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立入検査手順一覧 1 事前の準備 2 事前の通知 3 防火対象物への立入 4 検査の実施 検査終了 あり 不備事項の有無 なし あり 違反処理 火災発生危険等緊急性の有無 なし 6 検査結果の通知 5 資料提出命令 報告徴収 8 指導記録簿の作成 立入検査終了 7 改修 ( 計画 ) 報告の指導 8

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立入検査標準マニュアル

(平成26年3月4日現在)

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1 事前の準備 3 防火対象物への立入 4 検査の実施 検査終了 8 指導記録簿の作成 立入検査終了 不備事項の有無 火災発生危険等 緊急性の有無 あり 違反処理 6 検査結果の通知 7 改修(計画)報告の指導 8 指導記録簿の作成 違反処理 なし 期限内に未提出 期限内に提出 あり なし 9 報告内容の指導 違反処理 10 改修予定期日到来時の確認調査 改修 未改修 改修完了 違反処理 2 事前の通知 5 資料提出命令・ 報告徴収 なし あり 【立入検査手順一覧】 あり なし 改修の状況 改修(計画)報告 書提出の有無 報告内容の不備 の有無 再提出の有無

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第1 立入検査要領

立 入 検 査 要 領 は 、 立 入 検 査 を 的 確 か つ 円 滑 に 実 施 す る た め に 、 検 査 手 順 、 実 施 事 項 及 び そ の 解 説 等 で 構 成 さ れ て い る 。

・ 「 検 査 手 順 」 は 、 立 入 検 査 の 流 れ を フ ロ ー チ ャ ー ト と し て 示 し た も の で あ る 。

・ 「 実 施 事 項 」 は 、 検 査 手 順 に 従 っ て 行 う 具 体 的 な 実 施 事 項 を 示 し た も の で あ る 。

・ 「 解 説 等 」 は 、 立 入 検 査 に 当 た っ て の 留 意 点 や 法 令 の 解 説 等 に つ い て 記 述 し た も の で あ る 。

検 査 手 順 実 施 事 項 解 説 等 (1)防 火 対 象 物 の 状 況 の 把 握 (2)過 去 の 指 導 上 状 況 等 の 把 握 (3)検 査 項 目 及 び 要 領 等 の 検 討 (4)関 係 者 に 関 す る 情 報 の 確 認 (5)持 参 す る 資 料 等 の 準 備

1 事前の準備

限 ら れ た 時 間 に お い て 重 点 的 、 効 率 ・ 効 果 的 な 立 入 検 査 を 実 施 す る た め 、 防 火 対 象 物 の 状 況 や 過 去 の 指 導 経 過 等 を 事 前 に 把 握 し 、 検 査 に 必 要 な 事 項 を 検 討 し て お く な ど の 事 前 の 準 備 が 必 要 で あ る 。 し た が っ て 、次 の こ と に つ い て 事 前 に 把 握 、 検 討 す る 。 重 点 的 、 効 率 ・ 効 果 的 な 立 入 検 査 管 内 の 防 火 対 象 物 の 火 災 危 険 性 や 防 火 の 取 組 状 況 に 鑑 み 、法 令 遵 守 の 状 況 が 優 良 で な い 防 火 対 象 物 や 万 が 一 火 災 が 発 生 し た 場 合 の 火 災 危 険 性 が 高 い と 考 え ら れ る 防 火 対 象 物 等 、火 災 予 防 上 の 対 応 の 必 要 性 が 高 い 防 火 対 象 物 を 重 点 的 に 立 入 検 査 す る こ と が で き る よ う 、実 施 体 制 、実 施 対 象 及 び 頻 度 、検 査 方 法 、検 査 項 目 等 の 立 入 検 査 の 実 施 方 針 を 規 程 等 に よ り 明 確 化 し 、実 施 計 画 を 策 定 し て 、 効 率 ・ 効 果 的 な 立 入 検 査 を 実 施 す る 。 ま た 、関 係 行 政 機 関 か ら の 提 供 情 報 、過 去 の 指 導 状 況 等 を 踏 ま え 、必 要 に 応 じ て 、連 携 体 制 を 整 備 し た 関 係 行 政 機 関 と の 合 同 立 入 検 査 を 実 施 す る(「 風 俗 営 業 の 用 途 に 供 さ れ る 営 業 所 を 含 む 防 火 対 象 物 の 防 火 安 全 対 策 に お け る 風 俗 営 業 行 政 と の 連 携 に つ い て 」 ( 平 成 13 年 11 月 12 日 消 防 予 第 393 号 ) を 参 考 と す る 。 ) 。 ( 立 入 検 査 実 施 計 画 の 策 定 ) 立入検査は、火災予防のため、すべての防火対象物 について、長期間立入検査が未実施とならないよう に、定期的に実施することが必要である。 しかし、消防本部における組織、人員、予算等と、 増大する消防行政需要を勘案すると、そのように立入 検査を定期的に実施することが困難な場合がある。 また、特定用途とそれ以外の用途、法令の遵守が適

1 事前の準備

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正である対象物とそうでない対象物など、それぞれ危 険性が異なる防火対象物について、画一的に立入検査 を実施することは非効率的である。 このため、各消防本部・消防署においては、管内の 防火対象物についてその危険実態に応じて立入検査 の必要性を検討し、効率的に立入検査を実施していく ことが必要である。 立入検査の必要性の検討にあたっては、その用途・ 規模・収容人員等による一般的火災危険性のほか、以 下に掲げる事項を考慮することが重要である。 ・過去の立入検査指摘事項の改修状況や点検結果報 告等の自主管理の実施状況 ・火災が発生した場合の人命危険や社会的影響の度 合い ・気候風土等による予防行政需要の地域特性 ・建築基準法令(建築構造、防火区画、階段)の適 合状況 ・その他火災予防上の必要性等 これらにより、立入検査の優先順位を決定し、その 検査方法や実施者等を定めるなど、消防組織法第6条 (市町村の消防責任)を踏まえて、消防本部の管内特 性に応じた立入検査実施計画を年度等の単位で策定 することが必要である。 このためには、査察台帳、防火対象物データベース 等において管内の防火対象物について網羅的にその 概要や自主管理の状況、違反の有無等の過去の立入検 査の実施状況及びその結果等を把握し、危険性の高い 防火対象物が長期間立入検査未実施とならないよう、 複数の視点から確認するチェック体制を構築するこ とが必要である。 また、各消防本部においては、策定された立入検査 実施計画について、月間、四半期等の期間でその進捗 状況を常に把握等して着実に業務管理を行っていく

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ことが必要である。 さらに、消防法令に定めるもののほか、防火安全上 特に重要である建築基準法令(建築構造、防火区画、 階段)の適合状況については、建築部局において保有 している定期報告や立入調査等の情報を共有するな ど、関係行政機関と連携していくことが重要である。 ( 立 入 検 査 の 実 施 体 制 ) 立入検査の実施体制については、職員の予防関係知 識・技術・経験、勤務形態、事務量等を勘案し、防火 対象物の区分等に応じて、消防長又は消防署長が事前 に実施する職員を指定しておくことが望ましい。 この場合、予防関係の知識、技術、経験及び関係者 指導能力等が豊富な予防業務専従職員、予防兼務職員 のみを指定するのではなく、主として消防活動に従事 する交替制職員を含めた全職員を指定することが重 要である。これは、人的資源を可能な限り活用すると いう観点のみならず、立入検査を実施することによ り、防火対象物の実態や消防活動上必要な施設・設備 実態を把握し、万一の場合に消防隊が効果的・効率的 に消火活動、救助活動等を行うために有効であると考 えられること、また、予防面の知識・技術を高めるこ とにより、火災原因調査や防火・防災指導等への活用 も期待できること等によるものである。 また、個々の防火対象物の立入検査業務の困難度に 応じて、相応しい知識・技術・経験等を有する職員が 立入検査を実施することが重要である。一方、知識・ 経験等の浅い職員については、予防技術検定の受験や 消防学校等における教育、計画的に知識・技術・経験 等が豊富な職員等と同行して立入検査業務を実施さ せるなど、立入検査の技術を教育・訓練していく体制 をつくることが望ましい。また、全ての立入検査を実 施する消防職員が、現場における消防吏員の命令(法

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第3条第1項及び法第5条の3第1項)を実施できる ような教育訓練を行うことが求められる。 なお、消防本部全体で立入検査を実施するために十 分な体制が確保されているかどうか定期的に検証を 行うことが必要であり、年度毎の立入検査実施計画の 達成度、違反処理の進捗度合い等を検討して次年度以 降の体制に反映させる等、PDCAサイクルにより改 善の取り組みを継続することが重要である。 ( 立 入 検 査 を 補 完 す る 情 報 収 集 ) 重点的、効率・効果的な立入検査を実施していく上 では、把握している潜在危険性の高い防火対象物に重 点を置いて立入検査を計画的に実施することに加え て、新築・用途変更等が行われたにも関わらず届出等 を怠っている等の理由により未把握となっている防火 対象物についても情報収集を実施し、状況を把握する ことが必要である。この立入検査を補完する情報収集 については、規程等により必要に応じて実施する体制 を構築することが重要である。 その情報収集の実施方法については管内の実情等に 応じて適当な方法を検討することとなるが、具体例と しては以下のものが考えられる。 ・住民指導や警防調査等の機会を捉えた外観調査 ・住宅地図を活用したローラー作戦(一定区域ごとの ローテーション) ・関係行政機関との情報共有(建築、風俗営業、食品 衛生 etc.) ・消防団、自主防災組織、婦人防火クラブ等からの地 域情報の聴取 ・電話帳・インターネット等の外部情報を活用した事 業所情報の検索 ・広聴制度や公益通報制度を通じた利用者・従業者か

