理標準の設定・運用による日常の改善

・省エネ型設備導入による改善

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

6

(7)

省エネ推進は『省エネ法』の趣旨の理解がキーポイント

(8)

原単位の変化状況

「判断基準」設定・遵守状況の報告義務

(抜粋)

特定事業者としての遵守状況報告

エネルギー管理指定工場としての遵守状況報告

エネルギー消費原単位の変化状況報告

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

定期報告書の作成と提出

(9)

原油換算量からエネルギーコストを算出し、運用改善により5%削減できたと想定した

場合のエネルギーコスト削減額を試算

(条件)

年間原油換算量 3,500kL/年 エネルギー使用割合として 電気 85%、都市ガス 15%と想定

(電力熱量換算値 9.97GJ/千kWh 、都市ガス熱量換算値 45GJ/千m3、原油換算値 0.0258kL/GJ)

電力料金単価 15円/kWh 、都市ガス料金単価 70円/m3 とし、 想定削減率 5% とします。

※電力 3,500kL/年 × 85% ÷ (9.97GJ/千kWh × 0.0258kL/GJ) × 15円/kWh = 173,486千円/年

173,486千円/年 × 5% =

8,674千円/年・・・・・①(電力料金削減金額)

※ガス 3,500kL/年 × 15% ÷ (45GJ/千m3 × 0.0258kL/GJ) × 70円/m3 = 31,654千円/年

31,654千円/年 × 5% =

1,583千円/年・・・・・②(ガス料金削減金額)

年間電力・ガス料金削減金額 = ① + ② = 10,257千円/年

運用による改善により 5% 以上の省エネが可能

省エネ運用改善等によるコスト削減試算額は

10,257千円/年

「管理標準」作成・遵守によるメリット

(10)

「判断基準」・「管理標準」について

エネルギー使用設備の運転管理マニュアル のこと

「管理標準」は省エネ法第5条・告示第66号の「判断基準」(ガイドライン)に基づき、

合理的なエネルギーの使用を図るために、

エネルギー使用設備の「運転管理」、「計測・記録」、「保守・点検」

といった管理要領を定めたマニュアルのこと

10

(11)

管理標準の設定・遵守

省エネ法第5条 告示第66号 判断基準

Ⅰ エネルギーの使用の合理化の基準

(抜粋)

事業者としての取り組み

判断基準(ガイドライン)の遵守(管理標準の設定)

(12)

省エネ法第5条 告示第66号 判断基準

Ⅱ エネルギーの使用の合理化の目標及び計画的に取り組むべき措置

(抜粋)

計画的に取り組むべき措置

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

中長期的にみて年平均1%以上のエネルギー消費原単位の低減

(13)

判断基準の改正 (告示第66号)

Ⅰ.エネルギーの使用の合理化の基準

Ⅰ.エネルギーの使用の合理化の基準

前段:事業者及び連鎖化事業者が全体を俯瞰して取り組むべき事項

1.専ら事務所その他これに類する用途に供するものに関する事項

(1) 空気調和設備、換気設備

(2) ボイラー設備、給湯設備

(3) 照明設備、昇降機、動力設備

(4) 受変電設備、BEMS

(5) 発電専用設備及びコージェネレーション設備

(6) 事務用機器、民生用機器

(7) 業務用機器

(8) その他エネルギーの使用の合理化に関する事項

2.工場等(1.に該当するものを除く)に関する事項

1 燃料の燃焼の合理化

(1) 燃料の燃焼の合理化

2 加熱及び冷却並びに伝熱の合理化

(2) 加熱及び冷却並びに伝熱の合理化

3 廃熱の回収利用

(3) 廃熱の回収利用

4 熱の動力等への変換の合理化

(4) 熱の動力等への変換の合理化

5 放射、伝導、抵抗等によるエネルギーの損失の防止

(5) 放射、伝導、抵抗等によるエネルギーの損失の防止

6 電気の動力、熱等への変換の合理化

(6) 電気の動力、熱等への変換の合理化

Ⅱ.エネルギーの使用の合理化の目標及び・・・・

Ⅱ.エネルギーの使用の合理化の目標及び計画的に取り組むべき措置

・ 事業者及び連鎖化事業者が全体を俯瞰して取組むべき事項については前段に規定

判断の基準となる事項を、“専ら事務所その他これに類する用途に供するもの”に関する事項と、それ以外の“工場等”に関する事項とに分割して規定

改正前 (告示第65号)

