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週刊経済指標 CFTC利上げの反応と中国経済.xlsx

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Academic year: 2021

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発行日 : 2018/12/25 金上昇・原油下落

週刊経済指標

経済の動きをグラフで見てみましょう。 毎週火曜日夕方発行 先週末金曜日のNY金2月限は+13.7ドル高の1271.8ドル。時間外取引では、トランプ米大統領が内部で米連邦準 備理事会(FRB)のパウエル議長の解任を議論しているとの報道や米政府機関の一部閉鎖を受けて堅調となった。日 中取引では、ドル安や株安を受けて堅調となり、7月10日以来の高値1273.9ドルを付けた。時間外取引では 1260.0~1268.6ドルのレンジで推移、前日比7.3ドル高の1265.4ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、ト ランプ米大統領が内部で米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の解任を議論しているとの報道や米政府機関の一 部閉鎖を受けて堅調となったが、欧州時間に入ると、ユーロ高が一服し、上げ一服となった。立会時間は、押し目を 買われて地合いを引き締めた。その後は、ドル安や株安を受けて時間外取引の高値を突破し、7月10日以来の高値 1273.9ドルを付けた。 トランプ米大統領が内部で米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の解任を議論しているとの報道や米政府機関 の一部閉鎖を受けてドル安・株安に振れ、金の支援要因になった。 今日の材料 ・米大統領首席補佐官代行に指名されたマルバニー行政管理予算局(OMB)局長は、政府機関の一部閉鎖について、 民主党が下院で過半数を占める新議会が招集される来年1月3日まで続く可能性があるとの見解を示した。

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世界的な景気減速は米中貿易戦争を巡る不透明感が背景。ユーロ圏や中国などはすでに景気が減速しており、米国 の景気拡大ペースが鈍ってくる可能性が高い。ただ、週末に中国では、外国企業に対する技術移転の強要禁止などを 盛り込んだ法案が全国人民代表大会(全人代)常務委員会に提出されており、中国は米国の要求を受け入れる方向で 動いている。 アラブ首長国連邦(UAE)のマズルーイ・エネルギー相は、今月合意に至った日量120万バレルの減産が来年の 需給を均衡させるのに不十分であるならば、臨時会合を行う用意があるとし原油安をけん制したが、売りが続いてい る。先週、サウジアラビアのファリハ・エネルギー相が過剰在庫が抑制されるとの見通しを示したほか、石油輸出国 機構(OPEC)のバルキンド事務局長は、今月の減産合意に基づき、各国に減産枠を割り当てる計画があることを明 らかにし、口先で相場の安定化を図っているものの、軟調な流れは変わっていない。 原油安が続いていることで、米国のシェールオイル生産の拡大ペースが減速するとの期待感が浮上しているものの、 供給の縮小よりも需要の縮小観測に軸を置いた展開が続いている。今月、米エネルギー情報局(EIA)が発表した掘 削生産性報告(DPR)では、米国のシェールオイル生産が鈍化する兆候は限定的だった。 時間外取引で2月限は46.24ドルまで堅調に推移する場面があったが、上値は重く伸び悩んだ。通常取引開始にむ けてマイナス転換すると、通常取引開始後は42.36ドルまで一段安となった。24日はクリスマス・イブのため短縮 取引。 改質ガソリンとヒーティングオイルは続落。原油安が止まらず、石油製品も一段安となった。 今日の材料 ・ベネズエラ海軍、隣国のガイアナ領海付近で米エクソンの石油探査船を強制的に停止 ・ガイアナ沖での探査作業の再開は未定=米エクソン (ミンカブ) ★ 株式市場が値崩れを続け、トランプ大統領が利上げに不快感を示すなど、市場や政治からの「ハト派転換要請」 には目もくれず、FOMCは全会一致で0.25%の利上げが決定された。来年以降も利上げを継続する方針が確認 されている。景気見通しは下方修正され、利上げ停止時期が視野に入ってきたことは明らかであるが、投資家が 望むほどのハト派的な姿勢は見られず、株価は下落している。 ★ 景気については、パウェル議長は、「来年も潜在成長率を上回る景気拡大が継続する」との見通しを強調し、 市場にくすぶる景気失速懸念を一蹴した。ただ、今後の利上げに関する不確実性に対して注視する姿勢も示し ている。 ★ 2019年の米国GDP成長率を2.5%から2.3%に、コアPCEデフレータを2.1%から2.0%に引き下げられた。 失業率は3.5%で横ばい。

