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看護系技官入省案内 2013 ~活かそう、看護の力~

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(1)

厚 生 労 働 省

Ministry of Health, Labour and Welfare

看護系技官採用案内

2017

ひ と 、 く ら し 、 み ら い の た め に

活かそう、看護の力

(2)

【照会先】

Contents

01 看護課長からのメッセージ

02 先輩からのメッセージ

10 平成28年度新規採用職員の1日に

密着してみました!

12 入省の経緯、入省前の経験などを教えてください !

14 キャリア・ヒストリー

15 キャリアパス

16 職場環境

17 看護系技官の配属部署

18 看護系技官配属部署の業務紹介

25 採用情報

26 FAQ(よくあるご質問)

地下鉄丸ノ内線、千代田線、日比谷線 「霞ヶ関」駅下車 出口 B3a, B3b (中央合同庁舎第5号館直通地下通路), C1 ※出口B3b の利用時間は、平日の7- 21時 ※ご来館の際は、身分証(学生証、免許証など)を 持参してください。

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Page 厚生労働省

〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎第5号館

電話番号 代表:03-5253-1111 窓口:医政局看護課総務係(内線2596)

【最寄り駅】

(3)

厚生労働省医政局看護課長

岩澤 和子

Kazuko IWASAWA

病院、大学、地方自治体勤務を経て、 平成 2 年 厚生省入省(国立公衆衛生院公衆衛生看護学部) 平成 6 年 児童家庭局母子保健課 平成10年 保険局医療課 平成15年 医政局看護課 平成19年 福岡県久留米市健康福祉部健康医療担当次長、保健監 平成21年 厚生労働省医政局看護課看護研修研究センター所長 平成22年 医政局看護課看護サービス推進室長 平成23年 現職

国民の健康、福祉に、看護はどのような貢献ができるので

しょうか。皆さんは専門知識と経験をどのような場で

活かそうと考えていますか ?

現在、約24万人が保健師、助産師、看護師や准看護師の資格取得に向け修業し、約160万人が就業 しています。看護行政の目標は、日本全体の看護サービス提供の仕組みを変革し、看護職員の資質を 発展させることを通じて国民に質の高い看護サービスを届け、国民のQOL(Quality of Life:生活 の質)向上に貢献することです。厚生労働行政に携わる看護系技官は本省、地方厚生局等に約80名 おり、文部科学省、国立保健医療科学院の技官などと連携しながら、国民の健康、QOLを守る課題 に取り組んでいます。 厚生労働省は、医療、保健、福祉そして介護の制度を所管しており、多様な場で “ 看護 ” が提供 されています。時代の要請に対応して制度は改善していくものですので、看護に関する制度について も看護系技官が、事務官、医系技官などと一緒になって政策を考え、制度の創設や改善に取り組んで います。 平成26年6月、保健師助産師看護師法や看護師等の人材確保の促進に関する法律の一部改正を含 めた「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」 が国会で成立し公布されました。2025年に向け、医療・介護サービスの提供体制の改革が進められ、 時代と社会の求める看護を提供する看護職員の資質の向上や確保についての施策が展開されます。 昨年10月1日には、看護職員の復職支援を目的とした「看護師等免許保持者の離職時等における 届出制度」や、今後の在宅医療等を支えていく看護師の養成を行う「特定行為に係る看護師の研修制 度」が施行され、指定研修機関として28機関が指定(平成28年8月時点)されています。 看護系技官は組織の一員として業務に従事するため、協調性が求められますが、成果を出すために は、看護に対する情熱を持つ一方で、客観的に看護の課題を捉え、新たな対策が考えられる柔軟な発 想や研究的センス、精神的なタフさも必要です。また、さまざまな分野の方の意見を理解でき、国民 の目線で物事を考えられるバランス感覚のある人材を求めています。 行政の仕事を看護系技官の一員として、国民が求める看護の仕組みをつくるために、あなたも一緒 に働いてみませんか。

看護課長からのメッセージ

(4)

大臣官房 国際課 国際協力室

主査

松野 文恵

Fumie MATSUNO(平成26年入省)

先輩からのメッセージ

入省後の略歴

平成26年 医政局看護課 平成28年 大臣官房国際課国際協力室 入省前は、大学病院で手術室に勤務していました。生活習慣病が原因で手術を必要とする多くの方々 と接する中、医療現場における取り組みに加え、国家レベルでの保健政策が人々の健康にどのような影 響を与えるのかを学びたいと思い、イギリスの大学院で国際保健と公共政策のコースを取りました。 帰国後、保健医療・看護の政策に関わる仕事をしたいと思い、看護技官に応募しました。

入省の経緯、入省前の経験などを教えてください

入省1年目は看護教育係として、看護教育に関する業務に従事しました。基礎教育カリキュラムや看 護教員の養成、看護師等養成所の運営について、看護教育における有識者の先生方のお話を伺う機会が 多くあり、求められる看護人材育成のための教育の重要さ、難しさ、素晴らしさを学びました。 2年目は看護企画係として、主に助産師に関する業務や窓口業務を担当しました。助産師関連では 「周産期医療体制のあり方に関する検討会」に関わり、関係部署・団体と連携し、少子高齢化の進行や 産科医師、医療機関の不足といった課題に対し、安全・安心な出産ができる環境の整備のために医療関 係職種、分娩施設、行政に求められる役割を議論しました。

これまでの職務内容を教えてください

今年4月からは、大臣官房国際課国際協力室 に異動となり、主に開発途上国への社会保障・ 福祉・保健分野の国際協力を担当しています。 業務の一例としては、外務省、JICAおよび省内 関係部局と連携し、社会保障分野に関する技術 協力プロジェクトなどの案件形成段階から、専 門家派遣、本邦研修の実施などに協力していま す。 JICAベトナム新卒看護師のための臨床研修制度強化プロジェクト キックオフミーティングの記念撮影

(5)

タフな業務が多く、体力も気力も求められますが、皆さんが現在、医療の現場や日々の暮らしで感じ る保健医療分野の課題などを、さまざまな角度で、多くの人々と関わりながら検討していく、とても刺 激的でやりがいのある職場です。皆様のご応募を心よりお待ちしています。

