CEFR を使った英語力および授業に関する学生アンケート
―金沢大学のアンケート結果より―
Student Survey on English Language Competence Based on
CEFR Can-Do Descriptors
大藪 加奈
Oyabu, Kana
Abstract
This is a report on a survey held at Kanazawa University in January, 2010. About 85% of the first year students and some second and third year students have taken part in the survey. The survey was about self-assessed levels of students’ English language skills, their assessments on the level of the English courses they were taking, and the levels of English Language ability they wish to attain in the future. The participants used CEFR Can-Do description table (Kanazawa University version), in order to assess levels of individual language skills. The result shows that the highest percentages of students assess their language abilities as B1 in CEFR scale in most skill areas except that of participating in conversation. The result also shows that different students assess the same course quite differently. It also shows that about half of the students wish to attain B2 level, and about one fifth to one third of students wish to attain C1 (or higher) level in English, depending on the skill area.
1.はじめに 金沢大学外国語研究センターでは、厳正な成績評価とそれを可能にする明快な到達目標 の作成に関する研究・調査を行っている。この研究・調査をすすめるプロジェクトチーム (プロジェクトA)は、平成 22 年度後期に共通教育英語科目履修者を対象として、CEFR (ヨーロッパ共通言語参照枠)の Can-Do 表を使ったアンケートを行った。このアンケー トでは、英語力の自己判断、受講している英語授業のレベル判断、また学期末および大学 卒業時までに習得したいと思っている英語力等について問うた。本稿では、実施されたア ンケートから得られた学生の英語力に関する自己評価と認識、それらを考慮した授業運営 のあり方と到達目標について報告する。
2. アンケートの概要 2.1 実施時期 英語力自己判断アンケートは、平成22 年 1 月の共通教育英語科目(英語Ⅰ、英語Ⅱ、英 語Ⅲ)の授業時間の一部を使って各クラスの担当教員が実施した。 2.2 実施クラス数および回答数 アンケートの実施を依頼したクラスは、英語Ⅰでは、英語Ⅰ(コミュニケーション)30 クラス、英語Ⅰ(ライティング)25 クラス、英語Ⅰ(リーディング)8 クラス、英語Ⅰ(リ スニング)9 クラスである。そのうち回答があったのは、英語Ⅰ(コミュニケーション)25 クラス、英語Ⅰ(ライティング)22 クラス、英語Ⅰ(リーディング)5 クラス、英語Ⅰ(リ スニング)9 クラスであった。また英語Ⅱについては、12 クラスに依頼し、9 クラスより回 答を得た。また、英語Ⅲについては、6 クラスに依頼し、2 クラスより回答を得た。回答数 は、英語Ⅰが1453、英語Ⅱが 125、英語Ⅲが 16 であった。 また、授業科目名や対象スキル名が記述された回答による、各科目名・スキルごとの回 答数は、英語Ⅰ(コミュニケーション)412、英語Ⅰ(ライティング)396、英語Ⅰ(リス ニング)205、英語Ⅰ(リーディング)146、英語Ⅱ 108、英語Ⅲ 11 となっている。学年 別の内訳は、一年生1517 名、二年生 70 名、三年生 23 名、四年生 13 名である。金沢大学 の一学年の定員は 1800 名であるので、このアンケートには、一年生の約 85%が参加した ことになる。ただ、通常定員が30 名または 40 名のクラスで、回答が 1 または一桁という クラスが 5 つあるなど、試験日に任意でアンケートを行った等の結果、必ずしも全員が回 答していないクラスもあった。 2.3 実施クラスの選択基準 英語Ⅰ(コミュニケーション)は全クラスに実施を依頼した。この科目は一年生の前期 または後期で全学生が必履修することになっているため、この授業を受講している学生に アンケートを行うことで、最も多くの一年生の回答が得られるからである。また、人間社 会学域および医薬保健学域で英語Ⅰ(コミュニケーション)を前期に取った学生が後期に 必履修することになっている英語Ⅰ(ライティング)についても、全クラスにアンケート の実施を依頼した。英語Ⅰ(リーディング)と英語Ⅰ(リスニング)については、専任教 員が担当している授業の一部で、実施を依頼した。 2.4 アンケートの設問および配布物 このアンケートは、アンケート用紙(付録1 を参照のこと)、マークシートと共に、金沢 大学版CEFR Can-Do 表記一覧表(付録 2 を参照のこと)を配布して実施した。アンケー ト用紙はA4 表裏一枚で、学生の所属学類・学年・名列番号を問う欄、授業科目名(問 1)、 対象スキル(問2)、CEFR のスキル区分(「聞くこと」「読むこと」「会話に参加すること」 「口頭で自己表現すること」「書くこと」)について、自己判断した英語力(問3~7)、受講 中の授業のレベル判断(問8)、受講中の授業で学期末までに到達したいレベル(問 9)、問 3~7 と同じスキルについて、大学在学中に到達したい英語運用力(問 10~14)、そして英 語でできるようになりたい内容に関する自由記述(問 15)から成り立っている。所属等お よび問1 から問 14 はマークシートによる回答、問 15 はアンケート用紙に直接記入する回 答方法とした。学生による重複回答を避けるため、一度アンケートを受けた学生は、二回 目以降は問8、問 9 のみ回答するように、アンケートの説明時に指示した他、カードリーダ ーを使って集計する際、所属学類と名列番号により複数回回答した者を特定して、もし 2 回以上すべての質問に答えている場合は、問8・問 9 以外は最初の回答のみカウントした。 