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時事英語教授法 一 複 合 的 ア プ ロー チ に よ るメ デ ィア英 語 の 習 得 一

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時事英語教授法

一 複 合 的 ア プ ロー チ に よ るメ デ ィア英 語 の 習 得 一

小 林 敏 彦

ABSTRACT

本 稿 で は 、 大 学 の 教 養 英 語 の 授 業 に お け る時 事 英 語 の 教 授 法 に つ い て 論 じ、 さ ら に 具 体 的 な 授 業 の た め の デ ー タ 収 集 、 タ ス ク、 シ ラ バ ス の 作 成 、 授 業 の 展 開 、 フ ィ ー ドバ ッ ク に つ い て紹 介 す る 。 従 来 の よ う な リス ニ ン グ と リー デ ィ ン グ に限 定 さ れ た 授 業 展 開 や 指 導 で は な く、 プ レゼ ン テ ー シ ョ ン 、 ロ ー ル プ レ イ 、 デ ィ ス カ ッ シ ョ ン を取 り入 れ た ス ピー キ ン グ お よ び 翻 訳 と投 書 を 中 心 とす る ラ イ テ ィ ン グ 指 導 を 含 め た 、4技 能 の 習 得 の た め の複 合 的 な ア プ ロ ー チ を論 じ る。 また 、 学 習 者 の 学 習 を 授 業 中 心 か ら 自立 的 学 習 へ 移 行 で き る よ う 、 教 師 の 指 導 に 代 わ る フ ィー ドバ ッ ク の 確 保 に つ い て も触 れ る。

1.INTRODUCT[ON

EFL環 境 下 で は、教 室 外 のSLA促 進 要 素 とし て、イ ン プ ッ ト、ア ウ トプ ッ ト、 イ ン タ ー ラ ク シ ョ ンの い ず れ も学 習 者 の 自発 的 な ア クセ ス が不 可 欠 とな る。 こ の こ と は、 と くに発 信 技 能 に関 して 顕 著 で あ る 。 学 習 者 と教 師 の接 触 及 び ク ラ ス 時 間 が 限 られ て い る とい う問 題 を克 服 す る に は 、 自立 的 な 学 習

(independentlearning)を 奨 励 し、 促 進 し な け れ ば な らな い。

言 語 の使 用 よ り も知 識 に重 点 を置 い た教 授 法 で 日本 の 大 学 生 に英 語 教 育 を 施 して も、 社 会 が 期 待 す る英 語 の 運 用 力 を 有 した 人 材 を育 成 す る こ とは 困難 で あ る。今 日、NECや 日産 を は じ め 、巨額 の 予 算 を投 じて 社 内英 語 教 育 を施 す企 業 が 増 えて き て い るが 、 そ れ を前 提 に大 学 側 が 英 語 の 運 用 面 を 強 化 す る 責 任 を放 棄 す る な ら、 そ れ は 一 「 会 話 は巷 の 英 会 話 学 校 で 」 と開 き直 り、

高校 の オ ー ラル コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン とい う正 規 の 科 目 を文 法 な どに読 み替 え

(2)

る姿 勢 と同 様 一 公 教 育 の 責 任 を放 棄 す る に等 し いで あ ろ う。

外 国 語 教 育 は 、 そ ρ 目的 と意 義 、 そ して そ れ を達 成 さ せ るた め の具 体 的 手 法 を学 習 者 に常 日頃 か ら明 示 し 自覚 させ 、 効 率 的 で 理 論 的 な 教 育 環 境 を創 造 し維 持 して こそ達 成 可 能 で あ り、 教 師 に は、 目的 達 成 の た め に最 適 な 英 語 教 授 法 を研 究 し 開発 し、 実 践 す る こ とが 期 待 さ れ る。 し か し、 い く ら理 想 的 な 授 業 を 展 開 す る こ とが で きて も、 リス ニ ン グや リー デ ィ ング の よ うな 受 信 技 能 に つ い て あ る程 度 の効 果 を望 む こ とが で き るの だ と して も、 ア ウ トプ ッ ト

に つ い て は、 現 行 の 一 般 的 な 大 学 の英 語 教 育 の カ リキ ュ ラ ム で 、 そ の 源 泉 と な る十 分 な イ ンプ ッ ト量 を授 業 中 に提 供 す る こ と は到 底 不 可 能 で あ る。

外 国語 学 習 の理 想 は、 学 習 者 が 独 力 で 、 また は同 レベ ル の 複 数 の学 習 者 が 集 まっ た場 面 で 、独 習 で き る よ う に させ る点 に あ る。 教 師 の 重 要 な役 割 の ひ とつ は 、教 室 外 で の 学 習 法 を紹 介 し、 最 終 的 に学 習 者 を ひ と り立 ち させ る こ とで あ る。 ま た 、 教 師 が 不 在 の場 合 に独 習 可 能 に な る代 替 フ ィ ー ドバ ッ ク を い か に確 保 す べ きか を、 学 生 に明 示 す る こ とが不 可 欠 で あ る。

学 習 者 に独 習 す る力 を身 につ け さ せ る に は 、 時 間 の経 緯 と と もに教 師 の関 与(teacher'scontro1)を な る べ く少 な くして い く こ とが 大 切 で あ る が 、 そ の 際 、 フ ィー ドバ ッ ク、 特 に ス ピ ー キ ン グ とラ イ テ ィ ン グ の よ う な発 信 技 能 の ア ウ トプ ッ トに対 す る フ ィー ドバ ック を ど う与 え るか が 最 大 の 難i点と な る。

ス ピー キ ン グ に は、話 し相 手 が 介 在 し、ラ イ テ ィ ング に は読 み手 が 介 在 す る。

と も に評 価 や 修 正 が な けれ ば上 達(特 にaccuracy)は 困 難 で あ る。

authenticmaterial(実 物 素 材)

大 学 の 授 業 で オ ー セ ン テ ィ ッ ク な 教 材 を 使 用 す る 機 会 が 増 え て き て い る 。 オ ー セ ン テ ィ ッ ク で あ る と い う こ と 、 す な わ ち"authenticity"は 以 下 の よ う

に 定 義 さ れ て い る 。OEDの 第2版 で は"beingrea1,actua1"(Vo1.1,1989:

797),Webster'sNewWorldDictionaryofAmericanEnglish第 三 版 の

Co11egeEditionで は"reliabilityandtrustworthiness,stressingthatthe

thingconsideredisinagreementwithfactoractuality"(1988:92)と 定 義

(3)

さ れ て い る 。 外 国 語 教 育 で の 定 義 と し て は 、RichardsとPlatt&Plattが 示 す"thedegreetowhichlanguageteachingmaterialshavethequalitiesof

naturalspeechorwriting"(1992:27)が あ る 。 オ ー セ ン テ ィ ッ ク な 教 材 と な る と、Porter&Robers(1981:37)が 示 す よ う に"notinitiatedforthe

purposeofteaching"で あ る。

オ ー セ ン テ ィ ッ ク な 教 材 へ と シ フ トが 進 む の は 、 時 事 英 語 に対 す る 関 心 が 高 ま り 、 実 物 素 材 が 入 手 し や す く な っ た た め だ と 考 え ら れ る 。 時 事 英 語 へ の 関 心 が 高 ま っ た 背 景 に は 、 ビ ジ ネ ス 界 か ら の 大 学 英 語 教 育 へ の 批 判 と 実 用 英 語 へ の 期 待 が あ る 。 ビ ジ ネ ス の 現 場 は 、 つ ね に 今 日 的 な 話 題 と直 面 し て お り 、 新 聞 や ニ ュ ー ス な ど の メ デ ィ ア を 通 じ た 情 報 収 集 が ル ー テ ィ ー ン に な っ て い

る 。 世 界 の 情 報 の 圧 倒 的 量 が 英 語 で あ る こ と か ら も 早 い 時 期 に 時 事 英 語 に 触 れ さ せ る こ と の 重 要 性 が 教 師 と 学 習 者 の 双 方 の 問 で 徐 々 に 認 識 さ れ て き た 。 Yamane&Yamane(1996)は 、 時 代 の 要 請 に つ い て 以 下 の よ う に 述 べ て い

る 。

最 近 は文 字 か ら の情 報 ば か りで は な く、 テ レ ビ を 通 して 同 時 に 視 覚 と 聴 覚 に 訴 え る情 報 が 多 くな っ て き て い る 。 そ の よ う な 時 代 に お い て 英 語 学 習 面 で も 「時 代 の マ ス メ デ ィ ア 」 に 対 応 で き る準 備 を し て お く必

要 が あ る の で は な い だ ろ うか 。(p.1)

同 様 に 、Yasuda&Fukuda(1997)は 、こ の 傾 向 を 以 下 の よ う に評 価 し て い る 。'

近 年 ほ とん どの 大 学 や 専 門 学 校 で 、 い わ ゆ る 時 事 英 語 が 学 ば れ る よ う に な っ た こ と は、 国 際 化 を 必 然 と して い る現 在 の 日本 に と っ て 、 誠 に 喜 ば しい こ とで あ る。(p.1)

さ ら に 、 時 事 英 語 を授 業 に 取 り入 れ 実 践 し て い るMarshall&Miyabe (1995)は 、 それ が 学 習 者 と教 師 の 双 方 に 恩 恵 を もた らす と して 、 以 下 の よ う に強 調 して い る。

Usingauthenticdatafromthemassmediaisaverystimulating

sourceofinputfortheIanguageclassroom.Usingthesetodesign

(4)

suitabletasksforstudentsisachallengingbutrewardingwayto accesscurrentEnglish,forbothstudentsandteachers.(pユ43)

た しか に、 これ は恩 恵 深 い 時 事 英 語 学 習 で あ るが 、 や は り学 習 者 か ら は教 材 と して の 難 し さが 指 摘 され て い る。 吉 田他(1996)に よ る大 学 生377人 を対 象 と した 調 査 で は、 英 字 新 聞 は難 しい も の と考 え られ て い る傾 向 が あ り、 語 彙 が 難 解 で あ る こ とや 大 学 生 の 背 景 知 識 が 不 足 し て い る こ とが 判 明 し て い る。 特 に 政 治 経 済 関 係 の記 事 にお い て そ の傾 向 が 著 しか っ た とい う。