応募者へのメッセージをお願いします

仕事を通じて感じていることは何ですか

国際課では、海外出張もあり体力が必要なのはもちろんのこと、日本の施策について他国の方々に紹 介することが求められるため、毎日が新しい分野の勉強です。開発途上国への国際協力というと、日本 が支援する側と思いがちですが、日本のこれまでの取り組みの歴史を相手国へ伝えたり、相手国と共に 各国の状況に合った協力内容を考えたりというプロセスは、日本側が学ぶことが非常に多いと改めて感 じています。 どの部署でも変わらないことですが、看護師として臨床 経験で得た現場レベルの視点に加え、組織レベル、国レベ ル、グローバルレベルの視点を持って国の課題を考えると いう仕事は、厚生労働省ならではの経験だと思います。 いくつかの技術協力プロジェクトには、厚生労働省の職員が派遣されていますが、「新卒看護師のた めの臨床研修制度強化プロジェクト」には、看護技官の杉田塩さんが、長期専門家として、今年の5月 からベトナムに赴任されています。 プロジェクトの実施が円滑に進み、両国の 利益となるよう、相手国側、日本側の関係者 と話し合い、サポートを行います。 また、 ASEAN+3(日中韓)の枠組みや APECの枠組みで開催される保健・福祉分野の 国際会議への出席や、日本で毎年秋に開催す る、ASEAN10カ国を招聘して社会保障分野の 課題を議論する国際会議の、運営・企画など も行っています。

ベトナムの医療施設で活動する杉田専門家(左から3番目) 国際協力室の厚生系メンバーと

(6)

入省前は、急性期病院の脳外科と外科で看護師として勤務していました。その期間の途中には、海外 の看護についても学びたいと考え、1年間オーストラリアへ留学し、現地の病院や訪問看護の実習を体 験するプログラムに参加しました。日本に帰国後、海外と日本の医療現場の勤務環境の違いに興味を持 ち大学院へ進学したのですが、そこで看護をとりまく制度の検討に携わりたいと考えるようになり、指 導教授から看護技官を勧められたのが入省のきっかけでした。

厚生労働省での職務内容を教えてください

現在、福岡県の保健所の健康増進課精神保健係で、主に自殺対策やアルコール依存症対策の事業を担 当しています。事業の企画・運営以外にも、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第23条等への対 応(措置入院関連)、電話や来所での相談対応、担当ケースの家庭訪問などにも携わっています。 職場や生活環境が大きく変わった上に、人生初の保健師業務は毎日新たな発見があり、とても刺激的 な日々を過ごしています。何よりも、国で検討された施策を実際に実践することができるのは非常に貴 重な経験だと感じています。まだまだ、業務に慣れることに精一杯な状況ですが、担当ケースとの信頼 関係の築き方や地域や関係機関との連携のあり方、制度運営上の課題など、在任期間中にしっかり学ん でいきたいと考えています。 そして、異動してすぐに熊本地震が発生し、被災地支援へ派遣チームの一員として参加しました。被 災地では家庭訪問や避難所の巡回活動を行い、災害が人々に与える影響を直接感じ、被災地支援のあり 方や平時からの組織体制づくりの大切さについて改めて考えさせられる経験となりました。 平成25年

医政局看護課

平成27年

保険局医療介護連携政策課

医療費適正化対策推進室

(保険局国民健康保険課併任)

平成28年

福岡県北筑後保健福祉環境事務所

健康増進課

入省前の経験、入省の経緯を教えてください

入省後2年間は、医政局看護課で看護基礎教育や保健師助産師看護師法に関する照会対応、助産業務 の検討、看護課業務への省内外の窓口対応に携わっていました。 3年目には、保険局医療介護連携政策課医療費適正化対策推進室へ異動し、主に特定健診・保健指導 の効果検証事業に携わりました。検査値等で特定健診・保健指導の効果を客観的に示すことや、実施率 向上のための方策の検討を、関係者や有識者と行っていました。

先輩からのメッセージ

福岡県

北筑後保健福祉環境事務所 健康増進課

技術主査

齋藤 水誉

Miyo SAITO(平成25年入省)

自治体に異動していかがですか

入省後の略歴

(7)

サービスの受け手や提供者、関係団体等さまざまな立場の方の意見を聞く機会が多いですが、立場や 経験が違えば考えること、感じていることが異なるため、それぞれがどういった背景から発言されてい るのかをよく理解し、思い込みを捨て、多角的に物事を捉えることができるようになりたいと思ってい ます。

看護技官の仕事は、臨床現場等とは業務内容も雰囲気も全く異なり、未知の世界だと思われますが、 インターンシップも行っていますので、ご興味のある方は、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。 一緒に働ける日を楽しみにしています。 被災地での家庭訪問の様子 福岡県のマスコットキャラクター「エコトン」

仕事を通じて感じていることは何ですか

応募者へのメッセージをお願いします

(8)

入省前は、総合病院の助産師、母性看護専門看護師として勤務していました。日常の看護業務のほか、 さまざまな支援が必要な妊産褥婦について、地域の社会資源の調整、院内外の看護職や一般の方への研 修や講演、看護専門学校での講師などを行っていました。周産期領域での地域連絡会議も立ち上げ、医 療や保健分野の現場の関係者が集まって情報交換や事例検討等を行いました。 臨床で働く中で看護サービスをより良くするためには、どのような視点や働きかけが必要なのか、国 の政策決定の過程はどのようになされるのかに興味を持ち、看護技官に応募しました。

これまでの職務内容を教えてください

医政局 総務課

医療安全推進室 医療安全対策専門官

小林 仁美

Hitomi KOBAYASHI

(平成24年入省)

平成24年

医政局看護課看護サービス推進室

(併任 保険局医療課)

平成25年

雇用均等・児童家庭局母子保健課

平成28年

医政局総務課医療安全推進室

入省前の経験、入省の経緯を教えてください

1年目 平成22年から努力義務となった新人看護職員研修等を担当し、研修制度の定着を図るべく、実施状況 の視察や調査などを行いました。また、オーストラリアに視察に行く機会にも恵まれ、視察先をコーデ ィネイトし、看護師の基礎教育や卒後研修、看護サービスの状況を学びました。 下半期からは、保険局医療課を併任し、疑義照会の対応や医療指導監査業務にも携わりました。 2年目~3年目 主に母子保健の国民運動である「健やか親子21」の最終評価と、第2次の計画策定のための検討会を 担当しました。最終評価から次期計画づくりと短期間でまとめ上げる必要があり、現状把握のために必 要な世論調査をはじめとするさまざまな調査設計や、省内外の調整等、困難な思いを抱くこともありま したが、委員の先生方や研究者、上司や同僚の協力や温かい励ましをいただき、無事にまとめ上げるこ とができ、大きな達成感を味わえました。

先輩からのメッセージ

入省後の略歴

(9)