改正後 (告示第66号)

「管理標準」の設定

(14)

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

1 専ら事務所その他これに類する用途に供するものに関する事項の模式図

14

空気調和設備、換気設備

(1)

ボイラー設備、給湯設備

(2)

照明設備、昇降機、動力設備

(3)

受変電設備、BEMS

(4)

発電専用設備、コージェネレーション設備

(5)

事務用機器、民生用機器

(6)

業務用機器

(7)

その他事項

(8)

(15)

工場等におけるエネルギーの使用の合理化に関する事業者の判断の基準(基準部分)

1 専ら事務所その他これに類する用途に供するものに関する事項

対象

管理

計測・記録

保守・ 点検

( 1 ) 空気調和設 備、 換気設備 に関する事項 ① ア. イ. ウ. エ. オ. カ. キ. 空気調和設備、換気設備の管理 空気調和を施す区画を限定し、ブラインドの管理等による負 荷の軽減、設備の運転時間、室内温度、換気回数、湿度、外 気の有効利用等についての『管理標準』を設定。なお、冷暖 房温度は、政府の推奨する設定温度を勘案した『管理標 準』とする。 燃焼を行う熱源設備の管理は、空気比についての『管理標 準』を設定。 熱源設備、熱搬送する設備、空気調和機設備の管理は、外 気条件変動等に応じ、冷却水温度や冷温水温度、圧力等の 設定により、空気調和設備の総合的なエネルギー効率を向 上させるよう『管理標準』を設定。 複数の熱源機で構成されている場合は、外気条件の季節変 動や負荷変動等に応じ、稼働台数の調整又は稼働機器の選 択により熱源設備の総合的なエネルギー効率を向上させる ように『管理標準』を設定。 熱搬送設備が複数のポンプで構成されている場合は、季節 変動等に応じ、稼働台数の調整又は稼働機器の選択により 総合的なエネルギー効率を向上させるように『管理標準』を 設定。 空気調和機設備が複数の空気調和機で構成されている場合 は、混合損失の防止や負荷の状態に応じ、稼働台数の調整 又は稼働機器の選択により総合的にエネルギー効率を向上 させるように『管理標準』を設定。 換気設備の管理は、換気を施す区画を限定し、換気量、運転 時間、温度等についての『管理標準』を設定。 ② ア. イ. ウ. 空気調和設備、換気設備に関する計測及び記録 空気調和を施す区画ごとに、温度、湿度その他の 空気の状態の把握及び空気調和の効率の改善 に必要な事項の計測及び記録に関する『管理標 準』を設定。これらの事項を定期的に計測し、そ の結果を記録。 空気調和設備を構成する熱源設備、熱搬送設 備、空気調和機設備は、個別機器の効率及び空 気調和設備全体の総合的な効率の改善に必要な 事項の計測及び記録に関する『管理標準』を設 定。これらの事項を定期的に計測し、その結果を 記録。 換気を施す区画ごとに、温度、二酸化炭素濃度そ の他の空気の状態の把握及び換気効率の改善 に必要な事項の計測及び記録に関する『管理標 準』を設定。これらの事項を定期的に計測し、そ の結果を記録。 ③ ア. イ. ウ. 空気調和設備、換気設備の保守及び点検 空気調和設備を構成する熱源設備、熱搬送設 備、空気調和機設備は、保温材や断熱材の維 持、フィルターの目づまり及び凝縮器や熱交換器 に付着したスケールの除去等個別機器の効率及 び空気調和設備全体の総合的な効率の改善に必 要な事項の保守及び点検に関する『管理標準』 を設定。定期的に保守及び点検を行い、良好な状 態に維持。 空気調和設備、換気設備の自動制御装置の管理 に必要な事項の保守及び点検に関する『管理標 準』を設定。定期的に保守及び点検を行い、良好 な状態に維持。 換気設備を構成するファン、ダクト等は、フィル ターの目づまり除去等個別機器の効率及び換気 設備全体の総合的な効率の改善に必要な事項の 保守及び点検に関する『管理標準』を設定。定期 的に保守及び点検を行い、良好な状態に維持。