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(1) 防 火 対 象 物 の 状 況 の 把 握 ・ 防 火 対 象 物 台 帳 等 ( ※ 1 ) か ら 用 途 ・ 規 模 等 の 確 認 ・ 届 出 書 等 ( ※ 2 ) の 提 出 状 況 等 の 確 認 ・ 建 築 同 意 時 に お け る 指 導 事 項 の 確 認 ・ 法 令 の 適 用 等 ( 令 8 ・ 9 条 等 ) の 確 認 ・ 建 築 物 の 増 改 築 等 及 び 用 途 変 更 の 経 過 の 確 認 ・ 法 令 の 特 例 等 適 用 並 び に 経 過 措 置 適 用 の 確 認 ・ 型 式 失 効 と 特 例 期 間 の 確 認 ・ 過 去 の 火 災 発 生 状 況 の 確 認 ・ 関 係 行 政 機 関 か ら の 提 供 情 報 の 確 認 らの通報受付 ・用途変更、テナント入替え、増改築等が多い防火対 象物・地域(雑居ビル、繁華街等)や、構造・設備、 収容人員等から、防火安全対策の不備に伴い深刻な 被害を招く危険性が大きい防火対象物(カラオケボ ックスや複合カフェ等の密閉性の高い娯楽施設、小 規模福祉施設、屋内階段1系統のみの防火対象物等) をピックアップして、重点的に情報収集を行い、状 況変化をチェックする ・管内対象物に関する他行政機関とのデータ共有、状 況変化の有無に関する突合、異状に気づいた場合の 相互照会等についてデータベース及びチェックシス テムを構築すること。 なお、用途変更等の状況変化が見られた場合、必要 に応じ速やかに立入検査を実施する必要がある。また、 署所における小区域又は防火対象物ごとの担当割当て 制度や、担当している情報の確実な引継ぎを実施する ことが重要となる。 法 令 の 適 用 等 ( 令 8 ・ 9 条 等 ) 1 消 防 用 設 備 等 の 設 置 及 び 維 持 の 技 術 上 の 基 準 ( 以 下 「 技 術 基 準 」 と い う 。 ) は 、 原 則 と し て 棟 ご と に 適 用 さ れ る が 、 次 の よ う な 例 外 が あ る の で 注 意 す る 。 ・ 令 第 8 条 ( 開 口 部 の な い 耐 火 構 造 の 床 又 は 壁 で 区 画 さ れ て い る 場 合 ) 防 火 対 象 物 が 開 口 部 の な い 耐 火 構 造 の 床 又 は 壁 で 区 画 さ れ て い る と き は 、 そ の 区 画 さ れ た 部 分 は 、技 術 基 準 の 適 用 に つ い て は 、 そ れ ぞ れ 別 の 防 火 対 象 物 と み な す 。 ・ 令 第 9 条 ( 複 合 用 途 防 火 対 象 物 の 場 合 ) 複 合 用 途 防 火 対 象 物 の 部 分 で 、 令 別 表 第

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※ 1 防 火 対 象 物 に 関 す る 情 報 を と り ま と め た も の ※ 2 届 出 書 等 に 該 当 す る も の 防 火 ・ 防 災 管 理 者 選 任 ( 解 任 ) 届 出 書 消 防 計 画 作 成 ( 変 更 ) 届 出 書 統 括 防 火・防 災 管 理 者 選 任( 解 任 )届 出 書 全 体 に つ い て の 消 防 計 画 作 成 ( 変 更 ) 届 出 書 自 衛 消 防 組 織 設 置 ( 変 更 ) 届 出 書 圧 縮 ア セ チ レ ン ガ ス 等 の 貯 蔵 又 は 取 扱 い の 開 始 ( 廃 止 ) 届 出 書 工 事 整 備 対 象 設 備 等 着 工 届 出 書 消 防 用 設 備 等( 特 殊 消 防 用 設 備 等 )設 置 届 出 書 特 殊 消 防 用 設 備 等 設 置 維 持 計 画 消 防 用 設 備 等( 特 殊 消 防 用 設 備 等 )点 検 結 果 報 告 書 防 火 対 象 物 点 検 結 果 報 告 書 防 火 対 象 物 点 検 報 告 特 例 認 定 申 請 書 ( 防 火 対 象 物 点 検 に 係 る )管 理 権 原 者 変 更 届 出 書 防 火 対 象 物 使 用 開 始 届 出 書 防 災 管 理 点 検 結 果 報 告 書 防 災 管 理 点 検 報 告 特 例 認 定 申 請 書 ( 防 災 管 理 点 検 に 係 る )管 理 権 原 者 変 更 届 出 書 炉 等 の 設 置 届 出 書 発 電( 変 電・蓄 電 池 )設 備 設 置 届 出 書 ネ オ ン 管 灯 設 備 設 置 届 出 書 少 量 危 険 物( 指 定 可 燃 物 )貯 蔵( 取 扱 い ) 届 出 書 少 量 危 険 物( 指 定 可 燃 物 )貯 蔵( 取 扱 い ) 廃 止 届 出 書 1 (1) 項 か ら (15) 項 ま で に 掲 げ る い ず れ か の 防 火 対 象 物 の 用 途 に 供 さ れ る も の は 、 技 術 基 準 の 適 用 に 関 し て は 、 ( ス プ リ ン ク ラ ー 設 備 、 自 動 火 災 報 知 設 備 、 ガ ス 漏 れ 火 災 警 報 設 備 、漏 電 火 災 警 報 器 、非 常 警 報 設 備 、 避 難 器 具 、 誘 導 灯 に 関 す る 一 部 の 規 定 を 除 く 。 ) そ の 用 途 に 供 さ れ る 一 の 防 火 対 象 物 と み な す 。 ・ 令 第 9 条 の 2 ( 防 火 対 象 物 の 地 階 と 地 下 街 が 一 体 と な っ て い る 場 合 ) 特 定 防 火 対 象 物 の 地 階 で 、 地 下 街 と 一 体 で あ る と 消 防 長 等 が 指 定 し た も の は 、 ス プ リ ン ク ラ ー 設 備 、 自 動 火 災 報 知 設 備 、 ガ ス 漏 れ 火 災 警 報 設 備 、 非 常 警 報 設 備 の 一 部 の 規 定 の 基 準 に つ い て は 、 当 該 地 階 を 地 下 街 の 一 部 と み な し て 適 用 す る 。 ・令 第 19 条 第 2 項( 屋 外 消 火 栓 設 備 に 関 す る 基 準 )、令 第 20 条 第 2 項( 動 力 消 防 ポ ン プ 設 備 に 関 す る 基 準 ) 同 一 敷 地 内 に あ る 2 以 上 の 建 築 物 ( 耐 火 建 築 物 、 準 耐 火 建 築 物 を 除 く 。 ) で 相 互 の 外 壁 間 の 中 心 線 か ら の 水 平 距 離 が 、 1 階 で は 3 m 以 下 、 2 階 で は 5 m 以 下 で あ る 部 分 を 有 す る も の は 、 屋 外 消 火 栓 設 備 及 び 動 力 消 防 ポ ン プ 設 備 に 関 す る 基 準 に つ い て は 、 一 の 建 築 物 と み な す 。 ・ 令 第 27 条 第 2 項 ( 消 防 用 水 に 関 す る 基 準 ) 同 一 敷 地 内 に あ る 2 以 上 の 建 築 物 ( 高 さ 31m を 超 え 、か つ 延 べ 面 積 25,000 ㎡ 以 上 の 建 築 物 を 除 く 。 ) で 、 相 互 の 外 壁 間 の 中 心 線 か ら の 水 平 距 離 が 、 1 階 で は 3 m 以 下 、 2 階 で は 5 m 以 下 で あ る 部 分 を 有 し 、か つ 、 こ れ ら の 床 面 積 を 、耐 火 建 築 物 は 15,000 ㎡ 、 準 耐 火 建 築 物 は 10,000 ㎡ 、そ の 他 の 建 築 物 は 5,000 ㎡ で そ れ ぞ れ 除 し た 商 の 和 が 1 以

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消 防 計 画 に 基 づ き 実 施 す る 消 防 訓 練 の 通 報 に 関 す る 書 類・記 録 等( 特 定 防 火 対 象 物 及 び 防 災 管 理 対 象 物 の み ) そ の 他( 特 例 に 関 す る 書 類・催 物 開 催 届 出 等 ) 上 と な る も の に つ い て は 、 消 防 用 水 に 関 す る 基 準 に つ い て は 、 一 の 建 築 物 と み な す 。 ・ 渡 り 廊 下 ( そ の 他 こ れ ら に 類 す る も の を 含 む 。 ) に よ り 接 続 さ れ て い る 場 合 渡 り 廊 下 等 で 建 築 物 が 接 続 さ れ て い る 場 合 、 原 則 と し て 1 棟 で あ る が 、 「 消 防 用 設 備 等 の 設 置 単 位 に つ い て 」( 昭 和 50 年 3 月 5 日 付 け 消 防 安 第 26 号 通 知 )第 2 た だ し 書 に 該 当 す る 場 合 は 別 棟 と し て 取 り 扱 う こ と が で き る 。 2 複 合 用 途 防 火 対 象 物 の 判 定 基 準 ・ 令 第 1 条 の 2 第 2 項 後 段 に 該 当 す る 場 合 ( 「 令 別 表 第 1 に 掲 げ る 防 火 対 象 物 の 取 扱 い に つ い て 」 ( 昭 和 50 年 4 月 15 日 付 け 消 防 予 第 41 号 、 消 防 安 第 41 号 通 知 ) ) 令 第 1 条 の 2 第 2 項 後 段 に 規 定 す る 「 管 理 に つ い て の 権 原 、 利 用 形 態 そ の 他 の 状 況 に よ り 他 の 用 途 に 供 さ れ る 防 火 対 象 物 の 部 分 の 従 属 的 な 部 分 を 構 成 す る と 認 め ら れ る 」 部 分 と は 、 次 の ① 若 し く は ② の 各 条 件 全 て に 該 当 す る も の と す る 。 ① 主 ・ 従 の 関 係 に あ る 用 途 部 分 が あ る 場 合 (1)当 該 従 属 的 な 部 分 に つ い て の 管 理 権 原 を 有 す る 者 が 主 た る 用 途 に 供 さ れ る 部 分 の 管 理 権 原 を 有 す る 者 と 同 一 で あ る こ と 。 (2)当 該 従 属 的 な 部 分 の 利 用 者 が 主 た る 用 途 に 供 さ れ る 部 分 の 利 用 者 と 同 一 で あ る か 又 は 密 接 な 関 係 を 有 す る こ と 。 (3)当 該 従 属 的 な 部 分 の 利 用 時 間 が 主 た る 用 途 に 供 さ れ る 部 分 の 利 用 時 間 と ほ ぼ 同 一 で あ る こ と 。

