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電子情報通信学会論文誌 B Vol. J100-B No. 5 pp. 354-355 © 一般社団法人電子情報通信学会 2017 354

特集

ネットワークソフトウェア技術とその応用論文特集の発行にあたって

ネットワークソフトウェア技術とその応用論文特集編集委員会 委員長  

荻 野 長 生

近年,情報処理分野におけるクラウド技術と同様,

ネットワーク分野においても仮想化技術の導入が進め られている.ネットワークにおける仮想化技術は,ハ ードウェアを含む安価な共通基盤上に,様々なネット ワーク機能を時間的かつ空間的に動的に配備して,柔 軟にネットワークを構成するものであり,多様なネッ トワーク機能や柔軟なネットワーク構成を実現するた めのソフトウェア技術の重要性が高まっている.一 方,ネットワーク技術の応用面では,IoT(Internet of Things)等に代表されるように,ネットワーク上 に遍在する大量のデータから新たな価値を創造し,こ れを実社会の様々な分野に活用して行こうとする動き が生じている.このような動きにおいても,IoT技術 に基づくセキュアなビッグデータ獲得や人工知能技術 を応用したビッグデータ解析基盤等,ソフトウェア技 術の果たす役割は増している.

上述した技術動向を踏まえ,本会「ネットワークシ ステム研究会」傘下の第2種研究会である「ネットワ ークソフトウェア研究会」では,ネットワークソフト ウェアを「ネットワークに関係するソフトウェア一般」

と広く捉え,ネットワークソフトウェア技術に関する 新しい研究課題の発掘や萌芽的な研究を中心として,

活発に議論を進めている.また,本研究会では,ネッ トワークソフトウェア技術に関する研究成果を広く研 究者や技術者と共有する目的で,定期的に論文特集を 企画している.本特集もその一環であり,今後のネッ トワークソフトウェア及びネットワークを利用したサ ービスの在り方について幅広く提言すべく,ネットワ ークソフトウェア技術に関する研究開発をより一層促

進させることを目的としている.招待論文を含む10編 の論文が投稿され,専門分野の編集委員・査読委員に よる厳正な査読・審議の結果,招待論文を含む3編を 採録した.

招待論文は,機能追加が繰り返されるネットワーク ソフトウェアの品質可視化技術とその開発現場への適 用に関する研究成果を紹介している.一般にソフトウ ェア開発技術は,開発組織独自のノウハウを多く含む 関係で,その研究成果が外部に公表される機会は少な く,その意味で本招待論文は非常に貴重な技術情報を 提供している.更に本特集では,仮想化されたデータ センタネットワーク上で複数宛先パケットを効率的に 配送する手法,及びセンサネットワーク等において安 全なマルチキャスト通信を実現するための効率的なグ ループ鍵共有法に関する論文を掲載している.

最後に,本特集の発行にあたり,貴重な研究成果を まとめ御投稿頂いた執筆者の方々,御多忙の中,厳正 な査読を行って頂いた査読委員の方々,査読委員との 調整,結果の取りまとめを精力的に行って頂いた編集 委員各位,出版に向けて正確かつ円滑な事務処理を行 って頂いた本会事務局の方々に深謝の意を表します.

おぎ

 長なが(正員)  昭52東大・工・電子卒.昭57同大大学院 博士課程了.同年国際電信電話(株)研究所入所.以来,ネッ トワーク設計・制御技術,トラヒックエンジニアリング技術,

サービスプラットホーム技術等の研究開発に従事.平8〜12株式 会社ATR環境適応通信研究所・主幹研究員.現在,株式会社 KDDI総合研究所,電気通信大学大学院・情報理工学研究科・客 員教授.工博.IEEE会員.

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355 電子情報通信学会論文誌 2017/5 Vol. J100–B No. 5

ネットワークソフトウェア技術とその応用論文特集編集委員会 委 員 長 荻 野 長 生

山 登 庸 次 ・ 小 島 英 春

新 津 善 弘 ・ 舟 阪 淳 一 ・ 末 田 欣 子 ・ 伊 藤   篤 北 形   元 ・ 小 松   潔 ・ 三 宅   優 ・ 若 原   恭

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