1 専ら事務所その他これに類する用途に供する工場等における

法定8区分の項目の中で

「管理標準」の作成

47項目

守るべき「基準」

2項目

を要求

(16)

燃料の燃焼(化石燃料)

ボイラー・工業炉

吸収式(燃料使用)・コージェネ

加熱・冷却・伝熱

(2−1)

(プロセス)

(2−2)

(空調・給湯)

熱の動力変換

(4−1)

発電設備

(4−2)

コージェネレーション

廃熱の回収

照明・昇降機等

放射・伝熱等熱損失

断熱・スチームトラップ

抵抗等電気損失

受変電・配電設備

(1)

(2)

(4)

電動力応用設備

電気加熱設備

(6−1)

(3)

(5−2)

(6−2)

(5−1)

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

2 工場等(1.に該当するものを除く)に関する事項の模式図

(17)

2 工場等(1.に該当するものを除く)に関する事項

対象

管理

計測・記録

保守・点検

(1) 燃料の燃焼の 合理化 ① ア. イ. ウ. エ. 燃料の燃焼の管理 燃料の燃焼の管理は、燃料の燃焼を行う設備(以下「燃焼設 備」という。)及び使用する燃料の種類に応じて、空気比につ いての『管理標準』を設定。 ア.の『管理標準』は、別表第1(A)に掲げる空気比の値 を 【基準】として空気比を低下させるように設定。 複数の燃焼設備を使用するときは、燃焼設備全体としての熱 効率が高くなるように『管理標準』 を設定し、それぞれの燃焼 設備の燃焼負荷を調整。 燃料を燃焼する場合には、燃料の粒度、水分、粘度等の性 状に応じて、燃焼効率が高くなるよう運転条件に関する『管 理標準』を設定し、適切に運転。 ② 燃料の燃焼に関する計測及び記録 燃焼設備ごとに、燃料の供給量、燃焼に伴う排ガ スの温度、排ガス中の残存酸素量その他の燃料 の燃焼状態の把握及び改善に必要な事項の計測 及び記録に関する『管理標準』 を設定。これらの 事項を定期的に計測し、その結果を記録。 ③ 燃焼設備の保守及び点検 燃焼設備は、保守及び点検に関する『管理標 準』を設定。定期的に保守及び点検を行い、良好 な状態に維持。 (2) 加熱及び冷却 並びに伝熱の 合理化 ① ア. イ. ウ. エ. オ. カ. キ. ク. ケ. コ. (2-1)加熱設備等 加熱及び冷却並びに伝熱の管理 蒸気等の熱媒体を用いる加熱設備、冷却設備、乾燥設備、 熱交換器等は、加熱及び冷却並びに伝熱(以下「加熱等」と いう。)に必要とされる熱媒体の温度、圧力及び量並びに供 給される熱媒体の温度、圧力及び量について『管理標準』 を 設定し、熱量の過剰な供給をなくす。 加熱、熱処理等を行う工業炉は、設備の構造、被加熱物の 特性、加熱、熱処理等の前後の工程等に応じて、熱効率を向 上させるように『管理標準』 を設定し、ヒートパターンを改善。 加熱等を行う設備は、被加熱物又は被冷却物の量及び炉内 配置について『管理標準』を設定し、過大負荷及び過小負荷 を避ける。 複数の加熱等を行う設備を使用するときは、設備全体として の熱効率が高くなるように『管理標準』を設定。 加熱を反復して行う工程においては、『管理標準』を設定し、 工程間の待ち時間を短縮。 加熱等を行う設備で断続的な運転ができるものは、『管理標 準』を設定し、運転を集約化。 ボイラーへの給水は、水質に関する『管理標準』を設定。給 水の水質の管理は、日本工業規格B8223(ボイラーの給水及 びボイラー水の水質)に規定するところ(これに準ずる規格を 含む。)により行う。 蒸気を用いる加熱等を行う設備は、不要時に蒸気供給バル ブを閉止。 加熱等を行う設備で用いる蒸気は、適切な乾き度を維持。 その他、加熱等の管理は、被加熱物及び被冷却物の温度、 加熱等に用いられる蒸気等の熱媒体の温度、圧力及び流量 ② 加熱等に関する計測及び記録 被加熱物又は被冷却物の温度、加熱等に用いら れる蒸気等の熱媒体の温度、圧力及び流量その 他の熱の移動の状態の把握及び改善に必要な事 項の計測及び記録に関する『管理標準』を設定。 これらの事項を定期的に計測し、その結果を記 録。 ③ 加熱等を行う設備の保守及び点検 ボイラー、工業炉、熱交換器等の伝熱面その他の 伝熱に係る部分の保守及び点検に関する『管理 標準』を設定。定期的にばいじん、スケールその 他の付着物を除去し、伝熱性能の低下を防止。

