デジタルキャンパスコンソーシアム(DCC)
韓国 e-learning 調査・提案出張報告書(2005.11.27~11.29)
(於:ナムソウル大学 2005.11.29)
2006 年 3 月 2 日
― 目次 ― Ⅰ. はじめに ……… 3 (1) 訪問の目的 ……… 3 (2) 訪問団メンバー ……… 4 (3) 訪問日程 ……… 5 Ⅱ. 訪問内容詳細 ……… 6 (1) オープンサイバー大学 ……… 6 (2) 江原大学 ……… 9 (3) 高麗デジタル大学 ……… 11 (4) 南ソウル大学 ……… 14 Ⅲ. まとめ ……… 17 付録 (巻末) (1) ACC 構想説明資料 (2) DCC 紹介資料 (3) FOLC 紹介資料 (4) DLC説明資料 (5) 新CCDLプログラム提案資料 (6) オープンサイバー大学プレセンテーション資料 (7) 高麗デジタル大学配布資料
Ⅰ. はじめに (1) 訪問の目的 韓国は、早くからブロードバンドネットワークの普及に取り組んできているのは広く知られている ことであるが、2001 年には、オンライン上で授業を行うサイバー大学を 4 年制の大学として認可し、 2005 年には 17 校が開設されているなど、高等教育分野でのネットワーク利用においても日本より 先行している。 早稲田大学では、90 年代後半より CCDL プログラムにおいて海外協定校との遠隔共同ゼミを実 施してきているが、当初よりのパートナーである高麗大学をはじめ、江原大学、韓南大学、南ソウ ル大学など交流実施に非常に積極的な大学が多い韓国は、日本と地理的、文化的に近いという 要因も含め、今後ますます連携を深めていくべき重要な相手国である。 CCDL プログラムについては、これまでは既存の語学授業の課外活動としてチャットやビデオ会 議などの学生間交流活動を行ってきたが、より学生の参加意欲を高め、さらにプログラムの教育 効果を高めていくために、CCDL の交流を授業の中心に据え、参加両校が交流内容について十分 にコンセンサスを取ったプログラム(授業)を新規に設置することが望ましい。授業時間内に交流 を行うこの試みは、本年度、淡江大学(台湾)との間で実現しており、今後は淡江大学との経験を ベースに、アジア諸国のパートナー校に同様のプログラムを普及発展させていくフェーズとなって いる。 また、DCC の活動の一環として、オンデマンド授業流通フォーラム(FOLC)の加入促進活動を進 めているが、今後は国内大学のみならず海外大学の加入を積極的に働きかけることで、国境を超 えることのできる遠隔授業のメリットを活かす授業流通を実現し、一層のフォーラム活動活性化を 進めていく必要がある。 以上のような背景から、今回、高木直二(早稲田大学理事、DCC 運営委員長、FOLC 事務局長)、 中野美知子教授(早稲田大学遠隔教育センター所長、DCC 幹事)をはじめ、早稲田大学インター ナショナル㈱、FOLC 事務局、DCC 事務局のメンバーからなる訪問団を編成し、CCDL パートナー大 学 2 校(江原大学、南ソウル大学)、先方より授業交流の実現に積極的なアプローチをいただいた サイバー大学 2 校(オープンサイバー大学、高麗デジタル大学)を訪問し、韓国の e ラーニング事 情の現地調査を行い、あわせて新 CCDL プログラムの設置、FOLC 加入に関する提案活動を実施 した。 具体的な目的を整理すると、以下 3 点となる。 1)新 CCDL プログラムの提案→江原大学、南ソウル大学 2)FOLC への参加の提案→江原大学、南ソウル大学、オープンサイバー大学、高麗デジタル大学 3)韓国の e ラーニング事情について調査、情報交換→オープンサイバー大学、高麗デジタル大学
(2)訪問団メンバー(敬称略) 氏名 所属 高木 直二 早稲田大学理事 DCC 運営委員長 中野 美知子 早稲田大学教育・総合科学学術院教授 早稲田大学遠隔教育センター所長 DCC 幹事 三浦 龍巳 早稲田大学遠隔教育センター事務長 大久保 幸三 早稲田大学遠隔教育センター 中尾 幸久 早稲田大学遠隔教育センター DCC 事務局長 原口 直子 早稲田大学遠隔教育センター 内山 博夫 早稲田大学ラーニングスクエア株式会社プロジェクトリーダー オンデマンド授業流通フォーラム事務局次長 足立 心一 早稲田大学インターナショナル株式会社代表取締役社長 横田 麻里子 早稲田大学インターナショナル株式会社 倉谷 康広 早稲田大学インターナショナル株式会社
(3)訪問日程 期間:2005 年 11 月 27 日(日)~11 月 29 日(火) 2 泊 3 日 国・地域:韓国 ソウル、 春川、天安市 訪問機関: オープンサイバー大学、江原大学、高麗デジタル大学、南ソウル大学 日程詳細: 期日 時間 内容 11:00 羽田空港国際線チェックインカウンター集合 13:00 羽田空港発アシアナ航空(OZ)1015 便にて空路金浦空港 へ 15:20 金浦空港着 11 月 27 日 17:00 ホテル到着 9:30-11:00 オープンサイバー大学訪問 11:30-12:30 昼食 14:30-17:30 江原大学訪問 11 月 28 日 17:30-19:30 江原大学との会食 9:00-10:00 高麗デジタル大学との会合 場所:Best Western New Seoul 12:00-13:00 南ソウル大学との会食
