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ディジタル信号処理

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(1)

第二部

離散時間システムによる

ディジタル信号処理

(2)

通信 VS 制御 VS 情報処理 情報の 抽出・変換 入力 (日本語) 出力 (英語) 通信 情報処理 通信路 入力 出力=入力 外乱 速度、精度 機能追求 新規性、多機能性 安定性 実時間処理 制御 制御装置 入力(目標値) 制御対象 出力=入力 外乱 (帯域制限) (ダイナミクス)

(3)
(4)

x(t):計測された信号 変換領域で現された信号 X(ω): 直交変換 フィルタリング 逆変換

直交変換に基づく信号処理

演習課題46 なぜわざわざ変換領域でフィルタリングをするのか、理由を考えなさい。

(5)

離散システム (処理・フィルタ)

]

[n

x

[

]

]

[

n

x

L

n

y

離散システムに基づく信号処理

演習課題47 この図式に基づいた処理では、周波数特性は考えないのか?

(6)

離散時間システム

Discrete-time system

入力: 離散時間信号

出力: 応答

離散時間信号を入出力とし、 を に

対応させる変換(写像)とみなすことができる

変換 には様々なクラスがある。

[

]

(

4

.

1

)

]

[

n

L

x

n

y

]

[n

y

]

[n

x

]

[n

y

]

[n

x

L

(7)

線形時不変システム

L

inear

T

ime

I

nvariant system

• 線形システム / linear system

• 時不変システム / time-invariant system

(shift-invariant systemとも呼ばれる)

[ ] [ ]

[ ]

[ ]

] [ ] [ ] [ ] [ 2 1 2 1 2 2 1 1 n x bL n x aL n bx n ax L n x L n y n x L n y       ) 2 . 4 ( , ] [ ] [ 2 1 n by n( ba は任意定数) ay  

 

[ ]

[ ] (4.3) ] [ ] [ k n y k n x L n x L n y     

(8)

ピ ン ボ ケ 位置不変な劣化 横 方 向 の ブ レ 位置不変でない劣化(画像は英語版 wikipedia より引用)

(9)

位置不変な

線形フィルタの例

メディアン・フィルタ

[ ]

( [ 1], [ ], [ 1]) ] [nL x nmedian x nx n x ny 9 非線形演算 位置不変な線形フィルター (低域通過フィルタ) 画素(x,y)を中心にマスクを回転させ、 マスク内の明度分散が最小の位置を求め、 その平均明度を出力画像の画素(x,y)の値とする。 エッジを保ったスムージング 低域通過と高域通過 フィルタの同時実現

(10)

単位インパルスと単位ステップ信号

• 単位インパルス信号

(教科書p41 図3.1)

• 単位ステップ信号

(教科書p42 図3.2)

0

0

0

1

]

[

n

n

n

  

  

0

0

0

1

]

[

n

n

n

u

  

  

1 1 この軸は何?

(11)

FIRとIIRシステム

• 有限長インパルス応答システム

/

f

inite

i

mpulse

r

esponse, FIR

インパルス応答が、ある有限な時間のみで零で ない値をとる

• 無限インパルス応答システム

/

i

nfinite

i

mpulse

r

esponse, IIR

(単位)インパルス応答 / impulse response

単位インパルス をシステムに入力したときの応答 [n]

 

[

]

(

4

.

4

)

]

[

n

L

n

h

(12)

演習課題48

ない。 定義されなければなら は あり、その周波数特性 離散時間信号は数列で 一案。 数特性を比較するのも 【ヒント】両者の周波 の違いを述べなさい。 数 離散時間インパルス関 と 数の 連続時間インパルス関 ] [ ) ( n t  

(13)

LTIシステムの性質と条件

• 因果的なシステム / causal system

応答 が なる入力 のみで決まる • LTIシステムが因果的であるための必要十分条件: インパルス応答が因果的なこと

• 安定なシステム / stable system

入力 の大きさが有界なら応答 も有界 • LTIシステムが安定であるための必要十分条件: インパルス応答が以下の条件を満たすこと m n  ] [m y x[n]

)

5

.

4

(

0

0

]

[

n

n

h

] [n x y[n]

)

6

.

