道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三
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(2) 史料紹介. して(ママ)、疑念が残る場合は(カ)を付けた。 一、敬意を示す闕字と平出は一字あけとした。 一、原文の字句に付けた「*」は注記を付けたことを示 】で示し、一件ごとに末尾に. . す。注記する字句は【 配置した。. 【翻 刻】 *. *. *. 申渡義有之間、明十日五ツ時丁々年寄印判可有持参候、 以上. *. *. 六月九日 北組惣会所 *. 此節所々祭礼ニ付地車公儀橋へ引かけ申間敷候、此段兼. *. 而御停止之事ニ候得共心得違為無之猶申渡候間、町々入. 念右之段可相触候、以上. *. 申六月 御普請方役人 【五ツ時】およそ午前七~九時. 十三日出、十四日相廻ル 【印判】印鑑. 【丁々年寄】町年寄。個別町を代表して民政の末端を担当する 社など夏祭がさかんである. 【所々祭礼】大坂では座摩社、御霊社、天満天神社、玉造稲荷 【地車】「だんじり」. 【公儀橋】幕府が架設と維持をおこなう橋。大坂の橋は町人が. 架設と維持をおこなう町橋が大半で、公儀橋は天神橋・天満 橋・難波橋などの十二橋である. 二. 地域創造学研究.
(3) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. 【御普請方役人】御普請方は大坂町奉行所与力・同心の役職の. のがれた盗賊を逮捕することもある。江戸時代後半になると、. 大坂町奉行組与力主体の警察組織とは別系統の、大坂城代直. 属の地目付や町奉行直属の町目付も市中の見廻りを行うよう. ひとつ。「役人」は与力をさす になる。. 【ねり物】練り物。祭礼における地車や行列. 【十三日出…】この一行は道修町三丁目町代の覚書である を通じて発給する町触を基本として納めた「御触及口達」. *与力が発給する町触である。したがって町奉行が地方役与力. 【天満九八】町奉行所に所属せず町目付の下働きをする、目明. に関する町触が出る。この一行は町代の覚書である. 【例年祭礼之御触】例触五。毎年六月十五日に夏祭の神事祭礼. 例年祭礼之御触也. *. 六月十五日 北組惣会所. 候、以上. 申渡義有之間、明十六日五ツ時、町々年寄印判可有持参. 西。道修町三丁目が所属する火消組合の年番町。. 【津村西町】「つむらにしのまち」。北組。瓦町通り、渡辺筋以. の町組は町触等を伝達する際にも利用された. れが火消年番町である。火消組合や宗旨組合、勧化組合など. 組合を組織した。一年交替で世話役の個別町を選出した。こ. 【年番】火消年番町。大坂市中では複数の個別町が集まり火消. かしや手先と称される者か。. 【御役所】町奉行所. (『 大阪市史 第三 』)には収録されていない。十日に惣会所 で交付された触が十四日まで持ち越されたのは、翌日に出す 神事祭礼の例触と連続させるためであろうか。この触が翌年 の神事に影響を与えたため、翌安永六年六月には神事を盛大 にせよとの町触が出された。 *. *. 町御目附様ゟ御内意ニ 而此節所々神事ニ付町々ゟ地車・ *. *. ねり物其外不寄何差出候もの御役所へ相届候品、先其 前々日御目付 江相届、書付天満九八宅迄被差出候様御頼. *. ニ付御通達申候、此段御承知之上早々御廻可被下候、已 上 年番 * 六月十四日 津村西町 【町御目附】町目付。町奉行所同心の役職の一つ。定員二名。 町奉行に直属する。組屋敷内・市中の事変の監察、舞・浄瑠 璃・芝居・見世物の臨検などを行う。盗賊改や定町廻の手を. 三.
(4) 史料紹介. *. *. *. 六月十八日紀州様堺筋御通行、江戸表ゟ御国入中揃 江人 足壱人差出、依之御用日御延引御触流廻状来ル 【紀州様】紀州徳川家。御三家のひとつ 【 揃 江人 足 壱 人 】 供 揃 人 足 。 大 名 行 列 に 揃 い の 衣 装 を 着 て 加 わ る武家奉公人か。紀州家通行時、市中から継人足を出した。 ここでは道修町三丁目から人足一人分を負担したことか 【御用日】大坂町奉行所で公事・訴訟を扱う日 *和歌山藩の蔵屋敷は天神橋付近にある。天保年間では参勤交. *. 代では蔵屋敷に立ち寄り、天神橋、高麗橋を渡って堺筋を南 下する道筋をとった. *. *. 此度日光 御社参被為 済候恐悦之儀御窺被成候処、先 * * 例之通献上物等仕、惣御年寄衆弐人・惣代弐人罷下り恐. *. 悦可申上旨被仰渡候、依之右打銀来ル五日銀寄之積り候、. *. *. 臨時入用之事ニ付郷中へ通達致置可申旨被仰渡候ニ付御 案内申候、組合丁々通達可被成候、以上 七月朔日 勘定年番町 * * 右丁内石掛り銀高百拾壱匁四分四リ也 【恐悦之儀】江戸城で将軍に挨拶をすること 【先例】家治以前に日光社参をおこなった将軍は家忠、家光、. 家綱、吉宗だけである. 【惣代】町惣代。町奉行所や惣会所に詰めて都市行政の末端を. になう。彼らの給与は公役から支給される. 【打銀】「うちぎん」。支配打銀。惣会所の経費 【銀寄】集金 【郷中】大坂三郷の住民. 組・天満組)ごとに通達町組合の制度を設けた。. 【組合】惣会所から各町に通達を出すために、各郷(北組・南. 【勘定年番町】大坂三郷惣会所経費を監査するため年番でそ の役割を担当する個別町. 個別町に設定された石高に応じて負担する方式. 【石掛り】公役を負担する経費を町人に賦課する方法のひとつ。. 【百拾壱匁四分四リ】銀貨の単位。「貫、匁、分、厘」。銀六十 匁はおよそ金一両に相当する. *惣会所から出た触を勘定年番町が組合町に通達する廻状触. 申渡義有之間、町々丁代来ル十日印形可有持参候、以上. 【繰綿】「くりわた」。綿実(種綿)から種を除去したもの. 七月七日 北組惣会所 * 并 例年地蔵盆 繰綿ニしめり之御触. 【御触】例触十一。①繰綿に湿気を加えることを禁止②地蔵祭. が往来の妨げにならないよう③精霊会のころ火の元用心、の. 四. 地域創造学研究.
