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計算式の取り扱い

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Academic year: 2021

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4.データ入力と表計算

4-1 計算式の取り扱い 1)数式の基本 Excelのような表計算ソフトでは、セルに入力されたデータ(定数)を、計算式( 数式)によって計算することで、さまざまな処理が行えます。 数式バーには数式の内容が表示されます セルには計算結果が表示されます ◆数式の入力 数式を入力するときは、必ず先頭を「=」記号(もしくは、「+」、「-」)で始めます。 これ以降のデータは、どんな内容で入力されても数式とみなされますので注意下さい。 セルに数式が入力されると標準のセル書式では、セルには入力された数式ではなく、計算 結果が表示されます。セルに入力されている数式は、そのセルがアクティブになったとき 数式バーで確認でき、数式バー上で修正することもできます。 ◆数式のエラー値 セルに入力された数式は、必ずしも正しいとは限りません。その時「エラー値」が表示 され、利用者に注意を促します。エラー値は一種のメッセージとなっていて、その表示を 見れば、どのようなエラーであるか、ある程度は推測できます。 エラー値は、「#」記号で始まり、次にあげる種類のものがあります。 エラー値 エラーの内容 #DEV/0! ゼロによる除算が行われています #N/A 値が存在していません(空白セルを参照した場合など) #NAME? 名前が認識されていません #NULL! 範囲、または参照が正しくありません #NUM! 数値に問題があります #REF! 参照が無効になっています #VALUE! データの種類、または演算子が正しくありません ##### 結果の桁数が多すぎて、セルに納まりません ◆簡単な数式の入力例 ①数値を入力する数式(入力例:「=10+30」) ②セル同士の計算(セルB1とB2に入っている数値の和をB3に求める) ③その他に、セル番地をマウスポインタや、方向(←→↑↓)キーを使って入力することも できます。

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2)演算子について ◆計算に使用する演算子 Excelは表計算ソフトの代表格です。そのため計算に使用する演算子には「算術 演算子」、「比較演算子」と「文字列演算子」の3つの種類があります。 ①算術演算子 これは、通常の四則演算を行うための演算子で、数値の組み合わせによる計算を行う ときに使用します。演算子は下記の記号に演算の意味をもたせております。 「+」 ・・・・・加算(足し算) 「-」 ・・・・・減算(引き算) 「/」 ・・・・・除算(わり算) 「*」 ・・・・・乗算(かけ算) 「%」 ・・・・・パーセンテージ 「^」 ・・・・・べき乗 ―計算例― 10+20――>=10+20 40÷2――>=40/2 -4×40――>=-4*40または=(-4)*40 320×0.25――>=320*25%または=320*0.25 ②比較演算子 2つの値を比較するときに使用します。結果は、数式の内容が正しいとき「TRUE」 正しくないときには「FALSE」になります。比較演算子には次のものがあります。 「=」 ・・・左辺と右辺は等しい 「>」 ・・・左辺が右辺より大きい 「<」 ・・・左辺が右辺より小さい 「>=」・・・左辺が右辺より以上 「<=」 ・・・左辺が右辺より以下 「<>」・・・左辺と右辺は等しくない 比較演算子は、「論理演算」と呼ばれる条件内容の判断を行う計算で使用します。主に IF関数との組み合わせで使用されます。 ③文字列演算子 複数の文字列を結合させる演算子のことで、Excelでは「&」記号を使用します。 「&」記号を使用すると、2つ以上の文字列を組み合わせて、ひとつの文字列とするこ とができます。 文字列演算子の事例 =“Excel” & “2007”―――>Excel2007 =“Excel” & A1 ―――>Excel2007 (セルA1に数値2007が入力されているとき) =“Excel” & “A1” ―――>ExcelA1 文字列演算子を使用した数式に、文字列を直接入力するときは、文字列を「“」記号 で囲みます。セル番地を指定するときは、「“」記号で囲む必要はありません。 ◆演算子の優先順位 複数の演算子を組み合わせた数式を使用するときは、演算子の優先順位を考慮する必要 があります。演算子は次の順序で優先順位が決まっています。 ①「―」 ・・・・・マイナス符号として使う場合(「-1」など) ②「%」 ・・・・・パーセント ③「^」 ・・・・・べき乗 ④「*と/」 ・・・乗算、除算 ⑤「+とー」 ・・・加算、減算 ⑥「&」 ・・・・・文字列演算子 ⑦「=、<、>、<=、>=、<>」・・・比較演算子 また、通常の数学の計算式と同じように、( )を使用して演算の優先順位を決めること ができます。 簡単な事例 =6+4*2 と =(6+4)*2 及び =2+8/2 と =(2+8)/2 ( )内が優先して計算されます。