省内外を問わず、人とのつながり、コミュニケーションは非常に重要と感じています。これは医療機 関で勤務していた頃と変わりません。「顔の見える関係づくり」を心がけています。 応募を迷っている方は、是非チャレンジしてもらいたいです。臨床や教育、地方自治体、企業等の現 場で経験を積まれてから、新たにキャリアチェンジをすることは非常に勇気のいることだと思います。 私もそうでした。しかし、その勇気に見合った新たな経験をすることができると実感しています。現場 での経験を厚生労働省で存分に発揮していただきたいです! 看護技官の仲間が増えることを心より願っています。 4年目 同じ母子保健課で、立ち上げたばかりの妊娠・出産包括支援事業に携わりました。子育て世代包括支 援センターの全国展開や、産後ケアの充実に向けた現状把握や課題整理をするべく、関係部署との調整 や実施自治体への視察、研究事業の企画などを行いました。 5年目(現在) 医療安全推進室で、産科医療補償制度や医療事故 情報収集等事業、医療事故調査制度等を担当し、各 制度の普及定着に務めています。また、現状の課題 整理と今後の方向性を検討する基礎資料を得るため に研究事業を担当しています。医療事故の再発防止 が図られ、国民の皆様に安心して医療が提供される よう、日々業務にあたっています。

仕事を通じて感じていることは何ですか

応募者へのメッセージをお願いします

(10)

医政局 看護課 看護サービス推進室

看護業務推進係長

尾川 春香

Haruka OGAWA(平成22年入省)

入省の経緯、入省前の経験などを教えてください

看護大学を卒業後、主に助産師として5年間臨床に携わりました。妊産婦さんや新生児と触れあう 日々はとても楽しいものでしたが、大学在学中から抱いていた「行政に関わってみたい」という思いは ずっとありました。5年間の臨床勤務を区切りとして退職し、公衆衛生大学院へ進学、看護以外の視点 について学ぶ機会を得ました。修了後、入省し、現在に至ります。 入省して最初の2年間は医政局看護課に配属されました。1年目は、保健師助産師看護師の国家試 験・免許に関する業務と助産業務に関する施策を担当していました。2年目は、東日本大震災の直後で あり、被災地への看護師派遣等に関する業務を主に行いました。 その後、社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室へ配属となり、介護福祉士の国家試験、介護職 員の医行為(たんの吸引等)、外国人介護人材の活用に関する検討などに携わりました。昨年度は1年 間産休・育休をいただき、今年度より職場復帰し、現在は看護師の特定行為研修に関する業務を担当し ています。 平成22年 医政局看護課 平成24年 社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室 平成27年2月~28年3月 産休・育休 平成28年 医政局看護課看護サービス推進室

これまでの職務内容を教えてください

仕事を通じて感じていることは何ですか

4月に職場復帰し、「早出勤務の原則残業なし」で就業しています。妊娠前のように100%仕事に注 力できないことを残念に思うこともありますが、職場の皆さんに助けていただき、今は育児とのバラン スをとりながら仕事をできることを有り難く思っています。私の能力と時間は限られていますが、今で きることを一生懸命にやろう、そして育児がある程度落ち着いたら、少しでも周りを助けられるような 仕事をしようと思いつつ、今は多々配慮していただいている ことに感謝し、職場の皆さんに甘えさせていただいています。

応募者へのメッセージをお願いします

厚生労働省の仕事は突発案件も多く、体力、思考力の他に 調整能力や機動力も求められ、大変ではありますが、学ぶこ とも多くとても鍛えられます。業務量は多いですが、助け合 える仲間がいるので、時に楽しく、時に激しく波を乗り越え られます。毎日やりがいとスリルにあふれたこの職場で一緒 に働いてみませんか。

先輩からのメッセージ

入省後の略歴

看護サービス推進室内にて

(11)

看護大学卒業後、病院の外科病棟に看護師として勤務しました。病棟の看護師の多くが新人という状 況で、不安を抱えながら働く一方、毎年多くの同僚が辞めていく状況をなんとかできないかと、いろい ろ考えるきっかけとなりました。病院勤務後、看護大学で教員をしていましたが、ここでも卒業生が就 職後すぐに辞めたという話を聞く度に、看護師がいなくなる医療現場ってどうなんだろうと考えさせら れました。

これまでの職務内容を教えてください

保険局 医療課

課長補佐

奥田 清子

Kiyoko OKUDA

(平成21年入省)

平成21年

医政局看護課

平成23年

雇用均等・児童家庭局総務課

平成25年

関東信越厚生局健康福祉部指導養成課

平成26年

医政局看護課

平成27年

保険局医療課

入省前の経験、入省の経緯を教えてください

医政局看護課では、保健師助産師看護師法に関連することの多くを経験しました。看護職の業務範囲 や看護職の養成(基礎教育)、免許付与等の看護職の幹に関わる業務に携わることで、日本の看護制度 の全体像をつかむことができました。また、関連して法改正や審議会、検討会、調査研究等の実務も幅 広く経験しました。この看護課での経験がその後に他の部署に異動した際、とても役に立ちました。 児童福祉の部署に異動してからは、医療から離れて、公衆衛生、母子保健といった地域を広く対象と する業務となり、地域づくりや予防というこれまで経験のない新たな視点での業務経験しました。 その後配属された地方厚生局は、厚生労働省の出先機関であり、本省で作られた施策を実施する場所 であったため、現場での調査や指導を行うなど直接現場の方々と接する業務でした。数年前に厚生労働 省で検討した事項がどう現場に影響し浸透していくのかを実感するよい機会となりました。 現在は、保険局医療課で、診療報酬に関する業務を行っています。

先輩からのメッセージ

入省後の略歴

仕事を通じて感じていることは何ですか

現場を離れて看護職の方々をみると、本当に真面目で感心させられます。これらの看護職の方々がや りがいを持って働き続けること、その先の看護サービスを受ける方々がより良いサービスが受けられる ようにするために何ができるのかを常に考えています。サービスを提供する当事者ではないため、時に もどかしいですが、自分が関わった施策が現場に響いていくというおもしろさも感じます。 私は、病院での看護師と看護教員という経験でしたが、入省後は保健師として現場にいくこともあり ました。また、さまざまな方々とお会いし議論する機会に恵まれ、看護職として貴重な経験をさせても らっています。臨床現場とは違うダイナミックな新たな経験ができる場として、看護系技官への応募を 検討してもらえればと思います。

応募者へのメッセージをお願いします

(12)

平成28年度新規採用職員の

日に密着してみました!