(5) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. 三カ条からなる。毎年決まった時期に出る町触を例触という *六月の夏祭神事祭礼の例触では惣会所に町年寄を集めたが、 七月の例触は町代を集めている。この違いが何によるかは不 明である. *. *. *. *. *. *. 先達 而被仰聞候床髪結共ゟ、町髪結ゟ余内受度趣、町々. ニ 而相糺答書差出候処、三郷之内余内承知致候町々 并跡. 代り差出度願之丁々も有之、其段御役所へ被仰上、尚又. 様ニ相成、末々ニ至町髪結共之手下同様ニ相成候 而者歎. *. 床髪結共 江答書之趣被仰聞候処、町髪結共ゟ申立候、以 覚 一当四月ゟ同六月迄三ケ月之間従諸国大坂御大名衆蔵屋. 敷奉存候、依之先右願上候余内之義ハ願相止、追 而仲間. *. 費用にあてた。株仲間や床仲間の権利を抵当に金を借りるこ. 年、月極二匁の鑑札一二〇〇枚を町奉行所が貸し出し、牢番. ることになった。明和四年に株仲間の認可をうける。安永二. 髪結と近在の髪結を配下とするみかえりに無償で牢番を務め. や町辻など個別の町域外で床を出し客を待つ。明和元年、町. 結う職業。「床」は仮設店舗であることを示す。床髪結は橋台. 【床髪結】「とこかみゆい」。髪結は男性の月代を剃り、髷を. 七月十五日 七郎右衛門町壱丁目. 承知可被成候、已上. 致候書付差上候町々へ通達可仕旨被仰渡候事、右之趣御. *. 来床仲間手下 与申儀相止、余内受候 而者無縁之者ゟ請候. 敷・商人方へ登り米、丁内吟味仕候処引受候者無御座. 之者共熟段之上御願可申上申之候ニ付、此段先達 而連印. *. 候ニ付、書付ヲ以御断申上候、以上 道修町三丁目年寄 申七月十日 紙屋吉右衛門 【登り米】日本各地から大坂へ搬送される米. 惣御年寄中. 申渡義有之間、明十四日五ツ時町々年寄印判可有持参候、 已上 七月十三日 北組惣会所. とが可能であった。. 【町髪結】町抱髪結。個別町が雇用する髪結。台箱を持ち町内. 五.
(6) 史料紹介. の家をまわる。明和元年以後、床髪結の配下となる。 【余内】余内銀。補助金、援助金、本給以外の割増金 【相糺】調査する 【三郷】大坂は天満組、北組、南組の三郷に区分された 【余内承知致候町々】余内銀は町髪結を対象とするが、経費を 負担するのは町髪結を抱える個別町である 【床仲間】床髪結仲間 【先達 而連印致候書】五月十八日付「乍憚口上」 【跡代り】髪結職の後任 五月十八日、町髪結の意向を伝える願書に三十一町が連名し. 【七郎右衛門町】「しちろうえもんちょう」。北組。西横堀沿い。 た。七郎右衛門町はそのひとつ。 *安永五年五月十八日条参照(前号に翻刻掲載). 申渡義有之間、明十七日五ツ時、町々年寄印判可有持参 候、以上 七月十六日 北組惣会所 乍恐口上 道修町三丁目 * 大和屋伊兵衛. 病気ニ付代与兵衛 * 一北久太郎町弐丁目奈良屋吉兵衛方薬種代銀四貫四百七. *. 拾三匁七分相滞候ニ付、去未七月十八日奉願上候処、. 右吉兵衛義先訴有之、同十九日訴状御引上ケ相成候、. 然ル処右先訴相済申候得共、私方出入相済不申候ニ付、. 来ル廿一日奉願上度、乍恐書付ヲ以御断奉申上候、以 上. *. 安永五年申七月十八日 代与兵衛 御奉行様. *. *. 右願廿一日刻限延引仕、尤願掛同日之分先訴ニ相成、. 【大和屋伊兵衛】薬種中買仲間。長崎問屋。薬白雪糖屋. 又々願掛ケニ被仰付候、東組不調法之口上書差上ル. かる農人橋の西側に展開する. 【北久太郎町】「きたきゅうたろうまち」。南組。東横堀川に架. 【先訴】先訴・後訴は大坂町奉行所特有の訴状受理原則。ある. 者を訴えたとき、すでに他者がその被告を訴える訴状が受理. されている場合がある。この時、先に訴えた方を先訴といい、. 後から訴えたものを後訴という。後訴は一度訴状を引き上げ、. 先訴の解決を待って改めて訴状を提出する手順をとる. 【願掛】町奉行所に訴えたが先訴のため審理開始が保留される. 六. 地域創造学研究.
(7) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. 際に、その被告に対する訴訟提出の順位を確保するため、記 録された案件 【東組】大坂東町奉行所. 【山本長右衛門】西町奉行組与力。安永四年は川役、同八年は 寺社役. 乍恐口上. 道修町三丁目 年寄 一私義商売用ニ付、当十五日ゟ六七日之逗留ニ 而伏見表. 乍恐口上. 町奉行所に届ける必要があった。. *町預中は町年寄に監督責任があるので、大坂を離れるときは. 道修町三丁目 年寄 * 一私義商売用ニ付当十五日ゟ六七日之逗留ニ 而伏見表へ. へ罷登申度奉存、此段去ル十四日奉願上御聞届被為成. 【不調法】不手際. 罷登り申度奉存候処、丁内薬種御吟味之儀ニ付御預. 下難有奉存候、然ル処今朝罷帰り申候ニ付、乍恐書付. *. 乍憚口上 一私義商売用ニ付当十五日ゟ六七日之逗留ニ 而伏見表へ. であったと考えられる. 【由比勝左衛門】東町奉行組与力。御石役。当日は当番所勤務. 安永五年申七月十九日 紙屋吉右衛門 * 御奉行様 東由比勝右衛門様. ヲ以御断奉申上候、以上. ケ・他参留之者共御座候故、去ル十三日此段奉願上御 聞届被為 成下、難有奉存候、然ル処罷帰り申候ニ 付、乍恐書付ヲ以御断奉申上候、以上 安永五年申七月廿日 紙屋吉右衛門 * 御奉行様 十九日罷出候処御役所引候ニ付翌日 山本長右衛門様御聞届 【商売用】商売の用事 【他参留】大坂三郷の外に出ることを禁止する処置 【御役所】次項の山本長右衛門の役職から考えて、町奉行所内 の寺社役の執務室と考えられる. 七.
(8) 史料紹介. *. 罷登申度奉存候、此段 両御番所様へ奉願上御聞届被 (段カ) 為成下候ニ付、去ル十四日右之候御断申上候、然ル処 今朝罷帰申候ニ付書付ヲ以御断申上候、已上 道修町三丁目年寄 申七月十九日 紙屋吉右衛門 * * 惣御年寄中 月番伊勢村新九郎様 【御番所様】大坂町奉行 【月番】惣年寄は月番で惣会所の業務をおこなう 【伊勢村新九郎】北組惣年寄. 覚 * * * 一御両殿様 江 白銀壱両宛 *. 右ハ当八朔為御礼丁中ゟ奉差上候、已上. 【八朔】八月一日。武家社会で贈答の儀礼を行う日. 乍恐口上. *. 道修町三丁目辰巳屋 善右衛門 五人組 年寄 * * 一淡路町壱丁目加賀屋太右衛門方へ、丁内辰巳屋善右衛. *. 門家屋敷壱ケ所銀四拾五〆目之家質ニ差入置御座候処. 返済相滞候ニ付、去未十二月十八日置主善右衛門 并私. 共相手取奉願上、当二月十八日対決之上百五十日切可. *. 相済旨善右衛門 并私共へ御日切被為 仰付奉畏候、然 ル処今日百五十一日目ニ相成申候ニ付、家主善右衛門. *. へ相対之上、右家屋敷丁内鳥飼屋忠兵衛方へ銀高四拾. 五〆目ニ致帳切、此銀子ヲ以家質元銀不残相渡出入相. 済申候ニ付、乍恐右之趣書付ヲ以御断奉申上候、以上. 安永五年申七月廿一日 五人組 * 近江屋忠右衛門. 道修町三丁目年寄 申七月廿一日 紙屋吉右衛門. 【両殿様】東西の大坂町奉行二名. 北組 惣御年寄中. 同 * 浅井玄郁. 【白銀】贈答用の銀貨 【壱両】銀一両は銀一枚(四十三匁)の十分の一. 八. 地域創造学研究.
