Title
極限状態におけるトライボ現象の解明およびその工学的応
用( はしがき )
Author(s)
堂田, 邦明
Report No.
平成4年度-平成5年度年度科学研究費補助金 (一般研究(C)
課題番号04650107) 研究成果報告書
Issue Date
1993
Type
研究報告書
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/99
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5.堂田邦明,春山義夫ほか3名
塑性加工における摩擦に及ぼす
潤滑油の導入速度の影響の分離検討
機械学会論文集(C編)60巻
6.堂田邦明ほか3名
.TRIBO-CHARACTERISTIC OF GALVANIZED SHEET STEEL
EVALUATED BY STRIP-IRONING TYPE TRIBOMETER.
Trans.NAHRI/SME 22
7.研究成果
(概要)
極限状態として摩擦素材の降伏応力以上の接触面圧条件を考える.
この条件は主に,塑性加工等においてみられる.本研究では,摩擦
対の一方を工具材に対応したものとし,もう一方の摩擦対は被加工
材に対応するものとし,各種亜鉛メッキ鋼板を用い,しごき形摩擦
試験機を用いて検討した.メッキ層の変形特性あるいは摩擦特性が
変形しながら摩擦を行う場合の摩擦挙動に著しく影響を及ばす.本
研究により,次のような結論が得ちれた.
(1)■GA,GAE材は,しごき加工中にメッキ層の破壊を生じる.
破壊により生じた亀裂が潤滑剤を流出させ,油膜の維持が困難なた
め,GA,GAE材の摩擦係数はメッキ層本来の摩擦係数が支配的
である・そのためしごき率の変化・潤滑剤粘度の増加に対しても摩
擦係数の変化は小さい.
(2)EL材はしごき加工中にメッキ層の破壊を生じるが破壊の形
態はGA,GAE材と異なる.また破壊により生じたわれの容積は
比較的小さいためかく加工条件による潤滑剤の影響は,GA,GA
E材より受け易い.吏だしメッキ層自身の摩擦係数が低いため加工
条件の変化に対する変動としてはGA,GAE材と同様に小さい.
(3)EG材はメッキ層が母材の変形に追随し易いため,しごき加
工中にメッキ層の破壊を生じない.破壊層を生じないために,しご
き加工中の摩擦係数は潤滑剤の摩擦係数が支配的となる.メッキ層
自身の摩擦係数はGA・GAE・EL材よりも高いものの,潤滑剤
の影響はGA・GAE・EL材より受け易いため潤滑剤粘度の増加
により摩擦計数値は逆転する.
(4)硫黄系添加剤は表面にZnを持つものに対して,リン系添加
剤はF
eを持つものに対してより高い摩擦低減効果を示す.摩擦低
減効果はリン系添加剤の方が高い.