12月のFOMCで利上げ

期待されたハト派的姿勢は見られなかった。 長期金利予想は2.5~3.5%で今回の利上げで下限に到達 ★ ただし、ドットチャートは9月に比べてやや下振れし、長期金利の予想レンジ2.5~3.5%である。今回の 利上げで目標FFレートは2.25~2.50%になったので、予想の下限に到達した。2019年の利上げ回数は 3回から2回の予想となった。2020年は引き続き1回の利上げ予想を残している。 ★ 昨今の投資心理の急速な悪化は、楽観の反動という側面も強いが、FOMCで示された成長拡大ペースも 過大評価と見る向きも少なくない。 ★ パウェル議長の解任説の噂も飛んでいる。 2015年から9回目の利上げ

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米FOMCに対するGFMSのコメント

★ 米国の相次ぐ利上げにより新興諸国から資金が米国に還流し、そのためドル高/新興諸国通貨の下落が顕著と なっている。FRBは、米国のことだけを考えずに世界経済を考慮すれば、9月で利上げを止めるべきだった。 他の国が不況に陥れば、それは米国経済に影響を与える。トランプ大統領がTweetするように、「ドルは強いが、 パリではデモが荒れ、中国経済は停滞しているのに、FRBはまだ利上げを考えている」という意見にGFMSは 賛同する。

FRBは米国ばかりでなく世界経済を考えるべきだ

この利上げとタカ派的なFRBの態度を見て米国株 価は下落している。通常株価下落の後6~9ヵ月で 実態経済は悪化する。

株価下落の6~9ヵ月後に実態経済が低下する

世界金融危機はまだ完全には終わっていない

米国には利上げの余地は少ない。それは、 米国経済は強いように見えるが、2008年の 世界金融危機はコップの中の嵐であり、 また解決されていない。 FRBが利上げをするのは、負債バブルが大きくなり過ぎることを警戒しているものと理解しているが、信用市場 が過熱し過ぎることを防ぐ適正な金利水準というのはわからない。ただ、金利が上がれば、負債バブルは再び飛び出 る(Popped)だろうということはわかっている。従って、いわゆる金利の平常化というのは、単にスローガンに過 ぎない。世界経済成長は、安い債務と、通貨のより多い供給によって形成される。世界の金利水準は決して過去の平 均的水準には戻らない。 なぜなら不適切な水準に金利が上がれば、世界経済は不況に陥るからだ。低金利の時代は今後ずっと続き、中央銀 行が大規模な信用崩壊を許容して市場をきれいにするという以外に、元に戻ることはない。 1)2008年の世界金融危機以来、世界の政府は企業の負債を公共の負債に転換してきた。 2)しかし、今日の負債総額は2007年末よりも大きくなっている。 3)債務の増加と紙幣の大量発行により政府の歳入の伸びは止まっている。

世界金融危機の余韻

金利に適正水準はない。過去の金利水準に戻ることはない

2018年金価格はドル高の副産物だった。ドルや米国株価が上がると金価格は下がった。ことに6月中旬に米国が 中国に対して貿易戦争を仕掛け、世界の資金が米国や米国株に還流し始めた時、ドル高・金安となった。それでは 2019年のドルはどうなるか? どれだけ現在の米国FF金利水準は高いかについて、1980年代 からのFFレートの動きを見てみよう。これまでのFFレートの平 均は4.11%である。ただし、1980年代の高いインフレ率を香料 する必要がある。もう、1980年代のような高いインフレの時代

2018年の金価格はドル高で金安となった

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TOPICs 中国経済 経済指標 一般的な環境下では、市場が金利がピークに達したと思うなら、ドルは、実際の事象が起きる前にピークに達する。 従ってドルはピークに達する時に商品価格は底を打つ。CMEのFedWatchによれば、市場は3月に利上げする確率を 24.4%と見ており、12月18日の17%から上昇しているが、それでも先月の36.2%よりは下がっている。米国と中 国は1月に通商交渉を行うが、交渉がまとまればドル安となるだろう。