(9) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. 同 平野屋左兵衛 同 * 鳥飼屋忠兵衛 年寄 紙屋吉右衛門 右家質銀不残受取無出入相済申候処相違無御座候、以 上 願人 加賀屋太右衛門 病気ニ付代安兵衛 御奉行様 【淡路町】「あわぢまち」。北組。道修町の二筋南に東西に伸び る街路。 【家質】家屋敷を質入れして金銭を借りること。 買仲間。加賀屋は長崎本商人を兼ねる. 【加賀屋太右衛門 】【鳥飼屋忠兵衛 】【近江屋忠右衛門】薬種中 【置主】質置主。借主 【帳切】家屋敷を売買する際、水帳の名義を書き替えること 【浅井玄郁】医師. 乍恐口上. *. 道修町三丁目 辰巳屋善右衛門 病気ニ付代才右衛門 * 一淡路町壱丁目加賀屋太右衛門方へ私家屋敷壱ケ所家質. 銀四拾五〆目相滞候ニ付、先達 而奉願上今日百五十一. 日目ニ御座候処、右家屋敷丁内鳥飼屋忠兵衛方へ銀四. 拾五〆目ニ致帳切、右銀子ヲ以家質元銀出入相済申候. *. *. 一右家質滞利銀壱〆五百七拾目九分八リ有之、私 并受人. 津村中町上村屋九兵衛家守平野屋伊兵衛相手取、当正. 月廿一日奉願上、同二月十八日対決之上、六十日切可. 相済旨両人へ被為仰付、同四月十九日六十一日目ニ御. *. 座候故、此段御断奉申上候処、同廿二日御召被為成、. 今月家質元銀御日切へ御引付被為成候、然ル処私義近. 年身上不如意御座候 而、銀子調達難仕出入相済不申候、. 何卒御慈悲之上、今暫相待呉候様被為仰付被下候ハヽ 難有可奉存候、已上. 申七月廿一日 代才右衛門. 九.
(10) 史料紹介. 御奉行様. 一道修町三丁目辰巳屋善右衛門義、当月上旬ゟ病気ニ付. *. 私療治仕候処、病症ハ労役ニ 而、則薬方ハ補中益気湯. *. 西御当番所へ差出候処、控候様被仰渡、願人ゟも書付. 相用候処相違無御座候、以上. *. 近江屋忠右衛門 同. 浅井玄郁 同. 平野屋左兵衛 同. 鳥飼屋忠兵衛 同. 紙屋吉右衛門. 【補中益気湯】医王湯。活力が低下したときに処方する薬. 御奉行所. 右善右衛門病気私共及見候処相違無御坐候、以上 五人組. 平野町三丁目 申七月廿一日 医師 江本立沢. 差出候、利銀受人平野屋伊兵衛ゟも口上書差上ル、御 呼出之上古屋彦一様家質出入相済候段御聞届被成候得. *. 共、利銀出入相済不申候ニ付、善右衛門病気見届被遣 候被仰渡候、同夜惣代山香幸助殿相見、善右衛門 并医 師 江本立沢殿へ応対有之、願人代安兵衛へ病気ニ相違 無之段被申渡、明日四ツ時ニ罷出候様丁内へ被申付候、 医師口上書左之通相認、被持帰候 【受人】請人。保証人 【津村中之町】「つむらなかのまち」。北組。瓦町通の御堂筋以 西に所在 【引付】ここでは利子の返済期限を元銀の返済期限にあわせる こと 【当番所】町奉行所の一部署。訴願諸届を受け付ける。 【古屋彦一】西町奉行組与力 【山香幸助】北組町惣代. 乍恐口上. 一〇. 地域創造学研究.
(11) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. 翌廿二日双方罷出候処、御当番安井郡左衛門様、善右衛. 善右衛門義家屋敷丁内鳥飼屋忠兵衛方へ致帳切、右同. 申候ニ付、一昨廿一日病気御見改被為成候、然ル処右. *. 門家屋敷ハ致帳切候哉御尋ニ付、未仕段御年寄ゟ被仰. 日家質元銀相済候段奉申上御聞届被為成、右鳥飼屋忠. *. 上候得共、此義前日致帳切銀子調達仕候段書上有之候. *. *. *. *. 丁内持直判ニ相勤申候. 右之通水帳絵図御張紙仕度、乍恐書付ヲ以御断奉申上. *. 間壱尺七寸三分、右之家屋敷丁内鳥飼屋忠兵衛 江買受、. 小西仁右衛門 * * * * 一丁内辰巳屋善右衛門住宅家屋敷表口拾間・裏行弐拾. *. 道修町三丁目月行司. 乍恐口上. 紙屋 安永五年申七月廿三日 吉右衛門 御奉行様. 候、以上. 兵衛借屋ニ 而御座候付、乍恐此段書付を以御断奉申上. *. 罷出候様御差紙来ル、夫ゟ早速罷出. 事、然ル処外御用ニ付明廿三日双方五ツ時罷出候様被仰. く. 渡、廿三日朝早 処、昼時後於 御前三十日押込被仰付候、御受書本人代 之印形御番所ニ 而尚又押込中ニ 而御出入相済候様可仕旨 左之通口上書差上候事 【御当番】当番与力。当番所に詰める 【安井郡左衛門】大坂西町奉行組与力。火事場改役 【押込】居宅の一室に閉じ込め外出を禁じる刑罰。町奉行所が 命じた期限内に負債金が返済できない場合、通常は手鎖、病 気中ならば押込の処分が行われる 【受書】「請書」の当て字. 乍恐口上 道修町三丁目 年寄 一丁内辰巳屋善右衛門義家質利銀出入御日切之上相済不. 候、以上. 一一.
(12) 史料紹介. 安永五年申七月廿三日 小西仁右衛門 御奉行様. 【小西仁右衛門】薬種中買仲間. 牧野平左衛門様 辰巳屋善右衛門ゟ買請ル 鳥飼屋 忠兵衛 安永五年申七月廿三日 【住宅】居宅としている家屋敷 【表口】間口。家屋敷地のうち正面の長さ 【拾間】一間は六尺五寸(約一.九七メートル) 【裏行】奥行。家屋敷地の表から裏までの長さ 【丁内持】町内持。町内の住人が名義人である家屋敷 名前(女性が代理で戸主を務める)や幼少の戸主の場合は、. 【直判】江戸時代は戸主が押印するのが原則で直判という。女 親族や奉公人のなかから代理をたてた。これを代判という 【水帳】ここでは道修町三丁目の土地台帳 【張紙】水帳に記載された内容に変更があると、その内容を記 した紙片を該当箇所に添付する。水帳は町奉行所地方役所と 町会所が保管するが、張紙については地方役が管轄した。本 件は町会所の水帳に張紙をする許可を求めたものである. 乍恐口上 一前書之文言 *. *. 右之通三ケ條御改証文ニ脇書仕度、乍恐左ニ書付御窺 奉申上候、以上. *. 小西 安永五年申七月廿三日 仁右衛門 御奉行様. 寺西宇太夫様御直し 七月 辰巳屋 ○ 善右衛門 □ 丁内鳥飼屋 忠兵衛買請、丁内持 ニ成、直判 . 状の前書を付けた. 【三ケ条御法度証文】宗旨巻ともいう。吉利支丹禁止など三カ. 【脇書】変更内容などを追記したもの. 【寺西宇太夫】東町奉行組与力。寺社役. 今日北組惣会所へ火消年番町々被召呼、三郷惣御. 年寄中御立会之上、被仰渡御口上覚. 一二. 地域創造学研究.