13:30-16:00 南ソウル大学訪問
20:20 金浦空港発全日空(NH)1294 便にて空路羽田空港へ 11 月 29 日
Ⅱ.訪問内容詳細
(1)オープンサイバー大学 【大学概要】
英 語 名 称 Open Cyber University 学 長 Chang, Sung-Keun 住 所 53, 3-ga,
Myoungnyun-dong,
創 立 年 2001 年
学 校 タ イ プ オンライン大学 学 生 総 数 約 34,000 U R L http://www.ocu.ac.kr/foreign/japanese/index.asp
場所: 6F, Boryung B/D, 66-21, Wongnam- Dong Jongno-Gu SEOUL KOREA オープンサイバー大学側出席者: Chang, Sung-Keun (学長) Yim, Byung-Jin (教学処長) Kim, Hyoung-Chul (企画処長) Moon, Eun-Bae (コンテンツセンター長) Song, Seung-Hee (対外協力ティーム長) Kim, Jeong-Hee (研究支援ティーム長) Seo, Sung (Web-site 運営ティーム長) Lim, Jung-Hun (コンテンツティーム長) Kang, Hye-Kyung (実用語文学部長) Kim, Mirea (コンテンツデザイン学部長) Kim, Byung-Du (日本語専攻教授) Jeon Byung-Soo (教務ティーム長) KIm Jin Kyuu (システム運営ティーム長)
1.会合の内容 (1)OCU からの説明 ・OCU は 14 の大学と2つの機関が協力して 2001 年度に韓国で最初に作られたサイバー大学であ る。 ・差別化された教育コンテンツの提供を通じて高い水準のサイバー教育を実施することなどを教 育理念としている。 ・実用語文学部、社会科学部などの 6 学部を有し、400 余りのコンテンツを提供している。 ・2005 年度は、延べ 760 余りの開設講座に対し、延べ 152,000 名余りの受講生が受講している。 ・コンテンツセンターには「教授設計」「開発」「デザイン」「撮影/編集」の各部門があり、コンテンツ [オープンサイバー大学側出席者と記念撮影]
[説明をするChang 学長]
制作をワークフローに沿って実施している。2005 年度の新規制作科目数は前後期計で 155 であ る。
・「サイバー講義室」のデモと解説
・OCU のホームページから「My OCU」(ポータ ル)にログインすると、学校からのお知らせ、学 部からのお知らせ、自分のアカウントのメール 数、学生からの相談要請(教員向け)などが確 認できる。 ・Web 上でコンテンツ制作管理日程表が一覧で 確認できるようになっており、教員は確認およ び修正依頼などをすべてここから実施する。 ・学生への連絡用などにショートメッセージシス テムを利用できる。 ・学習状況ページ(学生向け)では、出席状況、レポート、試験、討論、クイズの日程やその状況を 確認できる。 ・講義ページからは、声(MP3)と教案(添付ファイル)をダウンロードでき、学生はバス等で移動中 も勉強できる。 ・ビジネス日本語クラスでは、Web ページ上で自分の声を録音、再生、比較することができる。 教員への質問用の BBS があり、学生は公開または非公開を選択して教員に直接質問(投稿)でき る。 (2)早稲田大学からの質問と OCU の回答 ・科目について、時間数や単位数について、どのようになっているか? →講義の長さなどは講義計画シラバスに記載。1 週間に 3 単位。1 単位は 50 分×3×15 週間 ・討論はどのように実施しているのか? →BBS を利用する (3)高木理事からの説明 ・自己紹介:早稲田大学における産学連携担当の理事であり、DCC の運営委員長。 ・次回はぜひ韓国語ができるスタッフを同行したいと思っている。 ・DCC は早稲田大学の外部に作られたコンソーシアムである。 ・DCC の目的は、社会貢献であり、外部資金を得て e-learning を通じた教育改革を推進している。 ・早稲田大学の遠隔教育:173 科目、18,700 人が受講している。また、e-learning 専門学部が 2003 年に設立され、現在その学生数は約 500 人である。 ・ACC/W 構想:アジアをフィールドとして(東アジア共同体を視野に入れて)活躍する人材の育成 を目的としている。まず、日本で ACC/W を創設し、同じような学校を中国や韓国でも設立し協力し
ていきたい。