3. アンケートの実施目的 このアンケートは、以下の目的で実施された。 (1)CEFR の Can-Do 表記表により、金沢大学英語科目受講生が自己判断した英語力 を把握する。 (2)英語Ⅰのより具体的な対象レベルや到達目標の設定に向けて、授業レベルや到達 目標が学生のニーズを考慮したものとなるように、学生の英語力(自己判断)お よび、学生が目標としている英語力に関するデータを収集する。 (3)英語Ⅱ、英語Ⅲ、およびそれらの授業を組み合わせて体系的に英語力をつけるた めの共通教育特設プログラム(英語ステップアップ、英語国際コミュニケーショ ン)の到達目標が学生の英語力および、学生が目標とする英語力に合致したもの となっているか、検証するためのデータを収集する。 (4)厳正な成績評価に向けた英語コア・スキルの制定や、そのコア・スキルの表記方 法として、CEFR の Can-Do 表記が有効であるかどうか調べる。また、学生が目 標とする英語力をどのようなCan-Do 表記であらわすか、調査する。 (5)金沢大学の英語科目受講生および英語担当教員に、CEFR の Can-Do 表記を周知 する。学生が能動的に自分の英語力を考え、それぞれのスキルについて、具体的 にできる事とできない事を認識すると共に、将来どのような英語力を目標とする か、という事に関して、具体的なイメージを持つ自律的な学習者となることを促 す。 4. 学生が自己判断した英語力 問3 から問 7 で問うた英語力の自己判断結果をグラフにあらわしたのが、「図1 自己判断 した英語力」である。この図から、アンケートに答えた学生は、自分の英語力のうち、「読 むこと」を最も高く評価し、次に「書くこと」を高く評価しており、ともに自分の力をB1 程度と考えている学生が多い事がわかる。「聞くこと」と「口頭による自己表現」は、共に 自分の力をB1 と考える学生が最も多いが、A2 レベルと評価している学生も多く、いわゆ
2. アンケートの概要 2.1 実施時期 英語力自己判断アンケートは、平成22 年 1 月の共通教育英語科目(英語Ⅰ、英語Ⅱ、英 語Ⅲ)の授業時間の一部を使って各クラスの担当教員が実施した。 2.2 実施クラス数および回答数 アンケートの実施を依頼したクラスは、英語Ⅰでは、英語Ⅰ(コミュニケーション)30 クラス、英語Ⅰ(ライティング)25 クラス、英語Ⅰ(リーディング)8 クラス、英語Ⅰ(リ スニング)9 クラスである。そのうち回答があったのは、英語Ⅰ(コミュニケーション)25 クラス、英語Ⅰ(ライティング)22 クラス、英語Ⅰ(リーディング)5 クラス、英語Ⅰ(リ スニング)9 クラスであった。また英語Ⅱについては、12 クラスに依頼し、9 クラスより回 答を得た。また、英語Ⅲについては、6 クラスに依頼し、2 クラスより回答を得た。回答数 は、英語Ⅰが1453、英語Ⅱが 125、英語Ⅲが 16 であった。 また、授業科目名や対象スキル名が記述された回答による、各科目名・スキルごとの回 答数は、英語Ⅰ(コミュニケーション)412、英語Ⅰ(ライティング)396、英語Ⅰ(リス ニング)205、英語Ⅰ(リーディング)146、英語Ⅱ 108、英語Ⅲ 11 となっている。学年 別の内訳は、一年生1517 名、二年生 70 名、三年生 23 名、四年生 13 名である。金沢大学 の一学年の定員は 1800 名であるので、このアンケートには、一年生の約 85%が参加した ことになる。ただ、通常定員が30 名または 40 名のクラスで、回答が 1 または一桁という クラスが 5 つあるなど、試験日に任意でアンケートを行った等の結果、必ずしも全員が回 答していないクラスもあった。 2.3 実施クラスの選択基準 英語Ⅰ(コミュニケーション)は全クラスに実施を依頼した。この科目は一年生の前期 または後期で全学生が必履修することになっているため、この授業を受講している学生に アンケートを行うことで、最も多くの一年生の回答が得られるからである。また、人間社 会学域および医薬保健学域で英語Ⅰ(コミュニケーション)を前期に取った学生が後期に 必履修することになっている英語Ⅰ(ライティング)についても、全クラスにアンケート の実施を依頼した。英語Ⅰ(リーディング)と英語Ⅰ(リスニング)については、専任教 員が担当している授業の一部で、実施を依頼した。 2.4 アンケートの設問および配布物 このアンケートは、アンケート用紙(付録1 を参照のこと)、マークシートと共に、金沢 大学版CEFR Can-Do 表記一覧表(付録 2 を参照のこと)を配布して実施した。アンケー ト用紙はA4 表裏一枚で、学生の所属学類・学年・名列番号を問う欄、授業科目名(問 1)、 対象スキル(問2)、CEFR のスキル区分(「聞くこと」「読むこと」「会話に参加すること」 「口頭で自己表現すること」「書くこと」)について、自己判断した英語力(問3~7)、受講 中の授業のレベル判断(問8)、受講中の授業で学期末までに到達したいレベル(問 9)、問 3~7 と同じスキルについて、大学在学中に到達したい英語運用力(問 10~14)、そして英 語でできるようになりたい内容に関する自由記述(問 15)から成り立っている。所属等お よび問1 から問 14 はマークシートによる回答、問 15 はアンケート用紙に直接記入する回 答方法とした。学生による重複回答を避けるため、一度アンケートを受けた学生は、二回 目以降は問8、問 9 のみ回答するように、アンケートの説明時に指示した他、カードリーダ ーを使って集計する際、所属学類と名列番号により複数回回答した者を特定して、もし 2 回以上すべての質問に答えている場合は、問8・問 9 以外は最初の回答のみカウントした。 3. アンケートの実施目的 このアンケートは、以下の目的で実施された。 (1)CEFR の Can-Do 表記表により、金沢大学英語科目受講生が自己判断した英語力 を把握する。 (2)英語Ⅰのより具体的な対象レベルや到達目標の設定に向けて、授業レベルや到達 目標が学生のニーズを考慮したものとなるように、学生の英語力(自己判断)お よび、学生が目標としている英語力に関するデータを収集する。 (3)英語Ⅱ、英語Ⅲ、およびそれらの授業を組み合わせて体系的に英語力をつけるた めの共通教育特設プログラム(英語ステップアップ、英語国際コミュニケーショ ン)の到達目標が学生の英語力および、学生が目標とする英語力に合致したもの となっているか、検証するためのデータを収集する。 (4)厳正な成績評価に向けた英語コア・スキルの制定や、そのコア・スキルの表記方 法として、CEFR の Can-Do 表記が有効であるかどうか調べる。また、学生が目 標とする英語力をどのようなCan-Do 表記であらわすか、調査する。 (5)金沢大学の英語科目受講生および英語担当教員に、CEFR の Can-Do 表記を周知 する。学生が能動的に自分の英語力を考え、それぞれのスキルについて、具体的 にできる事とできない事を認識すると共に、将来どのような英語力を目標とする か、という事に関して、具体的なイメージを持つ自律的な学習者となることを促 す。 4. 学生が自己判断した英語力 問3 から問 7 で問うた英語力の自己判断結果をグラフにあらわしたのが、「図1 自己判断 した英語力」である。この図から、アンケートに答えた学生は、自分の英語力のうち、「読 むこと」を最も高く評価し、次に「書くこと」を高く評価しており、ともに自分の力をB1 程度と考えている学生が多い事がわかる。「聞くこと」と「口頭による自己表現」は、共に 自分の力をB1 と考える学生が最も多いが、A2 レベルと評価している学生も多く、いわゆ