(13) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. *. 一例月牢扶持方入札御触渡有之候処、月々望之者ハ漸両 三人程宛有之、此儀ハ右商売躰之者ニ 而無之とも、相 望候者も可有之義ニ候処、町々ニ 而例月之事 与存等閑. *. ニ致、末々迄不行届様相聞へ、以来ハ毎月廿日御触渡 有之間、町々ニ 而末々迄得 与行届候様通達可致旨被仰 渡候間、此旨御承知之上町印可被成候、以上 七月晦日 津村西之町 . 【牢扶持】牢舎人の飯米・味噌・香物・薪等をさす。牢扶持を. 扱う業者は毎月入札によって定めたようである. 【得 与】「とくと」。「篤 与」「得度」「与得」などの表記もある。 十分に、念入りに *火消年番町が扱う廻状触. (ママ). 求馬殿ゟ二通書面来ル、右一件相済候事 【正月屋仁左衛門】大工職. 【伊賀屋弥右衛門】この借屋は丼池筋南横町に所在. 【箕山岩本坊】聖護院は本山修験宗総本山。岩本坊は大坂を拠 点に活動する里山伏であろう. 乍恐口上. *. 道修町三丁目 年寄 * 一他町持加賀屋弥一郎ハ道修町壱丁目養子加賀屋甚右衛. *. *. 門所ニ同家仕罷在候処、右甚右衛門義名前相退キ、養. *. 父弥一郎名前ニ相成申候、他町持代印家守是迄之通吉 川屋吉兵衛相勤申候. 右之通三ケ条御改之証文脇書仕度、乍恐左ニ書付御窺奉 申上候、已上 *. 七月廿四日京都聖護院御宮院積善院権正僧殿内平松左久. *. 馬・近藤求馬、丁内正月屋仁左衛門借屋伊賀屋弥右衛 門 江御掛ケ合之筋有之、会所へ両人被参候事、旅宿日本. 他町持 加賀屋甚右衛門所ニ同家、代印家守右弥一郎借屋. 家主加賀屋弥一郎ハ道修町壱丁目養子. 安永五年申八月三日 紙屋吉右衛門 * * 御奉行様 服部弥三右衛門様御直し. 橋南詰綿屋三郎兵衛、其外御当地ニ 而掛り者ニ箕山岩本 *. 坊・小田利平次・平野屋庄兵衛・坪井屋惣兵衛、右ニ付. 一三.
(14) 史料紹介. 吉川屋 吉兵衛 七月 ○ 道修町壱丁目加賀屋 甚右衛門名前退、同家親 弥一郎名前ニ成住宅、代印 家守是迄之通 【他町持】町内にある家屋敷のうち町外に居住する町人名義の. *. *. 道修町三丁目 紙屋吉右衛門 一石川日向守殿去ル五月十三日被致病死候ニ付、此段同. 廿二日御断奉申上候、然ル処養子内記殿事宗十郎殿 与. 被致改名、家督無相違被仰出候ニ付、乍恐右之趣書付 ヲ以御断奉申上候、以上. 【名代】蔵屋敷の名義人となった町人. 【石川日向守】伊勢亀山藩主。石川総純. 安永五年申七月廿四日 紙屋吉右衛門 御奉行様 東. 【同家】同居人. 借家(掛屋敷) 【名前ニ相成】家の名義人になる. 【御断】五月二十二日の病気届は「諸用書上帳」の五月二十二. 【内記】石川総博。七月九日に家督を継ぐ. 日条に記載されている. 【代印家守】代判人と家守を兼ねる者。家守は掛屋(借家)の 【吉川屋吉兵衛】寛政頃の職業は畳商売. 管理を代行する者 【服部弥三右衛門】西町奉行組与力。安永四年は地方役。宗旨. 屋吉右衛門である *. 一 、二 十 五 、二 十 七 日 に 町 奉 行 所 で 民 事 裁 判 を 行 っ た 。 公 事. 【公事訴訟】公事訴訟日。毎月二、五、七、十三、十八、二十. 【外御用】町奉行が奉行所外で行う公務. 八月五日外御用ニ付公事訴訟御延引. *. *安永六年版『難波丸綱目』によると、伊勢亀山藩の名代は紙. 巻の管轄は宗旨役なので、安永五年から宗旨役に役替となっ たと思われる 【御直し】宗旨巻に脇書を記載すること. 乍恐口上 目 堂島新地四丁 * * 石川日向守殿名代. 一四. 地域創造学研究.
(15) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. は被告が原告を訴える訴訟。訴訟は被告のいない申請や請願 *. 被召呼、左之通被仰渡候 今日勘定年番町之内西下宿 * * * * 一継飛脚御請負人正蔵義病気ニ付、右跡役石橋長右衛門 *. へ被仰付被下度旨願書差出候、此段郷中へ可申達旨被 *. *. 仰渡候、御組合町々へ御通達可被成候思召も御座候 ハヽ来ル九日迄ニ丹波屋六兵衛方迄御答承度候、御答 無之候ハヽ冝御取計被下度旨、勘定年番町ゟ御答申上. *. 候、右之段可得御意如此御座候 一北組惣代居宅雨もり候処、繕之儀惣御年寄中へ申出候 ニ付、勘定年番町ヘ見繕之儀被仰渡候ニ付見分致候処 格別之義ニ 而も無御座候得共、此段得御意候、以上 八月六日 勘定年番町 【西下宿】西町奉行所の近辺にあり、奉行所に用件のある者が 宿泊や待機するために利用する宿 【継飛脚】宿継飛脚。江戸・大坂間で幕府公用文書を逓送する 【請負人】継飛脚人足の手配は、初期には町惣代が差配してい た。しかし十八世紀半ばに町奉行所の御用人足経費削減方針 のもと、飛脚人足を含めた御用人足の手配は請負業者に委託. された 後町の大和屋庄蔵がいる。. 【正蔵】安永六年版『難波丸綱目』「御用継飛脚」の項に、豊 【跡役】後役。後継者. 【郷中】大坂三郷のうち北組の住人を対象とする範囲 【御組合町々】宗旨組合町 在する. 【丹波屋六兵衛】平野町三丁目の住人。北組惣会所は同町に所. う役人。町惣代の居宅は惣会所敷地内にあった. 【惣代】町惣代。町奉行所・惣会所において市制の末端をにな. *. 申渡之儀有之間、明十六日五ツ時町々年寄印判可有持参 候、以上. 八月十五日 北組惣会所 * * * 江 御番衆 売掛御停止之御触、例年之趣. 【惣会所】大坂三郷 北(組・南組・天満組 の)各郷に惣会所が置か れ、大坂町奉行所とともに行政・司法を担当した。惣年寄や 町惣代らが執務した。. ひとつ。大坂城桜門および本丸内の警備を担当する番方。東. 【 御 番 衆 江売 掛 停 止 之 御 触 】 「 御 番 衆 」 は 徳 川 家 旗 本 の 役 職 の. 西に分かれそれぞれ一人の番頭が五十人の番衆を指揮する。. 壱年交替で江戸から派遣される。新旧御番衆交代時には、新. 一五.