老健局

老人保健課 主査

塩崎 敬之

Takayuki SHIOZAKI

入省前の経験と

入省の経緯を教えてください

大学卒業後、市区町村の保健センターで保健師と して働いていました。地区担当制でしたので、分野 を問わない保健師活動を経験しました。また部署異 動に伴い国民健康保険課で特定健診や特定保健指導 の管理運営や糖尿病重症化予防をはじめとした生活 習慣病対策、計画策定にも携わりました。 行政の保健師の活動はその地域で暮らしている住 民の健康に直結することであり、現場の保健師の住 民への思い、熱意を感じる一方で、施策への反映の 難しさを感じていました。難しさだけで終わらすの はもったいないとの思いから、現場の保健師の思い が報われるような行政や保健師の活動指針等に関わ る仕事がしたいと考え、入省しました。

① 9:30 メールチェック

始業は9時半と比較的ゆっくりですが、少し早めに出 勤し、まずはメールチェックをします。メールの数が多 く、昼夜問わず入っているので、優先順位を決めて対応 します。 また、事業の進捗状況、連絡事項等の確認をします。

② 10:00 資料作成・説明

午後に打ち合わせが2つ予定されていたので、資料の 作成や最終確認、印刷をします。資料内容には時間を追 って意見が飛んでくるため、必要なものを判断し反映し たり、過去の議論の経過を再確認したりしながら作成し ます。

10

(13)

省外の会議室に赴き、「在宅医療・介護連携推進事業 プラン作成強化セミナー」のアドバイザーである地方自 治体職員や郡市区医師会の医師の皆さんとの打ち合わせ です。 在宅医療・介護連携推進事業の市区町村担当者と市区 町村からの受託者向けのセミナーですので、現場では今、 どのような内容のセミナーが期待されているか、この事 業が地域で効果的に展開されるためにはどのような内容 にしたら良いかを、担当者として常に念頭におき、議論 しています。 市区町村での就業経験が活かせる場面の一つだと考え ており、現場の第一線で取り組まれている方々との議論 は白熱します。

⑤ 14:00 事業関係者との打ち合わせ

担当している「健康寿命をのばそう!アワード(介護 予防・日常生活支援分野)」に関する打ち合わせ。 各都道府県から集められる事例の評価方法の検討や、 事例の今後の活用方法などについて、打ち合わせを重ね ています。

④ 13:30 外部との打ち合わせ

⑥ 20:00 退庁

議論が白熱したので定時より遅めになりましたが、出 先から直帰です。 国会会期中はその対応で遅くなることもしばしばあり ますが、業務を効率的に進め、勤務後の時間を育児や自 学に充てられるよう心がけています。

③ 12:00 お昼休み

お昼はお弁当を持参したり、省内の食堂やコンビニを 利用したりすることが多いです。 気分転換がてら、隣の農林水産省の食堂を利用したり、 日比谷公園の図書館に行ったりもしています。

11

(14)

入省の経緯、入省前の経験などを教えてください!

ー 入省3年目までのみなさんに聞きましたー

外科系病棟で看護師、人間 ドック施設で保健師として勤 務後、開発途上国の保健省で 活動した際に、国の制度や仕 組みに興味を持ち入省しまし た。 入省間もないですが、看護 が関わるさまざまな分野に広 く携われることが看護技官の 仕事の魅力だと感じています。 日々、多くのことを学びなが ら楽しく働いています。 入省前は大学院生として主 に小児保健分野の研究をして いましたが、次第に研究の成 果を活用する仕事に就きたい と思うようになったことが入 省のきっかけです。 行政という言葉になかなか なじみがありませんでしたが、 実はとても生活に関係してい ることに気付く毎日です。こ の仕事には、看護、医療、生 活、労働等々幅広い活躍の場 があります。 病院で助産師として勤務し た後、大学院を経て今年入省 しました。 妊産婦さんへの保健指導を 充実させたい、看護職員が安 心して働ける環境をつくりた い…など、臨床でのたくさん の思いを形にするために、ケ アを受ける側にも提供する側 にも関わることができる看護 技官は、とても恵まれた仕事 だと感じています! 入省前は、地方自治体で保 健師をしていました。施策づ くりに携わり、地方自治の推 進に果たす国の役割の重要性 を感じ、国の施策に携わりた いという思いが高まりました。 入省後は、前例の無いこと を一から考えるような仕事が 多く、悩むこともありますが、 それが形になることが面白み でもあるように思います。ご 興味のある方、共に頑張りま しょう。 免許制度が未整備の国で活 動した際に、看護サービスの 質向上のためには、法律や制 度の充実といった看護行政が 重要であることを実感し、看 護行政に携わりたいと思い入 省しました。 ここ霞ヶ関でも改めて、行 政は看護の現場と密接に繋が っていることを感じています。 日々勉強ですし、大変なこと もありますが、とても創造的 な職場だと思います! 病院での助産師としての勤 務経験や、保健師として働い た経験を生かし、母子保健施 策に関わる仕事がしたいと思 ったことがきっかけで入省し ました。 何かを変えていきたいとい うモチベーションを持って、 新しいことを日々学ぶことの できる環境です。入省2年目 を迎えますが、日々新しい事 を考え創り出す楽しさを感じ ています。

12

平成28年入省 医政局看護課 看護サービス推進室 主査 井上 守江 平成28年入省 医政局看護課 看護教育係長 大屋 麻衣子 平成28年入省 医政局看護課 看護サービス推進室 主査 瀬戸山 有美 平成28年入省 健康局健康課 保健指導室 主査 小野 ゆう子 平成27年入省 雇用均等・児童家庭局 母子保健課 主査 内田 愛子 平成27年入省 医政局看護課 教育体制推進官 佐山 理絵

(15)

総合病院の病棟、外来で看 護師として働いた後、大学院 を経て、入省しました。 厚生労働省の仕事は多岐に わたり、どのような仕事をし ているのか語り尽くすことは 難しいですが、看護職として の視点を生かし、制度や政策 に関わる仕事はとてもやりが いがあります。また、さまざ まな経験をされてきた方と一 緒に仕事をしていくことは、 とても刺激的です。 産科や救命救急センターで の約10年の臨床経験、医療安 全に係る業務の従事経験等を 活かし、より多くの方々のた めに、より広く医療・看護・ 公衆衛生等へ寄与する仕事に 就きたいと考え入省しました。 自らも所有する保健師助産 師看護師の各免許について、 職能の現状と課題、社会情勢 の変化に合わせた教育のあり 方など担当業務を通じて多角 的に考える機会が多く、大変 やりがいを感じています。本 省、行政の仕事は、アタマと カラダとココロをフル回転・ フル稼働して働けます!