2 工場等におけるエネルギーの使用の合理化に関する事項における

法定6区分の項目の中で

「管理標準」の作成

74項目

守るべき「基準」

5項目

を要求

(3),(4-1) ,(4-2),(5-1),(5-2),(6-1),(6-2)は省略

(18)

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

「管理標準」の設定・運用ステップ

18

・判断基準に基づくエネル

ギー管理体制の整備

(エネルギー管理委員会等の

設置、役割・権限の分担等)

・取組方針の設定

(中長期計画、原単位管理

目標等)

・全員の参画

エネルギー管理体制の整備

・管理値の見直し・再設定に

よる改善

・計測異常値への対応、及

び保守・点検の実施による損

失の回避

・運用PDCAの実施

「管理標準」設定後の運用

・判断基準の熟読・要求内容

の理解

・個表、群分け作業

(設備別・ライン別)

・エネルギー使用設備の仕

様、計測・記録、保守・点検

表類などの確認

・エネルギーフロー図の作成

作成にあたっての準備

・エネルギー使用設備・ライン

別ごとの判断番号の設定

・管理値の設定。

・計測、点検間隔の設定、及

び計測・記録、保守点検表

類の確認、手直し

「管理標準」の設定

現場の実情に合った

「管理標準」の設定を

設定後の運用PDCA

の実施が大切

(19)

「管理標準」は健康マニュアル・「原単位管理」はものさし

人間の身体

(エネルギー使用設備)

健康管理マニュアル

(管理標準)

健康状態を測るためのものさし

(原単位管理)

計測・記録

保守・点検

(20)

「管理標準」の作成例

1 専ら事務所その他これに類する用途に供するものに関する事項

(パッケージ型ヒートポンプエアコン)

2 工場等(1.に該当するものを除く)に関する事項

(殺菌装置)

20

(21)

・室外機: 10HP×15台

・室内機:15台

・室外機: 8HP×22台

・室内機:22台

管理基準

基準値

1(1)①ア

室内温度の管理

夏季:温度26℃∼28℃

中間季:温度23℃∼27℃

冬季:温度20℃∼22℃

運転時間の管理

空調運転要領書に準ずる

空調運転要領書

1(1)①ウ

圧縮機圧力の管理

メーカー仕様書に準ずる

メーカー仕様書

1(1)①カ

稼働台数の調整による管理

パッケージエアコン運転マニュアルに準ずる パッケージエアコン運転マニュアル

パッケージ型ヒートポンプエアコン

【A棟】

責任者

個票番号

管理番号:

項目

関連記録類等

【B棟】

判断番号

・詳細は別途空調設備リスト参照

分類

パッケージ型ヒートポンプエアコン①

(22)

1(1)②ア

室内温度の計測記録

定期計測 4回/年

室内環境記録表

1(1)②イ

圧縮機圧力の計測記録

定期計測 2回/年

メーカー定期点検報告書

電流の計測記録

定期計測 2回/年

メーカー定期点検報告書

電圧の計測記録

定期計測 2回/年

メーカー定期点検報告書

1(1)③ア

パッケージエアコンの保守点検

定期点検 2回/年

メーカー定期点検報告書

フィルターの保守点検

定期点検 4回/年

環境機器保守点検表

配管のつまり、漏れ等の保守点検

定期点検 2回/年

メーカー定期点検報告書

圧縮機の保守点検

定期点検 2回/年

メーカー定期点検報告書

異音・振動等動力伝達部の保守点検

定期点検 2回/年

メーカー定期点検報告書

1(1)③イ

制御装置の保守点検(リモコン)