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② 独 立 し た 用 途 部 分 が 混 在 す る 場 合 (1)主 た る 用 途 以 外 の 独 立 し た 用 途 部 分 の 床 面 積 合 計 < 延 べ 面 積 ×0.1 (2)主 た る 用 途 以 外 の 独 立 し た 用 途 部 分 の 床 面 積 合 計 < 300 ㎡ ※ 「 主 た る 用 途 部 分 」 「 従 属 的 用 途 部 分 」 の 具 体 例 は 、 上 記 通 知 の 別 表 を 参 照 す る こ と 。 ※ 一 般 住 宅 の 用 途 に 供 さ れ る 部 分 が 存 す る 防 火 対 象 物 に つ い て も 基 準 が あ る 。 ※ 令 別 表 第 1 ( 2 ) 項 ニ 及 び ( 6 ) 項 ロ に 掲 げ る 用 途 に 供 さ れ る 部 分 に あ っ て は 、 上 記 ② に は 該 当 し な い 。 ( 「 消 防 法 施 行 令 の 一 部 を 改 正 す る 政 令 等 の 運 用 に つ い て 」 ( 平 成 2 0 年 8 月 2 8 日 付 け 消 防 予 第 2 0 0 号 ) 及 び 「 消 防 法 施 行 令 の 一 部 を 改 正 す る 政 令 等 の 運 用 に つ い て 」 ( 平 成 2 1 年 3 月 3 1 日 付 け 消 防 予 第 1 3 1 号 ) ) 建 築 物 の 増 改 築 等 及 び 用 途 変 更 の 経 過 法 第 17 条 の 2 の 5 第 2 項 第 2 号 及 び 第 17 条 の 3 第 2 項 第 2 号 に 該 当 す る 令 第 34 条 の 2 の 増 改 築 及 び 令 第 34 条 の 3 の 大 規 模 な 修 繕 、模 様 替 え の 範 囲 は 、基 準 時( 令 第 34 条 の 2 第 2 項 参 照 ) 又 は 用 途 変 更 以 降 に 行 わ れ た も の を 積 算 し て 判 断 す る た め 、 増 改 築 等 の 経 過 を 確 認 し て お く こ と が 必 要 で あ る 。 ・技 術 基 準 に 関 す る 規 定( 以 下「 規 定 」と い う 。) の 改 正 に よ り 、 改 正 後 の 規 定 に 適 合 し な く な っ た 消 防 用 設 備 等 で 、 次 の 場 合 は 改 正 後 の 規 定 に 適 合 さ せ る 必 要 が あ る 。 ( 次 の 消 防 用 設 備 等 が 設 置 さ れ て い る 場 合 ) 消 火 器 、 避 難 器 具 、 簡 易 消 火 用 具 、 自 動 火

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災 報 知 設 備( 令 別 表 第 1 (1)項 ~ (4)項 、(5)項 イ 、(6)項 、(9)項 イ 、(16) 項 イ 、( 1 6 の 2 ) 項 か ら 17)項 ま で に 限 る 。)、漏 電 火 災 警 報 器 、 非 常 警 報 器 具 及 び 非 常 警 報 設 備 、 誘 導 灯 及 び 誘 導 標 識 ( 次 の 状 況 に 該 当 す る 防 火 対 象 物 の 消 防 用 設 備 等 ) ① 改 正 後 の 規 定 に 適 合 し て お ら ず 、 か つ 、 従 前 の も の に も 適 合 し て い な い 場 合 ② 規 定 の 施 行 又 は 適 用 の 後 に 、 床 面 積 の 合 計 1,000 ㎡ 又 は 基 準 時 に お け る 延 べ 面 積 の 2 分 の 1 以 上 に お よ ぶ 増 築 、 改 築 又 は 主 要 構 造 部 で あ る 壁 に つ い て 行 う 過 半 に わ た る 大 規 模 な 修 繕 若 し く は 模 様 替 え が 行 わ れ た 場 合 ③ 改 正 後 の 規 定 に 適 合 し た 場 合 ④ 規 定 の 施 行 及 び 適 用 の 際 、 特 定 防 火 対 象 物 で あ る 場 合 ・ 用 途 が 変 更 さ れ た こ と に よ り 、 規 定 に 適 合 し な く な っ た 消 防 用 設 備 等 で 、 次 の 場 合 は 変 更 後 の 防 火 対 象 物 の 用 途 に 係 る 規 定 に 適 合 さ せ る 必 要 が あ る 。 ① 用 途 変 更 後 の 規 定 に 適 合 し て お ら ず 、か つ 、 用 途 変 更 前 の も の に も 適 合 し て い な い 場 合 ② 用 途 変 更 後 に 、 床 面 積 の 合 計 1,000 ㎡ 又 は 基 準 時 に お け る 延 べ 面 積 の 2 分 の 1 以 上 に お よ ぶ 増 築 、 改 築 又 は 主 要 構 造 部 で あ る 壁 に つ い て 行 う 過 半 に わ た る 大 規 模 な 修 繕 若 し く は 模 様 替 え が 行 わ れ た 場 合 ③ 用 途 変 更 後 の 規 定 に 適 合 し た 場 合 ④ 特 定 防 火 対 象 物 に 用 途 変 更 し た 場 合 特 例 等 適 用 ① 令 第 32 条 に 定 め る 次 の 場 合 に は 、消 防 長 又 は 消 防 署 長 の 判 断 に よ り 、 技 術 基 準 に つ い て の

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特 例 が 認 め ら れ る 。 ・ 火 災 の 発 生 又 は 延 焼 の お そ れ が 著 し く 少 な く 、 か つ 、 火 災 等 の 災 害 に よ る 被 害 を 最 小 限 度 に 止 め る こ と が で き る と 認 め ら れ る 場 合 ② 法 第 17 条 第 3 項 に 定 め る 次 の 場 合 に は 、総 務 大 臣 の 認 定 に よ り 技 術 基 準 は 適 用 さ れ な い 。 ・ 消 防 用 設 備 等 と 同 等 以 上 の 性 能 を 有 し 、 か つ 、 設 備 等 設 置 維 持 計 画 に 従 っ て 設 置 し 、 及 び 維 持 す る も の と し て 、 総 務 大 臣 の 認 定 を 受 け た 特 殊 消 防 用 設 備 等 を 用 い る 場 合 経 過 措 置 改 正 後 の 法 令 の 適 用 が 一 定 の 期 間 猶 予 さ れ る こ と 、 旧 規 定 か ら 新 規 定 へ の 移 行 の た め の 経 過 的 な 措 置 が な さ れ る こ と 等 で あ る 。 改 正 内 容 に 応 じ て 、 経 過 措 置 に 関 す る 規 定 が 、 附 則 等 に 設 け ら れ る 。 型 式 失 効 と 特 例 期 間 法 第 21 条 の 2 第 2 項 に 規 定 す る 技 術 上 の 規 格 ( 以 下 「 規 格 」 と い う 。 ) が 変 更 さ れ 、 既 に 型 式 承 認 を 受 け た 検 定 対 象 機 械 器 具 等( 令 第 37 条 参 照 ) が 変 更 後 の 規 格 に 適 合 し な い と き 、 型 式 承 認 の 効 力 が 失 わ れ 、 又 は 、 一 定 の 期 間 を 経 過 し た 後 に 失 わ れ る 。 法 第 17 条 第 1 項 の 規 定 に よ り 設 置 さ れ る 消 防 用 設 備 等 の う ち 、 検 定 対 象 機 械 器 具 等 は 、 現 行 の 規 格 に 適 合 す る 必 要 が あ り 、 型 式 承 認 が 失 効 し た 場 合 、法 第 17 条 の 2 の 5 第 1 項 の 適 用 を 受 け る 消 防 用 設 備 等 を 除 き 、 既 存 の 防 火 対 象 物 で あ っ て も 適 合 さ せ な け れ ば な ら な い 。 た だ し 、 「 消 防 用 機 械 器 具 等 及 び 消 防 用 設 備 等 の 技 術 上 の 基 準 に 関 す る 特 例 を 定 め る 省 令 」 等 の 総 務 省

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(2) 過 去 の 指 導 状 況 等 の 把 握 ・過 去 の 立 入 検 査 に お け る 指 摘 状 況 等 の 確 認 ・ 違 反 処 理 経 過 ( 処 理 区 分 と 処 理 年 月 日 ) の 確 認 (3) 検 査 項 目 及 び 要 領 等 の 検 討 ・ 検 査 項 目 の 検 討 ・ 効 率 的 な 検 査 要 領 等 の 検 討 令 に 基 づ く 特 例 が 定 め ら れ て い る 。 そ こ で 、 設 置 さ れ て い る 消 防 用 設 備 等 の 型 式 承 認 が 失 効 し て い な い か 確 認 す る 。 失 効 し て い る と き は 、 特 例 が 定 め ら れ て い る か 、 そ の 期 間 は い つ ま で か を 確 認 す る 。 火 災 発 生 状 況 の 確 認 火 災 の 発 生 に よ り 、 ど の よ う な 指 導 が さ れ た の か 、 指 導 に よ り 何 が 改 善 さ れ た か 確 認 す る 。 指 摘 状 況 等 の 確 認 過 去 に 実 施 し た 立 入 検 査 結 果 の 通 知 書 ( 写 し ) や 提 出 さ れ た 改 修 ( 計 画 ) 報 告 書 、 指 導 記 録 簿 な ど か ら 、 指 摘 し た 不 備 事 項 や そ の 改 修 結 果 に つ い て 確 認 す る 。 処 理 区 分 違 反 処 理 の 処 理 区 分 は 、 警 告 、 命 令 、 認 定 の 取 消 し 、 告 発 、 過 料 事 件 の 通 知 、 代 執 行 及 び 略 式 の 代 執 行 が あ る 。 検 査 項 目 消 防 法 令 又 は 建 築 基 準 法 令 等 防 火 に 関 す る 法 令 の 規 定 に 基 づ い た 項 目 や そ れ 以 外 の 火 災 予 防 上 必 要 な 項 目 と し 、 防 火 対 象 物 の 状 況 に 応 じ て 検 査 す る べ き 項 目 を 検 討 す る 。 消 防 法 令 の 規 定 で あ っ て も 、火 災 予 防 に は 直 接 関 係 し な い 規 定( 例:消 防 法 第 3 6 条 関 係 規 定 等 ) に つ い て は 、法 第 4 条 に い う 資 料 提 出 命 令 権 、報 告 徴 収 権 及 び 立 入 検 査 権 を 行 使 す る こ と が で き な い 。 こ の よ う な 規 定 に 関 し て 、 法 第 4 条 に 基 づ く