るベルカーブにはなっていない。「会話に参加すること」は、A2 レベルと評価している学 生が最も多く、他のスキルに比べて低い評価となっている。 4.1 学類別の自己判断英語力 これらの問いに対する回答をスキルごとに分け、学生が自己判断した各レベルの学類別 回答をパーセンテージであらわしたのが、付録2 および図 2~6 である。 これらの数値から、文系学域では特に人文・法・国際学類で自己評価が高く、理工学域 では全体的にやや評価が低く、薬保健学類では医・薬・創薬学類で評価が高くなっている が、各学類のグラフパターンは国際学類を除きほぼ類似していることがわかる。国際学類 は、すべてのスキルにおいて他学類とグラフパターンが異なり、学生の自己判断英語力が 他学類を大きく上回っている。これは、国際学類の学生が英語力に自信を持っているから とも言えるが、国際学類では英語Ⅱ科目の多くを専門科目と読み替えることを認めており、 そのため上級生の受講者が他学類よりも多いことにもよると考えられる。(国際学類生の英 語Ⅱ、英語Ⅲ受講者は、全受講者の3 分の 1 となっている。)金沢大学では各学域を 2 つの グループに分けて英語クラスの開講時間帯を振り当てており、このアンケート結果をグル ープ分けの妥当性検証に生かすことも可能であると思われる。しかし、本稿では各学類の 違いを詳しく調べてグループの組み直しを考慮することはしない。これは、グループ分け の検証が今回のアンケートの目的ではなかったこと、各グループとも同じ科目名のクラス の範囲では授業に支障をきたすと思われるほどグラフパターンの異なる学類がないこと、 また学域を超えて評価レベルの似ている学類を同じ時間帯に振り分けることが時間割上困 4.1 学類別の自己判断英語力 これらの問いに対する回答をスキルごとに分け、学生が自己判断した各レベルの学類別 回答をパーセンテージであらわしたのが、付録2および図2~6である。 これらの数値から、文系学域では特に人文・法・国際学類で自己評価が高く、理工学域 では全体的にやや評価が低く、薬保健学類では医・薬・創薬学類で評価が高くなっている が、各学類のグラフパターンは国際学類を除きほぼ類似していることがわかる。国際学類 は、すべてのスキルにおいて他学類とグラフパターンが異なり、学生の自己判断英語力が 他学類を大きく上回っている。これは、国際学類の学生が英語力に自信を持っているから とも言えるが、国際学類では英語II 科目の多くを専門科目と読み替えることを認めており、 そのため上級生の受講者が他学類よりも多いことにもよると考えられる。(国際学類生の英 語II、英語 III 受講者は、全受講者の3分の1となっている。)金沢大学では各学域を2つ のグループに分けて英語クラスの開講時間帯を振り当てており、このアンケート結果をグ ループ分けの妥当性検証に生かすことも可能であると思われる。しかし、本稿では各学類 の違いを詳しく調べてグループの組み直しを考慮することはしない。これは、グループ分 けの検証が今回のアンケートの目的ではなかったこと、各グループとも同じ科目名のクラ スの範囲では授業に支障をきたすと思われるほどグラフパターンの異なる学類がないこと、 また学域を超えて評価レベルの似ている学類を同じ時間帯に振り分けることが時間割上困 難なので、検証結果を短期的に時間割に反映できないことなどの理由による。 図1 自己判断した英語力 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 A1 A2 B1 B2 C1 以上 人数 聞くこと 読むこと 会話参加 口頭自己表現 書くこと CEFR レベル 難なので、検証結果を短期的に時間割に反映できないことなどの理由による。 5. 学生の自己判断英語力を考慮した英語授業 金沢大学では多くの学生が一年次に履修する「英語Ⅰ」の授業が、リーディング、ライ ティング、リスニング、コミュニケーションの4 技能に分かれている。平成 24 年度より「英 語Ⅰ」で必修単位をそろえる場合は、それぞれの技能に焦点を当てる授業を一科目ずつ 4 つ履修することになる。(二年次に英語Ⅱ以上を二科目必修としている医学類を除く)そこ で、ここでは学生が自己判断した英語力を考慮した各技能ごとの「英語Ⅰ」授業対象レベ ルについて考える。 リスニング 「聞くこと」では、A2 と B1 に自己判断レベルが集中し(A2 に 39.3%、B1 に 45.8%)、 A1 と判断している学生が全体で約 10%、B2 と判断した学生は国際学類を含めて非常に少 ない(平均3.6%)ことから、A2 から B1 を主な対象レベルとしながら、基本的な音のつな がりや弱化など英語を聞く上で必要な知識や練習も取り入れ、効率的に初級者を向上させ る必要があると考えられる。 リーディング 「読むこと」では、A1 レベル・C1 レベルと自己判断した学生は非常に少なく、(A1 3.8%、 C1 1.27%)B1 レベルと認識している学生が約半数(54.7%)、A2・B2 レベルと認識して いる学生が約20%ずついることから、B2 レベルを主な到達目標としている英語Ⅱでリーデ ィングの授業を開講すると共に、1 年生のほとんどが履修する英語Ⅰにおいては、B1 レベ ルの学習者を主な対象として、日常的な語彙・内容だけではなく一般的な語彙や内容も扱 い、精読で初級者にも基本的な文法や語彙を定着させると共に、スキミングやスキャニン グである程度まとまった長さのテキストから必要な情報を取り出す練習もさせて、学生が これまで培ってきた読解力を更に伸ばす工夫をする必要がある。 コミュニケーション 「会話に参加すること」は、大半の学生(57.7%)が A2 レベルと認識していて、最も低 い評価となっている。しかし、「口頭で自己表現すること」ではA2・B1 レベルと認識して いる学生がそれぞれ38.3%と 42.3%で、会話参加能力よりも評価は高くなっている。この ことから、会話参加能力が低いのは、スピーキング自体が問題であると言うよりも、大学 入学までの英語教育で会話練習の機会があまりなかったことに起因するとも考えられる。 日本人学生同士の教室環境で、自然な会話練習の機会を十分与えることはなかなか難しい が、会話に参加するストラテジーをコア・スキルの一つとして意識的に練習する機会を与 え、会話参加能力を高める必要があると思われる。