定期点検 2回/年

環境機器保守点検表

改訂年月日

制定・改訂理由

作成

承認

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

22

(23)

管理基準

基準値

2(2-1)①ア

熱交1次側出入口温度の管理

温度管理表に準ずる 温度管理表

2(2-1)①ウ

殺菌槽被加熱物の量の管理

殺菌槽管理表に準ずる

殺菌槽管理表

2(2-1)①エ

稼働台数調整による負荷の管理

該当設備なし

2(2-1)①コ

殺菌槽温度の管理

殺菌槽管理表に準ずる

殺菌槽管理表

2(3)①ウ

ドレン温度の管理

70℃∼100℃

スチームトラップ管理台帳

2(6-1)①ア

不要時の停止(定義:10分以上未使用時は停止)

2(6-1)①イ

ポンプの稼働台数調整の管理

台数制御盤仕様書に準ずる

台数制御盤仕様書

2(6-1)①ウ

ポンプの吐出圧力の管理

圧力管理表に準ずる 圧力管理表

2(6-1)①カ

電圧の管理

182∼222V

受電設備月次点検記録

分類

判断番号

項目

関連記録類等

管 理 対 象 設 備

●殺菌槽

・循環ポンプ

・撹拌モーター

・配管断熱

・スチームトラップ ・熱交換器

個票番号

殺菌装置

管理番号:

責任者

殺菌装置①

(24)

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

24

2(2-1)②

温度の計測記録

定期計測 1回/2ヶ月 温度管理表

常時(チャート記録)

殺菌槽管理表

2(3)②

ドレン温度の計測記録

定期計測2回/年

スチームトラップ管理台帳

2(6-1)②

ポンプの吐出圧力の計測記録

定期計測1回/月

圧力管理表

電圧の計測記録

定期計測1回/月

受電設備月次点検記録

電流の計測記録

定期計測 1回/2ヶ月 電流管理表

2(2-1)③

熱交換器、伝熱面等の保守点検

定期点検 2回/年

保守管理表

2(5-1)③ア

配管断熱の保守点検

定期点検 2回/日

保守管理表

2(5-1)③イ

スチームトラップの保守点検

定期点検 2回/年

スチームトラップ管理台帳

2(6-1)③ア

電動機・ポンプの動力伝達部等の保守点検

定期点検 1回/月

保守管理表

2(6-1)①イ

配管のつまり、漏れ等の保守点検

定期点検 1回/月

保守管理表

改訂年月日

制定・改訂理由

承認

作成

殺菌装置②

(25)

殺菌装置システム図

殺菌装置

殺菌槽

熱交換器

2(6-1)①アイウカ

2(6-1)②

2(6-1)③アイ

循環ポンプ

配管

2(3)①ウ

2(3)②

2(5-1)③アウ

2(2-1)①ア

蒸気 →

2(2-1)①ウエコ

2(2-1)②

2(2-1)③

2(2-1)③

撹拌機

2(6-1)①アカ

2(6-1)②

2(6-1)③ア

(26)

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

「管理標準」作成上の留意点

26

生きた「管理標準」を作成すること

● 実施できない形式的なものでなく、実質的に役立つものを作成する。

分かり易い「管理標準」を作成すること

● システム図等で管理する範囲を明確にする。

● 日常、運転管理者等が行っている運転管理、計測記録を生かす。

省エネ法との関連性を明記すること

● 設備、システム等が判断基準のどの項目に該当しているか、

判断基準の要求内容を理解して作成する。

(27)
(28)

原単位の考え方

エネルギー消費原単位 =

エネルギー使用量(kL)

エネルギー使用量と密接な

関係を持つ値

・エネルギー使用量(kL) =(燃料使用量、他からの熱・電気の使用量) - 外販したエネルギー量

・エネルギー使用量と密接な関係を持つ値

例(生産数量、生産トン数、延床面積、入場者数、ベット数、、、等)

・ 原単位はエネルギー使用合理化の進捗を経年的に評価する指針

・ 真の省エネ努力が評価できる値で除すること

・ 同じ原単位を継続して使うことが原則

・ 原単位が悪化した時:

外的要因か内的要因かを分析すること

論理的、計数的に分析した数値を把握すること

・ 定量的に把握可能で妥当性のあること

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

エネルギー消費原単位とは?