(16) 史料紹介. たに赴任した御番衆は三郷 町(人地 の)町人宅に寄宿する。毎年 八月十五日頃には、こうした幕府役人およびその家臣・奉公. 査は惣年寄の担当なので町ごとに調査し惣年寄中に報告した。. 蝋燭・紙の十五品の帳簿届け出を問屋に課した。十一品の調. 乍恐口上. 綿・真綿・木綿・酒・炭・薪・醤油・米・味噌・生蝋・下り. 人ら町人と紛争をおこさないよう、町人に掛け売を禁止する 触が出された。『大阪市史 第三』ではこれを「例触七」と 記載している。例触は町奉行の書付 文(書 が)惣年寄に渡され、 惣年寄が三郷に町触を発給する 【例年之趣】この一行は道修町三丁目町代の覚書である. 道修町三丁目鳥飼屋 忠兵衛借屋辰巳屋 善右衛門 病気ニ付代甚蔵 一淡路町壱丁目加賀屋太右衛門方ゟ家質利銀壱〆五百七. *. 覚 * 一当五月ゟ同七月迄三ケ月之間拾壱品荷物、廻舟会所へ. 拾目九分八リ相滞候ニ付、私 并請負人津村中町上村屋. *. 書出候外、他所・他舟ニ 而江戸へ直積致候分、丁内吟. 九兵衛家守平野屋伊兵衛相手取、先達 而奉願上、対決. *. *. 安永五年申八月十七日 善右衛門 代甚蔵. 御断奉申上候、此外願掛・後訴等無御座候、以上. *. 不残相渡候ニ 而出入相済候ニ付、乍恐右之段書付ヲ以. ゟ三十日押込被為仰付候、然ル処右銀子調達仕、銀子. *. 入相済不申候ニ付、病気御見届之上、私義先月廿三日. *. 之上御日切被為仰付候処、病気ニ付銀子調達難仕、出. *. 味仕候処無御座候ニ付、書付ヲ以御断申上候、以上 申八月十六日 道修町三丁目月行司 年寄 紙屋吉右衛門 北組 惣御年寄中. 醤油・酢・薪・魚油・塩・味噌・繰綿・木綿をさす。三カ月. 【拾壱品荷物】大坂から江戸に送る日常必需品。米・油・酒・. ごとに数量を調査し大坂町奉行所に報告することが惣年寄の 職務であった。江戸では享保十一年以来、水油・魚油・繰. 一六. 地域創造学研究.
(17) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. 御奉行様. *. 家主. 鳥飼屋忠兵衛 . 近江屋忠右衛門 . 五人組. 同. 浅井玄郁 . 同. 平野屋作兵衛 . 年寄 紙屋吉右衛門 津村中町上村屋九兵衛家守 平野屋伊兵衛 年寄病気ニ付月行司 * 近江屋源兵衛 *. 右願人代安兵衛ゟも済口書付差上、御当番杉浦丹左 *. 衛門様於 御前押込御免被為成候 【請負人】利子支払いの連帯保証人 【対決】原告と被告が町奉行所に出廷すること 【御日切】町奉行所が債務者に期限を付けて返済を命じること. 【出入】民事訴訟 認すること. 【病気御見届】対象者が病気であることを町奉行所の同心が確. 【押込】居宅の一室に閉じ込め外出を禁じる刑罰. 【後訴】本件の被告人を相手取り、本件より後におこされた民 事訴訟 【近江屋源兵衛】薬種中買仲間. 【済口書付】和解が成立した旨を記した届書. 【杉浦丹左衛門】大坂西町奉行組与力。安永四年は定町廻り. 【御前】大坂西町奉行。京極伊予守高主. *. 覚 一家数 弐拾九軒 一役数. 四拾弐役壱分 *. 年寄*屋敷 内弐役 無役 会所屋敷 而 残 四拾役壱分 * 一惣竈数百弐軒 拾五軒家持 内 八拾七軒借屋 *. 外ニ明借屋四軒. 一七.
(18) 史料紹介. 右之通相違無御座候ニ付、書付差上申候、以上. 拾目追御願奉申上候、御慈悲之上都合五貫弐百五拾目. 当五月十八日奉願上、今日対決被為仰付候上、六十日. *. 右対決差添家主八幡屋久右衛門代嘉兵衛、月行司. *. 相手銭屋覚右衛門 病気ニ付代六右衛門 御奉行様. 安永五年申八月十八日 代与助. 御日切被為仰付被下候ハヽ難有可奉存候、已上. 切被為仰付候、然ル処当五月ゟ七月迄三ケ月利銀百五. 道修町三丁目年寄 申八月廿一日 紙屋吉右衛門 北組 惣御年寄中 役数は四十二.一役であった. 【役数】家屋敷には公役や町役が賦課された。道修町三丁目の 【無役】公役や町役を免除された家屋敷。無役屋敷 【会所】町会所。大坂には個別町ごとに町内の公的業務を代行 する会所があった 【竈数】世帯数. 【八幡屋久右衛門】安永六年、道修町三丁目会所屋敷に居住. 小西左右衛門. 乍恐口上. 可能性が高い。ちなみに当時、町代は嘉助である. 【嘉兵衛】八幡屋との関係から道修町三丁目会所屋敷関係者の. れている。. 【家主】八幡屋久右衛門は当該借屋の支配人かつ家主と表記さ. 【預ケ銀】融資した金。江戸は無利子。大坂は利子付き. あることを示す. 【支配】差配、管理する。この場合は八幡屋久右衛門が家守で. 【明借屋】借り手のいない借家 借屋が現れる. *前回調査と比べ家持軒数が一軒減少している。また初めて明. 乍恐口上 道修町三丁目八幡屋 * * 久右衛門支配借屋灰屋 五兵衛 病気ニ付代与助 * 一京橋四丁目銭屋覚右衛門方へ預ケ銀元利五〆百目相滞. 一八. 地域創造学研究.
(19) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. 十三日に出され、十四日に町内に廻る. 申年六月 御普請方与力. 事をきちんと通達しなさい。以上。. ように再度申し渡すものである。それぞれの町内にこの. はかねてから禁止事項として伝えているが、誤解のない. 公儀橋へ接触させることがあってはならない。このこと. 大坂市中各所で祭礼が行われる時節となったが、地車を. 六月九日 北組惣会所 . 【訳 文】 道修町三丁目 鳥飼屋 忠兵衛 伝達することがあるので明日十日五つ時に各町の町年寄 一町内私掛屋敷北側表口拾間、裏行弐拾間壱尺七寸三分、 は印鑑持参で集まりなさい。以上。 右家屋敷之内普請仕候ニ付、普請ニ用ひ候土、右表口. 三間之処溝石切差置申度乍恐奉願上候、尤往来之差支 相成不申候様可仕候、此段御聞届被為成下候 者難有可 奉存候、以上 安永五年申八月廿二日 鳥飼屋 忠兵衛 右之通奉願上候ニ付乍恐奥印仕候、以上 年寄紙屋 吉右衛門 * 御奉行様 松井官左衛門様御聞届 【松井官左衛門】西町奉行組与力. 町目付様から内々の御指示があった。市中各所で夏祭の. 時期となった。そこで各町内から地車や祭礼の行列その. 一九.