るベルカーブにはなっていない。「会話に参加すること」は、A2 レベルと評価している学 生が最も多く、他のスキルに比べて低い評価となっている。 4.1 学類別の自己判断英語力 これらの問いに対する回答をスキルごとに分け、学生が自己判断した各レベルの学類別 回答をパーセンテージであらわしたのが、付録2 および図 2~6 である。 これらの数値から、文系学域では特に人文・法・国際学類で自己評価が高く、理工学域 では全体的にやや評価が低く、薬保健学類では医・薬・創薬学類で評価が高くなっている が、各学類のグラフパターンは国際学類を除きほぼ類似していることがわかる。国際学類 は、すべてのスキルにおいて他学類とグラフパターンが異なり、学生の自己判断英語力が 他学類を大きく上回っている。これは、国際学類の学生が英語力に自信を持っているから とも言えるが、国際学類では英語Ⅱ科目の多くを専門科目と読み替えることを認めており、 そのため上級生の受講者が他学類よりも多いことにもよると考えられる。(国際学類生の英 語Ⅱ、英語Ⅲ受講者は、全受講者の3 分の 1 となっている。)金沢大学では各学域を 2 つの グループに分けて英語クラスの開講時間帯を振り当てており、このアンケート結果をグル ープ分けの妥当性検証に生かすことも可能であると思われる。しかし、本稿では各学類の 違いを詳しく調べてグループの組み直しを考慮することはしない。これは、グループ分け の検証が今回のアンケートの目的ではなかったこと、各グループとも同じ科目名のクラス の範囲では授業に支障をきたすと思われるほどグラフパターンの異なる学類がないこと、 また学域を超えて評価レベルの似ている学類を同じ時間帯に振り分けることが時間割上困 4.1 学類別の自己判断英語力 これらの問いに対する回答をスキルごとに分け、学生が自己判断した各レベルの学類別 回答をパーセンテージであらわしたのが、付録2および図2~6である。 これらの数値から、文系学域では特に人文・法・国際学類で自己評価が高く、理工学域 では全体的にやや評価が低く、薬保健学類では医・薬・創薬学類で評価が高くなっている が、各学類のグラフパターンは国際学類を除きほぼ類似していることがわかる。国際学類 は、すべてのスキルにおいて他学類とグラフパターンが異なり、学生の自己判断英語力が 他学類を大きく上回っている。これは、国際学類の学生が英語力に自信を持っているから とも言えるが、国際学類では英語II 科目の多くを専門科目と読み替えることを認めており、 そのため上級生の受講者が他学類よりも多いことにもよると考えられる。(国際学類生の英 語II、英語 III 受講者は、全受講者の3分の1となっている。)金沢大学では各学域を2つ のグループに分けて英語クラスの開講時間帯を振り当てており、このアンケート結果をグ ループ分けの妥当性検証に生かすことも可能であると思われる。しかし、本稿では各学類 の違いを詳しく調べてグループの組み直しを考慮することはしない。これは、グループ分 けの検証が今回のアンケートの目的ではなかったこと、各グループとも同じ科目名のクラ スの範囲では授業に支障をきたすと思われるほどグラフパターンの異なる学類がないこと、 また学域を超えて評価レベルの似ている学類を同じ時間帯に振り分けることが時間割上困 難なので、検証結果を短期的に時間割に反映できないことなどの理由による。 図1 自己判断した英語力 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 A1 A2 B1 B2 C1 以上 人数 聞くこと 読むこと 会話参加 口頭自己表現 書く事 CEFR レベル 難なので、検証結果を短期的に時間割に反映できないことなどの理由による。 5. 学生の自己判断英語力を考慮した英語授業 金沢大学では多くの学生が一年次に履修する「英語Ⅰ」の授業が、リーディング、ライ ティング、リスニング、コミュニケーションの4 技能に分かれている。平成 24 年度より「英 語Ⅰ」で必修単位をそろえる場合は、それぞれの技能に焦点を当てる授業を一科目ずつ 4 つ履修することになる。(二年次に英語Ⅱ以上を二科目必修としている医学類を除く)そこ で、ここでは学生が自己判断した英語力を考慮した各技能ごとの「英語Ⅰ」授業対象レベ ルについて考える。 リスニング 「聞くこと」では、A2 と B1 に自己判断レベルが集中し(A2 に 39.3%、B1 に 45.8%)、 A1 と判断している学生が全体で約 10%、B2 と判断した学生は国際学類を含めて非常に少 ない(平均3.6%)ことから、A2 から B1 を主な対象レベルとしながら、基本的な音のつな がりや弱化など英語を聞く上で必要な知識や練習も取り入れ、効率的に初級者を向上させ る必要があると考えられる。 リーディング 「読むこと」では、A1 レベル・C1 レベルと自己判断した学生は非常に少なく、(A1 3.8%、 C1 1.27%)B1 レベルと認識している学生が約半数(54.7%)、A2・B2 レベルと認識して いる学生が約20%ずついることから、B2 レベルを主な到達目標としている英語Ⅱでリーデ ィングの授業を開講すると共に、1 年生のほとんどが履修する英語Ⅰにおいては、B1 レベ ルの学習者を主な対象として、日常的な語彙・内容だけではなく一般的な語彙や内容も扱 い、精読で初級者にも基本的な文法や語彙を定着させると共に、スキミングやスキャニン グである程度まとまった長さのテキストから必要な情報を取り出す練習もさせて、学生が これまで培ってきた読解力を更に伸ばす工夫をする必要がある。 コミュニケーション 「会話に参加すること」は、大半の学生(57.7%)が A2 レベルと認識していて、最も低 い評価となっている。しかし、「口頭で自己表現すること」ではA2・B1 レベルと認識して いる学生がそれぞれ38.3%と 42.3%で、会話参加能力よりも評価は高くなっている。この ことから、会話参加能力が低いのは、スピーキング自体が問題であると言うよりも、大学 入学までの英語教育で会話練習の機会があまりなかったことに起因するとも考えられる。 日本人学生同士の教室環境で、自然な会話練習の機会を十分与えることはなかなか難しい が、会話に参加するストラテジーをコア・スキルの一つとして意識的に練習する機会を与 え、会話参加能力を高める必要があると思われる。
また、「会話に参加すること」においては、A1 または B1 と認識している学生がそれぞれ 約5 分の 1(A1 が 18.5%、B1 が 19.7%)おり、このスキルにおいては学生が認識してい る英語力にかなりのばらつきがある。(「口頭で自己表現すること」でA1 と認識している学 生は 14.5%)比較的上級者は、英語Ⅱでスピーキングを重視する授業を取ることができる ので、英語Ⅰではスピーキング初級者への対応を考える必要がある。この分野の学生の自 己判断結果は、他のスキルより全体で一段階程度低いので、「コミュニケーション」に関し ては、対象レベルはA2 程度が妥当といえる。現在のガイドラインでは、A2 を主な対象レ ベルとしているので、現在の授業レベルがガイドラインに沿ってほぼ学生のニーズに合っ ていると思われるが、比較的高い評価となっている口頭による自己表現能力は、プレゼン テーション練習なども取り入れて更に伸ばしたい。 ライティング 「書くこと」は48.6%の学生が B1 レベル、16.8%の学生が B2 レベルと認識しており、 「読むこと」に続いて自己評価の高いスキルである。