2018年の金価格はドル高で金安となった。

結論として、2019年のドルはまだ不透明である。金価格は伝統的な需要により第1四半期は強いかもしれない。 例えば、ドル安や米国株価下落のヘッジ手段として金を購入するかもしれない。ただ、ドル安になるという仮定をす るのはまだ早いかもしれない。現在の金価格の流れが来年第1四半期まで続くかどうかを注視する必要がある。

結論は、来年第1四半期を見るべし

欧州中央銀行は2019年の経済成長率を下方修正しておらず2019年は1.7%、2021年は1.5%としている。イン フレ率は2019年が1.6%、2021年は1.8%である。ECBは成長率を下方修正する可能性があり、またインフレ下 の不況(スタグフレーション)になるかもしれない。ECBの利上げの可能性は遠のくだろう。 中国経済は低迷しており、貿易戦争でどの程度影響を受けるかは不透明である。米国が中国に対して通貨の介入を 非難したとしても、人民元はドルに対して弱まる可能性がある。

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TOPICs 中国経済 by ニッセイ基礎研究所 1. 2018 年の中国経済は、党大会後の債務圧縮(デレバレッジ)による景気下押し圧力と、米中 貿易戦争による 先行き不透明感の強まりを背景に、経済成長の鈍化が鮮明となった。その影響は株式・為替市場にも及び、中国株は 大きく下落し消費者マインドを直撃するとともに、人民元レート(対米ドル)も下落し 10 年ぶりの 7 元台が視野 に入ってきている。 2. 景気指標を点検すると、需要面の 3 指標に関しては、小売売上高は 3 ヵ月連続で“×”と なり減速傾向が鮮 明、輸出は 11 月に“×”に転じ、固定資産投資は 3 ヵ月連続で“○”となり持ち直してきた。供給面の 3 指標に 関しては、工業生産が 11 月に“×”に転じたのに加えて、製造業PMIは 6 ヵ月連続で“×”、非製造業PMI も 5 ヵ月連続で“×”と、悪化が顕著である。その他の景気指標(電力消費量、道路貨物輸送量、工業生産者出荷 価格、通貨供給量)をみると、11 月は 4 つが揃って“×”となった。以上を“○=1 点”、“×=0 点”として集 計した景気評価点は 1 点となり、景気悪化のウォーニングを発信している(下左図)。 3. 中国経済に関する「景気インデックス」を新たに開発した。工業生産、サービス業生産、製 造業PMIの 3 つ を合成加工したもので、「月次の景気指標の動きを経済成長率に換算するとどの程度か」を表示する形式とした。そ の推移をみると(下右図)、おおむね 6%台後半で推移していた「景気インデックス」は、18 年 5 月(6.83%) を直近ピークに低下し始め、9 月には 6.47%と「6.5%」を下回り、10 月は 6.41%、11 月は 6.38%と低下傾 向が続いている。 1. 中国経済の概況 2018 年の中国経済は、党大会後の債務 圧縮(デレバ レッジ)による景気下押し 圧力と、米中貿易戦争による先 行き不透 明感の強まりを背景に、経済成長の鈍化 が鮮明 となった。 党大会を間近に控えた15 年、中国は 輸出の減 少と株価の相次ぐ急落で、景気 が失速しそうになっていた。 そこで、中国政府はインフラ投資の加速や小型車減税の導 入で景気テコ入れを図った。そして、16 年後半には景気 が持ち直し 17 年に開催された党大会を無事に迎えた。 し かし、インフラ投資を加速させた背後では、債務が膨張す ることとなった。そこで党大会後の 17年冬、中国政府は 「金融リスクの確実な防止・解消」に舵を切り、デレバ レッジを進めたため、18 年に入るとインフラ投資が急減