オ ー セ ン テ ィ ッ ク な 教 材 の 使 用 に対 す る懸 念 に つ い て 、Larsen‑Freeman (1986)は 、 扱 う分 野 を制 限 す る よ う以 下 の よ うに提 唱 して い る。

Forstudentswithlowerproficiencyinthetargetlanguage,itmay notbepossibletouseauthenticlanguagematerials.Simpler authenticmaterials(forexample,theuseofaweatherforecast whenworkingonpredictions),oratIeastonesthatarerealistic,are mostdesirable.Itisnotsoimportantthatthematerialsbegenu‑

ineasitisthattheybeusedauthentically.(p.136)

天 気 の話 な ど、 日常 的 な現 象 や 知 識 に 関 し て は 問題 な い だ ろ うが 、 大 学 生 の知 的 レベ ル を考 え る と、 気 象 だ けで は な く、 自然 科 学 、 人 文 社 会 とい っ た 分 野 の 枠 を超 えて 、 様 々 な分 野 の 素 材 に触 れ させ 学 習 させ る こ とが 重 要 で は

な か ろ う か 。

非 文 学 系 テ キ ス トの 人 気

学 習 者 側 の 問 題 に留 ま らず 、 教 え る側 の知 識 の 限界 や 扱 う 内容 の 好 み が授

業 の 内 容 に大 き な制 限 と方 向性 を与 え て い る こ とは否 定 で き な い 。 大 学 英 語

教 官 ・教 員 の大 多 数 が 文 学 部 出 身 で あ る た め に、 素 材 は文 学 作 品 が 中 心 とな

り、 投 資 信 託 や 国 連 海 洋 条 約 な ど を扱 う こ と は まれ で あ る。 そ の た め、 伝 統

的 に経 済 学 部 も医 学 部 も大 学1、2年 の授 業 で は専 門 分 野 の ひ とつ で あ る文

学 の講 義 と類 似 した 授 業 を受 け て きた 。 こ の点 につ い てKizuka(1996)は 以

下 の見 解 を示 して い る。

(5)

大 学 に入学 して初 め て時事 英語 の コー スを取 り、英 字新 聞 を読 む学生 は ほ とん ど例外 な く新 聞英語 は難 しい と言 い ます 。 これ は決 して彼 ら の英語 力 が足 らないか らで は な く、 これ まで の 日本 の英 語教 育 が文学 作 品 に片寄 ってい たた め英字 新 聞独 自 の表 現 や専 門用語 に接 して こな か ったか らで す。(p.1)

しか し、 こ こ十 数 年 に様 子 は激 変 し た。 今 日で は文 学 作 品 の テ キ ス トが 息 を潜 め、 代 わ りに評 論 文 、 新 聞 や 雑 誌 記 事 、 さ らに演 習 問 題 付 きの 語 学 教 材 の 占 め る割 合 い が 大 幅 に増 え て い る。 一 例 と して 、 表1に あ る小 樽 商 科 大 学 の シ ラバ ス か ら抜 粋 した 使 用 テ キ ス ト名 と ジ ャ ンル の一 覧 表 を見 る と、 英 語 1、II、IIIで使 用 され て い た全 テ キ ス トに 占 め る文 学 作 品 の テ キ ス トの 数 は、

1984年 は全 テ キ ス ト38冊 中22冊 で57.9パ ー セ ン トだ っ た のが 、2001年 で は31冊 中4冊 で12.9パ ー セ ン トに激 減 して い る。 こ う した シ フ トの 背 景 に は、 大 学 生 の 学 力 低 下 に よ り深 い 読 みが 要 求 され る文 学 作 品 が 読 め な くな っ た事 情 も考 え られ る が 、 時 事 英 語 の 方 が 文 学 作 品 よ り も、 学 習 者 に とっ て平 易 で 理 解 しや す い と は言 いが た い で あ ろ う。 上 述 した よ う に多 くの 大 学 生 が 時事 英 語 の語 彙 と内容 は難 解 で あ る と考 え て い る の だ 。

時 事 英 語 の定 義

「 時 事 英 語 」 は一 般 に"currentEnglish"と 訳 され るが 、 本 来 この 英 語 は現 代 にお い て使 用 され て い る英 語 全 般 を指 す 言 葉 で あ り、 こ の訳 語 で は漠 然 過 ぎ る。 日本 語 の 「 時 事 英 語 」は もっ と狭 義 で 、 「 新 聞 、 雑 誌 、 ラ ジ オ 、 テ レ ビ 等 の い わ ゆ る ジ ャ ー ナ リズ ム で 使 用 さ れ て い る英 語 を意 味 す る」(小 川 編 、

1982:136)と 受 け止 め られ て い る 。 ゆ え に、"Englishin(mass)media"ま た は"(mass)mediaEnglish"と 訳 す の が 妥 当 で あ る と筆 者 は考 え る。

メ デ ィア の 英 語 は 、 非 常 に 実 用 価 値 が 高 い デ ー タ で あ り、 ま た 最 近 で は比

較 的 入 手 しや す い素 材 で あ る。 こ こで い うメ デ ィ ア と は、 テ レ ビで ラ ジオ 放

送 、新 聞 、雑 誌 、WWWを 指 す 。い ま や衛 星 放 送 の発 達 で 外 国 の ニ ュー ス が

茶 の 間 で 自 由 に 聞 け る 時 代 で あ る。 米 国 の 大 統 領 の 演 説 や 新 聞 記 事 もイ ン

(6)

TABLE1 小 樽 商科 大 学英 語 ク ラス で1984年 度 と2DOI年 度 に使 用 され たテ キ ス トの 一 覧(外 国 人教 師 を除 く)

1

1984年 [文]Hemingway:TheKillers&OtherStories [文]Hemingway:TheOldManandtheSea [文]Bates:TheDaffodilSkyandOtherStories [文]Lawrence:TheShadowinthさRoseGarden [文]ThePortobelloRoad&OtherStories [文]MurielSpark:VoicesatPlay [評]TheDistinctivenessoftheJapanese [評]ThePeopleofJapan [評]ConfessionsofaJapanologist [評]JapanasISawHer [評]BritainKnownandUnknown [評]AmericaasaCivilization [評]BritishShortStoriesofToday [評]AmericanCommunicationPatterns

2001年 度

[語]コ ミュニケーションのための英文法 ワー クブ ック [語]コ ミュニケーションのための大学英語入門 [評]TheCulturalNetwork

[語]TheSoundofMusic [時]ListentotheVoicesoftheWorld [時]NewspaperEnglish20001Edition

[文]VoicesatPlay

[語]EngliSliStepbyStep [評]LanguageandCulture

[時]ニ ュ ー ス英 語 パ ワー ボ キ ャ ビル4000語 [語]IdiomsforEveryone

[時]NewspaperEnglish [語]TheExpandingUniverseofEngli曲

[文]TheHeartisaLonelyHunter [文]ColonelJulianand(>therStories [文]DeathinSpring [文]AStreetcarNamedDesire [文]Uncle

[文]TheFiddleroftheReelsandOtherStories [文]ModemAmericanShortStories [時].A㎜Lander'sAdv{ceintheAsahiEveningNews [文]TheLongValley

[文]TheChildWhoNeverGrew [時]NoNoiseIsn'tGoodNoise [評]TheInvisibleGround [評]ProblemsoftheWorldToday

[評]AmericanMyth,AmericanReality [文]Dubliners

[語]EnglishMasterBox(1)‑TOEIC [評]AmericanStudiesSeminar [評]Monet,Manet,andDegasLivinginModemTimes [語]基 礎 英文 講 読法

[評]日 本 とア メ リ カ:深 層 文 化 へ の ア プ ロー チ

[語]ネ イ テ ィ ヴ が よ く使 う 〔英 単 語 ・イ デ ィオ ム ・決 ま り文 句 〕 [評]Whatislinguistics〜

[語]TheExpandingUniverseofEnglish [評]TheRobotasEnemy?andOtherScienceEssays [評]TheWorldHistoryoftheTwentiethCentury [文]ToPleaseHisWifeandOtherStories [語]HotBeatListening:UnderstandingRockandPop [評]ExploringHiddenCulture

[文]TheShadowintheRoseGarden [評]ManandCulture

m

[文]NineteenEighty‑Four [文]England,MyEngland「

[文]AftertheShowandOtherStories [文]ABitofftheMapandOtherStories [文]TheThirdMan

[文]BestStoriesofWilliamSaroyan [文]BitterSweetLoveStories [語]AllAboutLanguage [語]LanguageinThoughtandAction [評]TheFireNextTime [評]SocialAnthropology

[語]英単語出題ランキング

注意[文]… …文学作品[評]… …評論、伝記、学術等[語]… …語学[時]… …時事英語

(7)

タ 「 ネ ッ トで 無 料 で 入 手 可 能 で き る し、 さ らに音 声 付 き フ ァイ ル も あ り、 い つ で も好 き なニ ュ ー ス を選 ん で 聞 く こ とが 可 能 だ。 この よ う に 、 メデ ィ ア を 活 用 で き る理 想 的 な 学 習 環 境 は整 っ て い るが 、 積 極 的 に活 用 し よ う とす る者 が そ れ ほ ど多 い と は言 え な い 。 個 人 が 自由 に教 材 とな り得 る デ ー タ を入 手 で き る環 境 が 整 備 され て い る とい う こ とは 、 教 室 外 で の 自主 的 な学 習 と習 得 を 促 進 させ る こ とが 可 能 で あ る とい う こ とで あ り、 教 え る側 は この事 実 を しっ か り と把 握 し て お か な け れ ぼ な ら な い。