(20) 史料紹介. 他なんであれ町奉行所に持ちこむ出し物がある場合は、. れる旨の町触が廻状で回ってきた。. 十八日に町奉行所で審議する予定の公事・訴訟は延期さ. このたび将軍が日光東照宮御参詣を済まされたことに対. その前々日までに町目付様まで届を出しなさい。書面は 天満九八宅まで提出せよとの御依頼を受けたので各町に 通達する。このことをよく理解した上でこの触書を次の 町に廻して下さい。以上です。. する御挨拶をどのようにすればよいかお尋ねしたところ、. があった。これに要する惣会所の経費を来たる五日に徴. 年番 津村西町 . 収する予定である。これは臨時の経費なので北組の住人. 六月十四日. 伝達することがあるので明日十六日五つ時に各町の町年. に通達しておくようご指示があったのでご案内する。組. . 先例のとおり献上物などを調え、惣年寄二人・惣代二人. 寄は印鑑持参で集まりなさい。以上。. 合町ごとにこの触を通達しなさい。以上。. が江戸へ下り、お慶びのご挨拶を申し上げるようご指示. 六月十五日 北組惣会所. 伝達することがあるので明日十日、各町の町代は印鑑持. 分四厘である。. 右の経費、道修町三丁目は石がかりで銀高百十一匁四. 七月朔日 勘定年番町. 伝達の内容は例年祭礼の御触である. 六月十八日に紀州徳川様が堺筋を御通行される。江戸か ら紀州に御国入りされる途中、蔵屋敷にお立ち寄りされ るのである。この間の大名行列に揃えの姿をして加わる 人足を一人、市中から出すことになっている。このため. 二〇. 地域創造学研究.
(21) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. 参で集まりなさい。以上。. 答を得ました。余内銀の支払いに応じる町内もあれば後. 床髪結が町髪結から余内銀を集めたいという願いについ. した。今後は床仲間の配下を名乗ることをやめたいと町. 奉行所まで報告し、床髪結仲間へ回答の内容を伝えま. 任の町髪結を希望する町内もありました。このことを町. て先日ご指示を受けました。この件を各町内に照会し回. 七月七日 北組惣会所 地蔵盆および繰綿に湿りの例触の件である. 一つ、今年四月から六月までの三カ月の間に全国から大. 町内で確認しましたところ該当するものがありません. たって町髪結の手下同様になってはなげかわしいと床仲. とは無関係の者から援助をうけることになり、諸事にわ. 坂の御大名衆蔵屋敷と商人方へ廻送された米について、 髪結が申し立てています。余内銀を受け取ると、床仲間. でした。このことを書面で報告します。以上です。. は取り下げます。この件は床仲間の関係者でよく検討し. 間は考えます。このため先日お願いしました余内銀の件. 道修町三丁目町年寄 申年七月十日 紙屋吉右衛門. たうえで、後日お願いするつもりです。このことを前回、. 七月十五日 七郎右衛門町一丁目 . 下さい。以上です。. ご指示を受けました。右の内容を関係する町内にお伝え. 書名捺印した書面を提出しました各町内へ通達するよう. 惣御年寄中. 伝達することがあるので明日十四日五つ時に各町の町年. 北組惣会所 . 七月十三日. 寄は印鑑持参で集まりなさい。以上。 . 二一.
(22) 史料紹介. 伝達することがあるので明日十七日五つ時に各町の町年. 七月十六日 北組惣会所 . 寄は印鑑持参で集まりなさい。以上。 . おそれながら口上 道修町三丁目 大和屋伊兵衛 病気のため代理与兵衛 一つ、北久太郎町二丁目の町人奈良屋吉兵衛方から回収 する薬種代銀四貫四百七十三匁七分の返済が滞りまし たので、去年七月十八日に返済を願う訴えをおこした ました。ところが吉兵衛はすでに訴えられており、同 月十九日に私の訴状は町奉行所で御引き上げになりま した。そうしたところ、その訴訟は解決しました。し かし私方の訴えの件はまだ解決していませんので、来 たる二十一日の訴えをお願いしたいと考えています。 おそれ多いことですが書面でこの件をお知らせします。. 以上です。. 安永五年七月十八日 代理与兵衛 御奉行様. 右の願いは二十一日、町奉行所の手続きが長引き受. 付時刻が過ぎてしまった。そのため同じ日付で提出. された訴が先訴として受理され、当方の訴えは再度. 保留の指示を受けた。今回の処理は東町奉行所の不. 手際であることを記した口上書を提出した。. おそれながら口上. 道修町三丁目 町年寄 一つ、私は商用のため今月十五日から六、七日間逗留の. 予定で伏見に出かける予定でした。しかし薬種の御取. り調べの件で町内へ御預け・他参留めとなった者がお. ります。そのため去る十三日に他出の件をお願いし、. ご許可くださりありがとうございました。ただいま戻. りましたので、おそれながら書面でお知らせします。. 二二. 地域創造学研究.
(23) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. 以上です。 安永五年七月二十日 紙屋吉右衛門 御奉行様 十九日に町奉行所に出向いたが御役人が退出した後 だったので翌日出向き、与力の山本長右衛門様が 御聞き届けになった。. おそれながら口上 道修町三丁目 町年寄 一つ、私は商用のため今月十五日から六、七日間逗留の 予定で伏見に出かける予定でした。このことを去る 十四日にお願いしましたところ御許可くださりありが たく存じます。今朝戻りましたので書面でお知らせし ます。以上です。 安永五年七月十九日 紙屋吉右衛門 御奉行様 東組与力由比勝右衛門様. はばかりながら口上 一つ、私は商用のため今月十五日から六、七日間逗留の. 予定で伏見に出かける予定でした。このことを両町奉. 行様へお願いしましたところ御許可くださりましたの. で、この件を去る十四日お知らせしました。今朝戻り. ましたので書面でお知らせします。以上です。. 道修町三丁目町年寄 申年七月十九日 紙屋吉右衛門. 惣御年寄中 月番惣年寄は伊勢村新九郎様. 覚 一つ、両殿様へ 白銀一両ずつ 右の銀は今年の八朔の御礼として、町内からさしあげ ます。以上です。. 道修町三丁目町年寄 申年七月二十一日 紙屋吉右衛門 北組惣御年寄中. 二三.
(24) 史料紹介. おそれながら口上 道修町三丁目 辰巳屋善右衛門 五人組 町年寄 一つ、淡路町一丁目の町人加賀屋太右衛門方へ町内の町 人辰巳屋善右衛門が家屋敷一ケ所を家質に入れ、借用 しました銀四十五貫目の返済が滞ました。そのため、 加賀屋は去年十二月十八日に質置主の善右衛門と私ど もを相手どり訴えをおこしました。当年二月十八日に 町奉行所に双方が呼び出しを受け、善右衛門と私ども. 安永五年七月二十一日 五人組 近江屋忠右衛門 . 同 浅井玄郁. 同 平野屋左兵衛. 同 鳥飼屋忠兵衛. 町年寄 紙屋吉右衛門 右の家質銀を全額受け取り、訴訟は解決しましたこと . おそれながら口上. は間違いありません。以上です。 願人 加賀屋太右衛門 病気のため代理安兵衛 御奉行様. ました。今日は百五十一日目になりましたので、家主. に対して百五十日期限の返済命令が出され確かに承り. の善右衛門と相談のうえ、善右衛門の家屋敷を町内の 町人鳥飼屋忠兵衛方へ銀四十五貫目で売却、名義変更. 済が滞りました。この件で加賀屋が私を訴え、今日は. 家屋敷一カ所を家質に入れ借用した銀四十五貫目の返. 道修町三丁目 辰巳屋善右衛門 病気のため代理才右衛門 一つ、淡路町一丁目の町人加賀屋太右衛門方へ私名義の. し、この金額で家質の元銀を全額返済し、訴訟は解決 しました。おそれながらこの件を書面でお知らせしま す。以上です。. 二四. 地域創造学研究.