・ネットワークを利用した高等教育について、韓国のほうがはるかに進んでいるようなので、これか らぜひ協力体制を構築していきたい。
・DCC は ACC/W の設立に向けて2つの組織を支援している。ひとつは ACPA、もうひとつは FOLC である。 ・OCU にぜひ FOLC に参加していただきたいと考えている。 ・FOLC は、オンデマンド型の授業を各大学に配信、流通させていく仕組みである。 ・現在、大学58校、協力企業48社が参加。科目は 21 科目を配信しており、3年後は 100 科目の流 通を目標にしている。 (4)OCU からの質問と早稲田大学の回答 ・FOLC と ACPA との関係をもっと詳しく教えて欲しい →ACPA は実務能力を認定するための機関である。認定の対象はオンデマンド授業も教室授業も ある。実務型のオンデマンド授業は FOLC でも流通したいと思っている。 ・学生のケアをどのようにしているのか?オンライン教育ではテストまで行っているのか? →正規の科目なので、当然テストもある。講義ごとの小テスト~BBS、2 回のオンラインレポート、2 回のリアルタイム BBS(チャット風)を利用する。テストはオンラインレポートの場合もあるし、教室 でテストをする場合もある。アフターケアについては、BBS を通じて学生と常に双方向のやり取りを している。 ・FOLC に提供する科目を選定する基準は?FOLC の科目を受講した学生は資格を得られるの か? →各大学で良いと思ったものを提供してもらっている(現在は実験中)。各大学とも学生に人気の ある科目を提供している。各大学で責任を持って出してもらった科目を FOLC で受け入れている。 →FOLC の科目は受信校の正規科目となることから、受講・修了した学生には受信校の単位が与 えられる。例えば、OCU の提供科目を早稲田大学が受信する場合は、OCU の教員が早稲田大学 の非常勤教員となる。逆の場合は、早稲田大学の教員が OCU の非常勤教員となる。成績は受信 校の基準でつけることになる。 ・FOLC の科目の使用言語は何か? →現在、1 科目は英語、それ以外は日本語である。今後は、中国語、韓国語、英語の授業を増や す予定である。 ・現在 FOLC に登録されている 21 の科目は、それぞれの大学で制作しているのか? →YES ・FOLC に韓国の大学が参加しているのか? →NO。FOLC にはまだ韓国の大学は参加していない。CCDL として早稲田大学は韓国の大学と交 流しているが、FOLC は早稲田大学の外部の組織である。
(2)江原大学 【大学概要】
英 語 名 称 Kangwon National University 学 長 Hyun Sub Choi, Ph.D. 住 所 Chuncheon,G(K)angwon 200-701 Republic of Korea. 創 立 年 1947 年 学 校 タ イ プ 学生総数 18,130 人 U R L http://www.kangwon.ac.kr/english/test/ 1. 会合の内容
2:30-3:00 Meeting the Dean of College of Humanities 出席者: Nam, Ki Tak Ph.D. Dean, College of Humanities 内 容: 中野先生より今回の訪問の趣 旨を説明 Nam 学部長より、現在 KNU は別の国立 大学との合併問題があり、学生・教職員 を挙げての反対運動を展開中(Nam 学部 長もこの後座り込みに出かけるとのこと) で、充分な応対ができないことに対する 陳謝があった。
3:00-3:30 Meeting the Chief of the International Affairs 出席者: Jang, Bo-An Director, International Affairs 内 容: 中野先生より新 CCDL 提案内容の概要説明 プログラムの中身については College of Humanities の担当者と話して欲しいとの こと。国際交流セクションとしては、 CCDL プログラムの意義は認めているも のの、今回の新 CCDL プログラムの提案 についてはコミットの余地は少ないとの 印象。 [Nam 学部長(中央)との会合風景] [説明を聞く Jang 国際部長(中央)]
学内の IT インフラを統括している箇所はないかとの問いに対しては、Computing Center が あるものの、英語や日本語の対応はできないので、直接やり取りは難しいのではとの回答。
3:30-5:00 Meeting the faculty members of English and Japanese Departments to discuss CCDL
出席者: Kweon, Seunghyeok Ph.D. Assistant Proffessor, Department of English Paek, Dong-Sun Ph.D. Professor, Department of Japanese Studies