教 師 は 、 自 ら最 新 の ネ ッ ト技 術 に親 しみ 、 常 日頃 か ら学 習 に活 用 可 能 な も の を探 し、 何 らか の ヒ ン トを得 て 授 業 お よび 学 習 者 の 言 語 習 得 の こ とを思 い や る べ きで あ る。 イ ン ター ネ ッ トを 始 め とす る通 信 技 術 の 発 達 に よ り よ り オ ー セ ンテ ィ ック な 教 材 を即 時 入 手 で き るた め、 メ デ ィ ア の素 材 は鮮 度 が大 切 で あ る に もか か わ らず 、 市 販 の テ キ ス ト と して販 売 され る 頃 に は時 間 の ず れ が 生 じて し ま う。 こ の た め 、 教 師 は毎 日の よ う に変 わ る 国 際情 勢 に合 わ せ て 教 材 を作 成 しな けれ ば な らな い こ とが あ る。

発 信 技 能 を含 め た 時 事 英 語 教 育

時 事 英 語 教 育 は、 市 販 テ キ ス トの構 成 か ら も分 か る よ うに 、 従 来 リス ニ ン グか リー デ ィ ン グ を中 心 と した も の で あ った が 、 この 傾 向 に つ い て 著 者 を含 め異 義 を唱 え る者 も多 い。 小 野 田(2000)は 、 ア ウ トプ ッ トの重 要 性 を以 下 の よ うに 強 い 調 子 で 主 張 して い る。

本 来 メ デ ィ ア と い う もの は 、 そ こ か ら情 報 を 得 て 、 そ の 情 報 を何 らか の 形 で 利 用 し、話 題 に 関 し て何 らか のfeedbackを し た り、自分 の 考 え

を構 築 す る材 料 とす べ き で あ る し、英 語 学 習 の 目的 は 、inputをoutput に つ な げ 、 自 己 表 現 力 を養 成 す る こ とで あ る 。(p.87)

発 信 技 能 を強 調 す る か ら とい っ て 、 単 純 に、 受 信 技 能 を軽 視 す る こ と に は

な らな い 。Fujii&Kato(1997)は 、 時 事 英 語 を学 ぶ行 為 を、 「 時 事 英 語 を理

解 す る こ と」 と 「 時 事 的 な 事 柄 や 問題 に関 し て英 語 で コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン を

.行 う こ と」の2つ で あ る とし、 学 習 の順 序 につ い て以 下 の よ うに述 べ て い る 。

(8)

学 習 の 順 序 と し て は、 い う まで も な く、 「理 解 」か ら入 っ て い か な け れ ば な り ま せ ん 。 英 字 新 聞 を読 め ず 、 英 語 放 送 を 聞 い て も さ っ ぱ りわ か ら な い 人 が 満 足 な 英 語 を書 け る は ず が あ り ま せ ん し、 話 す こ と も期 待 で き ませ ん 。(p.1)

これ は 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン と 聞 け ば 何 よ り ま ず ス ピ ー キ ン グ を 連 想 す る よ う な 英 語 習 得 を 安 易 に 考 え る 学 習 者 に 対 す る 痛 烈 な 警 告 で あ る 。 相 手 の 言 う こ と が 聞 き 取 れ な け れ ば 相 互 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン は 成 立 し な い 。 イ ン タ ー ネ ッ トの 時 代 に は 、 電 子 メ ー ル 文 書 を 画 面 上 で 理 解 し即 座 英 文 で 返 信 す る こ とが 求 め ら れ る 。 音 声 だ け で は な く、 書 き 言 葉 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン も ま す ま す 重 要 に な っ て き て い る 。 強 固 な 受 信 能 力 の 裏 付 け が な け れ ぼ 、 ま と も な ア ウ トプ ッ トや イ ン タ ー ラ ク シ ョ ン は 期 待 で き な い 。 リ ス ニ ン グ 、 ス ピ ー キ ン グ 、 リ ー デ ィ ン グ 、 ラ イ テ ィ ン グ の4技 能 は 、 す べ て 等 し く 時 間 を か け て 学 習 す る こ と が 大 切 で あ る 。

受 信 技 能 と 発 信 技 能 の バ ラ ン ス に 関 し て 、Shiokawa(1997)は 、 リ ス ニ ン グ と リー デ ィ ン グ に 偏 重 し た 従 来 の 時 事 英 語 教 材 に 疑 問 を 抱 き 、"criticalread‑

ing"か ら"criticalwriting"(p.76)へ 発 展 さ せ る 統 合 的 な 教 授 法 を 開 発 し 実 践 し て い る 。こ の 教 授 法 は 、工 夫 し だ い で は 、少 々 レ ベ ル が 高 く な る が 、"critical listening"と"criticalspeaking"が 統 合 可 能 で あ る こ と を 示 唆 し て お り、 簡 易 化 さ れ た 初 期 的 タ ス ク と し て は 、 ニ ュ ー ス を 聞 い て 英 問 英 答 さ せ る タ ス ク な

ど が 考 え ら れ る 。

時 事 英 語 と内 容 ス キ ー マ

時 事 英 語 の 存 在 意 義 は情 報 の伝 達 に あ り、 文 学 とは読 む 目的 や 読 み 方 に質 的 な 差 異 が あ る。Briton,Snow&Wesche(1989)は 、 情 報 収 集 とい う 目的 意 識 を持 たせ て 言 語 学 習 を進 め る こ との重 要 性 を、 以 下 の よ う に述 べ て い る。

Successfullanguagelearningoccurswhenstudentsarepresented

withtargetIanguagematerialinameaningful,contextualizedform

withtheprimaryfocusonacquiringinformation.(p.17)

(9)

この よ うに、 時 事 英 語 を教 え る に あ た っ て、 受 信 技 能 で は、5WIHの 把 握 、 す な わ ち正 確 に早 く情 報 収 集 す る力 が 、 発 信 技 能 で は 、 一 定 の情 報 に対 す る評 価 を正 確 に効 率 よ く表 現 で き る 力 を養 成 す る教 育 を施 す こ とが 重 要 で あ る。 伝 統 的 に 、 時 事 英 語 の 授 業 は リス ニ ン グ と リー デ ィ ング に限 定 され て きた 背 景 が あ る た め 、 前 者 の 受 信 技 能 に つ い て は比 較 的 実 践 しや す い か も知 れ な い が 、 後 者 の発 信 技 能 に つ い て は 、 素 材 で 提 示 され た情 報 以 上 の 内容 ス キ ー マ(contentschema)が 構i築さ れ て い な け れ ぼ な らな い 。 そ の た め、 内 容 中 心 の授 業(content‑basedteaching)を 施 す 必 要 が あ り、 教 え る側 に広 い 分 野 にわ た る知 識 と関 心 が 求 め られ る。 前 出 の 吉 田他(1996)も 、 ス キー マ の 活 性 化 を視 野 に入 れ た授 業 を組 み 立 て る必 要 性 を説 い て い る。

船 山(1996)は 、具 体 的 な時 事 英 語 素 材 を前 に し た と き必 要 とな るの は、「 語 学 的 知 識 を超 えた 広 い 背 景 知 識 に根 ざ した 文 脈 の理 解 」(p.15)で あ る と し、

事 前 に時 事 的 な 背 景 知 識 を確 保 した 上 で英 語 理 解 を促 進 し て い く と こ ろ に、

時事 英 語 教 授 法 の特 徴 を見 出 して い る。Miyano&Ruelius(1999)は 、背 景 知 識 の 重 要 性 を以 下 の よ う に説 い て い る。

英 語 を マ ス タ ー し よ う と言 う野 心 を持 っ て い る 学 生 に と っ て は 、 英 語 の勉 強 と並 行 して 、 日米 の 政 治 ・経 済 ・文 化 ・社 会 な どの 言 語 の 背 景 を な す 諸 要 素 を 比 較 検 討 し 、 更 に 文 化 的 相 違 点 ・類 似 点 な ど を総 合 的 に研 究 す る こ とが 不 可 欠 だ と思 う。 そ し て 、 この 様 な語 学 プ ラ ス α の 学 習 法 ほ ど、 気 の 利 い た 英 語 学 習 は あ る まい 。(p.3)

語 彙 解 説 を超 え た さ ら な る時 事 的 事 象 に 関 す る 内容 ス キー マ を構 築 す る に は 、 学 習 者 が普 段 か ら 自発 的 に新 聞 や ニ ュ ー ス に積 極 的 に接 し知 識 を広 げ て い る こ とが 大 切 で あ るが 、 現 実 に は不 十 分 な知 識 しか もち あわ せ て い な い学 習 者 が ほ とん どで あ るの で 、 授 業 で は プ レ ・リス ニ ング や プ レ ・リー デ ィ ン

グ の段 階 で工 夫 が 必 要 と な る。

(10)

時 事 英 語 と構 文 ・文 法

時 事 英 語 を活 用 した 英 語 学 習 につ い て 、 語 彙 と内容 が 難 解 で あ る とい う懸 念 が 学 習 者 の 問 に あ る こ とは既 に指 摘 した が 、 構 文 につ い て は それ ほ ど懸 念 す る必 要 は な い。 時 事 英 語 で 用 い られ る文 法 項 目 につ い て は 、 小 林(1997)の 実 証 研 究 が あ る。 同研 究 は、 世 界 の27か 国 で発 行 さ れ て い る57紙 ・誌 の 英 字 新 聞 、 雑 誌 とCNN、BBC、ABC、InsideEdition、NHKJapanWeekly

の ニ ュ ー ス 番 組 で使 用 され て い る英 語 の構 文 を調 べ 分 類 し た 結 果 、 表2に あ る よ うに 、1)不 定 詞 、2)完 了 形 、3)分 詞 の 形 容 詞 的 用 法 、4)関 係 詞 、5) 分 詞 構 文 、6)比 較 級 、7)倒 置 、8)第5文 型 、9)動 名 詞 、10)間 接 疑 問 文 の 順 で 使 用 頻 度 が 高 く、日本 の 中学 校 で 習 う項 目が88.7パ ー セ ン ト、高 校 で 習 う ものが11.3パ ー セ ン トで あ る こ とが 判 明 した 。この 事 実 を 学 習 者 に熟 知 さ せ れ ば 時 事 英 語 に対 す る不 必 要 な 違 和 感 を 少 しで も緩 和 で き る こ とで あ ろ

