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データ・ベースと電子計算機

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Academic year: 2021

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特集線データ・ベース a園田園田回一一一一回....・-一……一四回目....・...四四....・-一……岡田岡醐町四回目回目岡山・H・H・-田恒川純吉務

データ・ベースと電子計算機

情報時代とよばれるように,多くの情報に閉ま れた現代において,それらの情報を取捨選択して, 効率的に活用することが必要になっている.たく さんの情報を貯えておき,必要なときに,必要な 情報を容易に取出すための道具としてデータ・ベ ース・システムが研究され,実用化されてきてい る.電子計算機のハードウェア,ソフトウェア両 面での発展にともなって,データ・ベースが大い に活用される気運が熟してきたように思われる.

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データ・ベースの計画 データ・ベースの計画において,データ・ベー ス構築の要件として「データ」と「利用」の両面 を検討しなければならない(図 1 参照). 現在の状況として,どのようなデータをどのく らい用意するのか,またそれがどのような頻度で どのように利用されるかを把握する.それととも にデータ量の増大,利用形態の変更をふまえた将 来構想をもつことが必要である.データ・ベース は一般的に大きなシステムであり,長期ビジョン をもって計画すべきものである. データについていえば,データの質や i主要度を 考慮して,捨てるべきものはどんどん捨てていく としヴ態度が必要で、あろう.統計的処理を行なっ 般利用者 図 2 データ・ベース利用者の附rl'1

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状 況 1手~~ 一ヂ一一 H 一一一千 -i 治一一一一 E

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μ 一一一 +Ea--E' 一一 /山岬一デ一一利一態 a 邑一一一一 1 図 1 デ{タ・ベ{ス計両の要件 て,肝要なデータだけを保存することも考えられ る.データを更新するとき,更新前のデータをい つまで保存するかとし、う原則も定めておく.時系 列解析などを行なうために将来必要であるとして も,より低速でアクセスする外部記憶装置に移し て保管する方法もある. データ・ベースは多くの場合広い範囲の利用者 によって活用されてこそ,その効果が発揮される であろう.データ・ベースの利用者は図 2 に示す ような階層によってあらわされるであろう.デー タ・ベース管理者はデータ・ベースの生成,利用 を管理するク事ループである.専門利用者は,デー タの構造を知ったうえで,必要とあればプログラ ムを作成してデータ・ベースを利用できるレベル の利用者である.一般利用者は,計算機やデータ ・ベースの知識を前提とすることなく,実務のた めにデータ・ベースを利用する人々である.デ{ タ・ベースの計画にあたって,この一般利用者が 容易に利用できるようなシステムを目標とすべき であろう. オベレーションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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lIlJ ヒ MOS 10' 「ーー「 10" I 10' 10' 10' 10' 図 3 および図 4 に現在の記憶装置 のアクセス時間,メモリ容量,ピッ ト当りのコストを示す (1) 図中の略 号はつぎの装置を意味する.

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図 3 記憶装置のアクセス時間と容量:

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データ・ベースとハードウヱア

10年ほど前に MIS

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System) とし、う言葉が流行した.経営に必要な情 報が即座に得られるシステムであるが,これはま さにデータ・ベースを応用したシステムである. 当時のわが国の電子計算機のハ{ドウヱアの水準 では,容易に実現できるものではな かった.しかし 10年経過した現在, ハードウェアの進歩はめざましく, データ・ベース・システムが実用化 される時点になったのである. データ・ベースにおいては,記憶 装置の進歩がもっとも大きなインパ クトをー与えているといえよう. 10 4 ・ 4 寸 J 可 ハ unv ハ VAU

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113~13 1. 1978 年 7 月号 図に見られるように,記憶容量の 飛躍的な増加と,それにともなうビ ソトあたりのコストの低下はいちじ るしい.また主記憶装置と外部記憶装置(ディス グや磁気テープなど)の中聞を埋める記憶装置が 開発されつつある.このような記憶装置の発展 は,今後も続くであろうと期待されている. さらに,計算機本体の処理速度と主記憶装置の 増大および端末機器の安価な提供により,時分割 による会話型の検索が可能になっている.タイプ

日叩

山口

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© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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図 5 機種独立なプログラムの構造 ライタ端末のみならずディスプレイ端末の普及に よって,データ・ベースの手軽な利用が可能にな ったことに注目したい.グラブィックディスプレ イ装置を使用すれば検索されたデータをグラフで 表現することができて,非常に使いやすくなる.

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データ・ベースとソフトウェア デ{タ・ベースを設計するにあたって,データ の論理的な構造を L 、かにして記憶装置上の物理的 構造に置き換え,し、かに検索するかが重点になる. 米国において事務処理応用のための共通プログラ ム言語を開発する白的で設立された CODASYL

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は COBOL の開発を行なった他,データ・ベース 用共通言語の検討を精力的に行なっている.デー タ・モテゃルすなわちデータの論理的構造を統一的 にあらわそうという試みが多く発表されている. CODASYL で研究されたモデルの他,最近大い に注目されているのが E.F. Codd の提案した関 係モデルである.そのようなデータ・モデルにし たがった構造を記憶装置 Hこ実現し,検宗するた めのソフトウヱアシステムは DBMS