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4-2 関数を利用した計算 関数は、あらかじめ決まった論理で用意されている数式の名前のことです。前に説明し した演算子の組み合わせで、目的とする計算はできますが、関数を利用することで、目的 とする計算が、簡潔に行えます。 例えば、次のような計算式は、関数を使用することで簡単に行うことができます。 ①普通に計算(セルB1からB6までの合計)をする場合は =B1 + B2 + B3 + B4 + B5 + B6 となりますが、関数を使用すると ②「SUM」という関数が利用でき =SUM(B1:B6) と簡単な形で記述できます。 ◆関数の種類 Excelには、多くの関数(「組み込み関数」)が用意されており、ユーザーが定義す ることもできます。主な組み込み関数には「SUM」以外に次のものがあります。 ・AVERAGE()・・・・・平均値を求める ・MAX() ・・・・・最大値を求める ・MIN() ・・・・・最小値を求める ・ABS() ・・・・・絶対値を求める ◆関数の形式 関数名(関数は、ほかの演算子と組み合わせて使用できます) 引数(引数は、関数により書式が決まっています) =SUM(A1:A9,50,B1) 引数をかっこでかこみます 引数が複数ある場合は、「,」で区切ります 引数をかっこで囲みます ◆関数は、ネストして多重に使用 =ABS(AVERAGE(SUM(A1:A8),B12)) この例では、SUM・・・合計を求める AVERAGE・・・平均を求める ABS・・・絶対値を求める、の3つの関数を使用しています。 すなわち、セルA1~A8の合計と、セルB12の値の平均を求め、その平均値の絶対値 を求めるということです。 実際に、データを入力し、セルA10に上記の関数を入力すると以下の通りとなります。 関数を入力、確定する

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◆ 関数ツールバー、又は関数の挿入を使った数式の入力 上記の例のように、関数を使った数式は、キーボードからの入力もできますが、関数 ツールバー又は関数の挿入を使っても関数をもった数式を入力することもできます。 例:平均値を求める関数の入力方法(3通り) ① 関数を入力したいセルを アクティブにする。 ②∑ツールバーから、平均(A) を選択クリックすると関数が 挿入されます。 なお、「関数の挿入」ボタンを クリックし関数の挿入の関数名 AVERAGEを選択すると 「関数の引数」画面が表示さ ます。 マウスで範囲指定をするときにダイアロ グボックスがじゃまになることもありま す。範囲を指定する前にあらかじめダイ アログボックスを移動しておいて下さ い。ダイアログボックスのタイトルバー にマウスポインタを合わせドラッグすれ ば移動できます。 関数ツールバーを使用して、マウスドラッグで数式を 入力するか、数式バーに計算式をキーボードで入力す かは、利用する人の慣れにもよります。 操作状況により、使い分けると良いでしょう!・・・ 関数は、「ホーム」タブ又は「数式」タブ のリボン上の∑ボタンをクリックすると 自動的に挿入されます ③関数の引数ダイアログボックスの数値を確 認、変更が必要であればマウスを使用して、範囲 の始まりのセルから終わりのセルまでをマウス ドラッグすると、薄い色の枠が表示、点線で囲ま れます。「OK」ボタンを押すか、または ここを変更することができます。

