0時 24時
(毎日、省エネ運用ができた場合)
1.「管理単位」の特定
【原材料】
【①加工工程】 【③組立工程】
【②溶接工程】
【④事務所】
【製品】
工程別に管理単位を分類
指標が異なる工程 → 【①加工工程】にかかるエネルギーは原材料の重量に依存
【③組立工程】にかかるエネルギーは製品個数に依存
一部の製品のみが必要とする工程 → 【②溶接工程】は溶接を必要とする製品のみ通過 用途が異なる箇所 → 【④事務所】の電力消費は製品生産には無関係
(例)以下の説明で使用する架空の工場の設定
一部製品のみ 溶接工程へ
(C)YUASA TRADING CO.,LTD.
「管理標準」運用の先にある『個別原単位管理』
32
-5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000
- 5 10 15 20 25 30
エネルギー消費量
月間平均気温
事務所[電力消費量]
-50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000
- 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000
エネルギー消費量
製品数量
組立工程[電力消費量]
-20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000
- 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500
エネルギー消費量
溶接棒使用量
溶接工程[電力消費量]
-50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000 450,000
- 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500
エネルギー消費量
原材料重量
加工工程[電力消費量]
2.「原単位指標」の決定
エネルギー項目に関連する生産指標(原単位の分母)を決定
各工程別の個別指標の設定
【①加工工程】 【②溶接工程】
【③組立工程】 【④事務所】
工場全体の指標の設定
工程別に管理
〜それぞれの工程のエネルギーの使用目的を明らかにする作業〜
-100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000 800,000 900,000
- 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000
製品数量
エネルギー消費量
製品数量 原材料重量 溶接棒使用量
製品数量 月間平均気温
「個別原単位管理」による『見える化』
3.「基準原単位」の決定
指標値に対する基準のエネルギー消費量(基準原単位)を決定
【①加工工程】 【②溶接工程】
【③組立工程】 【④事務所】
-5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000
- 5 10 15 20 25 30
エネルギー消費量
月間平均気温
事務所[電力消費量]
[基準原単位]11-4月 [基準原単位]5-10月 y = 49.222x + 3363.8
-50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000
- 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000
エネルギー消費量
製品数量
組立工程[電力消費量]
組立工程[基準原単位]
y = 30.46x - 1121.8
-20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000
- 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500
エネルギー消費量
溶接棒使用量
溶接工程[電力消費量]
溶接工程[基準原単位]
y = 106.66x - 16073
-50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000 450,000
- 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500
エネルギー消費量
原材料重量
加工工程[電力消費量]
加工工程[基準原単位]
〜実際にどのようにエネルギーが使われているかを定量化・分析する作業〜
※個別原単位の「ばらつき」に注目
基準原単位を上回る部分に
無駄があるのではないか?
基準原単位と実績値の差異を集計 省エネ効果のポテンシャル
(C)YUASA TRADING CO.,LTD.
「見える化」による『分析』
34
-20 40 60 80 100 120 140
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
2005 年 2006 年 2007 年 2008 年
全体原単位
-50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000
原単位指標 (生産量など) 原単位実績
補正原単位 (構成差考慮後 )
【省エネ効果の把握】
管理基準ライン
(2005年4月実績)
原単位悪化分
(コントロール可)
構成差による原単位減少分
原単位悪化分
(コントロール可)
構成差による原単位増加分
(コントロール不可)
原単位改善分
(コントロール可)
構成差による原単位増加分
原単位改善分
(コントロール可)
構成差による原単位増加分
「個別原単位管理」で更なる省エネの深堀りを
(C)YUASA TRADING CO.,LTD.
省エネPDCAサイクルにおける「個別原単位管理」の活用
具体的な省エネ対策
運用改善・設備改善
⇒省エネ・CO 2 削減
対策効果検証
・ 基準値等の見直し
・計画等の見直し
出所:(財)省エネルギーセンター 工場における省エネ推進のてびき