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【需要面の 3 指標】 個人消費の代表指標である小売売上高の動きを確認すると、18 年 1-11 月期は前年比 9.1%増と 17 年通期の 同 10.2%増を 1.1 ポイント下回った。内訳を見ると、住宅販売の低迷を背景に家具類 が同 9.8%増、家電類が同 8.3%増と 17 年通期の伸びを下回った。また、自動車も小型車減税撤廃の影響や、米中貿易戦争による株価下落で 消費者マインドが悪化したことなどから同 1.6%減と前年割れとなった。ただし、消費者信頼感指数は足元で持ち直 しの動きが見られる(図表-6)。また、 電子商取引(EC、商品とサービス)は、その勢いはやや鈍ったものの、BA T(百度、阿里巴巴、騰訊)などプラットフォーマーが新たな消費を生み出す流れは続いており、同 24.1%増の高 い伸びを維持した。 次に、投資の代表指標である固定資産投資(除く農家の投資)の動きを確認すると、18 年 1-11 月期は前年比 5.9%増と 17 年通期の同 7.2%増を 1.3 ポイント下回った。内訳を見ると、中国政府 が「金融 リスクの確実な防止・解消」を目的に債務圧縮(デレバレッジ)を進めたことから、インフラ投資が前年比 3.7%増 と 17 年通期の同 19.0%増を大きく下回ることとなった。一方、構造不況業種とみられていた鉄精錬加工は前年比 13.0%増と高い伸びを回復した。過剰生鮮設備を抱える 鉄精錬加工の回復には違和感もあるが、環境対策関連の投 資が加速したものと見られる。また、「中国製造 2025」関連のコンピュータ・通信機器等は同 19.1%増、科学研 究等は同 12.8%増と高い伸びを示し、消費主導への構造転換が追い風となっている文化・体育・娯楽は同 22.2% 増と伸びが加速し、不動産業も同 8.2%増と 17 年通期の同 3.6%増を上回る伸びを示した。 2. 景気指標の点検 【生産面の 3 指標】 工業生産(実質付加価値ベース)の動きを確認すると、18 年 1-11 月期は前年比 6.3%増 と 17 年 通期の同 6.6%増を 0.3 ポイント下回った。業種別に見ると、米中貿易戦争の激化により「中国製造 2025」の先行きに不透明感が浮上し、戦略的新興産業の隆盛に水を差した一方、景気悪化を受けた中国政府の景気 対策で、構造不況産業は持ち直した。構造不況業種では石炭が前年比 5.4%増、 粗鋼が同 6.7%増、セメントが同 2.3%増と、低水準ながらも 17 年通期の伸びを上回る業種が目立 った。一方、中国経済の新たな牽引役と期待さ れる業種では、集積回路が前年比 9.8%増、工業ロボットが同 6.6%増と高水準の伸びを維持しているものの、その 勢いは大きく鈍化しており、携帯電話は同 2.4%減、自動車は同 2.3%減と前年割れに落ち込んでいる(図表-4)。 他方、製造業PMI(製造業購買担当者景気指数、中国国家統計局)の動きを確認すると、18 年 5 月の 51.9%を 直近ピークに低下傾向となり、11 月は拡張・収縮の境界線となる 50%まで低下 した(図表-5)。また、非製造 業PMI(非製造業商務活動指数、中国国家統計局)も、18 年 9 月 の 54.9%を直近ピークに、10 月は 53.9%、 11 月は 53.4%と 2 ヵ月連続で低下した。ただし、非製 造業PMIは、境界線を大きく上回る水準にある上、同 予想指数は 60.9%と高水準を維持していることから、さらに落ち込む可能性は今のところ小さい。なお、サービス 業生産指数(価格要因調整 後)は、18 年 3月の前年比 8.3%増を直近ピークに低下傾向で、11月は同 7.2%増ま で低下した。