ただ、A1 と自己判断している学生も 11.1%いる。金沢大学では英語Ⅰ(ライティング)は平成 23 年度まで「中級基礎」「中級」 「中級発展」の三段階の授業が用意されていたが、この能力別クラスが有効に機能してい なかったために平成 24 年度からは、能力別クラスは廃止され、すべて同一レベルとなる。 B2 以上の学生が受講できる英語Ⅱレベルの授業を用意し、能力のある学生がそれらのクラ スを履修するよう指導することと共に、A1 レベルから B1 レベルまでの学生を対象とする ため、ある程度個別化された授業形態も必要となると思われる。 6. 学生の授業レベル評価 表1 は、問 8(現在受けている授業のレベル判断)の 4 技能別該当者数を表にしたもので ある。 表1 受講している授業のレベル判断(問 8)の該当者数(割合) A1 A2 B1 B2 C1 以上 該当者数(%) 61(3.8) 359(22.3) 784(48.9) 345(21.58) 53(3.3) この割合は、学生の自己判断が最も高いリーディングの各レベル該当者数には近いが、 それ以外の技能に比べると、高くなっており、自分のレベルよりも授業の対象レベルが高 いと感じている学生が多いことがわかる。また、各クラス別の授業レベル判定では、一つ のクラス内で3 段階以上に認識が分かれているクラスが英語Ⅰの 61 クラス中 51 クラス、 そのうち4 段階以上に認識が分かれているクラスが 27 クラスあり、平成 22 年度までの授 業到達目標や実際の授業内容からは、学生がその授業の対象レベルや到達目標レベルを明 確に把握できていない現状が浮き彫りになった。この調査結果を受けて、平成24 年度から は、各技能別英語Ⅰ科目にそれぞれ共通となる、より具体的な到達目標が設定される予定 である。(各技能別クラスの到達目標は、平成24 年度金沢大学 Web シラバス英語Ⅰの各ク ラスを参照のこと。) 7. 学生が大学在学中に到達したい英語運用力 図 7 は大学在学中に到達したい英語運用力についての回答者数を示したものである。こ の図から、すべてのスキルで B2 程度の英語運用力を得たいと考える学生が最も多く、C1 を望んでいる学生も多いことがわかる。それぞれのスキルの回答をパーセンテージの数値 で見てみると、すべてのスキルにおいて、A1 を望んでいる学生は 1%以下、A2 を望んでい る学生は「会話に参加する」能力を除き3%以下(「会話に参加する」能力は 5.9%)と非常 に低い。B1 を望んでいる学生は「聞くこと」および「口頭で自己表現すること」でほぼ 4 分の1(それぞれ 24.6%と 24.7%)、「読むこと」と「書くこと」で 6 分の 1 程度(それぞ れ16.8%と 18.3%)、「会話に参加すること」では A2 よりも少なく 2.9%となっている。す べてのスキルにおいて、B2 を望んでいる学生は半数近くおり、(それぞれ「聞くこと」47.1%、 「読むこと」46.9%、「会話に参加すること」43%、「口頭で自己表現すること」49.6%、「書 くこと」47.6%)、C1 を望んでいる学生も「会話に参加すること」と「口頭で自己表現する こと」で5 分の 1 程度(それぞれ 21.3%と 20.5%)、「聞くこと」で4 分の 1 程度(24.5%)、 「書くこと」で 29.8%、「読むこと」で 33.5%となっている。このことから、金沢大学で 23 年度より始まった共通教育の英語特設プログラムの「英語ステップアップ」(到達目標 B2 レベル)と「英語国際コミュニケーション」(到達目標 C1 レベル)は、共に学生のニー ズに合っていると言える。 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 A1 A2 B1 B2 C1 図7 大学在学中に到達したい英語運用力 聞くこと 読むこと 会話参加 口頭自己表現 書くこと 人数 CEFR レベル
また、「会話に参加すること」においては、A1 または B1 と認識している学生がそれぞれ 約5 分の 1(A1 が 18.5%、B1 が 19.7%)おり、このスキルにおいては学生が認識してい る英語力にかなりのばらつきがある。(「口頭で自己表現すること」でA1 と認識している学 生は 14.5%)比較的上級者は、英語Ⅱでスピーキングを重視する授業を取ることができる ので、英語Ⅰではスピーキング初級者への対応を考える必要がある。この分野の学生の自 己判断結果は、他のスキルより全体で一段階程度低いので、「コミュニケーション」に関し ては、対象レベルはA2 程度が妥当といえる。現在のガイドラインでは、A2 を主な対象レ ベルとしているので、現在の授業レベルがガイドラインに沿ってほぼ学生のニーズに合っ ていると思われるが、比較的高い評価となっている口頭による自己表現能力は、プレゼン テーション練習なども取り入れて更に伸ばしたい。 ライティング 「書くこと」は48.6%の学生が B1 レベル、16.8%の学生が B2 レベルと認識しており、 「読むこと」に続いて自己評価の高いスキルである。ただ、A1 と自己判断している学生も 11.1%いる。金沢大学では英語Ⅰ(ライティング)は平成 23 年度まで「中級基礎」「中級」 「中級発展」の三段階の授業が用意されていたが、この能力別クラスが有効に機能してい なかったために平成 24 年度からは、能力別クラスは廃止され、すべて同一レベルとなる。 B2 以上の学生が受講できる英語Ⅱレベルの授業を用意し、能力のある学生がそれらのクラ スを履修するよう指導することと共に、A1 レベルから B1 レベルまでの学生を対象とする ため、ある程度個別化された授業形態も必要となると思われる。 6. 学生の授業レベル評価 表1 は、問 8(現在受けている授業のレベル判断)の 4 技能別該当者数を表にしたもので ある。 表1 受講している授業のレベル判断(問 8)の該当者数(割合) A1 A2 B1 B2 C1 以上 該当者数(%) 61(3.8) 359(22.3) 784(48.9) 345(21.58) 53(3.3) この割合は、学生の自己判断が最も高いリーディングの各レベル該当者数には近いが、 それ以外の技能に比べると、高くなっており、自分のレベルよりも授業の対象レベルが高 いと感じている学生が多いことがわかる。また、各クラス別の授業レベル判定では、一つ のクラス内で3 段階以上に認識が分かれているクラスが英語Ⅰの 61 クラス中 51 クラス、 そのうち4 段階以上に認識が分かれているクラスが 27 クラスあり、平成 22 年度までの授 業到達目標や実際の授業内容からは、学生がその授業の対象レベルや到達目標レベルを明 確に把握できていない現状が浮き彫りになった。この調査結果を受けて、平成24 年度から は、各技能別英語Ⅰ科目にそれぞれ共通となる、より具体的な到達目標が設定される予定 である。(各技能別クラスの到達目標は、平成24 年度金沢大学 Web シラバス英語Ⅰの各ク ラスを参照のこと。) 7. 学生が大学在学中に到達したい英語運用力 図 7 は大学在学中に到達したい英語運用力についての回答者数を示したものである。