(29)

13.

58

(kL/人)

8,246(kL)

607(人)

原単位計算例

13.

64

(kL/人)

8,455(kL)

620(人)

H19年度

H20年度

原単位

悪化

原単位悪化時の把握の方法は?

「全体」を把握し、正しく評価するには、

構成要素ごとの特性を把握しておくことが必要に

原単位が悪化した時、どの様な把握の方法があるのか?

エネルギーは、必ず「目的」があって使用されているはず

(30)

例1: 研究職員の増加による原単位の悪化

*一般職と研究職のエネルギー使用量が大きく違うのが原因

(原単位の定義:エネルギー使用量/職員数)

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

原単位悪化時の把握例 ①

30

年度

使用エネルギー(kL)

人員(人)

原単位(kL/人)

一般職

研究職

一般職

研究職

一般職

研究職

一般職+研究職

H19年度

522

7,724

8,246

88

519

607

5.93

14.88

13.58

H20年度

618

7,837

8,455

92

528

620

6.72

14.84

13.64

H21年度

512

7,818

8,330

96

522

618

5.33

14.98

13.48

過去3年間の平均

5.99

14.90

13.57

(31)

原単位の「見える化」とは

123456789 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 2 0 2 1 2 2 2 3 2 4 123456789 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 2 0 2 1 2 2 2 3 2 4 -5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 - 5 10 15 20 25 30 月間平均気温 エ ネ ル ギ ー 消 費 量

●運用上の課題を抽出する(事務所ビルの例)

(例)未使用時の電源消し忘れ

基準からのズレ

“ムダ”=改善余地の可能性

1日

「個別原単位」を設定すれば、実態に即した管理が可能に

⇒設備・機器の状態や運用の実態がデータにあらわれる(見える化)

0時

24時

123456789 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 2 0 2 1 2 2 2 3 2 4 123456789 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 2 0 2 1 2 2 2 3 2 4 123456789 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 2 0 2 1 2 2 2 3 2 4 123456789 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 2 0 2 1 2 2 2 3 2 4 123456789 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 2 0 2 1 2 2 2 3 2 4 123456789 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 2 0 2 1 2 2 2 3 2 4 123456789 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 2 0 2 1 2 2 2 3 2 4

(例)空調設定温度が適正でない

ムダが発生する原因

走行距離

走行距離

機器(設備)更新の効果

ハイブリッド車

ハイブリッド車導入

●機器(設備)更新などの対策の効果を検証する

1日

・・・・・

31日

0時

24時

(毎日、省エネ運用ができた場合)

(32)

1.「管理単位」の特定

【原材料】

【①加工工程】

【③組立工程】

【②溶接工程】

【④事務所】

【製品】

工程別に管理単位を分類

指標が異なる工程 → 【①加工工程】にかかるエネルギーは原材料の重量に依存

【③組立工程】にかかるエネルギーは製品個数に依存

一部の製品のみが必要とする工程 → 【②溶接工程】は溶接を必要とする製品のみ通過

用途が異なる箇所 → 【④事務所】の電力消費は製品生産には無関係

(例)以下の説明で使用する架空の工場の設定

一部製品のみ 溶接工程へ

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

「管理標準」運用の先にある『個別原単位管理』

(33)

-5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 - 5 10 15 20 25 30 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 月間平均気温 事務所[電力消費量] -50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 - 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 製品数量 組立工程[電力消費量] -20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 - 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 溶接棒使用量 溶接工程[電力消費量] -50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000 450,000 - 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 原材料重量 加工工程[電力消費量]

2.「原単位指標」の決定

エネルギー項目に関連する生産指標(原単位の分母)を決定

各工程別の個別指標の設定

【①加工工程】

【②溶接工程】

【③組立工程】

【④事務所】

工場全体の指標の設定

工程別に管理

∼それぞれの工程のエネルギーの使用目的を明らかにする作業∼

-100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000 800,000 900,000 - 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 製品数量 エ ネ ル ギ ー 消 費 量

製品数量

原材料重量

溶接棒使用量

製品数量

月間平均気温

「個別原単位管理」による『見える化』

(34)