う。

2.TEACHINGANDLEARNINGMEDIAENGLISH

筆 者 は、 片 寄 りの な い 中立 的 な基 本 語 彙 を身 につ け て きて い る大 学 生 に、

よ り現 実 の 世 界 で使 わ れ て い る特 定 分 野 に固 有 の語 彙 を習 得 す る必 要 性 を説 き、 既 習 語 彙 の性 質 を よ り多様 化 す る手 段 と して 、 時 事 英 語 、 特 に ニ ュー ス 英 語 を授 業 で 使 用 して き た 。CNN、ABC、BBCな どの放 送 を早 朝 に録 画 し、

時 事 英 語 の 名 の下 に新 鮮 な う ち に そ の 日 の授 業 で使 用 、 さ ら にニ ュ ー ス の 背

景 を詳 細 に解 説 した"content‑based"(内 容 中 心)の 授 業 を数 年 続 け て きた 。

リス ニ ン グ、 ス ピー キ ン グ、 リー デ ィ ン グ、 ライ テ ィ ング の 技 能 は 、 実 用

英 語 で は どれ も疎 か に で きな い。 「 実 用 イ コー ル 英 会 話 」とい う考 え は 、 従 来

の教 養 対 実 用 とい う硬 直 した 二 分 法 の 産 物 で あ る。 イ ン タ ー ネ ッ トの 時 代 に

な り、 リー デ ィ ン グ とラ イ テ ィ ン グ とい う書 き言 葉 の重 要性 が 見 直 され て い

る。 話 し言 葉 と書 き言 葉 、 受 信 技 能 と発 信 技 能 の いず れ に こだ わ る こ と もな

く複 合 的 に学 習 し、4技 能 をバ ラ ンス よ く習 得 す る こ とが 望 ま し い 。

(11)

TABLE2時 事英 語 で使用 され る文法項 目

EngIishStream創 刊 第2号

ニ ュー ス英 瓠 で用 い られ る文 法項 目 口口

使用頻度 と履修 期

履修する学校 中学 高校

頻度別文法項 目 例文数 頻度

1)不 定 詞 34 18.9%

名詞 的用法 20 11.1% ●

形 容詞的用法 5 2.8%

副詞 的用法(目 的) 5 2.8% ●

副詞 的用法(結 果) 4 2.2% ●

2)完 了 形 20 11.1%

現在完 了 ・結 果 7 3.9% ●

継続 8 4.4% ●

経験 2 1.1%

現在完了進行 形 2 t1% ●

過去完了 1 0.6% ●

3)分 詞 の形容詞的用法 14 7.8%

現在分詞 4 22%

過去分詞 10 5.6%

4)関 係 詞 13 72%

who 2 1.1% ●

that(主 格) 4 2.2% ●

which(制 限 用 法) 1 0.6% ●

which(非 制 限 用 法) 1 0£% ●

前 置 詞+which 1 0.6% ●

目的格 省略形 1 0.6% ●

where(制 限 用 法) 1 0.6% ●

where(非 制 限 用 法) 1 0.6% ●

as 1 0.6% ●

5)分 詞構文 8 4.4% ●

6)比 較級 5 2.8%

原級 1 0.6%

比較級 2 1.1%

最上級 2 1.1%

7)倒 置 2 1.1% ●

8)第5文 型 2 1.1% ●

5)動 名 詞 1 0.6% ●

10)間 接疑 問文 1 0.6% ●

11)そ の他 80 44.4% ●

合計 180 100% 88.7% 11.3%

(12)

本 稿 で は、 時 事 英 語 を素 材 と し て各 技 能 を習 得 させ るた め 、 以 下 に あ げ る 具 体 的 な技 能 の養 成 を 目標 とす る よ う提 案 す る。

1)リ ス ニ ン グ

2)ス ピ ー キ ン グ

3)リ ー デ ィ ン グ

4)ラ イ テ ィ ン グ

英語 の情 報 を聞 いて5WIHを 把握 し、音声 認識 能 力 を高 め る

報道 内容 を伝 達 し、 さらに 自分 の意 見 を表 明 し議 論 で き るよ うにす る

記事 や原 稿 を読 んで5WIHを 把握 で きる よう に し、語彙 力 を高 め る

時事 問題 に関 して作文 した り英 字新 聞 に投書 で き る ようにす る

こ れ ら の 達 成 に 少 し で も 近 づ け る よ う に 、 著 者 が 実 践 し て い る 時 事 英 語 教 授 法 を 、 技 能 別 に さ ら に 基 本 と な る4っ の 要 素 、 デ ー タ 収 集 、 タ ス ク 、 学 習 の 頻 度 、 フ ィ ー ドバ ッ ク に 分 け て 整 理 し て い き た い 。

デ ー タ 収 集(datacollection)は 、 教 材 と し て 使 用 す る た め に 必 要 な 生 の 素 材 を 集 め る こ とで あ る 。 も ち ろ ん 、 生 の 状 態 に 近 い 市 販 の 教 材 を 購 入 し た り 借 りて 使 用 す る こ と も で き る 。

タ ス ク は 、 入 手 し た デ ー タ を ど う 活 用 し て 各 技 能 の 習 得 を 促 進 さ せ る か と い う 手 法 で あ る 。 各 タ ス ク の 詳 し い 実 施 方 法 に つ い て 解 説 す る 。

学 習 の 頻 度(frequency)は 、 学 習 量 と 学 習 が 反 復 さ れ る 間 隔 の こ と を 指 す 。 ど の 技 能 も 、 適 切 な タ ス ク を 用 い て 時 間 を か け れ ぼ か け る ほ ど効 果 が 期 待 で き る と考 え ら れ る が 、 教 室 で の 授 業 だ け で な く、 そ れ を 日 常 生 活 の 中 に う ま く組 み 込 む 工 夫 が 必 要 と な る。 こ れ は 、 デ ー タ 収 集 の 困 難 が 影 響 し や す い し、

タ ス ク の 内 容 に よ っ て 疲 労 度 も 違 う の で 、 調 整 が 大 切 で あ る 。

フ ィ ー ドバ ッ ク(feedback)と は 、 『ロ ン グ マ ン 応 用 言 語 学 用 語 辞 典 』(1985) に よ る と 、 広 義 に は 「行 動 の 結 果 に つ い て の 報 告 を 提 供 す る 情 報 」(p.133)で あ る が 、 教 授 法 と し て は 、RichardsとPlatt&Plattが"commentsor

informationlearnersreceiveonthesuccessofalearningtask,eitherfrom

theteacherorfromotherlearners"(1992:137)と 定 義 し て い る 。 こ れ は 、

(13)

タ ス クが う ま く進 行 して い る か 、 また あ る一 定 の 期 間 に どれ く らい の成 果 が 出 た の か を知 る手 段 で あ る。 これ を怠 る と、効 果 の な い 方 法 を継 続 す るだ け で 徒 労 に終 わ って し ま う。 フ ィー ドバ ッ ク は 、 ス ピ ー キ ング や ラ イ テ ィ ン グ の技 能 向上 に は特 に不 可 欠 とな る 学 習 の プ ロ セ ス で あ る。

2‑1=LISTENING

メ デ ィ ア を使 用 し た リス ニ ン グ活 動 は、 テ レ ビ ・ラ ジ オ の ニ ュ ー ス を聞 い て理 解 す る力 の 養 成 に役 立 つ 。 メ デ ィ ア の英 語 は、 英 語 を母 語 話 者 に 向 か っ て発 せ られ る通 常 の 放 送 と一 定 の 時 間 帯 に 英 語 を母 語 と しな い人 た ち に 向 か っ て 発 せ られ る、1500語 とい う語 彙 制 限 の 中 で、 セ ン テ ンス も短 く、 通 常

よ り30%減 速 し ク リア に 朗 読 さ れ るVOA(VoiceofAmerica)SpecalEng‑

1ishな どの 特 別 番 組 の2種 類 が あ る。

通 常 の 生 の英 語 は、 実 用 英 語 技 能 検 定 試 験 準1級 程 度 の実 力 者 に は 、適 切 な レ ベ ル で は あ るが 、 大 学 の1年 生 に は語 彙 、 聞 き取 り、 さ ら に 内容 に お い て も理 解 困 難 で あ る。 しか し、 学 習 者 用 に作 成 され た 英 文 を朗 読 し た よ うな 人 工 的 な 言 語 資 料(linguisticdata)で はな く、本 物 の英 語 を提 供 す る に は、市 販 の リス ニ ン グ教 材 よ り も、 実 際 に放 送 され た生 の 英 語 で あ り、 同 時 に語 彙 的 、 統 語 的 、音 声 的 に調 整 さ れ た 英 語 で あ るVOASpecialEnglishの 番 組 の ニ ュ ー ス を使 用 した 方 が 効 果 的 で あ る。 これ ほ どニ ュー ス英 語 を初 め て 聞 く 学 習 に適 した 理 想 的 な 教 材 は他 に な い 、 と筆 者 は確 信 して い る。

2‑1‑1=DataCollection

メ デ ィ ア か ら の デ ー タ は 、 テ レ ビ 、 ラ ジ オ な ど の ニ ュ ー ス 番 組 か ら 収 集 す

る の が 中 心 と な る 。 テ レ ビ で あ れ ば 、CNN、ABC、BBCな ど が 見 ら れ るBS

放 送 が 一 般 的 で あ る が 、 ほ と ん どが 海 外 の ニ ュ ー ス な の で 、 国 内 ニ ュ ー ス を

題 材 に す る 場 合 は 、 ニ ュ ー ス の2か 国 語 放 送 が 利 用 で き る 。 ラ ジ オ で は 、 イ

ギ リ ス 英 語 な らBBC、 ア メ リ カ 英 語 な らVOAが 代 表 的 だ が 、短 波 ラ ジ オ か

ら収 録 し た り、 有 線 放 送 や 衛 星 マ ル チ チ ャ ン ネ ル の サ ー ビ ス を 利 用 す る こ と

(14)