Cho Sae-Youn Ph.D Assistant Professor, Department of English Language & Literature
Lee, Hee-Bok Professor, Department of Japanese Studies 内容: 中野先生より新 CCDL プログラム 実施提案 現在のクラス外の交流は単位の対象外の 活動として行っており、クラス時間中に交流 を行うようにするためには、教授会で正式 科目としてカリキュラムの変更を承認しても らう必要があり、2006 年度中に実現するこ とは困難との回答。 [新 CCDL プログラムを説明する中野教授]
[説明をする高木理事(中央)]
(3)高麗デジタル大学 【大学概要】
英 語 名 称 Korea Digital University 学 長 Dr. Choong Soon Kim 住 所 The Dongallbo B/D 18F, Chungjeongro 3ga 139, Seodaemoon-ku, Seoul, Korea 創 立 年 2000 年 学 校 タ イ プ オンライン大学 学 生 総 数 6,000 人 U R L http://www.kdu.edu
場所: Best Western New Seoul 高麗デジタル大学側出席者:
Chul-Hyun Yum Ph.D., Department of Continuing Learning/Professor Dean of Exteral Relations
Mr.Hong-seon Choi, Planning Team
1.会合の内容 (1)DCC の概要説明(高木理事) ・1999 年に設立され、現在の運営委員長は高 木理事である。 ・早稲田大学の外部に設立されたものであり、 社会貢献達成のために外部資金を調達し活 動している。 ・現在は第 3 期であり、アジアサイバーカレッ ジの設立を目指して活動している。 ・ACC/W の構想説明:アジア共同体形成のた めの人材育成が必要と認識している。 ・日本では早稲田が中心となって設立する 予定である。他の国でもこういった構想に賛 同する機関があれば、同様のカレッジを設立していただき、ネットワークで結ばれることを望んで いる。 ・この構想を実現するために2つの機関を設立している。ひとつは ACPA であり、実務者教育のた めの標準/基準を設定するものである。もうひとつは FOLC であり、e-learning のためのオンデマン ド型の授業を流通させようとするものである。 ・本日の提案は、貴学に FOLC に参加していただけないかというものである。
・オンデマンドコンテンツの概要説明:e-learning において双方向の教育を実現するために、メンタ ーを使う。 ・FOLC はオンデマンド授業の流通を支援する。すなわち、配信校がコンテンツを登録し、受信校 が授業を自校の授業として採用する仕組みである。 ・KDU のコンテンツを早稲田大学が受信する場合、KDU の教員が早稲田大学の非常勤講師となる。 逆の場合もあり得る。 ・現在は日本の学校と企業で構成されているが、北京の人民大学が参加したいと表明している。 また、昨日は OCU に同様の参加要請を行った。 ・現在は実験的であることから無償で流通させているが、将来は有償で流通させることを考えてい る。 ・2 単位を 15 回で構成している →これは国際標準か? →日本の標準である ・毎回小テストを実施し、BBS を利用して討論を行う。また、8 週目と 14 週目は BBS をライブで(チ ャット風に)利用して討論を実施する。 ・現在 21 科目である(初期のため)。企業が作ったコンテンツも流通していることがひとつの特徴で ある(NTT コムウェアの講座がその一例)。 ・コンテンツは産業界と教育界の双方から提供されることを考えており、実務教育については産業 界から提供してもらうことも考えている。 (2)KDU からの質問と早稲田大学の回答 ・韓国にはデジタル大学があるが、日本では DCC と呼ぶのか? →DCC は早稲田大学と協賛企業とのコンソー シアムである。FOLC では e-learning システ ムのうち、オンデマンドコンテンツを利用 す る こ と を 中 心 に 考 え て い る 。 FOLC と ACPA の活動を DCC が支援しており、DCC は企業の支援により活動している。
(3)KDU の説明(Prof.Chul-Hyun Yum)
・Prof. Chul-Hyun Yum は 1980 年に高麗大学を卒業し、同大の総長室に勤務してきた。3 年前に KDU に移ってきた。
・KDU は、東和新聞の会長が土地と基金を寄付して 2001 年に設立された。
・KDU には 13 の学部ある。そのうち社会福祉学部(Social Welfare)が最も力を入れている学部で ある。
→卒業後の進路は?