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立 入 検 査 の 際 に 併 せ て 、 不 備 等 の 確 認 を 行 お う と す る 場 合 は 、 相 手 方 の 任 意 の 協 力 に 基 づ き 行 う こ と 。 効 率 的 な 検 査 要 領 等 防 火 対 象 物 の 状 況 に よ り 、立 入 検 査 を 必 要 最 小 限 の 時 間 で 実 施 す る た め の 経 路 等 を 検 討 す る 。例 え ば 、 次 の よ う な 方 法 が 考 え ら れ る 。 ・ 大 規 模 な 防 火 対 象 物 を 立 入 検 査 す る 場 合 は 、 複 数 の 検 査 員 で 検 査 に 出 向 き 、 そ れ ぞ れ の 検 査 項 目 に 応 じ て 担 当 す る 検 査 員 を 指 定 し て 検 査 す る 。 ・ 防 災 セ ン タ ー や 消 防 用 設 備 等 の 中 枢 部 分 か ら 検 査 す る 。 ・ 工 場 な ど で は 、 そ こ で 行 わ れ て い る 作 業 の 工 程 に 従 っ て 検 査 す る 。 ま た 、 関 係 者 に よ る 自 主 管 理 の 状 況 が 優 良 と 認 め ら れ る 防 火 対 象 物 に あ っ て は 、 全 体 の 総 合 的 な 立 入 検 査 に 替 え て 、 当 該 防 火 対 象 物 の 重 要 な 箇 所 及 び 項 目 、 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 、 消 防 用 設 備 等 の 点 検 報 告 、 そ の 他 の 自 主 検 査 記 録 に お い て 不 備 欠 陥 が あ っ た 施 設 ・ 設 備 ・ 箇 所 及 び 内 容 の 改 修 状 況 等 に 内 容 を 絞 っ た 抽 出 検 査 を 実 施 す る こ と も 考 え ら れ る 。 こ の 場 合 に お い て は 、 不 備 欠 陥 を 発 見 し た 際 に は 総 合 的 な 立 入 検 査 に 切 り 替 え る こ と や 、 引 き 続 き 優 良 と 認 め ら れ る 場 合 に は 、 抽 出 箇 所 ・ 項 目 を 減 じ て い く こ と も 考 え ら れ る 。 な お 、 こ の よ う な 限 定 的 な 立 入 検 査 を 実 施 し た 場 合 に あ っ て は 、 検 査 実 施 範 囲 及 び 検 査 項 目 を 記 録 す る と と も に 、 必 要 に 応 じ 立 入 検 査 結 果 通 知 書 に も 明 記 し て お く こ と 等 が 重 要 で あ る 。

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(4) 関 係 者 に 関 す る 情 報 の 確 認 ・ 関 係 者 ( 防 火 対 象 物 の 所 有 者 、 管 理 者 又 は 占 有 者 を い う ( 法 第 2 条 第 4 項 ) 。 以 下 同 じ 。 ) の 住 所 、 氏 名 等 の 確 認 ・ 立 入 検 査 の 相 手 方 の 対 応 に 関 す る 情 報 の 確 認 (5) 持 参 す る 資 料 等 の 準 備 ・ 証 票 ・ 防 火 対 象 物 台 帳 や 図 面 等 ・ 事 情 の 変 更 に 伴 い 必 要 と な る 各 種 届 出 用 紙 等 ・ 消 防 関 係 法 令 集 な ど の 資 料 等 ・ 通 知 書 及 び 命 令 書 ( 法 第 3 条 、 第 5 条 の 3 ・ 検 査 に 必 要 な 器 具 ・ そ の 他 必 要 な 資 料 等

2 事前の通知

・ 立 入 検 査 の 相 手 方 に 対 す る 事 前 の 通 知 の 必 要 性 を 検 討 す る 。 ・ 検 討 し た 結 果 、 必 要 と 認 め ら れ る 場 合 は 通 住 所 、 氏 名 等 の 確 認 防 火 対 象 物 の 関 係 者 の 住 所 、 氏 名 ( 法 人 の 場 合 は 名 称 及 び 代 表 者 氏 名 ) 等 に つ い て 、 届 出 書 等 に よ り 確 認 す る 。 事 前 に 通 知 す る こ と を 予 定 し て い る 場 合 は 、 そ の 連 絡 先 に つ い て も 確 認 す る 。 立 入 検 査 の 相 手 方 の 対 応 過 去 の 立 入 検 査 の 結 果 等 か ら 、 立 入 検 査 の 拒 否 な ど 相 手 方 の と っ た 対 応 に つ い て 、 記 録 さ れ て い る と き は 、 事 前 に 通 知 し 、 相 手 方 の 承 諾 を 得 て か ら 出 向 く よ う に す る な ど 立 入 検 査 を 円 滑 に 実 施 で き る よ う な 方 策 に つ い て 検 討 す る 。 各 種 届 出 用 紙 等 防 火 管 理 者 選 任 ( 解 任 ) 届 出 書 な ど 防 火 対 象 物 の 実 態 の 変 化 に 伴 い 必 要 に な る 届 出 用 紙 の ほ か に 、 防 火 管 理 講 習 の 日 程 表 等 を 持 参 す る な ど し て 資 格 取 得 の 手 続 に つ い て も 考 慮 す る 。 検 査 に 必 要 な 器 具 通 路 幅 員 や は り の 長 さ 等 を 測 る た め の 巻 尺 、 パ イ プ ス ペ ー ス な ど の 暗 中 箇 所 を 検 査 す る た め の 懐 中 電 灯 、 違 反 箇 所 の 記 録 等 を す る た め の カ メ ラ ( 住 民 等 か ら の 通 報 に よ り 、 違 反 事 実 の 存 在 が 推 定 さ れ る 場 合 等 ) な ど 、 防 火 対 象 物 の 状 況 に 応 じ て 持 参 し 有 効 活 用 す る 。 事 前 の 通 知 の 必 要 性 法 令 上 は 事 前 の 通 知 を 必 要 と し な い が 、 相 手 方 の 個 人 の 生 活 、 経 済 活 動 の 自 由 等 へ の 関 与 の 程 度 と 火 災 予 防 上 の 必 要 性 を 比 較 し 、 事 前 に 通

2 事前の通知

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(1)立 入 検 査 の 実 施 (2)関 係 者 の 承 諾 (3)証 票 の 提 示 (4)立 入 を 拒 否 等 さ れ た 場 合 の 対 応 知 す る 。

3 防火対象物への立入

(1) 立 入 検 査 の 実 施 ・ 原 則 と し て 日 中 又 は 営 業 時 間 内 等 に 行 う 。 知 す る か ど う か を 検 討 す る 。 ( 必 要 と 考 え ら れ る 場 合 ) 立 入 検 査 を 実 施 す る に あ た り 、 次 の 場 合 な ど 、 で き る 限 り 事 前 の 通 知 を 実 施 し 、 相 手 方 と 日 程 調 整 を 行 う 。 ・ 既 に 把 握 し て い る 違 反 事 実 の 改 修 指 導 で 立 入 検 査 の 相 手 方 と 面 談 す る 必 要 が あ る と き 。 ・ 消 防 対 象 物 の 位 置 、 構 造 等 に つ い て 正 確 な 情 報 の 入 手 、 検 査 実 施 時 の 安 全 確 保 等 の 観 点 か ら 立 入 検 査 の 相 手 方 の 立 会 を 求 め る 必 要 が あ る と き 。 ( 不 要 と 考 え ら れ る 場 合 ) 過 去 の 違 反 状 況 等 を 勘 案 し 、 事 前 に 通 知 し て は 効 果 的 な 立 入 検 査 が 実 施 で き な い お そ れ が あ る 次 の 例 の 場 合 は 、 事 前 の 通 知 を 実 施 し な い 。 た だ し 、 事 前 の 通 知 を 行 わ な い 抜 き 打 ち 検 査 を 繰 り 返 し て 関 係 者 の 営 業 活 動 等 を 阻 害 す る こ と の な い よ う 配 慮 す る 。 ・ 階 段 部 分 へ の 物 件 存 置 や 自 動 火 災 報 知 設 備 の ベ ル 停 止 な ど 、 事 前 に 通 知 す る と 、 一 時 的 に 是 正 さ れ 、 防 火 対 象 物 の 法 令 違 反 の 実 態 が 正 確 に 把 握 で き な い お そ れ の あ る と き 。 ・ 法 令 違 反 が あ る こ と の 通 報 を 受 け て 立 入 検 査 を 行 う と き 。 ・ 事 前 の 通 知 を 行 う 相 手 方 の 特 定 が 困 難 な と き 。 日 中 又 は 営 業 時 間 内 等 相 手 方 の 個 人 の 生 活 、 経 済 活 動 の 自 由 等 へ の 関 与 の 程 度 と 、 立 入 検 査 実 施 の 火 災 予 防 上 の 必 要 性 を 比 較 し 、 極 力 必 要 最 小 限 度 の 関 与 と な る よ う 、 基 本 的 に 日 中 又 は 営 業 時 間 内 等 に 立 入 検 査 を 行 う こ と が 望 ま し い 。 し か し 、 法 令 上 は 立

3 防火対象物への立入

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(2) 関 係 者 の 承 諾 ・ 個 人 の 住 居 に 立 ち 入 る 場 合 は 、 関 係 者 の 承 諾 を 得 る 。 (3) 証 票 の 提 示 ・ 関 係 の あ る 者 か ら 請 求 の あ っ た と き は 証 票 を 提 示 す る 。 入 検 査 の 時 間 的 制 限 が な く な る こ と か ら 、 こ れ ま で 立 入 検 査 を 実 施 す る こ と が で き な か っ た 時 間 帯 に お い て も 、 実 施 す る こ と が 可 能 で あ る 。 ( 立 入 検 査 が 実 施 可 能 と な っ た 例 ) ・ 物 品 販 売 店 舗 や 飲 食 店 の 営 業 時 間 外 で あ る 夜 間 に 、 偶 然 改 装 工 事 な ど を 覚 知 し 、 立 入 検 査 を 実 施 す る 場 合 ・ 午 後 8 時 に 営 業 を 開 始 す る 夜 間 営 業 の み の 飲 食 ビ ル に 対 し て 営 業 時 間 中 に 立 入 検 査 を 実 施 す る と 営 業 に 支 障 ( 客 へ の 配 慮 等 ) が あ り 、 日 没 後 の 営 業 時 間 前 に 実 施 す る 場 合 個 人 の 住 居 個 人 の 住 居 と は 、 私 生 活 の 営 ま れ る 場 と し て の 個 人 の す ま い を い い 、 共 同 住 宅 の 居 室 、 個 人 専 用 住 宅 等 が 該 当 す る 。 こ の 他 、 旅 館 、 病 院 、 老 人 福 祉 施 設 等 の 立 入 検 査 の 際 、 個 人 の 専 用 部 分 と な っ て い る 場 所 に つ い て は 配 慮 す る 必 要 が あ る 。 関 係 の あ る 者 関 係 者 又 は そ の 代 理 人 、 使 用 人 そ の 他 の 従 業 者 等 が こ れ に あ た る 。 証 票 の 提 示 証 票 は 立 入 検 査 権 を 有 す る 消 防 職 員 で あ る こ と を 示 す も の で あ り 、 証 票 の 提 示 請 求 が あ っ た 場 合 に お い て 、 こ れ を 提 示 し な い と き は 、 正 当 な 権 限 行 使 と み な さ れ な い 。 証 票 の 提 示 は 、 そ の 目 的 か ら 1 回 の 立 入 に つ き 提 示 請 求 権 を 有 す る 最 初 の 請 求 者 に す れ ば よ い 。