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【その他の重要な 4 指標】 電力消費量の動きをみると、18 年 1-11 月期は前年比 8.5%増と 17 年通期の同 6.6%増を 1.9 ポ イント上 回った。ただし、ここもと 18 年 8 月の前年比 8.8%増をピークに低下、 9 月は同 8.0%増、 10 月は同 6.7%増、 11 月は同 6.3%増と 3 ヵ月連続で低下してきた。貨物輸送量は前年比 7.2%増 と 17 年通期の同 9.3%増を 2.1 ポイント下回った。輸送手段別にみると、水路貨物は同 4.7%増と 17 年通期の伸びを上回ったものの、鉄道貨物、 道路貨物、航空貨物が 17 年通期の伸びを大きく下 回った。また、工業生産者出荷価格の動きをみると、ここもと 18 年 6 月の前年比 4.7%上昇をピー クに 5 ヵ月連続で低下、11 月は前年比 2.7%上昇に留まった。内訳をみる と、18 年 11 月にはエネルギーなど採掘工業が前月比 1.3%下落したのに加えて、鉄鋼などの原材料も同 1.1%下 落、生産 財の需給は緩んできたようだ。そして、金融面の代表指標である通貨供給量(M2)は、11 月も前 年比 8.0%増と低い伸びが継続している。中国人民銀行が預金準備率を引き下げたことを受けて、 商業銀行の融資姿勢に は緩む兆しがあるものの、景気下支え効果は今のところ限定的である。 一方、もうひとつの経済の柱である輸出(ドルベース)の動きを確認すると、18 年 1-11 月期は 前年比 11.8% 増と 17 年通期の同 7.9%増を大きく上回る伸びを示した。ただし、輸出先行指標と なる新規輸出受注(中国国家 統計局)は低下傾向となっており、ここもと 6 ヵ月連続で 50%を割り 込むなど、輸出の先行きには暗雲が漂う。 また、中国税関総署が発表してきた貿易輸出先行指数の 公表が 18 年 4 月以降止まっている点も、輸出の先行きに 対する不安を増幅させている(図表-7)。 【景気評価点はウォーニングを発信】 以上で概観した景気 10 指標を、それぞれ 3 ヵ月前と比べて 上向きであれば“○”、下向き であれば“×”として一覧表に したのが図表 -9 である。需要面をみると、小売売上高は 3 ヵ 月連続で“×”となり減速傾向が鮮明、輸 出も 11 月には “×”に転じた。一方、固定資 産投資は 3 ヵ月連続で“○” となり持ち直し てきている。供給面をみると、 2 ヵ月連続で “○” だった工業生産が 11 月に“×”に転じたのに 加えて、 製造業PMIは 6 ヵ月連続で“×”、 非製造業PMIも 5 ヵ 月連続で“×”となっ ており、供給面の悪化は顕著である。そ

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3. 「景気インデックス」は 6 ヵ月連続低下し 6.38%! 最後に、中国経済に関する「景気インデック ス」を紹介したいと思う。かねがね読者の皆様か ら は、「中国経済の動向をひと目で分かるよう な指標は無いのか?」とのご質問を受けることが 多か った。しかし、それに自信を持って紹介で きるような指標はなかなか見出せなかった。そこ で、そうしたご要望に少しでもお応えしようと微 力ながらも開発したのが、この「景気インデック ス」で ある。「景気インデックス」は、工業生 産、サービス業生産、製造業PMIの 3 つを合 成加工した もので、「月次の景気指標の動きを 経済成長率に換算するとどの程度か」を表示する 形式を採用し ている。 ちなみに、その推計結果 と経済成長率の関係をみると(図表-10)、 17 年以降おおむね 6%台後半 で推移していた「景 気インデックス」は、18 年 5 月の 6.83%を直 近ピークとして低下し始め、9 月には 6.47%と 18 年の成長率目標である「6.5%」をやや下回 り、その後も 10 月は 6.41%、11 月は 6.38%と低下傾向が続いている。ご参考になれ ば幸いです。

