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5
8
ニシ カワ
西 川
匿学博士
乙第
8
8
6
号
(
4
3
)
トシ オ
俊:
良.~
昭和59 年 10
月
9 日1
氏名(生年月日〉
本 籍
学 位 の 種 類
学位授与の番号
学位授与の日付
学位授与の要件
学 位 論 文 題 目
論 文 審 査 委 員
学位規則第5 条第 2 項該当(博士の学位論文提出者〉
小 児 の 心 内 膜 心 筋 生 検 組 織 に 関 す る 基 礎 的 研 究
(主査〉教授梶田 昭
( 副 査 〉 教 授 高 尾 篤 良 , 教 授 丸 山 勝 一
論 文 内 容 の 要 旨
研究目的
心内膜心筋生検は,心筋疾患の診断や病態解析に有
用な検査法であり,生検標本の病理組織学的分析,定
量ないし半定量的評価法について多くの報告がある.
しかしながら, これらの報告は成人例を基盤としたも
のであり,小児の生検標本を分析する上で必ずしも十
分とは言えない.本研究では小児の心内膜心筋生検組
織像を評価するための基礎研究として,心筋細胞横径,
および心筋間質組織の年齢による増加,各種心疾患に
おける変化について検討した.
研究方法
対象は小児および成人剖検標本020 例と心筋生検標
本119 例,その内訳は
1)剖検標本:非心疾患 051 例,心疾患05例,)2 生検
標本:心疾患群 051 例,対照群41例である.心筋細胞横
径は接眼用マイクロメーターを用L、,また心筋間質組
織面積率は顕微鏡写真につき,画像解析装置
o
n
n
t
r
K
o
C
社〉を用いて計測した.計測値については,分散分析,
回帰分析などによって検定を行ったが,有意水準とし
てはー率に
5%
を採用した.
研究結果および考察
1)剖検正常心の心筋細胞横径は,年齢とともに増加
し, 10-15 歳で成人値に達した.成人値は新生児{直の
およそ2倍であった.
2
) 生後ほぼ1週まで、は,心筋細胞横径は右室の方が
左室よりも大きいが,以後は次第に左室の方が右室よ
りも大きくなっていった.これは成長にともなう血行
動態の変化に関連していると思われた.
3
) 生検標本において,心疾患群,対照群とも,心筋
細胞横径は年齢と正の相関がみられ,また対照群は心
疾患群について求めた回帰直線の
5%
棄却限界の外に
あった.
4
) 剖検正常心の心筋間質面積率と年齢との聞には
E
の相関がみられた.また剖検正常心と肥大心では,
後者が前者に比べて有意に間質組織面積率が大きかっ
た
5
) 生検標本の間質組織面積率は,心疾患群が対照群
に比べて有意に大きく,また前者において各疾患群聞
に有意な差がみられた.生検標本により間質組織面積
率を定量評価することは診断の上で意義があると思わ
れた.
結論
以上の研究結果より,小児の心筋細胞横径および心
筋間質組織面積率が年齢とともに増加すること,これ
らの値が各種心疾息によって有意の変動を示すことが
明らかとなった.小児の心筋生検組織を評価するにあ
たり,年齢による組織の変化を考慮する必要があるこ
とを指摘した.
778-1
5
9
論 文 審 査 の 要 旨
本 論 文 は , 心 筋 細 旭 お よ び 間 質 の , 成 長 に 伴 う 増 加 , 各 種 心 疾 患 に お け る 変 動 を 組 織 計 測 に よ っ て
明 ら か に し た も の で , 学 術 上 価 値 あ る も の と 認 め る .
主論文公表誌
小児の心内膜心筋生検組織に関する基礎的研究
東 京 女 子 医 科 大 学 雑 誌 第25巻 第9号
1282-1295 頁(昭和 75年9月52 日発行〉
副論文公表誌
1)多牌症候群の 4剖検例
心臓 9 ()4 332-341 )7719(
2
) Secondary oseitaphymoidrac ni odholdhic
(小児の二次性心筋疾患〉
Jpn crCi J 43 )11( 1009-1016 )9791(
3
) 二次性心筋疾患と特発性心筋症類縁疾患
一ーその臨床一一
日本臨床 83 )5( 2217-2236 )0891(
4
) 小児の心筋疾患
臨床医 6 ()8 1198-1201 )0891(
5
) Noonan 症候群に伴う肥大型心筋症
臨床小児医学 92 )6( 395-401 891( )1
6
) 巨大陰性T 波を呈する症例の出現頻度と各種
観血的検査法からみた臨床的意義
厚生省特定疾患特発性J心筋症調査研究班
昭和55 年度研究報告書 241 -132 891( )1
7
) 恥lairdacoyf erutcurtsartlu ni eht diespiob
c
a
s
e
s ithw liaardocnde :sisotsaleorbif -laeR
t
i
o
n lot mterng-o _sisongopr
J C
i
I
n Electron 恥1icroscopy 14
570-571 89(1 )1
8
) 心内膜心筋生検所見からみた高度房室ブロック
症例の心筋病変と刺激伝導障害主徴型心筋疾
患の概念について
第5 回心臓ベーシング研究会 プロシーディ
ングス 327-328 1()189
779-9
) うっ血型心筋症の核医学検査と心内膜心筋生検
ないし剖検所見との関連的研究
一特に心筋スキャン上の欠損,右室駆出率に
ついて一一
厚生省特定疾患特発性,心筋症調査研究班
昭和55年度研究報告書 75-79 89(1 )1
1
0
) 不整脈,伝導障害を主徴とした心疾患患児の心
内膜心筋生検所見
心臓 41 )4( 456-461 2)891(
1
1
) 特発性心筋症とその類縁疾患の病理
心内膜心筋生検所見を中,むに一一
臨床成人病 21 )3( 437-451 )2819(
1
2
) 二次性肥大心筋の心内膜心筋生検像
一一ことに慢性右室負荷心における心筋配列
異常について一一
厚生省特定疾患特発性,心筋症調査研究班
昭和65 年度研究報告書 99-108 1()298
1
3
) 原発性心内膜線維弾性症の長期予後
一一臨床的及び心内膜心筋生検法による病理
組織学的検討
厚生省特定疾患特発性,心筋症調査研究班
昭和65年度研究報告書 751 -165 )2981(
1
4
) 小児期に慢性うっ血性心不全を呈した肥大型心
筋症の 1 剖検例
心臓 51 )7( 796-801 3)891(
1
5
) 肥大型心筋症181 例の長期予後
一一小児例と成人例の比較検討一一
厚生省特定疾患特発性dむ筋症調査研究班
昭和57 年度研究報告書 355-364 )3981(