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(4) 立 入 を 拒 否 等 さ れ た 場 合 の 対 応 ・ 立 入 を 拒 否 等 さ れ た 場 合 は 、 拒 否 等 す る 理 由 を 確 認 す る 。 ・ 立 入 の 必 要 性 や 目 的 に つ い て 丁 寧 に 説 明 す る な ど 、 相 手 方 を 説 得 す る 。 ・ 説 得 し て も 拒 否 等 さ れ た 場 合 は 、 期 日 を 改 め て 出 向 す る 。 ・相 手 方 か ら の 暴 行 、脅 迫 な ど を 受 け た 場 合 は 、速 や か に 上 司 に 連 絡 す る な ど 適 切 に 対 応 す る 。 立 入 を 拒 否 等 さ れ た 場 合 ・ 法 第 4 条 に 規 定 す る 立 入 検 査 権 は 、 罰 則 に よ っ て そ の 実 効 性 が 担 保 さ れ て い る が 、 相 手 方 が 拒 否 等 し た 場 合 に 、 そ の 抵 抗 を 排 除 し て ま で 行 使 す る こ と は で き な い 。 ・ 拒 否 等 す る 理 由 が 次 の よ う な 例 に 該 当 す る と き は 、 正 当 な 理 由 と 認 め ら れ る 場 合 が あ り 、 こ の よ う な 正 当 と 認 め ら れ る 理 由 以 外 で 拒 否 等 す る と き は 、 告 発 に よ り 対 応 す る 場 合 が あ る 。 ① 立 入 に つ き 、 関 係 者 の 承 諾 を 得 な け れ ば な ら な い 場 合 に こ れ を 怠 っ た と き 。 ② 立 入 に つ き 、 関 係 の あ る 者 か ら 証 票 の 提 示 を 求 め ら れ て い る に も か か わ ら ず 、 検 査 員 が 提 示 し な い と き 。 ③ 業 務 多 忙 を 理 由 に 、 相 手 方 が 立 入 検 査 の 時 期 に つ い て 具 体 的 な 変 更 を 要 請 し た う え で 拒 否 す る と き 。 ・ 拒 否 す る 原 因 の 把 握 、 立 入 検 査 を 拒 否 等 し た 者 の 確 認 等 、 可 能 な 限 り の 資 料 収 集 を 行 う な ど 客 観 的 情 報 の 把 握 に 努 め る 。 併 せ て 、 立 入 検 査 の 要 旨 に つ い て 行 っ た 検 査 員 の 説 明 内 容 を 記 録 し て お く 。 相 手 方 か ら 暴 行 、 脅 迫 な ど を 受 け た 場 合 速 や か に 上 司 に 連 絡 を と る が 、 危 害 を 加 え ら れ た と き な ど 緊 急 の 場 合 は 、 警 察 に 通 報 す る な ど 適 切 な 措 置 を 講 じ 、 証 拠 の 確 保 を 図 る 。

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(1)検 査 実 施 前 に 行 う 打 合 せ の 内 容 (2)業 務 へ の 配 慮 (3)検 査 を 拒 否 等 さ れ た 場 合 の 対 応 (4)写 真 撮 影 等 に よ る 違 反 状 況 の 記 録 (5)質 問 に 対 す る 回 答 を 拒 否 等 さ れ た 場 合 の 対 応 (6)検 査 等 に よ り 知 り 得 た 防 火 対 象 物 の 情 報 の 取 扱 い (7)消 防 法 令 以 外 の 法 令 違 反 を 発 見 し た 場 合 の 対 応 (8)不 適 正 な 点 検 を 発 見 し た 場 合 の 対 応 (9)そ の 他

4 検査の実施

(1) 検 査 実 施 前 に 行 う 打 ち 合 わ せ の 内 容 ・ ス ケ ジ ュ ー ル 等 の 説 明 ・ 立 会 の 依 頼 ・ 事 前 準 備 に お い て 不 明 確 で あ っ た 事 項 等 の 確 認 ・ 営 業 許 可 証 等 か ら 関 係 者 に 関 す る 情 報 の 確 認 ・ 防 火 対 象 物 の 実 態 の 変 化 に つ い て の 確 認 ・ そ の 他 必 要 な 事 項 の 確 認 ・ 立 入 検 査 の 効 率 化 へ の 配 慮 ※ 事 前 通 知 な し の 立 入 検 査 を 行 う 場 合 は 、 打 ち 合 わ せ を 省 略 で き る 。 打 ち 合 わ せ 検 査 を 実 施 す る 前 に 、 検 査 員 と 防 火 対 象 物 の 関 係 者 等 が 集 合 し て 打 ち 合 わ せ を 行 い 、 効 率 的 に 検 査 が 進 め ら れ る よ う 配 慮 す る 。 ス ケ ジ ュ ー ル 等 事 前 に 検 討 し た 検 査 項 目 及 び 検 査 経 路 に 基 づ き 、班 編 成 や 班 ご と の 実 施 場 所 な ど を 説 明 す る 。 立 会 検 査 の 実 効 性 を 高 め る た め や 、 危 険 箇 所 へ の 立 入 の 際 、 安 全 確 保 等 の 観 点 か ら 必 要 に 応 じ 検 査 場 所 の 状 況 に 精 通 し た 者 の 立 会 を 求 め る 。 事 前 準 備 に お い て 不 明 確 で あ っ た 事 項 等 過 去 の 指 摘 事 項 の 改 修 状 況 や 改 修 後 の 管 理 状 況 、 最 新 の 消 防 用 設 備 等 点 検 結 果 報 告 書 に お い て 不 備 事 項 と さ れ た も の の 改 修 状 況 な ど 、 事 前 に 把 握 し き れ な か っ た 事 項 に つ い て 確 認 す る 。 実 態 の 変 化 人 事 異 動 な ど に よ る 関 係 者 及 び 防 火 管 理 者 、 自 衛 消 防 組 織 等 の 防 火 管 理 面 の 変 更 、 増 改 築 の 有 無 、 用 途 の 変 更 、 テ ナ ン ト の 変 更 、 工 事 の 有 無 や 内 容 な ど 、 防 火 対 象 物 の 実 態 に 変 化 が あ っ た か 確 認 し 、必 要 に 応 じ 検 査 項 目 を 再 検 討 す る 。 効 率 化 へ の 配 慮 消 防 用 設 備 等 の 点 検 結 果 及 び 防 火 対 象 物 定 期 点 検 の 点 検 結 果 等 が 良 好 と 認 め ら れ る 場 合 は 、 効 率 的 に 立 入 検 査 を 実 施 す る た め 、 当 該 点 検 部 分 の 検 査 項 目 に つ い て 、 防 火 対 象 物 の 状 況 に 応 じ て 省 略 す る こ と が で き る 。

4 検査の実施

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(2) 業 務 へ の 配 慮 ・ 検 査 等 に お い て 、 み だ り に 防 火 対 象 物 の 関 係 者 等 の 業 務 を 妨 害 し な い 。 (3) 検 査 を 拒 否 等 さ れ た 場 合 の 対 応 ・ 防 火 対 象 物 の 一 部 分 に つ い て 検 査 を 拒 否 等 さ れ た 場 合 は 、拒 否 等 す る 理 由 を 確 認 す る 。 ・ 検 査 の 必 要 性 や 目 的 に つ い て 丁 寧 に 説 明 す る な ど 、 相 手 方 を 説 得 す る 。 ・ 説 得 し て も 拒 否 等 さ れ た 場 合 は 、 期 日 を 改 め て 出 向 す る 。 (4) 写 真 撮 影 等 に よ る 違 反 状 況 の 記 録 ・ カ メ ラ の 場 合 、 相 手 方 の 同 意 を 得 た 後 、 違 反 箇 所 を 撮 影 す る 。 ・ カ メ ラ が な い 場 合 や 相 手 方 に 撮 影 を 拒 否 さ れ た 場 合 は 、 図 面 を 作 成 す る な ど し て 、 違 み だ り に ・ 「 正 当 な 理 由 な く し て 」 と い う 意 味 で 、 次 の よ う な 場 合 が 考 え ら れ る 。 ① 特 に 緊 急 に 確 認 す る 必 要 が な い に も か か わ ら ず 、 立 会 者 に 確 認 せ ず に 作 業 中 の 従 業 員 等 に 対 し て 質 問 を 繰 り 返 し 行 う 場 合 ② 直 接 検 査 等 に 関 係 の な い 質 問 や 行 為 を 繰 り 返 し 行 う 場 合 検 査 を 拒 否 等 さ れ た 場 合 ・ 立 入 の と き と 同 様 に 、 罰 則 に よ っ て そ の 実 効 性 が 担 保 さ れ て い る が 、 相 手 方 の 抵 抗 を 排 除 し て ま で 検 査 を 行 う こ と は で き な い 。 ・ 拒 否 等 す る 理 由 が 次 の よ う な 例 に 該 当 す る と き は 、 立 入 検 査 実 施 の 必 要 性 と 比 較 し て 、 正 当 な 理 由 と 認 め ら れ る 場 合 が あ り 、 こ の よ う な 正 当 と 認 め ら れ る 理 由 以 外 で 拒 否 す る と き は 、 告 発 に よ り 対 応 す る 場 合 が あ る 。 ① 検 査 を 拒 否 等 し て い る の が 防 火 対 象 物 の 一 部 分 で 、 企 業 秘 密 に 関 わ る 場 所 で あ る と 客 観 的 に 認 め ら れ る と き ② 検 査 を 実 施 す る こ と で 、 適 正 な 業 務 執 行 に 影 響 を 与 え る と き ・ 検 査 を 拒 否 す る 原 因 を 把 握 し 、 立 入 検 査 の 要 旨 に つ い て 行 っ た 検 査 員 の 説 明 内 容 を 記 録 し て お く 。 写 真 撮 影 等 に よ る 違 反 状 況 の 記 録 ・ 写 真 は 違 反 状 況 が 客 観 的 に 明 ら か に な る よ う に 撮 影 し 、 一 の 違 反 場 所 に つ い て 違 反 の 状 態 が 具 体 的 に 判 別 で き る 写 真 と 全 体 の 中 で 当 該 違 反 場 所 の 位 置 が 判 別 で き る 写 真 と を 撮 影

