専務取締役
営業企画本部長
ビジネス・イン テリジェンス・
ソリューション・サービスの特集にあたって
情報技術の目覚しい進歩により、企業経営の意思決定を支援する情報をデータウェアハウスから柔軟かつ 高速に取り出すことができるようになってきました。これを支える技術をビジネス・インテリジェンス(以 下、『BI』
(ビー・アイ))と呼んでいます。この『BI』
が経営課題のソリューション・ツールとして認知され はじめたのは1994年から1996年ごろだと記憶しています。最初に提唱したのは米国の市場調査会社のガート ナー社であり、その後、IBM社をはじめ様々なベンダーが情報系システムの実現手段として提供しています。 一般的に、『BI』
とは、バランス・スコア・カード(BSC)、重要業績指標(KPI)、活動基準原価計算 (ABC)、経済的付加価値(EVA)などの企業パフォーマンスを定量的に評価するための手法を使って、戦略 立案、予算計画、業務計画や業績予想などの各種業務系アプリケーションを一貫したアーキテクチャとプロ セスのもとに全社的スコープで実行すること、と定義されています。 大容量かつ安価なストレージの出現により、データウェアハウスの構築も投資対効果が得られるように なりました。米国では、すでに約40%の企業が『BI』
を導入しています。成功したビジネスモデルとして、 ウォルマート社、デル社やアマゾン・ドット・コム社などが紹介されています。一方、日本においてはわずか 11%程度の導入率にしかすぎません。しかし、幾何級数的に増えるとされる15%のブレークスルーポイント の目前であり、今後多くの企業で導入されていくと予想しております。 当社における『BI』
の取り組みは、1996年からのR&D(研究開発)から始まっております。当時、当社の 研究開発機関であったインテック・システム研究所において、「流通の情報化」という応用研究テーマの活動 領域があり、そのひとつとして「POSデータ分析のビジネス活用分析」というDWH/BIのビジネス面での活 用に力点をおいたR&Dを行っていました。その後、2年あまりの研究期間を経て1998年から、R&Dプロジェ クトに関わったメンバ全員が、お客様との接点を持つライン部門に異動し、本格的に情報系システム分野で の「ビジネス・インテリジェンス・ソリューション・ビジネス」を手がけております。当初は様々な問題に 直面していましたが、試行錯誤の末、それらを乗り越え、現在では、お客様の抱える問題に対して、『BI』
を武器に問題解決策(ソリューション)を提供しております。 当社では、ERP(*1)、SCM(*2)およびCRM(*3)に続く第4の柱として『BI』
を位置づけ、皆様のご期待に添 うべく、全力をあげてお客さまの企業経営の羅針盤となるビジネス・インテリジェンス・ソリューション・ サービスを提供してまいります。 本特集では、単なる教科書的な内容ではなく、当社の経験と実績にもとづいた、いわゆる帰納的なアプロー チでまとめた論文を掲載し、お客さま企業にとって有益なビジネス・インテリジェンスの情報を発信するこ とに心がけました。これらの情報が、効果的な意思決定支援システム構築の一助になれば幸いです。(*1)ERP:Enterprise Resource Planning(企業資源計画) (*2)SCM:Supply Chain Management(供給連鎖管理) (*3)CRM:Customer Relationship Management(顧客関係管理)