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冷蔵庫用ハイフロンモートルの吸湿特性

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Academic year: 2021

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u.D.C.占21.315.る1る.9る:る78.745.32:占21.5占5.923

冷蔵庫用ハイプロンモートルの吸湿矧生

Dehydration

Characteristicsofthe

Hifron

Motorsfor

Refrigerating

Compressors

彦*

司*

Nobuhiko YolくOta TosbijiKashiwase

冷凍サイクル中に水分を持ち込むことは氷詰りその他の事故を招くので望ましくない。水分の大部分は圧縮 機モートルの絶縁物に吸着されるもので,水分吸着の少ないハイフロン絶縁材料を採用することにより,冷凍 サイクル中の残存水分を減少させ,乾燥作業を合理化することができた。

l.緒

日 冷凍サイクル中に含まれる水分量がある限度を越えると,キヤピ ラリーチュープ出口の低温部で氷結するため,冷媒の循環が停止し, 冷凍サイクルの機能が消失する。このため冷凍サイクルの製作に当 たっては乾燥を十分に行なって残存する水分をできるだけ少なくす る必要がある。 冷凍サイクル内に使用する部品のうちで最も多量に水分を含んで いるものは,圧縮機モートルの絶縁物である。モートル絶縁物はス ロットくさび,スロットライナ,テープ,結束糸,リード線被覆な どより構成されている。これらの絶縁物には従来赤色パルカナイズ ドファイバ板(以下赤ファイバという),絶縁紙,綿製品といういわ ゆるセルローズ系材料を使用していたが,これらの材料は吸湿量が 大きく,脱湿に際して多大の熱量と時間を要する欠陥があった。こ のためわれわれは数年前から吸湿が少なく脱湿の容易な絶縁材料の 開発研究を進めてきた結果,ハイフロソと称する絶縁材料の開発に 成功した。これをモートル絶縁物に採用したハイフロンモートルは 水分の吸着が少なく,冷凍サイクルの乾燥作業を合理化することが できた。

2.冷凍サイクル中の残存水分

冷蔵倖を温度10℃の室内におき,サーモスクットを"氷”ノッ チにして運転する場合には,キヤピラリーチューブ出口の温度は約 -25℃になる。冷媒R-12の水分溶解度は弟1図に示すとおりであ るから(1),冷媒中に水分が5ppm以上含まれていると,冷媒が循 環してキヤピラリーチューブを通過するときに,温度が低下するの で水分が過飽和となり,遊離し凍結していわゆる,氷詰りの現象を 生ずる。 氷詰りを生ずると冷媒の循環が停+1二するから,冷凍サイクルはそ の機能を失う。このために冷凍サイクルの乾燥を十分に実施して, 残存する水分を極少に抑制しなければならない。冷凍サイクル中に 残存する水分量は,水蒸気として冷凍サイクル内部の空間に充満す nU O O O O 5 4 3 2 1 一∈已) 型装瑛な鴬G(喪)NT∝ 30 -20 -10 0 i誌 J空 (Oc) 第1図 冷媒R-12(液)の水分溶解度 * 日立製作所栃木工場 10 (芭 瑠人小)下仕官 100 20 \哩、帆堂 【ミ一粒 ▼0 5 ニーJr衡水損1七分圧(mmHg) 第2図 冷凍サイクル中の残存水分量 10 る水分と,モートル絶縁物に吸着している水分との和として見いだ される。前者ほ気体の法則により次のようにして計算される。

l鴨=0.289_♪旦_「

273+f .‖‥(1) ここにlγG:求める水分量(mg) ♪:水蒸気分圧(mmHg) Ⅴ:冷凍サイクル空間の全容積(cm3) f:温度(℃) 後者ほモートル絶縁物に吸着した水分が外界の水蒸気分圧と平衡 状態にあるとして次のように計算される(2)。

耶=∬′Ⅳイオ`×103….