が で き る。特 に、衛 星 を利 用 した 収 録 は、音 が 明 瞭 で24時 間 い つ で も収 録 で き る の で 便 利 で あ る。

音 声 の 収 録 と同 時 に重 要 とな る の は 、 原 稿 の入 手 で あ る。 多 くの放 送 局 は ウ エ ッブ サ イ トで ニ ュー ス原 稿 を公 開 して い る。VOAの 場 合 な ら、実 際 の 放 送 とは若 干 違 う もの の 、 ほ ぼ 完 全 な原 稿 が 入 手 で き る。 原 稿 の な いニ ュ ー ス を使 用 す る場 合 は 、 教 師 が 聞 い て 書 き取 る よ り方 法 はな いが 、 英 語 母 語 話 者 の協 力 を得 る こ とが 必 要 とな る。

筆 者 は経 験 か ら言 え ば、1週 間 前 に 用 意 し た ビデ オ や 新 聞 の切 り抜 きが 、 翌 週 に は劇 的 な変 化 の た め も う使 え な くな る、 とい う こ とが あ る。そ の た め 、 早 朝 に収 録 す る こ とが 多 い 。 この よ うな場 合 は、 教 材 と加 工 した り十 分 準 備 す る こ と は実 質 的 に困 難 で あ るた め、 タ ス ク は あ とで 紹 介 す る特 定 情 報 の 認 識 タ ス ク や 大 意 の汲 み 取 りな ど に限 定 され るが 、 新 鮮 さ を提 示 す る こ と は重 要 で あ る。

2‑1‑2:Task

リ ス ニ ン グ 活 動 は 、 大 き く分 け て2つ の 要 素 か ら な る 。 ひ と つ は 、 内 容 理

解(comprehension)で あ り5WIHを 把 握 す る こ と 。 も う ひ と つ は 、 音 声 認

識(perception)で 個 々 の 音 を 聞 き 取 る こ と で あ る 。 リ ス ニ ン グ 活 動 す る に は 、

そ れ ぞ れ の 目 的 に 応 じ た タ ス ク を 作 成 し な け れ ば な ら な い 。 本 稿 で い う タ ス

ク(task)と は 、 学 習 し た 項 目 を 強 化 、 習 得 す る た め に 用 い ら れ る 作 業 演 習 を

意 味 し 、 内 容 理 解 の タ ス ク に は 、 質 疑 応 答(Q&A)、 多 義 選 択(Multiple

Choice)、 内 容 真 偽(TrueorFalse)な ど が あ る 。 こ れ ら を 評 価 の た め に 行

え ば テ ス ト(test)と な り 、 同 じ こ と を 学 習 の 強 化 や 習 得 の た め に 行 え ば タ ス

ク と 呼 び 名 が 代 わ る だ け で 、活 動(activity)自 体 は 同 じ で あ る 。多 く の 教 材 が

テ ス ト と タ ス ク を 混 同 し て お り、 実 力 を つ け る た め の 自 主 教 材 が 力 試 し の テ

ス トの よ う に な っ て い る も の が 少 な く な い 。 本 稿 で は 、 以 下 の5大 原 則 に 基

づ い て 作 成 し た タ ス ク を 紹 介 す る 。 これ は 、Richards(1987)が 体 系 化 し た リ

ス ニ ン グ 理 論 に筆 者 が 加 筆 し た も の で あ る 。

(15)

原 則1:"Contentvalidity"(内 容 の 妥 当 性)

リス ニ ング カ は、 提 示 され る ニ ュー スか ら得 られ る情 報 を汲 み取 る技 能 で あ り、 よ く聞 か な くて も背 景 知 識 な ど あれ ば歴 然 と して い る もの や 、 逆 に背 景 知 識 が な けれ ば答 え られ な い よ うな タ ス ク で はい け な い 。

原 則2:"Listeningcomprehensionormemory"(聴 解 力 か 記 憶 力 か) リ ス ニ ン グ カ は 瞬 時 に 情 報 を 汲 み 取 る 力 で あ り、 情 報 を 長 く記 憶 し続 け る こ と に 重 点 が 置 か れ て は な ら な い 。 そ の た め 、 あ ら か じ め 質 問 項 目 を 提 示 す る こ とで 学 習 者 の 記 憶 負 担 を 軽 減 す る"completewhilelisteningtask"(実 際 の 英 文 を 聞 き な が ら完 成 さ せ る 作 業)を 重 視 し 、ま た ス テ ッ プ 方 式 を 取 る こ と で 毎 度 聞 き取 り の 焦 点 が 定 め ら れ る よ う に す べ き で あ る 。

原 則3:"Purposefulnessandtransferability"(目 的 と移 転 性)

タ ス ク の 手 順 や 内 容 は 、 現 実 の 英 語 使 用 の 場 で 必 要 な 技 能 を 養 成 す る も の で な け れ ば な ら な い 。 ニ ュ ー ス を 聞 く 目 的 は 、 主 に5WIHの 情 報 を 収 集 す る こ とで あ り 、 ニ ュ ー ス の 要 点 か ら細 部 に 関 す る 情 報 ま で 汲 み 取 る力 を 養 成 す る も の で な け れ ぼ な ら な い 。

原則4:"Testingorteaching"(試 験 か 指 導 か)

タ ス ク は 、 あ く ま で も英 語 力 の 習 得(acquisition)を 目 的 と す る もの で あ り、 試 験 で はな いた め 、 タ ス ク の 出 来 具 合 い に学 習 者 が 一 喜 一 憂 す るの で は な くあ く まで も タ ス ク を完 成 させ るプ ロ セ ス で 実 力 が つ け られ る もの で な け れ ば な らな い 。 また 、 そ の プ ロ セ ス が 、 現 実 の 英 語 使 用 の とき に再 現 で き る よ う に手 助 け し て くれ る も の で な けれ ば な らな い 。 そ の た め、CDを 聞 く前 に 、 ニ ュ ー ス の 内 容 に 関 し て学 習 者 の 内容 ス キ ー マ を喚 起 し聞 き取 りや す く す る よ う、最 重 要語 彙 項 目 とそ の意 味 の 提 示 を行 う必 要 が あ る。これ に よ り、

学 習 者 は紹 介 され て い る語 句 か ら大 まか な ニ ュー ス の 内容 を想 像 す る こ とが

で き、 関 連 知 識 を頭 に 浮 か べ な が ら聞 き取 る姿 勢 が 生 まれ る。

(16)

原 則5:"Authenticity"(実 物1こ 近 い か)

聞 き取 り に 使 用 さ れ る 題 材 は 、自 然 の 言 語 に 近 い も の で な け れ ぼ な ら な い 。 学 習 者 用 に 吹 き 込 ま れ た テ ー プ ば か り聞 い て い た の で は 、 実 際 の テ レ ビ 、 ラ ジ オ 、 室 内 ア ナ ウ ン ス 、 大 学 の 講 義 、 講 演 会 な ど の 生 の 英 語 を 聞 き 取 れ る よ う に は な れ な い 。 調 整 さ れ た 教 材 ば か り聞 い て い る の は 、 温 室 で 育 て ら れ た 植 物 と 同 様 、 た く ま し さ に 欠 け る 。

こ の5原 則 に 基 づ い て 、初 級 レ ベ ル 用 と 中 ・上 級 向 け の2種 類 の フ ォ ー マ ッ トで 作 成 し 、 筆 者 が 日 々 使 用 し て い る ハ ン ドア ウ トの 見 本 が 、 図1と 図2で あ る 。 こ れ は 、筆 者 が 使 用 し て い る 統 一 フ ォ ー マ ッ トで あ り、あ ら ゆ る ニ ュ ー ス や そ の 他 の デ ー タ を使 用 す る と き に 常 用 し て い る も の で あ る 。 全 体 をPre‑

1isteningactivities(準 備)、Listeningactivities(本 番)、Post‑listening activities(確 認)の3段 階 に し 、そ れ ぞ れ の タ ス ク を レ ベ ル に 応 じ て 若 干 変 え

る こ と も あ る 。 以 下 、 初 級 用 の フ ォ ー マ ッ ト に つ い て 解 説 す る 。

Pre‑listeningactMties(準 備)

STEP1.ListeningWarm‑up(事 前 情 報 の提 示)

本 文 の理 解 を助 け る た め に、 ニ ュー スで 使 用 され て い る最 重 要 語 句7つ を 左 側 に並 べ 、それ ぞ れ の ニ ュ ー ス の 中 で使 用 され て い る意 味 の 日本 語 を書 く。

この 語 句 紹 介 に は、前 述 した 内 容 ス キ ー マ を喚 起 す る役 目 もあ るの で 、ユ ニ ッ トの タ イ トル と と もに これ か ら聞 き取 るニ ュー ス の 内容 を推 測 して 、 関 連 し た背 景 知 識 を な るべ く多 く思 い 出 す よ うに学 習 者 に指 示 す る。 しか し、 前 に も触 れ た よ うに 時 事 英 語 の 素 材 は 、 語 彙 解 説 だ けで は不 十 分 な ほ ど背 景 知 識 を要 す る もの もあ る。 筆 者 は、 時 間 の 許 す か ぎ り、 ラ ジ オ か ら収 録 した 素 材 で あ って も、 テ レ ビ の衛 星 放 送 の 関連 した ニ ュー ス を ビデ オ に収 録 して 授 業 で 見 せ た り、 世 界 地 図 の ウ エ ッブ サ イ ト(www,1ib.utexas.edu/maps/index.

htm1)に ア ク セ ス し、 対 象 地 域 の 地 図 を 大 型 ス ク リー ン に 映 し 出 し 地 勢

的 な 解 説 を して い る。これ だ け で も、限 定 的 だ が 内 容 ス キ ー マ が 喚 起 され 、こ

れ か ら聞 く内容 を視 覚 化 で き る の で 、 話 を 追 い や す くな る もの と考 え られ る。

(17)