13

平成26年入省 労働基準局安全衛生部 労働衛生課 産業保健支援室 主査 大野 由里子 平成26年入省 札幌市 保健福祉局 高齢保健福祉部 介護保険課 担当係長 藤原 里美 平成26年入省 医政局看護課 試験免許係長 御子柴 梓 救急外来や胸部外科病棟で看 護師として働き、大学院修士課 程の履修中に入省しました。 現在、札幌市に出向し、認知 症施策や在宅医療・介護連携推 進事業など、地域支援推進担当 として保健師業務に従事してい ます。自治体の業務に従事して 数カ月ですが、国で方向づけら れた施策を、地域ニーズに見合 う施策へ展開する難しさを感じ ながらも、充実した毎日を過ご しています。

(16)

Carrier History

~看護系技官として働く~

健康局 保健指導室

保健指導官(保健指導室長 併任)

島田 陽子

Yoko SHIMADA(平成16年入省)

平成16年 老健局老人保健課

訪問看護サービスに関する介護報酬改定、介護予防ケアマネジ メントの普及・推進などを担当しました。

平成19年 医政局看護課

保健師助産師看護師国家試験、看護基礎教育カリキュラム改正、 新人看護職員研修ガイドライン作成などを行いました。

平成23年 医政局看護サービス推進室

チーム医療の推進、看護職員研修の推進などを行いました。

平成26年7月 健康局保健指導室

保健指導や地域保健活動の推進などを担当しています。

~応募者へのメッセージ~

仕事のやりがいについて

どの業務も、これまでのやり方をなぞって進めば良いわけではなく、今、看護に求められていること は何か、将来の看護の展開に資することは何かということを、常に考えながら検討することが必要です。 そうして、新たな仕組みを作り上げていくプロセスに関わることは、進めている最中は無我夢中で考え る余裕もないのですが、一区切りして振り返ってみると、非常にやりがいを感じます。

仕事で大事にしていること

仕事を円滑に進める上で、省内、省外を問わず、一緒に仕事をする人たちとのチームワークは非常に 重要と考えています。また、先の展開を予測しながら仕事を進めることも、仕事の成否を分ける重要な ポイントだと思います。看護職員の方々は、洞察力に優れ、予測しながら仕事をすることにも慣れてい ると思いますので、厚生労働省で仕事をする上でのアドバンテージは大きいのではないでしょうか。

ワーク・ライフ・バランス(WLB)について

厚生労働省で働く中で最も困難を感じるのは、「自分で自分の時間をコントロールすることが難し い」ということです。担当する業務に関わる審議会や国会関係用務が容赦なく予定していた休暇とぶつ かって、やむなく予定変更、ということもあります。しかしそのような中でも、子供の中学受験や学校 行事、親の通院介助など、上司や同僚の協力も得て、時間をやりくりして乗り越えました。オンとオフ をしっかり切り替えて、オフには仕事をすっかり忘れて心身ともにリフレッシュすることも心がけてい ます。

入省後の略歴

キャリア・ヒストリー

14

医療現場や地域で、患者さんや住民のために、看護師や保健師の皆さんによって先駆的に行われてい ることを、制度や事業などに結び付けることができた時には、それまでの苦しい日々を忘れて、自分自 身が看護師や保健師の皆さんと一緒に前進できたような充実感を味わうことができます。 同じ志を持つ仲間と一緒に仕事をしましょう。ご応募をお待ちしています。

(17)

厚生労働省は、医療、保健、福祉そして介護の制度を所管し、多様な場で看護サービスを提 供しています。看護系技官は、医療現場と行政の両面がわかる“翻訳者”として、現場のニーズ を政策に的確に“通訳”することが期待されています。 現場の声と医療・介護の将来像をもとに、看護のあり方を考える力をつけられるよう、厚生 労働省本省のみならず、職員の家庭の状況も考慮しながら他府省、地方自治体、国際機関など への出向の機会があります。 また、日々の仕事で知識、技術、感覚などを身につけるとともに、各種の研修や勉強会によ り、一層の資質の向上を図っています。 ※キャリアパスの一例です。 本人の希望や適性等に対応します。

補佐・

専門官級

室長

課長

政策責任者

・政策立案責任者へ ・説明力、調整力が 求められる

リーダー

・政策立案責任者へ ・説明力、調整力が 求められる

中核的役割

専門性を生かした 企画立案の原動力 ・他省庁 ・自治体 ・国際機関 ・大学

などへ

基礎づくり

・補佐・係長の下で基礎固め

・幅広い分野を経験

基礎づくり

・補佐・専門官の下で基礎固め ・幅広い分野を経験

係員

主査・係長

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キャリアパス

(18)

勉強会

2カ月に1回の勉強会 を行ったり、月1回の 頻度で、各課のホット トピックスを共有した りしています。

その他

省内には文房具店、 薬局、書店、ATM、 カフェ、証明写真撮 影機などもあります。

立 地

銀座や新橋まで徒歩圏内 のため、ランチや飲み会 などに便利です。目の前 には日比谷公園があり、 昼休みなどに気分転換す ることもできます。

食 事

地下にコンビニがあり、 お昼にはお弁当屋や食堂 が利用できます。26階の レストランは夜景を眺め ながら食事もできます。 軽食の自動販売機もあり ます。

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職場環境

国会対応

霞が関の生活は、春は国会、 夏は概算要求、冬は予算案の 審議など、政府のスケジュー ルが基本となり、国会会期中 は国会議員への説明や他部局 との調整などで退庁時間が深 夜になることもあります。