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反 状 況 を 記 録 し て お く 。 (5) 質 問 に 対 す る 回 答 を 拒 否 等 さ れ た 場 合 の 対 応 ・質 問 の 必 要 性 や 目 的 に つ い て 丁 寧 に 説 明 す る な ど 、回 答 し て も ら え る よ う に 関 係 者 を 説 得 す る 。 (6) 検 査 等 に よ り 知 り 得 た 防 火 対 象 物 の 情 報 の 取 扱 い ・ 検 査 等 に よ り 知 り 得 た 防 火 対 象 物 の 情 報 は 、 み だ り に 他 に 漏 ら さ な い 。 (7) 消防法令以外の法令の防火に関する規定に違 反している恐れがある場合の対応 ・消防法令以外の法令(例:建築基準法)の防火 に関する規定に違反しているおそれがあり、火 災予防上重大な危険が認められる事案を発見し た場合は、当該法令の所管行政庁へ通知し、是 正促進を要請する。 (例) ・無確認増築等により、合板等を用いて室や通 路等を増築している状況を発見した場合 し 、 周 囲 と 全 体 と の 関 係 を 明 ら か に す る 。 ・ 違 反 の 場 所 が 1 回 の 撮 影 で 写 ら な い 場 合 は 、 2 枚 以 上 の 写 真 を 貼 り 合 わ せ る 等 配 慮 す る 。 ・ 撮 影 位 置 、 方 向 、 撮 影 時 刻 等 を 写 真 撮 影 位 置 図 に 記 録 す る 。 ・ 物 件 等 の 寸 法 を 表 示 す る 必 要 が あ る 場 合 は 、 メ ジ ャ ー 等 を 用 い て 写 し 込 む 回 答 を 拒 否 等 さ れ た 場 合 法 第 4 条 に 規 定 す る 質 問 権 は 、 正 当 な 理 由 な く し て 陳 述 し な い 者 が あ っ て も 、 罰 則 で 実 効 性 を 担 保 し て い な い こ と に 注 意 す る 必 要 が あ る 。 た だ し 、 火 災 予 防 上 必 要 が あ る 場 合 は 、 資 料 提 出 命 令 権 又 は 報 告 徴 収 権 を 活 用 す る こ と も 検 討 す る 。 み だ り に ・ 「 正 当 な 理 由 な く し て 」 と い う 意 味 で 、 次 の 場 合 に は「 正 当 な 理 由 が あ る 」と 考 え ら れ る 。 ① 職 務 上 必 要 な 事 項 と し て 、 上 司 に 検 査 結 果 を 報 告 す る 場 合 ② 通 知 書 の 内 容 に つ い て 、 他 の 公 的 機 関 か ら 法 令 根 拠 に 基 づ く 照 会 ※ 1 を 受 け 、 そ れ に 回 答 す る 場 合 ③ 捜 査 機 関 に 対 し 告 発 す る 場 合 ④ 情 報 公 開 請 求 が あ り 、 情 報 公 開 条 例 に 基 づ き 、 妥 当 性 を 有 す る も の と し て 公 開 す る 場 合 ※ 1 照 会 弁 護 士 会 、 捜 査 機 関 な ど か ら 立 入 検 査 結 果 の 通 知 書 に つ い て 、 法 律 の 規 定 ( 弁 護 士 法 第 23 条 の 2 、刑 事 訴 訟 法 第 197 条 第 2 項 等 ) に 基 づ く 照 会 が あ っ た 場 合 、 消 防 機 関 は 、

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・内装の変更や広告用の看板を設置して、非常 用進入口や排煙設備である窓等の開口部を塞 いでいる状況を発見した場合 ・個室型店舗等において、テナント等が入れ替 わったことにより用途が変更され、間仕切や 内装等が大幅に変更されている状況を発見し た場合 照 会 内 容 に 対 し 一 般 的 に は 報 告 す る 必 要 が あ る が 、 通 知 書 の 内 容 が プ ラ イ バ シ ー の 侵 害 や 職 務 遂 行 上 の 支 障 が 生 ず る 可 能 性 の あ る 場 合 は こ の 限 り で な い 。 したがって、これらの照会を受けたときは、その 内容をよく確認し、事実調査を行うなどして回答 の可否について判断し、回答する場合は、客観的 事実のみを報告する。 ・法令の規定に基づく照会等以外の場合でも、火災 予防の目的の達成のために合理的な理由があると きに、消防法等の守秘義務によって確保しようと する法益との比較考量を行って、関係行政機関等 の適切な相手方に対して必要な範囲で情報提供を 行うことが可能であり、具体的には次の場合が考 えられる。 ①消防法令の適用に当たって他法令の適用関係を 確認するために当該法令の所管行政庁に照会等 を行う際に、当該確認に必要な範囲の情報を提 供する場合 ②検査等において消防法令以外の法令違反又はそ の疑いを発見し当該法令の所管行政庁に通報等 を行う際に、当該通報等に必要な範囲の情報を 提供する場合 なお、検査等により知り得た防火対象物の情報 に個人情報が含まれている場合の当該情報の取 り扱いについては、各地方公共団体の個人情報 保護に係る条例等の定めに従う必要がある。

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(8) 不 適 正 な 点 検 を 発 見 し た 場 合 の 対 応 ・ 点 検 結 果 報 告 と 検 査 結 果 か ら 、 消 防 設 備 士 が 行 っ た 不 適 正 な 工 事 、 整 備 又 は 点 検 の 事 実 が 確 認 で き た と き は 、適 切 な 対 応 を 行 う 。 (9) そ の 他 適 切 な 対 応 ・ 「 消 防 設 備 士 免 状 の 返 納 命 令 に 関 す る 運 用 に つ い て 」( 平 成 12 年 3 月 24 日 消 防 予 第 67 号 ) な ど に よ り 適 切 に 処 理 す る 。 チ ェ ー ン 店 等 に 違 反 が あ る 場 合 の 対 応 チ ェ ー ン 店 等 、複 数 の 店 舗 を 設 け て 事 業 を 行 っ て い る 法 人 の 一 の 店 舗 に お い て 消 防 法 令 違 反 を 発 見 し た 場 合 、 当 該 店 舗 に お け る 処 理 の ほ か 、 管 内 の 他 の 店 舗 に お け る 立 入 検 査 の 際 に は 留 意 す る と と も に 、 必 要 に 応 じ 、 管 外 の 他 の 店 舗 を 管 轄 す る 消 防 本 部 へ の 照 会 ・ 情 報 提 供 や 連 携 し た 指 導 等 の 実 施 を 図 る 。 ま た 、 同 様 の 違 反 を 確 認 し た 場 合 に は 、 法 人 組 織 全 体 の 防 火 管 理 体 制 の 構 築 を 図 る た め 、 必 要 に 応 じ 、 本 社 に 対 す る 適 切 な 指 導 等 を 行 う 。 重 大 な 消 防 法 令 違 反 等 を 発 見 し た 場 合 の 情 報 共 有 ・ 防 火 対 象 物 の 位 置 、構 造 、設 備 又 は 管 理 に つ い て 、ス プ リ ン ク ラ ー 設 備 等 の 主 要 な 消 防 用 設 備 等 が 過 半 に わ た っ て 不 適・機 能 不 良 と な っ て い る も の 、そ の 他 消 火 、避 難 そ の 他 の 消 防 の 活 動 に 支 障 に な る 状 況 が 認 め ら れ た 場 合 は 、違 反 処 理 へ の 移 行 と 並 行 し て 、速 や か に 警 防 担 当 も 含 め 消 防 機 関 全 体 で 必 要 な 情 報 共 有 を 行 い 、消 防 活 動 全 般 に お い て 留 意 す る こ と 。 ・無 届 け の 大 幅 な 用 途 変 更・増 改 築 を 発 見 し た 場 合 も 同 様 の 対 応 を 行 う こ と 。 火災予防に直接関係しない消防法令の規定の不備を発 見した場合の確認(例:法第36条関係規定等) ・検査等の結果、火災予防に直接関係しない消防法

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不 備 事 項 の 有 無

(あ り ) ( な し )

指 導 記 録 簿 の 作 成

( 指 導 記 録 簿 作 成 を 参 照 ) (な し ) ( あ り ) ( 違 反 処 理 へ の 移 行 ) ・ 検 査 に よ り 覚 知 し た 不 備 事 項 に 火 災 発 生 危 険 等 の 緊 急 性 が 認 め ら れ る 場 合 は 、 違 反 処 理 へ 移 行 す る 。 令の規定の不備又はその疑いを発見した場合は、 「第5 火災予防に直接関係しない消防法令の 規定の不備に係る確認について」により処理す る。 火 災 発 生 危 険 等 の 緊 急 性 「 可 燃 性 ガ ス が 滞 留 す る 場 所 で 、 ガ ス コ ン ロ を 使 用 し て い る 。 」 な ど 火 災 発 生 危 険 が 逼 迫 し て い る 場 合 に は 、 改 修 ( 計 画 ) 報 告 書 の 提 出 を 待 つ こ と な く 、 違 反 処 理 へ 移 行 す る 。 な お 、 緊 急 性 が 高 く 、 速 や か に 違 反 是 正 の 指

立 入 検 査 完 了

火 災 発 生 危 険 等

緊 急 性 の 有 無

違反処理

(25)

5 資料提出命令・報告徴収

・ 防 対 象 物 の 構 造 等 の 実 態 把 握 や 違 反 事 実 の 特 定 な ど に 資 料 や 報 告 を 必 要 と す る 場 合 は 、 資 料 提 出 命 令 又 は 報 告 徴 収 を 行 う 。 導 を 必 要 と す る 不 備 事 項 が あ る 場 合 は 、 検 査 終 了 後 で な く 、 そ の 途 中 で 違 反 処 理 へ 移 行 す る 場 合 が あ る 。 資 料 提 出 命 令 又 は 報 告 徴 収 法 第 4 条 の 規 定 に 基 づ く 資 料 提 出 命 令 権 及 び 報 告 徴 収 権 は 、 消 防 対 象 物 の 実 態 把 握 若 し く は 、 違 反 事 実 の 解 明・立 証 等 火 災 予 防 上 必 要 と 認 め る 場 合 、関 係 者 の 負 担 に 考 慮 し つ つ 、消 防 長( 消 防 本 部 を 置 か な い 市 町 村 に お い て は 、 市 町 村 長 。 ) 又 は 消 防 署 長 が 主 体 と な り 、消 防 対 象 物 の 関 係 者 に 対 し 権 限 を 行 使 す る 。 な お 、 検 査 等 に お い て 口 頭 な ど に よ り 任 意 の 資 料 提 出 又 は 報 告 を 求 め て 、 相 手 方 が こ れ に 応 じ た 場 合 は 、 本 権 限 の 行 使 は 必 要 な い 。 ( 資 料 提 出 命 令 で 求 め る 資 料 の 例 ) 火 災 予 防 上 、 消 防 対 象 物 の 実 態 を 把 握 す る た め に 役 立 つ 一 切 の 文 書 図 画 の う ち 、 資 料 と し て す で に 作 成 若 し く は 作 成 さ れ る 予 定 の も の 又 は 法 令 に よ り 資 料 の 作 成 が 義 務 づ け ら れ て い る も の ・ 消 防 法 令 上 の 各 種 届 出 書 ・ 消 防 用 設 備 等 又 は 特 殊 消 防 用 設 備 等 の 維 持 管 理 に 関 す る 委 託 契 約 書 ・ 建 物 の 図 面 等 ・ そ の 他 消 防 対 象 物 の 実 態 を 把 握 す る の に 必 要 な 書 類 ( 報 告 徴 収 で 求 め る 資 料 の 例 ) 火 災 予 防 上 、 防 火 対 象 物 の 実 態 を 把 握 す る た め に 必 要 な 全 て の 事 項 で 、 資 料 と し て 現 に 存 在 し て い な い も の を 求 め る こ と が で き る 。 ・ 危 険 物 の 1 日 の 使 用 量 ・ 未 確 認 増 築 部 分 の 図 面 並 び に 面 積 算 定 結 果