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4-3 セルの相対参照と絶対参照 Excelでは、セル(セル範囲)を参照する方法に、相対参照と絶対参照、複合参照 などの方法があります。セルに入力した計算式をコピーしたり、移動したりする場合、セ ル番地の参照方法が重要になります。 ◆セルの相対参照 これまでに行ってきた、「A1」、「B1」、「C1」といったセル番地の指定方法は、「相 対参照」と呼ばれるものです。数式の中で、このようにセル番地が指定されているとき、 セル番地は、現在数式が入力されているセルから見た相対的な位置関係で指定されている ことになります。実際の例で見てみると次のようになっています。 =SUM(C3:E3) =SUM(C3:E3) =SUM(C9:E9) 上の例のように、集計表を作るときに合計を出すSUM関数を入力すると、それをコピー して活用できます。 数式をコピーすると、数式の中に相対参照で指定されたセル番地は自動的に変わり、各々 にあった数式となります。また表全体を別の位置に移動しても、移動に合わせてセル番地 は変化します。 ◆セルの絶対参照 相対参照は、行、列に沿って数式をコピーするときは役立ちますが、常に固定したセル の値をもとに計算する場合には不都合が生じます。 このようなときに、「絶対参照」と呼ばれる方法で対処します。数式の中でセル番地を絶対 番地で指定していれば、数式を入力したセルを移動したり、コピーしても、参照されてい るセル番地は変化しません。 ①数式の中でセル番地が絶対番地で指定されていないときのコピー 数式の分子は、G3からG10に変化し 分母はG10からG17に変化するため 分母に数値のない値(0)で除算された 結果(#DEV/0!)で表示されます。 下側のセルにコピーする。 コピー先の数式は、セル番地 が変化しています。

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②数式の中でセル番地が絶対番地で指定されているときのコピー この例では、各支店の売上が全体の合計に対してどれくらいの割合であるかを計算して います。単純に数式を入力すると、 セルG3(東京支店)の割合は、=F3/F10・・・東京支店の合計/合計となります。 しかし、この数式を連続してコピーすると、合計欄のセル参照が、ずれて①の結果となり ます。 そこで、合計欄のセルF10を絶対参照で指定します。絶対参照は、セル番地の列番号と 行番号の前に、「$F$10」というように「$」記号を付けます。 すなわち、 =F3/$F$10 のようになります。 このように、数式を変更して入力しておくと、合計欄の指定はコピーしても、変化はしま せん。 ◆セルの複合参照 絶対参照では、数式をほかのセルに移動した場合に、列位置、行位置ともに参照関係は 変化しません。しかし、数式によっては、列位置は相対的に指定したいが行位置は絶対 参照にしたい、また、その逆もあります。 <数式でのセル番地の指定方法のまとめ> 指定方法 説 明 A1 相対参照。コピー先、移動先のセルに合わせて、参照されている セル番地が変化する。・・・相対参照 $A$1 絶対参照。コピー、移動を行っても参照されているセル番地は 変化しない。 ・・・絶対参照 C$10 複合参照(行位置のみ絶対参照)。コピー、移動を行うと、列位置 のみが変化する。 ・・・複合参照(行が固定される) $C10 複合参照(列位置のみ絶対参照)。コピー、移動を行うと、行位置 のみが変化する。 ・・・複合参照(列が固定される) ☆1:相対参照とは 例えば、セルG3の中に数式=F3/F10が記述されており、このセルG3をG4に コピー又は移動すると行が一行下がった為、数式も一行下げたF4、F11と自動的に変 化することを相対参照と云います。(コピー、移動したセルの列、行の数だけ変化します) ☆2:絶対参照とは コピー、移動した列、行の数だけ変化するのを避け固定化することを絶対参照と云いま す。例えば、比率を求める際に分母が変化しては困ります。このようなときに絶対参照と してセル番地を指定します。絶対参照は、列・行の前に$を挿入します。(上記記載) セル番地の絶対参照への変更は 数式バーでの「$」の挿入で 修正できます。(f・4でも可) 右例でもわかる通り、分母の合計のセル番地 は変化しません(=F10/$F$10)。 分子はF3からF10に変化しています。

参照

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