4

(

]

[

   n

n

h

(14)

演習課題49

・2次元離散時間信号の処理において、 因果的、非因果的はどのように定義すれば よいのだろうか? つまり、1次元の場合は、時間という全順序が あるが、2次元(以上)の場合は、順序自身を 定義しなければならない。 ・制御理論も含め、いわゆる信号処理分野では、 因果性を想定した理論が主流であるが、 画像処理では、因果性はほとんど気にされない。 この理由を考察しなさい。

(15)

2次元離散時間信号の因果性

は より前 と定義 2次元LSIシステムは、その出力y[m,n]が、 入力x[m,n]およびそれより前の入力によってのみ 決定されるとき、因果的であるという。 ↓ 最も単純な移動平均フィルタは因果的でない!

 

         1 1 1 1 ] , [ 9 1 ] , [ i i j j j n i m x n m y

(16)

LTI離散時間システムの基礎式

LTIシステムの入出力信号の関係:

応答は

→入力信号 とシステムのインパルス応答

の離散たたみ込み(交換可能)

)

8

,

7

.

4

(

]

[

]

[

]

[

]

[

]

[

     

k k

k

n

x

k

h

k

n

h

k

x

n

y

)

13

,

12

.

4

(

]

[

]

[

]

[

]

[

]

[

n

x

n

h

n

h

n

x

n

y

]

[n

x

(17)

LTI離散時間システムの基礎式の証明

) 12 . 4 ( ] [ * ] [ ] [ ] [ ) 11 . 4 ( ] [ ] [ ) 10 . 4 ( ] [ ] [ ] [ ) 9 . 4 ( ] [ ] [ ] [ ] [                                 と表すことができる。       は 任意の離散時間信号 n h n x k n h k x k n L k x k n k x L n y k n k x n x n x k k k k               

               Linear Time Invariant

(18)

因果的な

LTIシステムの入出力関係

) 17 . 4 ( ] [ ] [ ] [ ) 16 . 4 ( ] [ ] [ ] [ ] [ ] [ ] [ ) 15 . 4 ( ] [ ] [ ) 14 . 4 ( ] [ ] [ ] [ ] [ ] [ 0 ] [ 0 0 ] [ 0 0 0               も因果的となる。 も因果的ならば                      なので    より     n u k n x k h n u k n h k x n y n y n x k n x k h k n h k x k n h k x n y k n k n h n n h n k n k k n k k                          

         演習課題50 これを証明しな さい。

(19)

演習課題51

離散システムに基づいた信号処理では なぜ因果性に拘るのか考えて見よう。

(20)

Z変換の復習

(Z変換とフーリエ変換の関係)

(21)

離散時間信号

と考える。

ため

フーリエ変換を求める

  

n c

t

x

n

t

nT

x

n

n

x

)

(

]

[

)

(

,...)

2

,

1

,

0

(

]

[

離散時間信号

  

n s

t

x

t

t

nT

x

(

)

(

)

(

)

T n X T X s n s s ( ) 2 / 1 ) (

   標本化された信号

(22)

離散時間信号のフーリエ変換

      

 

d

e

X

n

x

X

T

e

n

x

X

jn c c n jn c

)

(

2

1

]

[

)

(

]

[

)

(

数として

フーリエ級数展開の係

の周期関数なので

は周期2

T n X T X s n s s ( ) 2 / 1 ) (

   標本化信号の フーリエ変換

より)

  

j nT j n n n c

e

t

e

n

x

nT

t

n

x

nT

t

n

x

t

x

          

)

(

(

]

[

)]

(

F[

]

[

]

)

(

]

[

F[

)]

(

F[

(23)

いることになる。 フーリエ変換を求めて で減衰させ、 信号を :実数)とすると入力 ( は一般の複素数なので であるが、 【注意2】 は連続の複素関数 は連続の複素数、 【注意1】 る。 と書きz変換と定義す   これを一般化して とおくと、 ここで n T j T j n n n n c T j j n jn c r r re z z e z z X z z n x z X z n x X e e z T e n x X                             

    ) ( ) ( ] [ ) ( ) ( ] [ ) ( ) ( ] [ ) (

                n n sT n nsT c n c z n x z X e z e n x s X nT t n x t x ] [ ) ( ] [ ) ( ) ( ] [ ) ( とおくと これのラプラス変換 号モデル 離散時間信号の連続信 

Z変換とフーリエ変換

(24)