3.「基準原単位」の決定

指標値に対する基準のエネルギー消費量(基準原単位)を決定

【①加工工程】

【②溶接工程】

【③組立工程】

【④事務所】

-5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 - 5 10 15 20 25 30 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 月間平均気温 事務所[電力消費量] [基準原単位]11-4月 [基準原単位]5-10月 y = 49.222x + 3363.8 -50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 - 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 製品数量 組立工程[電力消費量] 組立工程[基準原単位] y = 30.46x - 1121.8 -20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 - 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 溶接棒使用量 溶接工程[電力消費量] 溶接工程[基準原単位] y = 106.66x - 16073 -50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000 450,000 - 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 原材料重量 加工工程[電力消費量] 加工工程[基準原単位]

∼実際にどのようにエネルギーが使われているかを定量化・分析する作業∼

※個別原単位の「ばらつき」に注目

基準原単位を上回る部分に

無駄があるのではないか?

基準原単位と実績値の差異を集計

省エネ効果のポテンシャル

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

「見える化」による『分析』

(35)

-20 40 60 80 100 120 140 4月 5月 6月 7月 8月 9月 1 0 月 1 1 月 1 2 月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 1 0 月 1 1 月 1 2 月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 1 0 月 1 1 月 1 2 月 1月 2月 3月 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 全 体 原 単 位 -50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000 原単位指標 (生産量など) 原単位実績 補正原単位 (構成差考慮後 )

【省エネ効果の把握】

管理基準ライン

(2005年4月実績)

原単位悪化分

(コントロール可)

構成差による原単位減少分

原単位悪化分

(コントロール可)

構成差による原単位増加分

(コントロール不可)

原単位改善分

(コントロール可)

構成差による原単位増加分

原単位改善分

(コントロール可)

構成差による原単位増加分

「個別原単位管理」で更なる省エネの深堀りを

(36)

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

省エネPDCAサイクルにおける「個別原単位管理」の活用

具体的な省エネ対策

運用改善・設備改善

⇒省エネ・CO

削減

対策効果検証

基準値等の見直し

・計画等の見直し

出所:(財)省エネルギーセンター 工場における省エネ推進のてびき

-個別原単位の設定-

・導入時は、

すでにある、過去の実績データ

を使用

※現有データを、有効に活用できるように整理することも

一種の「見える化」

・実態に合わせた管理単位の見直し および

効果的な計測(見える化)実施項目の抽出

-個別原単位の設定-

・差異の要因を調査・分析

要対策個所の抽出と優先順位付け

・運用改善(実際に設備・エネルギーを使用する人が)、

設備改善(保守管理者が)、設備更新(メーカーが)に

ついて多角的に検討を実施

-基準値と実績値の差異分析-

36

(37)

まとめ:『管理標準』と『原単位管理』

「管理標準」

の正しい

設定

確実

実施(遵守)

(38)

【当社の環境・省エネ事業の強み】

① 環境・省エネ商品の「品揃え」が業界NO.1

② 「省エネソリューション力」が業界トップレベル

③ あらゆる空間の「省エネパッケージ」が可能 (工場、ビル、学校、

住宅など)

④ ①~③を通じたトータルエンジニアリング機能を有していること

(C)YUASA TRADING CO.,LTD.

ユアサ商事が提案する環境・省エネ企画「クールアースチャレンジ!」

38

クールアースチャレンジ専用ホームページ

http://www.yuasa.co.jp/cec/index.html

(39)

ユアサ商事株式会社

総合企画部

ユアサエナジーソリューション室

〒103-8570 東京都中央区日本橋大伝馬町13番10号

TEL. 03-3665-6582 FAX. 03-3665-6644

本資料に関するお問い合わせ先

管理標準作成のポイントをまとめたCDを

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ご希望の方はこちらへアクセス下さい。

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http://www.yuasa.co.jp/yes/index.html

参照

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 吹付け石綿 (レベル1) 、断熱材等 (レベル2) が使用されて

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ALPS 処理水の海洋放出に 必要な設備等の設計及び運 用は、関係者の方々のご意 見等を伺いつつ、政府方針

 吹付け石綿 (レベル1) 、断熱材等 (レベル2) が使用されて