歓送迎会

歓送迎会やイベント を行ったりするなど、 技官同士の交流を大 切にしています。

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厚 生 労 働 本 省 大臣官房 人事課 総務課 会計課 地方課 国際課 厚生科学課 国際協力室 医政局 総務課 地域医療 計画課 医療経営 支援課 医事課 歯科保健課 看護課 経済課 研究開発振興課 医療安全 推進室 在宅医療 推進室 試験免許室 看護サービス 推進室 治験推進室 健康局 総務課 健康課 がん・疾病 対策課 結核感染症課 難病対策課 保健指導室 新型インフルエンザ 対策推進室 移植医療対策 推進室 予防接種室 医薬・生活衛生局 総務課 審査管理課 医薬品 審査管理課 医療機器 安全対策課 監視指導・ 麻薬対策課 血液対策課 医薬・生活衛生局 (生活衛生・ 食品安全部) 企画情報課 基準審査課 監視安全課 生活衛生課 水道課 労働基準局 総務課 労働条件 政策課 監督課 労働関係法課 賃金課 労災管理課 労働保険徴収課 補償課 労災保険業務課 勤労者生活課 労働基準局 (安全衛生部) 計画課 安全課 労働衛生課 化学物質対策課 産業保健 支援室 職業安定局 総務課 雇用政策課 雇用保険課 労働市場 センター業務室 職業安定局 (派遣・有期労働 対策部) 企画課 需給調整 事業課 外国人雇用 対策課 職業安定局 (雇用開発部) 雇用開発 企画課 高齢者雇用 対策課 障害者雇用 対策課 職業能力開発局 総務課 能力開発課 キャリア形成 支援課 能力評価課 海外協力課 雇用均等・ 児童家庭局 総務課 雇用均等 政策課 職業家庭 両立課 在宅労働課 短時間・ 家庭福祉課 保育課 母子保健課 虐待防止 対策推進室 社会・援護局 総務課 保護課 地域福祉課 福祉基盤課 援護企画課 援護・業務課 事業課 福祉人材 確保対策室 社会・援護局 (障害保健福祉部) 企画課 障害福祉課 精神・障害 保健課 心の健康 支援室 公認心理師 制度推進室 老健局 総務課 介護保険 計画課 高齢者 支援課 振興課 老人保健課 認知症施策 推進室 保険局 総務課 保険課 国民健康 保険課 高齢者医療課 医療介護 連携政策課 医療課 調査課 保険医療 企画調査室 医療指導 監査室 データヘルス・ 医療費適正化 対策推進室 年金局 総務課 年金課 国際年金課 企業年金 国民年金 基金課 数理課 事業企画課 事業管理課 政策統括官 地方厚生局 企画調整課 総務課 年金指導課 年金調査課 年金審査課 健康福祉部 健康福祉課 健康福祉部 医事課 健康福祉部 食品衛生課 保険年金課 医療課 管理課 医療課 調査課 福祉指導課 麻薬取締部 国立保健医療科学院 (研究職) 国立研究開発法 人日本医療研究 開発機構 独立行政法人 医薬品医療機器 総合機構 独立行政法人 地域医療機能 推進機構 看護系技官配属部署 看護系技官併任部署

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看護系技官の配属部署

平成28年7月現在

(20)

産科医療補償制度 シンボルマーク 全国の制度加入分娩機関に 掲示されています。

大臣官房

開発途上国が抱える保健医療、社会福 祉、労働、水道の各分野において、わが 国の知見・経験を活かして、WHO、ILO などの国際機関を通じ、また、外務省や JICAと協力し、開発途上国の人づくり、 制度づくりに貢献しています。 看護系技官は主に、開発途上国の社会 保障・社会福祉分野で人材育成や技術協 力プロジェクトの推進、国際会議の運営 と参加、国際看護などに関する業務を行 っています。

医政局

科学技術・研究開発に関する総合的な企画・調整を行っています。研究事業は厚生労働省の行政分 野全体を対象にしていることから、幅広い課題への対応が求められます。 看護系技官は、国民の生活を脅かす突発的な問題や社会的要請の強い諸課題を解決するために、緊 急に行政の対応が必要な場合に実施する研究(厚生労働科学特別研究事業)や厚生労働省の科学研究 開発評価に関する指針などを担当しています。国民の安全・安心で質の高い健康生活を実現するため の科学的根拠を創出する最大限の研究成果が得られるよう、厚生労働省内の各部局や他省庁と連携し て業務を推進しています。 医療の安全の確保は医療政策における最重要課題のひとつです。 医療の質と安全を向上させ、医療に対する国民の信頼を維持するため にさまざまな施策に取り組んでいます。医療の安全を確保することを 目的として、平成27年10月から施行された「医療事故調査制度」や、 安心して産科医療を受けられる環境を整備するための「産科医療補償 制度」の運用など、医療安全に関する業務を行っています。

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国際課 国際協力室

看護系技官配属部署の業務紹介

厚生科学課

総務課 医療安全推進室

APEC保健・経済ハイレベル会合 (2016年8月21日 ペルー・リマ)

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高齢になっても病気になっても、国民の皆さんが住み慣れた地域で生活することを支えていくため に、在宅医療の推進の観点から医療と介護の連携、機能強化のための取り組みを進めています。在宅 医療推進の施策は、省内の複数の部局が関与しており、省内で横断的に連携を図りながら、予算、制 度、報酬の施策を総動員して対策を取っているなかで、当室は、中心的な役割を担っています。 看護系技官は、在宅医療と訪問看護の推進のための事業に関する企画立案・運営・評価、在宅医 療・介護の連携のための省内関係課室や関係団体との連絡調整、また、「人生の最終段階における医 療のあり方」の検討も担当しています。 「保健師助産師看護師法」と「看護師等の人材確保の促進に関 する法律」に関することが業務の中心です。看護基礎教育や試 験・免許に関すること、看護職員の需給、定着促進、復職支援、 養成促進に関すること、経済連携協定に基づく外国人看護師候 補者の受入れなどの業務があります。 これらを通じて、質の高い看護職員の養成や看護職員の確保、 WLBの実現など、看護職員が専門性を発揮し、より長く働き 続けられる環境づくりに取り組んでいます。 看護学生実習の 協力依頼ポスター 看護サービス推進室は、看護サービスの向上に関する施策を 企画・立案し、看護職員による質の高い看護サービスの提供を 推進することが主な仕事です。 看護業務の高度化・専門化の推進のため、新人看護職員研修 を含む看護職員研修や特定行為に係る看護師の研修制度につい て取り組んでいます。 特定行為研修制度の 周知リーフレット

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地域医療計画課 在宅医療推進室

看護課

看護課 看護サービス推進室

国立ハンセン病療養所と国立研究開発法人高度専門医療研究センター、独立行政法人国立病院 機構や独立行政法人地域医療機能推進機構の病院を所掌するほか、医療法人、病院、診療所と 助産所の経営管理に関することを行っています。 看護系技官は主に「国立ハンセン病療養所の看護管理に関する指導・調整」「国立ハンセン 病療養所附属看護学校の運営に係る指導・調整」の業務を行い、看護職員(管理者)の教育・ 研修については、国立病院機構と連携し、実施しています。

医療経営支援課

(22)

20

研究開発振興課 治験推進室

研究開発振興課では、人を対象として実施される臨床研究の研究倫理や被験者保護の一層の向上を 図るため「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」を策定し、その周知に努めています。 治験・臨床研究の実施体制を整え、日本発の革新的医薬品・医療機器の創出を推進し、一日も早く より良い医療を届けられるよう、さまざまな施策に取り組んでいます。 感染症法・検疫法、新型インフルエンザ等特別措置法などに基づいて、感染症の発生と蔓延防止等 を目的とした施策の立案、推進に取り組んでいます。感染症対策は、国民の生命や暮らしを守る健康 危機管理の観点に立って、WHO等による情報や、保健所や医療機関からの届出・報告により、迅速 に発生動向を把握し、パンデミック時は、水際対策や蔓延防止、ワクチンの供給、臨床情報の提供等、 総合的に対策を行います。 看護系技官は、新型インフルエンザに関する特定接種と住民接種の予防接種の仕組みづくりのほか、 性感染症対策等について、企画・調整を通じて、施策の推進に携わっています。