Listeningactivities(本 番)

STEP2⊥isteningforComprehension(5WIHの 把 握)

7ask1!プ ー プ をン 甥 の τ 請 ξず 次o鰍 ζ英 語 ま 、 た ぽ ∠ ヲ嬬 寄 笙〉 〜で ぐだ き の。

ニ ュー ス の あ らす じ に 関 す る質 問 を与 え る。英 語 で も 日本 語 で も構 わ な い 。 また 、 紙 に書 か せ る必 要 は な く、 だ い た い の 内容 を 口頭 で 答 え させ る。 レベ ル に応 じ て、2、3度 繰 り返 し て か ら次 の ス テ ッ プ に進 ん で もよ い。

7ask2!首 ラー鰐 の τ、 次4)文 ψ激 文0汐 容 κ 浮 っ τ のカ ぽ'7'、否 っ で のな グ虎 ばFを 還 ん で ぐだ き の。

2つ 英 文 が 与 え られ て お り、 そ れ ぞ れ の 英 文 の 内 容 が 本 文 の 内 容 と一 致 す る もの をT、 一 致 し な い もの に はFを 選 ぼせ る。5WIHに 関 す る部 分 の ど

こか を、 少 し また は大 幅 に 変 え る。 また 、 肯 定 、 否 定 な どの 違 い に も注 目 さ せ る。

Task3!首 ラ ー鱒 の τ、 以 下の 貫 欝0密 『 え と 乙,で 褒6幽 な 首0を 詔 号 て選 ん で ぐだ き の。

こ れ は 、 英 文 の 設 問 の 答 え と し て も っ と も適 切 な も の を4つ の 選 択 肢 の 中 か ら ひ と つ 選 ぶ 形 式 で 、TOEIC(TestofEnglishforInternationalCommu‑

nication)やTOEFL(TestofEnglishasaForeignLanguage)で 定 番 の 形 式 で あ る 。実 物 のTOEFLかTOEICの 問 題 を い く つ か 紹 介 し、比 較 さ せ る こ

と も考 え ら れ る。

STEP3.〕steningforPerception(音 声 認 識)

衰 菱4ど プ ー プ を甥 の で、 望 覆 勿 中 〆 ど甥 き 坂 っ た 離7を スnfぐ だ き の。

文 章 全 体 の 中 に あ る7箇 所 の 空 欄 に 、 聞 き取 っ た 語 句 を書 き入 れ さ せ る。

LL教 室 な どで は 、教 師 の マ ス タ ー テ ー プ を座 席 備 え 付 け の テ ー プ に ダ ビ ン グ し、 一 定 の時 間 内(3〜5分)に 自 由 に再 生 と巻 き戻 しを させ る と、 個 人 化 さ れ効 率 が よ い 。 こ こで は、STEP1で 紹 介 され た最 重 要 語 句 は対 象 にせ ず 、 数 字 や紛 らわ しい語 句 な ど を選 ぶ 。 また 、 前 まで の ユ ニ ッ トで 重 要 語 句 とし て紹 介 済 の 項 目 を復 習 で き る よ う に工 夫 す る。上 級 向 けの フ ォ ー マ ッ トで は 、 冠 詞 な ど音 節 が 少 な く聞 き取 り難 い 要 素 を 含 ん だ 語 句 を聞 き取 らせ る と よ

い 。

(18)

Post‑listeningactivities(確 認 作 業) [1]TRANSCRIPT(ニ ュ ー ス 原 稿)

正 確 に 聞 き取 っ た か ど う か を 確 認 す る た め に 、 英 文 ニ ュ ー ス の 全 文 を 各 ユ ニ ッ ト に 載 せ る 。 聞 き 取 り後 に 、 全 文 の 視 覚 的確 認 は欠 か せ な い。

[2]VOCABULARYREV旧W(語 彙 解 説)

リ ス ニ ン グ の 際 、 た だ 単 に た く さ ん 聞 い て"perception"(音 声 認 識)を 鍛 え る だ け で は 正 確 な"comprehension"(内 容 理 解)が で き る よ う に な ら な い 。 聞 き と れ て も、 語 彙 項 目 が 意 味 不 明 で あ っ て は 、 内 容 を 理 解 す る こ と が で き な い 。 語 彙 増 強 も 同 時 に 計 画 的 に 進 め て 行 く こ と が 不 可 欠 で あ る こ と を 、 学 習 者 に 強 調 し な け れ ば な ら な い 。 ニ ュ ー ス の 中 で 使 用 さ れ て い る 重 要 語 句 お よ

び 発 音 、 和 訳 、 英 文 定 義 、 関 連 語 句 、 さ ら に 必 要 に 応 じ て 事 典 的 な 説 明 を 加 え て 解 説 す る 。 発 音 に つ い て は 、 ア ナ ウ ン サ ー の 発 話 に 忠 実 な 発 音 記 号 を 載 せ 、 他 の 発 音 の 仕 方 が あ る場 合 な ど は 並 記 す る 。

英 文 定 義 は 、Webster'sNewWorldDictionary、RandomHouseCollege Dictionary、LongmanDictionaryofAmericanEnglish、LongmanActive StudyDictionaryofEnglish、LongmanDictionaryofContemporary

English、OxfordAdvancedLearner'sDictionaryな ど が 便 利 で あ る 。 英 文 定 義 で 覚 え て お く と文 脈 に 応 じ て さ ま ざ ま な 和 訳 が 可 能 に な る 。 特 に 、 動 詞 と形 容 詞 に つ い て は し っ か り と英 文 で 原 義 を 覚 え さ せ る よ う に し た い 。 関 連 語 句 は 、 派 生 語 と し て 他 の 品 詞 形 、 同 義 語 、 反 意 語 、 さ ら に 日 本 語 の 意 味 を 見 て 当 然 連 想 す る と思 わ れ る 語 句 の 紹 介 も行 う 。

[3]TRANSLATION(全 文 訳)

ハ ン ドア ウ トに は、 正 確 に英 文 を理 解 して い るか ど うか を確 認 す るた め に

全 文 訳 も載 せ るが 、 教 師 の 判 断 で省 い て も構 わ な い。 これ は、 あ とで 英 作 文

に利 用 す る こ と も可 能 で 、 ニ ュ ー ス 原 稿 の英 文 と突 き合 せ た 授 業 が 展 開 で き

る。

(19)

こ の フ ォ ー マ ッ トで ハ ン ドア ウ ト を作 成 す る に は、 あ く ま で も 完 全 な ニ ュ ー ス 原 稿 が 入 手 で き な けれ ば な らな い 。 早 朝 に録 画 した 英 語 ニ ュー ス を 授 業 で即 座 に使 用 す る際 、 原 稿 の入 手 が 困 難 な と き は、 お お まか な 内容 把 握 を確 認 す る タ ス クや 明 瞭 に 聞 き取 れ る部 分(10秒 ぐ らい)の デ ィ ク テ ー シ ョ ン を行 う とよ い。 また 、 聞 き取 れ る語 彙 項 目 を書 き取 らせ 、 数 名 に板 書 させ コ メ ン トす る方 法 も あ る。さ ら に、聞 き取 りを容 易 にす る た め に は、"focused listening"(特 定 情 報 の 聞 き取 り)を 導 入 し、ク ラ ス全 体 を い くつ か の グ ル ー プ に分 け 、 動 詞 、 形 容 詞 、 名 詞 、 数 字 な ど、 特 定 の種 類 の語 彙 項 目だ け を書 き 取 らせ 、 同 じ特 定 項 目 を充 て られ た グ ル ー プ 同 士 で 競 争 さ せ る方 法 もあ る。

2‑1‑3=Frequency

こ の タ ス ク を 大 学 の 授 業 で 行 う と な る と、 週1回 の 頻 度 で1、2ユ ニ ッ ト 消 化 す る の が 限 度 で あ る 。学 習 の 効 果 を 考 え る と 、初 級 用 で1日3ユ ニ ッ ト、

中 ・上 級 用 で1日2ユ ニ ッ ト を あ る 一 定 の 期 間 継 続 す る 必 要 が あ る 。 課 題 と し て 出 す に は 、 あ ま り に も膨 大 な 量 に な る の で 、 熱 心 な 学 生 に 収 録 テ ー プ を ダ ビ ン グ し て あ げ 、 ハ ン ドア ウ トを 渡 す か 、 自 前 の ウ エ ッ ブ サ イ トに フ ァ イ ル と し て 公 開 し て お く こ と も で き る 。

4‑1‑4=Feedback

この フ ォー マ ッ トで は 、 ス テ ップ2の タ ス ク が終 了 す る こ とに解 答 す る方 法 と、 解 答 せ ず 次 へ 進 む 方 法 とが あ る。 あ ま りテ ン ポ よ く教 師 が 一 方 的 に解 答 して い く と、 教 師 の解 答 に依 存 し深 く考 え な くな っ て し ま う懸 念 が あ る。

1度 聞 い た だ けで は ス テ ップ1を 解 答 で き な い 学 習 者 も少 な くな い はず だ か ら、 次 の タ ス ク の 最 中 に分 か れ ぼ戻 っ て 解 答 して も よ い と した 方 が 適 切 、 と 判 断 で き る場 合 も あ る だ ろ う。

教 室 の 中 で は、 何 人 か を指 名 して解 答 させ る こ と もで き る。 ペ ア ワー ク で

少 し話 し合 わ せ て か ら解 答 す る の も よい 。 や や 時 間 の余 裕 を与 え る こ とが 大

切 で あ る。

(20)

FIGURElVOASpecialEnglish

1:台 湾 暴 風 に襲 わ れ る

STEP1.ListeningWarm‑up(事 前 情 報 の 提 示)

ま ず 以 下 の キ ー ワ ー ド7の 意 味 を 確 認 し ま し ょ う 。 次 に,こ れ ら の キ ー ワ ー ド が ニ ュ ー ス の 中 で ど の よ う に使 わ れ て い る か,確 認 し て くだ さ い 。

a)storm b)hit c)missing d)landslides e)flooding

〜 に襲 来 す る 行 方不 明 の 地 す べ り 洪水

f)moveacross… … 〜 を 横 切 る

9)strait 海峡

STEP2.ListeningforComprehenslon(5WlHの 把 握)

Task1:テ ー プ を 聞 い て,ま ず 次 の 質 問 に 英 語 ま た は 日本 語 で 答 え て くだ さ い 。 Question:WhatdamagedidthestormcausetoTaiwan?