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▲954 ▲2,988 大豆油 大豆粕 ネット買い残の前週からの増減 ① 日付 金 銀 白金 パラジウム 銅 原油 ガソリン ヒーティングオイル天然ガス コーン 大豆 ▲2,611 +21,004 ▲11,292+10,194 2018/9/18 ▲402 ▲2,592 +3,372 ▲2,991 +4,986 ▲19,010 +6,927 +2,547 ▲11,447 ▲92,460 ▲21,675 ▲8,875 ▲15,927 ▲5,492 ▲4,096 ▲4,203 2018/9/11 +5,739 ▲1,574 +10,792 ▲3,774 ▲10,322 ▲12,448 2018/9/25 ▲3,845 ▲5,719 +10,040 ▲1,264 +19,927 +16,840 +8,490 +61 +43,483 +33,887 ▲14,120 +26,474+3,304 +56,060 ▲8,998 +35,090+3,916 2018/10/9 ▲21,797 ▲7,510 +9,630 ▲696 ▲3,738 ▲27,225 ▲3,661 +420 +21,673 +16,764 ▲4,633 +12,397 ▲16,168 +1,042 +4,284 +12,117 2018/10/2 ▲2,437 +4,520 +6,421 +892 +6,903 +12,373 2018/10/16 +71,957 ▲9,797 +5,580 ▲2,863 ▲3,364 ▲28,791 ▲9,777 ▲4,378 ▲15 +63,341 +18,051 +8,429 +3,787 +3,462 +19,828 ▲1,966 ▲4,994 2018/10/30 ▲22,428 ▲5,956 +3,629 ▲2,763 ▲7,784 ▲19,526 ▲4,587 ▲4,841 +9,108 ▲11,722 +1,773 +1,423 ▲27,285 ▲7,751 ▲6,017 ▲8,730 2018/10/23 +13,445 +3,093 ▲17,421 ▲12,114 2018/11/6 +6,234 +14,629+1,467 +1,062 ▲3,024 ▲25,514 ▲2,272 ▲4,694 +9,404 +14,241 +15,931 ▲1,170 ▲1,824 ▲35,395 +2,418 ▲7,812 ▲7,349 ▲10,547 +13,323 2018/11/13 ▲35,141 ▲6,126 +13,515 ▲1,730 +1,722 +7,209 ▲338 +6,316 ▲18,060 ▲1,969 ▲9,009 +8,891 ▲31,233 ▲3,382 ▲1,126 ▲9,233 ▲2,978 2018/9/4 ▲17,304 ▲1,835 ▲610 ▲3,457 ▲3,965 +11,788 ▲4,440 +6,166 +425 ▲304 ▲12,604 ▲1,196 ▲6,259 ▲10,273 ▲6,449 ▲14,354 ▲20,873 2018/11/20 +27,549 ▲20,317 +33,196 +417 ▲9,244 2018/12/4 +55,240 +0 +486 +526 ▲1,604 ▲15,940 ▲3,283 ▲2,737 ▲15,112+79,309 ▲9,442 +7,559 ▲13,018 ▲1,087 ▲9,549 +4,209 2018/11/27 ▲7,138 ▲13,013 +24,160+3,620 2018/12/11 +15,981 ▲8,880 ▲7,964 ▲151 ▲3,535 ▲7,566 +4,143 +1,200 +3,500+49,884 ▲3,531 +14,020▲7,037 コーヒー ユーロ +32,408 +599 ▲3,691 +4,380 ネット買い残の前週からの増減 ② ▲1,426 ▲3,760 +2,038 ▲3,853 ▲6,474 2018/12/18 +18,796 +18,723 ▲12,543 +14,641 15年物米国債2年物国債 5年物国債 10年物国債 2018/9/4 ▲8,596 ▲2,353 ▲7,233 +15,360 +110 ▲1,078 +2,718 ▲1,466 +664 ▲42,195 ▲5,924 円 ドル スイスフラン S&P500日経平均株価 日付 小麦 砂糖 ▲4,100 ▲8,501 ▲93,178▲149,404 2018/9/11 ▲19,798 +25,127+4,005 +3,674 ▲4,865 +974 +4,567 ▲639 +132 ▲4,834 ▲55,175 +15,933▲14,272 ▲25,563 ▲33,316 +38,775▲18,754 2018/9/25 ▲1,109 ▲26,227 +10 +1,934 ▲11,147 ▲453 +16,862▲1,141 +229 ▲30,783 ▲52,872 ▲107 +2,951 +4,968 ▲1,175 ▲5,070 2018/9/18 ▲14,959 +57,334 +4,917 ▲12,013 ▲25,446 ▲69,328 2018/10/2 ▲7,659 ▲7,706 ▲7,358 ▲14,243 ▲19,490 +40 +2,402 +911 +14 ▲20,642 ▲16,830 +1,714 +8,302 ▲9,778 +62,620 ▲32,600+102,533 2018/10/16 +2,451 +45,498 +12,837 ▲8,608 ▲1,187 +159 +632 ▲3,646 ▲152 +23,886 ▲13,445 ▲28,986 +673 +2,878 +1,665 ▲283 2018/10/9 ▲2,657 +57,363 +20,383 ▲3,825 +22,539+8,876 2018/10/23 ▲9,912 +48,140 +12,659 ▲4,009 +14,908 +167 ▲3,686 +2,571 +1,301 +23,500 ▲51,551 +38,620 +49,435 +25,231 ▲4,740 +251,920 +125,128 2018/11/6 +1,660 ▲4,067 +17,514 ▲11,680 ▲312 +696 +2,650 ▲479 ▲1,066 +9,352 ▲7,326 +7,259 +1,525 ▲544 +2,165 +859 2018/10/30 ▲15,361 +15,013 +4,535 ▲8,455 ▲34,390+18,543 2018/11/13 +15,990 ▲30,470+7,983 +2,972 +3,976 +307 ▲5,376 +474 +1,704 ▲11,241 ▲34,836 ▲4,667 +88,423 ▲7,968 +3,167 +142,852 +8,414 2018/11/27 ▲9,128 ▲13,806▲3,792 ▲7,564 +2,539 ▲4 ▲1,169 ▲2,913 +867 ▲3,316 +67,231 ▲13,772 ▲1,187 +973 +2,036 +1,362 2018/11/20 ▲11,029 ▲23,061 +120,100 2018/12/4 +41,204 +2,699 +3,726 ▲2,559 ▲4,203 ▲881 ▲1,406 +3,371 ▲4,310 +15,574 ▲68,219 ▲21,498 ▲19,434 +1,250 ▲884 +3,143 2018/12/11 +2,623 +1,699 ▲549 +6,690 +121,673 +17,706 +52,121 2018/9/4 ▲51,777 ▲274,393 ▲326,170 +24,291 ▲58,258 +76,139▲44,472 2018/12/18 ▲4,849 ▲29,225 ▲10,098 +3,969 +13,333 ▲2,073 +1,124 +1,496 ▲2,432 +7,623 +94,270 ▲5,331 ▲424 2018/9/11 ▲11,741 ▲54,505 ▲66,246 ネット買い残の前週からの増減 ③ 日付 商品 金融商品 合計 TOPICs ファンドの建て玉 12月18日までのファンドの建玉で買い残3週連続で増えた ものはNY金、シカゴトウモロコシ、15年物米国債であった。 2週連続で増えたものは、NYガソリン、ユーロ、スイスフラン、 5年物米国債であった。この週だけ買われたものは、NY銀、 NYパラジウム、シカゴ大豆、シカゴ大豆粕、円、S&P500.、