→卒業すると Diploma が与えられ、コンサルタントなどになる人が多い。 ・語学部には日本語、中国語、英語がある ・若年層教育のための学部があり、心理学やリーダーシップなどを教えている。 ・38 人のフルタイム教員と、200 人超のパートタイム教員がいる。 ・韓国内のオンライン大学教育についての解説(配布資料参照) ・17 のオンライン大学があり、15 校は大学、2 校はカレッジである。 ・2005 年度は、韓国全体で年間に 23,550 人が受講している。 ・オンライン大学への入学者数は増加しているものの、その割合は減少している。 ・減少の理由はさまざまあると思われる。大学数が増加していることも理由の一つと考えられる。 ・オンライン大学の入学者の年齢分布より、オンライン大学は社会人教育が中心と見受けられる。 ・在学生の職業分布より、90%以上の学生が職業を持っていることがわかる。 (4)討議 ・帰って FOLC に参加でいるかどうか総長に相談する(KDU) ・韓国のどの大学が FOLC に参加しようとしているのか?(KDU) →どの大学でも参加できるが、声をかけているのは OCU と KDU の 2 校だけである。 ・韓国には教育に関する制限の法律があるので、難しいかもしれない(KDU) →そういった事情については、後日連絡をとりながら相談したい。 ・日本の大学が出す学位を韓国の大学が認定することは難しいと思われるが、日本の授業を韓国 の学位の対象にすることは可能か?(WU) →わからない
(4)南ソウル大学 【大学概要】
英 語 名 称 Namseoul University 学 長 孔 貞子 (Kong, Chung-Ja) 住 所 忠清南道・天安(チョナン)市 創 立 年 1993 年 学 校 タ イ プ 私立大学 学 生 総 数 U R L http://www.nsu.ac.kr/English/ 創立 11 年目のキリスト教系の私立大学で、2004 年度の実績では就職率 90%(全国 3 位) で、世界 21 大学、9カ国と協定を結び全額を挙げて教育・研究の両面において積極的に国 際交流に取り組んでいる。 場所: 南ソウル大学 南ソウル大学側出席者:
Dr. Jung-Ja, Kong, President
Prof. Yun-Seok, Lee, Chairman of University Development Prof. Sung-Chul. Lee, Dean of Academic Affair Department Prof. Hyon-yong, Jung, Dean of External Affair Department Prof. Chang-Gun, You, Dean of Student Affair Department Mr. Bong-Chul, Soe, Dean of General Affair Department
Prof. Gwang-Young, Lee, Chairman of University Evaluation Committee Prof. Bok-Myung, Chang, Director of External Affair Department
1.南ソウル大学孔貞子学長からのご挨拶 南ソウル大学は設立 11 年目のキリスト教系の大学である。就職率は全国 3 位(2004 年度実績)で、世界 21 大学(9カ国)と協定を結んでいる。 2005 年8月にエジンバラ大学の学会にて、早稲田大学遠隔教育センターとの CCDL 交 流合意文書にサインし、2005年の秋 学期から国際遠隔共同授業「World Englishes and Miscommunications 」 をはじめ、テレビ会議やチャットを利 用した学生交流プログラム(CCDL)に 参加している。 このような国際交流はわが校のグロ ーバル化の目標に合致する。今後は、 学生間の交流のみならず、教員間の 交流に発展していくことを期待してい る。 [説明をする孔学長(中央)]