こ の図から、すべてのスキルで B2 程度の英語運用力を得たいと考える学生が最も多く、C1 を望んでいる学生も多いことがわかる。それぞれのスキルの回答をパーセンテージの数値 で見てみると、すべてのスキルにおいて、A1 を望んでいる学生は 1%以下、A2 を望んでい る学生は「会話に参加する」能力を除き3%以下(「会話に参加する」能力は 5.9%)と非常 に低い。B1 を望んでいる学生は「聞くこと」および「口頭で自己表現すること」でほぼ 4 分の1(それぞれ 24.6%と 24.7%)、「読むこと」と「書くこと」で 6 分の 1 程度(それぞ れ16.8%と 18.3%)、「会話に参加すること」では A2 よりも少なく 2.9%となっている。す べてのスキルにおいて、B2 を望んでいる学生は半数近くおり、(それぞれ「聞くこと」47.1%、 「読むこと」46.9%、「会話に参加すること」43%、「口頭で自己表現すること」49.6%、「書 くこと」47.6%)、C1 を望んでいる学生も「会話に参加すること」と「口頭で自己表現する こと」で5 分の 1 程度(それぞれ 21.3%と 20.5%)、「聞くこと」で4 分の 1 程度(24.5%)、 「書くこと」で 29.8%、「読むこと」で 33.5%となっている。このことから、金沢大学で 23 年度より始まった共通教育の英語特設プログラムの「英語ステップアップ」(到達目標 B2 レベル)と「英語国際コミュニケーション」(到達目標 C1 レベル)は、共に学生のニー ズに合っていると言える。 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 A1 A2 B1 B2 C1 図7 大学在学中に到達したい英語運用力 聞くこと 読むこと 会話参加 口頭自己表現 書くこと 人数 CEFR レベル
8. おわりに 今回のアンケートでは、CEFR の Can-Do 表を使うことによって、それぞれのスキルご との学生の自己判断英語能力をより細かく見ることができた。スキルによって、レベルの 違いが見られ、学生もCan-Do 表を使うことにより、それぞれの語学スキルに関して、自 分の得意分野や苦手分野をより具体的に把握できたと思われる。プロジェクトA は、この アンケート結果も考慮した各技能別英語Ⅰ科目の到達目標を、金沢大学共通教育英語科目 を運営する英語グループに提案し、英語グループでの議論も経て、平成24 年度に新たな英 語Ⅰ技能別共通到達目標がCan-Do 表記で作成された。来年度に向けては、今回のデータ を更に細かく分析するとともに、作成された到達目標に基づいた厳正な成績評価の実現に むけて、調査・研究を続けてゆきたい。 今回のアンケート調査に参加してくださった学生の皆さんと、アンケートを実施してく ださった英語担当教員の皆さんにお礼を申し上げます。 付録 1 アンケート用紙(表) CEFR 表を用いた英語到達度アンケート 外国語教育研究センター 【アンケートの目的と趣旨】
このアンケートは、金沢大学の英語科目(英語 I、英語 II、英語 III)における到達目標
の明確化を目的として行う調査です。金沢大学では、言語科目の到達目標をわかりやすく するために、現在、ヨーロッパ共通言語参照枠(CEFR)を用いたレベル設定の導入を検討 しています。そこで、学生の皆さんにCEFR を知っていただくと同時に、CEFR を使って の言語能力自己判断や、将来到達したいレベル、履修中の授業のレベルなどの調査を行っ て、カリキュラムの改善を進める予定です。 ご協力のほどよろしくお願いいたします。 【回答方法】それぞれの設問について、自分に当てはまる内容を示している番号を選び、 その番号のマークシート欄を塗りつぶして下さい。後期 2 回目の人は問1、問2、問8の みお答え下さい。(カードの問題番号1、2、8の欄を使って下さい。) カード右端u v w 欄には、クラス番号が入ります。クラス番号は担当教員に聞いて下さい。 カード左の「年」に学年、「組」に学類番号(下の表より選択してください)、 「番号」に名列番号を3 桁で記入して下さい。「名前」には時間割番号を記入して下さい。 01.人文 02.法 03.経済 04.学校教育 05.地域 06.国際 07.数物 08.物質 09.機械 10.電子 11.環境 12.自然 13.医学 14.薬・創薬 15.保健 問1 このアンケートが行われた授業の科目名を下から選んで下さい。 1. 英語 I 2. 英語 II 3. 英語 III 問2 このアンケートが行われた授業の学習対象スキルを教員の指示に従って以下より 選んで下さい。 1. リーディング 2. ライティング 3. リスニング 4. コミュニケーション 5. 総合 ここからは、授業で配付されたCEFR 表を読んで、アンケートに答えて下さい。 あなたの英語運用能力をスキル別に自己判断し、以下より選んで下さい。 問3 聞くこと 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問4 読むこと 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問5 会話に参加すること 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上
8. おわりに 今回のアンケートでは、CEFR の Can-Do 表を使うことによって、それぞれのスキルご との学生の自己判断英語能力をより細かく見ることができた。スキルによって、レベルの 違いが見られ、学生もCan-Do 表を使うことにより、それぞれの語学スキルに関して、自 分の得意分野や苦手分野をより具体的に把握できたと思われる。プロジェクトA は、この アンケート結果も考慮した各技能別英語Ⅰ科目の到達目標を、金沢大学共通教育英語科目 を運営する英語グループに提案し、英語グループでの議論も経て、平成24 年度に新たな英 語Ⅰ技能別共通到達目標がCan-Do 表記で作成された。来年度に向けては、今回のデータ を更に細かく分析するとともに、作成された到達目標に基づいた厳正な成績評価の実現に むけて、調査・研究を続けてゆきたい。 今回のアンケート調査に参加してくださった学生の皆さんと、アンケートを実施してく ださった英語担当教員の皆さんにお礼を申し上げます。 付録 1 アンケート用紙(表) CEFR 表を用いた英語到達度アンケート 外国語教育研究センター 【アンケートの目的と趣旨】
このアンケートは、金沢大学の英語科目(英語I、英語 II、英語 III)における到達目標