健康局

現在、約3万3千人の保健師が自治体に勤務しています。当室では「地域における保健師の保健活 動に関する指針」を定め、地域における保健師の保健活動の総合的な方向性を示しています。 また、平成28年3月に「保健師に係る研修のあり方等に関する検討会最終とりまとめ」を取りまと め、関係機関と連携しながら周知等を行うことにより、各自治体における人材育成体制の構築を推進 しています。その他にも、研修の企画運営、特定保健指導をはじめとした保健指導や健康づくり事業 についての検討・企画・研修を行っています。災害時には、全国の自治体と連携・調整し、被災自治 体からの要請に基づき、保健師等の派遣調整を行います。 予防接種法に基づく定期の予防接種の円滑な実施を図るとともに、予防接種施策を総合的かつ継続 的に評価・検討する仕組みの構築等、予防接種制度についての幅広い観点からの検討を行っています。 また、平成25年4月施行の改正予防接種法により義務化された副反応疑いの報告制度を運用し、報 告された情報を基にしたワクチンの安全性等に関する評価等も行っています。

結核感染症課

健康課 予防接種室

健康課 保健指導室

(23)

21

労働衛生課では、労働安全衛生法に基づき、労働者の安全と健康を確保し、快適な職場環境の形成 を促進するための施策に取り組んでいます。 看護系技官は、職業性疾病を予防し労働者の健康確保を図るため、主として、職場の労働衛生管理 体制の整備・充実、労働者の健康診断とその事後措置による健康管理の促進のための施策や、事業者 が行う産業保健活動を国が支援するための事業などについて検討し、企画・立案・実施指導・評価す る業務を行っています。なお、企画立案した政策は、主に国の直轄行政機関である都道府県労働局 (47カ所)と労働基準監督署(325カ所)を通じて、事業者に指導を行っています。

労働基準局 安全衛生部

労働衛生課 産業保健支援室

健やか親子21(第2次) シンボルマーク 社会全体で子どもの健やかな 成長を見守り、子育て世代の 親を孤立させないよう支えて いく温かな地域づくりをイメ ージしたシンボルマークです。 オレンジリボン 「子ども虐待防止の シンボルマーク」

雇用均等・児童家庭局

母子保健法と母体保護法などに基づき、妊産婦、乳幼児、母性や児童 の保健の向上を目的とした各種施策を立案、実施しています。 看護系技官は、21世紀の母子保健分野の国民運動計画である「健やか 親子21」の推進、市町村が行う妊娠期から子育て期にわたるまでの総合 的な相談支援を提供する子育て世代包括支援センターの全国展開、妊産 婦と乳幼児に対する保健指導や健康診査などの母子保健事業の推進、妊 産婦に優しい環境づくりを目指した「マタニティマーク」の普及や不妊 に悩む方への特定治療支援事業、保健師・助産師・看護師などの技術向 上のための研修の講師や、母子保健関連の研究事業などに関わっていま す。 児童虐待防止法と児童福祉法に基づき、虐待の発生予防、早期発見・ 介入、一時保護やその後の支援が途切れることなく実施されるよう、児 童相談所を中心に、保健・医療・福祉の関係機関の役割などについて検 討しています。児童虐待防止対策で、妊娠期からのハイリスク家庭の把 握、関係機関の情報共有などを通した切れ目ない支援の必要性が高まっ ており、看護系技官は主に死亡事例の検証、死亡に至る事件が起こらな いために必要な方策を検討するほか、生後4か月までの乳児のいる家庭 を全戸訪問する「こんにちは赤ちゃん事業 」や「養育支援訪問事業」 を担当しています。

総務課 虐待防止対策推進室

母子保健課

(24)

22

社会福祉士・介護福祉士の養成や人材確保が主な仕事です。看護系技官は、現在緊急に対応しなけ ればならない介護人材確保に関する業務、外国人介護福祉士候補生の受入れに関する業務や、国家試 験委託機関への指導・監督を行っています。特に、介護技術や介護現場のケアの実態について深い理 解と判断が必要とされるため、介護福祉士養成施設の教員、研究者、現場や団体の関係者と連携を図 り、実態を丁寧に把握しながら、制度が現場から離れないように、政策に反映させることが求められ ます。

社会・援護局

福祉基盤課 福祉人材確保対策室

「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」に規定されてる精神保健福祉手帳やPTSD対策に関す る施策の企画立案、各省庁等との調整を業務としており、大規模災害時には、被災した精神科病院や 地域住民への支援として、災害派遣精神医療チーム(DPAT)の調整を行います。 また、「精神保健福祉士法」に関する業務として大学等の養成課程に関する業務や国家試験指定機 関への指導・監督などを行います。

社会・援護局 障害保健福祉部

精神保健福祉施策は「精神保健医療福祉の改革ビジョン」(平成16年9月)に基づき、入院医療中 心から地域生活中心へと改革を進めてきました。平成25年には精神保健福祉法が改正され、精神障害 者の医療に関する指針の策定、保護者制度の廃止、医療保護入院の入院手続等の見直しなどを行いま した。特に、1年以上の長期入院精神障害者の地域移行をさらに進めるため、平成26年7月に取りま とめられた「長期入院精神障害者の地域移行に向けた具体的方策の今後の方向性」を踏まえ、さまざ まな事業に取り組んでおり、地域移行の更なる推進は大きな課題となっています。 また、平成28年1月より「これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会」において、精神 保健福祉法の見直しなどを行っています。 看護系技官として、精神障害者の地域移行方策の検討、関連事業の企画と推進に向けた業務等、重 要な役割を担っています。さらに、精神科看護の充実・強化、ケアマネジメント推進に携わっていま す。

精神・障害保健課 心の健康支援室

精神・障害保健課

(25)

老健局

オレンジリング 「認知症を正しく理解し、認知症 の人や家族を温かく見守る 応援 者」としての認知症サポーターの 証となるブレスレットです。 “認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地 域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会”の実現を目 指す「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」に基づき、各 種施策を立案、実施しています。また、認知症の人の権利を擁護する ため後見人の育成支援に関する業務などを所管しています。 看護系技官は、ケアの担い手である医療・介護分野の認知症の対応 力を向上させるための人材育成や、認知症の容態に応じた適時・適切 な医療・介護などの提供を行うため、早期診断・早期対応のために、 各自治体のシステムづくりを推進するなどの役割を担っています。