数学の世界 実世界 対象 実世界対象 人 自動車 犬 猫 不動産 情報の世界 情報世界対象 数値 文字 図形 グラフ 木構造 計測 信号 ) (t x デ ィ ジ タ ル 化 ディジタル信号 ] [n x 標本化信号 ) (t xs 標 本 化 量 子 化 (符 号 化 ) 離散時間信号の 数学モデル ) (t xc 符号化 パラメータ (T) 復号化 パラメータ (T)

(25)

考えてもよい。 を持つと だけずらすという意味 は時間を となり、 だけ時間をずらすと、 1サンプリング間隔 より、    【時間シフト】  ラプラス変換の性質 【時間シフト】  フーリエ変換の性質 T z z s X e s X T t x z X e X T t x T a e s X a t x e X b t x Ts T j as b j 1 1 1 ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 0 ( ) ( ) ( ) ( ) (                        

(26)

離散システム (処理・フィルタ)

]

[n

x

[

]

]

[

n

x

L

n

y

離散システムに基づく信号処理

(27)

LTI離散時間システムを記述する式

乗算と加算で演算可

安定で因果的なLTIシステムを規定する

(不安定、非因果的なシステムも含む)→境界・安定条件が必要

定係数線形差分方程式

)

18

.

4

(

]

[

]

[

]

[

1 0

 

N k k M k k

x

n

k

b

y

n

k

a

n

y

) 21 . 4 ( ] 1 [ ] [ ) 20 . 4 ( ] [ ] [ ] [ ) 19 . 4 ( ] 1 [ ] [ ] [      ②                に対する出力】 ①  【 (例)         n u b n y n u b n y n n by n x n y n n

演習課題 52 これが LTIシステ ムである ことを示 しなさい。 フィードバック項

(28)

非再帰系システム

Non-recursive system

線形差分方程式で過去の出力を用いない

インパルス応答は有限長:

→FIRシステムとなる

(再帰系システムは

FIRシステムにもIIRシステムにもなる)

)

22

.

4

(

]

[

]

[

0

M k k

x

n

k

a

n

y

)

23

.

4

(

)

(

0

),

0

(

]

[

n

a

if

n

M

otherwise

h

n

(29)

LTI離散時間システムのシステム関数

System function

入力 に対するシステム応答 は離散たたみ込み それぞれのZ変換について システム関数 or システムの伝送(伝達)関数 transfer function : インパルス応答 のZ変換( に対する応答) ] [n x y[n] ) 24 . 4 ( ] [ ] [ ] [n h n x n y   ] [n h X[z] 1 ) 25 . 4 ( ] [ ] [ ] [z H z X z Y  ) 26 . 4 ( ] [ ] [ ] [ z X z Y z H  ) 28 , 27 . 4 ( ] [ ] [ ] [ 1 0        

       System FIR if z n h z n h z H N n n n n

(30)

差分方程式とシステム関数

) 31 . 4 ( ) 1 ( ) ( ) 30 . 4 ( ) ( ) ( 1 ) 29 . 4 ( ] [ ] [ ] [ 1 0 0 1 1 0          システム関数は    両辺をz変換すると

                             N n n n M m m m M k k k N k k k N k k M k k z b z a z H z X z a z Y z b k n y b k n x a n y

(31)

システム関数の極と零点

システム関数の零点 / zero : とする変数zの値 極 / pole : を発散させる特異点 と因数分解できる関数の 零点 : 極 : 安定性条件はインパルス応答 が絶対総和可能であ ること(p69 (4.6)式) ⇔極 がすべて z 平面の単位円内に存在すること

0

]

[

z

H

]

[z

H

1

(4.32) 1 ] [ 1 1 1 1

       N n n M m m z z C z H   0 ) , ... , 2 , 1 (    m M z zmm と ) , ... , 2 , 1 (n N zn  n

]

[n

h

n

z

z

n

1

演習課題53 これを証明しなさい。

(32)

非再帰形システムの極と零点

非再帰形システムのシステム関数 極 : ⇒ 常に安定 ) 34 . 4 ( ] [ 0

   M m m mz a z H 0  z

(33)

] [ ] [ ] [ ] [ ] [ ] [ ] [n x k h n k x n h n h n x n y k      

   システムのインパルス応答:h[n] •応答:入力信号とh[n]の離散たたみ込み •線形差分方程式: •システム伝達関数:h[n]の

変換

      N k k M k k x n k b y n k a n y 1 0 ] [ ] [ ] [

      n n z n h z X z Y z H [ ] ] [ ] [ ] [

まとめ- LTI離散時間システム

(34)