(25) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. 百五十一日目でございます。この家屋敷を町内の町人 鳥飼屋忠兵衛方へ銀四十五貫目で売却のうえ名義変更 をしました。この金額を家質の元金返済にあて、訴訟. たく存じます。以上です。. 申年七月二十一日 代理才右衛門 御奉行様. 月の家質元金の返済期限にあわせるようご指示があり. 月二十二日に呼び出しをうけ、利子銀の返済期限を今. なりますので、そのことを申し上げましたところ、同. 命令が指示されました。同年四月十九日は六十一目に. 奉行所に出頭し、我等両名に対して六十日期限の返済. 二十一日に訴えをおこしました。同年二月十八日に町. 義の家屋敷の家守平野屋伊兵衛を相手どり、今年正月. 件で私と保証人である津村中町にある上村屋九兵衛名. 銀一貫目五百七十匁九分八厘あります。加賀屋はこの. 一つ、右の家質返済が滞ったことによりうまれた利子が. 医師が診断した口上書を次のとおり作成し、持ち帰ら. 時に町奉行所に出頭するよう町内にご指示があった。. が確かに病気であることをお伝えになった。明日四つ. の江本立沢に面談され、原告の代理安兵衛に善右衛門. 同日夜に町惣代山香幸助殿が来られ、善右衛門と医師. 右衛門が病気であることを確認するご指示があった。. しかし利子分の訴訟は解決には至っていないので、善. 関する訴えが解決した件は古屋彦一様が受理された。. 上書を提出した。御呼び出しがあり、家質元金返済に. を提出した。利子銀の保証人である平野屋伊兵衛も口. ばらく待つようご指示があった。原告の加賀屋も書面. この願い書を西町奉行所当番所へ提出したところ、し. ました。しかしながら私は最近財政状況が悪く資金の. れた。. は解決しました。. 調達が困難なため返済できず、訴訟は解決しません。 このような事情をご理解くださり、相手方にしばらく の間、返済を待つようご指示くださいましたらありが. 二五.
(26) 史料紹介. から病気のため私が治療しております。病状は過労で. おそれながら口上 一つ、道修町三丁目の町人辰巳屋善右衛門は、当月上旬. ない現金を調達したことを記した書面がある。そうした. 年寄が返答した。しかしこの件は前日に名義変更をおこ. 済ませたかとお尋ねがあった。まだ済んでいない旨を町. の安井郡左衛門様から、善右衛門の家屋敷は名義変更を. す。そのため補中益気湯を処方したことに間違いあり. ところ、他の用件があるので明二十三日五つ時に両者が. ろ昼過ぎに町奉行の御前で善右衛門に対し三十日押込の. との呼び出し状が届いた。そこでさっそく出向いたとこ. 出頭するようご指示があった。二十三日朝早く出頭せよ. ません。以上です。 平野町三丁目 申年七月二十一日 医師 江本立沢 善右衛門が病気であることは私共が確認しましたとこ. が捺印し町奉行所に提出するとともに、押込中に本件の. 処罰が下された。この決定を認める誓約書に本人の代理. 五人組 近江屋忠右衛門. 道修町三丁目 町年寄 一つ、町内の町人辰巳屋善右衛門は家質の利子返済をめ. おそれながら口上. 訴訟を解決する予定であることを記した、次の口上書を 提出した。. 同 鳥飼屋忠兵衛 同 紙屋吉右衛門. 同 浅井玄郁 同 平野屋左兵衛. ろ間違いありません。以上です。. 御奉行様. 翌二十二日に原告と被告が町奉行所に出頭し、当番与力. 二六. 地域創造学研究.
(27) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. おこの家屋敷は鳥飼屋忠兵衛名義の借家になりました. したことを町奉行所に申し上げ、受理されました。な. 忠兵衛方へ名義変更し、同日に家質元銀の返済が完了. そうするうちに善右衛門は家屋敷を町内の町人鳥飼屋. 門がたしかに病気中であるかの見分が行われました。. きませんでした。そのため一昨日の二十一日、善右衛. ぐる訴訟で期日を指定されたにもかかわらず返済がで. お届けします。以上です。. 望みます。お手数をおかけしますが書面でこのことを. 以上のとおりですので、土地台帳に名義変更の張紙を. 自分で捺印する家屋敷として町内の役割を勤めます。. この家屋敷は町内に居住する町人名義で、その町人が. 敷を町内の町人鳥飼屋忠兵衛が買い取りました。なお、. 口が十間、奥行が二十間一尺七寸三分です。この家屋. ので、お手数をおかけしますが、このことを書面でお. 安永五年七月二十三日 小西仁右衛門 御奉行様 担当与力は牧野平左衛門様. 届けします。以上です。 紙屋吉右衛門. 辰巳屋善右衛門から買取る 鳥飼屋忠兵衛 安永五年七月二十三日. 右の通り三カ条宗旨巻に名義変更の追記を望みます。. 一つ、前書の文面. おそれながら口上. 安永五年七月二十三日 御奉行様. おそれながら口上 道修町三丁目月行司 小西仁右衛門 一つ、町内の町人辰巳屋善右衛門が居住する家屋敷は表. 二七.
(28) 史料紹介. お手数をおかけしますが、以下に書面でお願いします。 以上です。 安永五年七月二十三日 小西仁右衛門 御奉行様 与力の寺西宇大夫様が名義変更の内容を記す 七月 ○ 辰巳屋善右衛門 □ 町内の町人鳥飼屋忠兵衛が 買い取り、町内持の家屋敷に なる。忠兵衛が自分で捺印する。. る。しかし各町内では毎月恒例のことであるとなおざ. りに処理するので、町内すみずみにまで町触の内容が. 伝わっていないように聞いている。今後は毎月二十日. に入札の町触で公布するので、町内すみずみまで確実. に伝わるよう、各町内に伝達するようご指示をうけた。. このご指示をよく理解し、各町が承知したことを示す 捺印をしなさい。以上。. 七月晦日 津村西之町. 七月二十四日、町内町人正月屋仁左衛門名義の借家の住. 人伊賀屋弥右衛門に対して協議すべき問題があり、京都. 年寄の面々が同席のうえ、指示された口上の覚 一つ、町奉行所の牢舎の賄い業者は入札で決める。毎月. 坊・小田利平次・平野屋庄兵衛・坪井屋惣兵衛である。. 南詰綿屋三郎兵衛。その他、大坂の関係者は箕山岩本. 聖護院御宮院積善院権僧正殿の家来である平松左久馬と. の入札は町触で通達している。しかしながら入札に参. この件で求馬殿から二通書状が届く。このうち一件は解. 今日北組惣会所へ火消年番町が集められ、三郷惣. 加する者はわずか二、三人程である。牢舎の賄いは専. 決したということである。. 近藤求馬の両人が町会所へ来られた事。宿泊先は日本橋. 門業者ではなくても参入を希望する者があると思われ. 二八. 地域創造学研究.