の明確化を目的として行う調査です。金沢大学では、言語科目の到達目標をわかりやすく するために、現在、ヨーロッパ共通言語参照枠(CEFR)を用いたレベル設定の導入を検討 しています。そこで、学生の皆さんにCEFR を知っていただくと同時に、CEFR を使って の言語能力自己判断や、将来到達したいレベル、履修中の授業のレベルなどの調査を行っ て、カリキュラムの改善を進める予定です。 ご協力のほどよろしくお願いいたします。 【回答方法】それぞれの設問について、自分に当てはまる内容を示している番号を選び、 その番号のマークシート欄を塗りつぶして下さい。後期 2 回目の人は問1、問2、問8の みお答え下さい。(カードの問題番号1、2、8の欄を使って下さい。) カード右端u v w 欄には、クラス番号が入ります。クラス番号は担当教員に聞いて下さい。 カード左の「年」に学年、「組」に学類番号(下の表より選択してください)、 「番号」に名列番号を3 桁で記入して下さい。「名前」には時間割番号を記入して下さい。 01.人文 02.法 03.経済 04.学校教育 05.地域 06.国際 07.数物 08.物質 09.機械 10.電子 11.環境 12.自然 13.医学 14.薬・創薬 15.保健 問1 このアンケートが行われた授業の科目名を下から選んで下さい。 1. 英語 I 2. 英語 II 3. 英語 III 問2 このアンケートが行われた授業の学習対象スキルを教員の指示に従って以下より 選んで下さい。 1. リーディング 2. ライティング 3. リスニング 4. コミュニケーション 5. 総合 ここからは、授業で配付されたCEFR 表を読んで、アンケートに答えて下さい。 あなたの英語運用能力をスキル別に自己判断し、以下より選んで下さい。 問3 聞くこと 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問4 読むこと 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問5 会話に参加すること 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上
付録 1 アンケート用紙(裏) 問6 口頭で自己表現すること 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問7 書くこと 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問8 あなたが今受けている授業は、どのレベルの授業であると思いますか。 以下より選んで下さい。 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問9 あなたがこの授業で学期末までに到達したいと思っているレベルを選んで下さい。 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 あなたが大学在学中に到達したいと思っている全体的な英語運用力を選んで下さい。 問10 聞くこと 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問11 読むこと 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問12 会話に参加すること 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問13 口頭で自己表現すること 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問14 書くこと 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問15 あなたは英語で、具体的にどのような事ができるようになりたいですか。 自由に記述して下さい。 例:海外旅行した時、英語を使って買い物したい。 仕事で英語のメール文を書けるようになりたい。 ご協力ありがとうございました。 *CEFR 表は各自持ちかえって保存し、今後の言語の学習に役立ててください。 付録 2:学生がスキルごとに自己判断したレベル(学類別人数) 聞くこと A1 A2 B1 B2 C1以上 人文 7 40 50 2 1 法 9 34 47 7 3 経済 6 41 50 3 0 学校教育 6 43 49 1 1 地域 13 47 38 1 1 国際 2 23 67 7 1 数物 10 47 39 4 0 物質 16 41 41 2 0 機械 16 40 37 7 0 電子 13 44 40 2 1 環境 17 52 31 0 0 自然 14 34 45 5 0 医学 9 26 59 6 0 薬・創薬 8 36 52 4 0 保健 12 42 42 3 1 読むこと A1 A2 B1 B2 C1以上 人文 2 8 57 30 3 法 9 34 47 7 3 経済 1 17 61 21 0 学校教育 2 23 55 19 1 地域 3 26 57 13 1 国際 0 8 47 44 1 数物 0 35 49 16 0 物質 8 12 56 12 0 機械 7 22 49 21 1 電子 3 30 57 9 1 環境 8 33 50 9 0 自然 3 16 68 13 0 医学 4 12 42 34 8 薬・創薬 4 4 76 16 0
付録 1 アンケート用紙(裏) 問6 口頭で自己表現すること 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問7 書くこと 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問8 あなたが今受けている授業は、どのレベルの授業であると思いますか。 以下より選んで下さい。 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問9 あなたがこの授業で学期末までに到達したいと思っているレベルを選んで下さい。 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 あなたが大学在学中に到達したいと思っている全体的な英語運用力を選んで下さい。 問10 聞くこと 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問11 読むこと 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問12 会話に参加すること 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問13 口頭で自己表現すること 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問14 書くこと 1. A1 2. A2 3. B1 4. B2 5. C1 以上 問15 あなたは英語で、具体的にどのような事ができるようになりたいですか。 自由に記述して下さい。 例:海外旅行した時、英語を使って買い物したい。 仕事で英語のメール文を書けるようになりたい。 ご協力ありがとうございました。 *CEFR 表は各自持ちかえって保存し、今後の言語の学習に役立ててください。 付録 2:学生がスキルごとに自己判断したレベル(学類別人数) 聞くこと A1 A2 B1 B2 C1以上 人文 7 40 50 2 1 法 9 34 47 7 3 経済 6 41 50 3 0 学校教育 6 43 49 1 1 地域 13 47 38 1 1 国際 2 23 67 7 1 数物 10 47 39 4 0 物質 16 41 41 2 0 機械 16 40 37 7 0 電子 13 44 40 2 1 環境 17 52 31 0 0 自然 14 34 45 5 0 医学 9 26 59 6 0 薬・創薬 8 36 52 4 0 保健 12 42 42 3 1 読むこと A1 A2 B1 B2 C1以上 人文 2 8 57 30 3 法 9 34 47 7 3 経済 1 17 61 21 0 学校教育 2 23 55 19 1 地域 3 26 57 13 1 国際 0 8 47 44 1 数物 0 35 49 16 0 物質 8 12 56 12 0 機械 7 22 49 21 1 電子 3 30 57 9 1 環境 8 33 50 9 0 自然 3 16 68 13 0 医学 4 12 42 34 8 薬・創薬 4 4 76 16 0