..(2) ここにIγ5:求める水分量(mg) g∫:才℃における絶縁物の吸湿係数(mmHg ̄量) Iγ:絶縁物の重量(g) したがって冷凍サイクル内の平衡水蒸気分圧を測定すれば,残存 水分量は(1)式およぴ(2)式から求めることができる。日立冷蔵庫 について,その冷凍サイクル中に残存する水分量を求めた結果を策 2図に示す。図のように,モートル絶縁物に吸着せる水分量は全残 存水分量の約90%を占めており,中でも赤ファイバで作られてい るスロットくさびがそのはとんどを吸着している。したがって残存

水分量を減少させる最も効果的な方法はモートル絶縁物の改善にあ

り,なかんずくスロットくさびの吸湿を少なくすることが必要であ ることが知られる〔

3.ハイフロン材料の開発

密閉圧縮機用モートルの絶縁材料として近年の新しい合成樹脂材

(2)

-55-1312 昭和39年8月 14 (芭 静 男.留 赤ファイバ 一耽 一フ ニ マ ハイフロン材料 り0 2 4 6 8 10 吸湿時間(日) 第3図 各種モートル絶縁物の吸湿特性

立 (芭静讃暫市部 イ 紙 ア ーブ 7 ニ 赤 マ ハイフロン材料  ̄0 1 2 3 脱湿処理時間(h) 第4図 各種モートル絶縁物の脱湿特性 料が種々の組合せで発表されている(3)。そして吸湿が少なく脱湿が 容易なことのほかに,冷媒や冷凍機油に対する耐性,量産するうえ の作業性,価格の安いことなどの特性が要求され,これに適合する ものとしてポリアミド系,ポリエチレンテレフクレート系,および アクリロニトリル系材料が指摘できる。 筆者らは多賀工場,日立化成l_U崎工場および下館工場の関係者の 協力を得て,これら絶縁材料のうちポリエチレンテレフタレートク ロスの吸湿が少ないことに着目し,これをアクリロニトリル系ワニ スで処理した材料の検討を進めた結果,吸湿の少ないこと,耐冷媒 性がすぐれていること,モートル組線作業性の良好なことなど密閉 冷凍機用モートル絶縁材料として必要な諸条件を具備していること を知った。 アクリロニトリル系ワニスは山崎工場において目立独自の方法で 開発されたもので,これをハイフロンワニスといい,このワニスで 処理した絶縁材料をハイフロソ材料と称している。またハイプロン 材料を使用するモートルをハイフロンモートルと呼ぶことにした。 ハイフロソ材料の吸湿特性を赤ファイバおよびマニラ紙と比較す るにあたり,これら試料を乾燥器中で温度105℃に保ち16時間乾 燥したのち,温度40℃,湿度90%の恒温恒湿槽中で吸湿させ,時 間の経過とともに重量を測定して吸湿率の変化を求めた。弟3図は その結果を示したものである。次に吸湿が飽和に達したのち,温 度105℃の乾燥器中に放置して脱湿させ,試料の重量を測定し残留 吸湿率の変化を求めた結果を第4図に示した。弟3囲および策4図 から明らかなようにハイフロソ材料は吸湿率が小さく,脱湿もまた 容易であることがわかる。 ハイフロソ材料は冷凍サイクル内に乾燥して密閉されるため,き わめて低い湿度の状態で使用される。このときの性能を次に検討す る。

低湿度,したがって水分吸着量がわずかなときは,試料の重量を

測定して吸湿率を算出することは大きな誤差を伴うから,平衡水蒸 気分圧から求めるべきである。このため(2)式を変形して次の(3) および(4)式を導いた。

若一昔岩』耶=凡ノ京×103・…

…(3)

こ一課×100=∬亡Jす×102…

‥・・・(4) ここに』I取:試料をノ回目に脱湿した水分量(mg) ♪”:試料を乃回脱湿させたときの水蒸気分圧(mmHg) 丁∽コ∈E■ ギ■■′ 第46巻 第8号 布77イパ マニラ紙 綿センイ 5 ∑∠ぴノ、Ⅴ(mg/g) J:;1 ハイ フロン 10 第5図 各種絶縁材料の∑dI杓/lγと

ノ転との関係

ノ=1 第1表100℃における各種材料の吸湿係数 材 料 名 吸 湿 係 数 KIDO (mmIig ̄妄) 赤 フ バ マ ニ 紙 ハイ フ ロ ン材料 綿 セ ソ nU n入U CU 4 3 りム ー ハ入U 6 1 爪U O ハリ O (U 仇刀 0 0 〔り (+ご ノ㌣ →} ぎ 0.04 0.0:う り.02 0.nl