2.高木理事の挨拶 会合の前にキャンパスツアーをした際に、すばらしい施設と学生がいるのが見受けら れた。 中野美知子教授が行っている CCDL 交流が順調に実施されているので、貴校を表敬 訪問することとした。 早稲田大学としては、CCDL 交流に力を 入れているので、ぜひ発展させていきた いと考えている。日本と韓国は政治的に は問題を抱えてはいるが、私たち大学と しては、これから若い世代が交流できる 機会を与えていく必要があり、CCDL は 学生が交流し、お互いを理解し、関係を 深めていくのに役立つと考えている。 今回の訪問では、2つの提案をしたいと 考えている。1つは CCDL を発展させた 新しい CCDL プログラムへの参加で、もうひとつは、FOLC への参加をご検討いただき たい。 今回の訪問を機会に貴校との交流が深まることを期待している。 3.中野美知子教授による新 CCDL プログラムの説明 担当教員のチャン先生より、来年度は CCDL プログラムについて50名のクラスを2つ 参加させるとすでに伺っているが、今回の提案は CCDL を発展させた新しいプログラム の参加要請である。 新しい CCDL では、授業時間内に CCDL で交 流をすることになる。PC の台数がそろえばチ ャットや BBS による交流も授業時間内に可能 となる。また、ナムソウル大学と早稲田大学 が共同でカリキュラムや教材を一緒に作り上 げていきたい。 新 CCDL のポイントは、1)異文化を意識する こと、2)英語を共通のコミュニケーションの 道具として活用すること、3)自国の文化を英 語で説明できるようになることの3つである。 早稲田大学の学生は通年授業で4月から授
[国際遠隔共同授業「World Englishes and Miscommunications」受講生との懇談]
業が始まるため、ナムソウル大学との実験コースについては、秋学期から始めることと したい。実験コースでは、4月から6月までを早稲田大学では準備期間とし、英語力の 向上と交流のトピックについての調査をさせる期間とする。 実際の交流は10月から12月の期間に、7-8回程度の交流を行いたい。12月上旬に TV 会議を実施して講座の総括を行うが、早稲田大学は1月も授業があるので、1月に 学生がプレゼンテーションをする予定である。 参加学生については、異文化や社会について話すことを好む学生で、英語レベルは 中級くらいが望ましい。 4.高木理事より DCC と FOLC の概要について説明 DCC(デジタルキャンパスコンソーシアム) ・ 白井早稲田大学総長が 7 年前に提唱して設立。当初の目的は、教育分野の産学連 携。 ・ 活動内容は、デジタル化を通した教育の改革。早稲田大学においては、学術データ ベースの構築や e-learning の普及を推進。 ・ 教育研究が主なミッションであるが、社会貢献も大きなミッションの一つとして位置づ けている。 ・ 早稲田大学の他に幹事企業 7 社、一般企業 18 社の協力を得て活動している。 ・ DCC が支援している活動の中に、FOLC(オンデマンド授業流通フォーラム)がある。 FOLC(オンデマンド授業流通フォーラム) ・ 大学間のコンソーシアムで、特にオンデマンド授業の相互流通を行っている。白井総 長が委員長である。 ・ 配信されたオンデマンド授業を学生は受講し、また相互交流をするために、BBS を活 用し教育コーチがサポートする。 ・ FOLC は講義流通の仕組みを提供し、フォーラムに授業を提供する場合は登録して もらい、希望校が受信する。有料・無料かなどは直接配信・受信側が相談して決定す る。 ・ 2005年4月設立で科目数は多くないが、3年後には NPO 化し100科目流通を目指し ている。 ・ 流通する科目は必ずしも大学設置科目のみではなく、企業からの提供講座(実務教 育)があることが特徴。 ・ フォーラムについては改めて資料を送るので、フォーラム参加について検討してもら いたい。 ・ 現在は日本の大学のみの参加だが、先日中国の大学を訪問し参加してくれることに なっている。
・ 今回の韓国訪問では、オープンサイバー大学にも FOLC 参加の提案をしている。また、 江原大学にも提案しているのでぜひ南ソウル大学にも参加して欲しい。 Ⅲ. まとめ 1. 韓国のeラーニングについての現地調査・提案活動を目的とする今回の出張を通じて、直接 韓国の大学関係者と密な情報交換を行うことで、eラーニング先行国の諸状況をうかがい知 ることができ、大変有意義であった。 2. 今回の訪問先の中では、特に、南ソウル大学、オープンサイバー大学が日本(早稲田大学)と のeラーニングによる国際交流プログラムの実施に前向きであることがわかった。2006 年度 での交流プログラム実現に向け、具体的に協議を始めていくこととしたい。 3. FOLC の海外展開の相手国として、韓国は重要なパートナーとなりえるということを再認識した。 今後も、今回訪問した大学に加え、CCDL プログラムで交流実績のある高麗大学、韓南大学 等に対しても継続的に積極的なアプローチを行っていく必要がある。 ― 付録 ― 【資料1】 アジアサイバーカレッジ構想資料 【資料2】 DCC 紹介資料 【資料3】 FOLC説明資料 【資料4】 DLC資料 【資料5】 新CCDLプログラム提案資料 【資料6】 オープンサイバー大学プレゼンテーション資料 【資料7】 高麗デジタル大学配布資料