保健 3 26 49 22 0 会話に参加すること A1 A2 B1 B2 C1以上 人文 18 62 19 1 0 法 15 53 27 4 1 経済 14 58 22 5 1 学校教育 15 63 16 5 1 地域 25 61 13 0 1 国際 2 47 41 8 2 数物 20 66 10 2 2 物質 22 62 14 2 0 機械 21 54 21 3 1 電子 22 55 16 6 1 環境 28 56 13 3 0 自然 21 60 16 3 0 医学 15 52 29 4 0 薬・創薬 20 60 18 2 0 保健 20 56 21 3 0 口頭で自己表現すること A1 A2 B1 B2 C1以上 人文 9 39 49 2 1 法 9 25 58 7 1 経済 11 36 49 3 1 学校教育 10 37 47 5 1 地域 19 42 37 1 1 国際 1 30 59 9 1 数物 14 53 31 2 0 物質 20 39 35 4 2 機械 16 43 36 3 2 電子 17 42 36 3 2 環境 25 37 36 2 0 自然 21 36 40 3 0 医学 15 32 43 10 0 薬・創薬 14 38 42 6 0 保健 16 46 37 1 0 書くこと A1 A2 B1 B2 C1以上 人文 6 14 57 22 1 法 7 14 52 24 3 経済 7 18 60 14 1 学校教育 7 26 53 12 2 地域 21 25 43 10 1 国際 1 9 43 45 2 数物 12 27 45 16 0 物質 20 24 44 12 0 機械 13 31 40 15 1 電子 12 37 43 7 1 環境 14 28 50 8 0 自然 18 15 57 10 0 医学 8 22 42 25 3 薬・創薬 10 18 52 20 0 保健 11 27 49 12 1 0 10 20 30 40 50 60 70 80 A1 A2 B1 B2 C1以上 図2 聞くこと 人文 法 経済 学校教育 地域 国際 数物 物質 機械 電子 環境 自然 医学 薬・創薬 保健 CEFR レベル 人数
保健 3 26 49 22 0 会話に参加すること A1 A2 B1 B2 C1以上 人文 18 62 19 1 0 法 15 53 27 4 1 経済 14 58 22 5 1 学校教育 15 63 16 5 1 地域 25 61 13 0 1 国際 2 47 41 8 2 数物 20 66 10 2 2 物質 22 62 14 2 0 機械 21 54 21 3 1 電子 22 55 16 6 1 環境 28 56 13 3 0 自然 21 60 16 3 0 医学 15 52 29 4 0 薬・創薬 20 60 18 2 0 保健 20 56 21 3 0 口頭で自己表現すること A1 A2 B1 B2 C1以上 人文 9 39 49 2 1 法 9 25 58 7 1 経済 11 36 49 3 1 学校教育 10 37 47 5 1 地域 19 42 37 1 1 国際 1 30 59 9 1 数物 14 53 31 2 0 物質 20 39 35 4 2 機械 16 43 36 3 2 電子 17 42 36 3 2 環境 25 37 36 2 0 自然 21 36 40 3 0 医学 15 32 43 10 0 薬・創薬 14 38 42 6 0 保健 16 46 37 1 0 書くこと A1 A2 B1 B2 C1以上 人文 6 14 57 22 1 法 7 14 52 24 3 経済 7 18 60 14 1 学校教育 7 26 53 12 2 地域 21 25 43 10 1 国際 1 9 43 45 2 数物 12 27 45 16 0 物質 20 24 44 12 0 機械 13 31 40 15 1 電子 12 37 43 7 1 環境 14 28 50 8 0 自然 18 15 57 10 0 医学 8 22 42 25 3 薬・創薬 10 18 52 20 0 保健 11 27 49 12 1 0 10 20 30 40 50 60 70 80 A1 A2 B1 B2 C1以上 図2 聞くこと 人文 法 経済 学校教育 地域 国際 数物 物質 機械 電子 環境 自然 医学 薬・創薬 保健 CEFR レベル 人数
0 10 20 30 40 50 60 70 80 A1 A2 B1 B2 C1以上 人数 CEFR レベル 図3 読むこと 人文 法 国際 経済 学校教育 地域 自然 数物 物質 0 10 20 30 40 50 60 70 A1 A2 B1 B2 C1以上 図4 会話に参加すること 人文 法 経済 学校教育 地域 国際 数物 物質 機械 電子 環境 自然 医学 薬・創薬 保健 CEFRレベル 人数 0 10 20 30 40 50 60 70 A1 A2 B1 B2 C1以上 人文 法 国際 経済 学校教育 地域 自然 数物 物質 機械 電子 環境 医学 CEFR レベル 図5 口頭で自己表現すること 0 10 20 30 40 50 60 70 A1 A2 B1 B2 C1以上 人文 法 国際 経済 学校教育 地域 自然 数物 物質 機械 電子 環境 医学 CEFR レベル 図5 口頭で自己表現すること
0 10 20 30 40 50 60 70 80 A1 A2 B1 B2 C1以上 人数 CEFR レベル 図3 読むこと 人文 法 国際 経済 学校教育 地域 自然 数物 物質 0 10 20 30 40 50 60 70 A1 A2 B1 B2 C1以上 図4 会話に参加すること 人文 法 経済 学校教育 地域 国際 数物 物質 機械 電子 環境 自然 医学 薬・創薬 保健 CEFRレベル 人数 0 10 20 30 40 50 60 70 A1 A2 B1 B2 C1以上 人文 法 国際 経済 学校教育 地域 自然 数物 物質 機械 電子 環境 医学 CEFR レベル 図5 口頭で自己表現すること 0 10 20 30 40 50 60 70 A1 A2 B1 B2 C1以上 人文 法 国際 経済 学校教育 地域 自然 数物 物質 機械 電子 環境 医学 CEFR レベル 図5 口頭で自己表現すること