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System) とよばれる.多くの汎用 DBMS が開発されており,電子計算機の各機種に 既製のものが用意されている. DBMSはかなり大 きなシステムとなるので,とくに専用的に効率の よいシステムをつくるので、なければ,なるべく既 存のものを利用したほうが得策であろう. デ{タ・ベースは長期にわたって利用できるよ うに設計しなければならないが,将来の機種変更

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7γ イルの:布 PI! 般的主 的処理を 1 る l 検手処月! プロゲラム l プログラム 般利IUJ!; I"J けの言語 (会'"丹市なり 図 6 処斑プログラムの構造

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などにともなって,大きな変更が必要にならない よう宿志しなければならない.その意味で、データ もプログラムも機械に依存した部分を小さくし て,機種に独立な構造にすることが望ましい.図 5 には,プログラムの構造の概念図を示す.周辺機 熔とは独立に処理プログラムを構成し,データ・ ファイルや出力機器へはプラグで配線を接続でき るような形としておく.各機器とのインターフヱ イスは図の中の 11, 12 などに示した部分に,伺別 のプログラムを作成してゆけばよい.この 1

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などのプログラムをできるだけ小さくできれば, 変換が楽になる. 図B には,処理プログラムの構造の概念図を示 す.ファイルの論理的処理,一般的な検索処理ま では汎用DBMS によって実現されるであろう が,さらに一般利用者向けに使いやすい言語を作 成することが望ましいと思われる.たとえば,端 末機若告を用いて,データ・ベースの使用法を学び ながら使えるような仕組みが考えられる.また, そのデータ・ベースの目的に応じたアプリケーシ ョンプログラム(統計処理)などを紺み込むと佼 入力データ作成 データ・ベース登録 図 7 データ・ベース作成・更新の手続き オベレ{ションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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いやすくなるであろう.

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データ・ベースの管理 データ・ベースの円滑かつ安全な運用のために データ・へース管理者のクーループを組織する必要 がある.その主な業務はつぎのとおりである. (1) データ・ベースの生成と更新 データ・ベースの生成・.í1!:新の手続きを管J:lRす る.データ定義はずータ・ベース管理者の鮫停の もとに行ない,データの生成・更新の許可を与え る.データ・ベ{スの生成・更新において,不完 全なデータを登録することは混乱のもとになるの で慎重に行なわなければならない.図 7 に示すよ うな子続きが考えられる.データそのものの入力 と整備は,データ収集側の人によって,その I).;J 作 の検査を行なったうえで作業用ファイルへ入れて おく.適切な時期に,データ・ベース管理者がそ れをデータ・ベース木休へ登録する.データ~新 のスケシュールをきちんと立てないと,データ問 の整合性が保てなくなって,利用者に迷惑をかけ ることになる. (2) データ・ベースの機密保護と保全 データ・ベースは「誰にでも容易に使える」と 同時に, r 勝手に伎わせない」機能が必要である. 機惰データを特定の利用者のみが利用できるよう にすることと,データ・ベースを倣壊するような 使い方をされないための用心が必要になる.デー タ・ベース管理者はデータに錠(ロッグ)をかけ ておき,利用者はそのレベルに応じた鍵(キー) を渡されて,評されるデータだけを利用すること になる.キーは暗証の形で各利用者に与えられる であろう.また,事故によってデータ・ベースが 破壊されたときの復旧対策も必要である. (3) 利用状況の把握と記憶構造の変更 利用状況を把握するため,利用記録をシステム が自動的に取る機能をもつことが望ましい.利用 効率の向 l二と記憶装置の効率的な利用を目的とし て,データの記憶構造の変更が可能になるよう詑 1978 年 7 月号 討すべきであろう.

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データ・ベストのコストと効率 データ・ベースのコストはつぎのような写in か らなる. (1) 初期費用 データ・へース,;丸ìI"i~ ソフトウヱア開発費 人 )J デー担整備校 そーの他設備費 (2) 経常費用 史新用入力データ整備費 記憶装置専有[費 データ・へース維持費 データ・ベース利用の直接'#i i守Jlli のソフトウヱアの場合は,開発費を別にす れ i ,Î,t/ー算機使用の ,i{ 接費が大きい.しかしデータ ・ベースでは,入力データの整備費,データ・ベ ース維持費が大きくなるであろう.また,記憶装 置が安くなっても,その専有費用を無視すること はできない.利用時の検宗応答時間を短くするた めには,高速アクセスの記憶装置のコストの用力11 , データ・ベース史新の際の内部情造の変更に要す るコストの増加が見込まれる.コストと効率との バランスをし、かにするかが,大きな問題となるで あろう.緊急度や利用頻度に応じて,検索効率に 段階を設けることが考えられる.記憶装置を階照 的に準備してデータを割り当てることが考えられ よう.たとえば\r~ 1 次外部記憶として líJ 動へ、ソド のデ 4 スク , :X~ 2 次記憶装間としてマスストレー ジを利用し,さらに使用頻度の低いデータは磁気 テーブに格納するとし、った方策が検討される.コ スト J: 効本のトレードオフは恰好な OR の問題で あろう .OR 的な見地からデータ・ベースがもっ と検討されてよいのではなかろうか. つねかわ・じゅんきち 1932年生 (株)日本科学技術研修所

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© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

図 3 記憶装置のアクセス時間と容量: 2 .  データ・ベースとハードウヱア 10年ほど前に MIS (Management Information  System) とし、う言葉が流行した.経営に必要な情 報が即座に得られるシステムであるが,これはま さにデータ・ベースを応用したシステムである

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