Task2:も う一 度 聞 い て,質 問 の 答 え と し て 最 も適 当 な も の を記 号 で 選 ん で くだ さ い 。 Question:Howmanypeoplehavenotbeenfoundyet?

a.1 b.10 c.20

Task3=も う一 度 聞 い て,次 の 文 が 本 文 の 内 容 に 合 っ て い れ ばT,合 っ て い な け れ ば Fを 選 ん で くだ さ い 。

1:Itisthefirsttimeamajoroceanstormhittheislandthisyear。(T/F) 2:Thestormislikelytogrowstrongerwhenitcrossesthestrait.(T/F) STEP3.ListeningforPerception(音 声 認 識)

最後 に テ ー プ を聞 い て,空 欄 の 中 に 聞 き取 った 語 句 を入 れ て くだ さい 。

INWEATHERNEWS:ApowerfuloceanstormhitTaiwan(1:

personwaski11ed;tenothersweremissing.

)landslidesandflooding.Thisisthesecond(3:

Taiwanthisyear.Experts(4:)thestormwi11grow(5:

acrosstheland.However,they(6:

movesacrosstheTaiwanStrait(7:)China'ssoutheastcoast.

).One Rainandstrongwindshave(2:

)oceanstormtohit

)asitmoves

)thestormcouldregainstrengthasit

(21)

ニ ユ ー ス 原 稿

INWEATHERNEWS:ApowerfuloceanstormhitTaiwanTuesday.One personwaskilled;tenothersaremissing.Rainandstrongwindshavecaused Iands工idesandflooding.ThisisthesecondmajoroceanstormtohitTaiwanthis year.ExpertsbelievethestormwillgrowweakerasitmovesacrosstheIand.

However,theysaythestormcouldregainstrengthasitmovesacrosstheTaiwan StraittowardChina'ssoutheastcoast.

語彙解説 よ く読 ん で今 後 の 学 習 に役 立 て ま し ょう!

[]powerful[■]圏 「強 力 な 」(=fullofforce)反 意 語 は"powerless"(無 力

の)。

[x]ocean[■]圏 「海 洋 」 形 容 詞 形 は"oceanic"。

[x]storm[■]図 「嵐,暴 風 」(=violentweather,includingstrongwinds)

[x]hit[■]國 「襲 う,達 す る 」(=arriveat)

[x]missing[■]圏 「行 方 不 明 の 」(=notyetconfirmedasalivebutnotknown tobedead)

[]1andslide[■]圏 「地 す べ り 」"landslidevictory"で 「(選 挙 の)地 滑 り 的 大 勝 利 」。

[x]flooding[■]圏 「洪 水 」 動 詞 は 同 形 で"makeaplacecoveredorbecome coveredwithwater"(〜 を 水 浸 し に す る)の 意 味 。

[x]major[■]圏 「大 型 の 」(=large,greatinsize)「 小 型 の 」 は"minor"。

[x]expert(s)[■]圏 「専 門 家 」(=apersonwithspecialknowledgeortraining)

[]growweaker[■]國 「(徐 々 に)弱 ま る 」 「急 激 に 弱 ま る 」 は"turnweaker"。

中 立 的 な の が"becomeweaker"。

[]moveacross[■]國 「〜 を 横 切 る 」(=movefromonesidetoanotherside

[ [ of)

[

]regain[]國 「 再 び 得 る,盛 り返 す 」(=gainagain)

]strength[■]図 「 強 さ 」 「勢 力 」"gainstrength"で 「 勢 力 を増 す 」,"lose strength"で 「勢 力 を 失 う 」 。 動 詞 形 は"strengthen"(=makesomething

stronger)。

]strait[■]圏 「 海 峡 」英 国 で は 複 数 形 の 方 が 一 般 的 。例:"theStraitsofDover"

(ド ー バ ー 海 峡)も っ と 広 い の は"channel"。 例:"theEnglishChannel"(イ ギ リス 海 峡)。

天 気 の ニ ュー ス:大 型 の 海 洋性 の暴風 が火 曜 日,台 湾 を襲 い ま した。1人 が 死 亡,10 人 が 行 方不 明 にな っ て い ます。雨 と強 風 で 地滑 り と洪水 が 発 生 して い ます。大 型 の暴 風 が 台湾 に上 陸 した の は今 年 に な って2回 目で す 。専 門家 は暴風 雨 は同 島 を横 切 りな が ら弱 まっ てい く と見 て い ます。 しか し,台 湾海 峡 を横 切 り中 国南 東 海 岸部 へ移 動 す る際 に再 度 勢 力 を盛 り返 す 可能 性 が あ る と述 べ て い ます 。

ANSWERSFORSTEP2

Task1→Rainandstrongwindshave.

Task2→a

Task3→Statement1:F/Statement2:F

(22)

FIGURE2VOARegularEnglish

BiometricsForldentification STEP1.ListeningWarm‑up(語 彙 項 目 の 確 認)1

ま ず 以 下 の キ ー ワ ー ド7の 意 味 を 理 解 し,一 度 聞 い て 聞 き取 れ る か ど う か 確 認 し て く だ さ い 。

1.Iawenforcementofficials=police

9 ρ り 0 4 ﹁ 0 ρ 0 7

ahostof=alotof configuration=shape trait=characteristics tiny=extremelySmalI

spectacular=unusuallyinterestingandimpressive .project=judgeorcalculateusingtheinformationonehas

STEP2.ListeningforComprehension(5WlHの 把 握)

Task1:テ ー プ を 聞 い て,ま ず 次 の 質 問 に 英 語 ま た は 日 本 語 で 答 え て く だ さ い 。

1.Whathavelawenforcementofficialslongusedtoidentifycriminals?

2.Whyhavelawenforcementofficialsusedthem?

Task2:も う 一 度 聞 い て,次 の 文 が 本 文 の 内 容 に 合 っ て い れ ばT,合 っ て い な け れ ば

Fを 選 ん で く だ さ い 。

1.Lawenforcementofficialshavereplacedfingerprintswithothermeansof identification.(T/F)

2.Variouswaysofidentifyingpeoplehavebeenusedforthingssuchascredit checks.(T/F)

Task3:も う 一 度 聞 い て,本 文 の 内 容 に 合 う よ う に 最 も 適 当 な も の を 選 ん で 文 を 完 成

さ せ て く だ さ い 。

isuniqueenough.toidentifyhls/hertraits.

wrltes(C)speaks

involvestheuSeofcomputertechnologytomeasure

(B)behavioral(C)physicalorbehavioral 3.RichardNortonprojectsthatbiometricswillgrowtobea

industry.

(A)20million(B)170mi11ion(C)3billion

STEP3.ListeningforPerception(音 声 認 識)

最 後 に テ ー プ を 何 度 も 聞 い て,空 欄 の 中 に 聞 き 取 っ た 語 句 を 入 れ て く だ さ い 。

1.Thewayaperson (A)hears(B) 2."Biometrics"

characteristics.

(A)physical

dollar

Theconfigurationof(1:

these,(3:

),theirisof(2: ),speechpatternsall

(4:)usingcomputertechnologyto behavioraltraits(6:

torofthetradeassociationforUS.biometricscompaniessaysthetinyindustry sgrowth(7:)§pectacular.[38seconds]

),areuniqueandthereforeidentifyingcharacteristics.

(5=)thosephysicalor

)"Biometrics."RichardNorton,ExecutiveDirec‑

,

(23)

Transcript

A:Becauseeachperson'sfingerprintsareunique,1awenforcementofficialshavelong usedfingerprintstoidentifycriminals.Butmodernscienceoffersahostofmore effectivemeansofidentification.And,LindaCashdanreports,inthewakeoflast week'sterroristattacks,thenewtechnologiesaregettingmuchattention.

B:Theconfigurationof[aface],theirisof[thehumaneye],speechpatterns.alI these,

science]

[itturnsout]

ofusingcomputertechnologyto

,are『uniqueandthereforeidentifyingcharacteristics.[The [rneasure]thosephysicalorbehavioral

traits[iskllownas]"Biometrics."RichardNorton,ExecutiveDirectorofthetrade

associationforU.S.biometricscompaniessaysthetinyindus㌻ry'sgrowth[hasbeen]

spectacular.

C:Asrecentlyas1995weweresellingonly,maybe,20milliondo11arsworthofgoods andservices.Thisyearweexpecttosellatleast170millionandweprojectbythe year2010itshouldbeathree‑billion・dollarindustryatthisrate.

B:That'sbecausethesewaysofidentifyingpeoplehavebeenusedforeverythingfrom arrestingcriminalstoestablishingidentitiesforcreditchecksandaccesstofacilities.