5 資料提出命令

・報告徴収

(26)

(1)検 査 結 果 の 通 知 (2)通 知 書 の 交 付

6 検査結果の通知

(1) 検 査 結 果 の 通 知 ・ 検 査 の 結 果 、 判 明 し た 消 防 法 令 違 反 及 び そ の 他 の 事 項 に つ い て 、 通 知 す る 。 ・ 検 査 結 果 の 通 知 は 、 原 則 と し て 、 文 書 ( 通 知 書 ) で 行 う 。 ・ 指 摘 事 項 に 消 防 法 令 以 外 の 法 令 の 防 火 に 関 す る 規 定 の 違 反 が 含 ま れ て い る 場 合 は 、 所 管 行 政 庁 に も 当 該 内 容 を 文 書 で 通 知 す る 。 ・ 管 理 権 原 者 の 職 、 氏 名 ・ そ の 他 防 火 対 象 物 の 実 態 を 把 握 す る た め に 必 要 な 事 項 ( 提 出 さ れ た 資 料 の 受 領 及 び 返 還 要 領 ) ・ 資 料 提 出 命 令 に よ り 資 料 を 提 出 さ せ る 際 、 関 係 者 に 所 有 権 を 放 棄 す る か 否 か を 記 載 し た 提 出 書 に 必 要 な 資 料 等 を 添 え て 提 出 さ せ 、 放 棄 す る 場 合 は 「 受 領 し た 旨 」 、 放 棄 し な い 場 合 は 「 保 管 す る 旨 」 を 記 載 し た 用 紙 を 関 係 者 に 交 付 す る 。 ・ 資 料 を 返 還 す る 場 合 は 、 提 出 の 際 交 付 し た 「 保 管 す る 旨 」 を 記 載 し た 用 紙 と 引 き 換 え と す る 。 そ の 際 、 関 係 者 に 返 還 を 受 け た 旨 の 奥 書 若 し く は 受 領 書 等 、 返 還 を 証 明 す る も の を 提 出 さ せ る 。 消 防 法 令 違 反 消 防 法 令 に 違 反 し て い る か い な い か は 、 防 火 対 象 物 の 新 築 、 増 築 、 改 築 、 用 途 変 更 及 び 模 様 替 え 等 に か か わ る 着 工 の 時 期 及 び そ の 経 緯 を 把 握 し 、 さ ら に 根 拠 法 令 等 の 施 行 時 期 ( 基 準 時 ) 及 び 適 用 除 外 の 有 無 に つ い て 把 握 で き な け れ ば 正 確 に 認 定 で き な い こ と が あ る た め 、 検 査 の 結 果 に つ い て 通 知 す る と き は 、 十 分 に 確 認 す る 。 ※ 検 査 結 果 の 通 知 ( 通 知 書 ) は 法 的 に は 違 反 事 項 の 是 正 を 強 制 す る も の で は な く 、 あ く ま で も 行 政 指 導 に 属 す る た め 、 不 服 申 立 て 及 び 取 消 訴 訟 の 対 象 に は な ら な い が 、 法 的 に 設 置 義 務 の な い 消 防 用 設 備 等 の 設 置 を 指 導 し 、 相 手 側 が 設 置 し た り 、 名 あ て 人 を 誤 り 、 設 置 義 務 の な い 関 係 者 に 消 防 用 設 備 等 を 設 置 さ せ て し ま っ た な ど 、 関 係 者 に 損 害 を 与 え た 場 合 は 、 国 家 賠 償 法 第 1 条 に 基 づ く 損 害 賠 償 の 対 象 と な る こ と が あ る 。

6 検査結果の通知

(27)

そ の 他 の 事 項 建 築 基 準 法 等 消 防 法 令 以 外 の 法 令 の 防 火 に 関 す る 規 定 に よ り 不 備 と な る 事 項 や 法 令 等 に 規 定 さ れ て い な い が 火 災 予 防 上 望 ま し い 状 態 を 確 保 す る た め に 指 摘 す る 事 項 を い う 。 通 知 ・ 違 反 改 修 の 履 行 義 務 者 に 対 し 通 知 す る 。ま た 、 通 知 し よ う と す る 内 容 に 関 し て 履 行 義 務 者 が 複 数 の と き は 、 そ れ ぞ れ の 義 務 者 あ て 個 別 に 通 知 す る 。 ・ 平 成 14 年 の 消 防 法 の 改 正 内 容( 罰 金 額 の 引 き 上 げ 、 消 防 法 令 違 反 で 命 令 を 受 け た 場 合 は 標 識 が 設 置 さ れ る 等 ) を 説 明 し 、 法 令 違 反 の 自 主 的 改 善 を 促 す 。 ・ 速 や か に 改 め る こ と が 可 能 な 不 備 事 項 は 、 同 行 す る 立 会 者 に 説 明 し 、 そ の 場 に お い て 改 善 さ せ る な ど 積 極 的 に 火 災 予 防 の 措 置 を と ら せ 、 即 時 是 正 さ れ た 場 合 で も 必 要 に 応 じ て 通 知 す る 。 ・ 指 摘 事 項 に つ い て 十 分 確 認 で き な い 場 合 は 、 必 要 な 検 討 を 尽 く し た 後 に 通 知 す る 。 文 書 ( 通 知 書 ) ( 作 成 上 の 注 意 事 項 ) ・ 違 反 事 実 の 発 生 箇 所 を 明 確 に す る 。 ・ 違 反 事 実 の 根 拠 法 令 を 明 確 に す る 。 ・ 通 知 書 の 発 信 者 名 は 、 立 入 検 査 を 実 施 し た 消 防 職 員 と す る 。 ・ 重 大 な 消 防 法 令 違 反 が 確 認 さ れ た 場 合 、 名 あ て 人 の 特 定 は 慎 重 に 行 い 、 必 要 に 応 じ 、 住 民 票 の 写 し ( 個 人 の 場 合 ) や 建 物 の 登 記 事 項 証 明 書 、 法 人 の 登 記 事 項 証 明 書 等 に よ り 確 認 す る 。

(28)

な お 、 名 あ て 人 に つ い て は 立 入 検 査 時 の 質 問 や 資 料 の 提 出 な ど に よ り 自 ら 情 報 収 集 に 努 め 、 他 に 手 段 が な い 場 合 は 、 「 違 反 処 理 マ ニ ュ ア ル ② 関 係 機 関 と の 協 力

に 定 め る 照 会 手 続 に 基 づ い て 把 握 す る 。 ・ 検 査 を 実 施 し た 箇 所 等 を 記 載 す る 。 ※ 住 民 票 、 戸 籍 謄 ( 抄 ) 本 の 請 求 方 法 ① 事 前 に 区 市 町 村 役 場 の 事 務 担 当 者 に 概 要 を 電 話 連 絡 し て 手 続 を 確 認 す る 。 ② 所 定 の 申 請 用 紙 又 は 任 意 様 式 の 申 請 書 ( 依 頼 書 ) に 、 公 用 で あ る こ と 、 謄 本 又 は 抄 本 の 区 別 、 対 象 者 の 氏 名 ・ 住 所 ( 戸 籍 謄 本 の 場 合 は 本 籍 地 と し 、 筆 頭 者 が 判 明 し て い る 場 合 は 、 そ の 者 の 氏 名 を 併 記 す る 。 ) 、 必 要 部 数 、 郵 送 を 希 望 す る 場 合 は 送 付 先 を 明 記 し 、 申 請 す る 。 法 人 の 登 記 事 項 証 明 書 の 請 求 ① 事 前 に 登 記 所 の 事 務 担 当 者 に 概 要 を 電 話 連 絡 し て 手 続 を 確 認 す る 。 ② 所 定 の 申 請 用 紙 又 は 任 意 様 式 の 申 請 書 ( 依 頼 書 ) に 、 公 用 で あ る こ と 、 法 人 名 、 本 店 の 所 在 、 必 要 部 数 、 手 数 料 に つ い て は「 登 記 手 数 料 令 第 19 条 に よ り 免 除 」で あ る こ と を 記 載 し 、申 請 す る 。 建 物 の 登 記 事 項 証 明 書 の 請 求 ① 登 記 所 に 行 き 、 備 え つ け の 公 図 又 は 索 引 簿 で 該 当 す る 建 物 の 地 番 を 確 認 す る 。 ② 事 務 担 当 者 に 公 用 で 登 記 事 項 証 明 書 の 請 求 を し た い 旨 及 び そ の 理 由 を 説 明 し 、 当 該 建 物 の 家 屋 番 号 を 確 認 す る 。 ③ 所 定 の 申 請 用 紙 又 は 任 意 の 申 請 書 ( 依 頼 書 ) に 公 用 で あ る こ と 、 全 部 事 項 又 は 一 部 事 項 の 区 別 、 建 物 の 所 在 、 家 屋

(29)