入力:離散的複素正弦波(角周波数ω)

応答:

→ 入力と同じ周波数を持つ離散時間領域の 正弦波信号 の振幅と位相が変化した信号          

        k T jk T jn k k n T j T jn e k h e e k h e n h n y     ] [ ] [ ] [ ] [ ) (

LTI離散時間システムの周波数特性

frequency response

) sin( ) cos( ] [n e n T j n T xjnT

T jn e  定数

(35)

インパルス応答による表現

正弦波信号 はLTI離散時間システムの固有関数 (アナログシステムでの複素正弦波 と同様) → 入力正弦波信号の変化分を表す量を 周波数特性/frequency responseと定義 より 周波数特性は一般に複素数の値をもち、 Ωの関数として複素平面上を動く (→振幅・位相) T jn et j e

     k T jk T j e k h e H[  ] [ ] 

         k jk e k h H Tとおいて、 [ ] [ ]

      n n z n h z X z Y z H [ ] ] [ ] [ ] [

(36)

システム関数による表現

システム関数 H[z] に対して周波数特性は: 一般に •位相遅延/phase delay: •群遅延/group delay:

          k jk e z h k e z H H[ ] [ ] j [ ] ) ( ) ( ] [  Aej  H     d d g

( ) /

振幅特性(利得) 位相特性    

( ) /

(システム関数はインパルス応答 h[n] の z 変換)

(37)

幾何学的表現

システム関数 が因数分解表現 できるとき Z平面で周波数特性を考える より、振幅特性 位相特性

]

[z

H

       N n m M m m z z C z H 1 1 1 1 1 1 ] [

j

e

z

M M P P P Q Q Q C A         ... ... | | ) ( 2 1 2 1 N M M N

            ... ... ) ( ) ( 2 1 2 1 α1 α2 β1 β2

(38)

演習課題54

先に示したメディアン(中央値)フィルタや

エッジを保ったスムージングといった非線形フィルタの 周波数特性(伝達関数)はどうなるか考えてみよう。

(39)

離散システム (処理・フィルタ)

]

[n

x

[

]

]

[

n

x

L

n

y

離散システムに基づく信号処理

(40)

ディジタルフィルタの設計

1.フィルタの利用目的は何か。

(例:雑音除去、エコーキャンセル、劣化の復元、データ圧縮・伝送、音声の 基本周波数(ピッチ)などの特徴抽出、...)

2.必要とされるフィルタの特性は何か。

(例:直線位相、FIR、IIR、低域通過、高域通過、帯域通過)

3.フィルタの構造(次数)は

4.安定性が保証されるフィルタの形式に含まれる

パラメータを求める。

(41)

ディジタルフィルタの設計法

0.逆フィルター

1.直線位相

FIR

フィルタの設計

2.窓関数法による

FIR

フィルタの設計

3.アナログフィルタを基にした

ディジタル

IIR

フィルタの設計法(I)

4.アナログフィルタを基にした

ディジタル

IIR

フィルタの設計法(II)

5.双2次フィルタ

(42)

FIRフィルタとIIRフィルタの比較

フィルタ

の場合:

フィルタ

の場合:

システム:

IIR

FIR

0

FIR

0

)

18

.

4

(

]

[

]

[

]

[

LTI

1 0

  k k N k k M k k

b

b

k

n

y

b

k

n

x

a

n

y

(43)

ディジタルフィルタの設計法

0.逆フィルター

1.直線位相FIRフィルタの設計

2.窓関数法によるFIRフィルタの設計

3.アナログフィルタを基にした

ディジタルIIRフィルタの設計法(I)

4.アナログフィルタを基にした

ディジタルIIRフィルタの設計法(II)

5.双2次フィルタ

(44)

物理過程

]

[n

x

y

[n

]

ルス応答   物理過程のインパ ル化 伝達関数としてのモデ ) ( ) ( ) ( z X z Y z H

逆フィルタ

]

[

ˆ n

x

y

[n

]

)] ( ) ( [ ] [ ˆ 1 1 z Y z H Z n x   

0.逆フィルター(劣化信号の復元)

LTIシステムとしてモデル化

(45)