VocabularyView よ く読ん で今後 の学習 に役立て ま しょう/

[1]fingerprint[■]図 「指 紋 」

[2]Iawenforcementofficials[■]図 「(警察 な ど の)法 執 行 当 局 」

[3]ahostof[]圏 「多 く の,大 ぜ い の 」

[4]inthewakeof[■]副 「〜 の 後 に 」

[5]configuration[■]圏 「形,外 形,輪 郭 」

[6]iris[]図 「瞳 」

[7]trait[■]図 『「特 徴 」

[8]tiny[■]圏 「と て も小 さ な 」

[9]spectacular[■]圏 「目 を 見 張 る ほ ど の 」

[10]project[■]動 「〜 で あ る と 見 積 も る 」 lTra・slati・n

A人 の 指 紋 は皆 違 うの で,法 執 行 当局 は 長 い 間 指 紋 を犯 罪 者 の割 り出 しに 使 って き ま し た。

しか し,現 代 の科 学 の 恩 恵 で,よ り効 果 的 な 特 定 法 が あ ります 。 リン ダ ・ キ ャ シ ュ ダ ンが 新 し い科 学 技 術 が 先 週 の テ ロ事 件 の後 で 注 目 され て きて い る様 子 を お伝 え し ます 。 B顔 の 輪 郭,目 の 瞳,声 紋 な ど は皆 人 に よ って 違 い ます の で,特 徴 を 割 り出 して くれ ます 。

コ ン ピ ュー タ技 術 を駆 使 して これ ら の身 体 的,行 動 的 特 徴 を特 定 す る 科 学 は「 生 物 測 定 学 」 と し て知 られ て い ます 。 米 国 の生 物 測 定 学 企 業 の 労 働 組 合 の リチ ャ ー ド ・ノー トン組 合 長 は,こ の ち っ ぽ け な 産 業 の 成 長 に は 目 を見 張 る もの が あ る と述 べ て い ます 。

Cつ い こ の間 の1995年 に は,我 々 の 業界 資 産 は2千 万 ドル足 らず で した 。今 年 は それ が 少 な くと も1億7千 万 ドル に 達 す る見 込 み で す し,こ の率 で行 く と,2010年 に は30億 ドル に な る はず で す 。

Bそ の理 由 と して あ げ られ る の は,人 物 の特 定 法 が犯 人 の 逮 捕 か ら,ク レジ ッ トカー ドや 施 設 へ の入 場 の 際 の 本 人 確 認 な ど に も使 用 され て きて い るか ら な ん で す 。

lAnswerforSTEP2

Task1→1:Eachperson'sfingerprints.

2:Becauseeachperson'sfingerprintsareunique.

Task2→1‑F2‑TTask3→1‑C2‑C3‑C

(24)

2‑2=SPEAKING

リス ニ ン グ素 材 の 分 類 に あ る よ うに 、 発 話 行 為 はモ ノ ロ ー グ とダ イ ア ロー グ とに 分 け られ る。 モ ノ ロ ー グ は、 一 定 の メ ッセ ー ジ を1人 の話 者 が 一 方 的 に発 す る もの で、 聞 き手 か らの 直 接 的 な フ ィ ー ドバ ッ クが な い発 話 形 態 で あ る。 ダ イ ア ロ ー グ で は、 発 した メ ッセ ー ジ に対 し何 らか の即 時 フ ィ ー ドバ ッ クが あ り、 言 い換 えや 発 音 の修 正 、 繰 り返 し、 強 調 な どの発 話 を調 整 す る こ とが あ る。 す な わ ち 、 イ ン タ ー ラ ク シ ョ ンが あ り、 リス ニ ン グ も同 時 に行 う 活 動 で あ る。

メ デ ィア 英 語 を使 用 した ス ピー キ ン グ活 動 に は、 モ ノ ロー グ の場 合 は 聞 い た り読 ん だ り し た ニ ュ ー ス の概 略 を英 語 で 口頭 発 表 す る オ ー ラ ル プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン、 ダ イ ア ロー グ の場 合 は、 コ ミ ュニ ケ ー シ ョン ・ギ ャ ッ プ を利 用 した ペ ア ワー ク、 ニ ュー ス キ ャ ス タ ー や 特 派 員 に扮 す る ロー ル プ レイ 、 ハ ン ドア ウ トな しで 口頭 で解 答 させ るQ&A、 さ ら に デ ィス カ ッ シ ョ ン な どが あ る。

2‑‑2‑1=DataCollection

デ ー タ入 手 に は、 基 本 的 に リス ニ ン グ の と き と同 じ方 法 を と るが 、 ロ ー ル プ レイ の こ と を考 え る と、 ラ ジ オ よ り画 像 の あ る テ レ ビの ニ ュ ー ス の 方 が 有 益 で あ る か も知 れ な い。 し か し、原 稿 の入 手 可 能 性 を優 先 させ る と、VOAな

どの ラ ジオ を選 ぶ こ と にな ろ う。 ラ ジオ で は 、 画 像 が な く、 視 覚 的 に は模 倣 で きな い分 だ け想 像 を働 か せ て、 音 声 情 報 か ら各 グル ー プ で 個 性 豊 か で 多 彩 で 自 由 な演 出 が 期 待 で き る こ と も確 か で あ る。

コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン ・ギ ャ ップ活 動 に は、 英 字 新 聞 に毎 日載 っ て い る求 人 広 告(classifiedads)や 天 気 予 報 の 図 表 が 利 用 で き る。

2‑2‑2=Task oralpresentation

30秒 か ら1分 程 度 の 長 さ の ニ ュ ー ス を 聞 か せ た り、原 稿 を 読 ま せ た 後 に 、

(25)

要 旨 を ま とめ て 言 わ せ る 。一 応 、30秒 程 度 の制 限 時 間 を設 けて させ る方 が よ い 。 レベ ル に よ っ て は 、 英 文 で は な く日本 語 の ニ ュ ー ス や 記 事 を読 ませ る こ と も考 え られ るが 、 母 語 に 依 存 す る タ ス ク を続 けて い る と、 い つ まで た っ て も 日本 語 で 考 え て か ら英 語 に訳 す 癖 か ら脱 却 で きな い。 また 、 曖 昧 な 点 な ど が あ れ ば、 教 師 は中 断 さ せ て5WIHに 関 す る質 問 を 出 して 誘 導 した り、 必 要 に応 じて 何 度 もニ ュ ー ス を再 生 さ せ て もよ い 。

教 室 で の 活 動 と して は、 一 定 時 間 の制 限 の も と に発 表 した後 、 他 の学 生 と の問 に 質 疑 応 答 の 時 間 を設 け るべ き で あ る。 事 前 に質 問 しや す くす るた め に 模 範 質 問 な どを列 挙 し たハ ン ドア ウ トや 質 疑 の決 ま り文 句 な ど を事 前 また は

質 疑 の途 中 で 提 示 す る こ と もで き る。

教 室 外 で この 方 法 を持 続 させ る と完 全 な モ ノ ロ ー グ とな るの で 、 教 師 か ら の フ ィ ー ドバ ック を提 供 す るた め に は 、 課 題 と して オ ー デ ィオ テ ー プ に吹 き 込 ませ て提 出 させ 、授 業 中 に再 生 し、 他 の 学 生 に も聞 か せ る方 法 と、 テ ー プ

を1本 ず つ 教 師 が て い ね い に 聞 き、 個 人 的 な指 導 を行 う方 法 が あ る。

教 師 や他 者 の助 けの な い完 全 な独 習 の場 合 は、 吹 き込 ん だ 自分 の プ レゼ ン テ ー シ ョ ン を再 生 し、 自分 で修 正 す べ き箇 所 を発 見 し、 録 音 を繰 り返 す こ と が 考 え られ る。 また 、 この よ う に 自力 で で き る だ け修 正 を繰 り返 し、 改 善 し た テ ー プ を提 出 す る よ う に奨 励 す る こ と も大 切 で あ る。 教 師 の フ ィ ー ドバ ッ ク に完 全 依 存 す る姿 勢 を育 て て は な ら な い 。 学 習 者 個 人 の 全 体 的SLAを 考 え る な らば 、 自立 的学 習 を促 進 させ る工 夫 を怠 っ て は な らな い 。

communicationgapactMtles

広 告 を例 に とる と、 まず 英 字 新 聞 の一 部 を切 り抜 き、2枚 コ ピー し、 そ れ ぞ れ 同 じ数 の 空 欄 を修 正 液 を使 っ て違 う箇 所 に作 る。 一 方 の消 され た 部 分 が 他 方 で は無 修 正 の状 態 とな り相 互 補 完 的 な 一 対 のハ ン ドア ウ トを作 成 す る。

自 ら の欠 け た 部 分 を 、 英 語 で交 互 に尋 ね て 完 成 させ る。

例 え ば 、 以 下 に あ る広 告 か ら続 くAとBの2つ の ハ ン ドア ウ トが 完 成 で き

る。これ を ク ラ ス 全 体 に半 分 ず つ配 布 す れ ば 、一 斉 に 同一 の タ ス ク が で き る。

(26)

レ ベ ル に 応 じ て 空 欄 の 選 択 や 数 を 変 え る こ と に よ り、 同 じ 素 材 を 多 目 的 に 活 用 で き る 。 新 し い パ ラ グ ラ フ で こ の 種 の タ ス ク を 行 う場 合 は 、 ま ず 手 本 と し て 情 報 の 引 き 出 し 方 を 示 さ な け れ ば な ら な い 。 例 え ば 、Aの ハ ン ドア ウ トを 持 っ た 学 生 が 、1番 目 の 空 欄 に 入 れ る べ き 情 報 をBの ハ ン ド ア ウ ト を 持 っ た 学 生 か ら 引 き 出 す た め に は 、"Whatkindofcompanywill(would)putthis

ad?"が ひ と つ の 可 能 な 質 問 と な る 。 そ し てBの 学 生 が 、"aninternationaI

televisionbroadcastcompany"と 完 全 に 答 え て くれ れ ば 問 題 な い が 、"an

international"を 省 い て 答 え る 可 能 性 も あ る 。 こ う な る と、Aの 学 生 は そ れ が

正 し い か 判 断 で き な い し 、Bの 学 生 も ほ ん と う に 相 手 を 満 足 さ せ る情 報 を 提

供 で き た か 判 断 で き ず 。 こ れ を 防 ぐ た め に は 、 あ らか じ め 空 欄 の 前 に 語 数 を

提 示 す れ ば よ い 。 ま た 、 教 師 が 期 待 す る よ う な 質 疑 応 答 で は な く、 一 一芳 が 途

中 ま で 音 読 し て 次 に 何 を 入 れ る か 聞 く よ う な 手 抜 き を 学 習 者 が す る こ と も考

え ら れ る の で 、 注 意 が 必 要 で あ る 。

参照

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