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微粉炭火力の燃料種拡大のための運用技術開発

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Academic year: 2021

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(1)2 主要な研究成果 重点課題 - 次世代電力需給基盤の構築. 微粉炭火力の燃料種拡大のための運用技術開発 背景・目的.   微 粉 炭 火 力 にお い て は 、これまで あまり. で利 用されてい な い 石 炭を対 象に、既 設 微. 利 用されていない 低 品 位 炭 の 活 用 等 、燃 料. 粉 炭 火 力 発 電 所における適 正 な 粉 砕・燃 焼. 供給源の拡大が求められている。また、燃料. 条 件 お よび 混 炭 法 等 の 利 用 指 針 を 策 定 す. 多様化に伴い顕在化しているボイラ水冷壁. る。また、硫 化 腐 食 の 対 策 技 術として、硫 化. 管の硫化腐食に関する対策や、排煙・排水処. 腐食環境評価ツールおよび安価な耐硫化腐. 理 プロセスにおける微 量 物 質 排 出 抑 制 等 、. 食コーティング 技 術を開 発する。さらに、排. 保 守 点 検・環 境 対 策コストの 低 減 が 求 めら. 煙・排水処理プロセスにおける微量物質(水. れている。. 銀 、ホウ素 、セレン等 )の 挙 動 予 測と排 出 抑 *1.   本 課 題 で は 、低 H G I 炭 ( 粉 砕し難 い 石. 制技術を開発する。. 炭 )、高 燃 料 比 炭( 燃 焼し難 い 石 炭 )等 、今ま 主な成果. 1. 低 HG I 炭 の 粉砕・燃 焼 特 性 の 評 価.   実 機と同じ構 造を有する小 型ローラミル. 量を低減できることも確認した。. ( 図1( 1 ) )を用 いて、豪 州 産 低 H G I 炭 の 粉 砕.  小型燃焼試験装置を用いて低HGI炭の燃. 特性を調べた。その結果、通常利用される微. 焼特性を調べた。低HGI炭は揮発分が多く燃. 粉炭粒径まで細かく粉砕するためには、約2. 焼性が良いことから、粒径を粗くしても良好な. 倍 の 粉 砕 動 力 が 必 要になることを明らかに. 燃焼効率を維持することができ、さらに石炭. した( 図 1 ( 2 ) ) 。また、ミル のメンテナンスコ. 中の窒素分が少ないことから、NOx濃度も低. ストに影 響するローラの 摩 耗 特 性を把 握す. く抑えられることを明らかにした(図1(3))。. るため 、ロ ー ラ部に設 置した 金 属 試 験 片 の.  以上の評価結果から、低HGI炭の利用に際. 摩耗による重量変化を測定した。その結果、. しては、粉砕し易い石炭との混炭や粉砕粒径. 低HGI炭を通常利用される微粉炭粒径まで. を粗くする等 の 方 策 が 有 効となる可 能 性 が. 細かく粉砕すると、瀝青炭の場合に比べ2倍. 見出せたため [M12008] 、実機適用に向け今. 程度摩耗量が増えることがわかった。なお、. 後も継続して検討を進める予定である。. 粉 砕 粒 径を粗くすることで粉 砕 動 力や摩 耗. 2. 耐硫化腐食コーティング の 耐食性能に及ぼす表面処理 の 影響解明.   ボ イ ラ 水 冷 壁 管 の 保 守 コ スト低 減 に 向. 機能するため、腐食層を完全に除く1種ケレ. け、低コストかつ簡便な耐硫化腐食コーティ. ン処 理 面よりも 、耐 食 性 能 が 高 いことが 明. ング 技 術 の 開 発 を 進 め て い る。コ ー ティン. らかになった( 図 2 )。なお、表 面 の 腐 食 物を. グ の 耐 腐 食 性 能に及 ぼ す 、コ ー ティング 施. ブ ラシ等 で 簡 単 に 落とした 3 種 ケレン処 理. 工面の表面処理(1種、2種、3種ケレン*2 )の. 面でも耐 食 効 果 が 確 認されたが 、腐 食 層 の. 影響を、基礎試験装置を用いて調べ、さらに. 剥 離によりコーティング 層 が 喪 失 する懸 念. 実機において検証した。この結果、腐食層が. が 残されている。今 後も効 率 的 な 保 守 技 術. 残る2種ケレン処理面上にコーティングを施. の 確 立に向け、実 機での 耐 久 性 評 価を継 続. した 場 合 、残 存 する腐 食 層 が 保 護 膜として. する [M12006] 。. *1 石炭の粉砕性を評価する指標として HGI(Hardgrove Grindability Index)が使われている。この数値が小さくなるほど粉砕しにく くなる。現在利用されている瀝青炭の HGI は 40∼70 であり、40 以下の石炭炭を示す。 *2付着物の除去、錆落とし等塗装を行う前の表面処理作業のことである。1 種ケレンでは、金属表面が完全に出るまで、錆等を除去する。 2 種ケレンでは、金属表面が出る程度まで錆等を除去するが、一部錆等が残存する。3 種ケレンでは、表面から浮き出た錆等をワイヤー ブラシ等で除去する程度の処理であり、多くの錆等が残存する。. 48. 研究年報_P48-P70-P課題03.indd 48. 13/05/31 14:41.

(2) 図1 粉砕および燃焼特性に及ぼす粉砕粒径の影響 低HGI炭を通常利用される200メッシュふるい(75 m)通過率70%まで粉砕すると動力が約2倍と高くなる。低 HGI炭は瀝青炭に比べてローラの摩耗量が約2倍多い。200メッシュふるい通過率が低くなるほど粒径は粗くなる が、粉砕動力は低減し、ローラの摩耗量は小さくなる。低HGI炭は燃焼性が良いため、粒径を粗くしても、その影響 は小さく、微粉炭火力で利用されている瀝青炭(CL炭) より燃焼効率は高く、NOx濃度も低いことがわかる。. 重点課題 次 - 世代電力需給基盤の構築. 図2 耐硫化腐食コーティングの耐食性能に対する表面処理 (ケレン) の影響 コーティング層はガス遮断性、H2Sに対する耐久性、石炭灰中のNa等の成分との反応性、膜の耐摩耗性を考慮し4層から 構成されている。表面から二番目の最も厚い層の成分について様々な成分を検討している。実機石炭火力ボイラ水冷壁 管にAl2O3系複合膜を施し、3700時間曝露した結果よりコーティングの効果を検証した。コーティング施工後に増加した 腐食層の厚みを比較すると、腐食層を残した表面処理 (2種ケレン) のほうが、腐食層を完全に取り除いた表面処理 (1種ケ レン) より新たに生じた腐食層が少なく、高い耐食性能を示すことがわかる。. 49. 研究年報_P48-P70-P課題03.indd 49. 13/05/31 14:41.

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