逆フィルタ(フーリエ変換版)

畳み込みを使った劣化信号の復元 物理過程 (線形で時不変な変換) 入力 出力 ≠入力 との畳み込み による歪み フーリエ変換 逆フーリエ変換 逆フィルタ との積 による復元 とすれば

(46)

ウィーナ・フィルタ(フーリエ変換版)

◆単純な逆フィルタ: ◆低周波成分のみの逆フィルタ: ⇒ ノイズ項を無視している ⇒ SN比が比較的大きいと考えられる 低周波領域のみを利用する. ⇒ 原画像と復元画像の 平均2乗誤差を最小とするような 変換を求める. 雑音に弱い! 雑音に関する(統計的)性質を 積極的に利用 ◆ウィーナ・フィルタ(Wiener filter) * は複素共役を表す. PN, PS はそれぞれ,雑音と 原信号のパワースペクトル.

(47)

演習課題55

前述のフーリエ変換に基づいた逆フィルタの議論を 基にして、Z変換に基づいた逆フィルタの理論を示しなさい。 【注意】物理過程を表すLTIシステムがFIR、IIRの場合に 分けて検討すること。また、フィルタの安定性が どうなるかを議論すること。

(48)

ディジタルフィルタの設計法

0.逆フィルター

1.直線位相FIRフィルタの設計

2.窓関数法によるFIRフィルタの設計

3.アナログフィルタを基にした

ディジタルIIRフィルタの設計法(I)

4.アナログフィルタを基にした

ディジタルIIRフィルタの設計法(II)

5.双2次フィルタ

(49)

フィルタの機能:入力から不要な成分を取り除く →望ましい周波数帯域の信号のみ通過させる フィルタの設計:機能を実現するインパルス応答 または伝達関数を求めること 1. 因果性を満たす 2. 直線位相性 異なる周波数成分の時間遅れが同じでないと 位相ひずみを生じる

1.直線位相FIRフィルタの設計

      jje A e A H[ ] ( ) ( ) ( )

(50)
(51)

演習課題56

人間の1つの耳では、各周波数のパワー

の変化は知覚できるが、位相変化は知覚

しにくいとされている。これを確認してみ

なさい。

具体的には、モノラルの音楽信号をフー

リエ変換し、位相を歪ませて逆フーリエ変

換し、元の音楽と違って聞こえるかどうか

を試してみよう。

左と右に位相の異なった音楽を流すとど

のように聞こえるかも試してみよう。

(52)

) ( ] [ejej  H  システム周波数特性: の場合 入力信号: 出力信号: 直線位相特性により位相ひずみを回避 出力信号:

直線位相特性 / Linear Phase

信号全体をα単位時間だけ遅らせる効果 ) cos( ] [ 1 1 n n x   )) ( cos( ] [ 1 1 1 n   n   y   ( )   ] [ )) ( cos( ) cos( ] [ 1 1 1 1 1             n x n n n y ] [ ] [nx n y 任意の周波数の正弦 信号について成立 と表記)   (プリントに合わせて ,  

(53)

FIRフィルタを用いて直線位相特性を実現する条件 インパルス応答の長さ(個数)を N とすると、 伝達関数: 周波数特性: 線形位相条件(計4つの場合の対称性):  インパルス応答が偶対称 or 奇対称  個数 N が偶数 or 奇数

直線位相フィルタ

    1 0 ] [ ] [ N n n j j e n h e H  

    1 0 ] [ ] [ N n n z n h z H

(54)

 場合1:Nが奇数、偶対称 h(n) = h(N n – 1)  場合2:Nが偶数、偶対称 h(n) = h(N n – 1)  場合3:Nが奇数、奇対称 h(n) = – h(N n – 1)  場合4:Nが偶数、奇対称 h(n) = – h(N n – 1) いずれかの対称性をもつインパルス応答を利用する

直線位相フィルタ(cont.)

(55)

    1 0 ) ( ) ( FIR N n n z n h z H       フィルタの周波数特性 因果性を満たす 演習課題57 この表を確認しなさい。

(56)

直線位相フィルタを用いる際の振幅特性の制約: • 低域通過フィルタ / LPF: 場合3,場合4→NG • 高域通過フィルタ / HPF: 場合2,場合3→NG

直線位相フィルタの振幅特性

演習課題58 これらの性質を確認しなさい。

参照

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