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掲載される情報は株式会社コモディティー インテリジェンス (以下「COMMi」という) が信頼できると判断した情報源をもとにCOMMiが 作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、COMMiは保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持 つものでもありません。 本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場合があります。 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はCOMMiに帰属し、事前にCOMMiへの書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物 に修正・加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。 COMMiが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。 本資料に掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大また は減少することもあり、価値を失う場合があります。 本資料は、投資された資金がその価値を維持または増大を補償するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの障害 が発生した場合でも、COMMiは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。 COMMiおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります。 株式会社コモディティー インテリジェンス 〒103-0014東京都中央区日本橋蛎殼町1丁目11-3-310 会社電話: 03-3667-6130 会社ファックス 03-3667-3692 メールアドレス: kondo@commi.cc 発行元 : 原油の下落基調と金の上昇局面となっている。世界景気に陰りが出ており、クリスマス休暇で取組みが減少する中 でNYダウ平均株価は下げ局面となり、日経平均株価もつれ安となっている。株式を売却された資金は預金金利も高 くなく、債券投資も社債の利回り上昇、債券価格下落中であり安心できないため、資金の行き場は円やスイスフラン、 金に向かっている。一方原油は世界最大の原油輸入国中国の景気が低下気味で不安要因が多いため車を買うどころで はなくなる可能性があり、現に11月の自動車販売台数は減少している。需要減に対し、米国の石油企業は体力をつ けて石油生産コストは10ドル以下とのEIAのレポートもあり、需要に見合うだけの生産は行い、いつでも増産体制に ある。一方OPEC産油国やロシアは、2014年~16年の原油価格下落時の財政難は記憶に新しく、価格を維持する ために減産は決議したものの、価格下落による歳入減を補うために増産する可能性もある。 なかなか原油価格は上がりにくい状況になっているのではなかろうか。 今後の予想

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