23

総務課 認知症施策推進室

介護保険制度での要介護認定、介護報酬やその改定の検討を行う介護給付費分科会、介護予防事業、 在宅医療・介護連携推進事業に関する業務などを所管し、医師・歯科医師・保健師・看護師・作業療 法士・管理栄養士といった多職種の技官と事務官とで連携しながら業務を遂行しています。 看護系技官は、これらの業務のうち、訪問看護、介護予防と在宅医療・介護連携推進などに関する 業務を担当し、制度の運営と介護報酬改定のための企画提案、制度を推進するための全国規模でのさ まざまな事業や研修の企画・運営、介護報酬上の評価についての研究調査事業の企画・審査に従事し ています。 介護保険制度における地域支援事業、介護支援専門員等の人材確保 や資質向上、通所・訪問系サービスの基準、介護サービス情報の公表 制度や高齢者の生きがい対策に関する業務などを所管しています。 看護系技官は、高齢者ができる限り住み慣れた地域で自立した日常 生活が送れるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援サービスが 包括的に確保される「地域包括ケアシステム」の構築に向けて、地域 支援事業の内容、地域包括支援センターの機能強化に関する企画・立 案、各市町村職員に対する制度や実務に関する研修の企画・運営など に携わっています。 咲かそう、地域包括ケアの花! 地域包括ケアシステムを構成 する5つの要素の関係図 老人福祉法に規定される特別養護老人ホーム(介護保険法で規定される指定介護老人福祉施設)、 有料老人ホーム等の高齢者向けの住まいの整備や運営、介護報酬等に関することが主な仕事です。 看護系技官は、介護施設における、看護と介護の連携の推進、看取り介護の推進、ユニットケア の推進等による質の高い介護サービスの提供、感染症および食中毒の予防・まん延の防止、事故発 生またはその再発の防止、介護施設に従事する看護職員の資質向上に関することなどを主な業務と しています。今後、入居者の重度化が進む中で、入居者の生活の質の向上、医療ニーズへの対応の 在り方が課題です。

老人保健課

振興課

高齢者支援課

(26)

国民健康保険の保険者に関する企画立案、業務に関することが主な仕事です。 看護系技官は、国保保険者が実施する保健事業などの企画・立案・評価や財政支援を行うとともに、 健康・医療情報を活用した保健事業の実施計画(データヘルス計画)の策定、重症化予防の推進に対 する支援を行っています。 健康保険から支払われる診療報酬や訪問看護療養費を担 当しています。診療報酬や訪問看護療養費は、中央社会保 険医療協議会(中医協)や、その下に設置されている入院 医療等の調査・評価分科会、医療技術評価分科会等での議 論を踏まえて、2年に1回改定されます。看護系技官は、 これらの改定にあたって、より安全で質の高い医療・看護 が効率的に提供されるよう、実態把握のための調査の実 施・分析や医療現場の視察などを行い、中医協等での議論 に向けたエビデンスの準備や提案を行っています。課内に は、医系技官や薬系技官を含め、さまざまな分野を専門と する職員が所属しており、一緒に議論して進めています。 診療報酬の請求が適正に行われるようにするために、保険医療機関への指導・監査が主な仕事です。 また、適正な指導・監査が実施されるように、地方厚生(支)局や都道府県事務所への指導も行って います。 高齢者の医療の確保に関する法律に基づく医療費適正化に関する施 策(特定健診・特定保健指導)を所管しています。 看護系技官は、「ナショナルデータベース」や保険者への調査結果 などから特定健診・特定保健指導の実施状況や運営上の課題の把握に 努め、関係部署・機関と連携しながら、効率的・効果的な保健指導の 方策の検討、保健指導の効果検証など、特定健康診査・特定保健指導 の円滑な実施に向けた体制整備を行っています。 さらに健康・医療情報を活用した保健事業の実施計画(データヘル ス計画)の推進と、取りまとめをしています。

保険局

特定健診・特定保健指導制度の イメージキャラクター 医療機関への視察風景

24

医療課 医療指導監査室

医療課

国民健康保険課

医療介護連携政策課 データヘルス・医療費適正化対策推進室

(27)

給与

学歴、経歴などを勘案して、一般職の給与に関する法律などに基づき決定され、

基本給法に当たる俸給については、行政職俸給表(一)が適用されます。

諸手当

扶養手当、通勤手当、住居手当、超過勤務手当など

賞与(ボーナス)

期末手当、勤勉手当として、6月、12月に支給

昇給

原則年1回

勤務時間

1週間当たりの勤務時間は、38時間45分(週休2日制)

休暇

年次有給休暇20日

その他、病気休暇、特別休暇(夏季・結婚・出産・忌引・ボランティアなど)、

介護休暇、節目休暇など

※ 採用の年は、20日より少ない日数になります。

※2日/月の有給休暇の取得を推奨しています。1日単位ではなく、時間単位で休暇

を取得することも可能です。

福利厚生

診療所、保育所、健康診断・検診事業、各種共済制度(医療給付、出産に伴う手当

金の給付、育英資金や住宅資金の貸付など)を利用することができます。

宿舎

希望者には、公務員宿舎(独身宿舎、世帯宿舎)が用意されます。

その他

産前産後休暇、育児休職、育児短時間勤務など、さまざまな制度があります。

25

採用情報

(28)

Q1

看護系技官から直接話を聞いたり、職場を見学したりすることは

できますか

A1

できます。看護系技官に興味のある方には、厚生労働省職場体験実習(イ

ンターンシップ

)を受け付けています。

※インターンシップとは、厚生労働省で仕事を体験するものです。本省で実務を 体験することにより、厚生労働省への理解を深めてもらうことを目的としてい ます。大学院生を対象とし、夏期休暇を利用して1週間から1カ月 程度の期間、 保健医療政策に関わる部署などで働くことを体験できます。例年4月下旬から 受付を開始し、5 月下旬から6月初旬が締切りです。 厚生労働省ホームページでも情報提供していますが、医政局看護課にお気軽に お問い合わせください。

Q2

採用試験の内容は?

また採用試験ではどのような知識が求められますか

A2

一次試験は

小論文と集団面接(あるテーマについてディスカッション

を行う)です。

二次試験では、個別面接を行っています。

採用試験では、単に知識を問うのではなく、課題の解決に向け論理的な

思考ができるかなどの資質が問われます。

Q3

地方や海外で勤務することはありますか

A3

あります。看護系技官としてキャリア形成をする上で、地方自治体や海外

での勤務は有意義です。

派遣にあたっては

個人や家庭の事情が考慮されます。

Q4

配属部署など、自分が担当する分野についての希望は通りますか

A4

本人の希望は考慮しますが、定期的に異動があるので、特定の分野のみ

で仕事を続けるということは難しいでしょう。なじみのない分野でも、

配属されることで、興味を持つようになることも大切です。

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F A Q (よくあるご質問)

参照

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