74 た.3型に分類した深部浸潤形態では,再発死亡群で は有意にpm外脂肪組織のリンパ管侵襲,リンパ節転 移が特徴的な型,pm以深の腫瘍のすだれ状進展を示 す型が多かった.以上より,深部浸潤形態の鑑別は, 進行大腸癌の悪性度評使の一助になりえると思われ た. 4.肝切除前後における門脈圧の変化に関する検討 (消化器外科) 小林 秀規 〔目的〕我々は肝切除に際しICGR15と切除肝の体積 計算により術後の予想ICGR15と切除率を決定してい る.しかし肝障害の程度によっては予想値と異なる症 例もある.そこで肝切除の新たな指標として術中門脈 圧を測定し,門脈圧および門脈圧変化率と他のデータ を比較検討した. 〔方法〕術中上腸間膜静脈より門脈本幹にカテーテ ルを留置し,肝切除前後の門脈圧を測定した.またこ れらの門脈圧および門脈圧変化率とICGR15,切除体 積,術徐合併症などと比較検討した. 〔結語〕門脈圧変化率とICGR15変化率は相関する. 門脈圧変化率と切除体積率は肝葉切除において相関す る.門脈圧変化率が大きい症例では術後合併症が高頻 度にみられた. 5.肝動脈塞栓術による肝癌壊死効果一局所病態別 の検討一 (消化器外科) 佐藤 浩之 〔対象および目的〕1988年1,月より1992年7月迄に 肝動脈塞栓療法(以下TIA)施行後肝切除された41症 例の切除標本内の臨床病態分類に準じた結節数は計57 結節で,限局結節型24結節,結節増殖炉7結節,結節 進展型13結節,境界不明瞭型13結節であった.各結節 の主腫瘍の最大割面における壊死面積が90%および 50%を境界として有効群,不良群,無効群として奏効 率を3群に分類し,臨床病態分類別,血管造影所見を 検討した.〔結論〕①限局結節型と結節増殖型であれぽ TAEは効果が期待できると考えられた.②結節進展 型は主腫瘍,IM病変ともにTAEが効きにくかった. ③有効例と不良例の主腫瘍の血管造影所見には差がな かった.④結節型の不良例は肝内の部位,脈管の侵襲 が関与していると考えられた.また血管造影上所見の 無い早期の高分化型肝細胞癌ではTAEの効果は期待 でぎなかった. 6.漿膜下浸潤胆嚢癌のDNA ploidy patternに関 する研究一病理学的諸因子,予後との関連において一 (消化器外科) 吉田 基巳・中村 光司・吉川 達也・ 新井田達雄・吾妻 司・次田 正・ 太田 岳洋・戸田 博之・羽生富士夫 〔目的〕Flow cytometryを用いてss胆嚢癌のDNA 量を分析しDNA ploidy patternが悪性度の指標にな るかどうかを検討した.〔対象〕1968年1月から1991年 12月までに経験した深達度SSの胆嚢癌70例中検討可 能であった60例を対象とした.ただし,予後の検討に ついては,相対非治癒切除以上の治癒度が得られ,他 病死を除いた耐術例41例を対象とした.〔方法〕切除標 本のパラフィン包埋組織を用い,厚さ50μm,パラフィ ン包埋切片から単離裸核細胞を作製し,propidium iodideで,核DNAを染色した後,且ow cytometryに て細胞核DNA量を測定した.標本中の正常細胞を内 部標準としてdiploid(D型)とaneuploid(A型)に 分類し,病理学的諸因子,予後との関連について検討 した.〔結果〕①胆嚢癌切除例60例のDNA ploidy pat− ternは, D型37例(62%), A型23例(38%)であった. ②DNA ploidy patternと組織型との間に有意な関連 はなかった.③DNA ploidy patternと浸潤増殖様式 の間に有意な関連はなかった.④DNA ploidy pattem と病理学的因子陽性率との間に有意な関連はなかっ た.⑤DNA ploidy patternと予後との関係を検討す ると5年生存率はA型が18%,D型が72%であり, D 型の予後は有意に良好であった.〔結論〕ss胆嚢癌の DNA ploidy patternと病理学的諸因子との間に有意 な関連はなかった.予後はD型は,A型に比べ有意に 良好であった.DDA ploidy patternは病理学四聖因子 とは独立した予後規定因子であり,悪性度の指標にな り得ることが示唆された. 7.膵頭十二指腸切除における門脈血行遮断の肝機 能と循環動態に及ぼす影響 (消化器外科) 新井 俊男 門脈遮断は生体に不可逆的な障害を来すため,バイ パスが必要であるという報告もあるが,我々は臨床的 に門脈血流の途絶だけでは重篤な障害は起こらないこ とを経験している.そこで,膵頭十二指腸切除術にお ける門脈血行遮断の循環動態と肝機能に及ぼす影響に ついて検討した.1991年1月1日より1992年12月31日 までに膵頭十二指腸切除を行った膵頭部領域癌51例を 対象とした.門脈合併切除の24例をA群,門脈非切除 の27例をB群とし,A群とB群の循環動態(平均動脈 圧,中心静脈圧,動脈血pHと酸素分圧),肝機能(ケ トン体比,T. Bil, GoT, GPT, HPT),血液凝固能 一1068一
肝動脈塞栓術による肝癌壊死効果 : 局所的病態別の検討
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N2b 同側の多発性リンパ節転移で最大径が 6cm 以下かつ節外浸潤なし N2c 両側または対側のリンパ節転移で最大径が 6cm 以下かつ節外浸潤なし
N2b 同側の多発性リンパ節転移で最大径が 6cm 以下かつ節外浸潤なし N2c 両側または対側のリンパ節転移で最大径が 6cm 以下かつ節外浸潤なし N3a