(2) 通 知 書 の 交 付 ・ 通 知 書 は 、 検 査 終 了 後 に そ の 場 で 交 付 す る 場 合 は 、 名 あ て 人 又 は 名 あ て 人 と 相 当 の 関 係 の あ る 者 に 直 接 交 付 す る 。 ・ 期 日 を 改 め て 交 付 す る 場 合 は 、 再 度 出 向 す る か 、 名 あ て 人 又 は 名 あ て 人 と 相 当 の 関 係 の あ る 者 に 出 頭 を 求 め て 直 接 交 付 す る 。 ま た は 、普 通 郵 便 に よ り 名 あ て 人 へ 送 付 す る 。 番 号 、 手 数 料 に つ い て は 「 登 記 手 数 料 令 第 19 条 に よ り 免 除 」で あ る こ と を 記 載 し 、 申 請 す る 。 名 あ て 人 と 相 当 の 関 係 の あ る 者 名 あ て 人 の 従 業 者 若 し く は 配 偶 者 又 は 防 火 管 理 者 等 が こ れ に あ た る 。 交 付 ・ 違 反 内 容 や そ の 改 修 の 必 要 性 等 に つ い て 関 係 者 等 の 認 識 の 程 度 に 応 じ て 、 規 制 概 要 と そ の 趣 旨 等 に つ い て 十 分 な 説 明 を 行 う 。 ・ 改 修 意 思 等 を 確 認 す る と と も に 、 必 要 に 応 じ て 具 体 的 な 改 修 方 法 を 示 す 。 ・ 違 反 処 理 マ ニ ュ ア ル の 違 反 処 理 基 準 に 該 当 す る お そ れ の あ る 違 反 事 実 に つ い て 通 知 す る 場 合 は 、 そ の 後 の 告 発 等 を 視 野 に 入 れ 、 行 政 側 の 指 導 状 況 を 証 明 す る た め に 、 直 接 交 付 の 場 合 は 署 名 を 求 め る こ と 。 し か し 、 相 手 方 が 署 名 を 拒 否 し た 場 合 は 、 そ の 旨 を 通 知 書 の 消 防 機 関 側 控 え 等 に 記 録 し て お く 。 ・ 防 火 管 理 者 等 名 あ て 人 と 相 当 の 関 係 の あ る 者 に 交 付 す る と き は 、 通 知 書 の 内 容 等 の 説 明 と 不 明 な 点 に つ い て 交 付 し た 消 防 職 員 に 問 い 合 わ せ る 旨 、 関 係 者 に 伝 え る よ う に 依 頼 す る こ と 。 期 日 を 改 め て 交 付 す る 場 合 ・ 期 日 を 改 め て 交 付 す る 場 合 と は 、 次 の よ う な 場 合 が 考 え ら れ る 。 ① 名 あ て 人 が 遠 隔 地 に 居 住 し て お り 、 名 あ て 人 と 相 当 の 関 係 の あ る 者 が 不 在 の と き 。 ② 名 あ て 人 及 び 名 あ て 人 と 相 当 の 関 係 の あ る

(30)

7 改修(計画)報告の指導

・ 原 則 と し て 、 文 書 に よ り 報 告 さ せ る 。 ・ 改 修 計 画 に つ い て は 文 書 に よ り 報 告 さ せ る 。 ・通 知 書 の 受 領 者 が 名 あ て 人 の 場 合 、改 修( 計 画 )報 告 書 の 作 成 要 領 及 び 期 限 内 に 報 告 す る よ う 指 導 す る 。 ・ 通 知 書 の 受 領 者 が 名 あ て 人 と 相 当 の 関 係 の あ る 者 の 場 合 、 上 記 と 同 様 の 事 項 を 指 導 し 、 名 あ て 人 に 伝 え る よ う に 依 頼 す る 。

8 指導記録簿の作成

・ 立 入 検 査 し た 結 果 等 を 指 導 記 録 簿 に 記 録 す る 。 者 に 通 知 書 の 受 領 を 拒 否 さ れ た と き 。 ③ 指 摘 事 項 の 確 認 の た め 検 査 直 後 に 交 付 し な か っ た と き 。 ・ 郵 送 に よ り 通 知 書 を 交 付 す る 場 合 で 、 関 係 者 の 連 絡 先 が 判 明 し て い る と き は 電 話 に よ り 説 明 す る よ う に 努 め る 。 ・ 違 反 処 理 マ ニ ュ ア ル の 違 反 処 理 基 準 に 該 当 す る お そ れ の あ る 違 反 事 実 を 通 知 す る 場 合 で 、 相 手 方 が 通 知 書 の 受 領 を 拒 否 し て い る 場 合 又 は 遠 隔 地 に 居 住 し て お り 署 名 が 求 め ら れ な い 場 合 は 、 書 留 郵 便 ( 違 反 事 実 の 内 容 に 応 じ 、 配 達 証 明 等 ) に よ り 送 付 す る 。 改 修 ( 計 画 ) 報 告 書 の 作 成 要 領 ・ 原 則 と し て 、 違 反 改 修 の 履 行 義 務 者 に 報 告 さ せ る 。 ・ 改 修 が 完 了 し た こ と を 報 告 す る 場 合 は 、 改 修 し た 内 容 に つ い て 記 載 さ せ る 。 ・ 今 後 、 改 修 を 行 う 予 定 で あ る こ と を 報 告 す る 場 合 は 、 実 現 可 能 な 方 法 に よ る 改 修 計 画 を 記 載 さ せ る と と も に 、 改 修 計 画 に 関 す る 図 書 等 を 添 付 さ せ る 。 期 限 ・ 概 ね 1 週 間 ~ 1 ヶ 月 の 報 告 期 限 を 設 定 す る 。 た だ し 、 個 々 の 事 案 に よ り 期 限 を 延 長 す る 必 要 が 認 め ら れ る 理 由 が あ る 場 合 は 、 必 要 最 低 限 の 範 囲 で 延 長 す る こ と が で き る 。 指 導 記 録 簿 指 導 記 録 簿 と は 、 立 入 検 査 の 実 施 結 果 を 記 録 す

7 改修(計画)報告の指導

8 指導記録簿の作成

(31)

( 違 反 処 理 へ の 移 行 ) ・報 告 期 限 を 過 ぎ て 報 告 書 が 未 提 出 の 場 合 は 、 違 反 処 理 へ 移 行 す る 。

9 報告内容の指導

・ 報 告 者 が 違 反 改 修 の 履 行 義 務 者 で あ る か 確 認 し 、 異 な る 場 合 は 履 行 義 務 者 を 報 告 者 と す る 改 修 ( 計 画 ) 報 告 書 の 再 提 出 を 指 導 す る 。 ・ 改 修 内 容 及 び 改 修 予 定 期 日 を 確 認 し 、 不 備 が あ る 場 合 は 、 具 体 的 な 改 修 内 容 等 に つ い て 説 明 す る な ど 、 改 修 ( 計 画 ) 報 告 書 の 訂 正 又 は 再 提 出 を 指 導 す る 。 ・改 修( 計 画 )報 告 書 を 後 日 再 提 出 す る 場 合 は 、 期 限 内 に 報 告 す る よ う 指 導 す る 。 る 帳 票 な ど の こ と で あ り 、 立 入 検 査 で 法 令 違 反 が あ っ た 場 合 に は 、 検 査 年 月 日 か ら 改 修 が 完 了 す る ま で の 是 正 指 導 等 の 経 過 に つ い て も 記 録 し 、 防 火 対 象 物 台 帳 、 改 修 ( 計 画 ) 報 告 書 等 と 一 体 と し て 管 理 す る 。 ( 記 録 事 項 の 例 ) ・ 立 入 検 査 年 月 日 ( 違 反 を 発 見 し た 日 ) ・ 違 反 の 内 容 ・ 改 修 ま で に 実 施 し た 指 導 及 び 関 係 者 の 対 応 ・ 改 修 予 定 ス ケ ジ ュ ー ル 並 び に 経 過 確 認 等 の 日 時 及 び そ の 状 況 ・ そ の 他 必 要 事 項 改 修 内 容 及 び 改 修 予 定 期 日 改 修 ( 計 画 ) 報 告 書 に 記 載 さ れ て い る 改 修 内 容 が 法 令 基 準 に 沿 っ た 適 切 な も の か 確 認 す る と と も に 、 改 修 予 定 期 日 が 、 社 会 通 念 上 是 正 可 能 と 認 め ら れ る 客 観 的 な 所 要 日 数 と 火 災 予 防 上 の 必 要 性 と 比 較 し て 妥 当 で あ る か 確 認 す る 。ま た 、 場 合 に よ っ て は 、 予 定 期 日 が 何 に 基 づ い て 算 出 さ れ た も の か 、 下 記 資 料 の 提 出 を 求 め る こ と も 必 要 で あ る 。 ( 求 め る 資 料 の 例 ) ・ 改 修 の 工 程 に つ い て 具 体 的 に 判 別 で き る 資 料 ・ 既 に 工 事 業 者 等 に 改 修 を 依 頼 し て い る 場 合 は 、 見 積 書 や 発 注 書 等 の コ ピ ー ・ 改 修 が 長 期 間 要 す る 場 合 は 、 理 由 書 や 工 程 (期限内に提出)

改修(計画)

報告書の提出

違反処理 (期限内に未提出) 報告内容の 不備の有無 (なし) (あり)

9 報告内容の指導

再提出

の有無

(32)

( 違 反 処 理 へ の 移 行 ) ・改 修( 計 画 )報 告 書 の 内 容 に 不 備 が あ る に も か か わ ら ず 指 導 に 応 じ な い 場 合 は 、違 反 処 理 へ 移 行 す る 。 計 画 等 の 資 料 ※ 参 考 ま で に 屋 内 消 火 栓 設 備 、ス プ リ ン ク ラ ー 設 備 及 び 自 動 火 災 報 知 設 備 に つ い て の 改 修 予 定 期 日 の 目 安 と な る 実 例 を 示 す と 次 の と お り で あ る ① 自 動 火 災 報 知 設 備 の 設 置 工 事 全 部 未 設 置 違 反 の う ち 設 備 を 設 置 し て 改 修 さ れ た も の 約 100 件 に つ い て 、 着 工 届 出 か ら 設 置 届 出 ま で の 日 数 を 調 査 し た 結 果 は 次 の と お り で あ っ た 。 ・ 延 べ 面 積 500 ㎡ 未 満 の 対 象 物 で は 、 94 % が 2 ヶ 月 以 内 ・ 延 べ 面 積 500 ㎡ 以 上 1,000 ㎡ 未 満 の 対 象 物 で は 、 87% が 3 ヶ 月 以 内 ・ 延 べ 面 積 1,000 ㎡ 以 上 の 対 象 物 で は 、 95% が 4 ヶ 月 以 内 ② 業 者 が 試 算 し た 新 規 設 置 工 事 日 数 (例 1 )RC 造 、 地 上 3 階 地 下 1 階 、 延 べ 面 積 500 ㎡ の 既 存 雑 居 ビ ル( 飲 食 店 、 カ ラ オ ケ 店 ) (例 2 )RC 造 、 地 上 5 階 地 下 1 階 、 延 べ 面 積 1,000 ㎡ の 既 存 雑 居 ビ ル ( 飲 食 店 、 カ ラ オ ケ 店 ) (例 3 )RC 造 、地 上 10 階 地 下 1 階 、延 べ 面 積 3,000 ㎡ の 既 存 雑 居 ビ ル ( 飲 食 店 、 カ ラ オ ケ 店 )

(あり)

(なし)

違反処理

参照

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