L

(),81 2 3 4 人′二 3.0×10-3 1.6×10 ̄3 1.5×10 ̄4 9.0×10 ̄4 6 810 20 30 水方≡気分托(mm軸) 第6図 各種絶縁材料の吸躍率特性 三:吸湿率(%) ハイフロン材料,赤ファイ/ミ,マニラ紙および綿セソイについて

ク氾と妄昌』町

との関係を求めた結児を第5図に示す。ただし温度 は乾燥条件に近い値として100℃をとった。図からわかるようにハ イプロン材料は直線的に変化していることから,セルローズ系と同 様に(2),(4)式を適用してもよいことが知られる。また乃→∞と すると♪”一0となるから(4)式から明らかなように第5図の横軸上

の蒜昌』取

の値はl粍/Ⅳを与える。ハイプロン材料はI粍/Iγ の値が他の3種の試料に比べて小さく,憤斜が急であることから, 吸湿量が少なく,脱湿が良好な,すぐれた絶縁材料であるといえる。 これら各種絶縁材料の吸湿率の水蒸気分圧に対する関係は葬る図 に示すようになり,また100℃における吸湿係数∬100は第1表に 示すようになる。ハイフロン材料の吸湿係数は最も小さく赤ファイ

(3)

-56-冷

用 ハ イ フ モ ー ト ル の

湿

性 1313 バの1/20,マニラ耗の1/10.5,綿セソイの1/6であi),それだけ水 分吸着畳も小さいことがわかる。

4.ハイフロンモートル使用結果

ハイプロンモートルを密閉冷凍機用モートルに採用した場合の, 冷凍サイクル[‡コの残存水分量を測定した。舞7図はハイフロソクロ スをモートル絶縁物に使用した冷凍サイクルの残存水分量を,比較 のため従来のモートルを使用した冷凍サイクルの残存水分量を基準 として表わしたのであるが,この図により,仝残存水分量を従来の ものの1/4以下にすることができたことがわかる。このことほ,残 存水分量を従来のものと同一値まで許容できるとすると,冷凍サイ クルの乾燥時問を大幅に短縮できることを意味する。 乾燥時間を大幅に短縮することほ,乾燥作業の能率向上に大きな 効果をもたらし,同時に冷凍サイクルのより安定した働きと寿命の 延長とを保証するものである。

5.結

口 密閉形圧縮機を使用した冷凍サイクル中に含まれる水分量の80∼ 90%はモートル絶縁物に吸着されたものであり,その中でも赤フ ァイバ製のスロットくさびが全残存水分量の50∼60%を占め,マ ニラ紙のスロットライナもこれに次いで大きい。これら紙緑物をハ イプロン材料に改善することにより,全残存水分量を従来の25% 以下に減少させることができ,同時に冷凍サイクルの乾燥作業を大 幅に短縮することに成功した。 冷蔵庫の寿命はこれによりさらに延長し,安定な動作を期待する ことができる。

特許第414675号(特公昭38-13595) 00 ∧U 爪U O ハリ qU (芭咽な 黄世讃 / / / / ′J心・ノ

′、ダゝヅダソ

.♂/

′ / モノt7ヒ ハイ フモーート 八ク 5 10 さド街水蒸気分圧(mmHg) 第7図 ハイフロンモートルを使用せる 冷凍サイクルの残存水分量 この報告を終わるに当たりご協力いただいた日立製作所多賀工 場,日立化成工業株式会社山崎工場および下館工場の関係者各位に 深甚の謝意を表する。 参 芳 文 献 窪田:冷凍35,620-626(昭35-8) 島:応物12,23(昭18-1)

J.P.Hurtgen and A.R.Mounce:ASHRAEJournal】

60(1959-7)

加 工

事里 本発明方法は被処理体7の少なくとも被処理部分8およびその近 傍を抵抗加熱,高周波加奈軋 光加熱などの加熱手段12により加熱 しながら,前記処理体7に電子線を照射して溶解その他の加工処理 を行なう電子線加工処理方法であって,被処理体の少くとも被処理 部分およびその近傍を,抵抗加熱,高周波加熱,光加熱などの加熱 手段により,この手段単独では処理すべき温度に比較的近いが,該 温度以上には逢せしめ得ない程度の加熱を与えながら,前述被処理 体に電子線を照射して,溶解その他の加工処理を行なう電子線加工 処理方法である。 (志村)

ー57-13 12 良平 田 二・東 男 田 村 一二三

≡可/5

106I

真空 一--一兵アド

参照

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