(29) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. おそれながら口上 道修町三丁目 町年寄 一つ、町内の家屋敷の名義人である他町町人の加賀屋弥 一郎は道修町一丁目に居住する養子加賀屋甚右衛門の 所に同居しておりました。ところが甚右衛門が家の名. 道修町一丁目加賀屋甚右衛門は 名義人を退き、同居人親弥一郎の 名義になる。代判人と家守は変更なし . おそれながら口上 . 堂島新地四丁目 石川日向守殿蔵屋敷の名義人 道修町三丁目 紙屋吉右衛門 一つ、石川日向守殿は先日五月十三日に病死されました。. 義人を退き、養父弥一郎が名義人となりました。加賀. 以上の通りですので、三か条の宗旨巻に名義変更の追記. この事を二十二日お知らせしました。その後、養子内. 屋吉兵衛が勤めます。. 屋が町内に所有する掛屋敷の家守はこれまで通り吉川. を希望します。お手数をおかけしますが以下の通り書面. 記殿が宗十郎殿と改名のうえ家督を継がれました。お. 日予定されていた民事訴訟と行政上の申請願は延期にな. 御奉行様 東 八月五日は町奉行が奉行所外で公務をとられるので、当. 安永五年七月二十四日 紙屋吉右衛門. す。以上です。. 手数をおかけしますが、この事を書面でお知らせしま. でお伺いします。以上です。 安永五年八月三日 紙屋吉右衛門 御奉行様 西町奉行所与力服部弥三右衛門様が名義変更 家主加賀屋弥一郎は道修町一丁目の住人養子加賀屋. 他町持 甚右衛門の所に同居。代判と家守は弥一郎借家住人 吉川屋吉兵衛 七月 ○ . 二九.
(30) 史料紹介. る。. . 今日、勘定年番町の関係者が西町奉行所の下宿に呼. をするよう指示を受けました。雨漏り箇所を点検した. ところ修繕を要するほどでもなかっのですが、修繕す. る方向で惣年寄のご了解を得ました。以上です。. 気のため、後継者として石橋長右衛門にお命じくださ. 寄は印鑑持参で集まりなさい。以上。. 伝達することがあるので明日十六日五つ時に各町の町年. 八月六日 勘定年番町 . るよう、町奉行所に願書を提出しました。この件で町. び集められ、次のようなご指示を受けた。 一つ、幕府公用文書を逓送する継飛脚の請負人正蔵は病. 奉行から惣年寄に三郷単位で各町内に伝達するよう指. 一つ、今年五月から七月まで三カ月間の十一品諸荷物に. 掛け売りを禁止する町触。例年と同じ内容。. 八月十五日 北組惣会所 御番交替のため大坂市中で待機中の御番衆に対して、. 示があり、惣年寄から宗旨組合町へ通達がありました。 そこで、意見のある町は来たる九日迄に丹波屋六兵衛 方まで御返答ください。各町から御返答がない場合は. 惣年寄に御答え申し上げます。この件につき町奉行の. つき町内で確認しましたところ、廻船会所へ書面で届. よろしくお取りはからいくださるよう勘定年番町から. ご了解を得たいので惣年寄がこのように指示されたの. け出たほかは、他所・他国の船で江戸に直接輸送した. 上です。. 商品はありません。この結果を書面で報告します。以. です。 一つ、北組町惣代は居宅が雨もりするので、惣年寄へ修 繕を申し出られました。そこで勘定年番町が見積もり. 三〇. 地域創造学研究.
(31) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. 北組御年寄中. 町年寄 紙屋吉右衛門. 申年五月十六日 道修町三丁目月行司. れました。その後、現金が調達でき、利子銀を完済し. 先月二十三日に町奉行は私に対し三十日押込を指示さ. 私が病気中であることを検使によりご確認された上で、. 訴訟は解決しました。そこでお手数をおかけしますが、. この事を書面でお知らせします。本件以外に私に対す. 目九分一厘あり、返済が延滞しました。そのため加賀. 担保に融資を受けました。その利子が銀一貫五百七十. おそれながら口上 道修町三丁目町人鳥飼屋 忠兵衛名義の借屋人 辰巳屋善右衛門 病気のため代理甚蔵 一つ、淡路町一丁目の町人加賀屋太右衛門から家屋敷を. 同 平野屋作兵衛. 同 浅井玄郁. 五人組 近江屋忠右衛門. 家主 鳥飼屋忠兵衛. る他の訴えや、本件の後、私を訴えた訴訟はありませ. 屋は私と利子保証人である津村中町で上村屋九兵衛名. 町年寄 紙屋吉右衛門. 町年寄病気のため月行司 近江屋源兵衛. 津村中町上村屋九兵衛家守 平野屋伊兵衛. 安永五年八月十七日 善右衛門 代理甚蔵. ん。以上です。. 義の掛屋敷の家守を勤める平野屋伊兵衛を相手どり、 先日訴訟をおこしました。双方が町奉行所に出頭し、 期限付の返済命令を受けました。しかしながら私は現 在病気中で現金の調達が困難です。そのため利子を返 済し訴訟を解決することはできませんでした。そこで. 三一.
(32) 史料紹介. 御奉行様 本件原告代理人安兵衛からも和解の書面を提出され た。西町奉行組当番与力杉浦丹左衛門が町奉行立会 の席で、押込の刑を許す命令を出された。. 一つ、家数 二十九軒 一つ、役数 四十二役一分 町年寄屋敷 内 二役無役 町会所屋敷 残り四十役一分 一つ、総竈数百二軒 十五軒 家持 内 八十七軒借屋 ほかに空室の借屋四軒 右のとおり間違いありませんので書面で提出します。以 上です。. 酉年八月二十一日 道修町三丁目町年寄 紙屋吉右衛門 北組惣年寄中 . おそれながら口上. 道修町三丁目で八幡屋久右衛門が 家守として管理する借屋の住人 灰屋五兵衛 病気のため代理与助 一つ、京橋四丁目の町人銭屋覚右衛門へ融資した元金と. 利子が五貫百目あり、延滞となっています。今年五月. 十八日に町奉行所に訴訟をおこし、今日双方が出頭し、. 六十日を期限とする返済命令が出ました。これに加え. て今年五月から七月迄三か月間の利子銀百五十目につ. いても追加の訴訟をお願いします。ご配慮いただき、. 合計五貫二百五十目につき期限付の返済をお命じくだ. されば感謝申し上げます。以上です。. 安永五年八月十八日 代理与助. 三二. 地域創造学研究.
(33) 道修町三丁目町会所「諸事書上帳」第二冊の三. 被告銭屋覚右衛門 病気のため代理六右衛門 御奉行様 本件の出頭日に家主八幡屋久右衛門代理嘉兵衛と 月行司小西左右衛門が付添で出頭した。 . おそれながら口上 道修町三丁目 鳥飼屋忠兵衛 一つ、町内にある私名義の貸家は道修町の北側にあり、 表口十間、裏行二十間一尺七寸三分です。この家屋敷 のなかを工事する計画があります。表口三間分の溝石 を切って、工事に使う土を置くことを申請します。通 行の邪魔になるようなことはしません。この件をご許 可いただきましたらありがたく存じます。以上です。 安永五年八月二十二日 鳥飼屋忠兵衛 右の申請がありましたので、確認の捺印をしました。. 町年寄 紙屋吉右衛門 御奉行様 西町奉行組与力松井官左衛門様が受理. 三三.
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